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2016年4月

2016年4月29日 (金)

光の路

「H美ちゃん、良かったよ」とKさん。「そんないい店、私に内緒で...」と言いかけてはたと気付いた。もしや、H美ちゃんって...。日本語ってのは表現が微妙でそれがまたいい面でもあるんだけど、スグそちらに捉えてしまうのは卑しさの証。人は見た目が何割なんてそれが全てぢゃないけどおよそ直感は正直だからそう言わしめるのは本人の魅力かそれともKさんの大物ぶりか。着任早々だから実力は知らんけど、とりあえずの評判は上々のようで。まぁ冗談はさておき。

さて、過日の募金活動の際に小学生が小さな財布から小銭を取り出す姿に純粋な善意が見えた。この齢になると善意以上に不純な動機が勝っちゃうからナ。赤い羽根募金なんかでも地元の民生委員が居ればこれ見よがしに近寄って...。連盟歌と並び斉唱される「光の路」の歌詞に「偽りも怠りも卑しき欲も打ち破り...」とあった。やはり老後の心配よりも将来を担う子供たちの健やかな成長。

支援者の御推挙で「有識者」としてボーイスカウト育成会に名を連ねていて本年も総会に顔を出した。開会直後の来賓紹介で退席される他のセンセイを横目に居残っていたんだけど、隊ごとに行われる前年度の活動報告などはそれぞれに創意工夫があって聞くに十分。オーバーナイトハイクなどは文字通りの数十キロの夜間行軍。決して学校では教わることのない課外活動にあの時はがんばったナというそれが将来の自信に繋がるだけに学問以上に大事な機会ではないかと...。閉会時には「御多忙の中、最後まで」と丁重な御礼の言葉があったんだけど、「他の予定が無かったもので」などと言えず。

さて、その前後に話題がこちらに及んだ。どこぞの自治体では近隣の反対から保育園断念との報道を目にしたが、対岸の火事ではなく同様だとか。過去には人命は地球よりも重いなんてのもあったけど99人の総意よりも1人の権利がまかり通る時代。昨今は物言いが付くなら「まずは地元で...」と行政側もにべもなく静観しちゃうから物事が前に進まない。一方でバンバン進む待機児童対策。国の意向で保育園の運営者が保育士の為の宿舎を借上げた際に上限6万円が支給されることになった。

「待機児童」というだけで予算の増額が図られる実態に表立って異論は唱えぬまでもどうもそちらに偏り過ぎてやいまいかとの話。入園の可否が天国と地獄のように語られる一方で定員割れに悩む幼稚園。やはり園児獲得には0歳児から預けられる保育園が圧倒的に有利。従来の子育て支援から女性の就労支援に大きく転換を遂げた保育施策。さりとて、やはり大事なのは子供の将来であってその為に何が最善かを考えるに幼稚園の教育的側面、つまりは幼児教育が果たすべき役割こそ劣らぬもんだと思うけど。

保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省が担う縦割りの最たるもので、そもそもに目的が違うのだからとの言い分はあるにせよ財布の中身はまるで違う。その垣根を取り払う為に本市でも「こども本部」が創設され、今年度からは新たに「こども未来局」としてスタートすることになった。一元化した組織などといえば聞こえはいいが、従来の課をくっつけただけでは画竜点睛を欠く。真価が問われるのはこれからだ。

(平成28年4月29日/2257回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2016年4月24日 (日)

避難所

「折り入っての相談なんだが...」とK兄。また、途方もない難題でも押しつけられるのではないかと表情を曇らせてしまったんだけど受話器の向こうには見えぬ訳で。聞けばどこぞの団体旅行に欠員が生じていてそちらの資格を有する私に何とかならんかとのこと。目下戦力外、最下位の私に指名が回ってくるなんてのは上位者が体よく断った証。

確かに「育休」なんていわれてもまだまだ封建的な社会に生きる勤め人には平日の休暇取得はキツい。それに比べりゃ目一杯なんていっても所詮は「会合」の類にてそれで解雇される訳でもなく、平日は本会議だからとカッコつけてみても議事録の欠席者の欄に氏名が記載される位で演壇者じゃあるまいに大して役に立っとらんといわれれば返す言葉もなく...。

「手帳見た上で再度」と伝えたのが運の尽きで脈アリと見られたか夜討ち朝駆けで早朝に着信があった。「昨日の件は?」とスゴまれて、「未だ調整中」と小さな声で返事をすれば「参加にしとくから」と片づけられてその後処理、つまりは欠席お詫びの電話に追われている。なんて気の毒な職業なんだろう...。

だからバッチなどというものは百害あって一利無し、役人以外は無意味どころか逆効果だからいつもポケットの中に隠してあることが大半なんだけど付け外しが多かったせいか本体と留め具を繋ぐ紐が取れてしまった。見てくれは大差ないからそのままにしていたんだけど、紐が無ければ泥酔した際にどこかに忘れかねず、そりゃ警察手帳の紛失に匹敵する失態だから早めに修理するようにと妻。

確かに自治体によっては本人の氏名席番等が刻印されて厳重に管理されているところもあるんだけど本市は「幸いにも」同じデザインに刻印無しだから万が一のことがあっても足が付きにくい。当選後の一個は無償配布だが、紛失すると一筆したためて新品を購入しなければならず、その際に議会局にはバレるから確かにみっともない。

さて、義援金の類は云々などと公言しつつもこの週末は街頭に立った。幸か不幸か未曾有の大震災の類に遭ったことがないだけにその価値がどれほどのものか知る由もないんだけれどもやはり経験に勝るものなしか過去の被災地からの支援が多いとか。未だ報道で知る以外になく熊本市内でも5万人以上の方々がそちらでの生活を余儀なくされていてごった返す避難所に車中泊によるエコノミー症候群は二次災害。

天変地異は神のきまぐれにて安穏とした生活もいつまで続くか、そんなことから本市を想定してみれば...。およそ緊急的な避難所は公立の小中学校であって、具体的な数値を申し上げれば熊本市は人口73万人に対して公立小中学校数は137校、本市は人口148万人に対して165校で対人口比は熊本市のほうが多い。尚且つ、校庭にしても体育館にしても土地の制約が少ない分、向こうのほうが広いはず。

そうなると被災状況にもよるんだけど、それだけの人数の収容はもはや物理的に困難であって、隣近所も知らぬ方々が殺到するとなれば混乱は必至。他都市における避難所を期待するにせよあくまでも暫定的なものであって自ずから限度がある訳で...。車中泊ならばいっそ親戚縁者を頼って地方に退避なんて逃げ道も考えておきたいもの。首都直下地震への備えも怠りなく。

(平成28年4月24日/2256回)

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2016年4月21日 (木)

一番槍

親子以上に齢の離れた大番頭が千客万来の人生相談に応じていたのも今は昔。すっかり御隠居の身にて久々に近況伺いに訪ねれば、やはり話題はそちら。

当人はおらが村の生まれでも相方の郷里となれば不安は募る。私の後援会名簿以上に詳細に記憶されたその情報をもとに翌日には電話で安否確認を終えたとか。こちとら票がチラつきそうなもんだけど、演じて出来るものでもなく、そんな姿勢に教わることは少なくない。他人が見ている時は人一倍のセンセイも有権者の目線がなければ果たして...。

おらが政党の政令市の若手仲間が作るSNSのコミュニティに入れていただいている。クローズドな(=遮断された)コミュニティにて他人様から見えるものではないんだけど他都市からの有意義な情報と被災地を憂う想いが伝わってくる投稿が目立つ。ほんといい人たちなんだナ。

首都圏からの救援物資の輸送に助言を求める投稿があったんだけれども現地の道路事情は大渋滞に自衛隊の救護車両や公の輸送に支障をきたしているとか。そりゃ私だってあれだけ困っている人がいるんだから「自腹の」ボランティア活動も厭わないけど機を見ねばかえって足手まといになりかねぬ。それぞれにやむにやまれぬ事情があるんだろうけど何も一番槍がいい訳ではなく、善意が仇になってはいただけない。

さて、おらが市の看板通り、銀柳街に「赤備(あかぞなえ)」なるラーメン屋があって昼の行列が目立つ。並んでまで食べるのは億劫な性分にて未だその機会はないんだけど真紅の甲冑といえば...。彼らの活躍が誇張されたものであること位は存じていたにせよ十勇士が架空の人物と「最近」知った。三国志のみならず国内の歴史モノ、とりわけ、群雄割拠の戦国時代は得意分野なんだけど、「六文銭」絡みは手薄にてその穴を埋めるべく没頭していて。

「真田」といえば信州上田城、天下の家康に叛旗を翻して死罪を免れたとはいえ、九度山への流浪14年間の監視生活。そこに突如現れた豊臣方の密使に座して滅ぶを待つより出てて活路を見いださんとの脱出劇を支えたのは御当地の農民たち。盛大な宴を催し、村人たちが酔いつぶれた際にそっと抜け出す意図を知りつつフリをする農民たちは今生の別れを惜しんで涙を流したとか。何とも本人の人柄が窺い知れる逸話だけれどもその後は家康相手に壮絶な最期を遂げるも、「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と言わしめた。

そんな「真田」を描いた大河ドラマに愚息らは夢中だそうで。私がハマっていたのは「独眼竜政宗」に「武田信玄」。私は春日山城下の生まれにて謙信贔屓なんだけど、幼少期に固唾を呑んで聞き入った川中島の戦い、敵陣に乗り込んだ謙信が信玄の軍配に一太刀浴びせたシーンは桶狭間に並ぶ戦国時代の名場面ではないかと勝手に思っていて。それにしても謙信を前に動揺見せぬ信玄の腹のすわりようも驚愕。歴史に「もし」があればとそんなことに想いを馳せるのもまた一興。

その後、隣国の謀略で陸路を鎖された信玄に塩を送った謙信は利己よりも「義」に生きた。その流れをくむ直江兼続の下で若き日の真田幸村が学んだものとは。喉元過ぎれば...にならぬよう被災地支援に向けた善意が継続することを願っている。

(平成28年4月21日/2255回)

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2016年4月17日 (日)

銀行振込

震度7ともなればさすがに本震と捉えるのが自然であって、その後の警戒はあくまでも「余」震を想定したもの。そんな前例を覆すかのように震度7はあくまでも「前」震ってんだから...。ここまで科学が進歩したとはいえども未だ大自然の脅威は人知を超える。必死の救出劇にも関らず未だ安否確認の取れぬ方々の心情いかばかりか。

物事自粛の風潮は惻隠の情にて美徳ではあるけれども断食をして彼らが救われるかといえばそんなこともなく。義援金活動とてやぶさかではないけどどこか自らの功名心が透けて見えそうで後ろめたさが残る。それは多分に人のいい証拠なんだけど(自分で言うな)、ならば身銭からそっと包んだほうが...。そんな時には無言を貫くか見舞の口上を述べておくのが賢い選択なんだけど、雨と余震でこれ以上の被害が拡大しないことを祈るばかり。

そうそう、少し前の話。「誘われて」久々にゴルフに出かけた。東京湾の対岸とあっては朝5時の起床に憂鬱な雨、救いは迎えが来てくれることだけど、降り続く雨に水たまりがひどく午後はキャンセルの散々な結果。房総方面に行けばプレー費が安価だなんていうけれども睡眠不足に移動時間、道路料金にガソリン代等々を勘案すれば果たしてどうか。そんな地理的条件のみならず業務の効率化が図られた結果か、フロントの料金精算も機械化されていたけどどうもそっけない。給与の銀行振込が家庭における亭主の威厳低下を招いたようにやはり対面で渡してこそ知る金銭の価値。御客様の顔を見て判断するって大事だよナ。

やれ政策だへったくりだ云々の前にドブ板陳情への迅速な対応こそが得票のカギ。かつてはセンセイの重要な仕事の一つとされた保育園は申請者の状況に応じて全て点数化されるようになっちゃったから不正はバレる。が、こちとら点数など無いのだからそれこそセンセイの腕の見せ所。袖振り合うも多少の縁なんていうけれども行けば誰かに会うし、会えば挨拶を交わす、挨拶されれば情が移るってもんで、そちらへの訪問回数だけは他の追随を許さないもんだから行政側の迅速な対応は言わずもがなで行けば向こうから「今日は何か」と気遣ってくれる。やっぱり本庁でふんぞり返っているようじゃダメなんだよナ。

そんな声が上に聞こえたかどうか、本庁のエースが現場に異動してきた。まぁ同じ部長級には変わらんのだから臥薪嘗胆してA局長が如く(しつこいナ)次なる椅子を...。が、まもなく「上がり」だと聞けば手のひらを返して「出世だけが全てじゃないから」と慰めてもみたりして...いや、冗談が過ぎた。道路公園センターってんだけどその名の通り道路と公園の維持管理の要。公園の管理を含む緑政部門は元々清掃部門と同じ環境局の中にあったんだけど数年前に道路を担う建設局と統合されて建設緑政局に。

銀行の合併が如く表舞台に文字が躍ったまでは良かったんだけど、そちらと親和性の高い農政はまた別の局の一部門にて分断されたままであるし、政略結婚が如くあっちやこっちに移されるもんだから腰が据わぬ上にエース不在とあっては...。もう、いっそ、局として独立させて農政を吸収合併、農林緑政局とすれば族議員としての私の顔も立つ訳で...。

(平成28年4月17日/2254回)

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2016年4月13日 (水)

液晶

高僧といえども寸秒先のことなど知りえず、生まれた順に迎えが来るとは限らないところに現世の妙味があって、一寸先は闇といわれるおらが世界でもズルせずに続けていればどこか救われそうな気がしないでもないけど、小石に躓いても転落する位だから...まさに人生万事塞翁が馬。

本社ビルの売却のみならず時の大臣に「違和感がある」と言わしめた再建策。1千億円以上もの資本金を大幅に減資して累積損失の穴埋めに充てるとともに中小企業としての税の優遇措置を狙った苦肉の策はさすがに節操が無かったか。恥も外聞も投げ捨ててなりふりかまわず八方手を尽くし、万策尽きた企業に迫りくる姿はまさにハゲタカ。救世主といえば言葉はいいが、相手が瀕死と分かれば余計に有利な条件を突きつけてくる狡猾さを併せ持つ。一代で財を成した立志伝中の人物が相手とあっては雇われ社長には荷が重かったかも。

「勝ちに不思議の勝ちあれど負けに不思議の負けなし」は野村克也氏の名言だけど、成功体験よりも失敗談に学べることは少なくない。あれほど一世を風靡した企業がここまで凋落の一途を辿った原因はどこにあるのか、官民の違いはあるにせよ、他山の石とすべき示唆はないか等々、興味本位で久々に企業研究の本を読んだ。

かつて、半導体大手のリストラによる市内の事業所閉鎖を巡り、市に救済を求めた市議に対して市長(当時)はあくまでも高度な経営判断の結果だと民事不介入の姿勢を貫いた。それが「高度」かどうかは別にせよ彼らは売ってなんぼの世界だけに一つの判断ミスが致命傷になりかねない。そのへんおらが役所は「税」なる歳入に恵まれているもののそこに胡坐をかいちゃイカン訳で。

そうそう、本市にはまさに「憩い」を目的にした「老人いこいの家」なる福祉施設が中学校単位に設置されていて、趣味や娯楽に興じている愛好者が少なくない。施設には風呂が備わっていてその浴槽が故障して利用不能だから何とかならんかとの御相談をいただいた。

早速に現地に赴いてまずは目で確認、確かにひび割れ等が著しく目立つものの当該施設は完成後、数年程度しか経過していないはず...。まぁ本来使えるものが使えないのだからその修繕を市に指示して、実績をアピールする(ここが大事なんだナ)かのように地元の顔役に電話を入れれば意外な返答が戻って来た。

「まぁ今は風呂も各家庭にある位だから贅沢といえば贅沢なんですがね。特定の方々が利用されていることが多いんです。そういう人たちは声が大きいからセンセイに届いたんだと思いますが、実際は懐疑的に見ている方もいてね。確かに災害等の非常時ならまだしも日々の利用はどうかと。もっと別なところで困っている人もいるだけに」と。ふむふむ、なるほどナ。

厚生労働省は介護の必要度が比較的低い人を対象に在宅での生活を援助するサービスの在り方を見直す方針を固めたとの記事を目にした。「ヘルパーを家政婦代わりにしている」との声を受けて、掃除や調理、買い物などの援助を介護保険の対象から外し、原則自己負担とすることを検討するのだとか。財政事情を理由に槍玉に上がる福祉分野。ある一例を以てその意義が否定されるもんではないけれどその取捨選択は悩ましい。

(平成28年4月13日/2253回)

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2016年4月 9日 (土)

寝業師

人事異動の季節。二度と顔を見たくない連中だから私ならばこれ幸いと逃げるけど律義な職員などは異動の御挨拶と称して控室を訪ねて下さる。センセイに呼ばれたからといえば理由が立つから多分そのへんを口実に勤務時間内に来る管理職の方もいるんだけど、さすがに勤務時間は負い目があるせいか昼食休憩時に訪ねて来て下さった若手の職員がいた。まぁこちとら然して役にも立っていない上にそれで出世が臨めるはずもなく、それでも貴重な時間を割いて訪ねて来てくれたその心遣いをありがたく思っている。管理職ならいざ知らず、若手の職員とは面識は薄い上に上司の目もあるだろうから来る際は仕事に疲れた時、夜の案内役でよければ...違うナ。

留任であればまだしも慣れぬ異動先では会議も多くなりがち。相手が不在とあってはいかんともしがたく、前年度の政務活動費の帳票整理に追われている。それとてすぐ終わるものでもないから合間に机上の「人事異動について」なる資料を見た。「見た」なんていっても単なる職員録とは違って人間劇場が見て取れるから役所を知るに最高の教材であって、「総合計画」以上に目を皿のようにして...。あぁこりゃ左遷だナとかあの課長は相当にゴマすったナ等々。で、この春の人事異動の中でも昇進の筆頭格がやはりこちらではないかと思っていて...。

市政運営の車の両輪とされるわれらが議会。60人もいて市長と対峙するのだから60分の1だとすれば大した権限もないんだけれども「選挙」なる独自の手法で選ばれてきただけに侮れぬ存在。で、そのまとめ役、周囲より一段、いや二段位高い雛壇の上、われらが議長の隣で睨みを利かすその人物こそ議会局長であって、昨年度局長級に昇進された話題のA局長が横滑りでやって来た。

その登竜門となる議事課長を過去に歴任された時などには押し付けられる難題に困った顔で職場を徘徊、が、言う割にはどことなくうれしそうだったとは元部下の証言。今回の新任の挨拶時も「これで議会畑は二十数年になった」と全く自慢にもならぬ経歴を語る姿は本当に水を得た魚のようで。

昨年度などは局長級に昇進されて議場デビューを果たされたもんだから更なる昇進の為に登壇の機会をと随分気を遣ったはずなのだが、本人が「恐れ多い」と自重されてやれず終いに。が、今にして思えばあの謙遜は「そんな格下の役柄は演じれぬ」との芝居だったのかと気付かされる。狙い通りの椅子を射止めたその手腕は役所きっての寝業師であって何といっても厄介なセンセイ方を支配下に置く訳だからその位でなければつとまらぬかも。

そうそう、前掲の著書によれば語彙力アップには「三国志」が最高の教材だそうで、その主人公、劉備玄徳と桃園の誓いを交わした義兄弟の二人。今尚、商売の神様として崇められている関羽は上に阿らず下には優しい知勇兼備の武将なのに対して、当代随一の最強キャラ呂布に匹敵する無類の強さを誇る張飛は気性粗く上には絶対服従ながらも酒癖悪く部下には当り散らして最後は部下の謀反で往生を遂げてしまう対照的な二人。センセイとか管理職とか上には媚びて下への態度は最悪なんて評判も聞いたりする訳で。

たまたま「他」局の若手と御一緒になる機会があってもののついでに職務質問ならぬA局長の身辺調査を敢行したのだが、これが「意外にも」にも評判が良くて、そのへんも抜かりはなさそうだ。

(平成28年4月9日/2252回)

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2016年4月 5日 (火)

一網打尽

ひきこもりがちの方々にスポーツを通じて交流の場をとYさん。それは功名心ならぬ社会貢献への純粋な想いであることは疑いないんだけど、「おい、ちょっと手伝わぬか?」と誘われて月一回の障害者と高齢者のスポーツ教室に付き合うことになった。が、今月はあいにくの雨にて中止との連絡。晴耕雨読、雨とあらば読書?否、日々行かぬ桜の名所にでもと足を向けたのは靖国神社。死して靖国で会おうと遺して殉じた彼らの憂国の情が宿る桜は特別な趣があって当日は小雨にも関わらず大勢の参拝客が訪れていた。

花見なんていってもそりゃ単なる口実であって花より団子、雨天決行と屋内に変更された会の幹事宛に欠席お詫びのメールを入れておいたんだけど、開始から1時間後に「酒が無くなった」と返事が来た。うん、まぁ深酒は良くないからそのへんでお開きのほうがいいかもナなんて。いや、待てよ、酒好きな連中だからそんな早く退散するはずもなく。もしや、私に酒を調達して来いとの指示だったかも...。その位はご愛嬌か。閑話休題。

さて、本市在住の知人のことで云々とある人物を仲介しての相談をいただいた。その際に当人がオープンエントリーのファイナリスト、つまりは最終選考に駒を進めていると聞いた。在野に埋もれた人材の発掘を目的に党本部が実施する参院選公認候補「オープンエントリー」プロジェクトなるものがあるらしく。

国家国民の為のセンセイなのだから天下の秀才よりも八百屋のオヤジが居てもいいし、むしろ、ドブ板とか酌回りが上手でヘンに有権者に媚びることを得意芸とするようなヤツ(えっ、私?)よりも「地盤」「看板」「鞄」の三バン無しのキャラが立った人物のほうがよほど国の為だったりして...。その顔ぶれを見るに不思議と男好みしそうな女性が目立つ。アイドルの人気投票じゃないんだからそのへんがどうも性に合わぬ。まぁそもそもにカタカナが嫌いだからナ。

そうそう、最近、私も世話になった市連の前青年局長がその活躍を認められて全国表彰を受けられたとかで祝賀会に伺ったんだけど、その席に偶然居合わせたのが河岸のアニキこと生田與克氏。そんな粋な御仁を市連の事務局長に紹介いただいて勝どきの寿司屋「H」で御一緒したのは数年前。以来、贔屓にしていただいているんだけど当日は和服姿で登場。そんなアニキも知らぬ間にファイナリストの一人だとか。過去にこのブログにも何度か登場いただいた当人の得意分野は「漁業」。

天然の漁場に恵まれたわが国は漁業大国にてその冷凍技術に食文化は世界屈指ながらも枯渇の脅威が目前に迫るだけに資源管理の重要性を訴える。さりとて、大漁旗をなびかせて荒波に出る以上は「目標を達成したから帰港」なんてのはみすみす機会を逃すようなもので実現の為には漁師の価値観のコペルニクス的転換が欠かせない。その好例がマグロであって小ぶりな分、余計に量を稼ごうとするから産卵前の稚魚まで根こそぎ、まさに一網打尽とはこのこと。10キロ未満と100キロではキロ単価はまるで違うだけにあと数年待てば...。

生粋の江戸っ子特有のべらんめえ口調に胆力も十分、兎にも角にも情熱というかパワーがあるよ。何よりも大好きなトロの命運を握るだけにイチオシの候補者。

(平成28年4月5日/2251回)

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2016年4月 2日 (土)

予知

アンダルシア地方のミハスを訪ねたのは若かりし頃。コスタ・デル・ソルに降り注ぐ太陽と青い地中海を見下ろす丘には白に統一された色調の美しい町。移り住んで来たもの同士、良好な景観と街並みを維持することを目的とした地区協定には植樹指定や壁塀の色彩、区画の最低面積等々が含まれて、それが地区の魅力に繋がっている。

さりとて、老齢を理由に土地を整理して転居するにしても区画の細分化が図れなければ買い手がつかぬとかコンビニすらないとかその規制が時には仇となることもあるらしく近隣関係がギクシャクする火種の一つ。予めそれを承知で移り住んできたのではないかと言われればそれまでだが、当時とは事情が異なるだけに当事者になってみねば分からぬ悩みに同情の余地ありかも。

さて、われらがJAと農政に関する勉強会が催された。JAが生産者の立場を代弁しているかといえば、そこに組合としての損得勘定が加味される上に、ここまで肥大化すれば農家の寄合所帯というよりも立派な金融機関であって預金高が支店の評価を左右する位だからそのへんは割引が必要なんだけど都市部の農政は税制と一体。

とりわけ相続税なんてのは人の死期が絡むだけに予知出来る筈もなく、対策を講じようにも近親者の死が前提となるだけにどうも好かん。が、手を打たねば先祖代々の土地や財産をごっそりと没収される上に、いざ土地を売却して財源を捻出しようにも相続だと分かれば相手から足元を見られかねず。人生に運不運はつきものだけど特定の方々を狙い討ちして財産の大半を失わせるような理不尽な税制はイカン。

で、もう一つが、土地の利用用途の規制。高度経済成長期における地方からの人口流入、過度な宅地化を抑制することを目的に都市計画法が制定された。法律により市街化調整区域に指定されたエリアでは建物に厳しい規制がかけられてその見返りが固定資産税の減免措置。が、ただでさえ土地不足の都市部においてそこを不動産として上手く活用出来ればと勝手に建てられた違法建築物。

巡回や近隣からの通報により不穏な動きを察知する当局は解体撤去を求める貼り紙に行くものの、十中八九は確信犯にてそれを剥して工事を進める業者とのいたちごっこが続く。あそこの建物が許されて何でウチがダメなんだというのは理由にならない理由なんだけど自らの財産が絡むだけに当事者側も必死の抵抗。役所側とてそこで目をつむれば次なる第二第三の台頭を許しかねないだけに断固許さぬと執拗に追い回すものの、あくまでも民地上の話だから自ずから限界がある訳で...。

以前であれば、村八分、村の連帯がそれを許さなかったんだけど背に腹は代えられぬ訳で見方を変えれば土地の違反転用は村の連帯感の欠如以上に地権者の艱難辛苦の発露であって、農業振興地域などは市街化調整区域と二重の網がかかるだけに将来に明るい展望が描けるはずもなく。何人も将来を見越すことなど出来ぬから親の代の選択が末代まで及ぶというのはさすがに酷ではないか。まぁあちらの人に言わせれば重大な権利侵害なんて言われてもおかしくないほど事態は深刻。

(平成28年4月2日/2250回)

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