なおログ[Blog]

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2015年6月

2015年6月30日 (火)

しんゆり寄席

熊さん、八っつぁんの世界。さすが噺家といわれるだけに人を惹きつける話術に加えて、人情噺なんか聞かされた日には心に「じ~ん」と来るもんナ。あ~日本人で良かったと思える瞬間。仕事がなければ日々通い詰めるかも...。

以前からその存在は存じ上げていたんだけど、支援者の薦めで「しんゆり寄席」を聞いた。アートセンターにて催されるそちらの寄席も既に31回。当日は当人の配慮にてワンコインの特別価格。バッチの威光は関係ないのであしからず。三遊亭遊松、笑福亭和光、初音家左橋、桂米多朗の絶妙な話術に抱腹絶倒の連続。これはいい。

さて、落語の次は俳句。「九(く)の衣さらりと脱いで十(とお)の春」とは孫娘が十歳を迎えた喜びを謳った句だそうで「九」は「苦」にかかる。そんな孫娘も既に喜寿(ってことは七十七歳)。半世紀以上も娘の心に残る祖父の俳句。そんないい御話を地元の御婦人から伺った。やっぱりモノじゃないんだナ。当日は誕生日を迎えた孫たちの為に母が食事会を催してくれた。

一般質問の発言通告を終えたのだが、その一つに俳句の話題が含まれる。で、そちらに向けた調整を進めているんだけど、まぁそちらに限らず何でもかんでも兎に角聞いてみようと次々に理事者を呼んでいて...。政府の規制改革会議の答申に病院と同一の敷地内に薬局の併設が認められていない「医薬分業」規制の緩和が含まれた件。つまりは病院内に外部の薬局の開設が認められることになるらしく、市立病院においてテナント入居した際に収益性が見込めるのではないかなどとぶしつけに聞いてみた。

以前は院内処方が主流だったものの、複数の医院から投薬指示を受けた際の重複や副作用のチェックなどは院内処方では困難。患者側の立場から薬剤を一元的に管理できる「かかりつけ薬局」の必要性が説かれて「医薬分業」が進んだ。95年当時は全国平均20%だった院外処方が今や50%の大台を突破、本県では67%だとか。勿論、促進にあたってぶら下げられたニンジンは調剤報酬。院外処方を手厚くすることで院外薬局の普及に繋がったものの、今や本市の市立病院に限らず大病院の前には門前薬局がずらりと並ぶ飽和状態。

利用者の選択の余地が広がったことは歓迎されるべきことなんだけど、医師に聞いてもパチンコの景品交換所さながらに特に指示されるものでもなく、選択に迷うこともしばしば。医師の処方箋に基づいて調剤をするだけだから薬の成分は同じにてそれほど目くじらを立てるものでもないかもしれぬが、前述の重複投薬や副作用などの助言を期待するとなるとやはり自らに合った薬剤師の御世話になりたいもの。

あくまでも患者の利便性から規制緩和に向けた検討が進んだというが、院内薬局の開設ともなればそちらが病院の指定薬局のように見えるから患者が殺到、高いショバ代を払っても十分に釣りが来そうだけど、駅ナカ同様に圧倒的に優位な立場になることでサービスレベルの低下も懸念される。尚且つ、市立病院が特定の薬局を優遇するとなるとまた諸々ありそうだから収入の割には代償が大きすぎるかも。

門前で淘汰されぬ為にもやはり日々地道にサービス向上を目指したいよナ。

(平成27年6月30日/2143回)

電子書籍「一日一話」

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2015年6月29日 (月)

イヤホン

依然として足に残る違和感。肉離れは筋肉に著しい収縮が働いた際に筋肉が断裂してしまう状態だから安静が一番なんだけど...。行動範囲の制限以上に運動が出来ないのが何よりもの苦痛。

梅雨の晴れ間に恵まれた週末の朝にいづれも大事な予定が重なった。子ども会主催の少年野球大会に壮年ソフトボール大会の開会式。開会式で紹介された途端に抜け出せば間に合いそうだが、そりゃ主催者に失礼ってもの。やはり、未来ある子どもたちこそ宝?いやいや、現役の有権者こそ命?なんてつべこべ考えている暇があるなら...。早目に顔を出して関係者への挨拶を手短に済ませ次の会場へ向かった。

で、途中、横断歩道にて止まったら目の前を悠然と渡る人物が居て、どこかで見たような...。あ~、「区長!」と呼んでも無視だよ無視。こんなデカい声出してんのに...。が、よく見れば耳にイヤホンを付けているぢゃないか。まさか話題の英会話教材じゃあるまいな。でも、折角の機会だからそぉ~と目を凝らして行動を観察していたんだけど横断後に公園脇にあった災害時の避難地図を凝視しているではないか。うん、なかなかよろしい。

さて、そんな子どもたちに夢を残せるか。そう、今日は横浜市営地下鉄3号線の延伸の話。初当選からず~っとやっているんだけど埒が明かず...違った、未だ道半ばの状態なんだけど、どうやら今年「こそ」大きな進展が見られそうな予感。また調子のいいこと言いやがってと狼少年にならぬことを祈るばかり。

些かの弁明が許されるとすれば当時は建設費5千億円の川崎縦貫高速鉄道こそ本市の本命であって、3号線なんてのは二の次、所詮は隣接市の話だろって位に全市的な認知度は低かった。国庫補助が必須となるだけにまずは国の審議会答申に位置付けられなければならないんだけどそこは何とかクリア。運輸政策審議会第18号答申には首都圏において整備を進める路線が列挙されていて、目標年次までに開業することが適当な路線がA1、目標年次までに整備着手することが適当な路線がA2とされている。

この横浜市営地下鉄3号線の延伸については横浜市域がA1路線で本市域がA2路線とされていたから仮に横浜市が先行して着手したとしても本市がその先をやる保証が無ければ採算性は到底見込めぬ赤字路線となるだけに躊躇されたんだろうナ。その後、A1路線であった川崎縦貫高速鉄道が頓挫するんだけど、その後も大きな進展が見られずに...。

そんな折、JR南武線の武蔵小杉駅以南の踏切除去を目指して立体交差化が模索されていたものの、一部に横浜市域が含まれていてそちらは横浜市の協力が欠かせない。そこで両市が連携して二つの路線の実現を目指そうと覚書が交わされたのが平成23年。

前回の答申が示されたのがなんと平成12年、それ以降は首都圏の鉄道計画はその答申をもとに進められてきたんだけど、当時の目標年次ってのが平成27年、そう、今年なんだ。で、その答申における目標年次の最終年度となることから15年ぶりに国土交通省の交通政策審議会から新たに答申が示されるらしく...。

(平成27年6月29日/2142回)

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2015年6月28日 (日)

資本論

小学校3年生の社会科の授業では「わたしたちのまち」について学ぶのだそうで、川崎市の各区の特徴や名所などが含まれる。そんな地元の児童生徒たちが南北に長い本市を縦断して大型バス3台でこちらにやって来た。目的地は川崎「区」役所に川崎マリエン。川崎「市」役所であれば私が案内役でも...いや、かえって迷惑だナ。

さて、小学生の頃から朝の駅頭で挨拶をしてくれていたH君も既に大学生。そんな本人からメールが届いた。「ドローン」「ウェアラブル端末」「IOT」などを使って世の中の役に立つ価値を提供するビジネスプランを立案するグループ授業があるそうで、柔軟な発想を有する学生諸君ならではアイデアが気になるけど...。が、そもそもにドローンはまだしもウェアラブル端末にIOTって何なんだ?。

トレンドに敏感でなければ...と「ドローンの誕生」(リチャード・ウィッテル著)を読んだのだが、元々は軍事用の囮(おとり)無人機に着想を得た技術者が発明したものだとか。こちらの人的被害が無く相手を攻撃できるんだから善悪を抜きにすれば画期的な発明には違いないと思うんだけど当時の軍部には全く見向きもされなかったそうで。

それもそのはず、空軍などは操縦技術こそ勲章だから無人偵察機なんてのは操縦士の存在を否定するようなもの。で、公的機関で開発を進めてきた当人はその限界に気付いて独立するんだ。自らをサケに例えて「酸素をたっぷり含んだ急流こそ必要だ」と。サケは産卵の為に生まれ故郷の川に戻って来るんだけど急流を必死に遡上する姿は圧巻。

さて、ピケティに次いで「資本論」が若者にウケていると聞いた。資本論といえばマルクス。今さら計画経済も無かろうと思うんだけど、背景はやはり漠然とした将来へ不安か。日経平均株価がITバブル期を上回ったとはいえ実感が...。一億総中流の時代やいかに。そんな自由競争に対する懐疑心の拠り所になっているのがこの「資本論」ではないかというのが勝手な推測。そう、英国のニューレイバーが「第三の道」を模索したような...。

私の勝手な解釈によれば計画経済が破綻する原因は人間の怠惰性。やってもやらずとも同じ報酬ではやっぱり怠けちゃうんだよナ。と、まぁ私なんぞはそもそもに性悪論者だから。伝統的に勤勉性が美徳とされるわが国においては少なくとも他国以上には計画経済も機能しそうに見えるけど、最近は自助以上に公助が当然との価値観が浸透しつつあるからどうか...。

そうそう、自由競争といえば入札制度。随意契約は腐敗の元、談合こそ悪などとの風潮から今や大半の案件は「完全な」競争入札。さすがにこれが限界というのは不調の件数が物語る。道路などでも工事後の舗装は杜撰なものが少なくない。結局は翌年度に改めて「別途」措置した予算で実施なんてのも。終身雇用に年功序列が保証された公務員だからこそ余計に競争の功罪については深く考えて欲しい。

(平成27年6月28日/2141回)

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2015年6月27日 (土)

腕相撲

静まりかえる部屋内に「賛成者なし」との言葉が響くと同時に報道陣のシャッター音。議案が「全会一致」で否決される異例の事態に憮然とした表情にて委員会の審議を終えた。が、憮然とした表情なのは否決された役所側じゃなくて...私。そりゃ結論は否決で異論はないんだけど何とも複雑な気分にて...。

それもそのはず、世論は明らかなんだけど世紀の瞬間を面白おかしく実現しようとする不必要な力が働いたのも事実であって、一方ではこれまでの慣例や市長との関係に固持するいわゆる賛成派との確執も無かった訳ではない。部屋内の会議でも割れる両者の意見。そんな事態を収拾させるのが正副団長の仕事なんだけど、そりゃメンツがあるからどちらも譲らないんだ。

大勢は判明しているからそれでやむなしで従って下さればいいんだけど、そういう方々は得てしてベテランだから威圧的に来る。「おい、ちょっと正副(団長)に話が...」って時はヤバいんだけど、洞察力には恵まれているから不都合な席はあれこれ理由をつけて意図的に外す。つまりは逃げる。当日の話が理不尽なものだったことは出席した二人の顔を見れば一目瞭然。勿論、後で双方から叱られるんだけど、聞いて「いない」ほうが都合がいいこともあるんだよね。

この世界に限らず対立はあるものの世の中のモメ事は少ないに越したことはない。ましてやそれぞれに何かしらの才能や特技はあるのだから一朝有事の際には一致団結して事に臨む態勢を確立しておかねばならんでしょ。亀裂が生じた際には緩衝材ってのが必要で調子のよさがウリの私が部屋の関係修復係なんだ。

全員が私のようなヤツだったら物事は前に進まないから言うべきことを言う人が居て当然なんだけど、相手には寛容であるべきだよな。ということで悪役に徹しているのだが、「あのヤロー、また一杯食わせたな」って矛先がこちらに向けばしめたもの。ちなみに居合わせたものの苦悩はもう一人の副団長が記していたからそちらを参照に。まぁこっちは慣れっこだから苦にもならんけど...。

そう、この前、某所で腕相撲大会の予選会に居合わせた。その初戦は腕の太さから勝敗が明らかな両者が向き合う。熱狂的な観衆を前にスグに仕留めることは出来たんだろうけどゆっくりと倒したんだ。勝って静かな表情を崩さず、そこにガッツポーズは無かったもんナ。それが本当の強者ってもんだよ。

「戦いは五分の勝ちをもって上となし、七分を中とし、十を下とす」って武田信玄の格言だけど、勝って驕らず負けて僻まず、そして相手を完膚無きまでに叩き潰しちゃイカンってのが日本の美学の一つ。当時の横綱が土俵の上でガッツポーズをしたシーンが有名だけど、最近読んだ一冊に元力士の舞の海秀平氏の「なぜ、日本人は横綱になれないのか」があった。国技にも関らず外国人力士が席捲する角界だが、やはり横綱には品位がなくてはと思うのは私だけではなさそうだ。

まぁ今回などは勝った負けたの話ではない。あくまでも出されたもの(=議案)に賛否の判断を下しただけの話。間違っても「ざまぁみろ」とか「いつか仕返しを」なんてつまらん情は捨てたほうがいい。

(平成27年6月27日/2140回)

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2015年6月24日 (水)

窓際

さて、本日から主要会派による代表質問がスタート。わが会派は団長の廣田健一氏(多摩区)。

会派の構成人数に応じて配分された持ち時間は240分。その制限時間内に質疑応答が行われるんだけど、目玉はやはり市長の特別秘書の議案に関する質疑...かな。と、同時に追加議案なども上程されて、代表質問のすぐ翌日に各会派の代表質疑が「別途」用意されている。質問者は私にてそちらの原稿「も」最終調整を終えた。

追加議案の内容は補正予算。今回の簡易宿所における火災を受けて居住者の転居を支援する為の費用1千8百万円が計上されている。そう、現地を訪ねた話は過日の記事の通りだが、外観上は明らかに歪な構造の建物。が、そこに違反のレッテルを貼ってしまうと取り壊しの可能性が生じる。そうなると居住者全員の撤去などと大事になりかねないから耐火上の安全性が確認できていない宿所の3層目以上の宿泊室の使用停止が要請されていて...。本市ならではの歴史的な経緯があるんだろうナ。

そうそう、〆切までに提出された原稿は正副団長が手直しの上、総務局を通じて各局に配布され、正式な答弁も総務局がとりまとめるんだけど。今回は就任直後の最初の定例会ということで新人局長にとっては議会の洗礼を浴びるデビュー戦。中でも注目の筆頭は...。このブログは匿名をモットーにしているんだけど、局長級ともなれば人数は限られる上にA姓ってことは「あ」行じゃなくて「あ」ではじまるってことだから...。

正式には事務局長なんだけど局長級の理事者にA姓は一人。ということで特定されてしまうんだけど、そのA事務局長が「水を得た魚」のように新天地で仕事に没頭しているとの噂を聞いた。アイドルグループなどでもセンター獲得に必死。窓際的な座席配置にもっとセンターで活躍してもらわねば...と内緒に質問を忍ばせたんだけど何故か総務局に手渡す前から机上の電話鳴った。「当方の質問があると聞いたもので...」と。およそ課長級が調整を図り、局長の決裁を以て局の答弁とするのが慣例のはずなんだけど、事務局長自らが乗り込んできて答弁調整が始まった。

役所側ってのは出来るだけ質問を取り下げるようにあれこれ理由を付けて迫ってくる。そこに狐と狸の化かし合いが如く「負けてはならぬ」せめぎ合いがあるんだけど、そのへんはA事務局長も公務員ひとすじ四十年にならんとするベテランであって、その大半を「大好きな」議会畑で過ごしてきたが故にセンセイの扱いも慣れたもの。古巣は議案を巡りてんやわんやだというのに、やはり質問を取り下げてくれぬかとの申し出。

事務局長曰く「私がゴリ押ししてねじ込んだように思われては...」、そりゃ大きな声では言えませんが、本人の妄想かも?。センター獲りに向けて絶好の機会のはずが何を寝言みたいなことを...と更に理由を聞けば、他に比べて質問が軽く、他の局長に蔑まれてしまうのだとか...。小学生がテストでこんな問題では簡単すぎるからもっと難しい問題を出してくれとせがむようなもの。さすがA事務局長ともなれば心構えが違うナと取り下げを了承してしまったんだけど、いや、待てよ。もしや、それこそが相手の術中だったのでは...と後悔している。

(平成27年6月24日/2139回)

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2015年6月21日 (日)

歴史モノ

授業参観を終えた。そちらで気付いたんだけどやはり授業中の学ぶ姿勢ってのは大事。落ち着きがない生徒との差は一目瞭然。つい、こうりんじ幼稚園の園長先生から当時に教わった話を思い出す。園児においては英語を話せる以上に人の話を聞く姿勢が大事なんだと。

「父が来た」という事実がものスゴく大事だから然して期待も無かったんだけど、教室の前には過去のテストをまとめた個人別のファイルが置かれていて、つい中を覗き見てしまった。これが予想に反して「父」親に似て中々の好成績。夫婦の育った家庭環境がまるで違うのだが、典型的な教育ママのわが家に対して、妻の実家は自由奔放にてテストの成績などには目もくれず。机に向かおうものなら「目が悪くなるからやらんでよろしい、女は愛嬌が一番だ」と。

そんな妻に子供たちの教育一切を任せてあるんだけれども、最近読んだ本に教育に関しては一貫して右肩上がりだった時代が終焉を迎えているとの記述があった。つまりは祖父の代よりも父の代のほうがよい教育を施された。そして、父の代よりも私どもの代のほうが更に立派な教育を施された。しかし、これからの時代、子や孫にそれだけの教育を受けさせる経済的な余裕があるかと。

主人の年収が1千万円で妻が専業主婦、子供二人の世帯では手取りが43万円。それで私立や大学の授業料を捻出するのはさすがに酷。確かに...。で、そんな悩みも露知らず妻が夏休みにイベントを企画しろとの指示が来て、慣れていないもんだからスグに同僚のHセンセイに相談したところ早速にキャンプを企画してくれた。

さて、最近、三国志の曹操を題材にしたビジネス書を読んだ。三国志は後漢時代の末期において、飢饉や疫病が流行、汚職や圧制への不満から各地で反乱を呼び、群雄割拠の時代を迎える。圧倒的な戦力を有した曹操率いる魏が天下平定を目前に赤壁の戦いに破れ、魏、呉、蜀の三国が成立する。それでも人口比でいえば4対2対1で圧倒的に魏が大きく、正史「三国志」はそちらを中心に描かれるのだが、多くの聴衆に読まれる為には美談でなければならぬ。

ということで現在読まれている「三国志」は君主の人徳を慕って知勇兼備の武将たちが集う蜀を中心に描いた「三国志演義」をその範とする。が、作り話にしても上手い、水滸伝も読んだけどやはり三国志のほうが多くの人生の知恵が含まれている人生必読の書。吉川英治「三国志」に陳舜臣「三国志」もあるが、一番のお薦めはやはり横山光輝氏の漫画「三国志」全60巻。最近は中古本市場も充実していて、著者への印税も無ければ出版社にも利益が無いが、背に腹は代えられぬ。

漫画の中で曹操は端正な顔立ちで描かれているが、出自は決して恵まれていた訳ではない。日本の戦国時代さながらに曹操と織田信長の類似性が指摘されたりもするが、社会の教科書に登場する「魏志倭人伝」の魏の国だから邪馬台国の卑弥呼の時代に中国では既に壮大なスケールでの国盗り合戦が行われていたってのはスゴいよナ。

これを読んで名所巡りをした位だからそのへんを語らせるとかなりうるさいんだけど、歴史モノといえば「岳飛伝」が三国志に水滸伝に並ぶ話題作と聞いて...。

(平成27年6月21日/2138回)

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2015年6月20日 (土)

人格形成権

つい最近、おらが後援会長宅に警察から連絡があったそうな。「選挙の件で、実は...」と。未成年から地元の選挙に駆り出されて数々の修羅場を経験してきた御仁だけに「今さら事情聴取もなかろう」と聞けば申請後に承認された書類を取りに来るようにとのこと。もう2ヶ月以上...。そう、未成年といえば七十年ぶりとなる選挙権の年齢引き下げが実現へ。これで次回はJK(=女子高生)の支持も上乗せされて...淡い期待だナ。

権利と義務は表裏一体。権利ばかりが過ぎるとどうなるか。本市における中学生死亡事件後における世論の動向を受けて成人年齢と少年法の適用年齢の引き下げを巡る議論も本格化。人権を楯に不条理な行為がまかり通る時代、行き過ぎた権利がもたらす負の側面に対する認識を問うた。少子化が過保護を助長し、子どもの権利が拍車をかける。ただでさえ対立を避けがちな日本人。叱れば権利侵害なんて言われかねないから自らに関係なければ余計な軋轢は生まぬに限る。言わねば相手も気付かぬが、言わぬから更に図に乗り...。

全国に先駆けて「子どもの権利条例」を制定した本市。残念ながら他都市における追随が決して多くないことが全て物語るが、権利教育を推進した本市において権利はいかに守られてきたか。対教師暴力に生徒間暴力、根絶できぬイジメ等々、「どこにその成果が見られるのか」と追及すれば、「まだ条例の浸透度が足りぬことが原因だからもっと推進せねば...」と戻るに戻れぬここまでの道、その責任は誰が負うのか。ブラックジョークと言われても仕方あるまい。

わが国とて国連の「児童の権利に関する条約」を批准しているぢゃないかって?そりゃ、あくまでも戦禍や貧困の中にあって迫害されがちな子供たちは守られるべきとの崇高な理念の下に制定された条約。そんな背景も知らぬ高校生らが国連児童の権利委員会で「制服導入は意見表明権を定めた条約に違反する」と訴え、海外委員から「制服もない国の子供に比べて格段に幸せ」と窘められたとは知られた話。履き違えた権利は自己都合を正当化する為の口実。「おたがいさま」の価値観はどんどん薄れ、ギスギスした社会を生む元凶こそがこの行き過ぎた権利。ってのが私の持論。

埼玉県内の自治体で第二子以降の出産で育児休業が取得できれば第一子も家庭でという話題が保護者の「大」反発を招いているとか...。あくまで聞いた話。進む待機児童対策だが、そこに無尽蔵な予算を投入出来る余裕はない。育児休業が取得できるならばその期間位は一緒に家庭で面倒見てはどうかとの趣旨であれば不自然な話じゃない。三つ子の魂百までとはよくいったもので乳幼児期における親子関係がその後の人間形成には極めて大事。

生活が大変でやむなく保育園に預けている家庭が大半を占める一方、共働きで世間並み以上の生活水準を維持する為に預けているとなればそれは市が多大な税金を投入して支えている認可保育園じゃなくともいいではないかって声もありそうだ。で、第一子が追い出されそうな保護者の中には訴訟まで予定をされている方もいるそうで、その理由が子供の発達保障・人格形成権と保護者の育児休業権の侵害なんだとか...。

(平成27年6月20日/2137回)

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2015年6月19日 (金)

密室談義

さて、来週は代表質問に議案審査の委員会とまさに天下分け目の関ヶ原。特別秘書の議案を巡って私のところまでいろんなところからボールが投げ込まれる。そんな変化球を打ち返しつつ...いや、いつも空振りで知らぬ顔をしているんだけど、三十六計逃げるに如かずだから。全国的には珍しくないから本来はここまですったもんだする議案じゃないんだけど...。

前回も同様の議案を予定していたものの前日に取り下げた経緯があって、そこには議長経験者の相当な圧力があったとか。そちらの面目躍如なんだろうけど、取り下げた理由はあくまでも「時期尚早」というのが市長側の認識。ならば改選後に「全く」同じ議案で新たに信を問おうとするのは当然。さりとて、議会側の認識は「時期尚早」というよりも制度そのものへの異論が根強い。

そのへんの認識の違いが事の発端なんだろうけど、誰がどう見ても有権者の反応は明らかであって、仮に私が当人であればこんな議案は絶対に出さぬから否定的なんだけど何よりも世論を見誤る主君に諫言を呈する人物は居なかったのかというのが残念でならぬ。公務員として向くべきは市長の顔色ではなくて市民の生活じゃないのか。そういうのを奸臣っていうんだ。

一方では内定者と思しき方が自ら吹聴していたなんてのも脇が甘すぎ。「オレは市長の秘書になるんだ」なんて有頂天になっちゃったんだろうナ。そりゃセンセイ方は面白くないよ、その発言は議案が可決されることが前提なんだから。ましてや市長は主要会派が擁立した候補者を打ち破った宿敵にて当時のしこりも残るだけにより慎重さが必要なはずなんだけど。待機児童対策や中学校給食に莫大な税金を投入しながらも行財政改革の成果が見えてこないことも拍車をかける。

が、後悔先に立たず。上程した以上は絶対可決させるんだって相手は不退転の決意で臨んで来るから様々な駆け引きや攻防が展開される。多少モメて何かしらの妥協案で三方一両損の成立となりそうな事案も火に油が注がれた結果、予断を許さぬというか一触即発の危機的状況にてとりわけ注目が集まる最大会派の動向。「時間が取れぬか?」とある筋より打診があったんだけど、何かにかこつけて丁重にお断り申し上げた。万事公論に決すべし。密室談義は不信感を抱く。

そりゃ当人は非常事態を収束させようって善意なんだろうけど特にコソコソ話は目立つ上に蚊帳の外にしてみれば不愉快千万。私が新人の頃などは議長室の密談なんかで物事が決まってそれに納得できずとも従わざるを得ないことが少なくなかったから...。そりゃ時に理不尽なことにも妥協せねばならんこともあるのは承知の上だが、これからの世代には権威を楯にゴリ押しで捻じ伏せるようなことがあってはならんし、不快な想いをさせちゃイカンと思っていて...。

無理矢理に物事を推し進めれば、物事の正しい理屈が通じなくなることを「無理が通れば道理引っ込む」って言うけれど、意地を通さば...人心離れる。

(平成27年6月19日/2136回)

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2015年6月18日 (木)

花河童

「獺祭」といえばその精米歩合により品目が異なる。三割九分に二割三分、勿論削りが大きければ大きいほど希少価値が高く、最上位は「その先へ」。かと思えば皇室御用達の銘酒「黒龍」の最上級は酒蔵の屋号を付けた「石田屋」、に「二左衛門」と続く。

私などは野球の打率が如く「三割九分」で十分なんだけど、ある席にて「獺祭 その先へ」と「黒龍 石田屋」の飲み比べが行われたと聞いた。そんな贅沢な飲み比べが出来る職種は...。同業者ぢゃないからね。で、軍配やいかに...と、そんな話から酒屋の名物店主との酒談議が続いた。とりわけ、従来の既成概念を打ち破った「獺祭」の評価を聞きたかったんだけどやはり納得の解説。そうそう、酒を買いに行ったんだっけ...。

不思議とそんな日は重なるもので、午後はバーベキュー大会のはしご。会費は別途用意するにしても手ぶらではどうもぎこちない。ましてや、元住吉駅から徒歩3分の立派な御屋敷とあっては家主への手土産も欠かせぬ。まずはワイン、どうせどんちゃん騒ぎにて銘柄など分かりやしないんだろうけど、そこそこのものは用意せねば...と店主に聞けば意外にも「泡」がお薦めだと。シャンパンはあくまでもシャンパーニュ地方特産のもの、それ以外はスパークリングとかスプマンテとか。高級クラブのイメージが残る「泡」だが、手頃な価格帯の爽やかな一品が人気だと。

で、それ以外に家主への土産にてお薦めの日本酒を見繕ってもらったんだけど、今回の一品は...土佐の酒「久礼」。「くれ」と読む。しかも、夏季限定の別名「花河童」と。何?「はなかっぱ」ってのはアニメのキャラなんだけど、こちらは夏の花火を見ている河童がラベルに描かれていることから「花火を見る河童」にて「花河童」だとか。夏季限定の希少な生酒「久礼 花河童 特別純米生酒」は手頃な価格で兎に角冷やして飲むのが最高だと。そのワクワク感がいいよナ。

さて、NHKきょうの料理に地元小学校のPTA会長が出演されたことが話題になっていると聞いた。自称パパ料理研究家にて父親の料理普及を目指しているとか...。こう見えて学生時代に自炊も経験しているから男の料理などと聞くとつい挑戦してみたくなるんだけど、現在は「食べる」のと「批評」が専門となる。料理といえば久々にKセンセイの自家製カレーが控室に届いた。都度、具材が違うんだけど野菜がたっぷり入るのが特徴。全て目分量だというんだけど過去に自ら鍋を振っていただけにこれが本当に旨い。

カレー以外にビーフシチュー、いや、特製ドレッシングがイチオシという方も...。が、本人曰く、レシピの中でもハンバーグこそが最高の自信作だそうで。以前、Kセンセイの特製ハンバーグを食べた客が「これほど旨いハンバーグは過去に食べた事がない」と絶賛した一品らしく、本人がそんな話を誇らしげに語るもんだから「次回はぜひそちらを」と所望しておいた。本屋を物色していて「男のハンバーグ道」なる本を見つけた。私も経験があるんだけど肉の種類や合挽きの度合いなどかなり奥が深いかも...。

やっぱり話題は「食」に限るよナ。

(平成27年6月18日/2135回)

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2015年6月17日 (水)

聖マリ

当人たちにとっては夜の会合こそが何よりもの仕事なんだから運動不足になるのも当然。「ちょっと太り気味だからダイエットを兼ねて...」との誘いに「何をいまさら、冗談も休み休み言え」などと反論...が出来れば大したもんなんだが、いつも部屋の御用聞きの役回りにてフットサルのコート予約を入れた。

まぁとてもフットサルなどといえたもんではない。トドのじゃれあいみたいなもんだよ。そのへんまでは良かったんだけど、年甲斐もなくはりきっちゃったもんだから肉離れに...。ジョギングはそれなりにやっているから持久力には自信があるんだけど、やはり瞬発性のものとは使う筋肉が違うんだろうナ。私の場合は筋肉が元々硬いから...。で、翌日以降、無様な姿を晒している。

そうそう、帰りの席で日本代表の試合を見たんだけど、端整な顔立ちの選手が多いことに驚かされた。が、気になるのはやっぱり髪型。国の威信をかけた戦いにそんなことを気にして試合が出来るかなんて不満をぶつけてみたくもなるんだけど、こちらとてポスターの撮影時ともなれば...。

ということで翌日はスポーツ整体にでもと虎視眈々と抜け出す機会を狙っていたんだけど、100ページ以上もの原稿の手直しは正副団長の仕事。ましてや今回は新人が多いだけに修正個所も少なくない。結局、行けず仕舞いとなった。役所は夕刻の退社時間になると帰れと言わんばかりに空調が「自動的に」切れる。俄かに信じがたいが、古い建物だけに部屋毎の制御が利かないんだそうで。

昼間に空調が動いていない時などは外気の気温が基準に満たないということらしいのだが、OA関連機器に重量級の方々が「特に」多い部屋だけに何とも言えぬ悲壮感が...。その暑さ以上に募る鬱憤がこちらに向いてはたまらんと庁舎管理課に電話して「兎に角、部屋が暑いけど...」とゴネてみる。相手にすれば「またセンセイの御都合かよ」とのボヤキも聞こえてきそうだが、「ちょっと設定を見てみますので...」と受話器を置いて3分後に空調が入った。バッチの力ってスゴいんだナ。

さて、たまたま目にしたドラマ「天皇の料理番」、一流の料理人を抱えることが贅沢とされる国もある中で、陛下の料理番ともなればいかなる人物かは興味津々。主人公は食の都パリに渡って大使のコネで料理人としてスタートするものの当時は辺境の地、日本への偏見も根強い。そんな偏見をものともせずに見事な包丁さばきで自らの地位を勝ち取っていくんだけど、偏見とは裏腹に日本人の勤勉性と正確さは新幹線の時刻表を見るまでもなく世界でも群を抜いている。

徒手空拳なんて言葉があるけど、見知らぬ土地を経験することで成功を遂げるケースは少なくない。最近、ある支援者の方から聖マリアンナ医大の創設者、明石嘉聞博士の話を伺った。当時、近くで本人の活躍を見ていたのだそうで、大学創設にまつわるエピソードなども聞かせていただいたのだが、十分に聞きごたえのある逸話の数々。同医大病院の医師による「精神保健指定医」資格の不正取得も原稿に含まれていて...。

(平成27年6月17日/2134回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2015年6月15日 (月)

腕時計

私はレストランの接客アルバイトなど経験したことが無いからあくまでも人から聞いた話なのだが、店内における水のおかわりが結構な手間で億劫なのだとか。確かにファミレスの中には飲料水をセルフサービス扱いにしているところも...。が、私の贔屓のとんかつ「Y」は手頃な価格に加えておかわりも全く嫌な顔せずに笑顔で対応して下さる接客態度が好感度抜群。仕事に向き合う姿勢って大事だよナ。

最近の「プロフェッショナル仕事の流儀」に瀬戸内の時計職人が登場したと聞いた。瀬戸内に浮かぶ島々の中でも大崎下島の御手洗地区にある新光時計店。数年前に安芸灘とびしま街道を訪ねたんだけど、この御手洗地区は国の「重要伝統建造物保存地区」に指定された昔ながらの景観と情緒が残るエリア。さすがに当時は知る由も無かったけど...。

最近はスマホで事足りるから腕時計など持ち歩かない人も少なくない。が、やはり金銭で買えない価値を有する時間を刻む時計にはこだわりを持ちたいもの。それが就任記念か、ここだけの話、議長が腕時計を代えた。私の腕時計も飽きのこないシンプルなデザインの「一応」ブランド品なんだけど、社会人一年目の際に最初のインセンティブ(=成功報酬)で購入した思い出の品。

外資系に賞与などあるはずもなく当時は基本給以外は実績に応じた出来高払い。時計は一生モノだなんて聞いていたからね。あとは結婚時に友人たちから大きな壁掛け時計をもらったんだ。狭いマンションのどこに飾るんだよって位デカい。それでも思い出の品だから捨てるに捨てれず、今も押入れの奥深くにしまってある(はず)。

当人で四代目。祖父から継いでくれぬかと頼まれて継いだまでは良かったが時計職人など大した儲けにもならぬ。が、やっぱり金銭以上に相手の喜ぶ顔、世間様に必要とされている実感のほうが生き甲斐に繋がるらしく...。故障した時計の修理の際には必ず相手の手紙が添えられていて、誰もが見放したその時計は「動かなければ処分して結構」と。さりとて、御客様の大切な思い出の時計だけに何とかしてあげたい。時計と真摯に向き合うことで必ず結果が生まれるのだとか。

そういえば、川崎商工会議所の会頭以下、幹部の方々数名が正副団長に面会を求めてこられた。そんな大そうな身分でも無いんだけど本市が実現を目指す中小企業活性化成長戦略条例の骨子案がまとまったと。商工会議所が主体となって関係各業界団体等の意見を取りまとめた汗の結晶にて、途中、わが会派の勉強会でもこちら側の要望を伝えておいただけにその条文を目を皿にして読んだ。

条例の制定後は具体的な計画を策定するとともに審議会の設置なんかも盛り込まれていて、そのへんは他(の条例)にもありそうなんだけど、とりわけ目を惹いたのは学校教育において勤労観及び職業観を醸成することの重要性が説かれていて、児童生徒に対して職業に関する体験の機会を提供することを市に求めている。働くことの意義を伝えるって大事なことだよナ。

(平成27年6月15日/2133回)

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2015年6月13日 (土)

議会図書館

心理学の分野における不朽の名著、チャルディーニ氏の「影響力の武器」によれば人が衝動に駆られる一つに「希少性」があって、つまりは「本日何個限り」なんてあると売れ行きが伸びる。

「御一人様3個まで」の貼り紙に品薄感が助長されて、当初は一つで十分だった人も折角だから三つ...なんて購買意欲をそそられ、中には各店舗を回って買い漁る連中が居ないとも限らない。在庫切れの心配か、それともメーカーの巧妙な販売戦略か。そう、復活の「ペヤングやきそば」。私はまだ食べちゃいない、それどころじゃないんだ。

世論調査などやらずとも「良識ある」センセイたちなら分かってくれるに違いない。中でも最大会派さえ陥落させればあとは...なんて打算は無いと信じているんだけど、知れ渡れば知れ渡るほど厳しい世論に晒される。「歴代市長は置かずとも何ら支障なくやってきたのに急にどうしたんだ?」-「市長の意向で...」-「で、どうするつもりなんだ?」-「・・・」と有権者への説明に苦慮する日々が続く。巷の風はものスゴく冷たい。

迫る代表質問の原稿〆切。市長の特別秘書の議案に目が行きがちだが、どさくさに紛れて他の議案や市政の重要課題が疎かにならぬようちゃんと原稿を書いている。雑踏とした場所は慣れているはずなんだけど、「副団長、あの件で...」と次から次へと押し寄せる雑務にいっそ逃げ出してマッサージにでも...。

そんな時に重宝するのが議会図書館。その名の通り、ちゃんと法律にて義務付けられたセンセイの為の図書館であって蔵書もしっかりしているんだけど残念ながら利用頻度は...。勿論、職員も利用可能なんだけどあくまでも「議会」図書館だからそこでセンセイと遭遇しようものなら「そういえば、あの件は...」なんて。それなりの公費が投入されている以上、活用せねば損。静かな空間に調査用の机が並んでいてほんと仕事が捗るんだよね。

穢れた心に募るストレスを払拭するにはスポーツや芸術が最適。ましてや夏は薄着だけに腹のでっぱりが余計に目立つ。ということで、週末の朝はジョギングから。数十分も走れば脂肪の燃焼が促進されて、モヤモヤ感もすっきり気分爽快。午後は文京区の関連団体が主催する響きの森コンサートに。

それが区の文化芸術施策の賜物かいつも満員御礼。今年度はコバケンこと小林研一郎氏の指揮によるオール・チャイコフスキー・プログラム。ロシアの作曲家だけに「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」等のバレエ音楽の影響が目立つが、同氏ならではの美しい旋律がその魅力。

語れるほどの知識は持ち合わせていないんだけど、有名なのはパトロンのフォン・メック夫人。ロシアの鉄道王の未亡人である彼女はチャイコフスキーの才能に魅了され、生活に不自由なく作曲活動に没頭できるようにと資金援助を申し出た。が、二人は一度も会うことなく十年以上に亘り1千通を超える書簡のやりとりだけだったっていうんだから...。

(平成27年6月13日/2132回)

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2015年6月12日 (金)

大人の対応

詳しい経緯は省くが、机上にメモが置いてあった。当選回数二桁の衆議院のセンセイ、いわゆる「代議士」に電話してくれとあって、メモには相手の携帯番号が記されている。当選回数7回の田中和徳センセイでも緊張するってのに、さすがに一度も話したことが無い大物代議士とあっては大変失礼なことは承知しつつも仕事の合間に...。「はい、はい」と本人の気さくな声。そそくさと切り上げるそぶりもなくじっくりと話をする事が出来た。やっぱり期数を重ねたベテランってのは器が違うんだナ。

議会に上程された市長の特別秘書の議案を巡って緊迫の日々が続く。市長は面会謝絶だそうで徹底抗戦の構えか、様々な憶測が駆け巡る。記者が私のところにも来るんだけど緘口令にて報道対応は団長のみ。まぁそもそもにそちらは疎い、というか君子危うきに近づかず、パワーゲームには参加せぬ性分にてネタなどあるはずもなく...。そんな重苦しい空気の部屋に居てはいい仕事など出来ぬ。ここはやっぱり...。「メシでもどうか」と後輩を誘った。

巷には言語道断という否定的な声が圧倒的に多い中であえて賛成という選択を取るメリットはどこにあるのか。長年否決されたことが無いなどという慣例を名誉だと思っているとすればそれこそ噴飯もの。市長の追認機関と揶揄されていることを御存知か。慣例を継続する以上に何が市民の為になるのかの判断の結論が賛成か反対かってことなんだから。まぁ伊達に重鎮の丁稚奉公をやってきた訳じゃないからね。今も思い出す言葉があるんだ。

私がバッチを付ける前の話。当時の市長選の推薦候補者を巡って部屋の中が二分された。対立する両陣営。多数決で出された最終結論に背いて相手候補者を応援した方々が居た。で、結果としてそちらが勝っちゃった。少数派が時の権力者を勝たせた構図なんだけど、多数派にはアイツらこそ反逆者だとの遺恨は残る。

それから数年後、私とサシの席で重鎮がつぶやいた。「オマエらこの4年間何かいいことあったか」って(少数派の頭領に)言ってるんだと。どこまでも付いていきます下駄の雪では相手に上手く利用されただけなんじゃないのかと言いたいらしく。そ、そうか、いい蜜を吸えるかどうかが重要なんだナ。

で、若手とのメシの席にて向こうが切り出した。「いや、あの時は迫力が違った」と。ある日の請願の審査。「そんなことでいいのか」と詰め寄る私。最終的には相手の答弁を引き出して質問を終えた。次の質問者は民主党(当時)の名うてのM氏にて更に追い討ちをかけたとか。あれだけまくしたてたんだから結論も当然...。

が、採決時に判断を求められた私は隣の先輩に「お任せします」と委ねたとか。拍子抜けしちゃいましたと笑う本人にそれこそが大人の対応ってもんじゃないかと伝えた。「もう一回はあの時ですね、カッコ良かったのは」と若手。そうか、2回「しか」ないのか。

そりゃ毎回拳を振り上げてる訳にはいかんからな。ほんとに許せんって時だけなんだ。別に若手の手本になろうとは思わんけどやっぱり先輩の言動って見られてんだナと。ってことはみっともない真似は出来んぞ。

(平成27年6月12日/2131回)

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2015年6月11日 (木)

サラ川

まぁ得てして世の中そんなもんなんだろうけど、「ぜひ」と乞われて即興で詠んだ二句、「薫風が運ぶ香の方顔が向き」「壇上の花の香満つる祝ひ席」が入選、しかも、天賞と会長賞なるたいそうな賞をいただいてしまった。

で、サラリーマン川柳、略して「サラ川」のベスト10が発表された。およそ自虐的な句が上位を占めるが、中でも妻に怯える句が少なくない。「あゝ定年これから妻が我が上司」とか早く帰れば怒り顔的な。そのくせ旦那の行き先だけは気になるらしく...。こちらとて聞かれれば答えねばならぬ。事実を隠そうにも良心の呵責に悩むし、隠さずに事実を告げようものなら険悪な夫婦仲になりかねぬ。ということで聞かぬが一番。

あるIT企業ではあらゆる業務の手順が管理され、移動の際に乗車する電車まで管理対象とか。マイクロマネジメントって呼ばれる手法らしいんだけどそれじゃ気が失せるのも当然。ということで帰宅が遅い理由を聞かれることもなければ日々の行動を監視されることもない。それが夫婦間の信頼の証か単に愛想を尽かされた結果なのかは知らぬ。

さて、弟がN県の公務員なのだが、偶然にも支援者の近親者がそちらの県議と聞いた。既に議長も経験された大ベテランのセンセイだそうで。そんなセンセイがある日の公務にて弟の職場を訪ねてきた。公務を終えて帰り際に署長に一言「この署にY君がいるだろう」と。まぁ本来であればそれだけで十分な圧力、本人の権威付けに効果がありそうなもんだけど職場が職場だけに吉と出るか凶と出るか。何といっても国家権力だからね。

確かに警官に知り合いがいたり、警察と良好な関係であれば何かと重宝することも少なくない。でも、近づきすぎると手の内までバレで何かの不祥事の際にはすぐ御用なんてことにもなりかねないからやっぱり夫婦間同様に適度な距離感がいいのではないかなどと...。通報があれば行かねばならぬ。それがいたずらと承知しつつも、万が一のことがあれば怠慢だなどと責任を問われかねない。そんな事情はこちらも同じか。

翌日の委員会でそちらの報告を受けるのだとかで現地を見ておきたいという新人に誘われるがままに話題の簡易宿泊所を訪ねた。無残に晒された焼け跡から地獄絵図を想像するに難くなく、すぐ横に隣接するマンションに燃え移らなかったことが不幸中の幸いか。市は立ち入り検査を実施した49棟について月内に違反建築物を特定するという。当日は同様の簡易宿泊所が立ち並ぶエリアを見て回ったのだが、違和感を抱く建物であることは一目瞭然。違反は違反と知りつつも過去の経緯から見過ごしてきたってのが事実なんだろうけど、とりあえず上手く回っている以上は波風を立てぬほうがいいとの判断が働いていたんだろうナ。

違反建築物だから解体するようになんて指導があれば居住者は追い出される訳で路頭に迷う可能性もあるし、簡易宿泊所の経営者とてその費用捻出は簡単な話ではない。が、あくまでも違反は違反で未来永劫見過ごすことは出来ぬからいづれどこかで必ずぶち当たる壁。意図せぬこととは申せども、あれだけの惨事を招いた以上、惨事を繰り返さぬ為にもこれを機に改善が進むことを期待している。

(平成27年6月11日/2130回)

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2015年6月 6日 (土)

道理

政界再編の流れの中で離党した議員が挨拶に訪ねた際に面会を拒まれたと聞いた。その殺し文句は「貴殿に会う道理はない」。

そうか「道理が無い」か。寺子屋の主たる住職から教わることは少なくない。乱れた言葉、同じ言葉でも発信する人によって不思議と言葉の重みが違ってくる。住職が「断腸の思い」なんて言えばさぞ苦渋の決断だったんだろうナと。そんな言葉が含まれた細山郷土資料館の閉館の案内を拝見した。ちなみに道理の住職とは別人にて誤解なきよう。

さて、常任委員会がスタート。理事者紹介に所管事務の報告、そして、何といっても「大事な」委員会視察が議題に上がる。日程的には秋口なんだけど、早めの調整ということらしく。委員長が各会派の意向を聞くんだけど何故か金沢方面の人気が高かった。まさかとは思うけど...。愛知県であれば「尾張」と「三河」、福島県は「会津」「中通り」「浜通り」。では、新潟県は?

「上越」「中越」「下越」なんだけどそれは越後の国を京都に近い方からそう呼んでいて、上越市を通っていないのに何故に「上越」新幹線なのかってのが疑問だったんだけど上州(群馬県)と越後(新潟県)を結ぶから「上越」なんだとか。で、北陸新幹線はそんな群馬県の県庁所在地、高崎駅から分岐して軽井沢方面に伸びる。従来の上越新幹線は文豪、川端康成の小説が如くトンネルが続くんだけど、こちらは遠くに信州の雄大な山々を見ることが出来る。余生はそんな大自然に囲まれて過ごすのも悪くないよナと。

さて、人口減少社会における消滅都市で耳目を集めた「日本創成会議」が新たな提言「東京圏高齢化危機回避戦略」をまとめた。提言によれば本県を含む東京圏では今後十年間で団塊の世代の高齢化が著しく進むことにより医療・介護施設の不足が深刻化するとして、高齢者の地方への移住支援が挙げられている。それに対処する為に医療介護分野における「空き家」の活用や東京圏内の自治体同士の連携、また、地方で暮らすことを希望する東京圏の高齢者の移住に伴う費用支援などの施策を国や自治体に求めている。

高まる介護需要に対して一向に追いつかぬ施設整備、入れば御の字ながらも入れずば家族の負担は限界に近く、保険料の値上がりに募る鬱憤。何よりも土地の確保が困難な上に圧倒的に高い地価が施設整備の遅れに拍車をかける。他の市町村から移り住んだ住民の介護保険給付などを転居前の自治体が支払う「住所地特例」が適用される以上、地価が安い田舎に受け皿を求めんとする首都圏内の自治体ニーズと雇用創出を狙う田舎の自治体のニーズは結びつく。

されど、果たしてそれだけの移住希望があるものか、新たな施設を整備せずとも既存の施設に一定枠を確保出来れば負担は抑制が可能。また、一方で遠方にいる親を自らの近くの施設に呼びたいとの逆のニーズもありそうだ。そんな需給調整をいかに進めていくか。住み慣れた地域で暮らし続けるのが理想だけど都市部は飽和状態なだけに新たな選択肢を示しつつ、将来の制度設計をいかにして進めるか。

既存の介護保険福祉計画の計画期間はあくまでも3年間。市内の何処ぞに何床の施設を確保するとの計画も否定はせぬが、全体を俯瞰できる視野を持ちたい。

(平成27年6月6日/2129回)

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2015年6月 5日 (金)

個人情報

欧州で活躍中のサッカー日本代表の結婚報道。気になる相手は高校時代の同級生とか。

昨日の続きだけど会合の場所は同級生のO君の居酒屋。校内一のイケメンでバスケ部のキャプテンだったO君とも卒業以来の再会だったんだけど相変わらずいい表情してたもんナ。聞けば中学校時代の先輩と早めに結婚して御夫婦で居酒屋を始めたらしく...。本人はずっと調理場にて仕事をしていたけど帰り際には店内は満員。その客の多さが全てを物語っていた。

当時の卒業アルバムには全校生徒の住所と電話番号が掲載されていて、たまたま見つけた音信不通のM君を誘おうと電話をすることになったんだ。同じクラスにはなったことがないんだけど、何故か交友関係「だけ」は広いから私が「いま」実家に電話するよって。

母親が出たから「中学校時代に同級生だった山崎ですけどM君の連絡先を...」って話したら受話器の向こうから父親の声が聞こえるんだ。怪しいから教えちゃいかんぞ。母親は本当に申し訳なさそうに「ごめんなさい」って受話器を置かれたんだけど、受話器を置いた後で周囲に言われた。その調子の良さとノリが余計に怪しいだって。いやいや、こんな御時世だから用心深いに限るよ。

つい最近なんかも年金機構から大事な個人情報が流出した事件が世間の耳目を集めているけど情報管理に万全は無い。さりとて、それを理由に遁辞を弄して涼しい顔をしていられるようなものでもないし、何よりも機構側の管理体制が杜撰だったことは否めない事実。が、「責任とって大臣辞めろ」はさすがに些か飛躍し過ぎでそりゃ別な意図から騒ぎを大きくしているだけじゃないのかと。

一方、災害時における要援護者支援では大きく立ちはだかる個人情報保護の壁。そちらの情報は渡せぬが、万が一の際には弱者救済だけはキチンと頼むとはへそで茶を沸かすようなもの。まぁ最近はそのへんも多少は改善されてきたらしいけど...。

いまはコミュニケーションもSNSが主流だから相手の顔を見ることもなければ声を聞くことも少なくなった。まぁそれだけ忙しない時代になっちゃったってことなんだろうけど、聞けば同級会の連絡もLINEってやつでやりとりをしているらしく、そちらに疎い私にはさっぱり分からん。脇が甘いもんだから大事な機密情報が入った携帯を相手に渡したところ物の数分でアカウントが作られてしまった。

昔のあだ名で勝手に作られちゃったもんだから他には内緒にしていたんだけど何故かどこからともなくメッセージらしきものが届く。「LINEデビューおめでとう」って。おいおい、大事な個人情報がバレてるじゃないか。まぁどこかで利用規約に「承諾」なんてボタン押されているんだろうけど...。で、使い勝手が分からずに暫くは放っておいたんだけど次から次へと自動的に会話が表示される。

同級会の開催に向けたコミュニティみたいなんだけど絵文字の多さと言葉の乱れが気になる。四十過ぎてそんな言葉遣いでは中学時代の国語の先生が泣いとるぞ。えっ、私のブログも言葉がヘン?そりゃ失礼。

(平成27年6月5日/2128回)

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2015年6月 4日 (木)

肩慣らし

少し前に紹介した野茂英雄氏のインタビュー。トイレまで記者に追い回されたって話が出てくるんだけどトイレって安息の場所。自宅には居場所がないし(笑)、事務所には来客があるから隔離された場所といえば...。

ここのところ土日出勤が続く。政務活動費の提出書類に不備があったと...。不備っていっても印刷代の領収書に但書きが無かったとか按分の根拠を示す資料を添付するようにとか、「そんな些細なことはどうでもいいぢゃないか」と机を叩きたいんだけど世に悪評高い政務活動費だけに「今回ばかりは」大人しく言うことを聞くことにした。募る鬱憤に仕事を早めに切り上げて向かった先は...。

昔から呼び出されることには慣れているんだけどさすがに遠い。言いだしっぺなもんだから機運だけ盛り上げて後は任せてきたつもりが、そんな作戦が奏功してか地元の話題はそちらでもちきりだそうで首謀者出て来いと。で、「大事な」夜の会合を欠席して片道2時間半の郷里に戻ることになった。勿論、往復の旅費は政務活動費ならぬ「自腹」な上に、その日のうちには帰らねばならぬ。現地の滞在2時間のみ。

そう、四半世紀ぶりの同級会に向けた幹事会。同い年の学年全体に範囲を広げてやるんだとかで全7クラス。私は3年2組の元学級委員長なんだけど当日は女房役のRさんが居て、やはりこちらも四半世紀ぶり。「全然変わっていない」と言われてその解釈に悩んでいる。う~ん、まさか当時から成長していないって意味ではないとは思うのだが、どことなく複雑な気分。当時はクラス内の女子を上手くまとめてくれてね、私が担当した男子は一向にまとまんなくて合唱コンクールなんかやっぱり2位だったもんナ。でも、不思議と昔からちゃんと枠には入るんだよ。

で、何かと役が回って来るのは昔も同じ。別に自分で手を上げる訳じゃなくてあくまでも他薦だから...。職業とて有権者に名前を書いてなんぼの世界だから世間的な信用はそれなりにあるとは思うんだけど、中には支持政党が違うのも居れば政治嫌いもいるからナ。別にこちらの価値観を押し付けるもんでもないし、世の中にはいろんなヤツが居ていいじゃないかと思うんだけど...。が、それ以上に郷里から離れた「都会」暮らしだからどうか。

で、当日の話題はもっぱら同級生の近況。卒業アルバム片手に昔話に花が咲く。「コイツ、今何やってんのかね」「学年のアイドルKさんは来てくれるのか」等々と、本番に向けての肩慣らし終了。ということで宴たけなわに退席するのは私位なもんで、帰り際には「次回も来いよ」って言われたんだけどこちとらそんなに暇じゃないし、何よりもそう毎回では財布がもたぬ。

それに追い打ちをかけるように「大きいの(=1万円札)置いてけよ」って。おいおい、普通であれば遠路はるばる来てくれたんだから「そちらは結構」っていうのが友達ってもんじゃないのか...。「自腹」で払った往復の旅費に割高な飲み代、「大事な」会合を欠席しただけの効果が出るか。まぁ後はよろしく頼む。

(平成27年6月4日/2127回)

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2015年6月 3日 (水)

手料理

「各方面」からの誘いが少なくない。それだけ「いいヤツ」ってことなんだろうけど...自分で言っちゃいかんナ。不良仲間は連帯感が強いから先輩の一周忌にて御自宅を訪問することになった。私とは正反対の人生を歩んで来られた当人とは妙にウマが合って随分と世話になっただけにその気はあるにせよ他県とあっては...。

早目に切り上げて行きつけの焼肉でも...と計画していたんだけど、予期せぬことに母親がまぁメシでもと。予め用意されていたらしく次から次へと手料理が出てくるんだけど誰も箸を付けようとしないんだ。で、私が一番年下だから「おい、もっと食べろよ」と督促されて鱈腹食った。でも、手料理ってのはいいよナ。

そう、監査委員の選考の為の全員協議会を終えた。全員協議会はあくまでも市政の重大事項に関して協議する機関だから規約改正が必要だとの御意見があって、その間は既存の監査委員が継続して...と。ならばどこを変更するつもりかと尋ねれば、重大事項の後ろに「等」を入れるべきではないかと。でも、監査委員の選考は十分に「重大事項」だから「等」など不要。むしろ紛らわしいから無いほうがスッキリする。もしや、監査委員を手放したくなかっただけではないのかと勘繰ってみたくもなる。

で、随分とやりあったんだけど、それで相手の人柄まで否定される訳ではないから試合が終わればノーサイド。そんなすったもんだも一件落着。およそ改選後の役職が決まったことでとりあえずは...いやいや、来週からは代表質問の原稿書きの団会議以外に予定がびっしり。

そうそう、多数決なんて言うから無所属のセンセイを口説きに手分けして回ったんだけど私はいつも「おこぼれ」だからウチの会派とは最も疎遠なセンセイ方が私の担当なんだ。「彼とは話をしたことないから」って回されるんだけど、私だって同じ。議会局に無所属のセンセイの携帯番号教えてくれって言ったって個人情報を理由に教えてくれない。しかも、当日中に接触するようになんて無理難題を押し付けられるもんだからSNSで勝手に友達申請してメッセージを送って...。

そんな様子を見かねた落選中のTセンセイが手助けしてくれたんだ。「彼とは知り合いですから私から(彼に)話ときましょうか?」-「いや、結構」。で、話の最後に「入籍後、転居して新婚生活中。ぜひ、遊びに」と誘いがあった。まぁおよそ社交辞令的な挨拶だから「こんどナ」と相槌だけ打っておいたんだけど...。サシでメシに行くなら兎も角も相手の家族が御一緒ともなれば傍若無人な振る舞いも出来ぬし、旦那のこともホメねばならぬ。

で、本人が望もうにも他人様、中でもセンセイなんて厄介な類の知人を招くなんてのは御家族には甚だ迷惑な話かもしれぬ。そこに葛藤があったんだけれども、正直な性格なもんだからやっぱり気がかりで...。仕事帰りにHセンセイの車で送り届けてもらって、図々しく押しかけたんだけど奥様の「自慢の」手料理をふるまっていただいた。

最近は他人様が握ったおにぎりが食えんなんて潔癖性の方々も多いと聞いたが、手料理ってのはやっぱり個性があっていいよナと。久々ながらも新婚生活は順調で何より。末永くお幸せに。

(平成27年6月3日/2126回)

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2015年6月 2日 (火)

傾奇者

近年の戦国武将ブームの火付け役はこちらではないかと思っていて...。群雄割拠の戦国時代を駆け抜けた一武将、天下御免の傾奇者、前田慶次を描いた漫画「花の慶次」。原作の隆慶一郎氏の「一夢庵風流記」も然ることながらやはり画だよな。

相手が天下人とて物怖じしない度胸というか胆力。叔父にあたる主君、前田利家を水風呂に入れて去るシーンなどは痛快そのもの。単なる偏屈者ではなくて権力者に阿らずぎゃふんと言わせる。露天風呂で酒を酌み交わしながら「天下」を語るところに突如現れた天下人秀吉。「百万石で家来にどうか」と誘われた慶次は「そんなことより一献くれまいか?」と即座に切り返し、その誘いを断ってしまう。地位や処遇、何よりも権力に阿らぬその姿勢がカッコいいんだよナ。

さて、新人に訊かれて返答に窮することが少なくない。「何でこの議案に賛成しなきゃいけないんですか?」-「そういうもんだから」と期数の威光を傘に権威をかざしてみたくもなるけれど、やはり新人目線は忘れずにいたいもの。朱に交われば何とやらで四期もやっていれば...。初心に帰って片山善博氏の「自治体自立塾」を読んでいるんだけど、何とも耳のイタイ話ばかり。議会とともに話題が並ぶのがこの分野。

巷で教育委員会といわれているのはあくまでも教育委員会の事務局であって、本来の教育委員会とは市長が任命した6名の教育委員による合議制の会のことを指す。教育委員会の形骸化が叫ばれて久しいが、不祥事などでも会見に臨むのはほぼ必ずといっていいほど教育委員会「事務局」の職員と学校長であって教育委員の顔が見えぬ。およそ非常勤として月一回の会議に出席して事務局の報告を受ける程度のもの。

余計な介入はせんでくれとの現場の意向と事なかれ主義が結び付いた結果どうなるかといえば...。つい最近も区内のある中学校でイジメを理由に転校した生徒の話を聞いた。聞けば随分と陰湿なものだったらしく学校側も掴んでいたらしいんだけど、上に報告すればそりゃ自らの非を認めるようなものだから隠蔽なんていえば言葉が悪いけど「見て見ぬフリ」だそうで。憤慨された保護者から話を聞いた。

日々学校を巡回して教育現場の課題を探るなど今少し情熱が不足しているように思えてしまうんだけどやはり事務局任せで現場を知らなすぎの誹りは免れないのではないかと。その教育委員の任命にあたっては議会の同意が必要であって議案として採決を諮るんだけど、議案書には経歴程度しか掲載されていないから本人の見識や理念、教育への意気込みなどというものは窺い知れぬ。

やはり、子供たちの教育を託すに値するか否かを判断する以上、どこかに意見聴取や聴聞の機会があってもいいのではないかとかねてより思っていたんだけど、わが党の政務調査会から勉強会にて教育委員との意見交換会を催すとの通知が届いた。折しもこの2月に発生した中学生死亡事件について検証委員会が最終的な報告書がまとめられたというから絶妙かも。

(平成27年6月2日/2125回)

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2015年6月 1日 (月)

全仏オープン

Gも首位目前。こちとらセパ交流戦すらも機会が無いというのに当人はモナコにカンヌにパリと旬な土地を渡り歩いているそうで、F1に映画祭に全仏オープンと贅沢三昧。腹いせに「some bottles of wine, please!!!」とメールを送ったら「既に買ってある」と日本語で返事が来た。なかなかよろしい。

さて、知人の勧めで一冊の本を読んだ。近藤誠著「家族よ、ボケと闘うな!」。明らかにそちらを意識された題名なんだけど当人は医師ならぬ公務員。同姓同名の医師による著書は「患者よ、がんと闘うな」。刻一刻と死期迫る恐怖、以前はガンだが、今は認知症。壮絶な闘病生活に自問自答の日々。手記というか備忘録に日々記憶が薄れることへの苦悩が窺い知れる。思い出せないストレスに募る苛立ち。家族もつらいが本人とて...。

ということで今日は介護の話題から。税金や保険料で賄われている以上、家政婦的な仕事を介護保険制度の枠組みの中で行うのはいかがなものかという議論は絶えないが、そんな隙間を埋めるのはヘルパーの善意。当人を見るに忍びなく、その程度のことであれば...と。さりとて、あくまでも善意なのだから時に手伝えぬこともありそうで。

昔であれば隣三軒両隣が助け合ったもんだけど、こんな御時世とあってはあまり期待も出来ず...。でも、三軒ならぬ十軒隣ならいるかもいるかもしれぬ。近隣関係の希薄化が進む中でも支援を必要としている人と手助けをしたい人のニーズがマッチすれば近所関係も好転するかも。近くて遠い近所関係の改善は課題の一つ。

そんな「ちょいボラ」の視点から近隣の方々の手助けが出来ぬものかと相談をいただいた。本市の中でもうちの区は横浜市、町田市、稲城市に隣接するから他都市の動向に敏感。稲城市が先駆的な取り組みで有名だとかでちょっと状況を見て来てくれぬかと支援者から依頼をいただいた。お安い御用で。稲城市といえば「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」で全国第2位に選ばれた人気急上昇の注目市。

ということで稲城市社会福祉協議会をアポ無しで訪ねたんだけど職員が快く丁寧に対応して下さった。全国に先駆けて平成19年に創設された同市の介護支援ボランティア制度は全国から視察が殺到、つい最近も北海道恵庭市から。ちょいボラの精神を当事者の介護予防に繋げようとする試みで、施設における要介護者の話し相手から配膳・下膳、ゴミ出しに電球交換、家具の移動等ちょいボラをすればポイントがたまる仕組み。

単純に50回で5千ポイント。そのポイントは翌年度に5千円に交換可能。人口8万5千人の稲城市の登録者数700人の稼働実数300人で予算額は150万円。ってことは人口の約0.3%だから本市に換算すれば対象者約5千人に支給額は3千万円。小学生への表彰状が如くそれが生き甲斐に繋がるのであれば...。

介護度が重くなればなるほど補助率が上乗せされるのだから介護度の改善に向けたインセンティブが働かないではないかとの事由から本市でも検討が進む逆介護保険の仕組み。事業者へのニンジンも結構だけれど、同時に当事者たちの自意識に注目してみてはどうか。折角、逆介護保険の発想まで辿りついた訳だから。

(平成27年6月1日/2124回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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