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2016年10月24日 (月)

シンゴジラ

それが本市を舞台にした作品であることは存じていたものの、所詮は空想特撮の世界。ミーハーではないもんで特に衝動に駆られるものでもなく。が、ある席で話題がそちらに及んだ。東日本大震災のオマージュか、右往左往の無能な為政者は反面教師に最適だとか。で、続けざまに「こちら位はさすがに...」と訊かれたのが、「君の名は。」。その名すら知らず「主演は誰か?」などと赤っ恥をかいてしまったんだけど(アニメです)、それにしても君たちはヒマなんだナ。

でも、やっぱり見ちゃった、二夜連続のレイトショーで。これは深夜割引になるからちょっと得した気分。こう見えて自称「通」なんだけど、さすが芸術の秋だけに期待作が目白押し。洋画では「ニュー・シネマ・パラダイス」以来のファンであるトルナトーレ監督の作品「ある天文学者の恋文」、邦画では織田裕二主演の「ボクの妻と結婚してください。」、余命宣告を受けた主人公が残された妻を心配して...。この手の作品って現実にはありえないと知りつつもジ~ンときちゃうんだよナ。でも、やっぱりスターウォーズかな。「ローグ・ワン」、それも特撮か...。

そう、不測の事態に判断が二転三転、批判が殺到した結果、お詫び会見に追い込まれた為政者の姿が大々的に報道された。最愛の身内を失った悲しみはいかばかりか。たまたま、ニュースを見ただけなんだけど、失意のどん底にいる御遺族の意向を斟酌して賞を伏せるという判断もあり得るような...。私などは撤回された判断に悪意はないと信じたいのだけれども善意も仇になる時代にて真相やいかに。

さて、介護保険制度の改正に向けた議論が本格化。その論戦を見かけたんだけど、掃除や洗濯などの生活援助の扱いが焦点の一つにて自治体への移管が検討されているとか。となれば自治体とて負担増の懸念も生じれば家事代行は範疇外とばかりに給付抑制が狙われたりと。それとてあくまでも仮定の話なんだけど「切り捨て」は言語道断と舌鋒鋭く迫るも維持するには財源が必要な訳で保険料の値上げとならば...やっぱり反対。無駄を省いて財源を捻出するなどというけれども大山鳴動して鼠一匹、全く足りんってことも往々。で、後世へのツケ回しというか棚上げで決着を図るのがオチか。

防衛大臣の靖国参拝を巡る論戦も稚拙だったナ。反対派の急先鋒が参拝しなかったことを問い詰めるなんてのはイジメに同じ。どちらに転んで批判しか出来ぬというのは人として何とも寂しい。自らの正当性を問う為の質問がいつしか相手を貶める為の質問になり、それが正義のヒーローが如く報道されて「センセイ、テレビに出ていましたね」などとおだてられりゃ木に...豚か。彼らは事実を報道するのが仕事だけれども為政者は芸能人ではないのだから、そのへんの勘違いって少なくない。

豊洲も同じ。移転反対に、ならば築地でいいのかと水を向ければそれはこれから検討して...と。おいおい、検討の結果が豊洲ではないのか。不安因子は撤去せねばならんけど、ちゃぶ台返しと当人の結論なき議論は税金の無駄。どれだけ批判を受けようとも物事に決断を下していかねばならんのがこの世界であって、万事物事を散らかしたい人というのは手に負えぬ。そんなひねくれた性格が偽善を仇にしか捉えられぬ当人に重なってしまうんだけど...。

(平成28年10月24日/2299回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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