昼寝
兼題は「昼寝」と聞くに、経なりに発言聞こへ昼寝かな、いや、悪い冗談。低迷の視聴数。生配信にSNSへの投稿が字幕として流れるあの仕組みを。いや、それ以前の話か。
月イチの来訪時に交わされる白熱の議論や常任委員会に勝るとも劣らず。何せ相手の付添者もよくも疲れずに双方そこまで、と。いや、本来ならば役所側と交わされるべきなれど、特定の事業者のみを相手にする訳にはいかぬ、なんて何とも役所的な発想に私が伝言役を。以下がそんな話。
市からの連絡事項は事業所宛のメールにて。あの役所的な文面は判読に時間を要するばかりか、不明点を聞かんとすれど、メールに限る、と。行き違いを防ぐ目的も互いの肚を探るが如きやりとりは手間が多い割に。
いっそ事業所間の連絡会を創設しては、との提案に役所側が難色示す理由は二つ。んなもん作らば生まれる結束。団結は一揆を招きかねぬ、との懸念。そして、何よりもその分野では「前例がない」と。いや、あくまでも勝手な推測。
国で賄えぬものは市が。そんな一つに障害児者の日中一時預かりがあり。事業名の通り「預かり」こそが目的にてそれ以上のことは明文化されておらず、されど、預かる以上は当人の状況が少しでも改善されるように。そこはあくまでも事業者側の善意であって、そこまで負わされるに話が違う、なんて事業者もあるやもしれぬ。
が、彼らとて魚の釣り方を知らぬだけの話、そこを教えるに損なく、中間層がなびいてくれれば全体的な底上げが期待できはせぬか。この間の伝言役の労が報われ、そのへんを酌んで一歩踏み出しそうな気配あり。
そう、総裁選も天王山。意中の候補を聞かれるに、そりゃ勿論、おらが代議士をおいて他に。えっ、彼の名がない?ならば勝手に、と昼寝、いや、冬眠していたはずも許さじとばかり。市連の幹事長から要請あり、どこぞの候補の決起大会に加勢せよと。特段の「推し」なくば誰にも遠慮はいらず、サクラを演じるだけならば、と出向いた先や「傷だらけフェス」。
傷だらけ、とはその候補者を意味するらしく。政である以上、万人が喜ぶ方策を見出すが理想なれど、んな都合のいい結論など。時に残酷な判断を下さねばならぬ中にあって当人が演じるは汚れ役。これほど身を粉にするに報われぬとの自虐か。悲劇の英雄を演ずるに傷つくは当人のみに非ず。
何もマイナカードに反対はせぬ、が、往生まであとわずかの高齢者からその一枚を取り上げずとも、傷だらけはまさに我々であって彼こそが戦犯、と辛辣な声も地元から。確かに口先のみならず実行を伴うは立派。されど、戦はそこに終わらず。保険証然り、ワクチン然り、後始末、しんがりを演じれぬは何とも惜しく。
出る杭は打たれる国にあって可能性の芽を摘むは国家の損失、とはまさに。されど、中間層、いや、底辺を上げることで全体的な向上を図るもまた国益。上を伸ばしつつ、下に目配りが届かば全体として。長所伸ばすも教育、短所の改善を図るも教育。もそっと弱者の視点あらば。
それぞれに個性あって完璧ならざるが人の性、などと人物評を述べとる場合じゃないな。
(令和6年9月25日/2879回)
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