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2020年11月

2020年11月30日 (月)

泥沼

年に一度「だけ」の議員研修会の立案は議長の専権。ほんのわずかばかりの謝礼を片手に講師探しに奔走。無難な題目は財政か分権にて大学の教授らを招くも授業の延長上にて評判冴えぬこと少なからず。「今回は全く違う分野。いや~、今までで最も興味深く聞いた。議長、ナイスチョイス!」と軽妙な、いや、軽すぎる感想を寄せていただいたのはベテランのAセンセイ。

逮捕から四年、喪が明けし番長の手記が話題に上がり、「俺たちは、猟犬だ」なる衝撃的なオビ付きの新書が書店に並ぶ。国滅ぼすに武器要らず、「阿片」さえあれば。何よりも子供や若者たちに忍びよる脅威、知られざる実態に目を向けるべきではないか、との提起に「若年層における薬物依存症の現状及び対策について」と題した研修会を終えた。講師は国立精神・神経医療研究センター、薬物依存センター所長の松本俊彦氏。

かつて、市内にある薬物依存症の民間リハビリ施設の専門医から話を伺ったことがあって、当時のメモに、刑務所の四分の一が薬物依存者、再犯は懲役二年に前回分の加算は泥沼、日本版ドラッグコート(評論社)とあった。罪を憎んで人を憎まず、麻薬撲滅を使命とするマトリこと麻薬取締官が目を光らせる一方、脱法ドラッグや類似成分を含む市販薬などの氾濫は若者の依存症を助長しかねず。

一般的に依存症に対するリハビリ専門病院が存在するが理想なれど、費用面に偏見、そちらへの過度な依存は他の成長を阻害しかねず。「ない」本市などはそれ以外の面で進んでいるとの評価をいただいた。昨今の刑務所は極寒の独房ならぬ冷暖房が完備、あふれんばかりの受刑者に要する維持費は国民の皆様の税金。再犯多きは居心地の良さかそれとも。進む厳罰化も依存症の更生が単なる服役の延長で事済むか。

「犯罪白書」に見る巷の動向、翌日の朝刊に若者の大麻乱用深刻と見かけた。「ダメ、ゼッタイ。」のポスターに見るは骸骨の図案。一度陥らば抜け出すは容易ならず、水際で阻止せんとする狙いこそ分からんでもないが、後遺症に苦しむ患者救済の視点やいかに。復帰果たさんとするに立ちはだかるは施設の不足以上に偏見の壁。幻聴、錯乱の禁断症状こそ描かれるも依存症に陥る要因は薬物の毒性以上に心的要因も小さからず。誰にも相手にされぬ孤独感こそ耐え難く。

絶望の淵に番長が見し光明は絶縁された妻からの一通のメール。添付されし動画には愛息子の初ホームラン。そして、父の復帰を願って贈られし一本のバット。そんな美談に涙腺が緩んでしまうのだけれども親子の絆に病状が克服されんことを願いつつ。ちなみに余談ながらこたびの所長殿は件の手記にも登場されており。

以前、国立病院機構が運営する重度心身障害児者施設を訪ねた際にやはり「所長」が相手をして下さったのだけれども、最後の砦たらんとする気概に熱く語られていた記憶が重なり。コロナ然り、世の秩序を乱さんとするその正義感や結構なれど過ぎたるは及ばざるが如しにてそれが思わぬ副産物を生むに気づかぬ面々。

続く事務ミスに不祥事、たびに叱責されては隠蔽に走りかねず、いまひとつ寛容さがあっても、と隣の部長の小言に聞いた。よもや私のことではあるまいと思うが。

(令和2年11月30日/2609回) 

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2020年11月25日 (水)

絵本

名バイオリニストのパオロ・レヴィの演目にモーツァルトの作品なく、その訳はナチス強制収容所の悲劇にあった。次々と到着する列車に運ばれる囚人が向かう先は二度と戻れぬ地獄の一丁目、知らされぬ当人たちの不安を拭うべく演奏させられたのがその曲だそうで。

本市が誇る藤嶋昭先生が理事長を務める(公財)東京応化科学技術振興財団から議会図書館に寄贈いただいた中の一冊「モーツァルトはおことわり」(マイケル・モーパーゴ著)を読んだ。財団の特使として議長室を訪ねて下さったのは市内の北野書店様。

良本との出会い、理科好きな子供たちの成長を願い、純粋な慈善活動として財団の推薦図書を県下の小学校に寄贈されていると。汚れぬようにとのフィルムによる表装処理は市内の障害者施設への委託によるそうで、本を手にした子供たちの喜ぶ姿を糧に意欲的に励んでいただいていると伺った。

社運を賭した当地への出張を頑固拒むは副社長、執拗に迫る部下に「いや、格別にない、ただ、あのシベリアで、来る日も来る日も寒さと飢えに苛まれながら重労働を強制され、骨と皮になり果てて死んでいった同胞、シベリア鉄道の枕木一本、一本が、戦友の屍であるあの上だけは、絶対、飛びたくない」と。第一巻などほぼそこに終始すると申しても過言ならず。検閲恐れるあまり靴底や布裏に縫い付けられし句、「棺打つこだまもあらず秋の風」、「春時雨小包に見る妻の貧」など架空に思えず。高視聴率ドラマにてその高名は存じ上げていたものの、彼女の作品はすべからく読むべしと聞いて手にした久々の長編。

「これは架空の物語である。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない」と巻頭にあれど、本編を読まばモデルは明らか。国が威信をかけて育成したその成果は金銭に代えがたく、十一年間のシベリア抑留をへて商社マンとして活躍した元大本営参謀の人生を描くは山崎豊子著「不毛地帯」。

何も筆記試験の高得点者のみ昇進するとは限らず。最近などは異動後に「なじめぬ」との理由に欠勤がちな職員も少なくないとか。全てがそうとは言わぬ、が、仮病とて咎められぬ昨今の風潮。憂鬱な日々は誰しも同じ。どこにそんな気楽な仕事があるものか。

民間では先行きの不透明感から来春の新卒採用を手控える動きが進むとか。意欲あれど働けぬ若者。職に適さぬならばやむなしもスタートラインも踏めぬは。んなときこそ倒産なき役所の出番。買い手市場とあらば人材獲得の好機ともなり得る訳で。

立ちはだかるは制度の壁。年功序列に終身雇用は時に緊張感の欠如を生み、過去の採用判断が後年の負担となるなど、その苦い経験が今日の採用を躊躇させる一因。いや、選考とてたかだか、一、二回の面接で当人の内面を見抜くなど神業に近く。

ならば、予備役が如く数年間の臨時採用として機会を与え、その間に「じっくり」と相手を見極めるは双方に有益と思え。民間の採用抑制の長期化を見据えた更なる採用枠の拡大を求めており。財源?「別荘」があるぢゃないか。

(令和2年11月25日/2608回) 

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2020年11月20日 (金)

別荘

5GならぬG5、名前負けの会合に関東五市の政令市の議長との懇談を終えた。恥は晒さぬに限る、じっと黙して隣の言い分を聞き入っていたのだけれども雨水と汚水の混在による弊害は小さからず。雨水公費に汚水私費の原則も分流であればこそ。下水道の分流化を急ぐ相模原市にのしかかる莫大な負担。本市の下水道などとうの昔に。

隣人の庭は青く見えてか羨望の眼差し向けられるは臨海部。船の来ぬ港は要らぬなどと不要論を公言して憚らぬ勢力も残れどコンビナート連なる京浜工業地帯は高度経済成長の原動力にて未だそれを有する利点は小さからず。あちらさんなど企業と申しても工業団地の類にてその規模や雲泥の差。美濃の道三が隣国を狙いし理由は領地以上に海。古来、その地が栄えるに海は欠かせず。

関東五市が集うに理想は都内。各市には東京事務所なるものがあって、今回は千葉市の東京事務所が会場。本来の目的は国会議員や各省庁等の「日常的」な連絡調整の対外窓口とされ、およそそれらしき名の建物の一角を占め、霞ヶ関詣を主な任務とする駐在員にその立地や面積などが物好きの話題に上がってみたり。

日本都市センター会館などは千葉市に限らず他の政令市も少なからず入居しとるのだけれども利便性よく、千代田区平河町なる住所とあらば賃料とて。借りる以上は世辞でも述べねばあるまい、さすがは千葉市殿、と申し上げれば、貴市とて劣らぬ、と相手。いや、屋根裏部屋ではないか、横から口を挟みしは筆頭格のあの市の議長。

本市の東京事務所が入居するは市政会館。市政会館などと言われてもピンとこぬ、名前から察するに前掲の会館並みの水準を想像されがちも重要文化財に指定されそうな、いや、「されている」その建物は大そう古く上階とあらば昇降機の最上階から更に階段を迷路が如き廊下を右往左往しながら。

本市以外には政令市市長会の事務局や広島市なども入居されており、そこに陣取るは政令市としての歴史を有する証拠などと言われたりもするのだけれど、賃料があちらと遜色ないと聞かば、んな権威など捨てて利便性を取るべきではないか。そう、市政会館などとというより日比谷公会堂と説明した方が話が早かったか。

あれから報告がないではないか、と朝に独り言をつぶやかば夕方には呼ばずと向こうから報告にやってきたとかで、それは部屋に盗聴器が仕掛けらとるに違いない、と副議長に囁いたものの、こちとてそれから日をあけず所長自ら報告と出向いて来られ。「今後の東京事務所について」とのタイトルに我が意を得たりと頁をめくれば末尾に見えし「退去」の二文字。

けしからんと憤慨してみるもそれこそが時代錯誤。惰性とは恐ろしきものと知るも釈然とせぬはその理由、「これまでの機能に加えて企画調整機能を強化する」とあって、んな取って付けたかの理由付けずと地の利を生かして経費縮減を狙ったと堂々と言えばいいものを。清水の舞台から飛び降りる、いや、今後の財源を捻出すべく「別荘」を売却したと思えば、違うか。

(令和2年11月20日/2607回) 

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2020年11月15日 (日)

寒桜

山の麓に咲きし寒桜、多少ひねって「裏山を案内せんと返り花」と一句。本来の季節と異なり咲く花を返り花というのだそうで。春に桜が咲く頃には。苦節四十年、位人臣を極めた以上はあと「半年」をつつがなく。そんな下心はすぐに見透かされるもので、退職後も歴史に名を刻む管理職として語り継がれてこそ、と隣部屋の主をせっつくもどこまで響いているか。

方や庁内にその辣腕ぶりが知れ渡るH理事などは定年前の置き土産とばかり向こうから部屋を訪ねていただいて。要注意二人の密室は危険、あてがわれし目付役を横に話を聞いた。前のめり感こそ否めぬもそんな突拍子もない、いや、大胆な構想を成就させるは貴殿以外におらぬ、定年延長を推挙しておこう、と世辞を述べれば、冗談さておき、と副議長。

献立こそ異論なくも盛り付け未完のままで委員会に報告されては腹をすかせた狼たちの餌食になりかねぬ。今一度、内容を整理した上で報告すべし、との助言に翌週の報告は見送られたとか。よもやあり得ぬとは思うが、「御蔵入り」にならぬことを祈っている。

閑話休題。近く市政だよりの配布規則が見直されるとか。百年にならんとする市の歴史においてそんな取組が実施されたのは戦後まもなく。時々の最善と思しき判断の積み重ねに今日を迎えるも満身創痍というか継ぎはぎだらけの状態に瓦解を招きし最後の一突きは...。

当初は月一回とされた発行を二回にした上で、従来の町内会・自治会を通じた配布から内一回を新聞折込としたのが二十年前。読者の期待に応えんと発行回数を増やす一方、配布の手間の軽減を狙った意図こそ窺い知れるも伸び悩む配布率。

前者こそかろうじて七割を維持するも後者は下落の一途に今や五割に及ばず。近年のスマホ普及に多様化する広報媒体、市も時代に適合すべく手を打てど、やはりそこに頼らざるを得ない一定層も存在する訳で。外出自粛の禁止令とあらば尚更のこと、待てど暮らせど届かぬ状況に隠せぬ苛立ち。

配布方とて業者にあらず、あくまでも町会の運営を支える無償奉仕の面々にて仕分けに集うは「密」を生みかねぬと示される難色。顔を合わせて育まれる絆こそ地域の宝、加入世帯には配布の特典と知るも昨今などは人との接触を避ける、いや、避けるどころか煩わしい、役員を輪番制で負わされるは億劫などと、そちらはそちらで岐路というか正念場を迎えており。

二回を一回にすることで財源を捻出し、ポスティングによる全戸配布を実現するとの意図や悪からずも配布の対価として支払われてきた補助金を失うは町会に痛手。そりゃ既得権益、などと揶揄するなかれ。相手の善意に負う面が大にして業者への委託に比べれば遥かに割安、名目も補助金ならぬ謝礼金であり。そんな団体だから金銭の多寡など二の次、何よりも疲弊する現状に配布は重荷と「返上」求める声の一方、「継続」方とて弱からず。

今は業者委託やむなしの膠着も残りし火種。割れる意見に市が模索するは「選択制」。余地を残さんとするも学区以上に複雑な境界にあくまでも任意の団体とあっては。その数は区に百以上とされる全町会の意向を見定め上で業者に委託するはかえって非効率な上に格差生じかねず。着地点をいかに見出すか。

(令和2年11月15日/2606回)

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2020年11月10日 (火)

早馬

娑婆の雑念に迷わぬが仏門の境地と知るも相手は千年の神事すら覆す災禍。半数以上が「辞退」との意向に「さもありなん」と寛容な姿勢を見せるは住職。対する檀家の本音や、客人をもてなすは億劫、ましてや住職とあらば丁重に迎えねばならず、まさにそれこそが好機、あわや来年以降も、と。恐るべしコロナ、ならぬ檀家の深謀。

薄れゆく絆。昔は遠い親戚にも早馬を飛ばしたものと懐かしむ重鎮。さすがに早馬は髷(まげ)の時代の話、せめて飛脚、いや、郵便でしょうに。訃報に記されし「近親者のみ」の字句に躊躇するは私のみにあらず。死人に口なしといえども礼を欠いて枕元に立たれても。御遺族方とて熟慮の結果に違いないのだろうけど、意外と本音は別のところにあったりもして。

割れる判断もどこ吹く風、仮にそんな席であっても人の輪が育まれれば故人とて本望、何を悩む必要があろうか、と豪語するはあの御仁にて何も仏門に入らずと。「自粛」二文字が席巻する中に往生遂げるは不本意、されど、万一の際は盛大に、と意向を言い渡されるも実際の当事者は当人ならぬ残された遺族、と苦笑する御子息。

閑話休題。開催危ぶまれし定例総会を終え、無事に大役を果たされた議長の慰労、というよりも次なる懸案を整理すべく御当地に足を運ぶこと三たび。何も自治体の規模が市の優劣や「長」の資質を左右するものになく、そこを見誤らぬよう、との天の声に低姿勢を貫けど、相手の見る目や別。県内三政令市の議長がそろって訪ねるは前代未聞、自らの威信を誇示せんと意図したかどうかは知らぬも異例の歓迎ぶりに市長を紹介されたのが半年前。

市長同士とてどこかに会うやもしれず、南足柄市には随分と懇意にいただいて、と伝えたことを覚えておられ。県内の市長が集いし会合の折に市長自ら相手の市長に声をかけたらしく。大変喜んでいたと向こうの議長に聞いた。かつては市長の公約に敢然と反対票を投じた身なれど今や議長の職にあって不仲とあらば示しがつかぬ。対岸のこととは申せど、それで両者の関係の改善が図れたのであれば。

そう、前回の続き。災害時における避難所の指針は分かった。されど、忘れた頃に降りかかるが天災。ゆえに季節はいつもそことは限らず、退避した体育館が避難所ならぬ拷問部屋では始末に負えぬ。早急な対応を、との声を酌んでか下されし決断。この間、立ちはだかるは財政の壁。冷房設備といえど普通教室の比にあらず。ましてや普通教室の冷房なども経年劣化に全校の更新を図るそうで体育館には冷房ならぬ冷風扇なるものを配備すると。

そちらは単に風の循環、いや、「冷」が付く分、扇風機とは似て非なるものと推測するもその性能やいかに。既に導入されし実例を自らの目で確かめた担当の行動やよし、冷房に負けず未だ製品残るは性能の優れる証、と期待寄せつつも他人の話に拭えぬ不安。来る定例会に補正を計上して来年度内には全校の体育館への配備を終えるとの報告に急ぐは結構なれど節約と拙速が過ぎて無用の長物とのそしり招かぬよう検証はくれぐれも入念に。

(令和2年11月10日/2605回)

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2020年11月 5日 (木)

彼氏

思春期の娘に外出の行先、彼氏の有無を聞く父親は失格、と聞いて自らの優等生ぶりを娘に自慢したつもりが、「うちは娘が父親の行方を案じている」と妻。出張中の深夜に「今日は麻雀?」などと悠長なメールが届く無神経ぶり。ワイシャツが一枚足りねばそういうことでしょうに。

クマとて逃げるから追ってくるのであって、スマホのロック機能、指紋認証などは...。そちらのほうがかえって怪しいではないか、と告げれば、万が一の紛失の際なども機密のやりとりが表沙汰にならぬとも限らず、と運転手。いや、その時は万歳するよ。

そう、鬼籍に入りしOセンセイなどは入浴時の着信を奥方に見られて散々な目に遭われたとか。既に銀婚を終えとるのに旦那の行動に嫉妬するはそれだけ関心がある証。むしろ喜ばねばならぬ、と慰めてみたものの慰めになっておらんかったらしく、あの当時の落胆ぶりなど忘れられぬ。

閑話休題。海外ならずと自ら相手に機会を与えるようなものにて身なりは質素に限る。外見は気にせぬタチなれど肩書を背負わば話は別。一兵卒ならまだしも「長」とあらば市の名を汚さぬいでたち位は。年中開襟が理想もさすがにこの季節となれば襟元が寂しく。冬物でも、と久々に訪ねし百貨店。平日とあらば客以上に目立つ店員。業績低迷にノルマ課されてかギラつく目。不良少年とは目を合わせぬに限る、と経験に知るも視線合わせずと向こうから...。

それにしても気になる包装。んな幾重にもされてはゴミ増えるばかりか一目で百貨店と分かる紙袋を見られては一日を疑われかねず。他人様への贈答品ならいざ知らず、まずはそちらを見直してみてはどうか、と思わんでもなく。海洋汚染の元凶と批判浴びるレジ袋。存在そのものが悪の如く描かれるも厳に戒められるべきはポイ捨てに良心の呵責なき当事者たちの倫理観ではあるまいか。製造元とて意識が向いてもらわねばならぬは言わずもがななれど。

さて、昨今の巷賑わすは「新たな生活様式」。災害時における避難所運営とてそれを踏まえた形を模索すべきと新たなあり方等についての報告を受けた。彼らとてあらゆる事態を想定して一人でも多くの命を救わんと気概に燃えた傑作であることに疑いの余地なくも受験生の参考書が如く購入して中身を会得した気になっておらぬか、と老婆心ながら。作ることが目的化してそこで道が途絶えては。役所にありがちな無謬性のワナってやつで。

広く浸透させねばならぬ、さりとて、火事場においてソーシャルディスタンスなどとのカタカナを忠実に守らば収容人数など著しく制限されてしまう訳で。仮にそんな事態に遭遇したとしてどちらを優先すべきか、かえって混乱を招きかねやしまいか、との御意見も。東日本大震災における明暗。津波が来たら高台へ逃げろの教えが生んだ釜石の奇跡に対して指針への固執が招いた大川小の悲劇。

新たな冊子は過去の教訓に専門的見地を踏まえたものにて知るに損なく、指針とするに十分と知るもそこに命の保証なく。逆に、それこそが万全との過信に隷属的な意識こそ禁物。役所とて「自助」をタテに怠慢が許されるものにあらず、されど、何かにつけて役所の不手際と騒がれたりする昨今の風潮が裏目に出とるフシはあるまいか、と心配してみたり。これからが本番にて。

(令和2年11月5日/2604回)

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