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2016年10月 4日 (火)

〆切

およそ文学界でも〆切直前ってのは大物の証であって〆切後でも平然と...かくして出版社の担当は必死と聞いた。

分科会の審議を踏まえた各会派の総括質疑が迫る。〆切日ともなれば「早く仕上げるように」との無言の圧力がひしひしと伝わってくるんだけど、副団長の一人がつぶやいた。「もうぼちぼち(原稿の)分量も足りてますので...」-「そんなバカな話があるかっ!」。そもそもにこちとら会派の名に恥じぬ原稿をと推敲に推敲を重ねているのだから各自に課した原稿はすべからく集め吟味した上で不出来のものを抹消していくのがスジではないのかと反論したものの「大物」ではなかったらしく...年下の副団長に懇願して何とか受理いただいた。

議会改革の名の下に実現したネット生中継。が、本会議のみならずその適用範囲を常任委員会にも拡大するとか。既に会議録は全て公開されている上に傍聴も自由、本会議であればまだしも委員会の審議を「生」中継で見るなどというのはよほどの物好きか暇人の類であって別に包み隠すもんではないものの、はたしてそこまでやる必要があるのか、単に業者にそそのかされているだけではないのか、いや、ひょっとして在任中に功績の残したいA局長の陰謀ではないのかなどと疑ってみるも聞けば議長の意向が含まれるとか。そりゃ表立って盾突く訳にはいかんナ。

そのへんはA局長に免じて...違った、議長の顔を立てて見て見ぬフリをするにせよ腑に落ちぬのはそのアングル。議会と役所が概ね対峙する配置なんだけど固定式で理事者後方からこちらに向けられていて、おい、これでは中継というよりも監視カメラではないのかと。市民の皆様が求めとるのはセンセイ方のくだらんパフォーマンではなくて行政側の真摯な回答だろうに。否、やっぱりセンセイ方の仕事ぶり?信用されていないんだナ。

まぁそんなところで目立っても雄姿はなかなか有権者には届かぬものでエラそうに天下国家を論ずるよりもドブ板に徹することこそ選挙の王道。だから私のようなものがやってられるんだけど...。

それが不法投棄であればそれとなく目の前の道路に移動しておけば役所が撤去してくれるのだが、さすがにこちらともなれば。蜂の巣を突いた騒ぎとはよくいったもので「そりゃ大変だぞ」と誇張しておいたから後はよろしくとおらが後援会長からメールがあった。しかも不運なことに児童の通学路途中だそうでその危険がかえって好都合だったりも。が、何よりも迫る神社例大祭の巡行経路だそうで太鼓や御囃子の騒々しさに被害に合おうものならニュース沙汰。最近もどこかでそんな話あったナ。

が、ピンチはチャンス、壁が高ければ高いほど宣伝効果も抜群。ということで今回の宿題は蜂の巣駆除。しかも相手はミツバチならぬオオスズメバチ。万が一手に負えずば次善の策として知人の蜂捕り名人を紹介するが、それでは地元の評判にならぬ、というか票にならんではないかと会長。そんな難題も八方手を尽くして早々に駆除を終えた。が、「してやったり」などと故意に騒げば逆効果、噂は自然に広まるものにて事後はおとなしくと会長宛のメールに付け加えた。

(平成28年10月4日/2294回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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