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2020年9月20日 (日)

佃煮

駅構内の物産店にイナゴの佃煮を見かけた。古来、農民の蜂起は飢饉に始まり、飢饉はバッタの大量発生に端を発せり。大自然の猛威は地震、台風に限らず。大群ならずと主食を食い荒らされてはかなわぬ、害虫を捕獲のみならず食材に転じた生活の知恵。見た目こそキモいけど、あれをおかずに白米が進むんだよナ。

色彩以上に刻まれし歌が特徴。少しかじれば似た作品が可能と知らば。巷に氾濫する贋作に「盗人とてそれで糊口をしのぐことが出来るならば」と自ら相手の作品に歌を刻む鷹揚な一面を見せた大田垣蓮月。江戸城の無血開城の立役者は言わずと知れた勝海舟と西郷南洲。世紀の対面の前に西郷どんに届きし一枚の短冊。「あだみかた勝つも負くるもあわれなり同じ御国の人と思へば」。五文字の「あだ」は「仇」にて敵味方の意。

同じ御国に生きる以上は耳塞がずとそこに新たな視座を得られるやもしれず。何よりも後姿の観察だけでは退屈でかなわぬ。じっと言い分を聞いておったのだけれども仇方の質問の一つに冷暖房の購入と月々の電気代に補助すべし、それも高齢者世帯に、なるものがあった。撒餌に文句は言わぬ、が、国民はあまねく平等に、格差是正云々などとあれだけ騒いどるのだから「高齢者」「冷暖房」に限らずと生活を全て無償化すると言わば良さそうなもんなれど。

かたや民間企業のリストラに雇用を守るべく介入すべし、なんてのも越権、自由の侵害の類なれど、生活者の苦悩に寄り添い、何とかせねばとの姿勢は安穏とした体制側に忘れていたものを気付かせてくれたりもして。

そう、運転手との雑談が興じて目下「北の国から」にハマっており。北の大地での自給自足の日々。生産調整の名のもとに畑に転がる野菜。畑に捨てられた野菜を拾うは犯罪か。まだ食べられるものを規格外と畑に捨てるはもったいない。されど、それが市販されて消費者が購入するかと問われれば。衣服ならぬ生鮮品にて足早く、作った分だけが売れる訳ではないところが肝。これだけ人類が進歩しても解決出来ぬ課題の一つが食品ロス。

臨時休校時に不要となりし食材を経済的に困窮した世帯に提供しては、と仇方。もったいない、と知るも配送の手間に衛生面、そして、無償配布は営業妨害、などと訴えはせぬも八百屋の経営、と続き。そこに慣れぬ素人が少なからぬ労力を費やす位ならばいつも通り市販の品を購入した方が全体として効率的だったりも。

そう、休校時の食材納入業者への補償も含めておられた。大本営は国なれど発注は本市。以前、地元の学校のお抱え業者が相談というか悩みを吐露されていたことがあって。運動会時の昼食を依頼されるも突然の中止に最近は支払われぬことも少なくないとか。「次の機会に」と茶を濁されて。得意先とあらば注文も拒むに拒めず。

そのへんは規約に記されてはおらぬ。されど、前日から食材の調達もせねばならぬ、料理の仕込みとて同じ、相手方の事情を察して目配りするが人の道ではないかと思うのだけれども。飽食の時代にあって「食」について考えさせられることは少なくない。

(令和2年9月20日/2595回)

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