なおログ[Blog]

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2021年10月10日 (日)

鈴虫

店頭に「ひやおろし」が並ぶ頃。全国に銘酒は数あれど、清酒の発祥は大和の国と聞いて御当地の一本を愉しんでおり。神宿る岩を護りて夏木立、と一句。大自然の神秘、まさに二つに割れた岩の不思議。かつて剣豪が天狗と戦いし折に斬った、それが柳生の里と知らばさもありなんと。昨今は鬼滅岩などと聖地巡礼の名所になっているとか。

母の死を信じられぬ幼き十兵衛。温もり伝えれば生き返ると遺骸を離さぬ子に母の生まれ変わりと渡すは虫籠の鈴虫。餌の胡瓜は母の好物。そうかもしれぬと日々世話に暮れる中に知る共食いの現実。そして、最後に残った一匹とて命絶えて骸を晒す。あくまでも隠れただけであって来年にはまた土の中から顔を出して声を聴かせてくれると諭す父、宗矩。鈴虫の季節に一冊どうか。山岡荘八著「柳生宗矩」。

さて、分科会後の総括質疑。台本なき丁々発止は見るものの目を惹く。公文書偽造、最高裁判例云々と物騒な言葉が飛び交い、それが三傑の一人とあらば放っておけぬ。この際、答弁として適切か否かは横に置くにせよ、「ひとつよろしくお願いします」とはもうぼちぼちそのへんで、分かってくれよ、の意のはずが、いや、それではすまされぬ、とM君。妥協許さぬその厳しい追及こそ大いに結構なれど。

その発端は情報開示の請求。ある事案に真相を調べるべく市が保有する書類の提出を求めたものの拒まれた。ならば、と一市民として公式の公開手続きに及んだものの結論は同じ。公開出来ぬ理由を明確にせよとの言い分。情報公開か個人情報の保護か、二律背反の矛盾をいかに乗り越えるか。

どちらが正しいとは言わぬ。されど、その判断が相手の攻撃に耐えうるものであってそこに綻びが見えてはならぬ。いや、そもそもに最初の申出を拒んだ際の相手の顔色に次なる一手とその後の展開を予見できぬ当局側の甘さこそ。いや、それ以上に解せぬは。

今回の追及の矢面に立たされるは役人ならぬ民間人の委員長。監査、人事、選挙など、その独立性と公平性を担保する為、意思決定に民間人が登用されること往々にして。が、その御膳立て、つまり事務局は役所の一部にて本会議などではその実務を担う責任者として役人である事務局長が登壇しての答弁となること多く。とすると、今回の経緯やいかに。

その後に下された局内の処分に不服ということらしく、何故にそれを認めたのか、と責めるM君に対して答弁に立つ委員長の歯切れ悪く。「まぁまぁ」などと宥め役を買って出るに既に役職は追われた身、というか、仮に現職とて「見て見ぬフリ」でしょうに。官民に限らず最終的な意思決定者なのだからその判断に責任を負うべき、との理屈は分かった、されど。

それが身内である役人の「長」とあらば万事抜かりなきよう手を尽くされるも慣れぬ民間人を証言台に立たせて大の大人に恥をかかせるとは人としてどうか、人身御供ぢゃあるまいに。その判断の是非は問わぬ、が、下の役人の判断を「諾」とした寛大な委員長に対する仕打ちとしてはあまりにも酷くはあるまいか、と。あくまでも人情論ですが。

(令和3年10月10日/2670回)

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