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2024年2月 5日 (月)

誤解

成績が足りぬ、とあらば口は挟まぬ。が、劣らぬどころか上位を占めるというに下位のクラスに編入されるは納得いかぬ、と怒髪天を衝く勢いの妻。才人は回りを気にせぬもので、周囲に左右されるなんぞは恥と知るべし、むしろ他人に好影響を与えてこそ、と言い含め。そう、子が通う学習塾の話。

さて、今日の話題や久方ぶりに手帳を埋める新年会。内輪の親睦を深めるは大いに結構なれど、我らが必要性やいかに、というのが。こちとて業界の為に汗かく労は厭わぬ。酒などなくとも。いや、「ありつく」と申しても周囲から視線を注がれては食った気がせぬばかりか、複数のはしごとあらば料理とて手つかずのこと少なからず。双方に「義理」に負うところ大にして。

かたや、相手がいかに公益的な団体と申しても会費に公金の支出は認められず。コロナを機に進む取捨選択。この前なんぞ市議は私一人にて他の出欠を聞くに見せられる一覧表。「欠席」の二文字目立つ中にあって、ただ、一人、備考欄に「電話繋がらず」と。

忘れぬ貸し借り、貸しは忘れても借りだけは。どうせ包んでも包まれるのだから、いっそ手ぶらでも、といつぞやにそんな話が浮上して。確かに損得はゼロに違いないのだろうけど、あくまでも「陣営」としての収支。同僚の新年会に行くゆえ後援会から会費の支出を、なんてことにはならず、出費は自腹。受付には相手方の女性陣が温かく迎えて下さる中にあって、双方に手ぶらで合意済み、なんぞ恥ずかしくて言えるか。

ということで四年ぶりに自らの後援会の新年会を終えた。I市議なんぞ今年は自らの新年会を開催せぬゆえ双方なしで、と告げて下さるは偽らざる本音と知るも、「先輩」とあらばもそっと気の利いても。かたや同じく開催を見合わせた同期のM君なんぞは後日に欠席を詫びるとともに御祝を添えて。そうでなくちゃいかん。蛇足ながら電話繋がらぬその市議も「先輩」だったナ。

枯花の身にあって客人少なく、肝心の代議士すら現れぬ中にあって、団長以外の市議にも壇上にて祝辞をいただいたのだけれども、翌朝に前夜の粗相を詫びるは新人のK君。はて、何か。当人にはそれが私の一番の資質に見えたらしく、この先輩は職員の心を掴むのが上手い、と。

私には賛辞にしか聞こえなんだが、「彼ら」を厳しく監督する立場こそ有権者が期待するものであって、自らの発言が支援者に誤ったメッセージを与えてしまった、いや、ひいては心証を害してしまったのではあるまいか、とは良心の呵責か。

言った後に正しいか否かを振り返ること自体、立派なもので、ちゃんと考えとる証拠。何よりも悪意なき挨拶は不思議と相手に通じるもので。いや、ただ一つ誤解しとるところがあるとすれば、それは何も「彼ら」、つまりは職員に限らず万人に通ずるもので。尚且つ、私が「たぶらかしとる」と思っとるとすれば。

やはり自然と人が集まってくるような魅力が備わっておらぬようではまだまだ。何をバカな。

(令和6月2月5日/2833回)

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