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2019年3月

2019年3月30日 (土)

三番

手錠の権限こそ有せずとも法に抵触するか否かの判断はこちらだけに面従腹背(いやいや腹背は余計か)、表向き恭順の意を示しておかねばヘンな恨みを買わぬとも限らず。差戻し後、「再度」の出頭にようやく承認された。差戻しの理由は氏名欄に記載された所属政党の文字が影付であってその欄には画像を用いてはならぬとの規定に抵触する、つまりはその影付き文字が画像と認定されてしまったんだけれども目を凝らさねば分からぬ違いで片道一時間の往復はちとキツい。

公職選挙法において法的に認められた宣伝の一つ、その規定には氏名、経歴以外に「政見等」とあって、肝心の政策面を伝えられる貴重な機会の一つなのだけれどもその掲載内容は各陣営に委ねられているから並ぶ美辞麗句に何ら客観性があるものでもなく、参考は過去の経歴位か。ということで有権者の投票行動を左右する最有力は選挙公報よりもやはり...ポスター。全市一区の中核市と違って政令市は各区が選挙区となるだけに当該選挙区の候補者数は十人前後にてその位ならば目移りせずに。

おらが区の公営掲示板は縦三段にて左上から人気の最上段は「一」「四」「七」。「一」は一番に通ずるとの縁起から人気高くも人の視線は左から右にて右上の「七」とて狙い目。いやいや、中央上段の「四」とて左右と見比べてもらうに...と勝手な持論尽きず。肝心の番号は予備くじを含む二回のくじで決まるのだけれども私の番号は中段ならぬ最下段の「三」。伝達時に受話器向こうから「一番下かよ」の落胆の声が他陣営に聞こえて笑われてしまった。まぁ最上段だからとて敵方から支持が寝返るもんでもなく当落に然したる影響は無いと信じつつ...。

ならばポスターのデザイン。顔が右か氏名が右か。コンピューターグラフィック、いわゆるCGなんて語彙すら知らぬ(いや、その位は知っとるナ)御齢のTさんがデザインを手がけて下さるのだけれども目を惹く工夫といっても直後に見られるは「顔」であってデザイン以上に写真が八割を左右すると。たかが二割と侮るなかれ、過去の記憶はおぼろげながらも残るもので、「そう、前回は確かこの人に...」との視覚効果を狙った一枚。

そもそもにポスターで決めるのもヘンな話なんだけど、人相ってのは意外と内面を現すもので中には「別人」が如く着色著しい候補者もいるから実物を見るに越したことはないのだけれどもその一枚に限らず当人の複数の写真を見比べると実像が浮かぶ易いかも。そのポスターとて顔に氏名のみでは芸が無い。キャッチコピーを入れたんだけどズバリ「初志貫徹」。初志と貫徹の合間にバッチってのがちと作為的に見えなくもなく。いや、事実そうなんだけど、それはふとした一言が契機。「いやみ」にならぬよう細心の注意をと伝えておいたのだけれども上品に...(でもないか)。

当落微妙というよりも落選必至の下馬評を覆した初陣。どれほどの逆境下においてもあきらめぬ姿勢こそ道を拓く。為政者とて人の子ゆえそんな一面があって当然なんだけれどもそりゃさすがに度を越してやいまいか、繰り返される離合集散。背負った看板への逆風とて甘んじて受ける覚悟なくてどうする、そんな敵陣営への当て付け含む。

区内の掲示箇所数は百五十三カ所。そして、百五十四カ所目の掲示板にその一枚を。

(平成31年3月30日/2490回)

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2019年3月25日 (月)

花粉

降り注ぐ陽光に似つかわぬ重装備の奥様に「飛散量著しく」と聞いた。人の機微には敏感でも花粉には鈍感、というかいつぞやに受診した抗体検査の陰性結果にそちらとは疎遠を通してきたのだけれども数日前より止まらぬ鼻水。風邪と診断された息子の症状に同じくもソレとて許容量以上を「浴びた」時、つまりはある日突然になり得ると聞いて...。季節限定とは申せど何とも厄介なビョーキではないか。

さて、厚生労働省が公表した結果によればおらが区の平均寿命は男性が全国二位で女性が四位と。ひと昔前であれば好感を以て受け入れられた結果も昨今は手放しで喜べぬ風潮。「それは区内に介護施設が多いことが原因」との風聞の信憑性を確かめるべくレクを受けた。高齢化社会と言われて久しくもそれに「超」が付いてみたり、平均寿命が何歳延びただとか、全国何位になったなどと言われてもピンと来ぬ。何か巧い表現はないものかと耳を立てていたのだけれども公明党の浜田昌利センセイの解説がハマった。

九十歳までの存命確率、平成元年当時は男性が約一割、女性が倍の二割。それが今や男性が二割で女性が四割に。正確を期せばそのへん百分率で示されていてちょうど倍になっていることから伝わりやすく。単純化すればこの平成の御世の間に九十歳まで生きる人が倍となり、今や女性の二人に一人は九十歳まで生きると聞かば人生百年時代も誇張ではないではないかと気付かされる訳で、どうなる社会保障と...その財源。

ごみが典型例、全体が「あまねく」恩恵を受ける施策の財源は税金。一方、全て「とは限らぬ」、リスクを伴うもの、いわゆる医療とか介護は保険。税に比べて保険は受益と負担の関係が明確なだけに支え手以上に対象者多くならば危惧される制度の存続。判定された介護度は十分資格有するも施設に入れぬ不平等感が助長する制度への不満。医療とて少なからぬ当人の不摂生の後始末も含まれれば、話題の終末期医療の扱いには個々の死生観含む生命倫理が絡み、追い討ちをかけるが如く「使わねば損」との意識が蔓延っては。医者とて患者を治す、それはそれとして否定せぬも予防的見地に立つことで余計な負担が減らせるのではないかとの視点。

口の中の清潔を保つ、それは自然と昔から受け継がれてきたことなんだけれども口腔ケアが糖尿病、腎臓病等の慢性疾患や心筋梗塞、認知症等の予防にも効果的と。給食後の歯磨きは言わずもがなもフッ化物洗口が虫歯予防に大きな効果を上げているそうで。市議会の中では幸区選出の野田雅之センセイが心血注ぎ大きな壁に挑んでいて、「その程度」の予算枠で大きな成果を生むのだから意義は十分と思しきも相手の守り堅く。決戦前に歯科医師政治連盟殿からも推薦状が届いたからには...いやいや、子供たちの為に。

治療から予防へ。門を閉ざすは感染症位なもの、発症への対応とて疎かに出来ぬも、やはりその根本的な原因に目を向ける「予防」こそこれからの時代に必要な視点ではないかと。それは医療に限らず、対症療法的な政治から未然に防ぐ政治へ。

(平成31年3月25日/2489回)

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2019年3月20日 (水)

元号

巡り合わせの幸運。ようやく板に付いてきた役職を名残惜しくも小生が提案者を代表して上程した陛下御在位三十年の奉祝決議は無所属を含む全会派の御賛同により採択されて任期最後の定例会が閉幕となった。それを予想するは勘を磨く程度にしか思えんのだけど、当代随一の叡智の傑作とあっては凡夫の及ぶものではなく。時の人とあらばその一文字を入れるに違いないなどとの憶測。そりゃ憶測というよりも「邪推」が正しく。遡れば過去にその漢字が入ることは稀ではない訳で偶然の産物もそんな目で見れば...。

その病名が本市の印象を損ねているとかで名称変更を求める陳情が寄せられた。主はどこぞの区の新人候補者だそうで露出度を上げねばならんとの心理は分からんでもないけどさすがにそりゃ「こじつけ」ってもんで。世にいう難病に発見者の氏名が付される事例は少なくなく。そこに相手を辱めてやろうとか他意は無い以上、一日も早い治療法の確立と患者の健やかな成長を願うのが人の道ではないかと不採択の理由を述べた。開かれた議会なんてのは勝手だけれども何でもかんでも受理してしまう、というか「せざるを得ない」仕組みってのは...。

迫る統一選は二幕編成。第一幕は知事に県議、そして、政令市の市議。第二幕は都内二十三区の区議含む全国の市町村議会の議員。第一幕の投票日は同じなれど知事選の告示日早く、それ以降は活動が著しく制限される。何も駆け込みは消費税に限った話ではなく、ビラの折り込みに街宣車による連呼行為(完全な違反です、ハイ)と加熱する前哨戦。それだけの精力があり余ってとるのであればそれを日々の活動に注力しておけば焦らずと再選が果たせるのではないか。「その候補、選挙前だけ目立っていませんか」の一文を選挙公報に入れておいた。

他陣営に出遅れているのではないか、というよりも声が「全く」聞こえんではないかとの御心配。戦とあらば肝心の本陣定めねばほら貝鳴らず、尋ねられる事務所開きの日時。宣伝効果を狙ってか吉日選んで「大々的」に行われるんだけど、当方なんぞはいつもの事務所の転用にて出陣式以外に特段の「儀式」の予定はないのだけれどもそれでも届く「御祝」。何ら便宜図らずとも寄せられるその純粋な心遣いには頭下がる。他区在住の大御所にまでわざわざ御持参いただいたもののあいにくの事務員不在。モノがモノだけに郵便受けでは心配。そのへんさすが勝手知りたる大御所、正面脇のトイレの施錠なく積み重ねられたタオルの間に忍ばせておいたと留守電をいただいた。

今さら慌てても転ぶだけ。されどじっと待つは性に合わず、気晴らしに...違うか。いつぞやに誓った箱根往路は芦ノ湖まで到達。さすが天下の険、山越えの芦ノ湖往復はかなりしんどかった。そんなに走っては疲れるだけではないのかとの懸念。健康の秘訣は睡眠にあり。「疲れぬように」が従来の概念。されど、良質な睡眠の為には就寝前の疲労が効果的とか。「既成概念からの脱却」、「複眼的思考への転換」等々、キャッチコピーだけは浮かぶも肝心の政策は...。

(平成31年3月20日/2488回)


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2019年3月15日 (金)

印鑑

散らかる印鑑からそれと思しき一つを選んだつもりが、不適合にて再手続となった。そこに勢力図が透けて見えるのだけれども入学後の「指定」口座はやはり...われらが農協。複数ならぬ一社とあらば事務負担は軽減される学校側と新規顧客の目標課せられる機関側の意図が重なり。が、所詮はその為「だけ」に用意された口座にて卒業後には解約...いや、それすらも億劫とされてか休眠口座の予備軍が大半と聞いた。

教育とは何ぞやの問いに一概に同列に論じ得なくもそれを克服するところに教育者たる意義がある訳で。単なる学力競争では巷の安売り合戦に同じ。缶ビールなどはいかに原価抑えて廉価で捌くかに尽きるもやはりそれが見えぬワインをいかに「適正な」価格で売るかこそ商いの妙味であって目がそちらに向かねばいづれ人工知能に...。

スポーツフェスタなどとカタカナ表記になっただけでもヘンな意図があるのではないかと疑っとるのに内容を大幅に簡素化した上で午前中のみ...と聞いてそりゃ単なる手抜きではないかと憤慨してみるも「塾の時間に間に合わない」「弁当作りが億劫」「早朝の長蛇の列が迷惑」等々、保護者の都合若しくは近隣の事情に負うとか。

が、それのみならず、こちらなんぞ実施率は半分以下。それも家庭「訪問」ならぬ保護者「面談」に格下げされた挙句、「任意」とか。そりゃ私とて過去に成績ならぬ態度に難アリだとかで「特別」扱いされた身なれどそれがまた抑止力になっていたのも事実で意義こそ否定されるもんでもなく。

時代が時代だけに共働きとあっては「忙しい」との保護者の言い分も分からんでもないけど、授業参観に運動会(いや、スポーツフェスタ)あらば夫婦のみならず祖父母連れだって押し寄せるのだから仕事に追われている訳ではなかろうに。とすればやはり他人様から干渉されたくない、余計な御節介を嫌う風潮に押し切られとる側面はないか。保護者の都合、そりゃ否定はせんけど、そこで失われる教育的意義を説いた上で結論に辿り着かねば怠慢と言われても...。

一方、学力テストの結果公表は序列格差に繋がりかねぬとは拒む理由なれどそれを理由に非公開とする負の側面はないか。落ちこぼれを生まぬ教育は美談に聞こえがちも、伸びしろのある生徒の可能性の芽を摘みかねず。学力が全てではない、それは結構。されど、国の宝を預かるにそれだけの役目を果たしているかと聞かれれば首をかしげざるを得ず、教育者としての矜持なるものを問うてみたくもなるのは私だけか。

選挙前にと推挙された中に「戦後国際秩序の終わり(千野境子著)」があって思慮求められる一冊。湾岸戦争における130億ドルもの拠出に謝辞一つ寄せられぬあの一件。民意に反する政権の暴挙などと向けられる非難ばかりがはやし立てるもならば負担分かち合う為に受入れ迫られれば口つぐむ批評家の面々に「最低でも県外」で放り投げた禍根。久々に目にしたNIMBY(Not in My Back Yard)、「裏庭は御免」なんてのはなかなか粋な表現ではないかと思うのだけれども、んな勝手な社会でいいのかね...まぁ私も。

(平成31年3月15日/2487回)

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2019年3月10日 (日)

目線

有権者に信を問うなどと言わば聞こえよくも度々問われては巷の耳目集めたい自らの都合ではないのかと思えんでもなく。相手とて候補擁立できねば誹り免れず、市議一人程度なら兎も角も首長とあっては知名度の不利を覆すに...。そのへんを狙ってみたのかもしれんけど、やはりその時だけ目立つ、一時の情に任せて拳を振り上げてみたものの、後で「冷静に」反芻してみるとやはり...ってことが少なくなく。

「国家の発展には民主主義より規律が必要」とはシンガポール建国の父、リー・クアンユー氏の言だそうで、その判断を他に委ねて問われるは民意ならぬ為政者の存在意義だったりも。勝算アリと刀抜けど本人の意図とは裏腹の結果に未だ出口見えぬ異国の状況に問われる民主主義の真価。

二者択一の設問に理に勝る情が左右する結果、何も丁半博打じゃあるまいに短絡的に結論急がずとも模索出来ぬか第三の道。妥協の産物で何が悪い、中庸こそ善、と合意目指す姿勢なくば一向に物事は前に進まぬであろうに。そのへん希薄化する隣人との関係、嫌いは嫌いと安易に割り切る昨今の風潮に...他人事だとどうして饒舌なんだろう。

「おのれより賢明なる人物を身辺に集むる法を心得しものここに眠る」との墓碑銘は米国の鉄鋼王アンドリュー・カーネギー。賢明ならずとも人に恵まれなければ選挙に勝てぬ。サルは木から落ちてもサルなれど、こちとら落ちればサル以下と。役所から資料一つ取り寄せるにこれほど苦労するとは思わなんだ、手のひら返す豹変ぶりにバッチの意義を再認識したとは落選組のO君の談。

当落には少なからぬ運も絡むからその一例を以てバッチ不適格の烙印を押すに些か尚早であるし、むしろどこぞの現職よりもそちらに残留いただいたほうが...。そのへんが上手くいかぬところが世の不思議。一見、情に厚そうに見えし御仁が意外とケチで薄情だったりもするんだそうで落ちて知る人の表裏。

人は見た目で判断してはいけない、そこまでは結構。されど、人はオマエを見かけで判断すると思えとは舌禍絶えぬあの大臣の父君の遺訓と人づてに聞いた。役人がこちらに何かと気遣って下さるは人柄ならぬバッチのおかげ。されどこちらが接する際は肩書きによらず人柄というか相手の仕事に向き合う姿勢が評価の分かれ目。そこを勘違いしちゃうといつしか独善的で不都合なことにも耳をふさいでしまうことになりかねず、やはり目線は低く、そして、耳は立てておかないと。

障害者のスポーツ支援に携わるSさんから相談をいただいた。中原区井田地区には障害者の施設多く、運動用具を保管する体育館の前の前にグランドがあるのだけれども用具を搬入するに外周をぐるっと半周せねば正門に回れず。途中、抜け道あるも手すりなき階段にて不親切ではないかと。

折しも予算審査特別委員会が控えていたから好都合とばかりに現地を目で見て改善を指示したのだけれども相手とて故意ではない訳で気付かされる視点。届かぬ声を届けるべく、「御用聞き」の中に見える真実、生活者目線の政治と選挙公報に一文を入れた。

(平成31年3月10日/2486回)

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2019年3月 5日 (火)

糸瓜

それが血肉になっているかは別にせよ、読んだ冊数と走った距離は他に勝るとも劣らず。「行く先はいつも名著が教えてくれる」との一冊を見かけた。著者はあの番組のプロデューサー。古典的名著にあらずとも話題の新刊に世の潮流を学ぶこともあれば埋もれた一冊が目から鱗だったりも。

手にするは「役所を動かす質問のしかた」であるべきも、己を知り敵知らば百戦危うからず、隣の「公務員が議会対応で困ったら読む本」に手が伸びた。「議員が質問を教えてくれない」、「議員から質問ネタを考えてくれと言われた」、「議員から飲み会に誘われた」等々、単なる用語解説ならぬ具体的な「実例」が紹介されていて、その卓越した知見によもや著者はあの御仁ではあるまいなと恐る恐る見て...ん?安藤、いや、安堵した。

それが賞賛だか侮蔑だか意図は知らんけど与えられる「ミスター」の呼称。議会ならばA(というか安藤)、福祉ならばN、で、選挙ならばこの御仁しか居ない訳で決戦前にK氏を招いての勉強会。何も法文を諳んじ、杓子定規に解釈するのであればそりゃ単なる堅物というか小役人に過ぎず、ミスターのミスターたる所以はやはり実践的な対処法にある訳で、選挙なぞは禁止事項をいかに「都合よく」解釈するか。

戸別訪問の禁止は知られたところだけど、あくまでも「投票依頼を目的とする」訪問が禁止な訳で別な理由ならば...。この頃に訪問すれば相手とて自ずと理由悟るものなれど、そこを意識するかしないかは大きな違い。それはあくまでも一例に過ぎぬが、公職選挙法は世の三大難法の一つであって公務員人生をそこに捧げたと申しても過言ではないと自負してやまぬK氏の講義に学んだ。

当の芝居とは全く無縁であっても「然したる用は無いけれども現れ出でたる」の口上に登場して喝采浴びるは肥後の清正公。ならばこちらに登場願うは...。法で禁じられていることは裏を返せばそれだけ効果的と公言して憚らぬおらがセンセイ。右も左も知らぬ当時、支援者から公約を作るに政策を学ぶべしとの御助言をいただいて訪ねれば、「んな、政策だ、へちまだ」、確かに「へちま」と。

どれほど立派な御託を並べようとも名を書いてもらってなんぼの世界、当選せねば仕事は出来ぬ、兎に角、回るに勝る兵法なしと教わった。いや、回るとて片っ端からでは敵陣営に遭遇して通報されぬとも限らず、門外不出の名簿を授けていただいて。そう、名簿ってのが三種の神器の一つ、誰それの紹介とあらば無碍に扱えぬはセンセイの紹介で訪ねる役所に同じ。本チャン近しと知ってか届く名簿。不思議なもので十年やろうとも新たな紹介先は生まれるもので、そんな心遣いは御年配の方に多いのだけれども自筆が目立つ。

それを抽出するに少なからず思慮を巡らせたであろうし、記す手間とてバカにならぬ。個人情報の扱いも過敏になりつつある今日にあって、支援者に恵まれて数には不自由しないのだけれども紹介者の名とともに自らを売らねば巷の電話帳に同じ。紹介先を回るにも他に忙殺されて深夜早朝といかぬものかと悩んでみるも提供主から同伴の申出あっては公務どころでは...違うか。

(平成31年3月5日/2485回)

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