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2019年8月20日 (火)

開通

事実は小説よりも奇なり、されど、その洞察力と表現に教わること少なくなく。これ見よがしの文学賞の受賞者ならずと非凡な才能の主はいる訳で。今どきの独身事情というか親婚活を描いた一冊を終えた。が、んな余裕あるならば目通しせよと手渡されし子の読書感想文。文章こそ粗雑なれどその言わんとすることに親馬鹿ながら成長が見て取れたりもするもんで、豊かな情緒育むに読書を課すは教育上、有効な手立ての一つではないかと。

過保護は子の為ならず、と申してみても老後の心配尽きず。そんな事情は何処も同じ、こちとて権威に居座る日々長からず、いづれに備えて下も手懐けておかねば老後というか退任後は寂寥感に苛まぬとも限らず。新人たちが私に「内緒」で視察に出掛けたと聞き及んで、「誘ってくれぬとはつれないではないか」と恨節をこぼさばしばし後に「一緒にどうか」と声をかけていただいて指南役というか雑用係を仰せつかることになった。行先は東北、当人曰く、震災の後に現地に足を運んだ経験がないというか、生まれてこのかた東北を訪ねた経験が無いのだそうで。おい、今まで何をやってきたんだ。

震災直後に訪ねしは町民の避難所となった大槌町立安渡小学校。忘れもせぬは震災の年は選挙の年ゆえ、当時は選挙時に集めた募金を後援会長と届けに伺ったのだけれどもまさに空襲後の焼け野原が如く。眼下に見下ろす荒野に無残な姿晒す鉄軌道。あれから八年、三陸鉄道の開通はまさに地元の悲願。その鉄道が向かう先は言わずと知れたラグビーの町。ワールドカップの開催地と聞いて試合観戦を所望すれど日程理由に却下され。大自然の摂理といえど人知に救える命はある訳で、津波てんでんこなる過去の教訓生かされた防災教育が浸透し多くの子供たちが救われた釜石の奇跡。

そして、その隣は甲子園の予選に沸いた大船渡。あれこそがまさに議員冥利だとおらがセンセイに言わしめた避難路有する越喜来小学校の校舎は跡形なく今や高台に移転。中心部には宿泊施設が建設され、復興進む様子が窺い知れた。庁舎が壊滅的な被害を受けた陸前高田市は高台に仮庁舎が建設されてはや八年、未だ仮設の庁舎に移転進まぬ理由を現地の職員に尋ね、その後に復興を祈るべく立ち寄りし奇跡の一本松にて本市のK理事と遭遇する妙縁。

押せ押せの行程に気仙沼には立ち寄れず一路向かうは仙台市。そちらとて以前に訪ねし南蒲生浄化センターも予定していたのだけれども荒浜小学校のみに留め。がれきこそ撤去されたものの未だ爪痕残る被災地、多くの命を奪った震災を語り継ぐべく残された遺構に向き合わば学ぶこと少なくなく。繁茂する草木が物語る歳月、「被災地に咲く向日葵や月日過ぐ」と詠んだ。全行程二日間の走行距離一千五百キロ、久々に目一杯の視察を終えた。

(令和元年8月20日/2518回)

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