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2017年10月

2017年10月29日 (日)

恨み節

抜群の集客力を誇る進次郎氏がおらが候補の応援にやって来て、憚りながらも前座を務めることになった。「これだけ多くのみなさんを前に話せる機会など今後ありえんから私の宣伝もしたいのだが、早く降りろって、みなさんの視線が訴えているから本当にこれで終わるけど次回は私の演説も聞いてくれ」と、都合1分。登壇時に「山崎さ~ん」との声援は何ともありがたい。

こちとらそれだけの接戦を演じれば比例は確実とばかりに布団に入ってしまったんだけれども当人はそれが確定するまで寝ずに翌朝を迎えたとか。そう、声援の主のMさんの話。そんな興奮冷めやらぬ翌朝に印刷物らしき小包が届いて、はて...。手配していた私の活動報告だったのだけれども宅急便の配達員が当選の祝辞を添えて下さった。肚内は知らずともそれが大人の態度ではないかと。

捨ててこそ得るもの。そこに私心なくば道は不思議と拓けるもので。倍以上の収入を捨てて、地盤、看板、かばんの三ナシの無所属で挑もうと。というか元々そちらとはほど遠い世界にいたものだからツテなどあるはずもなく。悲しいかな慰留こそされなかったものの、退職後には随分と御心配をいただいて。学生時代からずっと御世話になったチームの監督が縁を結んで下さったんだけど、とんとん拍子に事が進み、何の苦労無く当選してしまったのだから選挙の当落など運以外の何物でもなく。

そんな棚からぼた餅的な経緯なのだから恩を返すのは当然。困りごとあらば多少の理不尽にも目をつむり相手の意に添うように善処しつつも中には叶わぬこともある訳で。自らの力不足を詫びれば実は結ばずとも丁重な御礼をいただくこと大半ながらも時に吐かれる捨て台詞。こちとら慣れたもので然して気にせんのだけれどもそんな不用意な一言が当人自らの株を下げてやいまいかと。百度参り叶わず命途絶えた故人を前に神仏の御加護などあるものかとこぼれる恨み節。されど、そこまでの延命こそが御利益の賜物と都合よく解釈出来ねばいつまでも大人にはなれず。

そう、経済成長が社会の不満を覆い隠すが如く、勝てば官軍、負ければ...。方や元代表への批判やまず、もう一方や排除発言への責任論が浮上。酔えば勤王、醒めれば佐幕とどっちつかずの手合いは今に始まった話ではないけれども「こんなはずではなかった、あの時の代表の決断は許せん」なんてのは寝言に近い。一任した以上は文句は言うべきではないし、後者とてどこぞの看板をもらえば(当選に)ぐっと近づく、当時はその人気にあやかろうとしたした訳で自らの節操の無さを棚に上げて人のことを言えた義理か。

いかなる不運であろうともその位の年齢にもなれば出処進退の責任は自ら負わねば人は付いて来ぬ。オイシイと見るや飛び付くくせに劣勢とならば難癖付けて他に譲る。取り沙汰される共同代表の名に華々しく報道された立党時の中央の面々が見えてこぬことに不安を抱いてしまうのだが...。大きな御世話だナ。

(平成29年10月29日/2389回)

電子書籍「一日一話」

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2017年10月25日 (水)

比例

候補者の氏名の前に積まれた山は一束五百。厠の窓から落とされた紙片を手に一目散に公衆電話へ。事務所で待機する支援者たちが固唾を呑んで見守る中に鳴り響く電話。抜いた抜かれたの緊張感こそ選挙の醍醐味...なんてのは昔の話。いまや午後八時の時報とともに「過半数獲得」、「某氏当確」なんて字幕が踊る時代。

情勢分析とて優劣のみならず数字にまでなっちゃう訳で。「無視」、いや「目が合わぬ」だけで左右される位だからそんな数字がアテになるはずもなく、そんなものに振り回されるのはスマホ依存症の現代人が如く好かんなどと我関せずでいたんだけど、相手候補に十ポイント以上も離されていると叱責されて、そっと隣のHセンセイに意味を聞けば得票数に換算して悠に一万票以上だとか。

政権交代に敗北必死とされた当時の現職などはいち早く敵前逃亡、急ごしらえで擁立されたのがおらが候補であって、そんな候補だから当時の大敗以降も敗北を重ね、辛うじて「比例」で救われる戦績。そんな弱小候補が勝つ為には...。伏龍こと孔明が劉備に授けた天下三分の計が如く第三の候補者に賭けていたものの、今回は意中の候補に辞退されてしまったもんだからまさにがっぷり四つのガチンコ勝負。

されど、当人の見えぬ努力が実を結びつつあってか、粘り強い、というか「しぶとい」。惨敗であれば迷いなく代打なんだけれどもジリジリと差を縮めつつある惜敗なもんだから今回こそ勝てるやもしれぬと期待を抱かせるに十分、届きそうな目標があれば不思議と士気は上がるもので。ポイントが並んだなどとの風評を信じて迎えた最終回。まさに九回裏二死満塁で回ってきたおらが候補の打席。何度見ても結果は変わるもんじゃないけどやっぱり敗因を分析せねば次に繋がらぬ。

おらが選挙区は大雑把に申し上げれば二つの区の合計なんだけど、前回などは隣区で五千票で勝ったものの、私の区では一万票で負けて全体で五千票の負け。ならば今回はどうか。隣区はやはり勝ちながら三千票差に縮まり、当区は負けたもののやはり五千票差まで縮んだ。つまりは...。三振こそ無かったけれど相手の好プレーに阻まれて。

まぁ所詮はそんな候補だから「またか」という声もあれば元々「比例」だから今回は随分と追い詰めたではないかと、本人の人柄も手伝ってか好意的な評価も少なくなく。ちなみに「最下位で良かった」というのが私の初当選後におけるおらがセンセイの評価であって、勝ってエラぶらず、謙虚に受け止め、日々精進を怠らず。ならば接戦を制した向こうはどうか。相手とて旋風に今回こそは大勝をと目論んでいたものの、追い詰められて僅差の逃げ切りの思わぬ誤算に忸怩たる...いや、知らんよ、顔合わせた訳ぢゃないから。

ということでまたもや「比例」。小選挙区で負けた候補が惜敗率で復活当選を果たす「比例」に投げかけられる疑念。私とてそんな恥を晒してまでみっともない話があるかっ!なんて思う一人だったんだけど、こと、ここまでの僅差だとやはり勝者が全て独占は日本の文化に合わぬのではないかと都合よく解釈してみたり。それにしても三度目の「比例」、三度目の正直ってのはあるけど、あれとて三度目「には」って話だから...。

(平成29年10月25日/2388回)

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2017年10月21日 (土)

投票率

向こうから渡されることはあっても渡す機会なんてのはそうそうあるものでもなく。

向こうというのは市長で、渡すモノは賞状というか当選証書。有権者を代表して四年間の市政を君に託すと言わんばかりのその役職は年齢、貫禄ともに申し分なく、そんな機会が回ってくるとは何とも名誉な話ではないかとヨイショしてみるも当の本人は御満悦にはほど遠い様子にて。

期日前投票が好調と聞いた。利便性の改善に投票率の向上を狙ってか期日前投票における閉門時間が延長されたと聞いて、ならばその取組を当人の功績とばかり称賛してみたものの、巷で進む働き方改革に逆行するではないかと脇固く。それが十分か否かは価値観の違い、これだけの機会が確保されていながら棄権するのは確信犯に近く、延長が果たしてどれほどの効果を生むかは未知数。選挙後の結果が気になるとこだけど、確かに何でも広げりゃいいって話でもなさそうで。

さて、どこぞのテラス席にてコーヒーを飲んでいた私に手を振ったら「無視」されたと。が、この私が、んな無愛想なはずなく、たまたま「目が合わなかった」だけの話なんだけど、怨念とは怖いものでいつしか隣には妙齢の女性が一緒で不倫に違いないと。おいおい、どうしてそこまでの尾ひれが付くのか知らんけど、投票行動ってのは些細なことが左右することが少なくない。まぁそんなことを吹聴しつつも浮気せず投票用紙にはちゃんと...。

「街宣車が一向にこちらに回ってこない」とは必ず聞かれる苦情...否、御助言で、そんな時はおよそ陣営がテンパっていることが多いから余裕無く。折角、オレが教えてあげたのに「無視」しやがったと期待が失望に変わる瞬間。それは候補を当選させたい一心なんだけど、御節介も過ぎるとかえって逆効果。それに振り回されて、よもや、おぬし敵の回し者ではあるまいナと疑ってみたり...失礼。

気合根性論はまんざらでもないのだけれども候補が必死でやっとるのに他の活動が足りんと上の檄が飛んで街宣車の助手席に陣取ることになった。雨の選挙戦とあらば声こそ命、ウグイスの流暢な美声も結構だけれど、やはり聞き慣れたダミ声に窓を開けて...ないナ。所詮は陰で当落談議に花を咲かせるヒマ人なのだから粉骨砕身の労は惜しまんのだけれどもウグイスとてそれが仕事なだけにマイクを一人占めしては折角の相手の気を削いでしまうことになりかねず。後部座席のウグイスに指示されたままに仕事を終えた。

で、次なる仕事はビラ配り。それとて、ジャンパーを着たスタッフ数人が御一緒して下さるのだけれども、のぼり旗もなければ配布物とて候補の氏名なく。ならば配布時に候補の氏名位は声を出さねば有権者に伝わらんではないかと叱責してみたものの、それすら禁止された行為だとか。禁止なら禁止でやむなしも、そんな事情を知らぬ有権者はもっと派手にやらねば目を惹けぬではないかと。

ネット選挙の解禁は一里塚、投票率の向上を狙うのであれば時間延長よりもそちらを見直してみたほうがどうかと思うのだが、公職選挙法の改正は国の仕事にてさすがの選挙管理委員長も...。

(平成29年10月21日/2387回)

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2017年10月17日 (火)

安曇野

長野県安曇野市に近代彫刻家、荻原碌山(守衛)氏の作品を訪ねたことがあった。かのオーギュスト・ロダンの影響を受けて転向したとされる同氏の彫刻は鬼気迫るというか精気が宿るが如く異彩を放ち、独特の存在感を示す。夭逝が悔やまれる同氏の作品群は一見の価値あり。その神髄は単なる模倣、再現のみならず内面にあるものを表現出来ねば云々と解説にあった「はず」。

心頭滅却すれば火もまた涼し、内容は拙くとも気迫勝れば...と一席ぶったのだけれども私の番は通り過ぎた。街頭の立会演説会、例のプラカードを背後に見かけぬ人物が他の演説途中で騒ぎだす。安倍退陣を叫ぶ相手を隣が小突いた、で、待ってましたと騒動が拡大。「何なんだオマエは」と、それが当人の狙いなだけに仲裁に入った秘書が低姿勢で宥めていたところまでは目撃していたんだけれどもいつしか平穏に。

トレードマークのもみ上げに季節外れのサングラス、そんな姿には気付いていたんだけれども、支援者の一人、Kさんが相手の背中を叩いて、振り向きざまに「そうだ俺も一介の遊び人だがアンタの御説は御尤もだ」と不意に握手をすれば自然と姿を消したと。どう見ても風貌こそが原因にしか思えんのだけど、同調こそが暴漢を鎮める対処法であって、「排除」なんてのは火に油、その発言が失速の原因だなんてどこかで見かけたナ。えぇ、前段はあくまでも本人の談です、ハイ。

そう、本市にとって衆院選なんてのは後追いに過ぎず、市長選こそが同日に。選挙後などてんやわんやでそれどころではなかろうにと翌週のリゾートマラソンを「随分前に」申込んでおいたんだけれどもこれがどうして人気の大会。本来であれば大会前日の午後便で移動し、翌日走ってそのまま夜に帰る計画を予定したものの既に飛行機の予約が満席。

で、ようやく調整が付いた行程が2日前の金曜日の朝一番に新幹線で名古屋に移動し、そこから直行便で現地に移動、帰りは翌日の午後便なんだけれども3回の乗継便で所要時間5時間、羽田には深夜の到着とか。まぁ選挙後でもあるし、前後一日位は疲れを癒してのんびりと...なんてそんな時だけ抜かりなく宿泊先からレンタカーまで万事完璧に固めておいたんだけれども...。

監視役である第二庁舎五階から連絡があって、選挙後に議会の運営を協議する議会運営委員会の開催を予定していてその日程を委員長の私と相談したいと。選挙後は概ね2週間以内を目途に、との打診に「金・月以外で一任」と返事しておいたのだけれども「金」しかないのだとか。おい、バカ言うな、開催日程の決定位しか委員長の特権はないのだからその位はこちらの都合を優先してもらわねば割に合わぬ。

ましてや、土日を除けば平日とて十日もある訳で、こちとら全て予約済の上、一部は料金支払い済なのだから議長若しくは他会派のくだらん予定を調整してもらうようにと抗弁して追い返せば、柳に風と数日後に一歩も退かぬ覚悟でやってきた。翌々週まで対象を広げて調整を図ったらしいのだが、私のソレが最も不謹慎というか単なる私用に過ぎぬから即刻中止するようにと。

(平成29年10月17日/2386回)

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2017年10月13日 (金)

大目

たばこに同じ、嗜好品がゆえの宿命と教わったはずも...。事業主とあれば経費処理が可能にてそちらの税収は期待薄、ガサ入れするにもスナックなど数はべらぼうな上に夜の商売となれば双方に何かと不都合もありそうで。予めそちらに課税することで本線のほうは「大目に見る」なんて意図もあるやに聞いて、確かに合理的というか諸々を勘案すればそれなりに理にかなっていそうな気がしないでもなく。大目に見てよ...か。そう、酒税の話。

公平を期す為との名目に公示日以降は候補者の氏名と顔、厳密に申し上げれば本人を類推出来るものについては著しく制限が課せられる。その典型がポスターにて公営掲示板以外の大判ポスターは証紙付きでなければ違反となる。当日の届出の際に渡される証紙を選挙用のポスターに貼り、それを候補自らの掲示板もしくは支援者宅に貼っていくという仕事が生じるんだけれども公示日前のポスターそのままにその上に新たなものを被せていけば「剥す」手間が省ける訳で。

準備よりも片付けが大変なように「貼る」以上に「剥す」行為のほうが断然と体力の消耗が大きく、そのひと手間は陣営の悩みの種。そんなとこまで有権者は関心を払わぬ上にその程度であれば注意勧告位で済みそうなもんだから。急げば当日中には完了するから半日程度は「大目に見てよ」。が、それは候補者側の勝手な理屈であって、そんなズルした当選は価値が損なわれる、選挙の勝敗以上にその後の人生の中で大きく効いてくるもんだ、などとわが陣営の御大が目を光らせるもんだから夜な夜な出没して...。

そうそう、衆院選の出陣式にておらが候補者の演説を遠目に聞いた。前回は比例復活組ゆえ今回は小選挙区で勝利を、と。おい、それもアンタの勝手な言い分で前回は2番だから今回は1番でなんてそんな虫のいい演説はなかろうに。票差以上にバッチの有無が大事な訳でそんなこと自ら公言しては過去の結果を知らぬ有権者に先入観を植えるようなもの。この候補者は前回「比例で」当選したんだナ。

それを知りつつ記す私も相当意地悪なヤツなんだけど、本人の名誉の為に申し上げれば惨敗というより僅差の惜敗なのがせめてもの救いか。いや、あの順風の中で苦戦に陥ること自体がみっともない話で、どんな逆境も跳ね返す位の気概なくば有権者の心は掴めぬ。が、四番、通称「候補者」の資質が劣ろうとも選挙は野球に同じ総力戦。走攻守に采配の妙、運が左右するのがこの世界。

元来、目立つのは本意ではなく衆院選など特に裏方に徹していて、遊説の運転手に茶汲みに雑用、深夜のポスター撤去も冴えぬ候補者の当選の為にこなしているんだけど、深夜コソコソやってるもんだから不審者に間違われて...否、見知らぬ人に「おつかれさま」と声をかけていただいた。こんな深夜まで活動してくれる支援者がいるんだから候補者本人はさぞ立派な人に違いない、などと都合よく票に結びつかんものかと淡い期待を寄せてみるも候補本人以上にそれを支える支援者の力って大きいかも。

まぁ私もそんな支援者の方々に支えていただいている一人ですが...。

(平成29年10月13日/2385回)

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2017年10月 9日 (月)

談合坂

さて、市長選。政党の推薦は受けぬというのが現職の政治姿勢ながらも「当然」いや「意外と」肚は別だったりもして、各方面から手が伸びて請われぬ支持を表明することになった。が、何もそこに限った話ではなく、私とて団体の推薦を受けぬ、というよりも自ら求めぬだけなんだけど、来るもの拒まず、相手からの申出あればほいほいと...。

で、結果、数団体の顧問なる大そうな役に名を連ねることになった。それとて後ろに背負った看板に期数が合否基準となる訳で決して個人的な資質が評価されたものでないことは十二分に認識しているんだけれども受諾した以上は何らかの仕事をせねばならず、入札絡みの相談も少なくない。

およそ入札といえば贈賄だ収賄だなどと物騒な文言とともに映し出される被疑者の人相を見ればどことなく悪人に見えてしまうんだけど今や相手方に予定価格を教えるなんてのは有権者に現金を配る候補者が如く昔の話。そこからピンはねして互いに私腹を肥やしたなんてのは言語道断なれどこの御時世において応援の見返りに便宜を図ろうとするその姿勢位は評価されても...ダメか。

そうそう、予定価格が数千万円の物件の応札が万円単位までピタリと同じ。それが二社ならず十社狂わず同じとあらば、「おいおい、いいかげんにせんかい」と露骨な談合を疑ってしまいがちだけど、こと最近などは単価や数値を入力していけば自動的に予定価格を算出してくれる代物が販売されているとか。恐れ入る技術革新。

で、同一金額が並んだ際は「くじ」なんだんだけれどもそんな時に限って不思議と同一の会社が立て続けに当たったりもするもんだから、そんな大型案件を複数受注する余力などないはずゆえ辞退させるべしと陰口が聞こえたりもして。

本来であれば自由な参入を促すことで、競争の結果、適正な金額と品質に収斂されるってのが机上の理論なんだけれども門戸を開けば開いたで生ずる不都合。税金も払わぬ市外業者や常識知らぬ新参者が安札を入れてかなわん、参加資格を厳しくして厄介者は排除すべしと古参の鼻息荒く。

この前なんぞは他社の半値で落札した業者が手に負えず受注後に仕事半ばで辞退、そりゃ試供品のようなもので時にハズレなんてこともあるのはやむなしにしても逃げた尻拭いを負わされる、そりゃ発注元の担当者が困っていれば何とかしてあげたいというのが人の道。

見返り求めずとも以前であればその埋め合わせで何か仕事を回してもらったそうだけど、最近などはそんな時だけ泣き付かれて。だから浮気せずに今までの関係を...とチラつかせてみたものの、次の入札時にまたその業者が含まれていたとか。

が、逆とてだまっちゃいない。自由参加の一般競争入札に対して、複数社を指名した上で競わせる指名競争入札。その指名権は役所が握るも指名業者になる為にはその実績を有することなんて条件を課せられては笑うに笑えぬ。

入札を巡るそのへんの諸々のことが表に出れば不手際がバレてしまうから包み隠される訳なんだけれどもまさに世の縮図であって、何ともせちがらい時代なれど新たな形でセンセイの手腕が問われる分野ではなかろうかと。

(平成29年10月9日/2384回)

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2017年10月 5日 (木)

けもフレ

「特別」が付こうがつくまいが本来は退屈はせんはずなんだけれども、プレミアムの日に限ってぽっかり空いた夜の予定。

前職時代の先輩と当人の母親が湘南のワインバーの知り合いという稀有な縁で巡り合ったデザイナーは同い年。そんな彼が二十年来の会社を退職されて海外を放浪されていたんだけれども帰国した投稿を見かけて「本日のみ好都合」と打診すればちょうどいい企画を一緒にどうかと返事があって「秋の渋谷でクラシック」なんて洒落たイベントを御一緒することになった。

ネットの疑似体験をリアルでも...と様々な機会を提供する東京カルチャーカルチャー。当日の出演は「カルカルカルテット」なるグループなんだけどこれがまたアイドル風な容姿で前回も大好評だったとか。勿論、モーツァルトもあったけど、井上陽水の「少年時代」に山口百恵の「秋桜」、出演者の一人、星野沙織さんの自曲「miT」もよかった。

で、それがサブカルってのか知らんけど「けものフレンズ」のどうぶつビスケッツって曲も聞けて世間に疎いオジサンが若者文化を知るにいい機会。が、何にもまして世代を問わず見ず知らずの方々がテーブルを囲んで同じ時間を共有することで得るものも少なくなかった。顔に似合わず何でそんな機会を御存知かと聞けば何を隠そう当の本人が手がけた企画なのだとか。そうだよな、四十にもなればその位は世の役に立たねば...。

で、折角ゆえ海外の見聞録でもと次なる店に移動。修復進むガウディの遺作、サグラダ・ファミリア。私が訪ねた際は完成まで百年と聞いて半ばあきらめていたはずも今や技術の進歩かあと十年で完成だとか。そんな御当地を後にした翌日に滞在したホテル近くであの忌まわしい事件があったそうで、諸々が気がかりで舞い戻れば厳戒態勢どころか平穏な様子。「折角の余暇を愉しみに来た観光客に悲しい想いはさせたくない」との現地の人の言葉が忘れられぬと本人。

さて、巷は衆院選一色で見向きもされんけど、私が座長を務める議会改革検討委員会の議論も大詰め。一難去ってまた一難、一つの議題にようやく結論を見出せそうな気配に休む暇なく次なる議題は「請願、陳情審査の結論のあり方について」。実現の可能性は薄くとも不採択にするには忍びないという請願者の心情を斟酌しての結論。いやいや、そのような情に左右されては将来に禍根を残しかねず、白黒は明確にすべきとの声。

そう、「採択」「不採択」以外に「継続」という選択肢があって、その後の推移を見守りつつ再審査の可能性も...などといえば聞こえはいいが、時にセンセイ及び役所の双方にとって都合のいい結論だったりもする訳で翌年度に振り返ってみると誰があんな判断を下したのかと恨み節が聞こえることも。

議員の任期中、つまりは四年間で結論が出なかった請願・陳情については自動的に廃案として処理されるんだけど四年といわず年度単位でリセットしてはどうかと提案会派の委員。この委員会においては折り合わぬものについては両論併記が認められているのだけれども両論併記なんてのは座長の役を果たしておらず。

舌戦に踊る「しがらみ」、それなくば収拾がつかんのが世の中であって、どこぞの排除に同じ、しがらみ断てば遺恨が残る。そんなキレイゴトを述べる前にまずは両者が協力して改革に前進する意識を生み出すのが為政者ではないかと。

(平成29年10月5日/2383回)

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2017年10月 1日 (日)

殿様商売

出師の表を読んで泣かざるは人にあらず。史記に水滸伝も読んだけど、やはりこれに勝るものなく。受験勉強の合間、というか合間に受験勉強をしていたようなもので台詞までそらんじる横山光輝「三国志」。蒼天既に死す、今まさに立つべしと民衆の蜂起を呼びかけた黄巾の乱が巻頭ならば巻末は劉備亡き後、蜀の命運を託された孔明が五丈原に没する「秋風五丈原」。一葉知秋、散る葉に重なる人生、哀愁の言葉が似合う季節。

自ら植えて手入れが出来ぬとはこれいかに、時節柄、街路樹に関する陳情も少なくない。電線に覆い被さった樹木の枝を見かね、御客様相談の窓口に連絡を入れて実現した現地確認。この位であれば大丈夫と言いたげな担当者、尚且つ、覆い被さった下の架線は他社のもので...と言いかけて依頼主の雷が落ちた。他社から利用料を徴収しとるんだからそんな無責任な話があるかっと。

こちとら雷神の性格を知るだけに相手が重傷にならぬ前に助け船を出した。「(当該の)雑木林は市有地にて市にやってもらうように私から話すが、そちらからも市に依頼があれば尚結構」と。が、反応鈍く...。事故の賠償云々も殿様商売なのだからその程度の要望位は渋らずに対応すれば会社の信頼回復にも繋がりそうなもんだけどそのへんの機微に疎いというか、何とも惜しい。

で、早速に訪ねたY課長、そもそもにあれは向こうがやることになっていて仮に間違って切断してしまうと被害が甚大ゆえやはり向こうが手配する専門業者に...。互いに譲り合っては物事進まず。本来であればやはりそこで雷なんだけど、ドブ板すら詳細な報告がメールで届く几帳面で堅物、いや、「生真面目な」課長にて忖度を迫るのも忍びず。一端は退却して本庁の上に事情を話せば「何とかする」との返事があって、万が一、現場にやらせる際には拒んだ一件は相手に他意なく、咎めることなきようくれぐれも扱い慎重にと言葉を添えた。

役所ってのは法の枠組みで作られた組織だから縦割があるのは当然にせよそちらの論理が優先されると時に不都合が生じることもある訳で。参考までに他の自治体の事例を調べていたんだけど隣の稲城市などは電線の樹木剪定もまずは市の管理課に、とホームページ上に明記されていて、その市民本位の姿勢こそ大事ではないか。

店の勘定とて同じ。今日は私が...、いやオレが...で生じる割り勘と誰かが支払うに違いないと様子見合った結果の割り勘では全く違う。そもそもにそんなくだらん人物に相手を付き合わせる以上、自らの負担は当然であって、たかだか、それっぽっちで損得を騒いどるようでは真の友情は結べぬ。やはり糊代(のりしろ)の部分には重複がなければ。

そう、御自宅の敷地内に敷設された市の配管からの漏水で困っているとの相談があって、本来であれば上水か下水か、下水ならば雨水か汚水かで担当が異なるからそのへんを明確にした上で所管課に依頼をせねばならんのだけれどもいづれも市役所の部署であることには変わりなく、水道局の陰の局長こと信頼厚いNさんに話をすれば二つ返事で「任せてくれ」と。殿様商売であればこそ逆に腰は低く、対応は迅速を旨とし、融通が利かねば...。

(平成29年10月1日/2382回)

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