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2018年8月20日 (月)

伊那

自らは棚に上げて御当地の方々には大変失礼な物言いながら「伊那なんて...」と確かに母が言った、というか言っていた。長野県を拠点とする銀行マンだった父の異動が近づくたびに必ず登場する地名。

南北に長く急峻な山々が連なる長野県。太古よりの地殻変動、プレート移動による衝突に生じた隆起は中央構造線、いわゆるフォッサマグナとして大自然の歴史を物語る。南アルプスと中央アルプスに挟まれた天竜川沿いに生まれた集落。辺境の地で寂れかけていた温泉街が復活の兆しを見せているとか。美しい星空は過疎と標高の産物であってそれを逆手に取った作戦が奏功。そんな陸の孤島にリニア新駅が予定されているそうで今回の舞台はそんな南信州下「伊那」郡の一つの町。

発酵と干物は日本の食文化の魅力の一つにて渋柿とて干せば甘くなる不思議。そんな干し柿の代名詞、市田柿の発祥の地、そう、元々は市田村だったそうだけど町村合併で高森町に。御当地の名物は何とも見事な柿すだれ。で、柿といえばだまっちゃいないのがおらがまち。地元の柿好きが御当地に目を付けた。見れば「柿丸くん」などとどこかで聞いたゆるキャラまでいるではないか。ちなみにおらがゆるキャラも「かきまるくん」にて表記の違いのみ。

突然の電話に著作権侵害で訴えられるのではないかと動揺したと笑って話す担当者。そんなゆるキャラのコラボで始まった草の根交流。それが今やおらが区の映画大のロケ地となり御当地を舞台に手がけたドキュメンタリーが好評であるばかりか地元の音大の夏の合宿地にこちらが選ばれたとかで、ならば私も...違うナ。間隙を縫って現地を訪ねればアポなしにも関らずそのまま市長室に通されて...御当地自慢に耳をかたむけた。

御大といえばあの人物を連想してしまうのだけれども語彙の由来は御大尽ならぬ御大将。世間的には御大といえばこの人なのだそうで当人の出生地である御当地には「御大の館」なんてのがあって名こそ知るわが母校の名監督の所縁の品々に功績が紹介されていて、その来歴には「退学」やら「土下座」やら物騒な文言が並ぶ。そんな本人が説いた「人間力」を刻んだ碑が館の前にあった。島岡イズムに学んだ教え子は闘将はじめ数知れず、御大を慕う現役の野球部員が今もこちらで合宿を続けているとか。

そう、そんな御当地には果樹農家が多く、ふるさと納税の返礼品に好評と聞いた。さくらんぼに桃、なし、ぶどうにりんご、干し柿と続く。中でもさくらんぼとりんごは他に勝る絶品だとか。さりとて、昨今などは食うに手間かからぬ果樹が人気にてその筆頭がシャインマスカットなんだろうけど、巨峰系も負けちゃいない。種無し巨峰も皮剥く手間あり、やはり皮無しのこちらの品種に限る。そんな命名をされたのでは他県に広がらんではないかと余計な心配をしてみたくもなるんだけど、流通量が少ないことが価値を高めていたりもして。地元農家イチオシ、直売所で手にした黒紫のナガノパープルが抜群に旨かった。

(平成30年8月20日/2448回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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