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2017年9月 3日 (日)

一線

逃げ得は許さぬ。そこまで追い詰めるんだろうナとは予想していたものの、それこそが当人なりの敗北宣言にて辞してなお、執拗に追い回すとは死者に鞭打つようでどうも好かん。あちらとて図に乗って一線を越えてしまった一面は否めないものの、逆もまた然りで、叩くほうとて一線を越えればイジメに同じ、人には好かれぬ。

過ちは誰にでもあるもの。その一事を以て彼の人生が否定されるものでもなく社会復帰が叶わぬ堕落者を生むよりも悔い改めた当人のその後を応援してあげるのが人の道だと思うけど。さすがにバッチへの復帰はキツそうだけど、早く平穏な生活を取り戻して欲しいと願っている。

さて、加熱する受験競争。親がカネで学歴を保証する過ぎた風潮は子の為にならんと信じてやまぬものの、学級内で塾に通っていないのはウチ位なものらしく...ほんとの話。全国学力テストの結果公表にひとまず安堵の本市だけど、私塾に負う面が多分にある以上は手放しで喜べるものでもなく。

そう、上位の常連として定着した秋田県。機を見るに敏、というか用意された行程に同行しただけなんだけど、そんな田舎に塾などあるはずもなく「田んぼしかない」と語る教育長。それでいて都会と十分に渡り合える...否、それ以上の好成績を残す背景には関係者の汗と涙がある訳で、その姿が資源無くとも人材を磨くことで世界に挑んだ国の姿に重なった。

昨今は部活動が先生の負担になる時代。昔であれば放課後学習に部活動と全ては子供たちの為にという滅私奉公の姿勢が先生の権威と信頼に繋がっていたはずも、教「師」が教「職員」に成り下がり労働者然となってしまったことが権威の低下とモンスターペアレントなるものの助長を招いた元凶などと勝手な持論を展開して意見交換を終えた。後悔先に立たずなんだけど、この御時世にあっていかに教え子を育て上げるか、教育者に課せられた責任重く。

どこぞで聞いたその名は筆名であって里見清一氏の医療コラムのファンなんだけど、最近のモノに若くして亡くなられた、あの乳癌の女性に関するものがあって、そこから医者と患者の関係を掘り下げた考察は一読に値。先生はそれを「契約」と「信託」という言葉で説明しておられるんだけど、昔の医者は、ろくに病気を治せもしないのに威張っていたが、その代わり、少なくとも建前としては「医は仁術」を掲げて患者の信託に応えようとしたと。

しかしながら医療の進歩に伴い、患者側も「人情味」以上に「医療の成功」を欲するようになり、それを最大化するように医療は発達し続け、その中で「心を込める」のが難しく、医者と患者は本来の「信託」から治療の成功を目的とする「契約」関係になった。満足度というのは期待値と実績の差で決まるのだそうで、患者が「賢く」なると同時に昔であれば絶望的とされた病気でさえも治るようになった。

ゆえに患者の期待値はどんどん上がる一方で、実績は期待値に追いつけず、結果、実績がいかに上がっても、満足度は低下していくという悪循環。今や病気は治って当然の時代になり、医者は「間違えてはならぬ」ところまで期待値が上がった。されど「絶対」はないと里見先生。

昨今の医療を巡る洞察が教育に重なりやしまいかと。そう、いづれもセンセイ絡みにて。

(平成29年9月3日/2375回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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