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2018年9月25日 (火)

盗見

両手じゃ「全然」及ばぬ通算回数。横山光輝「三国志」全六十巻を読み終えた。劉備に後を託された稀代の軍師孔明も天命には逆らえず没するは秋風吹く五丈原。最終巻には没後が描かれるのだけれども病床に伏せる司馬懿仲達が死の間際に述懐する。「孔明とは何とすばらしき男であったろうか、あの世でゆっくりと教えを請うてみたい」と。好敵手は相手を育てる。安倍さんとて完璧ではないし、石破さんとて言われるほど悪人とも思えぬ。メニュー一つしかない定食屋はどうか。遺恨云々はあろうけど組織としてはまぁ...及第点か。

古来より布陣競うは戦の一つ。真後ろでは背中がじゃまして見えぬ。通路を挟んだ二列縦隊に水が流れるように...と目論むも最後尾まで届かず「留年したのはオマエのせいだ」と、自らの不勉強を嘆けども他人様を恨むとはスジが違うのではないかと反論するも譲らぬ相手。シンデレラや白雪姫が如く姫様が白馬の王子の到来を待ち受けるのは昔の話、いまやアナ雪の時代、姫がオトコを助ける為に戦うのだと酒井順子さんのエッセイに読んだ。

変わる価値観に変わらぬ手口。試験の際に消しゴムを「必ず」落とす生徒が今も健在とか。教室内の盗見団から仲間にならぬかと誘いを受けたと息子に聞いた。その行為や賞賛されるものではないけれど誘われるは人柄の賜物。見るに己の為ならずも見せるは情け。自ら自慢の答案を手で覆い隠すようなイヤな奴になってはイカン。これ見よがしにあらずとも見るは咎めぬ器量なくば大成はせぬ。友人関係こそ大事にすべきだと諭したつもりが見るも見せるも加担は恥にて人として失格だと妻が口を挟んで「数少ない」父子の会話が途絶えてしまった。

そこには優越感が見え隠れするのだけど、「全国で初めて」と高らかに謳われた本市が誇る地域教育会議。ボトムアップ方式の学校教育と社会教育の連携を目指した住民自治の教育参加組織として創設され、その趣旨や理念に賛同した保護者の方々が活動を続けて二十年。一方で塾行けずとも落伍者を生まぬ為に...と寺子屋事業なんてのが始まり地元における人材の獲得競争は過熱。が、それ以上に深刻なのが学校側。

部活動に同じ、およそそんな活動は土日放課後に限られるからそのたびに呼び出されてはかなわん。特別手当も出ぬ無償奉仕など言語道断ってのが本音らしく、都合のいい口実が「働き方改革が推進されている折、状況を御賢察の上」と。戸惑う保護者。それが任意で行われているものであれば言い分は分からぬでもないが、教育委員会の依頼を受けて協力しとるのに同じ行政側で姿勢が違うとはこれいかに。

教師の働き方改革を言うのであれば「土日に」「無償で」駆り出される保護者とて同じ。いっそ、事業の存続を抜本的に見直してはどうかと憤慨するYさん。将来を担う子の指南役が安月給では人材が集まらぬと一般公務員に比べて上乗せされた俸給に調整額。子供たちの為に労を惜しまぬは昔の話、保護者の意欲や評判は金銭に代えられぬものにてそこで失う損失大きく。そのへんの機微に疎いというか、些か「巧く」やれぬものかと思うのだけれどもどこぞに同じ「センセイ」の世界にて。

(平成30年9月25日/2455回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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