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2017年8月

2017年8月30日 (水)

雄物川

バケツに水稲、住まいそのものが狭小な賃貸物件なもんだから庭の代わりにベランダ。水やりこそ欠かさなかったものの、成長鈍く、やはり御天道さまの恵みが必要と気づいて日当たり良好な共用スペースに。実るほど頭を垂れし稲穂かな、やはり穂が出ねば収穫は出来ん訳で見ぬまま夏休みを終えたとか。

日照に肥料、水も十分にて穂が出ぬ理由は...。考えあぐねる子らに教えた。人の営みに同じ、深夜も防犯灯で照らされては寝れんではないか。そう、以前、農協の青壮年部のK君が本市の推進する防犯灯のLED化は手放しで喜べぬと体験談を語っておられたけど、農作物の成長ひいては大自然の営みには暗い夜が必要と知っただけでも大きな収穫ではなかったか。

猛暑予想から一転、天候不順が続いた今夏。いつぞやの冷夏に米不足の記憶が脳裏をよぎるも見渡す限り黄金色の絨毯を見れば気は幾分か安らぐというもの。特急「いなほ」で羽越本線を北上すること3時間40分で秋田駅に到着。新潟-秋田間は直線距離にして220キロ。

東京-名古屋間の268キロは新幹線で1時間40分なのだからそれだけでも十分な格差なんだけど、朝の一本を逃せば次なる最短経路は大宮経由で約5時間。同じ日本海側の主要都市を移動するに首都圏経由とは何とも屈辱的ではないか。それにしても車窓からの景色は良かったナ。

さて、見物客が残すゴミがハンパなく中には金銭の類も少なくないそうでそれを目当てに翌朝の散策が悪ガキの日課だとか。九州北部地方が大きく取り沙汰されたものの、大自然の猛威は全国各地に及ぶ。過去に自然災害が比較的少ないと言われた秋田県でも今夏は記録的な雨量を観測。地元の悪ガキのみならず全国の花火師たちの晴れ舞台、大曲の花火で有名な雄物川及び支川が氾濫して甚大な被害を被った。

不幸中の幸いか人的な被害こそ少なかったものの報道に見られた高速道路を残しての冠水とあっては農作物への被害が心配。御当地出身のK本県議のはからいで横手市では市長自らが当時の状況を説明して下さったんだけど、河川の水位上昇には記録的な雨量が主な要因となるものの、それ以外に山間部の崩落による堆積物や流木が被害拡大を招いたそうで。

山中には他の木の成長を促す為に切り倒された間伐材が放置され、その背景には割安な輸入材の流通による林業経営の悪化から搬出の費用を賄いきれぬ事情があるとか。それでも横手市は上流にて浸水の範囲こそ広域に亘るものの水位はそれほどの上昇を見せなかったことから復旧は比較的早く大きな被害は下流の大仙市に。

現地を目で見ねばと指示されて向かった先は大仙市刈和野地区。そのへんの被害が顕著と聞いたものの、田んぼの稲穂も何ら変哲無く...。ようやく辿り着いた現場では橋梁の落下に道路の分断と一部に爪痕が残るもすぐ近くでは農作業に従事する土地の人。

集落名は字(あざ)高屋敷にてそんな高床の家屋とて浸水被害に後片付けをされている御宅を発見。およそ一時は車庫のシャッターの天井近くまで水位が上昇したのだそうで、当時の様子や教訓などを聞かせていただいた。

豪雪で慣れているせいか天災やむなしと寛容な姿勢を見せる被災地、秋田県にねんりんピックがやってくる。

(平成29年8月30日/2374回)

電子書籍「一日一話」

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2017年8月26日 (土)

四十年

慣れぬ戸別訪問。郵便受けに「ごくろうさま」なんてあればまだ見ぬ家主はさぞかし善人に違いないと淡い期待を抱く一方で、「チラシ投函禁止」とあらば呼び鈴どころかポスティングすら躊躇してしまったりもするんだけど隣を見ればさもありなんと。それは覗き見るというよりも自然と見えてしまう無造作に投函されたチラシの山。

そんな事情はおらが控室も同じ。単なる本棚に個人名のラベルを貼ったものが郵便受けに相当するんだけど情報提供の名目に積み上がる資料の中には研修会のチラシも少なくない。1講座あたり最低1万円からで一泊二日ともなれば片手(5万円)は下らず、政務活動費をアテにした企画らしくろくに見もせずにゴミ箱行きなんだけど、名刺に一筆を添えて郵便受けに投函する私の配布物も同じ命運だったりして...。

そう、公務ならずとも日に一回は勤務先に顔を出さねば落ち着かぬ、というか、それで仕事をした気になっているのだから始末に負えぬ。人はまばらにて気になる他の動向。この炎天下の中、戸別訪問なんて性分でもあるまいし、よもや夏休みに海外旅行など...。居合わせた御仁に夏の余暇の過ごし方を聞けば、全国指定都市問題研究会、つまりはおらが政党が実施する「無料の」勉強会への出席を予定しているとか。かと思えば若手は秋田県における記録的大雨の被災地を訪ねるとかで足手まといにならぬことを条件に両班に御一緒させていただくことになった。

新潟市で開催された勉強会の項目の一つに拉致被害現場等の視察が含まれる。新潟市といえば拉致被害者の横田めぐみさんが失踪を遂げて四十年。拉致問題といえば忘れもせぬが、翌日から市長以下、局長全員がブルーリボンを付けることになった発端は現議長の当時の質問。以来、大きな懸垂幕や写真展などを市内随所で開催、今やブルーリボンを付ける局長は稀だが、喉元過ぎればの格言が如く署名活動とて同じだとか。

その一筆がただちに帰国に繋がるものではないかもしれぬが、風化させてはならじと被害者家族に寄り添い活動を続ける方々。救う会代表の高橋正氏の案内により当時そのままの寄居中学校の正門からその足取りを辿った。部活動を終えて帰宅の途についた3人。御自宅までの距離はほんの数百メートル。緩やかな坂を上って友人と別れ、あの角を曲がれば...。彼女を襲った突然の悲劇、潮の流れか今や眼下に迫る海岸線も当時は遥か彼方まで砂浜が広がっていたそうで、まさか異国の誘拐犯が舟で上陸するなどとは。

これまで多くの方々の案内役を演じてきた当人は御齢81歳の元県議。既に退かれた身にて何ら見返りあるはずもなく、ただ、続けることが自らの使命と。そんな当人の話をじっと聞き入るセンセイ方の横を不思議と一人の女子中学生が通り過ぎた。多分誰もがその姿を当時に重ねたはずで深く刻まれる情景であった。

5名の帰国から主だった進展は見られず焦燥感募る家族会。さすがに寄る年並みには勝てず見かける機会の少なくなった横田御夫妻は本市在住。余生幾ばくかの両親に娘の姿を一度でもと願ってやまず。

(平成29年8月26日/2373回)

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2017年8月20日 (日)

ドラクエ

弥次喜多珍道中で有名な十返舎一九の東海道中膝栗毛。それをもじった「小田急道中謎栗毛」ってのがあるそうで乞われて子に付き合うことになった。新宿駅をふりだしに途中駅で隠された謎を解きながらあがりを目指す双六調のゲームにてズルが出来ぬようQRコードで指定されたページに回答を入力すると次の指示が表示される仕組み。

開業90周年記念の1日全線フリー乗車券が得だとかで、そちらを片手にかつてドラクエで鍛えた頭脳を駆使して順調に進み、昼から始めて夕刻にはあがりの小田原駅にて最後のカギを手に入れたもんだからあとは茶屋で一服しつつ...と箱根湯本に。

最後の敵を倒した後に真のボスキャラ登場ってのはRPGの定番なんだけどそんなのは昔の杵柄にて詰めの一手が甘すぎた。カギで開封後、そこに記された最後の謎を解いて目的地の宝箱を開けねば終幕は見れぬと。それが超難解な設問にて帰路の電車は終始無言。後日、出直しにて親の威厳も何とか保たれてひとまず安堵。

さて、秋の市長選。下された結論は「現職支持」。各団体が支持する理由は政策云々以上にそれだけ依存しているからであって、勝ち馬に乗る心理効果も働くからよほどの醜聞でもない限りはいつも現職が有利なのは動かず。が、向上心がなければ人は堕落する訳でその為にもその存在を脅かす対立候補があって切磋琢磨を重ねることで磨かれるもんだと信じてやまず。

名を売ってなんぼの世界、周囲が勝手に騒ぎ立ててくれるから宣伝効果は抜群。稟議書に添える相見積のようなものでどうせ選ばれぬのだから私「も」という選択肢が無かった訳ではないんだけど推薦人が見つからぬ上にやはり分不相応ではないか...どうせ選ばれぬと分かっていても肚は括れぬもの。

で、そんな相手に挑戦しようというのだからその意気やよし。いっぱしの大人が下した結論なのだからそんなに安かろうはずがないんだけど、「勝てるはずがない」とハナからそれを言ってはおしまいな訳で選挙に必勝なく。折角の同志の犬死はさせぬと諌めるのも親心、さりとて、下野する覚悟で乾坤一擲の勝負を挑めば惨敗にはならぬのは過去の歴史が物語る。

一方の現職とて刀を抜かれた訳でもないのにこちから斬りつけるには理に薄く、されど、敵前逃亡、全面降伏では名が廃る。主従関係はないのにどこまでも付いていきます下駄の雪では情けない。今回の現職支持の主な理由は「勝てる候補」だそうで、その結論に巷では媚びたとか阿ったとか揶揄する向きもあるらしいけど、近年の首長選において与党候補の敗北という結果のみをことさら騒ぎ立てる風潮が本来であれば政策で競われるべき選挙をつまらないものにしている側面はないか。高い視聴率と有権者の利害は必ずしも一致するとは限らん訳で。

そうそう、海向こうの話。資金面でも実績面でも圧倒的有利とされた予備選において苦戦を強いられたヒラリー・クリントン氏。相手候補が有権者を魅了した理由はどこにあるのか、番狂わせの立役者、バーニー・サンダース氏の自伝を研究材料にしているんだけどこの御仁も市長経験者にて参考になること少なくなく。

(平成29年8月20日/2372回)

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2017年8月16日 (水)

三国峠

贔屓の作家の新刊に三十年ぶりのクラス会の案内を聞いた主人公が当時の恩人へ御礼を言う為に出席を決意するシーンが登場するんだけど、私の学年も来年が卒後三十年だとかで早くも準備に余念がない。

こちらじゃいつも脇役なれど向こうに戻れば押しも押されもせぬ主役級な訳で。そこに生活実態が無いもんだから些か負い目を抱きつつも「乞われて」この夏二回目の帰省を終えた。何もその為だけにわざわざ...と倹約家の母の小言が聞こえてきそうで内緒で宿を探せば何処も彼処も満室ばかりかようやく見つけたビジネスホテルも数割増の料金は納得いかず。私はやんごとなき事情なれど盆は実家に泊まるんぢゃないのかと。

どうせなら「ついで」を見つけたくなるもので、シューズに着替えといつでも用意は怠らず、後は荷物を預けるロッカーとシャワーがあれば十分。となればやはり目の前に温泉が並ぶそちら。越後湯沢と三国峠の往復を目指したんだけどさすがに「ついで」には無謀が過ぎたか、雨にも降られて途中で折り返すことに...それでも随分走ったけど。

そう、当時などは東京といえばとんでもなく遠いところで特急「あさま」で半日以上、昼食は横川駅で峠の釜めしと。それが上野と新潟を結ぶ上越新幹線の開通に長岡経由になり、その後は越後湯沢と私の郷里の直江津を結ぶほくほく線が出来て更に近く。長野新幹線から北陸新幹線へと路線を伸ばしたものの上越妙高駅は随分手前なもんだからそこからは在来線。が、その本数が著しく少なく...。

同級会の下準備のはずが、卒業アルバム片手にアレコレと昔話に花が咲く。誰と誰の関係がどうだったとか、私の知り得ぬ恋バナに誰それの近況云々と。全八組もあれば消息不明も少なくなく、目撃情報が寄せられるも潜伏先までは掌握できず、手がかりはアルバム巻末の実家の連絡先のみ。およそそんな厄介な役回りは私の仕事らしく携帯片手に番号を押せば突然の電話に動揺する母親に後ろから「やめておけ」の父親の声。それでも受話器を置く間際にそっと近況だけは教えてくれた。

ヒロインのKさんなどは知らずと近くに居るらしく、いつぞやに私のポスターが話題になったと聞いて「随分勝手ぢゃないか」と詰め寄れば「向こうは高嶺の花ゆえ」と意味不明な回答。小学校以来のN君が料理の道に進んだというのは知ってはいたものの、今や気鋭のシェフとして都内で御活躍だとかで、こちらは機会を狙っているんだけど、当時はキャベツとレタスの違いも分からなかったぞと聞いて些か尻込み。

校内でも指折りの成績だったI君などは進学校から国立大、県庁へと何とも当人らしい順調な人生を歩んでいたらしいのだが、数年前に不祥事で懲戒免職になったとか。成績こそ劣らぬまでも当時から傲慢だった私も彼の日頃の姿勢に教わることも多く、あの性格を知るに何かよほどの事情があったとしか思えんけど、その後、消息が途絶えていると。

何かしらの負い目があると疎遠になりがち、されど、それを気にせぬのが机を並べた仲というものではないかと。

(平成29年8月16日/2371回)

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2017年8月12日 (土)

一景色

名だたる旧家ではないのだけれども御先祖様への墓参り位は...というよりも宿泊代に手間もかからず夏休みの家族旅行に好都合などという不純な動機にて郷里への帰省を終えた。

地方の移動には車が必須、界隈の名所は行き尽くしただけにこと近年は手前の長野県から車を借りていくことが大半。俳句の同人誌「さざなみ」の今月号に掲載された代表の挨拶に一景色について触れた部分があって、それは郷愁というか忘れ得ぬ景色を意味するらしく、同氏にとっての一景色は小諸懐古園の島崎藤村の詩碑のあるあたりだとか。千曲川に浅間山、風光明媚な信州の自然は見どころ満載。

新幹線の車内誌に目を通していたんだけれどもやはり花より団子、八珍果で有名な果物王国、山梨県を脅かす各地の台頭著しく。種と皮を克服した品種改良の技術はスゴい。ここ数年、シャインマスカットにやみつきなんだけど、ナガノパープルなんて品種を見つけちゃったもんだからこの秋はそちらに狙いを定めて...。まさに群雄割拠の戦国時代、巨峰がコシヒカリに重なった。

そう、本市に福島県産ブランド桃「ミスピーチ」が届いて試食した市長が称賛されていた記事を見かけたけど、負けじとおらが事務所にも福島県の菱沼農園から自慢の桃が届いた。生産者が手塩にかけて育てた作物をいただくのは何とも贅沢でそれが加工要せぬ果物とあっては...最高に旨かった。被災地の支援活動を続けておられたあむえこねっと代表のSさんからのものなんだけれども何かの縁がなければ巡り合わぬだけに。旬の味覚といえばこの御仁からも毎年おいしいりんごが届くんだけれども私などは選挙区外にて何か恩返しは出来ぬものかと。

内閣改造。県内からは異例の三名が入閣、進次郎氏が党の要職に起用され、ベテラン組ではわれらが田中和徳代議士が見送られる格好になった。当選回数、実績ともに申し分なく、貫禄十分にてその位しか理由が見当たらんのだけれども「地盤」「看板」「カバン」の三ナシの徒手空拳で上京し、無党派層が多数を占める都市部で連続当選を重ねた裏には人に言えぬ苦労もあったはず。

何か一つ事を成せば敵の恨みを買い、凹凸も生じる。それこそが仕事をしてきた証なんだけれども叩くことが目的化しちゃってる昨今の風潮下においては何の意味もないどころか逆効果。無菌室で育った子に免疫が備わるはずもなく、多少横道にそれたほうが人として健全に育つことが往々にしてある訳で巷の魔女狩りが過ぎては成長を阻害しかねず。今もなお不釣合とは思わなんだけれども当時は悪代官と呼んで憚らず、小言の一つでも覚悟していたんだけれども聞くにまんざらでもない様子にて...昔の話。

そう、悪代官といえばこちとら現職の中では群を抜く存在の大物。両者の国会における応酬が記事になったことがあって、頼んでもない切り抜きが机上に配布されていたのは相手への対抗意識か。書店でたまたま見かけた自称「ブサメン」政治家の回顧録、「亀井静香、天下御免!」を読んだ。著者の岸川真氏は日本映画学校の卒業だそうで。

(平成29年8月12日/2370回)

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2017年8月 8日 (火)

恐竜

水入らずの会話を交わした夜に最愛の妻が永久の旅路につかれたと聞いて、ありし日を偲びつつ、惜別の一句をそっと手帳に記した。輪廻転生、いつか迎える死。一般的に忌諱されがちな死と向き合うことで教わることは少なくない。虐待やイジメが横行する原因の一端もそのへんにあるのではないかと。今年も旧盆が近づいてきた。迎え火こそ炊けぬながらも御先祖様に想いを馳せる慣習を大切にしたいもの。

さて、小学生の頃は水泳部(しかも主将)だったもんだから午前中はプールで部活動、午後はそのまま海で...。ゆえに私にとって夏といえば海なんだけど、妻に言わせると夏は恐竜なんだそうで、確かに言われてみれば大恐竜展なんてのもやってるし、ジュラシックパークの再放映もあったりして星空観測に並ぶ夏の風物詩かも。大自然の神秘や太古の歴史に想いを馳せるのも一興だけど、それを制御しようとするのは高慢でいかに愚かなことか映画が教えてくれる。

大自然の猛威、相次ぐ各地の豪雨被害。中でも7月5日に九州北部地方を襲った豪雨災害は国の激甚指定を受けたばかりかその後の台風も重なり被害は深刻。街頭での救援募金活動には多くの方々から厚意が寄せられた。これまでに縁なくそちらの土地勘は薄いのだけれども福岡県朝倉市では当日の1時間雨量は過去最大となるほか例年7月の月平均をゆうに超える雨量をたった1日で記録。近年の集中豪雨の特徴は積乱雲が帯状に連なる線状降雨帯で今回も海面温度や梅雨前線等の複数の悪条件が重なりもたらされた、と分析されている。

報道によれば元々林業が盛んな地域にて土石流に含まれる流木が被害拡大の一因とされるも林野庁の調査では樹木の種類や間伐の有無による違いは見受けられず、森林の保水力の限度を超える記録的な雨量に加えて真砂土と呼ばれる砂質土が表層崩落が多発に繋がったと見かけたが、花崗岩が風化した砂状の地質は平成26年8月の広島土砂災害の被災地に同じ。

さて、本市。各地での記録的な雨量に相次ぐ被害を受けて、多摩川と鶴見川の洪水避難地図、いわゆる洪水ハザードマップなるものを改定。およそ200年に1回程度とされた想定雨量を1千年に1回程度へと見直しを図るとともに河川の氾濫による浸水想定地区を公表することで注意喚起を促すというもの。

それはそれで結構なのだけれども河川の氾濫に限らず身近なところでも局地的な集中豪雨に伴う冠水被害が見られ、そのたびに雨水管の径を太くする処置が施されるもおいそれと出来るものでもないばかりか対症療法にすぎず。雨水の地下浸透は自然の原理、地方では限度を超えた雨量に地盤が緩む構図だけれども、こと開発が進む都市部においては表層がアスファルトやコンクリートだったりするものだから道が河川化したりもして...。

そんな事態を回避する為に調整池や浸透ますなどが減災の緩衝役として期待されるも浸透ますなどは思うように普及が進まぬらしく、その原因はどこに、今後の対応はいかにすべきか。秋の決算審査特別委員会に向けてこの夏の自由研究はそれで。

(平成29年8月8日/2369回)

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2017年8月 4日 (金)

毒舌

壁に耳あり障子に目あり。早かれ遅かれそんな話が耳に届くのも時間の問題なんだから手柄話とばかりに吹聴せぬほうが身の為だったかも。将来を嘱望されたエースに挑むは名うて(と評判の)経営者。私が示した妥協案すら納得いかぬと徹底抗戦も辞さぬ覚悟にてその意向を市側に伝えれば「(センセイの)手を煩わせぬゆえ御安心を...」と更なる譲歩はせぬ旨の返答があった。

そもそもに幕下行司が結びの立合いに呼ばれたようなものでそのへんが混乱の元凶なんだけれどもそこまで自信満々に返されては仕方あるまいと相手方に結論のみ返事をして、なりゆきを静観していたんだけれども「センセイ絡みのあの事案は一言で片づけられたみたい」との風評。語り主の口調に「所詮はその程度のもの」とのニュアンスが含まれる。

火の無いところに煙は立たぬ、当たらずとも遠からずか。そうなると話が些か違ってくる訳でこちとら役所の事情を斟酌して緩衝役を買って出たつもりが「その程度」とあらば擁護する気も失せて...。相手の意に添わぬ結論の際はより微に入り細に入り対応せねばならんのだけれども知識に勝るエースも処世術には疎かったか。

さて、重い事案は片づけておいたから「あとはアンタでも...」とでも言いたげな前任者からバトンを受けた議会改革検討委員会の委員長。俎上に上がる議題は議会報告会について。開かれた議会といえば聞こえはいいが、それを名目に始まった委員会のネット中継。こないだなんかは私が委員長を仰せつかる議会運営委員会の中継がシステム不具合により一部流れなかったとかで報告を受けた際に興味本位で当日の視聴者数を聞いてみれば...ウン人だとか。

議会報告会とて政令市を含む各自治体の実績が公表されているものの参加者数は数十名がいいところ。集客の努力が足りぬというけれども様々な媒体での告知に全議員が街中にてビラ配布を実施、そんな涙ぐましい努力も報われず参加者数に然したる変化は見られなかったとか。となると手段よりも巷の耳目を集める内容こそ...。

やはり手元の資料だけでは判断出来ぬ。百聞は一見に如かず、現場の声を聴いてみるべしと視察が企画されるも本委員会に割かれた予算などあるはずもなく、県内にて実施している自治体を訪ねて現状と課題を伺った。あくまでも議会の報告会だから資料作成から当日の運営までは全て議員が担わねばならず、そのへんは根性論で克服するにせよ、個々の思想信条、主義主張はてんでばらばらな訳で自由な発言を許せば自己PRに余念なく勝手放題にて収拾がつかぬ。

議会として実施する以上は当然ながらそのへんに制約が課せられるのだけれども参加者からすればそれだけでは物足りぬ訳でやはり「あの道路はオレが予算を付けてやったんだ」との歯に衣着せぬ物言いがなくては。聞きたい話が聞けぬ参加者と言いたいことが言えぬ議員、そこにサボる手抜きの意図はないのだけれども議会なる看板が足かせとなり、双方に鬱憤が募る結果は何とも残念。

そう、確かに参加者数だけ見れば個々の報告会のほうが断然多く、それとて入場が拒まれるものでもないのだから毒舌の利いた独演会に取捨選択を有権者の皆様に委ねたほうが賢かったりもして...。

(平成29年8月4日/2368回)

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