なおログ[Blog]

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2016年7月

2016年7月28日 (木)

赤絨毯

「何でそんな日を選んだんだ」との御叱りに平身低頭...なんてのも昔の話。十年以上も居座れば要領を得て、おらがセンセイの都合などと勝手な口上を述べれば水戸黄門の印籠が如くピタリと止んだ。まぁそれとて都合が合えば参加したかったって意向の裏返しだから本来は喜ぶべきことで。翌日が県大会というのが不参加の理由らしいんだけど何も全員が出る訳ではあるまいし、補欠組をこちらに回してくれても...。半ばあきらめかけていたところ、さすがに不憫に見えてか消防団が直前に1組追加してくれて恒例の後援会ゴルフコンペを終えた。

キチンと領収書を添付しただけにそれは物言いというよりも単なるアヤに近い。重箱の隅を突くようなことを言うもんだから「自腹で結構」と申し上げたものの、決して安い金額ではなく。今回位は政務活動費で...と模索するも視察の規定に「海外」はないとかで門前払いとなった。国の関係がどうであろうと交流の火は絶やさずにと市民同士の交流が進み、韓国の富川市との関係が今年で20年を迎えたとのことで本市からの訪韓団が結成された。富川市は仁川とソウルの中間に位置する人口88万人の都市。東京都と横浜市に挟まれた本市と似ていなくもない。

市長・議長は公費らしいんだけどそれ以外は「自費」。両国間の関係に「自腹」という事情を加味すれば当然の帰結なんだけど定員割れにて何の絡みもない私のようなものまで御一行に名を連ねることになった。で、その珍道中。議場の赤絨毯こそ慣れているものの、同じ赤絨毯といえどもレッドカーペットなんてのは未知の世界。相手方の看板映画祭にて上を歩かせていただいたものの、慣れぬせいかどことなくぎこちない、というか滑稽。

その後に案内された招待席にて大画面を見ていれば韓流スターと思しき女優たちが笑顔を振りまいて登場。もしや隣に...来る訳ないナ。べっぴんさんには違いないんだけどどことなく顔が似ているのはやはり。で、続く調印式やら歓迎レセプションやら晩餐会なんてのはやむなしにせよ、市内の行政施設の視察に商工会議所との意見交換等々。目一杯の予定はやはり自腹じゃ割に合わんと抜け出してみたものの、エステにカジノにグルメ位しかなく...ならば、と現地事情に詳しいKさんに相手をしてもらうことになった。

ソウルの一極集中に不動産価格は異常なほどに高騰。転売目的の投資家に受験熱が拍車をかける。一流大学への進学の為には初等教育からソウル市内の有名校に通わせようと家族で転居。親の都合ならぬ「子供の都合」で、ですぞ。それが、一例のみならず社会的な風潮になってるってんだから。どこぞの国には「滑り止め」なんて受け皿があるものの、大学受験は共通試験の成績が全てを左右する一発勝負。その後の就職先は財閥系が人気なものの過酷な労働や会社都合の退職も後を絶たず、国内で流行のチキン屋はその受け皿だとか。

将来に希望を抱けぬ怒りの鉾先はどこの国も同じ。そんな国内情勢に大統領の支持率を見ればわが国の政治もまんざらではない?いや、単にそりゃ国民が寛容なだけかも...。まぁどこの国でも政治の選択は大事ってことで。

(平成28年7月28日/2278回)

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2016年7月24日 (日)

ジビエ

さて、7月もあと1週間。巷の井戸端会議の話題は梅雨明けよりもやはりこちら。

どこぞの候補者が離島まで遊説に行ったそうじゃないかとの隣の会話を聞いた。まずは多くの目に触れることこそ選挙の王道と渋谷のハチ公前で一席ぶってみても聴衆は全て有権者とは限らぬし、物見遊山も少なくない。ならばいっそ...と離島を訪ねれば「わざわざ」こんなところまでと。

当人にとって当然と思しき行為が「わざわざ」に変わる瞬間というのが選挙では大事であって、注目候補の動きは報道が追うから宣伝効果も抜群。見ないと思えばそんな遠くまで「わざわざ」、隅々まで目が届くんだナとの評判に繋がる。選挙上手な御仁ともなれば意図的にそのへんの効果も狙ったものなんだろうけど、他人様の選挙から学べるものは少なくない。

そう、「わざわざ」といえば私の選挙中に同じ数字が並ぶヤンキー仕様の車に横付けされたことがあって、中からはサングラス姿のゴツい男が登場。選挙妨害?いや、待てよ、数日前の社長にどことなく似ていなくもないその服装のセンスはどこかで見たような...。もしや、M兄?でも、M兄といえばこの春から単身赴任で遠方に行かれたはず。が、やはりM兄で「がんばれよ」との言葉に「必ず御礼に(現地に)行く」と握手を交わしたほんの数秒、そんな「わざわざ」の行為はやはり記憶に残っているもので、約束を果たさねばと一年が過ぎた。

昨年の秋口に知人のAセンセイ、こちらは本物の先生なんだけど、ジビエ料理なるものを御馳走になりつつ、趣味の狩猟の話を聞かせていただいて以来、知床半島を含む道東に行く機会を狙っていたんだけど欲張りな性分にて田中和徳センセイのキャッチフレーズが如く「見る」「聞く」「動く」の三拍子がそろわねば物足りぬ。M兄の訪問に知床観光、そしてもう一つのアレを申し込んで北の大地行きを決めた。

道内の新千歳空港以外の便はほぼ1日1便にて中標津空港への到着は午後2時。そこでレンタカーを借りて知床半島に向かったものの、現地の到着は午後4時。観光案内センターにて1時間程度の散策ルートを尋ねれば当日朝にクマの目撃情報があって遊歩道が閉鎖、数時間前にようやく解除されたものの、経験上、勧めはしないなんて脅されて...やめた。それでもさすがは世界自然遺産、運転中の一般道に鹿が跳ねて「歓迎と道路を跳ねて夏の鹿」と一句。

夜は緑に囲まれた贅沢なホテルでの一泊、翌日の午前中はハーフ(マラソン)を走って、そのままの格好で昼の便で千歳に移動。空港までM兄が迎えに来てくれた上に、夜は御礼どころか逆にすっかりゴチになって...支笏湖のヒメマス(現地では「チップ」っていうらしいんだけど)旨かったナ。

翌日は休暇取得を予定していたものの、本社からおエラいさんがやってくるとかで「すまぬ」と駅で別れた。一人旅こそ旅行の醍醐味、北海道といえばやはり「北の国から」。が、M兄曰く富良野以上にこちらがお薦めだとかで美瑛を訪ねた。風光明媚な土地柄にて低い丘が続くせいか青空が広い、「丘続く北の大地と夏の空」と詠んだ。

それにしてもM兄の訪問は「ついで」で申し訳なかったか、いや、知床観光が「ついで」ってことで。勿論、全て自腹です、ハイ。

(平成28年7月24日/2277回)

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2016年7月20日 (水)

悪童

目下、知人の薦めで「福翁自伝」、そう、福沢諭吉センセイの自伝を拝読していて、天下の偉人ともなれば幼少よりさぞ神童だったに違いないなどと想像してみたりもするのだが、これがどうして中々の...。

「当人は藩の御家中の若旦那にて厚く頼む」などと他人の名を借りたニセ手紙で一宿一飯にあずかったり、神仏の御加護など信じぬと祠の石を捨ててみたりと中々の悪童ぶり。やはり善人に越したことはないけれども巷には脅しや偽善的なカラクリが多数用意されていて、そのへん俗悪的な知識の会得が現代の教養教育には欠如してるから、その典型となる公務員などは時にもっと捻くれた角度で物事を眺めてみてはどうかと思うのだが。

そうそう、何年か前の話。夏休み前に一件の留守電に些かドスの利いた声で苗字だけが残されたものがあった。あまりいい気分はしないものだが、特に用件も指示もないから無視すれば翌週に同様の留守電があった。思いあたるフシがない訳ではないのだが、やはり放っておいたらこんどは役所に伝言が残っていて指定された番号に折り返せば案の定...。近隣の開発を巡り、私のもとに相談があって違法行為はダメだと当然のことを役所に伝えただけなのだが、余計な介入はするなということらしく一度「直に」話をと。こちらから出向く意向を伝えたものの、来るというから、ならば...と、サシで会うことになった。

で、当日。運転手付きの黒塗りからイカツイ背格好にサラリーマンっぽくない風情の男性が下りてきた。やっぱり... ツイてないナ。些かの場数は踏んでいるといえイヤなもんだよ。相手も諸事情があるんだろうけど、こちとら背負っているものもある訳で...。本人曰く、そちらでは多少の顔らしくどこぞのセンセイも私の案件であれば譲歩するんだと豪語するから「オレは知らん」とキッパリ。そもそもに何も悪くない善良な市民を泣かせた上にセンセイを恫喝するとは言語道断、内容云々以上にその威圧的な態度がどうも好かん。争いごとは好まん事なかれ主義者なんだけど、おとなしく下がれなどと言われると反骨心というかヘンな意地が燃えてきて...。

何とか撃退できぬものかと機会を狙っていたんだけど、途中、党幹部の誰それと昵懇だと実名をチラつかせたもんだからここぞとばかりに「だから何だってんだ。だいたいアンタみたいなヤクザもんに言われて下がれるかっ!」って、鬼の剣幕でまくし立てたら、どうやらその言葉が相手の琴線に触れたらしく一緒にするなと顔を紅潮させたもんだから勝負ありとふんでトーンを下げた。「兎にも角にもそちら(=近隣)とうまくやれば文句は言わん。但し、くれぐれも脅しはイカン」と念を押して、帰り際には言葉の非礼を詫びつつ、丁重に見送れば、不思議とそちらはピタリと止んだ。

その後、たまたま何かの選挙の際に街頭演説で当人の姿を見かけた。相変わらずの格好なんだけど、「社長、その節は...」と握手を求めれば、「がんばってるな」と応じてくれて。性根はいい人なんだよナ。ハッタリ以外の何物でもないんだけど肚を括るというか崖から飛び降りる覚悟(最近聞いたナ)で臨めば意外と道は拓けるもので生きる上での覚悟は大事。やはり悪童の経験に勝るものなしか。

(平成28年7月20日/2276回)

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2016年7月16日 (土)

万収

スケベ心に購入したつもりはないんだけど、官能小説以上の精緻な描写と非日常を描いた独自の世界。冒頭から最後まで「エロ」が貫かれていて、やはり、人間の根源を追求するとそちらに行きつくのかも...などと。

本来であれば「栄誉ある受賞」となるべきところを「はた迷惑な話」とはセンセイ特有の喜びの表現であって、憚らず言ってのけるあたりに本人の隠れた魅力がありそうなもんだけど、最高学位の元総長という肩書と作品のギャップが何とも...。そう、話題の蓮實重彦センセイの小説「伯爵夫人」。

憚らず言ってのけるといえばこちらも劣らず、「あの見慣れぬ顔は誰だ?」と。そりゃセンセイ、あの「有力」団体の推薦候補ですよと御返事申し上げたのだが、知らぬ顔のポスターが敷地内に貼られていることにどうも釈然とせぬ様子にて機嫌を損ねぬようにそっと話題を変えた。

そう、私どもが東奔西走している「期間中に」通算5回目となるエイジシュートを達成されたそうで。ゴルフは4人1組、優勝者が述べる口上「メンバーに恵まれて」との社交辞令はあながち間違いではなく、今回も年下相手の一戦に約一名の例外を除いて最年長の本人の飛距離が最も出ていたらしく「気分よく」プレーできたのだとか。

当日に備えて健康状態こそ自ら管理できるものの、キャディとか天候などはいかんともしがたく、本人曰く、栄冠を獲得するには好条件が「重なる」ことが大事であって、その為にはやはり日頃の行いが...ということで聞き手、つまりは私との折り合いがついた。

いつぞやに地元の社長との話の中で、ハローワークから斡旋された求職者への不満を聞いたことがあって、つい最近も別な会社にてそんな話を聞いた。それなりの好条件を提示しているにも関らず成就せぬ理由は本人の目的が別のところにあって、失業手当が支給される為には就職活動をしているという証拠、つまりはハローワークに行っているという実績こそ必要。

それはあくまでも形式上、そうしているということなんだけど、そちらから斡旋された以上は面接をせねばならぬ訳で相手の事情を知りつつもそこに費やす時間はほんと無駄以外の何物でもなく、尚且つ、その結果についての報告義務が課せられているとかで書類作成の手間がバカにならんのだとか。

そうそう、そちらの業種では上客、つまりは遠距離の客を「万収」と呼ぶのだそうで、いかに「万収」に出会えるかは運や運転の技術以上に巷の客の動向をつぶさに観察する自助努力に負う面が少なくないと。だから銀座の高級スーツを着こんだ紳士などは一見すると上客(=万収)に見えそうなもんだけど、意外と汐留の高層マンションなどに住んでいたりもするから、むしろ同じ銀座でもヨレヨレのスーツ客のほうがチケット利用が見込めて「おいしい」のだとか。

勿論、泥酔客から罵倒されたり、料金を踏み倒されたりと、飲んで運転手に鬱憤を晴らすとは何とも寂しいヤツらではないかと思うのだが、一方で中には非常識でセコい運転手がいるのも事実。何かと卑下されがちな職種に見られがちだが、やり方次第ではそれなりの収入と時間の余裕が見込めるらしく、人によってはハマることもありそうで。

(平成28年7月16日/2275回)

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2016年7月12日 (火)

女性活躍

祝!三原じゅん子当選。

最近は選挙中に誰それ推薦の追加シールやポスターの一新と有権者の目を惹くことに余念がない。そんな小細工がどこまで利いているかなど知る由もないんだけど、わが陣営とてそちらのアピールが不足と手渡された「党公認」の横長いシール。どのへんに貼れば?まさか犯罪者ぢゃあるまいし目を隠す訳にも...と指定された箇所には本人のキャッチコピー、覆い隠された下には確か「女性のリーダー」云々って...。

前任の逝去に伴い、不肖私が区の支部長を仰せつかっていて、折角の指揮官なのだから都合よく「おいしい」役柄だけ占有することも出来そうなもんだけど上が抱えるとロクなことがない、というか下が育たん。そのへんは若手の幹事長、O市議に任せて高みの見物...否、雑務に専念していたんだけど、実は選挙前に支部の女性局長から退任の申し出をいただいた。

まだまだ衰え知らぬ女ざかりにて「よもや支部長に不満でも...」との不安からへりにへりくだって慰留すれば、今がちょうど「潮時」だと。立つ鳥跡を濁さず、意中の後任には既に内諾を得ているからと万事抜かりなく、後はキチンとやるとの言葉に返す言葉なく交代を了承することになった。

そうそう、これまでもたびたびの目撃情報があったらしいんだけど、息子たちの帰宅時に自宅前にヘビがいたとか。近所の御婦人が携帯を貸してくれて妻を呼びだしている隙にどこかへ逃げてしまったというんだけれども、そんなのどかな地区にあって十台以上の駐車場を完備と抜群の立地と条件を備える自慢の事務所。その上、おらがセンセイ時代からこちらで休憩した候補者も含めて全当選と縁起も最高。

土を付けたのは今のN代議士なんだけど、そちらも比例で「何とか」救われているから小さな汚点位で...。そんなジンクスを知ってか知らずか(多分知らないはずだけど)、遊説途中の昼食休憩をぜひそちらでとの申し出があった。自慢の事務所といえども、井の中の蛙か、他と比べられてあそこの事務所はロクに...などと愚痴をこぼされてもかなわん。歓迎ムードを演出する為にも電話作戦の人数を大幅増員して...。

隣人とは疎遠に、隣の干渉を疎ましく思う時代。受話器の向こうは後援会の方々というけれどもさすがに間が悪ければ不機嫌なこともあるだろうし、せねばせぬで「(電話が)かかってこぬ」と言われかねず、何ともせちがらい世の中にてそちらの対応を逡巡していれば出番表がFAXにて「勝手に」届いた。送り主は「新」女性局長で2時間単位の交代制で担当の名前がびっしりと記されている。

ふ~む、やはり相手の反応を気にするのは小心者のオトコ位なもので、そのへん度胸というか押しの強さは女性が勝る。留守をあずかる洗濯組が万全ならば気になるのはやはり芝刈り組。作業着に着替えてO幹事長の仕事ぶりでも見に行けば昼の辻立ちに大勢の聴衆。はて、さすがにそこまで熱狂的な支援者がいるとも思えんと事情聴取をすれば「前」女性局長から動員要請があったと。調べによればFAXが届いた方の人数は数十名。で、誘いあうからネズミ算式に...。

やはり世の中、女性の活躍に負う面は少なくない。

(平成28年7月12日/2274回)

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2016年7月 8日 (金)

赤旗

外資時代に「クロージング」なる言葉を随分と聞いた、というよりも、聞かされた。「詰め」こそ命、一瞬の隙が致命傷になりかねず、契約が成立するまでは絶対に油断するなということらしく。こちらも大詰め、瀬戸際の攻防やいかに。

期日前投票が多いと聞いた。かつては「特別な理由」がない限り認められなかったものの、昨今はそのへんが大幅に緩和されて、今では身分証明書「のみ」で大丈夫とか。手軽さから投票率の向上を狙ったものなんだろうけど、税の源泉徴収やカーナビに見るまでもなく利便性の向上の一方でその損失も小さくない。やがてはスマホからボタン一つで、なんて時代が到来するんだろうけど、やはり「一日しかない」投票日の予定をやりくりして...という「わざわざ」が候補者に対する重圧というか票の重みに繋がっている面はないかと。

参院選は選挙区と全国比例という2枚の投票用紙に記入する形になるんだけど、全国比例には「政党名若しくは候補者名を」となっていて、政党の獲得議席数はその合算で決まるだけにまずはそれらをどれだけ獲得できるかが第一関門。擁立した候補者が全員当選する為には台風並みの追い風でも吹かなければならず、獲得議席数が確定した後は候補者名の得票上位から当選となるだけに比例候補にとっては全国的な知名度又は推薦団体の集票力がカギとなる。

世論調査でおよその獲得議席数が目に見えるから当落上の候補者にとっては政党名か候補名かは死活問題。私が新人の頃などは市議団の中で比例候補の担当が割り当てられたりもしたんだけど、やはり自らの選挙が有利になるようにと有力な推薦団体が推す候補や著名候補などは取られてしまうから下っ端の私などは全くの無名候補の担当。まぁそれでも上の命令だから承諾して向こうにも知らせてあったはずだけど、待てど暮らせど一向に連絡は無く...やっぱり落選しちゃった。

選挙においてはタスキに標記、腕章が三種の神器にてそれらは候補者とセット。それらがあれば大々的に選挙らしい選挙活動が出来るものの、候補者の御身は一つしかない上にその選挙区は最低でも県内全域、全国比例ともなれば...。アイドルの追っかけが如く候補者を後追いする手間こそ厭わぬものの、よそのシマにはよそのやり方があるもんで余計な御世話と手控えていたんだけど、三種の神器がなくとも出来る選挙があるだろうと尻を叩かれ、朝夕に地元の駅頭に立つことになった。

通称「かくだんビラ」と呼ばれる確認団体用ビラは誰もがどこでも自由に配布が可能だとか。が、三種の神器が無い以上は候補者の個人名は御法度にて有権者からすれば「おいおい選挙なのだから候補者の氏名の一つもなければ分からんではないか」とのことらしく、とりわけ一つの選挙区が広い参院選ともなれば尚更で、ネット上では候補者名が平然と踊るだけにもどかしさを抱えつつ候補者のカラーである無地の赤旗をなびかせて...。

旗の意味を間違えぬように。

(平成28年7月8日/2273回)

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2016年7月 4日 (月)

往復書簡

最近の朝刊に市内某所で選挙ポスターへの落書きで犯人が逮捕されたとの記事を目にした。そんな形でしか不満をぶつけられないとは何とも稚拙だが、逮捕された容疑者の年齢70歳だそうで。ふ~む。

この春から支援者の一人が介護施設に入居されていて、退屈が過ぎてはボケに繋がりかねぬと冷やかし方々訪ねれば要らぬ心配だったことに気付かされる。既に卒寿を過ぎた御婦人なんだけど何ともいい表情をされていて当人の生き様が顔に...なんてのはあながち間違いではないかも。それにしても口も達者だったナ。

数で白黒をつけようなんて台詞はカッコがいいけど、(多数)決は時に遺恨を生むから慎重に判断すべしとおらがセンセイに教わって久しい。こじれた関係の修復は困難を極めるから意図的に曖昧若しくは逃げ道を用意しておいたほうが都合のいいこともありそうで。そりゃ確かに不運としか言いようがないこともあるんだろうけど、落書きに限らず社会に怨念を抱く方々、つまりは責任を他に転嫁したい方々というのはどこにでもいるもので、国民の善意を信じた首相の決断は裏目となった。

離脱か残留か、英国の国民投票の大勢が判明する前に市場が大きく反応。大幅な株価下落はアベノミクスの失敗だなんて批判している御仁も見かけたけど上が転覆してくれさえすればってのは無責任。「売り手」と「買い手」における情報格差、つまりは情報の非対称性は市場に限らずこちらも同じ。そんな情報格差もあれば、一部の過激な活動家が「情」に訴えて冷静な判断を失わせ、自らの躍進を狙った政治家の野望も交錯して...。

そんな抑止効果としての間接民主主義、つまりは議会制民主主義でもあるんだけど、今回の国民投票の代償はあまりにも大きすぎる。自ら残留を支持した以上、逆の結果は新たなリーダーの下でとの判断にその椅子を虎視眈々と狙っていたはずの有力候補の不出馬。ボロが出て釈明に追われる離脱派の首謀者にスコットランドの残留表明とどうなる英国。

平和と発展の為に小異を捨てて大同にと国家の枠組みを超越した機関が創設されて久しく、歴史的な命題を克服すべく果敢に挑んできた経緯は読者諸賢の知る通り。が、組織に属せば自由を制限される不都合なこともある訳で、そこに不満が生まれるのは必然なんだけど、そんな機関の一つ、国連の前身となる国際連盟が当時ひとつの問いを投げかけた。

「今の文明で最も大切な事柄を取り上げ、一番意見を交換したい相手と書簡を交わして欲しい」と。その依頼先はかの天才アインシュタイン、彼が選んだ相手は心理学者フロイト、取り上げたテーマは「人はなぜ戦争をするのか?」だそうでその往復書簡が今も残るという。フロイトによればそもそもに人間から攻撃性を取り除くのは困難であって、その欲動を抑えるには戦争とは違うはけ口として文化の発展が理想ではないかと。が、一方で、文化の発展は人間の性的な機能を損なわせる危険性を有するとして少子化を挙げた。

ちなみに、人の欲求を満足させて平等社会を打ち立てるなどと訴える共産主義者に対しては、信奉しない方々への敵意と憎悪こそが彼らの結束の原点と手厳しい。

(平成28年7月4日/2272回)

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