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2022年1月10日 (月)

鶏肋

辺境の地に独立の機運高きはそこに限らず。隣市への編入をチラつかせるは悪い冗談、と勝手に。

本市には全国的にも珍しい陸の飛地があって、その経緯や他に譲る。辺境なれど、辺鄙にあらず。急行こそ止まらぬまでも駅とてあるし、何と申してもあの白洲次郎が余生を過ごすに選んだのがこの地。駅の反対側だけど。地名は「岡上(おかがみ)」。

市議会の議案として目の前を通過しただけに知らぬはずはないのだけれども。日も浅く、訂正は次回以降に、と送付すれば「新住所への変更を」との反響が少なくなく。確かに千何番地なんてのは他人が気にする以上にイヤだったんだろうナ。やはり、丁目のほうが。

趣味が高じて大学の講師になられる位だから当人の所蔵や推して知るべしも、そこに関心なくば紙屑に同じ。奥方の御意向にて保管庫は借りたコンテナというのだから量とて。その価値が分かる自治体に寄贈したいとの申出も、扱いに困ったというのが意外と本音に近いところだったりもして。

市議の紹介とあらば無碍にも出来ず、担当の課長が自ら交渉に臨んでいただいて、晴れて手続きを終えたのが数年間。以降、折角の寄贈品が活用されておらぬではないか、と督促が続き。それほど物珍しき代物ならば別途、立派な額縁に入れてミュージアムにでも、とは言えなんだと担当。言わんとするは十分に分かるのだけれどもこの御時世における地図の意義やいかに。

ということで前回の定例会においてその認識を教育長に問うており。ナビ機能を有したスマホの普及に薄らぐ需要、されど、古地図に川の蛇行を見るだけでも地の利を知ることが出来るし、何よりも言われた通りに右だ左だと盲従していては脳が退化しかねず、山奥の遭難や災害時など電波が途切れれば役に立たぬ、と説いてみたものの。

そう、寄贈先として本市に白羽の矢が立った一因に地名資料室なる存在があり。地名の由来から当時を物語る貴重な文献をそろえた郷土資料館的な役割を果たす。本市を語る上で重要な役割を担うその意義こそ否定せぬまでも非常に地味な存在にて。

職員録に掲載されておらぬは臨時の非常勤であるがゆえ。年間の入館者数など聞くに忍びず。そりゃ宣伝が足りぬから、と言われるかもしれぬが、そのへんの費用対効果は言わずとも。むしろ、そこまで地味に徹していることが行革の候補に挙がらぬ理由か。挙げるに挙げれぬ、いや、存在すら知らぬ可能性も。そりゃないか。

そこで、ようやく結びつく題名。「けいろく」と読む。劉備との漢中を巡る攻防戦。劣勢に立たされるは曹操軍。悲嘆に暮れる曹操、メシも喉を通らず、無意識につぶやく独りごとが「鶏肋」。側近がその伝令を各方面に伝えた際に撤退の準備を始めるは楊修。

鶏肋とは鶏の骨、捨てるに惜しいが食欲を満たすに及ばず、つまりは撤退の意と解して。されど、知らずつぶやいてしまった言葉に心の中を見透かされた気がした曹操。本意はそこにあらず、と軍規を乱した罪を被せて楊修を処刑してしまうのだけれども。そのへんにも別な教訓が。

(令和4年1月10日/2687回)

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