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2015年8月

2015年8月29日 (土)

草の根

あるセンセイの細君によれば「視察」は「旅行」と同義語とか。私なんぞも出張の際に行先は告げぬ、というか聞かれもしないんだけど「外泊」=「視察」と解釈されているらしく。奥方がその程度の認識なのだから巷ともなれば...。キチンと事情を説明したはずなんだけど、当人からの紹介先は蔵王温泉T旅館。「いやいや視察だから」と再度伝えても「御当地は観光で行くところにて」とにべもない。紹介者は誰なんだって?そりゃ御当地出身の...市のOB。

さて、本市の姉妹都市・友好都市といえば締結順にリエカ市、ボルティモア市、瀋陽市、ウーロンゴン市、シェフィールド市、ザルツブルグ市、リューベック市、ダナン市、富川市で、国内は中標津町、富士見町、那覇市。中にはザルツブルグ市のように発展を遂げたものもあるものの牧歌的な時代の名残か平成8年度以降はとんと進展を見ぬ姉妹都市。今国会では休眠預金活用の法案成立が目指されるというけれども一向に往来が無い状況にあってまさに「休眠」状態の市も...。

かと思えば、私なんかもその交流に一役買ったと自負してやまない一つに島根県益田市との交流があって、同市とは主に子供のスポーツを通じた交流が進み、数年前に両市で覚書を締結。姉妹都市ではないけれどもよほど交流がさかん。やはり「行政が独善的に進めるのではなく、草の根でなければ長続きはしない」とは今回の視察先の市長。秋といえば芋煮の季節、集団就職で上京して以来数十年。市内随所で行われる芋煮会に郷愁に誘われる人も少なくないはず。

山形県長井市。人口3万人にも満たない同市は芭蕉の句で有名な最上川の上流に位置し、かつては米沢藩の支配下。米沢といえば江戸時代屈指の名君として誉れ高い上杉鷹山公。全国を見渡せば俸禄が重荷にて家臣を手放す領主を横目に質素倹約を推奨して領地返上寸前の藩財政を救った鷹山公は今も高い人気を誇る。「なせば成る、なさねば成らぬ何事も」の人。

そんな長井市と本市は古くから草の根交流があるらしく現在も市民まつりに出店。区民祭へも出店していることからとりわけ多摩区とは縁が深いとか。そんな長井市では市長自ら丁重に迎えていただいて意見交換を終えた。また、御当地の案内をいただいた中に地元の名産、鯉の養殖が含まれる。川魚だけに「鯉なんて...」と見下されがちだが、地元民にとって鯉こそは慶事に欠かせぬ縁起物。かくいう私の祖母の好物は鯉の味噌汁なんだけど、当時、貴重なたんぱく源として鯉の養殖を推奨したのが鷹山公だとか...。

そう、今回は県庁所在地の山形市の視察も含まれる。戦時中の空襲が無かったことから歴史的建造物が多く残り、レトロな街並みが残る。そんな山形市ともスキー教室を機に草の根の交流が進み、本市とは災害時における相互援助協定の第一号にて過去には除雪作業等で本市が協力するなどの援助が行われてきた。そんな両市の交流の歴史に詳しいのがT旅館の会長御夫妻だそうで。当日は草履番ならぬ会長御夫妻が直々に出迎えて下さった。

宿泊?そりゃ次回「自腹」で来るよ。今回は市内のビジネスホテルだから。

(平成27年8月28日/2172回)

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2015年8月27日 (木)

切れ字

「柄の曲がる虫取り網や残暑かな」と詠んだ。中々いい句だナと勝手に自画自賛していたんだけど赤ペンが入った。「や・かな」「や・けり」は切れ字にて併用は避けるというのが初歩的な決まりごと。で、「柄の曲がる虫取り網の残暑かな」と修正された上で先生の選となった。「や」を「の」にするだけで...俳句とはそんなものらしい。

秋近し。食欲の秋にスポーツの秋。晴れて抽選に当たり1年ぶりにNAHAマラソンの出場権を得た。までは良かったのだが、昨年は抽選に落選したもんだから今年は保険のつもりで別な大会の申込も終えていて。年内に都合2回のフルマラソンに挑戦することになったんだけど調整が一向に進んでおらず...。

さて、区の「はずれ」なんていうと御叱りを受けるから横浜市との隣接に虹ヶ丘という地区があって、私の事務所からは決して近くない、つまりは疎遠のように見えるんだけどこれがどうして御当地での評判「も」悪くない...はず。恒例のビアパーティーに顔を出した。

間の悪い人物というのはどこにでも居るもので私なんかもその一人。およそ酒席なるものは乾杯から時間が経てば経つほどに酔いが回るから絡まれる確率も高くなる。こちとて泥酔していればべらんめぇの同じ調子で反論しちゃえばいいんだろうけどやはり自ら運転する車移動なもんだから時に絡まれて理不尽な説教を受けていたりも...いや、逃げ足は早いからナ。

昨年は終了間際だったから「今年こそは」と早めに伺ったつもりがやはり当日は泥酔の面々も少なくなく。それでも説教などとは無縁にて「来てくれてありがとな」の笑顔とともに「最近見ないな」との一言。そう、虹ヶ丘-あざみ野は私のジョギングコース。横浜市営地下鉄3号線延伸の実現を願いつつその予定ルート往復6キロを早朝や夕刻に走るんだけど今年は...。

そうそう、週末に新たな総合計画素案に関する市民説明会が開催されたとか。「とか」なんてのは他人事みたいで大変失礼な物言いだけど、内容については既に何度か御話を伺っているだけに当日の見どころといえば参加者との質疑応答。が、肝心のそちらが事前通告制にて予め提出された質問に返答をするとの内容とあっては都合のいいものしか選ばれんだろうから。

若干の温度差はあるもののこれまでの計画を踏襲するが如く広範囲を網羅されていてそのへんは及第点なんだけど最大の懸念はやはり...。そこの核心が曖昧のままでは計画は画餅に終わる上に後世の誹りを免れない。現役世代が果たすべき責務は将来にツケを残さぬ財政運営のはずなんだけど、どうせ今回とて示されっこないだろうからとタカを括って欠席したんだけど、そんな先輩の逃げ口実はどこ吹く風と新人諸氏が示し合わせて出席したのだとか。

あれから十年、当時示された行財政改革のタウンミーティングに出席していた頃を懐かしみつつ、兜の緒を締め直して臨む定例会。前途多難な展開をいかに打開するか。いよいよ注目の定例会が開幕。

(平成27年8月27日/2171回)

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2015年8月23日 (日)

エンブレム

模倣は人の本能。マネシタ電器に見るまでもなく他社に追いつけ追い越せと真似ることで成長を遂げてきた企業も少なくない。その作品から何かしらの着想を得ることもある訳でそれが盗作か否か。

確かにそういう目で見れば似ているように見えてくる。私なんかはむしろその類似品を探し当てる資質に関心を抱いてしまうんだけど、そのイメージはこれからもずっと付きまとうだけに...。そこに客観的な指標が無い以上、選考なんてのは審査員の様々な利害が絡み合った作為的な判断であって、そもそもデザイン作品というもの自体が人の主観性に負うものなんだから...と些か気の毒な気がしないでもない。

そう、いつもの社長から貰った土産物のワインって「コルトン・シャルルマーニュ」って何やら舌が噛みそうなんだけど伊丹十三監督の映画「タンポポ」に登場するんだとか。本人がそこまで承知の上で購入したものではないことだけは明白にて、そんな知識を得るだけでワイン通になったような気がしないでもない。久々にワインを愉しんだ。

そんな日の翌日は早朝からテントの設営に追われて迎えた大舞台。そう、夏の思い出に...と地元のおやじ連中がサマーコンサートを企画して十年以上、今年からは「あさお子ども夏祭り2015」として再スタート。昔はイベントのアルバイトで随分とテントを張らされたから手慣れたもんなんだけど設営以上にキツいのが撤去。

当時は50ものテントを数人でなんてのもあったナ。午前中のイベントに間に合わせるんだって徹夜で運んで早朝に搬入、そのまま設営して、夕方から撤去なんだけど疲れている上に昼は炎天下の野ざらし状態だからアツくてね。今回は夏休みにも関らず当該校の生徒たちが手伝ってくれた。自ら「何か手伝えることありますか」って仕事を求めて来るんだけど中々立派な生徒たちでいい経験になったはず。そちらも無事に終えた。

さて、映画といえば夏の風物詩「KAWASAKIしんゆり映画祭」に顔を出した。今年は映画ファン待望のスター・ウォーズの年。その独創性も然ることながら見逃せないのは父親を殺された主人公ルーク・スカイウォーカーの心理的葛藤を暗黒面が上手く利用しようとする場面。相手の葛藤に付け込もうとする勢力は映画のみならず現実の世界にも少なくない。だからそんな葛藤は無いに越したことはないんだけどそのへんの誘惑をいかに断ち切るか、SF映画としても最高傑作なんだけど、監督の洞察力にも多くの示唆が含まれた作品ではないかと。

まぁそのへんはさておいて映画祭では野外上映が行われるんだけど今年の作品は...「スター・ウォーズ」ならぬ「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅡ」。そう、マイケルJフォックス主演、ロバート・ゼメキス監督の89年の作品。当時一世を風靡した映画だけどその設定がちょうど今年2015年を描いたものだとか。勿論、当日は来賓紹介だけで失礼してしまったけど...。

(平成27年8月23日/2170回)

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2015年8月22日 (土)

紅茶

球児たちの夏、甲子園も我らが神奈川県代表の東海大相模の優勝で閉幕。近づく秋の足音に「横並ぶ寝顔が語る夏休み」と詠んだ。そんな秋の足音とともに迫りくる川崎市議会第3回定例会。

定例会の開幕前には各会派の正副団長に対して副市長から予定議案の説明が行われるのが慣例。説明後には市政全般に対する意見交換が行われる重要な機会となるんだけど、当日のささやかな愉しみの一つが...。他の用件で伺えば普通の御茶なんだけどこの日に限ってはなぜか紅茶。ということで「紅茶」が副市長室の隠語となる。そんな折角の機会も別な予定と重なったことから団長の了承を得て欠席、そして向かった先は...。

夏休みの絵日記にそんなシーンがなければ寂しいぢゃないか。バーベキューにキャンプファイヤー、アスレチックに川泳ぎと自然体験。こちらは1ヶ月以上も前からの予約。同じ年頃の子供を抱える若手のセンセイ方との宿泊キャンプ。いつの間にか先輩になっちゃったから全て御膳立ていただいてこちらは半袖短パンに着替えのみ。キャンプは集団行動だけに何かせねばと金銭を含む協力は惜しまぬ旨を申し出ていたんだけど、金銭は割り勘で結構だそうで、与えられた仕事は炊事係ならぬ子供の世話係。

疲れ知らずの彼らの運動量は並みではない。アスレチックに挑戦しようなんて言われて付き合ったんだけど、ターザンロープだけなら兎も角も数メートルの「ほぼ垂直な」絶壁をロープで上るとか...。本人だけでも疲れるのに子供たちの尻を押し上げて...。これが小学生ともいえども重いんだナ。汗だくで帰ればこんどは川だそうで水着に着替えて...。閑話休題。

さて、新総合計画と同時に進む行財政改革の基本理念には市民サービスと市役所内部の質的改革が謳われる。まさにそれが柱になることに異論はないんだけど、「質」って客観的な基準に乏しいから判断が難しい。とりわけ土木工事などと違って介護や保育等の分野では人員の配置基準等が満たされていれば均一の金額設定になっているだけにいかに「質」を担保するかが重要な視点となる。

そんな「質」の担保に欠かせないのが「監査」。全国社会福祉協議会が発行する「生活と福祉」にはそのへんの監査官のコメントや生活保護の動向などが掲載されているんだけど、生活保護などは厚生労働省による監査が行われていてかなり厳しいチェックが入る。やはり内部よりも外部による監査、予告よりも抜き打ちが効果的。だって「内部」監査ならば情状酌量の余地が大きいし、「予告」監査であれば都合の悪い資料は隠しちゃう上にその日「だけ」きびきびとした業務執行になりがち。

最近、ある関係者から御話を伺う機会があったんだけど、通告日にやって来た監査人。まずは書庫にズラリと並んだ保管資料のファイルを見て告げた番号は...。抜き打ちで指定されるその緊張感が抑止効果を生んでいるんだけど「適当に」と言われて拍子抜けしてしまったとか。「それで本当にいいのかね」と施設側が心配されていたと聞いた。

(平成27年8月22日/2169回)

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2015年8月21日 (金)

帳尻

未だ話題作を読む機会には恵まれないものの、同じ芥川賞作家の村上龍氏の社会洞察力には一目を置いていて...。同氏の近著「オールドテロリスト」は老人たちの反乱を描いた作品。その序章には放火を企てるシーンが登場するんだけど、少し前の一件と重なった。巷では老後破綻なんて言葉が取り沙汰され、主に社会保障を中心にその鬱憤の度合いが窺い知れるが、連れ合いが介護施設に入居していたり、孫の医療費が無償だったりと意外と恩恵を享受されていて全体として帳尻が合っていたりするもの。

リベラルなんていうと私には似つかない知的なイメージを抱かせるが、最近読んだ一冊に「戦後リベラルの終焉」(池田信夫著)があって、中々鋭い世情分析ではないかと。同著によれば「子供の頃から(やや高級な)朝日新聞を読み、世の中より少し進歩的な意見を持ち、政府を批判することがインテリとしての生き甲斐だ」と述べられていて、「終焉」の言葉が意味するようにその行きつく先は...。

万事が万事、教科書通りにいくはずもなく、エリート路線を歩んだからとて人生が保証される訳でもない。当時は机を並べた仲間も四十になれば人生の明暗が見える。立派な社会的肩書を有してわが世の春とばかりに人生を謳歌する面々がいる一方で無職や未婚ともなればどことなく負け組のような気がして...。進学校ともなれば尚更の重圧で妻の母校の同窓会では旧友の自慢話に不快な想いをした方々が少なくなかったとか....。

「くれぐれも言動には気をつけるように」と妻に釘を刺されて出席した二十数年ぶりの同級会。中学時代の同級会だから大した出世などある訳もなく...というか、そんなヤツは既に郷里とは縁が切れていたりもして。当時、成績が優秀だったヤツよりも不良連中のほうが現在の境遇など意に介さぬようで出席率は高く、久々の再会を喜びあった。

同級生同士にて結婚した夫婦は亭主が来れぬというが、そちらの亭主が私のブログの読者だそうで。やはり「いつでも」「どこでも」「誰でも」「勝手に」見ることが出来る効能は小さくない。まだまだ人生半ばだけにこれから前途を祝して乾杯。

そうそう、最近、支援者の方からいただいた相談に臨時福祉給付金があって、支給対象者一人につき6千円が支給されるというものなんだけど、当人は昭和一桁生まれの御仁にて何もせずに施しを受けるなどというのはどうも釈然としないとか。

来る者は拒まず去る者は追わず、それが制度としてある以上、特に固辞するものでもなかろうに...などと思ってしまうのだが、妻曰く、物事は上手く帳尻が合うようになっているから他人様から不用意に貰わぬに限るし、ましてや宝くじなどで当選などせぬほうがいいとか。「ふ~む、そんなものか」と諭されるんだけど、「天は自ら助くる者を助く」とは自助論の有名な一節。

(平成27年8月21日/2168回)

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2015年8月20日 (木)

自慢の一足

話違わぬうつけ者と相手を油断させて正装で会見に臨んだ天下人の話は有名だが、最近ともなれば重要な交渉時にもTシャツスタイルを貫く話題の経営者。経営者の資質に見てくれは関係無いとばかりの自信の表れか。

私なんかは内面的に乏しいもんだから少しでも外見でとあの手この手を尽くしてみるんだけど、慣れていないもんだから気取り過ぎてもどことなく不自然にて違和感があるし、ならばとTシャツ姿で庶民性をアピールしてみても...。やはり人気商売的な側面がある以上はそのへんの微妙なバランスって難しいんだよナ。ということで今日は服装の話から。些細なことでは悩まぬタイプなんだけど、かねてより気になる悩みの一つが...「靴」。

私なんかは相手の表情位にしか目は行かぬが、身だしなみは足元からとばかりに視線がそちらに向けられることもあるってんだからその重要性は承知しつつも...。周囲にバカにされぬ程度の一足とそれ以外は履き心地を最優先に選ぶようにしているんだけど、履き心地を優先した結果、いかにも年配者向けのウォーキングシューズみたいなデザインに行きついてしまって、そのへん軽くて履き心地は抜群なもんだから周囲の視線など気にせずに平気で履きこなしているんだけど、さすがに靴を脱いで下足箱に入れる時などは...。

かといってイタリア名門ブランドのこだわりの一品なんていっても甲高幅広の日本人に合う訳もなく、そもそもに足の形が違うんだからいっそオーダーメイドの靴でもどうかとはいつもの社長。値段は承知しつつも果たしてそれだけの価値があるものなのか、見てくれと履きやすさを両立させるってのは困難とは承知しつつもいかにして「靴」と付き合うべきか。

私なんかもついそちらを利用しちゃうんだけど最近は安売り量販店が目立つ。品ぞろえも充実していて店員の接客態度も悪くない。2足目半額なんてあればつい手を出しちゃうし、手頃な価格に履き心地とてそれで十分。でも、2足目半額ってことは元々の定価は少なくとも原価の倍以上ってことだから買わなきゃ損だなんて...。

昔から人には恵まれているのが自慢の一つで都内の靴屋のせがれが大学時代の同級生の一人。放蕩息子って言葉がピッタリの御仁にて昔から毒舌で態度は悪いんだけど靴に関して「だけ」は当時からこだわりがあった。過去に随分と世話をしただけに「久々」とメールをすれば「ぜひ来いよ」との返事。地元っ子だから自社ビルのテナント料で収入は安泰。早々に結婚して店を継ぎ、靴屋の店主の日々。

「勝手に行くから」と伝えておいたのだが、律義にも最寄駅の改札まで迎えに来てくれて店に向かう途中では地元の関係者と思しき人と照れくさそうに挨拶を交わす。それが一人二人ではなく結構な人数で地元での顔の広さが窺い知れた。折角の機会だけに言われるがまま金銭の出し惜しみをせぬ準備をして伺ったんだけど薦められた一足は手頃な値段のもの。

で、帰り際には履き心地抜群の自慢の一足の批評を聞いたんだけど、「最低限、靴ひもはあったほうがいいぞ」と。そう、ひも靴は屈むのが億劫だけどそれが億劫になったのはオッサンの証拠だとか。う~む。

(平成27年8月20日/2167回)

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2015年8月14日 (金)

興味津々

種の存続は自然の摂理にて危機の際には子孫を残そうという防衛本能が働くから出生率も上がるのだとか...。敗戦の足音が聞こえつつあった昭和19年生まれの一人っ子が多いと聞いた。国の将来を子に託して帰れぬ戦地に赴いた当人の心境いかばかりか。その体験を忘れぬ為にも終戦記念日を前に今年も一冊の本を読んだ。

今年の一冊は久々の城山文学、「指揮官たちの特攻」(城山三郎著)。これまでの中では「散るぞ悲しき」(梯久美子著)や「ホタル帰る」(赤羽礼子/石井宏共著)などが印象深いがやはり昨年の一冊「永遠のゼロ」がお薦めか。

かくいう私の父親もその一人にて祖父は戦没者。大正生まれの祖母は健在ながら今年は父の七回忌。そんなことから父方の親戚とは疎遠なのだが、一方の母方は子沢山にて従兄妹は11人。夏休みに帰省すればてんやわんやの数日間。御先祖様の御参りさえ済ませればあとはもう海に山に夜は花火と絵日記の題材には事欠かず、何とも恵まれた少年時代を送らせてもらった。

あれから30年、逆に息子たちを郷里に連れて帰る年頃になった。私は男二人兄弟の長男なのだが、長男と次男では親の教育方針が全く違う。弟は勉学などとは無縁の柔道一直線にて体躯は私よりも二回りほど大きいものの、兄弟だけに何処となく似たところが無い訳ではない。が、その子供同士、つまりは従兄妹同士となると...。

真黒に日焼けした丸坊主にタンクトップ姿は田舎の腕白少年そのもの。で、方や細腕の華奢な身体とあらば運動量の違いが歴然。学年は一つ下のはずだが、そちらに圧倒されて...性格も体格も似ても似つかぬ従兄同士。弟は現役の警察官にて日々のトレーニングに没頭していることから必然的に私が相手役となる。「おじさん、海に行こうよ」と誘われるがまま子供たちを連れて近所の海に出かけた。

昔取った杵柄とばかりに水中アクロバットを披露したら逆立ちになっていないと娘から指摘を受けた。その位の笑い物であれば別に然したる支障も無いのだが、耳の水が抜けぬ上に皮膚が真っ赤。昔などは半日でも平気だったはずなんだけど、近年はやはり紫外線が強いんだナ。やはり慣れぬことはやらぬに限る。

午前が海なら午後は山。妙高高原にて自然体験。散策の最中に見つけたアスレチックに子供たちは興味津々。大きな木にぶら下がったターザンロープでまずはお手本を...とロープを手に矢先に妻が一言。「枝が折れるからやめておけ」と。夫婦愛による伴侶の心配かと思いきや枝が折れたら後の面々が遊べぬではないかとのことらしく...。

そうそう、興味津々といえば最近古本屋で見かけた対談集「谷垣禎一の興味津々」が中々面白い。そう、おらが自民党の幹事長と各界の著名人との対談集なんだけど、医師で登山家の今井通子氏との対談では大自然の効能が描かれていて興味深く拝読させていただいた。大人になっても大自然の体験ってリフレッシュが出来ていいよナ。

(平成27年8月14日/2166回)

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2015年8月 7日 (金)

ドレミル?

「シルバー人材センターに登録したものの、全く音沙汰がない。実はもう何年か経過していて...」と相談があった。関係者から事情を聞くに業種によりかなりの差異があるそうで、中でも庭木の剪定などは依頼が多いとか。確かに手頃な価格なだけにこの位の庭ならば...との需要はありそうだ。が、立派な御庭ともなればそうはいかぬ。御先祖様が戻って来る前に庭木の手入れは欠かせない。炎天下の中、黙々と作業を続ける植木職人に申し訳なく、エアコンの利いた事務所での雑務を終えた。

さて、夏休みの恒例イベント「こども議場見学会」が好評と聞いた。自由研究の題材にも好都合らしく...。御多分にもれずわが家でも進む自由研究。前期の授業は「川崎市を知ろう」とのテーマで市内の特産とかについて学んだそうでセレサモスに連れて行けと。並ぶ野菜には生産者の氏名が記されているものの、区名までの記載だから地元の苗字を探して...あっ、これは黒川だ!トマトを購入して写真をパチリ。

本市が誇る音楽の祭典「フェスタサマーミューザ」も開催中。今年はKセンセイのイチオシの東京都交響楽団の公演を聴いた。本市のフランチャイズは東京交響楽団だけどこちらは東京「都」交響楽団。そう、東京都が有する楽団、つまりは税金で支えているってことなんだけど、全国には自前でオーケストラを所有している自治体があって、こういう御時世だから時に厳しい批判に晒されることもあるけれど、私は価値があると信じていて...。ちなみに本市はホールを無償提供することでその活動に協力をしているんだけど、その真価が問われるのはこれから。

そう、当日の演目はショスタコーヴィチの交響曲第5番。第5番といえばベートヴェンの交響曲第5番が思い浮かぶ。そちらが「運命」ならばこちらは「革命」と呼ばれる作品。ショスタコーヴィチは旧ソ連の作曲家なんだけど、当時はスターリンの粛清の風が吹いていて、忍び寄る脅威を克服して仕上げた作品なだけに聴く価値あり。

とはいってもクラシックコンサートはあくびも出来ぬし、じっと我慢の1時間は退屈そのもの。むしろ疲れるだけとの経験を有する方も少なくないはず。そんな人にお薦めなのがリハーサル。当日のチケットがあればリハーサルの見学は自由というのがこのフェスタの魅力でもあって、音楽議連としてもそんな機会を利用して希望者にはリハのチケットを無償提供することになったんだけど、これが案外センセイ方には好評。

今年のテーマは「ドレミル?ドレキク?」なんだけど、やはり音楽の裾野を広げていくって視点が大事でそんな裾野を広げるのに一役買っている公演も少なくない。東京ニューシティ管弦楽団はファイナルファンタジー等の「ゲーム音楽」がテーマ。未だ根強い人気を誇るドラクエとファイナルファンタジーだが、そちらの音楽であれば聴きたいと思う人も少なくないはず。かと思えば、N響ことNHK交響楽団の演目には「スター・ウォーズ」が...。こちらは「映画」がテーマ。

そう、映画音楽といえば盟友アポロ・クリードの息子の挑戦を描いた「ロッキー7」の公開が待ち遠しい。

(平成27年8月7日/2165回)

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2015年8月 5日 (水)

最終ホール

帰宅時に「たまたま」世界水泳の生中継が放映されていて、久々に見入ってしまった。ちょうど男子200m自由形の準決勝、に続く女子200m個人メドレー決勝には渡部香生子選手が出場。最初のバタフライでは5位、その後の背泳ぎでは8位に転落したものの、そこから得意の平泳ぎで4位に浮上、最後のクロールで勝負強さと粘りを見せて見事に銀メダルを獲得。やっぱり真剣勝負のスポーツっていいナ。

アイスホッケーは番狂わせの少ない、というか「ない」スポーツとして有名だけど、こちらは実力が7割に運が3割。いや、時として運が7割になることも...。グランドの手入れが行き届いていないとまっすぐに転がらないし、強弱もままならぬ。ゲートボールの審判資格の取得に向けた講習を受講。これが特別な許可をいただいてようやく半日になるんだけど、実技1回を含む都合4回。それにしてもさっぱり分からん。

さて、そんな運と実力が絶妙に絡み合うスポーツ。毎年の恒例となる後援会のゴルフコンペを終えた。何もこんな真夏の季節にやらずとも...との声も聞こえてきそうだが、どこ吹く風の実行委員長。真夏はオフシーズンとなるだけにプレー費も若干安めで、何よりも苛酷な時のほうが体調管理に注意を払うのだとか。確かに数名ほど直前のキャンセルはあったものの、組数はあっという間に埋まったもんナ。

私の成績?これがね、途中まではそこそこ良かったんだけど最終ホールで立て続けにOBを2回も打っちゃって。別に狙った訳じゃないんだけど12だよ12。そんなに難しそうなホールでは無かったんだけど...と表彰式で弁明をしてみたものの順位はビリから3番目。ってことはブービー賞も貰えなかった。そのへんの順位がいいよって慰めの言葉をかけていただいたんだけどやはり複雑な気分。

まぁ、ゴルフを知らぬ人にはさっぱり分からんと思うけど、私にとってゲートボールの講義は似たようなもの。ゲートを通過してタッチした際のスパークは云々なんて言われても...。挙句の果てには私の前任の会長だった故Oセンセイは試験で百点だったとかで更なる重圧。試験日は8月下旬にて。

最近いただいた相談の一つに障害者の年金給付にまつわるものがあって、相談者の御子息が精神障害の認定を受けたことから障害基礎年金の受給申請を申し出たところ不支給の判定を下されてしまったとか。障害基礎年金は現在、日本年金機構が一元的に扱っており、市が介入出来る余地は皆無なんだけどその結果通知にどうも釈然としないと。

障害の中でもとりわけ精神障害の判定は医師の主観に負う面が小さくなく、その判定結果は都道府県によりバラツキがあることから客観的な指標を盛り込んだ新たなガイドラインが示された。現行の「医師の判断による」との結果通知に医学的な理由を付記するようにとの改正というけれども平準化には給付抑制の視点を伴うことが往々にしてあるだけに...。

こと精神障害については表立って言えぬことも少なくない。今回なんかも相談者自身は存じ上げていたもののその御子息の話は初めて。親の苦悩も絶えないが、御話を伺うに精神科の医師とてその診断には苦慮されているのではなかろうかと。

(平成27年8月5日/2164回)

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2015年8月 3日 (月)

課題図書

夜9時頃に新百合ヶ丘駅周辺に出没する機会があるんだけど、一時停止を意味するランプを点灯させた車列が片側道路を占拠している光景に出くわすことが少なくない。御主人様の迎えならぬ子供の塾待ちの車列らしく...。かくいう私も送迎こそ無かったものの塾や予備校、参考書等々と親の投資額「だけ」は東大クラスだったはずなんだけど、結果はこんなもんで。

かと思えば、塾など行かずとも平然と現役合格してしまうヤツもいるんだから世の中って理不尽だよな...違った、やはり「額」じゃないんだナと。最近、Aセンセイが貸してくれた一冊には教育投資は低年齢ほど効果があると幼児教育の重要性が説かれていたんだけど、確かにその限りない可能性を開花させるのが教育者の役目。

さて、各会派の団長が集う団長会議にて「海外視察」が俎上に上がったと聞いた。「国内」に限られた今の政務活動費の適用範囲を「海外」に広げてくれれば「格安」航空券にて勝手に行って来るんだけど、そりゃそれでまた都合が悪いんだとか...。

どうせならこういうものこそ見てみたい項目の一つに北イタリアのレッジョ・エミリアの幼児教育があって、世界から学びに来る人が絶えないとか。市内にある全ての乳幼児保育所と幼児学校において、アトリエスタと呼ばれる芸術家の専門家とペタゴジスタと呼ばれる教育学の専門家からなるチームが...なんて紹介されているけど、百聞は一見に如かず。話題のY式は兎も角もわが国にはスズキ・メソッドなどのアプローチがあるだけに。

が、何も目標は東大合格だけじゃない。人には得手不得手があって、好きこそ物の上手なれの格言が如く思わぬ才能が開花するかもしれんからまずは様々な機会を与えることこそ大事。その為にも人の話を聞く基本的な姿勢とか物事に臨む姿勢を養うことこそが幼児教育の意義だと地元の幼稚園の先生が教えてくれた。

さて、夏休みといえば...。私も当時は読書嫌いだったから四百字詰め原稿用紙3枚はしんどい。感想云々の前にまずはそのマスをどうやって埋めようかと。手っ取り早いのはあらすじの紹介とか文章の抜き書きなんだけど、そんな状況だったから当時の課題図書で思い浮かぶ本なんかないもんナ。で、「たまたま」置いてあった息子の感想文を盗み見てしまったんだけど、選んだ課題図書は「くろくまレストランのひみつ」(小手鞠るい著)。

そのあらすじはひとりで暮らしてきたくろくまが森の仲間と仲良しになりたくてレストランを始めるんだけど、客はさっぱり来ない。で、あることをきっかけに客が殺到するんだけど、きっかけは森の図書館。しろやぎのあごひげ館長に借りた古い本に大切な「ひみつ」が書かれていて。

「店をきれいにする」「ほこりまみれの皿を使わない」「ザリガニとかの食材を洗って出す」と。感想文の最後には「一生けんめいがんばったからだなと思いました」とあったんだけど、努力して困難を克服するって姿勢は大事。あとは本人がその教訓を生かせるかなんだけど...。

そうそう、病床に伏せる師匠、といっても私よりも一回りも下なんだけど暑中御見舞のメールをすればその返信にて夏の課題図書が届いた。その一冊とは...。

(平成27年8月3日/2163回)

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2015年8月 1日 (土)

立ち退き

昨日の続き。焦点の「財源」だけでは押し問答だけに埒が明かず不毛な議論になりかねない。細切れながらも各施策についてこんな質問をぶつけている。

その一つ、市内幹線道路の整備については都市計画決定から既に50年以上も経過していながら一向に進展の兆しすら見えず、現実的に実現が困難な路線も少なくない。計画を期待して移り住んだ地権者がいる一方で計画線上に居住している方々の立ち退き交渉は難航必至なだけに...。今回の計画の中では路線の廃止も含む明確な方針を示すべきではないかと詰め寄っている。

また、危機管理対策では現行において総務局の一部門となる危機管理室がその役割を担っているものの、実際の災害発生時においては部局横断的な対応が欠かせず、区役所が果たす役割も小さくない。旗振り役は危機管理室ながらも実施主体や予算措置などは各局や区役所に委ねられていることから責任の所在が曖昧になりかねない。そんな縦割りにならぬよう各局や区役所が進める防災対策の位置付けを聞いた。

また、電気・ガスとともに生活に重要な役割を担う水道の利用料金ついては現行において月額50円の軽減措置が図られている。これは前市長の目玉公約だったことから水道事業のダウンサイジングを前提に負担軽減が施されたものだが、あくまでも本年度までの暫定措置とされていることから来年度以降の扱いについては年度内に判断を下さねばならない。

仮に元に戻すとなると年間約5億円とされる新たな財源が生まれるだけに喉から手が出るほど欲しいというのが本音。水道事業は一般会計とは別の独立会計にて処理されていて、本来であれば老朽給水管の更新作業が道半ばだけにそちらの財源に充当されるべきなのだが、そちらから一般会計への繰出「も」可能との答弁が過去に示されているだけに...。こちらも目が離せない。

また、今回の策定過程においては無作為抽出された市民代表の活躍がことさらに強調されていて、そりゃ利害に塗れたセンセイ方よりも斬新な視点を与えてくれるかもしれぬ。が、であるならば当事者の視点が薄れがちな障害者施策の立案において当事者の参画状況はどうだったのか、為政者たるものそのへんの目配りは欠かせない。つい見落とされがちな分野にもキチンと釘を刺しておかねば...。

生活保護については「自立生活に向けた取組の推進」が謳われているものの、近年は経済雇用情勢のみならず本来は年金を受給すべき高齢者が過去の保険料未払いを理由に生活保護を受給する事例も増えており、倫理観の欠如に負う面は小さくない。働けるのに働かない人と働きたくとも働けない人が同じ受給者であることに巷の不満は募る一方であって、こちらの施策展開では自立支援のみがことさら目立つが不正受給の防止や制度の適正化に向けた取組を含めるべきではないのかと迫っている。

果たしてどこまで反映されるか、行政の御手並み拝見。

(平成27年8月1日/2162回)

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