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2019年11月15日 (金)

春祭

他が来とるのに...。欠席の非を咎められるは気にかけていただいている証拠。しばし後、事情が知れ渡らば、「とんと見かけぬ。さぞ忙しいに違いない」などと、より好意的な解釈に。それとて、話題に上がってなんぼの世界、故人の成仏四十九日ならば人の噂も七十五日、薄れゆく記憶にいつしか忘れられた存在になってやいまいかと。それは私が命じた訳ではないのだけれども市のホームページに議長の特設ページが用意されており。皇居参内の一事を以て果報者というか「もってる」人などとおだてられたりもするのだけれども世の中ちゃんと帳尻が合うように。

そう、政令市のソレというだけで全国市議会議長会の相談役なる分不相応な役職を仰せつかっていて、先週などは忙殺とまでは言わぬまでも随分とそちらに追われた。まずは理事会、そして全体会と進むのだけれども理事会の前には別途にて相談役会なるものがあるから「同じ」説明を都合三度ほど聞かねばならず。合間を縫って政令市による国への要望活動なども行われ、首相官邸に大臣政務官、与党三役等を回った。大多数を占めるは男、というか目下、女性は一人のみ。本市とて「もし」がなければ初となる女性の議長だった、そりゃあくまでも可能性の話なのだけれども事情を知るやつはそのへん吹聴したりするもんだから私への視線は招かれざる客が如く。ほんとはコイツぢゃないんだ。

そう、前市長が叙勲の栄に浴されて議長室を訪ねていただいた。本市が誇るミューザも今年は開館十五年、ウィーンフィル演奏の雑感を語っていただいたのだけれども今年の演目はストラヴィンスキーの「春の祭典」いわゆる「春祭」。世に名曲と言われるも私などは未だその境地に辿りつけず。解説によれば同交響楽団による初演とて散々だったとか。時にそんな作品を「前衛的」などと称したりもして、図抜けた才能が時代を先取りし過ぎたというか、そこに賛辞的な意味を帯びがちも芸術はあくまでも個人の嗜好。巨匠の力作とあらばあからさまに否定も出来ず、何とも便利な表現ではないかと。

そう、前衛的といえばその代表格がこちら。どことなくピカソのゲルニカを連想させる作品群。記憶残るは「芸術は爆発だ」の奇異な一面もあの眼光鋭いまなざしはただものならぬ。本市が誇る岡本太郎美術館が開館二十年を迎えたそうで御祝かたがた久々に作品を鑑賞させていただいた。そう、始めたばかりのスキーにて負けん気が勝り挑戦した絶壁の上級者コース。すくむ足元も意を決して転げ落ちた雪の中に辿り着いた境地。「自らがひっくり返ったというよりも地球がひっくり返った」と確かそんな表現が御著書にあったはず。ぶつかることこそが調和、他に妥協して収まるは調和ではない、故にこんなすっとんきょう作品で...と本人の談を録画放映に聞いた。確かに「すっとんきょう」と。

作品以上に学ぶべきは当人の人生観。全力でぶつかる生き方、挑戦した上での不成功者と挑戦を避けている不成功者では天地のへだたり云々、と今や絶滅の危機に瀕しつつある説教本の一つにて若者には必読の一冊か。が、齢重ねても挑戦を恐れるなかれとあらば、未だ「春祭」の魅力に気付けぬのも頷ける。

(令和元年11月15日/2535回)

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