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2020年2月15日 (土)

還暦

この御時世に報酬の増と聞いて働きもんの当事者は憶うに遠く、ならばよほど鷹揚な有権者に違いない、などと勝手に推測を並べてみるも定数削減分を充当したと聞いてストンと落ちた。議「員」と議「長」の仕事量に見合わぬ報酬格差を是正すべし、しいては特別手当の創設とは言わぬも「員」の減額もしくは数の削減を以てそちらの財源を捻出した上で云々と賛同者を募るも...。

過去の栄光を語るは野暮の所業なれど大幅な年俸ダウンを厭わずに今の仕事への転職を決意したというのが数少ない自慢の一つ。終身雇用と年功序列、護送船団を主な特徴とする日本企業がアリならば外資系はキリギリス。能力給にて年齢関係なく実績こそ全て、完全歩合制に上は青天井とあらば...。私などアリ族のはずも氷河期に阻まれて期せずそちらに身を置いただけの話。前職時代の上司が還暦を迎えたとかで催された祝賀会にお誘いをいただいた。

あれから二十年、浦島太郎にて昨今の事情は知りかねるも気になるは淘汰厳しい世界にて還暦を迎えた当人の生涯年収。安からぬ会費一万円に集いし人の数は百。あくまでも「関係者」とのことにて異性も目立つのだけれども男なんぞはキリギリスというよりもハイエナ。野武士が如く鋭い眼光も品性は決して良くない。隣の年収に劣等感を抱きつつ、吾輩の今あるはこの御仁のおかげ、などと一応の世辞は入れつつも、愛弟子が「特別」な役職の間に還暦とは「悪」運以外の何物でもない、と祝辞を述べた。

外資の上役とあらばおよそ英語に堪能かつ自己の宣伝に長けた強欲な人物が定番なれど、ことこの御仁においてはそのへんとんと冴えず、人に負けぬ「運」だけでここまできたと本人の談。国外への大脱走を遂げたどこぞの経営者が如く、上には服従、下には圧力、それでいて自らの立場と報酬だけはキチンと死守する輩が大半を占める中、上から課せられる目標を意図的に下げつつ、部下を鼓舞して下げた敷居を達成させる。英語はろくに話せぬはずも外人を相手にその下げさせ方が絶妙、と目撃者。目標に未達とあらば解雇やむなしも達成後に支給される報奨金は加速度的に伸びる訳で。目先の利益に捉われぬそのしたたかな処世術こそが当人の魅力であって未だ慕われ続ける理由。いや、やはり「運」だナ。

さて、定例会の開幕近く、キリなく押し寄せる御進講を処理しきれずに「副」議長への報告を以て了とすると指示するもこちらばかりは逃げられず、監査人から包括外部監査の結果を拝聴することになった。「外部」とは申せ、そもそもに発注元が本市なのだから都合の悪いことなど...。御手盛の批判招かぬようその度合いを見抜くが議会の役割。今回の対象は本市の病院事業。政策的医療、不採算医療など民間では担えぬ役割を課せられるもその財源は一般会計からの繰入に負わざるを得ず、その額は上昇の一途。

民との比較に目立つは人件費。そりゃ公務員なのだからそこを言われては立つ瀬なく。非常勤等を駆使するも負う役割が増すばかりで限界を迎えつつあるとか。時代の岐路を迎える公立病院、「独立行政法人化を含む経営形態の研究」などと暗にそちらを示唆するかの如く文言が目に付くも現行の「直営」の利もある訳で。やはり肝心なのは今日の不都合が改善されることであって監査結果がその一助となることを願っている。

(令和2年2月15日/2553回)

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