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2017年1月30日 (月)

発明王

50か100か。50であれば昨年走破済みにてやはり未踏の限界に挑戦してこそ。が、それ以上に50キロの部のスタートが午前十時とあっては起床からの間が持たん。ならば早朝5時の100キロの部で...なんて決意した翌朝に画面を開けば既に定員枠に達してエントリー終了の文字。受付開始は前日の夜8時、枠だって4千人「も」あるはずなのに。サロマ湖ウルトラマラソン100キロ。物好き多いよナ。

以前、どこぞの選挙の応援に駆り出された際に物好きな爺さんに話しかけられて数十分、横で聞いていた級友が「オマエよくあんな話に付き合っていられるよナ」とひと言。話題が何であれ人生の先輩が一所懸命に話しておられるのだから聞いて当然と反論すれば、昔からその才能だけは称賛に値するよと呆れ顔。そんな特技?(ぢゃないナ)が長じてか思わぬ陳情というか「珍」情を受けることになった。

当人の人となりこそ存じ上げていたもののそんな趣味を有していたとは初耳。こちらには夢物語でも相手は真面目そのもの、世に名だたる企業と特許を争うも一歩及ばず、そのストレスからか大病を患い、回復されて数十年ぶりに再び意欲が戻り...と世紀の発明のスゴさを滔々と語るKさん。中学卒業後に丁稚奉公に出られた姿があの御仁と重なる。洗濯糸くず取りの主婦ばりの発明を実用化に繋げる道のりが見えぬらしく。実用化されれば大ヒット間違いなしとの言葉につい欲に目が眩んで実物を見せていただくことになった。

ほんと単純なロの字型の金具なんだけどそれを蚊取り線香の途中におくとそこで火が消える移動式タイマーのようなもので、移動するってことはそこに空洞がある訳だから確かに不思議。捕らぬ狸の皮算用はこちら位なもので当人などは一攫千金を夢見るものでもなく、その発明の成果を純粋に世の中で享受出来ればとの想いらしく。急いては事を仕損じる、やはり巷の主婦の御意見もと事務員に話せば、「蚊取り線香を適当に折れば...」とにべもない。そりゃそうなんだけど。

そんな「珍」情を受けたはいいが、はてどうしたものか。順当に弁理士を紹介して特許庁に橋渡しをしようにもどこぞの事務員が如く機微に疎い面々に相手をされては折角の発明品も海の藻屑、いや、それ以上に他人様に喜ばれるような発明をという本人なりの社会貢献の意欲が萎えては大きな損失。「一応」理系出身の私にはその発明というか発見の喜びというのはよく分かる訳で...。

困った時の相手役、特命係のI氏に事情を話せば庁内の諸々の部門をアレンジしてくれて知的財産に詳しい担当が相談に応じてくれたのだが、これが誠に手慣れたもので特許取得の損得から過去の逸話、また、近年、蚊が病原菌を媒体する事例からその着眼点を称賛。あとは過去に同様の内容が出願されていないかと過去の状況を調べ上げてくれたんだけど、十年前に同じ内容が既に出願されていて...。

「遅かったな」とつぶやいたKさんは落胆どころか胸のつかえが下りたらしく晴れ晴れとした表情。過去の失敗について聞かれ、それはあくまでも過程にすぎないと語ったのは発明王エジソン。地元の発明王Kさん、齢八十余歳にて当日の送迎を買って出たんだけど、徒労どころか車中の話が目から鱗にて。

(平成29年1月30日/2322回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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