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2018年9月10日 (月)

字幕

何故にそこだけとヘンな思想的背景を勘繰ってみたりもするのだけれども、さりげなく付される修辞句に不快な想いを抱かされる方も少なくないとか。犯行に及ぶ動機は三つ、怨念...以外の二つは忘れてしまったが、およそそのへんで事足りる、というか「昔は」足りた、と何かの本で読んだ。

忌まわしく言語に絶する憤りを覚えるあの事件から二年。精神鑑定に下された診断結果は「自己愛性パーソナリティ障害」。障害者が「障害者はいなくなればいい」と殺傷事件に及んだ「だけ」と結論付けられてはかなわぬ、犯人が優生思想に至った深淵に迫らねば根源的な解決にはならんとの会長の一文が表紙を飾る会報、その数頁後にNさん投稿を見つけた。

当時、御令嬢の件で奔走すれど制度の壁に阻まれて願意叶わず、以降、毎年届く年賀状を楽しみにしていたのだけれども数年前に音信途絶え。会の研修に参加された様子記され、母子ともに御元気そうで何より。肢体不自由児者父母の会の総会に出席させていただいた。

字幕は高い識字率に語彙豊富な言語に恵まれたわが国固有の考案。手話は限界にて字幕の即時表示、聴覚障害者の方々への配慮にて検討進む自動音声認識ソフト実演の立会に応じた。人工知能といえども所詮は...そんな先入観が見事に覆される瞬間。早口に桁かさむ数字変換もいともたやすく。

芸術の秋、久々にシベリウスの交響曲第2番を聴いた。いかに人工知能が革新を遂げたとしても感動は生演奏に及ばぬ。楽譜、つまりは作曲家と対峙するに通訳に介在する指揮者と演奏者の存在、当時など録音すらかなわぬも今やボタン一つで気軽に聴ける過去の名曲、研究し尽くされ、自在な作曲が可能だというのに未だ当時を超越する作品が生まれぬのは当時の作曲家の情熱に負う面が大にしてそれもまた音楽の魅力ってもんなんだろうけど。

およそ本市には似つかわぬと卑下されたホールも今や押しも押されもせぬ地位を確立。ほれ見たことかの皮肉混じった質問原稿を拝見した。こけら落としから十年、東日本大震災による天井崩落の苦難の時を経て次なる十年をいかに描くか、市内在住の若手音楽家とそのへんの雑談を交わすのだけれども、現在、国内のプロオケの楽団員数は二千名、それに毎年の音大の卒業生が数百名とあっては供給過多。

それが業界の宿命なれど技術とは別な理由で断念せざるを得ない方々を在野に埋もれさせては大きな損失。一方でプロに劣らぬ才能有しつつも休眠中や慈善的活動を欲する演奏家が市内及び近郊に少なくないとか。給料を保証する市立楽団の創設なんてのは無謀な挑戦にせよ彼らが求めるは金銭ならぬ機会の創出。一流のホールに音大の立地と好条件が揃い、折角の資源を活用しない手はないと入れ知恵をいただいた。

目に見えぬ価値への評価厳しく、問われる補助金の妥当性。殺伐たる現代社会において豊かな情報を育む社会的意義は容認しつつも、権威はびこる独特の世界にて「門外漢に何が分かる、(補助金は)あって当然」と踏ん反り返られては見放されるがオチであって忍び寄るそのへんの足音に気付いているか。音楽のまち第二幕へ。

(平成30年9月10日/2452回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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