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2018年3月10日 (土)

支障

漢字変換に依存していてはさもありなん、大舞台において「統率」を「とうすい」と読んでしまった。ほんの一瞬迷ったのだけれども後ろを向いて雛壇の議長に聞く訳にも参らぬし。二、三行後に再び出て来て気付いたものの既に遅く再度「とうすい」と。「統率(とうそつ)」と「統帥(とうすい)」、意味はほぼ同義なれど後者は主に軍隊などでと学んだ。が、そんな失態は誰にでもあるもの。百合ヶ丘か百合丘か、霞が関か霞ヶ関か。駅名は百合ヶ丘で地名は百合丘。霞が関は「が」が正しい。

ならば、本市が誇る動物公園、かの太田道灌が夢見たことに由来するとされる夢見ヶ崎動物公園は「ケ」(大)か「ヶ」(小)か。常用的に混在していて然したる支障はないのだけれども聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の損と「事後に」興味本位で聞いたものの、ヒラならぬ委員長の下問とあっては疎かに出来ぬと昔の文献まで掘り起こして御説明をいただいた。質問原稿は「ケ」(大)、答弁書は「ヶ」(小)にて会議録の記述やいかに。予算審査特別委員会も採決を残すのみにて今回は遅ればせながら本市の財政事情を...。

入るを量りて出づるを制す、つまりは当年度の収入を以て当年度の支出に充てる、要は身の丈に合った、というのが財政の原則。社会資本整備などは世代間の公平性の観点から市債発行による資金調達が認められていて、歳入側には「市債」が計上される。一方の歳出側には返済というか償還の為の「公債費」が計上されて、公債費が市債を上回れば市債残高が減少していくってのがプライマリーバランス(まぁ厳密には利子等がありますゆえ)。

で、市債などは用途に制限が課せられるから財源不足は歳出抑制で賄われるべきも市債償還の為の減債基金なるものからの借入が計上されており。来年度は196億円、その後も借入が続き、平成35年度に累計918億円、平成36年度に収支均衡が図られ、平成37年度から返済に毎年20億円づつを見込む。基金から勝手に借用されたのでは償還の財源が行き詰るではないか、と積立ルールが確立されたのが平成21年4月。償還迄の期間を30年とし、市債発行の翌年度以降30分の1づつの積立。

されど、あくまでも国の通達に過ぎず、それを無視して積立を中断すれば「見かけ上」黒字化されるなんて平気な顔で言っている連中もあれば、毎年20億円づつの返済などと言っても完済時には当事者の面々は既に「あの世」な訳で無責任ではないか、返せるのか、いつまでに返すんだと憤慨する面々。相手とてほんの数か月前の市長選で「過去最多」得票で再選された身とあらば何でもござれ...でもなさそうだけど、その事実が背中を押していることは確かで、市債発行及び償還には「支障をきたさぬ」とかみあわぬ質疑。選挙って大事です、ハイ。

公債費の推移を見れば単年度あたり500~700億円程度、借入のピーク時、つまりは平成35年度における積立残高は「借入を除いて」も1,825億円。賢い読者はお気づきと思うが、ゼロからのルール化であれば行き詰るもその前の余剰分がある訳で...。仰せの通り天変地異か未曽有の事態でもない限り確かに「支障はない」んだけど。でも、そりゃ詭弁ってもんで、そのままを文面に含めておいたのだけれども「詭弁」の表現はちとキツいとどこからか声が聞こえて他には内緒でそっと削除したのだけれども放漫財政を戒める声おさまらず、削除せずとも「遁辞」位にしておけば良かったか。

(平成30年3月10日/2416回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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