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2021年10月 5日 (火)

次長

本屋の徘徊が日課に近く、次なる一冊を探すべく目を皿にして。

あの騒動は何だったのか、ブレまくる知事、暗躍する側近、錯綜する関係者の思惑、云々と「そそられる」見出しも旬が過ぎては見向かれること少なく。真相に迫らんというよりも敵の出方を知るに好教材、か。「元」東京都中央卸売市場次長の著「築地と豊洲」(都政新報社刊)。

喉元過ぎて顧みられぬ例やそれのみならず。都市封鎖と申してみても例外なき外出禁止ならぬ「一部」除外、無観客と申しても甲子園は許されど五輪が許されぬ理屈が分からぬ。とすると政争の具と解されてもやむなし。前総理などそれを理由に退陣に追い込まれたようなもんなれど、騒がれた割に着実な成果を残しておらぬか、と。

そう、一時は危険水域に異国の様子が生々しく放映されて野戦病院こそ焦眉の急と騒がれた医療体制。不運にも救えなかった命とてゼロならず。が、機に乗じて拡充を急げというけれども短兵急が過ぎては歪み生じかねず。ましてや、誰もが否定しえぬ価値観とあらば別な力学が働かぬとも限らず。

ならば、どれだけの方がたらい回しに命を落とされたか。受入拒否の理由とて満床かコロナへの恐怖か、仮に後者とするならば単なる病床の拡充では効果に乏しく。重症者の間口を広く、と申してもそこから先に回されるべき患者の滞留が生じていたとすれば広げるは入口ならぬ出口。今回などは重症者の為の病床以上に隔離的な「部屋」の不足が根幹。

軽度より重度、そして数は多いに限る、と知れど、拡充や維持するに無償にあらず。とするとビジネスホテルの転用など既存の施設を活用した暫定的な対応というのは悪からぬ選択ではなかったか。いや、病床があっても肝心の救急車が足りぬでは話にならぬ。全体としてどう機能させるか、どこに原因があったのか、等々が冷静に検証されねばならず。

救急医療とあらば言わずと「あの場面」がが連想されるから巷の耳目を集めるにも。そこに助かった命もあるやもしれぬ。が、それで命が保証されるかといえば、んなことはなく。人知及ばぬ不条理を抱えた分野にてどれほど手厚くなろうとも救えぬ命も。人が死んどるに金銭を惜しんどる場合かと迫られれば誰しもが怯む。

いや、大変薄情な物言いながら、それだけの為に恒常的な体制を維持するは非効率。非効率とは何たる言い草、との御批判は甘受するにせよ、ならば、この間のコロナ対応を理由に医師の確保がままならず手術延期に命を縮めた方への弁明やいかに。救える命は救わねばならぬし、理想と現実の乖離を埋める努力は惜しむべからず。が、理想と現実の混同が混乱に拍車をかけておるまいか。

まもなく二年、ワクチン接種のみならず「慣れ」とて随分と進んだ。これで治療薬が出回ればぐっと、減ってくれればいいのだが。

(令和3年10月5日/2669回)

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