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2021年11月11日 (木)

人為

鳶が鷹を生む、なんてのは。親にしてその程度なのだから結果は推して知るべし、も、子に夢中の親バカが少なくなく、というかうちもその一人。

募集の開始後、ほんの数分で埋まる定員枠。何よりも偏差値、そして、立地に友人の動向、そのへんに聞かずと結論は出そうなもんなれど、出席の有無が合否を左右するとあらば。あくまでも風評の類、どこにもそれらしき記述など見当たらずもいつしかそれが定説として。その人気ぶりこそ本校に対する保護者の関心の証、などと悦に入っとるとすれば双方に不幸なことではあるまいか。まぁあくまでも「県」立の話ゆえ余計な御節介と知りつつ。

キングスカイフロントの視察にて久々にiCOMNナノ医療イノベーションセンター所長の説明を聞いた。抗がん剤が典型例。がん細胞のみならず正常な細胞にまで及ぶ影響。ならば、ウイルスサイズのナノマシンに局所的な投与が実現すれば副作用は最小限に。その概念や時代の潮流にて山頂を目指す科学者は少なからず。「最先端」では他との差別化が図れぬ、本市にゆかり深きドラえもんにあやかって「夢を叶える」医療技術と。

あの世界的な研究がここで、と自らが手柄が如く誇らしげに語られがちも、あくまでも御当地に「ある」というだけの話であって。「期待のワクチン、成果得られず治験を断念」との見出しによぎる不安。夢の実現を名目に公費が投入される事例や枚挙に暇なく。その必要性こそ否定はせぬものの、妥当性は問われて然るべし。

いや、妥当性と申しても「夢」が絡むに迷う判断。見えぬ山頂に挑戦し続けるに伴うリスク、下山を躊躇させるは「目前」と描かれる楽園。あと一歩、いや、それ以上にこれまでの投資が無駄になりかねぬ、と泥沼化するは。東大で行われとるあの研究など「聖域」と揶揄されてるとか。未知なる領域に見えぬ出口。

こう見えて一応は「理系」出身にてそちらの世界に惹かれること少なからず。量子物理学と核兵器が表裏であるかの如く、賞の創設者とてそこに葛藤があったはず。最近の一冊に今年の受賞者の一人、ダウドナ博士の著書があり。

世紀の発見に群がる科学者。様々な可能性に扉を開くものなれど研究者は善人と限らず。世の中を震撼させかねぬ事態への恐怖。自らの研究が開けた扉に戸惑い隠せず。開けてはならぬパンドラの箱、といえど、いづれは誰かが。せめてもの償いか倫理的な境界を模索する本人の苦悩が綴られており。

それ自体が既に冒涜的との批判を浴びかねぬ中にあって、生殖細胞への介入、つまりは後世への遺伝を操作せんとするは優生思想の台頭を招きかねず。「人為」はどこまで許されるべきか、の生命倫理をめぐる根源的な問いに下される判断。仮に社会的な合意が見出されたとしても止めれぬ研究。

GMO、いわゆる遺伝子組換え作物どころか、世界的に有名な大学が挑むは絶滅種の復活だとか。人類の尽きぬ欲望、目前に迫るSFの世界は天国か地獄か。深く考えさせられる一冊。

(令和3年11月11日/2676回)

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