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2023年6月30日 (金)

搾取

つかめぬ距離感。縮めるに酒に勝るものなく。部下を誘わばパワハラの時代、互いに嫌われ者同士、相手に不足は。万が一、同席の現場を目撃されるに広まる風評。表面上は「中立」を旨とする世界にあって、レッテルは貼られぬに限る、とは捕らぬ狸か。

これが一般職ともなれば慣れたもので、つい、こないだなんぞも「若手」「女子」からランチへの誘いあり、んなことを自慢げに話さば、それは「別」の目的にあるまいか、と他の職員に。

そう、深夜の帰宅とて一方的に断罪されるも非はこちらのみにあらず。誘い拒まぬ中にあって、抜けるに抜けれぬ、つまりは相手を帰さぬ、というよりも、こちらが帰れぬほうが。つまり、それだけ相手方には不満が鬱積しとるということで。

たびに取り上げられる年齢、すべからく同類が如く括られる風潮に周囲から向けられる冷やかな視線。それをいうなら若者の「あおり」とて危険度は劣らぬばかりか、あちらは「故意」でもあり、と地元のTさん。そう、運転の話。

清掃の作業中、戻らぬ相方を呼ばんと一寸離れた隙に動き出した車。止めんとして負いし打撲の代償むなしく。相手方の人的な被害こそ免れたものの、物損の被害や小さからず。当事者の齢六十代と見かけるに。

人手不足を理由に進む再雇用の動き。何よりも慣れた人員を定年と手放すは惜しく。昨日までの戦力を半額で確保できるとあらば。巷間耳にする同一労働同一賃金。後者は明瞭なれど、前者は何を以て同一か、そのへん都合よく解釈されること往々にして。いわんとする理念や分からぬでもない、されど、いかに後者を同一と定義づけるか。そう、これほど明確な比較なく。

収集箇所は定年前に「全く」同じ、されど支給される給与は半減、とあってはさすがに弁解の余地なく。額が半分ならば箇所も半分、とは言わぬまでも現役時とは明らかに違うのだから。それこそが搾取といわれても。

で、前回の続き。今年度の退職組から二年に一歳づつの延長。残留組は退職前の七割に減額された上で課長補佐なる役職に専ら庁内の潤滑油的な役割を期待する、とされ。延長による負担増や新規採用枠の縮小など、そちらに目が向きがちなれど。

意思さえ示さば数年の残留を認めるというのだから雇用継続の面では厚遇に違いなく。が、定年が延長されるということは退職金の支給とて。給与は減れども減らぬは月々のローン返済。ましてや残額は退職金にて一括返済を目論んでいたとすれば。待ってくれぬは金融機関。

退職金は勤続三十五年を天井に支給額は変わらず。いづれは払わねばならぬ以上、何もそこまでもったいぶらずと。あくまでも後付けの話。六十歳で全員に満額といわぬまでも激変緩和、希望者には分割支給による給与の平準化など何かしらの救済を。

役人を叩くだけが仕事にあらず、彼らとて生活ありますゆえ。続きは来週の一般質問にて。

(令和5年6月30日/2790回

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