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2021年12月31日 (金)

門扉

散髪に賀状書く手の動きよし、と一句。兼題にかこつけて床屋後の爽快感を詠んでみたものの、得点少なく。旅の思い出にと購入した一冊。絵本の挿絵で有名な安野光雅氏の著書「絵のある自伝」に紹介された年賀状。検閲の印まで偽造した刑務所からの一枚に多くの反響が寄せられたとか。

美大生とあればおてのもの、そちらに天才的な才能を有する友人から入手した定期券は本物と寸分変わらず。されど、隠せぬは深層心理。バレるはずはない、と信じつつも不自然な動作に駅員から制止がかかり。親への通報だけは、と詫びに詫び、罪を購う月賦払いも途中で恩赦に恵まれた、とはTさんの述懐。

偽造なきが音楽の魅力、そして、Tさん並みの度胸あらば違った人生を歩んだかもしれず。あの名作の版権とて二束三文で買い叩かれて。金銭には恵まれずともその人生を支えるは友。才能を埋もれさせてはならぬと広がりし輪はいつしか「シューベルティアーデ」と呼ばれ。そんな当人の遺作の一つに交響曲「未完成」があって、第二楽章までしか残らず。その後を手がけていたら、との想像を駆り立て。享年三十一歳の夭逝はあまりに惜しく。

負の遺産をそのままに担ぎ出された会長職。親の介護に遠く離れた郷里を往復しつつ、決着を図らんと東奔西走の日々。絶妙な結論に任期を終えるは本人の人柄に負うところ大にして。退任後、久々の着信は衆院選さなか。しばし後に折り返せど繋がらぬ携帯。留守電の声とて変わった様子なく、履歴を残しておかばいづれ。この年末に御自宅に伺わんとするももたらされし訃報。着信の数日後の急逝と聞いて。

高次脳機能障害の方々へのボランティアに参加するMさんから相談をいただいた。リハビリ教室への送迎の際にヒヤリとさせられること少なからず。老人いこいの家の入口のバリアフリーを求めるもの。施設前の道路が緩やかな坂道にて、下車後に目の錯覚からか平衡感覚を失い転倒しそうになること少なからず。過日も救急車がかけつけた、と。ならば門から玄関までの車の乗入を可としてはどうか、いや、既にそうなっているのだけれども入口を二つに分けるコンクリートの壁が入口を不用意に狭くしており。

門扉が二つとはこれいかに。そう、各中学校に一つづつ作られし老人いこいの家は子ども文化センターとの合築が原則。子供と高齢者の交流を図らんとの意図やよし、が、建物とて階層に区切られ、入口とて別の施錠になっとるのだから何も門まで分けずとも。尚且つ、頑強な門扉に外敵の侵入を防がんとの狙いは分からんでもないが、刑務所じゃあるまいに。いや、そちらは内から外か。

バリアフリーと口で申せど、足下がそれでは笑われかねず。悲しいかな門を直すとなると相当な修繕が見込まれ。負の遺産として残すにやぶさかならずも段差位は何とかならぬものか、と。単なる本庁の出先にあらず、予算なくとも縦割りの弊害を打破するところにこそ区役所の意義があって、年明けにでも。

悲喜こもごもの一年、よいお年を。

(令和3年 大晦日/2685回)

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