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2018年3月25日 (日)

番犬

年度末、人事異動の発令にこちらの依頼など上の空、なんてことはないはずも忙しない庁内。ならば見聞を広める為に諸国漫遊でも...「遊」は余計か。

以前の通り、都市部における国産木材の利用促進を目指す政令市の木材議連の世話役の末席に名を連ねていて、私の存ぜぬところで結ばれた本市と宮崎県との木材利用の協定をわが実績が如く語るのはやぶさかではないにせよ何故に地元神奈川県ではなく宮崎県なのか。

そもそもに木材利用の促進だなどと申してみてもそりゃあくまでも林業を営む川上側の都合であって花粉症に悩む川下、成長早いスギを推奨した林野行政の責任やいかに、などとあらぬ方向に矛先が向きかねず。そのへんの疑念を払拭すべく宮崎県木材利用技術センターにて林業の基礎知識とこれからの連携のあり方を学んだ。

小学校からの帰宅。妹には尻尾を振るくせに当人には吠えるのみ。同じ飼い主といえど相手に好意があるか否か分かる「らしい」と日々吠えられた経験を有する妻に聞いた。確かに戸別訪問時にそこまで吠えんでもいいではないかと思わぬこともないんだけれども吠えねば番犬としての役割を果たさぬ。一方、血統書付きとて無理な交配に劣悪な成育過程で良犬が育つはずもなく、空前のペットブームに便乗する悪徳業者の横行。

本市でも建設が進む動物愛護センター、その必要性に異議を唱えるもんではないけれども殺処分ゼロを目指す方針に自己都合で捨てた飼い主の責任や無理な交配に生命倫理を問うてみたくもなり。みやざき動物愛護センターにて実態を学んだ。が、そんな責任を巡る葛藤は動物愛護に限った話ではない訳で...。

私ども一介の議員といえども日に数センチ積み上がる書類の山。全国の自治体数一千六百、国の大臣ともあらば全てに目を通せるはずもなかろうに...と懐疑的ながらも新たな制度改正や拡充、後押しを求める国への意見書は地方自治法に認められた権限。申出あらば部屋内の了承に他会派の賛同を得るべく奔走するんだけど、ある意見書案に抗議が殺到。勿論、提案者はわが会派で代表が「たまたま」私って話なんだけれどもその内容とは...。

子の責任を巡る価値観の対立。虐待は家庭の責任と一方的に決めつけぬまでも、ハナからその責任は社会が負って当然と居直られればそりゃ違うと反論してみたくもなり。子の責任は第一義的に親にあって、やむを得ぬ際には社会が負うとしておかねば社会秩序が成り立たぬ。そんな価値観が一部揺らぐのも残念な話なのだけれどもそれとて思想信条の自由、賛同せぬのは勝手なれど撤回せいとなるとそりゃ内政干渉ってもんで。

その抗議件数に組織的背景を疑ってみれば、案の定、一部会派から論戦の通告があって。波風好まぬ私といえど妨害行為とあらば内容以上に負けてたまるかの反骨心が勝り、手ぐすねひいて待ちわびていたのだけれども相手方の通告「討論」ってのは反対の理由を述べるのみとか。敵前逃亡は卑怯なり、一太刀位交えぬかと吠えてみてもそりゃ事後だから言える話で。

そんな意見書案も良識が勝ってか過半数以上の賛同を得て晴れて可決されたけどそのへんの価値観の違いは小さくなく。

(平成30年3月25日/2419回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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