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2014年12月

2014年12月31日 (水)

大晦日

大晦日は徹夜で回らねばならぬほど諸行事に不自由しないが、寒風の中、徹夜して正月早々風邪で寝込んだとあってはみっともない。「他にもあるだろうからこちらは気にするな...」との御好意に甘え、次に移動するフリをしてそっと自宅に帰る。ちょうど「ゆく年くる年」が放映されていて、今年を振り返りつつ、万全の体調にて元旦を迎える。というのは内緒の話だから...。

そう、初日の出を見ると御利益があるとされているらしく、来年は天下分け目の決戦の年だけに拝みに...いやいや風邪ひくからナ。初日の出がどうだってのは太平洋側位なもので、日本海側には大寒気団が押し寄せ、猛吹雪が予想されている。表日本と裏日本で日々の天気は真逆だから元旦から初日の出が拝めるなんてのは十年に一度位であって、ほんと雪国の正月って三が日の一日でも晴れれば万々歳なんだよナ。

さて、本年も最後のブログ。最後の楽園とか天国に一番近い島などとは何とも上手い命名だと思うのだが、あの世に一番近いのがこちらではないかと思っていて...。つい最近もあるテレビ番組で特集されていたらしく、カメラ片手の観光客も絶えないというが、とてもそんな雰囲気ではない。青森県の下北半島にある霊峰「恐山」を訪ねたのはちょうど東日本大震災の年、愛する家族と最後の言葉も交わせずに帰らぬ人となった故人に想いを馳せつつ鎮魂の祈りを捧げた。

火山ガスの噴出する岩肌の一帯は地獄に、そして湖をとりまく白砂の浜は極楽になぞらえられ、不思議な幻想を抱かせる。硫黄臭が漂う「賽の河原」には植物も育たずに供養の為の小石が積み上げられていて、置かれた風車の音が死者の呼びかけに聞こえなくもない。「いたこ」と呼ばれる神おろしや死霊の口寄せをする巫女が有名だが、御当地を訪ねるだけで何か故人に近づいた気がしないでもない。振り返れば今年も多くの支援者や友人があの世に旅立った。それぞれに安らかな旅路でありますよう。合掌。

生老病死の中でもとりわけ死に向き合うことで磨かれる面は少なくない。そのへんに坊さんのスゴさがある訳で、かつての寺子屋などでは「読み・書き・算盤」のみならず道徳的な価値観も教わったはずだが、今の学校は文部科学省の役人が作った学習指導要領に基づいて学力水準の向上こそ...。が、どれだけ勉強が出来たって友達から嫌われるヤツじゃあ意味がない。逆に勉強など出来ずとも性格がよければ救われるもんではないかなどと思っていて。

海を渡れば勉強が出来るヤツは履いて捨てるほどいるが、世界が注目するのは日本人の美徳・道徳心、それは一朝一夕には成し得るものではない。勿論、三が日もずっと出仕が続くのだが、一年の計は元旦にあり。明朝はそんなありがたい御話を拝聴に...。

どうぞよい年を。

(平成26年12月31日/1982回)

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2014年12月30日 (火)

初競り

来年の干支は「未(ひつじ)」で、私の干支は「丑」。そんなことから親近感を抱いているのだが、数日前に待望の牝牛が生まれたのだそうで...。牛はデリケートにてストレスに敏感。近年では園児の声が騒音扱いされる位だからその扱いは推して知るべしだが、久々に地元の酪農家のMさんを訪ねた。

当時は元気な牛の鳴き声が聞こえる牛舎脇の事務所にてMさんから地元のことを随分と教わったもんだが、最近は牛舎の老朽化も著しく酪農業の厳しさが窺い知れる。本市における酪農戸数は減少の一途を辿り、現在はこちらを含む2軒のみ。11人兄弟の末っ子が家を継いだMさん宅では年末の餅つき大会が恒例、家督を継いだ弟を応援するように兄弟たちが駆けつけた。

さて、久々に本屋を物色していたら週刊誌や月刊誌の特集に来年の展望が目立つ。各分野の専門家らしき御仁が持論を展開。世界経済から各国情勢が並ぶものの、当たるも八卦、当たらぬも八卦にて然したる興味もないのだが、やはりこの項目だけは見落とせぬ。世界情勢と同列にこの項目を含めるとは編集者は中々のスゴ腕とみた。「マグロ、ウナギ」(中央公論12月号)の執筆者は三重大学生物資源学部准教授の勝川俊雄氏。

マグロといえば築地の初競りが注目。今年は大間のクロマグロが史上最高値にて落札されたことが話題を集めただけに来年はどうか。222キロの落札価格1億5千5百万円、キロ単価70万円は前年の3倍以上。そんな話題のかげではクロマグロの未成魚の乱獲が進み、漁獲高が大幅に減少しているという。マグロを巡ってはこの夏に雑誌の企画で築地魚河岸のアニキと対談をさせていただいたのだが、改めて読み返してみると中々いい内容に仕上がっている。

そちらを抜粋すれば、回遊魚のマグロは日本海を北上して津軽海峡に向かうんだけどその途中に巻き網が盛んな漁場があって、巻き網ってのは一網打尽って言葉がある位だから産卵前の未成魚も獲られちゃう。かつては100キロを超える大物も揚がったらしいのだが、近年は大半が30キロ未満で中には3キロなんてのも...。

仮に3キロのマグロだとキロ単価はだいたい1千円位、そうすると1尾3千円ぽっち。それが100キロになるとキロ単価で5千円は下らず、仮に8千円としても売価80万円。大物が獲れないから数で稼がねば...とまさに負の循環が繰り返されて絶滅寸前の危機。天の恵みだけに漁獲規制しか打開策はないはずなのだが、大漁旗こそ漁師の命、その発想のコペルニクス的転換の障壁の高さは以前の記事の通り。

が、漁師以上に監督官庁の姿勢が腑に落ちぬ。漁獲高が減少した分は補助金で...。でも、それはあくまでも穴が開いたら埋めるって対処療法であって、規制せずば漁獲高は減少の一途を辿るのは明白。つまりは差額を補填する補助金は際限なく増加する。地元の漁師の為に財務省と戦う監督官庁などといえばカッコはいいがそりゃ単なるタカリってやつで、補助金をバラまくことしかない役人の陳腐な発想以外の何物でもない。

100キロに育つまでに5年、5年待てば十分に元が取れるのだからその間「だけ」補填するとか、とにかく長期的視野に立たねば傷口は広がる一方ではないかと。

(平成26年12月30日/1981回)

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2014年12月29日 (月)

武勇伝

働き者の農家の朝は早い。随分と昔の話、夜明け前に畑仕事に精を出していたSさんが不審者と見間違われて警察に連行されたという話は地元の語り草になっている。格好位見れば分かりそうなもんだけど...。

が、武勇伝といえばおらがセンセイとて負けちゃいない。選挙戦の最中にゴルフ。人目を忍んでこそこそ行くのは凡人だが、大物は違う。駅で見かけた候補者に車中から窓を開けて「がんばれよ」と。

武勇伝ってのは本人が意識している訳でもなく、その自然な所作が武勇伝たる所以なのだが、そんなゴルフ好きのおらがセンセイが年内最後の月例大会を優勝で飾られたのだそうで。「そういういい話はぜひ山崎君にも...」とひょっこり夜の事務所に顔を出された。実況中継が如く息詰まる熱戦の様子を語る当人の話を「適度な」相槌を打ちつつ、聞いていたのだが、帰り際には「(選挙の)情勢はどうか」との確認も怠りない。そう、数週間前の話。

凡人、いや凡人以下の小心者の私などはそこに負い目を抱きつつ、さりとて特別な事情から断れるような状況にもなく、御一緒させていただくことになった。あくまでも誘われた側なのだが、「おいおい、こんなところに居て大丈夫かよ」と冗談半分に気遣いを見せるメンバー。武勇伝は不要にて他言無用とお伝えしておいたのだが、今以て噂にならぬところを見るにメンバーが守秘義務を果たしてくれた(らしい)。勿論、19番ホール(=夜の宴会)は丁重に御辞退申し上げて、候補者の駅頭に合流した。そうそう、その特別な理由ってのが...。

数ヶ月前に企画されたゴルフコンペ。私の不手際にてメンバーに欠員が生じ、その代打にて出席した当人がホールインワンを達成した。麻雀でいえば役満の「九蓮宝燈」のようなもので縁起には諸説あるが、とにかく万分の1の確率で技術以上に運が左右するだけに玄人の未経験者も少なくない。その当人とてアマチュア・ゴルファーにとっての夢のタイトル、クラブ・チャンピオン、いわゆるクラチャンの経験者なのだが、その快挙だけはこれまでに経験がなかったそうで...。その達成記念ゴルフ大会とあっては主賓並みの扱い。

そうそう、毎年恒例のおらがセンセイ主催の忘年ゴルフと翌日には事務所の正月飾りを終えた。正月飾りといえば縁起が付きまとう。毎年のことながら地元の鳶職人Mさんが営む露店にて購入するのだが、大晦日の一夜飾りは縁起が良くない。やはり「八」か「十」あたり。今年は「八」の日が大安と重なったことからその日が最適と...そのへんまでは良かったのだが、事前に買っておけば当日の手間が省けると購入した前日が仏滅だと妻に告げられた。

縁起も担げばキリがないが、そりゃ余計な一言ってもんで。仏滅の日に結婚式を挙げれば諸々の費用が安く済む上に離婚も少ないとか...。一方で大安吉日を選んでも万事順調とは限らぬ。縁起もほどほどに。

(平成26年12月29日/1980回)

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2014年12月28日 (日)

特撰一本

数年前に脳梗塞を患い、九死に一生を得たTさん。不屈の闘志でリハビリに励み、驚異的な回復を見せた。それでも当時の後遺症か未だ片側に麻痺が残り、言語も一部不自由が残るTさんだが、現在は腎機能の低下から人工透析の日々。今回ばかりはさすがにお手上げと地元回りの最中に着信があった。

親の介護は子の役目であることは本人も重々承知なのだが、いかんせん会社勤務。透析患者にはタクシー券が支給されるからそれを利用することも可能なはずだが、そこまで頼りにされては拒む訳にも参らぬと用件に付き合うことになった。聞けば大型のシュレッダーを購入したいのだそうで、ホームセンターへの往復に買い物の同行。

まさに介護タクシーならぬ家政婦並みの活躍だが、同行すれば障害者の苦悩が垣間見える。複数の製品の選択に迷うTさん相手に店員が親切丁寧に対応されていた。時に言語に不自由があると軽蔑的な視線が注がれることもあるらしく、それが店の顧客対応ともなると何とも切ない気分にさせられるのだとか...。

さて、正月といえばやっぱり...「餅」。最近はめっきり少なくなったが、区内でも餅つきが行われる。「八」は末広がりで縁起がいいから毎年28日に行われることが多い。杵と臼を有するのは地元の旧家位なもので、私の近所のKさん宅でも恒例の餅つきが行われ、夕方には「雑煮用に...」と小松菜を添えて届けていただく心遣いに頭が下がる。今日が28日だから今年も督促しているようだナ。

これが市販の切り餅とは全然違って、抜群に旨い。特別に仕入れた日本酒を片手にその雑煮を食べるのが正月のささやかな愉しみの一つになっている。暮れの挨拶回りの途中に立ち寄る酒屋では未だ見ぬ「幻の酒」を探して全国の酒蔵を回っている主人のIさんと談議を交わしつつ、正月の特撰一本をいただくのだが、今年の銘柄は...。

近年はすっきりとした飲み口が特徴の吟醸酒ブームだが、昨年は福岡県久留米市の山口酒造場「庭のうぐいす」シリーズの大吟醸「心」をいただいた。これは美味いよ。うぐいすシリーズの最高峰、純米大吟醸「くろうぐ」もお薦めだとか...。

一昨年は静岡県島田市の大村屋酒造場「おんな泣かせ」。あまりの美味しさに「おんな」だけでなく、男も泣かせるおんな泣かせと評され、酒屋にとっては中々仕入れることが出来ないことから酒屋泣かせと呼ばれる一品。「おんな泣かせ」然り、近年は静岡県の酒蔵に勢いがある。「磯自慢」「開運」「初亀」なども御当地銘柄。

かつては酒処として他の追随を許さなかった郷里の低迷を残念に思いつつ、新たな日本酒の発掘に余念がないのだが、酒屋の主人曰く今年のお薦めの一本もやはり御当地の酒蔵。百人一首に登場する「田子の浦にうち出いでてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」が詠まれた静岡県由比町にある神沢川酒造場の銘酒「正雪-大吟醸原酒 斗瓶取り-」だそうで。

(平成26年12月28日/1979回)

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2014年12月27日 (土)

御用納め

「御自宅でどうぞ」と事務員から「自慢の」手作りクッキーをいただいた。サンタクロース柄のラッピングに子供たちも大喜び。全て自宅に持ち帰ると勝手に食べられちゃうから内緒で一袋だけ事務所に隠しておいたのだが、折角だから...と、コンビニのドリップコヒーを片手にいただいた。それにしても百円は買い得感抜群。缶コーヒーよりもおいしい上にコストも軽減されるだろうから店の利益も...。

昨日は役所の御用納め。そんな御用納めを前に本市の職員が電車内の痴漢容疑で逮捕されたとのニュースを目にした。公務員ってのはスグ新聞沙汰にされちゃうからナ...いやいや公務員に限らず立派な犯罪ですぞ。およそその手の話であれば性癖か仕事上のストレスか。

そのへんに職場の様子が窺い知れるのだが、最近は仕事上のストレスも多い。以前であれば監督役のセンセイの御目溢しもあったはずだし、それが地元の為になるのであれば擁護してくれた。が、今は手のひらを返したように目の敵にされるのだからたまったもんではない。ただでさえ減点主義の役所の世界なのだから余計にやる気が失せるというもので...。

最近聞いた話だが、あるセンセイが支援者ご一行様を連れて施設の見学に訪ねたという。見送り時にはズラリと居並ぶ幹部たち。「センセイってスゴいんだね~」と支援者。それがセンセイの権威付けとして票に繋がるらしい。いやいや私じゃないよ。そんな事情は百も承知だから私の時などは気遣い一切無用と伝え、本当にそれでいいんだけど猜疑心のカタマリであれば逆にビビってしまって、過剰反応を見せられる。そのへんの阿吽の呼吸ってほんと難しいんだよナ。

そうそう、正月といえば初詣。そして初詣の際には古い御札や御守等々が特設の納札所に持ち込まれる。中には家庭ごみとはいかぬまでもぬいぐるみ等が含まれることがあって、「おい、神様を何だと思っとるんだ」と怒鳴ったかは知らぬが、注意喚起の看板のせいか最近はそのへんはキチンと徹底されるようになった。

祈祷後に焼却場に持ち込まれるのだが、ここで毎年必ず物言いが付く。それがどうもイジメに近いらしく、それは許せんと役所相手の直談判に及ぶことになった。「センセイの絡みもあるようですし...」-「うん、話が早いナ」と、関係者に事情を伝えれば神社総代が一言、「いや、挨拶に行こう」と。う~ん、地元「でも」信用されていないのか、こちらこそ猜疑心のカタマリなのだが、訪ねた相手は戦々恐々。

が、「搬入の決まりがあればこちらも協力は惜しまぬつもりで...」と低姿勢で臨んだ総代に小言の一つも覚悟していた向こうは拍子抜けした様子。「そのへんは地元の慣習でしょうから...」と最低限の確認に留めた。そんな総代の元職は...。「そんなもんだよ」と諭された一幕であった。

(平成26年12月27日/1978回)

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2014年12月26日 (金)

r>g

r>gに象徴されるトマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」が世界的なベストセラーと聞いた。「r」は資本収益率、「g」は経済成長率を意味し、資本収益率は経済成長率を上回らない、つまりは能力があっても、人一倍の努力を払っても、遺産を相続して運用しているものには勝てないとも...。

格差社会を認めない勢力にとっては格好の材料、「r」を減らせば格差が縮まるとばかりに資本家への課税強化を図った上で再配分を実現すべきではないかと息巻く。連日の地元回りで同年代の子供を抱える母親と教育の話題になったんだけど区内の一部学区において私学進学率が高い理由はやはり親の収入だったりもする。子供の学力格差は親の収入格差なんてのは巷で聞くけどやっぱり...。

「ほれみろ、経済成長よりも格差是正だ」なんて言われそうなもんだが、それらは二律背反な事象ではなく、むしろ成長率が低ければ格差が広がるってことだから成長率はやっぱり高いほうがいいんだナ...と。ここまででガッカリしちゃう方も居るかもしれないけど理論は理論であくまでも一般論だから「全てがダメ」って訳じゃないんだよね。

折角の親の遺産を食い潰してしまう方もいれば、むしろ資産などなくとも一代で巨万の富を築く人物もいる訳でそのへんが人生の醍醐味ではないかと思うのだが、「金持ちを貧乏にしても貧乏人が金持ちになれる訳ではない」とはサッチャー女史の名言。ここ数日の地元回りで御自宅周辺がすっかり変貌した様子に唖然とさせられることがあった。相続にて先祖代々の土地を失う苦悩やいかばかりか。

さて、ふとした縁で知り合った銀座のIさんから手紙が届いた。何かの折に店を利用させていただいたのだが、以来、とんと伺う機会なく...(そりゃそうだよナ)。近況報告らしき手紙によれば選挙の月の銀座は「閑」となるらしく、店の案内とともに一通のレターが添えられていた。「ツキを呼ぶ魔法の言葉」と題した文章。世にも不思議な話が綴られていてふむふむと読んでいたのだが、運命は最初から決まっている...と。

一般的に「プランB」とは次善の策を意味するが、その「B」が「Bomb」爆弾の意として外資系企業では大胆なリストラの隠語として利用されることもあって、私の在職時にも社内で「プランB」が囁かれたことがあった。どことなく聞こえてくる噂に緊迫した日々。そんなXデーはある日突然やってきた。出社時に机上の留守電ランプが点滅していて「昨夜も随分残業したはずだが、留守電は無かったよな。何だろう」と聞いてみれば上層部からの呼び出し。

そこで1週間以内の解雇を言い渡されるのだからたまったもんではない。半年位は生活に困らぬ示談金を積んでくれるのだから覚悟さえ出来ていればそれも「アリ」だと思うのだが、とりわけ私の部門は壊滅状態で30名に対して残留は5名。しかも私以外の4名はいづれも好成績の連中だが、当時の私の売上げはゼロ。世にも奇妙な出来事なのだが、でも、「既に人生は決まっている」としたらやっぱり面白くないよナ。

(平成26年12月26日/1977回)

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2014年12月25日 (木)

純ちゃん

「願うところただそこだけだナ」と、大番頭がつぶやいた。気になる正月の天気。正月を前に連日の地元回りを続けているのだが、来年が選挙だから回るんじゃないヨ。毎年、回っているんだから...。

勿論、支援者の御宅を一軒一軒回ればいいのだろうけど、「わざわざ来ずともちゃんと応援するから...」との善意に甘えていて、そんな方々には日々の活動報告を同封した郵便物で許していただいている(つもり)。ということで地元の方々を中心に区内全域を回らせていただくのだが、中には相手陣営の方も含まれる。そりゃ既に白黒が付いていて、もうここまでくると今さら寝返るとか票が覆るなどというのはありえないということは重々に承知をしていて...。

されど、こたびの衆院選のように一朝有事の際には村を挙げて一致団結して事に臨むのだから日頃からその「絆」だけは大事にしておかねばならぬし、不測の事態には何か手助けが出来るかもしれぬ。それが全く知らぬとあっては声もかけにくいもんナ。で、実際にほんと快く迎えて下さって、およそ雑談を交わす程度なのだが、それが故人の昔話であったり、地域の課題であったりと様々。

この前などは「よく来てくれた。まぁお茶でも...」と地元の重鎮の御自宅に上がらせていただいたまでは良かったが、ついつい長居をしてしまい...。帰り際には「ちとそこまで送ってくれ」と介護タクシーの役割まで...いや、それ位であれば御安い御用で。

そうそう、最近読んだ一冊にあの御仁の本があって、そのタイトルが大物感を示すのに十分。弟分の総理を呼び捨てにした政界の御意見番、亀井静香氏の「晋三よ!国滅ぼすことなかれ」。自らを「悪党」と公言して憚らず、その浪花節的なキャラに歯に衣着せぬ物言いは痛快そのもの。霞が関の役人に阿らず、あの財務省相手にも一歩も引かぬ胆力は魅力的。

今の野党は本当にクズとバッサリ。著書にはあの宿敵(というか盟友が如く描かれているのだが...)「純ちゃん」も頻繁に登場する。新自由主義に侵されそうになっている国の行く末を案じて、いつまでも長屋の傘張り浪人を続けている訳に参らぬと「悪党」が槍を磨いて再び立つのだそうで。抵抗勢力は時の権力に抵抗すること自体にその存在意義を見出そうとすることも往々にしてあるだけに真価が問われるのはこれからか。

それにしても、単に政策のみならず人柄や当人の生き様に運不運も含めて十派一絡げで評価されるのが選挙というものではないかと思っていて、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのホリエモン相手に世紀の一戦を制した当人が述懐する。「彼は改革派の象徴だったからね。優秀な青年なんだろうが、今の時代の風潮に染まり、楽して儲けようとした典型。まさに現代社会が産んだ申し子だ」と。同氏に軍配を上げた有権者の判断を信じている。

(平成26年12月25日/1976回)

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2014年12月24日 (水)

けん玉

最近は秘かなブームになりつつあるそうで、実家の母から孫たちへのX’masプレゼントの「けん玉」が届いた。

兎に角「歩くことが大事だ」と教わって年末は地元を歩いている(というか移動は車だけど...)のだが、新百合ヶ丘駅から徒歩5分程度のところに「古沢(ふるさわ)」という地名があって、市街化調整区域となるだけに今も尚、昔ながらの田園風景が残っている。

そこに地名と同じ苗字の方が住んでいたりすることはしばしばだが、この地区には「古沢(こざわ)」姓が多い。読み方が違うとなると妙に気になってみたりもして、そのルーツを調べるべく小島一也先生の著書「麻生郷土歴史年表」を読み返してみるのだが、それらしき記述は見当たらずに...。

隣の万福寺地区では大規模な土地区画整理事業により山林が開発されて閑静な住宅街に変貌を遂げた。この古沢地区はそのすぐ隣となることから横目で見ていて「うちの村でも...」との機運がない訳ではない。このままでは生活が続かない、大事な「鍬」を捨てることにはなるけれども市街化調整区域の網を外して宅地化すれば土地の売却益や家賃収入等も見込める。

そこに目を付けた開発業者は地権者を必死に口説き落とそうとするが、それは地区の将来よりも会社の利益を狙ってのこと。が、万福寺エリアに移り住んで来た方々や他のエリアの方々にとっては最後の楽園というか貴重な癒しの空間となっていることから開発はまかりならんとの声もありそうで...。

自らの住居とて元々は森林の上に建てられたはずなのだが、そんなことは気にもかけず、そこに暮らす農家の生活をどうするかという視点は微塵もない。まぁ何とも私利私欲の勝手な言い分に見えてしまうのだが...。

土地区画整理事業は減歩(=道路や公園等の為の土地を捻出すること)してなんぼの世界。その土地の将来価値を見越した上でその売却益を開発に充当するもの。さりとて、全ての土地を均等に減歩されたのでは小さな地権者の土地はほとんど消滅してしまうからその減歩の大半を被るのは大地主。

だから地元の大地主の判断が地区の将来を左右することになるのだが、宅地化すべきか否か。先祖代々の土地であって、一度失った農地を復元するのはほぼ不可能なだけに日々の苦悩はいかばかりか。

ここ数年、区内在住の中堅企業の社長が会社経営を息子に任せ、畑仕事に精を出されていて収穫物を年末の挨拶と称してお届けいただくのが恒例になっている。モノの価値以上に投機によるマネーゲームが世の中を席巻する時代だけに農業の意義というものを今一度見直してみてはどうかと。

(平成26年12月24日/1975回)

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2014年12月23日 (火)

器量

今さら遊びを本に頼るものでもないが、伊集院静氏の「大人の男の遊び方」を読んだ。ゴルフにギャンブル、酒の嗜み等々、大人としての心得が綴られていて、博打などはやらぬに越したことはないが、やって学べることも少なくない。中でも技術の稚拙以上にどうしても抗えない運不運というものが付きまとうだけに、その中で磨かれるのが人としての器量だとか...。

「器量がわかる」というが、ここまでが自分の範疇だと仕事も生き方も見切ると当人の器量を伸ばす結果に繋がるのだそうで、確かに自らの立ち位置を知らずに失敗する事例は枚挙に暇がない。バッチを付けて勘違いしている人もいるでしょ?私?いえいえ、私は単なる小心者だから生きながらえているようなもんで...。

さて、「玄関のドアを開けた途端に...」とか「風呂に入った途端に...」と、兎に角、寒い季節は注意が必要。水風呂ならぬ「氷」風呂が健康の秘訣などと言うのは燃える闘魂レスラー位なものでやはり体は温めるに限る。そもそもに発熱は体内に侵入したウイルスや菌を殺傷する為の防御機能なのだから体温を高めておくことで治癒力を高めることが出来る(らしい)。

さりとて、どれだけ注意を払っても不慮の事態というのは起こりうるもので、次の目的地への移動途中に道端に倒れている人と遭遇することになった。既に何名の方が当人を囲んでいて、そりゃ助けるのは当然と承知しつつも、あまり野次馬的になっても相手に失礼。ならば見知らぬフリでもして...いや、今、車が通過したのは確かセンセイじゃなかった?そんなことを吹聴されたのではたまらない。ならば有権者にアピールする絶好のチャンス...などと悠長に考えている余裕もなくそのまま救護に加わった。

既に「救急車は呼んでありますので」と御婦人。何が出来る訳でもないのだが、顔色が優れない様子に「大丈夫ですか」と声をかければおぼろげながら意識はあって、「ちょっと気分が悪くなってしまっただけですから...」と。上着を脱いで防寒具代わりにかけ、気にしていただく通行人には「救急車は手配してありますので御心配なく」と伝えつつ、冷静に救急車の到着を待つのだが、一向に来る気配がなく...。

御婦人が痺れを切らせて再度119番に電話をすれば別の出動要請で救急車が出払っているらしく隣の区の消防署からこちらに向かっていると。「市議会議員だぞ!」と受話器に怒鳴ってみても到着が早くなる訳でもなく、救急車の台数が少ないことを歎いてみてもあまり意味がなさそうで...。幸いにも暫く後に当人の意識は回復して立ち上がれるようになったのだが、大事をとって救急車に対応を委ねた。

救急車の到着が早ければ...と悔やまれるケースもありそうだが、向こうとて最善を尽くして必死に対応している以上、時にどこかしら運命的なものと悟ることも肝心ではないかと。

(平成26年12月23日/1974回)

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2014年12月22日 (月)

ゴリラ

今年一年間を振り返り、来年の抱負を語り合う。当人によれば来年の抱負は「アフリカにゴリラを見に行くこと」だそうで...。

職業に貴賎はないというけれども29歳にして月収15万円の携帯ショップの店員。片や同い年なれど年収2千万円以上の外資系勤務。立場はすっかり逆転してしまったが、「割り勘」と「〆のラーメン」は今も続くいつもの社長との忘年会。都内某所の待ち合わせだが、約束の時間よりも随分と早い到着。

持て余した時間をいかに使うか。やっぱり年末だけに「癒し」だよナ。内臓に効くとされる足裏マッサージ。行きつけの店があるのだが、往復時間を加味すればちと厳しい。スマホ検索にて近辺のマッサージ店に。それにしてもビルの入口には似たような看板が目立つ。勿論、大半が隣国の方が営む店舗であってレベルは千差万別だが、まがいもんも少なくない。やっぱりハズレか...。

開口一番、「オマエにお薦めの本を持ってきた」と差し出された一冊は...「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」。「おいおいバカも休み休み言え」と反論しつつしっかり手に取ってしまったのだが、当人曰く「黄金の羽根」とは制度の歪みによって生み出される「幸運」、つまりは役所の補助金的なものであって、「黄金の羽根を減らすのがオマエの役目だ」などと減らず口が始まった。

毎度のことながら旨いもんに舌鼓を打ちつつ、話題は尽きないのだが、たまたま話がシドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」に及んだ。南アフリカのダイヤモンド採掘から始まる長編だが、随分と懐かしいナ。アフリカといえば最近はエボラ出血熱が思い浮かぶが、あれだけの広大な大陸には大自然のロマンが溢れている。かつて、南アフリカ帰りの同級生がその大自然を絶賛していただけに一度は挑戦したいのだが、不安定な治安情勢に伝染病も怖い...が、何よりももう若くない。

そこに挑む挑戦心こそ当人の真骨頂なのだが、奥様も同伴にて長旅に出るという。その行程が驚愕。F1のモナコGPを見てからアフリカ大陸に渡り、ルワンダに入国後、コンゴとの国境付近にて野生のマウンテンゴリラを見て、帰りにヴィクトリアの滝に立ち寄って南アフリカ経由で帰国というもの。ルワンダといえば民族紛争が深刻ではないかと聞けば隣国のコンゴのほうが断然危険らしく、ルワンダであれば...と。

野生のゴリラの見学には国が発行する許可証が必要とのことでその価格6百ドル。それに現地ガイドや用心棒などを含めるとそれだけで1千ドルは下らないというから恐れ入る。水と治安がタダなのは日本位なもの。「そんなに払わずとも上野動物園で見れるぞ」と教えてやったのだが、世界的にゴリラは絶滅の危機に瀕していて、大自然に生息するゴリラを何としても見たいのだとか。

でも、当人によれば、これまでゴリラの話はウケが「いまいち」らしく、ならば私のブログにでも...と。

(平成26年12月22日/1973回)

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2014年12月21日 (日)

議員立法

常任委員会や本会議は昼間の開催だから夜は忘年会。というのがこの季節の定番なのだが、今年は衆院選が重なった。地元の居酒屋ともなれば「こんなところでくだを巻いている暇があったら候補者と駅頭に立てば...」と周囲の冷ややかな視線が注がれがち。

ようやく解禁とばかりに飲み食いをしていたのだが、来年の多摩川リバーサイド駅伝の案内が届いてはたと気づいた。そういえば横浜マラソンもあったナ(汗)。恒例の多摩川リバーサイド駅伝への出場も「さすがに来年は選挙の年だから...」と躊躇する向きもあるが、話題性は十分、「だからこそ」出るんじゃないのか、この機を逃してどうするんだと意気込んでみるものの、もう一つの企画には及び腰。その企画とは...。

来春の統一選前には任期最後の定例会が残されていて、主に4月以降の新年度における予算についての審議が行われるのだが、そんな定例会を前にテレビ神奈川にて「予算議会を前に」と称した座談会が放映される。各会派の代表が出演して本市の予算について語り合うという企画なのだが、今さら目立つ必要もないし、論客に囲まれていては恥の上塗りにしかなりえない。これまでそぉ~っと逃げ隠れてきたのだが、年貢の納め時とばかりに団会議にて担ぎ出された。う~ん、複雑な気分。

そう、追認機関の汚名を返上せよとばかりに最近は議員立法も少なくない。今回の定例会においては「理容師法施行条例及び川崎市美容師法施行条例の一部を改正する条例」や「町内会・自治会の活動の活性化に関する条例」等が上程された。前者は公衆衛生上の観点から理容店及び美容店における専用の洗髪台の設置を義務付けるもの。後者は町内会・自治会の活動を後押しするものであって、ともに超党派による専門チームが活躍して条例化にこぎつけた。

とりわけ後者などは条例の成立に呼応するが如く行政側も矢継ぎ早に新たな施策を講じ始めた。その一つに防犯灯の維持・管理があって、ESCO事業を導入することで町内会・自治会の負担を軽減するとともに防犯灯のLED化の促進を狙うという。

そして、もう一つは町内会・自治会の会館建設費の助成拡充。とりわけ都市部においては近隣とのコミュニケーションの希薄化が顕著だけに、その活性化は言わずもがなだが、いざコミュニティの活動をするにも拠点がない。地元の御大尽でも居れば立派な会館を寄贈してくれそうだが、こんな御時世にはそれも期待できそうにもなく...。これから土地を購入して会館を建てるとなれば数千万円は下らない。

建設後の維持費は月々の会費で何とか賄えるにせよ、当初の建設費に利払いも含めるとなるとさすがにキツい。現在は利子分のみ市が負担しているものの、来年度以降は建設費についても半額程度を市が助成することになるらしく...。議員立法の威力ってバカに出来ぬよナ。

(平成26年12月21日/1972回)

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2014年12月20日 (土)

夢の技術

イデオロギーは真逆なれどもその思想信条を以って人柄まで否定されるものではない。最近、このブログにも登場回数の多い副委員長はあくまでも成り行き上、というか役職上、御一緒になる機会が多いだけなのだが(笑)、同党の中にも妙にウマが合うセンセイも居られて、その一人が川崎区の佐野仁昭センセイ。

ドサクサに紛れて交渉事をまとめるのはハゲタカ外資の常套手段(でもないか...)。世に「今にして思えば...」と後悔することは少なくないが、確かにあの時も急だったもんナ。国に申請中の国庫補助が採択されない可能性があって、仮に採択されねばこれまでの計画が全て水の泡。技術集積が進む臨海部全体の地盤沈下に繋がりかねないと囁かれて陳情団の末席を汚すことになった。

さりとて、当時はその道の権威とされる「東大の」エラいセンセイの話を信じて疑わなかったのだが、世渡り力を磨く為の必読書、ロバート・チャルディーニ氏の「影響力の武器」には人が揺れ動かされるものの一つに「権威」があって、その「権威」について一章を割いて解説されている。今にして思えば...。

そうそう、そんな日本共産党の佐野仁昭氏の一般質問では仮称ものづくりナノ医療イノベーションセンターが槍玉に上がった。「他会派の代表質問で明らかになったように...」と、その他会派ってのはウチのことで原稿を担当したのは何を隠そうこの私なのだが、当初、当該施設に入居する大学や民間企業等の負担によって賄われるとされてきた運営費の雲行きが怪しい。その際に「まさか税金投入などあるまいな」と念を押したのだが、事業主体となる財団法人から「もう間もなく」今後の収支見通しが示されるからそれを見て判断したいとの回答があった。

が、状況的には大変厳しいとされていて...。そりゃそうだよ、実用化の可能性が高いのであれば民間の資金が集まるだろうから何も国庫補助や市費を投じる必要はない。「不足分を税金で穴埋めすることはないのか」との同氏の厳しい追及に対して、「運営費は当該施設に入居する大学や民間企業等の負担を原則として参りたい」との一辺倒の答弁。そんな答弁を聞いていて、構図が似ていることに気づかされる。

最近のニュースに最後まで自説を曲げなかった研究員が理研を退職されたと聞いた。「夢の技術」に翻弄されないようにしないとナ。まぁ、そちらは代表質問の補完のようなものだが、国庫補助といえば...。

本市が有する「そよかぜ」という名の災害救助用のヘリコプターの更新が予定されていて、その機体購入費は17億円と安くない買い物。更新の必要は本当にあるのか、それだけの高額の機種が必要なのか等々、過去に厳しい追及を見せてきた橋本勝氏(多摩区)が今回も質問に立った。

当初は国庫補助(2分の1)が見込まれていたものの、その申請が不採択になったことから緊急防災減災事業債の活用を図ることになった。つまりは全額が市費負担となる訳で安易に看過出来る話ではない。予め不採択となりうる情報を有しながらあえて国庫補助で本市の負担を軽減できると議会や財政当局に報告をしていたのではないかと具体的な証拠を挙げて追及。「どうせ税金だから...」という姿勢は許されるものではないと厳しい態度で詰め寄った。

(平成26年12月20日/1971回)

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2014年12月19日 (金)

野望の王国

さて、選挙における人件費で支出が公に認められているのは選挙カーの運転手とウグイスのみ。それ以外は無償奉仕。陣営によっては若いスタッフの活躍も目立つが、警察にとっては格好の標的。「あんな若いヤツらが無償で手伝う訳ないよナ」と尋問すれば....。

「後日、ちゃんと払うからとりあえず無償ということにしといてくれ、と言われました」などと白状しようものなら、そりゃもう立派な選挙違反。学生アルバイトにビラ配りなどの選挙運動をさせた上で、報酬を渡したとして秘書らが逮捕され、当選無効となる事例は少なくない。ということで選挙は候補者の為に無償で働ける方がどれだけいるかが運動を大きく左右するが、献身的な無償奉仕といえばこちらも同じ。

国の特別会計について元財務大臣の塩川正十郎氏が「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている」と語った話は有名だが、末端の方々の献身的な活動を笠に着ての杜撰な管理は許されるものではない。そちらを敵に回せば次回の選挙における逆風は必死だけに誰も汚れ役は受けないことが往々にしてあるが、さりとて誰かがやらねば組織は腐敗するだけに「福祉」が隠れ蓑にならぬよう釘を刺した。

そう、今回の一般質問では川崎市社会福祉協議会への補助金・委託料を取り上げた。市から入手した同協議会の収支報告決算書に目を通した上で臨んだものの、時間的な制約から全般的な内容に留めたのだが、補助金・委託料の実態を明らかにするとともにその金額の妥当性と事業の検証のあり方等について追及。

ちなみに本年度における補助事業及び委託事業における合計は計38事業で約27億7千万円もが本市から支出されており、同協議会は本市の出資法人ではないが、指定管理料なども含めるとそれら以上に関与が大きい団体となるだけに事業の適正執行を求めた。

そう、当日におけるわが会派の青木功雄氏(高津区)の質問では保護者の一日保育士体験の事例が紹介された。目が離せない乳幼児を預かる保育士の苦悩は筆舌に尽くしがたいが、保護者がそちらを体験することで保育士という仕事の大変さを実感するとともに保育園との信頼関係を培うという効果も期待出来るとのこと。また、最近はアニメとのコラボで観光客の誘致を目指す自治体も見受けられるが、映像コンテンツやロケ地の魅力発信の為には制約が多くそのへんの障壁の高さがネックになっている課題を指摘しつつ、改善を求めた。

質問の中では漫画「スラムダンク」の舞台となった鎌倉市に海外からの観光客が押し寄せている話が紹介されていたが、「スラムダンク」といえばその原作者、井上雄彦氏の話題作「リアル」第13巻を読むべしと何かの本にあった。そうそう、本市ゆかりの漫画といえば、「美味しんぼ」の原作者、雁屋哲氏による「野望の王国」がお薦めか。

(平成26年12月19日/1970回)

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2014年12月18日 (木)

狐と狸

大寒波の到来。私の郷里などでも例年よりも早い積雪と聞いたが、被災地にとっては三度目となる冬の到来。寒風吹きすさぶ中、仮設住宅の方々の苦悩いかばかりか。

さて、本日から一般質問がスタート。選挙日程に配慮した結果、2日間に凝縮して行われるのだが、1日目は27名、2日目は24名の計51名が手を上げた。本来であれば持ち時間30分のところを今回は15分に短縮するものの、それでも終了時間は随分と遅くなることが予想されている。

6月と12月の定例会における一般質問は川崎市議会が発行する広報紙「議会かわさき」に掲載され、新聞折込等で全戸配布されるのだが、とりわけ、12月の定例会であれば翌年の新年会で支援者の方々に配布する資料にも活用出来るほか、来年の春には統一地方選が予定されていることから有権者にアピール出来る絶好のチャンスとなるだけに大半のセンセイが発言通告を行った。で、通告を終えた後の事前のやりとりでは...。

予め手の内をバラすと緊張感に乏しくなってしまう一方で、質問内容を隠してみても議論が噛み合わないこともあることからそれなりの趣旨を伝えた上で質問要旨だけ行政側に渡しておくのだが、暫くすると「答弁書が出来ましたので...」と連絡を受けることになる。「FAXで結構。過不足等あればこちらから御連絡します」と伝えるのだが、ほぼ必ず「これから答弁書を持参しますので少し時間をいただけませんか」と執拗に追い回される。

その意図するところは説明時に相手の反応を実際に「目で見る」ことで再質問の有無や手応えなどを掴むということらしいのだが、こちらとて行政側に余程の怠慢でもない限りは意地悪をするつもりなどないから「御心配は無用」と伝えるのだが、「それでも何とか...」と。つくづくセンセイってのはやっぱり信頼されていないんだナと思う瞬間。

それにしても答弁書の持参時にこちらの質問を勝手に修正してゴリ押しされるのは不愉快そのもの。そりゃこちらとて向こうに不都合なことを知っていて質問をする訳だからまずはそのままの内容で答弁書を持参するべきなのだが、「このように修正したほうが...」などと言われるのは大きな御世話。中には「あのセンセイの質問をオレが修正させたんだ」などと吹聴して回っているヤツも居るって言うじゃないか。

そんなこんなで狐と狸の化かし合いが如く相手の資質を見極める上で絶好の機会となっていて、こちらとてちゃんと通信簿を付けて何かの際には「あの課長は本当に大丈夫か?」などと厭味も漏らしてみたりもするから人知れず当人の人事評価に繋がっていることをお忘れなく。

そうそう、このたび、川崎市議会の中に音楽振興議員連盟が発足し、晴れて事務局長に就任させていただいた。毎月1千円の会費制なのだが、音楽を聴くことで豊かな情緒を育みつつ、音楽のまち「かわさき」をPRしようとのことらしく...。会長はやっぱりこの人、わが会派の鏑木茂哉センセイ。

(平成26年12月18日/1969回)

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2014年12月17日 (水)

殊勲賞

懲りずに今日も選挙の話題から。党本部の組織本部長、といえども警護対象者ではないらしく単身乗り込んできた田中和徳センセイの応援演説。であればそこまででもないのだが、さすがに官房長官ともなれば...。

秘書官から次々に連絡が入る。「予定時刻に到着予定」、「5分後に予定通り到着」、「たった今、到着」。いつも険しい顔を崩さぬ長官の周囲を物々しいSPが固め、そのまま登壇。その演説途中にマイクと照明の電源が落ちた。

一瞬にして凍りつく会場。後ろに隠してあったトラメガで取り繕って、演説はそのまま続いたのだが、目の前の聴衆は思ったはず。「縁起でもない」と。が、候補者は柳に風と、それがまた本人の愛されるべきキャラに結びついているのだが、それ以上に...「官房長官のカミナリが落ちるんじゃないか」と。その後は知らぬ。

「縁起」といえば「ゲン」担ぎ。選挙のウグイスなども「これまでに応援した候補は全勝です」などと自慢話を吹聴されたりもするのだが、当落上の候補者ともなればそんな「ゲン」に縋(すが)ってみたくもなるもの。でも、それじゃあ落選候補のウグイスが気の毒じゃないか。落選はあくまでも本人の責任、ということで「私の場合は」こだわったことはない。そんなのは迷信の類に過ぎないのだが、思い込みの効果はバカには出来ぬ。瓦割りと一緒で割れぬと思えば迷いが生じるが、心頭滅却すれば火もまた...涼しい訳ないよナ。

そうそう、そんな縁起の良さといえば...。何を隠そう私の事務所も全勝記録を更新中。もう、過去に何回戦ったんだろう。おらがセンセイの時代に3回、私の選挙も3回、立地に恵まれているから衆院選の時なども候補者が使わせてくれとの依頼が舞い込むこともしばしばなのだが、不思議と負け戦の時などは利用されておらず。衆院選は比例復活も含むもののこれまでの落選候補はゼロ。こちらとて土が付くことを拒んでいる訳ではないのだが、下手なセンセイよりも当選回数の多い縁起のいい事務所。

そう、私の区は富裕層が多いから比較的保守的な地盤なのだが、特に自民党が強い訳でもなければ民主党が強い訳でもなく、微妙且つ複雑な選挙区。されど、これだけの追い風選挙で苦戦などというのはみっともない。ちゃんとやればそれなりの票に結びつくのだが、さすがに今回は官房長官の電源喪失以上に冷や冷やもの。

それもそのはず、区の支部長を務めていたOセンセイが急逝された上に保守系無所属の県議のセンセイも他陣営の応援に回られ...。尚且つ、代表質問のような役まで回ってくるものだから地元はほとんど不在の状態でほんとヤバかった。それでもここまで善戦出来たのはOセンセイの後継者(同じく)Oさんの活躍によるもの。不在時の地元活動は全て任せたのだが、運命の悪戯かOセンセイの置き土産か陰の殊勲賞ではないかと。

(平成26年12月17日/1968回)

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2014年12月16日 (火)

補足

明日の本会議に向けて委員長報告に目を通している。現在、副委員長は日本共産党のセンセイに務めていただいているのだが、生真面目な性格にてよく手を上げて発言される。

およそ質疑が尽きて、そろそろ結論に...という頃に「委員長、補足を...」などと手を上げられれば、副委員長として委員の発言の不足部分を補ってくれそうに見えるのだが、なんてことはない「補足」とはいうものの本人の言い分が主だったりもするものだから...。それが1問のみならず4問ともなればもう他の委員の堪忍袋の緒も限界。共産党以外のセンセイ方の冷たい視線が向けられる。

向けられるといっても副委員長じゃなくて私にだよ、私に。正副委員長には十分な事前レクの時間が用意されているのだからその位はそちらで片付けておけよということらしく...。私自身の過失であれば丁重にお詫び申し上げるのだが、隣の副委員長のことゆえに...。「まぁまぁ」と宥めつつ、よりによって何故に宿敵(とも思っていなかったりして...)の尻拭いをせにゃいかんのかとじっと我慢を貫くのだが、そりゃ議席が倍増すれば意気揚々になるのも仕方ないか。

立候補には供託金(衆議院は300万円)が必要となる一方で、一定数(有効投票総数の10分の1)を獲得出来ねば国庫に没収される。つまりは冷やかし御免の制度なのだが、そんな負担を覚悟の上で、ほぼ全選挙区に候補者を擁立するとは中々気骨ある政党ではないかと思っていて、あそこの選挙区は相手候補が強敵で勝てぬから...とかそんな弱腰な野党とは訳が違う。

そもそもに思想信条が違うのだから都合よく選挙協力など出来るわけ無いではないかというその信念こそがまさに日本共産党たる所以。今回の代表質問において「浮いては消える政党に翻弄され、右往左往する候補者は国の将来を案ずるというよりも私利私欲以外の何物でもない」との文脈を含めておいたが、そんな私欲に勝る候補者の事情は有権者とて全て御見通し。そんな政界渡り鳥に厳しい審判が下った選挙でもあった。

そうそう、晴れて(でもないか...)「比例にて」当選を果たした候補者から当選報告会の御案内をいただいたのだが、丁重に御辞退申し上げた。当選までは全力を尽くすけれども目標を達成すれば次なる仕事が待っている。目標達成はあくまでも一里塚であって、成功は一日で捨て去るべし。そんな余韻に浸っている暇はない。

委員長報告の翌日からは一般質問がスタート。今回の質問項目は「社会福祉協議会について」と「調整池について」の2問。社会福祉協議会については本市からの委託や補助金等により様々な事業が実施されているが、その実態と金額の妥当性、事業の執行状況の検証等をいかにすべきかとの視点から追及する予定。

蛇足、いや「補足」ながら冒頭の副委員長人事は私の専権事項ではなく、あくまでも会派の所属人数により自動的に割振られる仕組みにて自らの不運を歎いているのだが、本年最後の委員会を終えた。

(平成26年12月16日/1967回)

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2014年12月15日 (月)

受診率

「そのへんにセンセイは居ないか?」-「いや、居ませんよ。見張り番らしきジャージ姿の方が...」-「それだ、それ」。最終日はスーツを捨ててジャージ姿、一介の運動員と応援弁士に司会者も兼ねる一人三役。

が、師走の土曜日ともなれば忘年会も目白押し。欠席とて相手は事情を察してくれるから行かぬ口実に都合はいいのだが、そんな多忙の時こそ顔を出せば票になりそうではないか。そんなセコい発想から出席と御返事を申し上げたまでは良かったが、やはり最終最後とあっては抜けるに抜けれぬ状況にて...。秘書のOさんに「すまぬ」と後を託してそっと立ち去った。

向かった先は麻生区少年野球連盟の忘年会。が、途中、よみうりランドのジュエルミネーションにて大渋滞。抜け道を駆使して辿り着き、御礼の挨拶だけ述べてとんぼがえり。百合ヶ丘駅にて車を乗り捨て電車移動。途中、候補同乗の選挙カーと併走。タッチの差で向ヶ丘遊園駅南口に到着すれば「司会は山ちゃんで...」と選対本部長。午後8時には何とかマイクを収めた。

それぞれに支援者の労をねぎらいつつ、固い握手を交わして別れたつもりが、「明日の午前中は空いてますよね?」とHセンセイ。午後から夜にかけては予定が重なっているものの午前はのんびりと...いや、読書に一般質問の準備を予定していたのだが、そちらに付き合うことになった。

口腔ケアの重要性は言わずもがなで歯以外に他に及ぼす可能性が高いことから歯科衛生士による検診と歯のクリーニングを年に数回受診しているのだが、検診は予防行為に含まれることから診療報酬の対象外。ということで全額自己負担なのだが、それがバカにならぬ金額ともなれば検診から遠のいてしまう方がいる一方で、逆にそれが「無償」となれば応募者が殺到するのも当然で...。

川崎市歯科医師会が実施する口腔がん検診事業には市の補助金は一切投入されておらず、歯科医師会の完全な単独事業として実施されているものの、応募者数は年々うなぎ上りで近年は定員を大幅に超える申込みが殺到しているという。当日はそんな口腔がん検診の現場を見学させていただくとともに本件に限らず現在の本市が実施する健診の課題等々について先生方と意見交換を図らせていただいた。

そりゃやらぬよりもやったほうがいいのは当然ながらそれで見つかる確率等を勘案した際にその費用対効果は果たしてどうか。未然防止は大事だけれども「無償」又は「低額」の対価は誰かが負担せねばならぬ。その対象年齢をどうするか、健診に含める対象範囲をどうするか、それ次第で市の負担額も変動する。

受診率に目が行きがちだが、単に数値を向上させるというよりも、そういう制度があるということを広く周知した上で気軽に利用できる使い勝手のいい制度を目指すべきではないかと。

(平成26年12月15日/1966回)

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2014年12月14日 (日)

投票日

選挙戦の最終局面。仕事帰りの会社員へ支持を訴える為に終電まで立つと本人。それが本人の確固たる意思か、上の命令によるものか知る由もないが、仕事を終えて夜10時過ぎに応援に駆けつけた。

選挙とは人心掌握だけに瀬戸際ともなれば様々な選挙行為が...。土下座が如き御涙頂戴的な行為は効果があることは承知しつつもどうも好かん。「最後の一票まで...」と粘る執念が時に必要であることは否定はしないが、そもそもに政策とは全く関係ない上にどうも演技っぽく見えてしまって...。

それで僅差で当選したとなれば分からぬでもないが、得てして土下座の前に雌雄は決していることが少なくない。そりゃ天命ってもんで土下座で勝敗が決まったなんてのは聞いたことがない。まぁ、それぞれに言い分はあると思うが、人様の前に立つ以上、無様な格好はみっともないし、相手方に失礼というもの。あくまでも会って良かったと思われる元気な姿、好印象を残したいもの。

ということで立つ以上は全力で応援するのだが、さすがに仕事帰りに防寒具もなく声を出し続けて立ち続けるのも1時間がいいところ。候補自身に他数名の応援団は終電までと意気込むが、今さらそんな根性を見せても...。が、先に撤退するとなるとどうも仲間を見捨てていくようで帰るとは言いにくい状況。が、「今日はこれで帰るよ」と後にした。そう、やっぱり自らが進んでやる行為とやらされている行為ではまるで違うんだよナ。

事務員から今日は仕事が早く片付きそうなので定刻前に退社してもいいかとの打診があって「もちろん」と返事をした。定刻というのも本人との契約は日当制なのだが、その申請書類には役所らしく勤務時間を記入する欄があって、一応の合意に基づく時間を記入しているのだが、勿論、定刻前の早退もあれば残業もあっておよそ帳尻が合うように柔軟に対応いただいている。特に仕事が無いなら早めに帰宅して家族サービスをするもよし、趣味に費やすもよし。そこで「ぼ~っ」と定刻を待つ不毛な時間こそが社会の損失。勤務時間「だけ」に囚われ過ぎるのはどうかと思いつつ...。

さて、今日は投票日。自民党圧勝の報道に有頂天になるつもりは全くないが、この2年半の政権運営も国民の皆様全員に支持を得られたとは思っていない。100点満点中80点かもしれないし、中には20点という厳しい点数をいただくかもしれない。が、他党との比較ではどうか。私は競争の原理が働いて複数政党が切磋琢磨するのが望ましいと思うけど、浮いては消える政党にそれを移り歩く候補者ってのは私利私欲以外の何物でもない訳でそんな無責任な連中にだけは政権を譲り渡すことは絶対にまかりならんと。

そんな連中に限って御託を並べて国民の不安を煽るのが得意。私は米国のジョン・F・ケネディ元大統領の「国が何をしてくれるかではなく、国の為に何が出来るか...」は名演説だと思うが、同氏が尊敬していたとされる上杉鷹山公は「なせば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」の言葉を残した。やっぱり不平不満をこぼしているだけじゃダメなんだナ。そうだ、投票に行こう。

(平成26年12月14日/1965回)

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2014年12月13日 (土)

法的手続き

代表質問と委員会における議案審査を終えて、日程的には委員長報告と議案の採決、一般質問が残っていることは承知をしていたものの、いづれも来週以降にて選挙モードに突入したつもりだったのだが...。役所から「次回はいつ登庁するのか?」と督促があって、無視していたら「出頭要請」らしきものが届いた。

一般質問は事前通告制。内容はちゃんと通告しておいたはずなのだが、その具体的な内容を教えてもらわねば...と、いわゆる「質問取り」というやつなのだが、悠長に構えるセンセイに対してピリピリムードの役所側。そのへんの事情を察した事務員がそっとFAXを送ってくれた。選挙にて休会かと思いきや休会は投票日の翌15日(月)のみ。これは投票日の開票作業に職員が借り出されることからその代替措置とのことらしく...。

ということで些か仕事モードなのだが、そういえば、こないだの委員会では議案以外にある陳情の審査も行われた。その陳情というのが、「南部市場青果部卸業者による業務廃止の撤回等を求める陳情」。川崎市地方卸売市場「南部市場」の青果卸売業者が、来年1月末で業務を廃止する申し入れを示していることからその存続を求める内容。卸売業者は市場の中核だけにその撤退は部門全体の死活問題に繋がりかねないのだが、同社の南部市場における業績は過去10年間一貫して取扱高が減少し、年間7千万円もの赤字を計上し続けていることから撤退やむなしとの経営判断が下されたとのこと。

地方卸売市場における許認可権は都道府県が有していて、このたびの一件についても廃止の30日前までに開設者(=川崎市)を通じて県知事宛に廃止届けを提出すれば「法的な」手続きは完了する仕組み。それを止める権限は付されていないのだが、それも当然。民間の経営判断に介入すればその責任を負わねばならぬ。マンション建設と同様にあくまでも法律に則っている以上、故意に建築許可を遅らせたりすれば賠償沙汰になりかねない。故にあくまでも行政指導的な要請が限界、相手とて会社の命運がかかっているだけに...。

むしろここに到るまでの過程に両者に齟齬はなかったか。9月に卸売業者が行った説明会では出席者から「卸会社として品揃えの力量不足が南部市場の低迷の原因ではないか」とか「赤字になった原因や経営状況について詳しく教えて欲しい」との意見があったそうで、でも、それはアンタ(=卸売業者)が力不足だからこんな状況になったんだと言っているようなもので、一蓮托生の仲なのだから市場低迷の責任のなすりつけは逆効果。仮に憐憫の情に流されて存続を選択するにせよ赤字な上にそんな状態では長続きはしないのは明らかで、なるべくしてなってしまった結果に見えなくもない。いづれにしても苦渋の決断。

そんな構図は損失補てん的な補助金に似ていなくもない。補助金をカットされた途端に「オレたちの今後の生活をどうしてくれるんだ」と憤慨する事案なども元々が恵まれていた訳だから市を恨むのは筋違いなんだけどナ。

(平成26年12月13日/1964回)

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2014年12月12日 (金)

物心

帰りが遅いもんだから帰宅時には子供たちは既に夢の中。食卓にサンタクロースへの手紙が置かれていて、届けてくれということらしく...もうそんな季節だナ。

そう、続々とおらが候補者の応援に駆けつける党幹部。中でも谷垣禎一幹事長の演説が胸を打った。谷垣さんといえば自民党が在野に下った際の総裁であって党再生に果たした功績は計り知れない。谷垣さんといえば加藤の乱の時の男泣きのシーンが思い出されるが、本当の腹黒いヤツならあそこで千両役者を演じるはず。そんな腹黒さが政治家の人相を変えていくのだが、既に当選11回議員歴30年以上の大ベテランながらも人相は悪くない。やっぱり正直な性格は得なんだナと思わせるに十分。

さて、今でこそ「公募」は珍しくないが、当時、全国の政令市議選で「初めて」公募を採用したのがこの御仁で選ばれたのが、何を隠そうこの私。後ろ髪を引かれる思いを断ち切って会社に辞表を提出したはいいけれど、孤立無援に手探り状態の私を見かねた育ての親が県議のセンセイを紹介してくれた。県議曰く「麻生区の公募はどうか」と。

当時は民主党の躍進が目覚しく、自民党には逆風だったから「無所属」という選択肢が有力だったのだが、郷里の両親も祖母も妻の実家も「自民党」。公募に落選したら出馬を辞めるようにと釘を刺されて臨んだ面接で何とか合格。その当時の責任者が今日の主人公、田中和徳センセイ。

合格したとて、看板は貸すから後は勝手にやれとなりそうなもんだが、電光石火、その足でおらがセンセイの御自宅を訪問。市連として彼を公認しますので「物心ともに」面倒を見てやって下さいと頭を下げた。「物心ともに」ってことはもしや...。「票」は兎も角も「ゼニ」の面倒も見てくれなんてのは中々言えるもんじゃないけどその一言の効果は絶大だった。

私自身も他人様の浄財はあてにしていなかったけれど事務所から事務員から全ておらがセンセイの負担。それに手弁当で応援して下さる地元の支援者の方々のおかげでほんとそちらの経費はゼロに近かった。無職時代の生活費はバカにならなかったけれどもほんと恵まれた初陣だった。だからいつか地元にも田中和徳センセイに恩返ししなきゃとは思いつつ、パー券もほんの数枚、といってもいつもの社長にツケ回すだけだけど...。

そんな田中和徳センセイも党本部の組織本部長という要職にて中山のりひろ候補の応援にやって来た。本市は多摩川に沿って長く、私鉄の沿線ごとに生活圏が形成されているから南北で様相がまるで違う。慣れない土地は注意が必要。この前なんかは候補者の奥様と別な女性を間違えちゃって...。ましてや今回は「上品な」しんゆりが舞台となるだけに当人に恥をかかせる訳には参らぬと応援団も動員して念入りに下準備。が、そんな気遣い無用とばかりに饒舌な演説を終えた。

当人の選挙区は神奈川第10選挙区(川崎区・幸区・中原区)。当落予想にはしっかりと「S」マークが付されているが、知人が居たらぜひ。

(平成26年12月12日/1963回)

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2014年12月11日 (木)

議長交際費

いつもはこの御仁をネタに言いたい放題だが、その行動力と政治的センスは一目置かれる(というか私が置いているだけの)現職の議長。当人に「行くまいか」と誘われて久々に御供をすることになった。行先は...神奈川第8選挙区のふくだ峰之候補の応援。

そちらには磐石の地盤を有する野党党首が君臨していていたのだが、どうやら地殻変動が生じていて今回は稀に見る僅差の接戦と聞いた。小選挙区で落選した候補が比例により復活当選なんてのはどこか不自然に見えなくもないが、「党首たるもの小選挙区で当選出来ずば...」とのけじめか、退路を断つことで活路を見出す秘策か、それとも単なる余裕か、いづれにせよ比例名簿に重複立候補はなく、それが仇となるか。

敵の大将の首とばかりに人気弁士の小泉進次郎はじめ次々と大物が投入されるまさに注目の選挙区。自らの選挙区とて危ういだけに加勢などというつもりは全くないが、夜の拡大選挙対策会議も支援者が続々と詰めかけ、会場を埋め尽くす熱気に圧倒される。地元のセンセイ方とてそれだけ大物が投入されれば疲労困憊、連日の活動を物語るように悲壮感は漂うものの目だけは死んでいない。

神奈川第8選挙区といえば私どもと隣接の横浜市青葉区と緑区。当人は横浜市会議員時代からの盟友で、ともに横浜市営地下鉄3号線の延伸の実現に向けて汗した仲。そんな連携が自民党の持ち味で近隣のみならず全国津々浦々にその「絆」は広がっている。そりゃ中にはヘンなのもいて、改革への抵抗勢力や権力闘争もあるけれどそりゃどこにでもある話。自由奔放な一人親方も結構だが、やっぱりチームで臨んだほうが世の中を動かすには好都合。

当日は候補者とガッチリ握手を交わし、手短に挨拶を終えて地元へ舞い戻ったのだが、これで3号線も...んなことないナ。そうそう、その帰り際に議長の胸の奥ポケットから「陣中見舞」が...。おいおい一人だけ抜け駆けはイカンぞ、というか用意していなかった自らがいけないのだが、妬みとは怖いもの。「まさか議長交際費じゃあるまいな」などとしっかりチェック。そう、「絆」といえば...。

ついこないだ向原町会の餅つき大会に声をかけていただいた。この「声をかけていただく」というのがミソで勿論ズケズケと押しかけていくことも出来るが居場所に困る。「一応」バッチを付けているはずなのだが、「あれって誰?」なんてヘンな視線で見られぬとも限らぬ。が、そこは支援者が「こちらへどうぞ」と気遣って同じテーブルに呼んで下さった。沢山の親子がブルーシートの上で餅をほおばり、地元の御婦人による特製豚汁をおいしそうに食べていて、そんなほのぼのとしたひとときは仕事の疲れを忘れさせてくれる。

そう、この向原エリアは新百合ヶ丘駅から少し離れたところにある閑静な住宅街なのだが、立派な邸宅が並ぶだけではなく地域の絆がしっかりと根付いている。当時の会長は地元の名士Mさんであって、早くに移住したHさんとの二人三脚による苦節四十年。そんな苦労が実を結び、ほんとに住んでいる人の心にゆとりがあっていいエリアなんだよナ。

(平成26年12月11日/1962回)

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2014年12月10日 (水)

後始末

選挙中にも関わらず大多数のセンセイ方が出席。議席数が最も多いはずのわが会派の出席人数が一番少ない。行先はもしや...。

本人に確認した訳ではないが、そりゃ自民優勢になるのも頷ける。そんな自民優勢の中、混戦と評されるおらが神奈川第9選挙区。本来であれば一刻も早く応援に駆けつけねばならないのだが、私が司会で同じ9区の廣田健一氏(多摩区)が責任者、というか座長。身動きが取れずに「やむなく」勉強会に専念することになった。そう、上智大学大学院院長の北村喜宣氏を迎えての空き家対策プロジェクト主催の勉強会。

「空き家」といえばこのプロジェクトが思い浮かんでしまうのだが、「実家の後始末」などと言われると思い当たるフシがない訳ではない。そう、ちょうど今週の週刊エコノミストの見出しがそちら。来年の1月から課税対象が広がる相続税。死者に鞭打つ、というか悲しむ遺族に追い討ちをかけるようでどうも好かんのだが、かくいう私の郷里の母も相続税対策を...などとボヤく位だから土地家屋の資産価値が高い都市部とあっては尚更のこと。

空き家といえば倒壊寸前の家屋が思い浮かびそうだが、閑静な住宅街とて例外ではない。終の棲家として購入した立派な戸建も息子夫婦は都内のマンションを選択。で、やがて本人は介護施設に入居。息子夫婦は移り住む意志が無さそうだから売却を...と思っても土地規制で1区画あたりの最低面積が制限される。敷地面積の緩和を図れれば売却は進みやすいが小規模住宅の乱立は地区のイメージを損ないかねないと地元同士が対立。

息子夫婦とて高い相続税を負担して手に入れた実家には住まずとも固定資産税と維持費が待ち受ける。そんな空き家を処分しようにも撤去費用もかかれば更地にした途端に固定資産税は最大6倍に跳ね上がり...ならばと手つかずの状態が続く。更地にした途端に最大6倍とは理不尽に見えなくもないが、元来の趣旨は住宅の促進を図ることを目的に家屋を建てれば固定資産税が6分の1に減額されるというのが正しい解釈。それは右肩上がりの時代の産物であって、こんな時代には逆に弊害になりかねない。

この11月に国会において空き家対策特別措置法が可決成立したが、その過程において固定資産税の特例についてはどんな議論があったのか。また、固定資産税は国税ではなく市町村税となるだけに自治体の裁量で軽減措置など図れぬものかとの質問をぶつけた。そうそう、当日は行政側も多数出席していたはずなのだが、質問がほんとに少なかったんだ。

確かに大勢がいる前で手を上げるのは勇気がいる。で、逆に「アイツそんなことも知らないのか」と赤っ恥をかきかねない恐怖。恥はかき捨て...そりゃ「旅の恥」、見知らぬ地での話。が、そこで手を上げる度胸のほうが大事なんだヨ。司会者として何とか場を取り繕おうとした結果なのだが、新潟県の見附市では土地の売却を前提に2年間の猶予を設けたとか...。

ということでひとまず仕事を終えて、今日から選挙に本格参戦。

(平成26年12月10日/1961回)

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2014年12月 9日 (火)

補助金

支援者Sさんから着信があった。「おい、どうして電話に出ないんだ?」-「本会議ですよ、本会議。今、ようやく休憩です」と返事をしたら「こんな時に【議会】なんかやっている場合じゃないだろう」とSさん。え~?「こんな時に【選挙】やってる場合じゃないだろう」が正解だと思うのだが、つい「そうですよね」と返事をしてしまった。

選挙戦も中盤戦。が、候補者は「意外と」元気。早朝から本人自ら駅に立っているし、夜は夜でやっぱり本人が立っている。ってことはまさか途中で...。「もはや街宣車で手を振っている時代ではない」といえば格好がいいが、街宣車はウグイスと地元支援者の占有物となるだけに居場所なく。区内各所を辻立ちで訴えて回る選挙戦に半日程度のリフレッシュ休暇をいただけるのは私の選挙位か。

さて、アベノミクスでGDPがどうだとかデフレがどうだなんて言われたって専門的な話は分からんよという方々には地方創生はどうか。過疎に悩む田舎をどう建て直すか。私も田舎生まれだから帰省時に選挙と重なったこともあるのだが、彼らがよく言うのは「人もカネも都市部に吸い上げられて大変。だから国の補助金をもっと地方によこせ...」ってこと。

その典型が地方交付税でその財源は国税5税の一定割合となるのだが、都道府県を除く市町村への配分は総額約7兆円。単純な人口比でいえば本市の人口は全国の約百分の一だから7百億円が見込まれるが、実際の本市への配分額は9億4千万円(平成25年度)。

それもそのはずその算出においては財政の需要と税収等の収入の差額となるだけに行財政改革をやることで無駄な歳出を減らせば減らすほど交付税は減額される仕組み。本市が少ない理由はそこにあって、中には「もっと交付税をもらわなきゃ」って言っている人たちもいるのだが、果たして交付税が多いことはいいことか。

田舎では「隣村はあれだけもらっているのにウチは何でこんなに少ないんだ。有力なセンセイが居ないからに違いない」なんてまだやっている。たとえどんな人口が少なくても勝機を見出している自治体もあれば人口が多くても国の補助金への依存度が大きい自治体もあって、補助金なんてのは貰っていると足腰が弱くなる元凶だってことに気づいていない。

そんな事情は経済も同じ。高度経済成長期に見るまでもなく順風な時は大半の方々がそれなりの恩恵に預かれるというのは常識。それだけにアベノミクスによる経済成長が期待されるが、逆風の時とて繁盛している店は必ずあって、それは何かしらの魅力があってそこに工夫があるんだよナ。一方で猛烈な追い風の中でさえも商売が繁盛しないとなればそれはもう本人の努力の範疇。

いつも不平不満を漏らしている人ってのはあちらの政党の格好の餌食だが、不振を他人のせいにしているようでは...。

(平成26年12月9日/1960回)

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2014年12月 8日 (月)

流用予算

候補者の選対本部から送られてきた現職閣僚と党幹部の街頭演説会の日程にわれらが田中和徳センセイの日程が抜けていて、自ら大きく追加して事務所の掲示板に貼りだした。

実力が評価された訳でも向こうから請われた訳でもないが、「たまたま」充て職ということらしく市の諮問機関の委員を拝命することが稀にあって、現在は青少年問題協議会と民生委員推薦区会の委員を務めている。

年間3~4回の開催に日当1万円程度が支給されるのだが、本市にはそんな附属機関が213もあるそうで、中には目的が類似しているものや会議が形骸化しているものもあることから今回の代表質問ではその見直しを求めたのだが、来年の早々の平成27年第一回定例会にて改正議案も予定されているとの答弁があった。

ついつい慣例が踏襲されがちな役所の世界では自浄作用が働きにくいからこちらが改善を促していかねばならないのだが、そんな役所の悪弊の一つに予算の流用があって、役所の予算といえば使いきりが有名。自らの財源が多ければ多いほど都合がいい役所の世界では予算の獲得に必死なのだが、予算を通す為には議会の承認が必須となるだけに様々な工作が行われやすい。

当初予算の編成時には各方面の目が光っているから少なめに見積もって年度途中にどさくさに紛れて補正予算で修正?さりとて、補正は補正で議案として上程されるから目立つことも事実で...。そんな事情は「優勢報道」と同じだけに姑息なことを画策せずに粛々と対応するのが最善か。

歳入の大半を占める市税収入も源泉徴収が原則だけに納税意識が薄れやすく、それだけに役所も甘くなりがち。だからこそ財政の歳出構造については聖域なく見直し続ける姿勢が必要なのだが、そんな手ぐすね引いて待っているセンセイ方をよそ目に別な工作も進んでいて...。

役所の予算書には「款(かん)」「項」「目」とあって、平たくいえば、款(かん)は「局」予算、項は「部」予算、目は「課」予算を意味し、会計年度が終了した翌年度に配布される決算書には当初の予算額と決算額の乖離が併せて示されるのだが、中にはカッコ内に「...予算から流用」との文字が目立つ。

それは内部で融通を図っているとの意味合いで、年度当初に承認された予算が局内で勝手に流用されている、それが「少なからず」ともなればこちらとて看過出来ぬ訳で...。予算編成におけるチェック機能が十分に働いていないのではないか、流用の実態を明らかにした上で次年度の予算編成を進めるべきではないかと迫っている。

そうそう、当日に質問原稿を「読み上げた」のは私だが、原稿の隅っこには御丁寧に担当したセンセイの名前も記載されていて、ちゃんと誰が仕事をして誰がサボっているかは内部的には分かる仕組み。附属機関の見直しは原典之氏(中原区)、予算の流用は嶋崎嘉夫氏(川崎区)が担当された。

(平成26年12月8日/1959回)

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2014年12月 7日 (日)

師弟

結果的に良かったかも...。仮に当選していれば今日がNAHAマラソン当日。やっぱり選挙中は気がひけるから先週の熊野古道で良かったナと。そんな折、柿生の重鎮、元川崎市議会議長の小島一也先生の訃報を聞いた。

郷土の歴史書を自ら編纂する上に地元の公立中学校の中に郷土史料館まで作っちゃうのだからその郷土愛を窺い知るには十分。話がちと長いのが玉に瑕で、個人演説会の弁士など依頼しようものなら...途中で後援会の元幹部の方々がバツ印の合図を送るのだが、どこ吹く風と終わる気配が全く無い。

隣村の押しも押されぬ名士だけに当時は柿生村総出の選挙戦。対するおらがセンセイの陣営は生田村なのだが、生田村は隣の区と半分になっちゃったから村の総出といえども柿生村に敵うはずもなく...。尚且つ、自らの裏山を開拓して作った日本最大の幼稚園、柿の実幼稚園の理事長とあっては保護者票が上乗せされて毎回のトップ当選。おらがセンセイとともに表彰台にワンツーフィニッシュ。

その地盤を継いだ二人の順位が燻っているのは何とも情けない限りで自らの力量不足を恥じているのだが、その愛弟子となる尾作均氏が逝去された翌日、登庁前の朝9時14分に一也先生からの伝言が残っていた。「宜しく頼みます」と、そのへんの気遣いには本当に頭が下がる。自分だけのことであれば適当にこなすのだが、代表質問然り他人様の期待を背負うとなると150%位の力を出さねばと。こう見えて責任感「だけ」は強いんだよナ(笑)。

まさに人生の番狂わせ、「私も棺桶に片足を突っ込んでいたけど、均君がこんなことになってしまって(後継を何とかせねば)死にきれんよ」と。昭和2年生まれの先生は仙人が如き小柄でやせ細った体躯なのだが、後継候補の擁立に東奔西走、地元候補が代々地盤を継いできた土地柄だけに今回も地元からの擁立を画策されたのだが、意中の候補者にも固辞されてしまったらしく、「山崎さん、夢破れちゃったよ」と語られた笑顔が最後となった。さりとて、その後継候補の資質に不足などあるはずもなく、紆余曲折の上にも何とか擁立出来たことを見届けるように逝かれた。

そうそう、私が尾作均氏の最後の見舞いに訪ねた際に「アンタが逝くのは勝手だが、後継候補だけは何とかしてもらわねば困る」ということ「だけ」伝えに行ったはずなのだが、結局は柿生の名士S家の家紋と熊野信仰の話が最後で何でそんな他人様の家の事情まで知っているんだと改めて驚かされたもんナ。

死期が迫った当人を憐れんでも双方に気分が滅入るだけだから最後まで周囲から冷やかされていた尾作均センセイ。「金銭の類は向こうまで持っていけないからパッと使っちゃったほうが...」とか言いたい放題の周囲に対して、「私があの世に行ったらオマエらを釣り上げるからな」と。それって本人は軽い冗談なんだろうけどこちらには随分重くのしかかりそうで...。まさか釣り上げた訳ではないと思うが、一也先生の話相手が務まるのは尾作センセイ位しかおらんよ。

(平成26年12月7日/1958回)

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2014年12月 6日 (土)

優勢報道

「さすがに現有議席は減らしそうだけど何とか過半数は維持して...」との大方の予想に反して、「自民300議席を超える勢い」との優勢報道。政治評論家といわれる大半が20~30議席の減を予測する中、「自民党が現有議席にさらに上積み」「自民党単独で300議席も夢じゃない」と断言したのは内閣官房参与、飯島勲氏。

元々はあまり歓迎されない向きもあったが、最近は「勝ち馬に乗れ」的な心理効果が働くから結果として有利に働くと言われていて..。が、虚心坦懐に臨む選挙戦もそんな報道が踊ればどこかに慢心が出るもの。毎日のように慢心を咎めるFAXが党本部から届く。

失言然り、たった一つの綻びが取り返しのつかない事態に繋がる事例は過去に少なくない。89年の日本シリーズ、3連勝で日本一に王手をかけた近鉄の投手が試合後のインタビューはまさに潮目が変わった瞬間。「巨人はパ・リーグ最下位のロッテより弱い」と発言したことがその後の4連勝の逆転劇に繋がったと見る向きは少なくない。

さて、今回の優勢報道の背景には野党の選挙協力や調整が難航したことが有利に働いたとの見方もあって、そりゃそうだよナ。「何でアイツの為にオレが降りなきゃいけないんだよ」との恨み節も...。そんな様々な利害関係に塗れた調整が暗礁に乗り上げないことを期待するばかりだが、今回の代表質問に横浜市営地下鉄3号線の延伸を含めるべしとの天の声があった。

不肖私が諸々の事情を勘案して絶妙の内容で仕上げたつもりだったのだが、「甘っちょろいからもっと厳しく攻め立てよ」と先輩から喝を入れられ、再質問は随分と厳しい内容となった。さすがに行政側は慎重な姿勢を崩さないが、ルートの半分が本市域なのだからもっと積極的に関与して本市に新駅を誘致する位じゃなきゃダメだと。今年度に横浜市が調査費用を計上したことから来年度には事業化に向けて大きな判断が下されるのではないかとの憶測を呼ぶが、実現には本市の協力が欠かせない。

同路線の延伸は横浜市にとって垂涎の的、現行のあざみ野駅から新百合ヶ丘駅までの延伸が図れれば路線の採算性が随分と向上する。そして、念願という意味では私どもの麻生区にとっても格段に利便性が向上する。が、あくまでも同路線の延伸は本市の中では北部地域の一部に限定されるにすぎないことから協力の見返りにJR南武線における武蔵小杉駅以南の連続立体交差化に協力してくれぬかと両市で覚書を締結したのが数年前。

南武線の連続立体交差化は地元町内会連合会を中心に5万人もの署名を集めた請願が議会に提出された経緯もあって、本市としては早期に実現したいのだが、横浜市域が含まれることから周辺住民の合意形成が欠かせない。両事業の局も複数に跨ることからそれぞれの思惑が複雑に絡み合う。行政は融通が利かないから横浜市の自民党のセンセイとそのへんの潤滑油的な役割を果たしていて...。

(平成26年12月6日/1957回)

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2014年12月 5日 (金)

自助

「そんなに来られても...」とは大変失礼な物言いであることは言わずもがなだが、現職閣僚に党幹部が続々と選挙区入り。大物といえどもこの世界は一寸先が闇だけに膝元は磐石ということはないはずだが、当人の為に応援に駆けつけて下さるその恩義は忘れずにいたいもの。

仮に多少の余裕が出来たとしても当人が嫌味なヤツであれば駆けつけることはないだろうからそれも候補者の人柄か。それにしても「大物」が来るとなればこちらの受入態勢も整えねばならず...。そんな自らを省みず「他人様の為に...」という人が増えれば世の中は今より改善出来るよナ。

さて、代表質問を終えた。事前に見直した際には「一応」難しい漢字にルビを振ったり、語彙を確かめたりするのだが、「増嵩」に「ぞうすう」とふりがなが添えられていて、一瞬躊躇したものの、そのまま読んでしまった(前日に私がルビを振ったんだよナ)。

また、途中には「必置機関」とあって、「設置機関」の間違いじゃないのかと勝手にそちらで読んだのだが、「必置(ひっち)機関」で正しいらしく。当日は背後に「わが会派から選出された」議長が座っているんだからそっと小声で囁いてくれればいいものをとんだ恥をかいてしまった(笑)。ちなみに正しい読みは「ぞうこう」。

本来であれば代表質問は会派を代表して登壇する晴れの舞台。それに見合う重責と仕事量が課せられるのだが、当日の終了後は同僚諸氏が慰労会を催してくれるのが恒例。されど、今回は蜘蛛の子を散らすように去って行き、ひとり寂しく孤独のグルメとなった。

そりゃそうだよな、天下分け目の選挙戦。候補者は寝る間を惜しんで...いや、そりゃ自分がバッチを付けたい訳だから。美人ウグイスが声を枯らして...いや、そりゃ有償、しかもプロだから声が枯れることはないよナ。ならばやっぱり...そう、地元の支援者が手弁当で必死に働いておられる以上、私だけが繁華街で遊んでいていては立つ瀬が無いというもの。

でも、隠密に行動すれば...いやいや、壁に耳あり障子に目あり、そんな噂はスグに広まる。というか終了後は来週の常任委員会に向けたレクがびっしり。尚且つ、帰り際に候補者の駅頭に駆けつけて自宅への帰宅は深夜となった。

そうそう、代表質問者の特権って全体の論調を左右できること。今回の選挙の争点が「アベノミクス」ならば今回の代表質問のキーワードは「自立」。途中に多世代同居世帯に対する市長の見解を求めているんだけど、多世代同居は世帯における子育てや介護、教育面から望ましいとの回答があったことから、ならば税制優遇等も検討すべきではないのかと詰め寄った。

行政に依存しないことが美徳とされ、「公助」「共助」よりも「自助」が重んじられる仕組みを作らなければ持続可能な社会を維持出来ないことは明白。自助・共助・公助のバランスの欠如こそが社会保障費の増大を招いており、人口減少や少子高齢化が進む中、将来の世代にツケを残さない為にも「自助」に重きを置いた政策の実現を目指していかねばならぬと。

(平成26年12月5日/1956回)

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2014年12月 4日 (木)

解禁日

総理の演説3千人に対して、野党の元党首のそれは「1」百人規模。それが直ちに候補者の得票に結びつく訳ではないが、街場の談議を聞くに執拗な政権批判にはうんざりであって、この師走までそんな耳障りの悪い話は聞きたくないということらしく...。

経済政策とて「アベノミクスよりも雇用だ」って言うけれども「アベノミクス」と「雇用」は二律背反の関係にはなく、経済成長が実現できれば雇用の枠も広がる訳で...。むしろ、労働意欲の無い又は薄い労働者を繋ぎとめておくことこそ成長の阻害要因になりかねないのではないかと。

ということで、おらが村の候補者ののぼりには「この道しかない」のフレーズが目立つが、アベノミクス3本の矢は結構だけれども矢の長さが違ったらどうなのか、つまりは過度な財政出動は将来の懸念材料であって、それらを上回る経済成長が本当に実現可能なのか。とか、増税の延期により当初見込まれていた財源に穴があく訳でその扱いはどうすべきかとか、そんな議論の余地は十分にあると思うのだが...。

さて、国政は兎も角も選挙か議会か。どこの自治体も師走は年内最後の定例会が予定されていて、行政側もその対応に追われているのだが、私ども川崎市議会は前半における日程変更こそ無いものの、投票日の前後を休会扱いとして一般質問の日程4日間が2日間に短縮されることになった。

誰もが手を上げれば30分の制限時間内で自由に発言できる機会が与えられる訳で他都市よりも時間が「元々」長いのだから2日間に短縮したとしても他都市に比べて見劣りすることはないのだが、その2日間をいかに埋めるか。当初は各会派の人数に応じて均等に配分すれば...との意見があったものの、無所属7名間の調整などは難航を極める、というかムリ。すったもんだの挙句、1日の持ち時間30分を15分に短縮することで決着を見た。

が、「15分じゃ足りぬ」と一部に不満の声が聞こえてきた。でも、そういうセンセイって結局は1時間でも2時間でも足りないんだよナ。質問回数を自慢したり、相手を罵ってみたりと、さも自らはスゴいんだって見せたがるセンセイに限って...。たとえそれがどんなに少なくとも与えられた時間内で簡潔明瞭に収める位の資質がなきゃ。

さて、議会日程によれば今日から2日間が前半戦の見所の一つとなる代表質問。過日ご案内の通り、わが会派の質問者は私。そんな白羽の矢には「(選挙で忙しいから)アイツにでもやらせておけ」との意向も含まれていそうで、やらせてもらう以上は選挙そっちのけで質問準備に没頭していたのだが、満を持して本日登壇(予定)。

事前に各自が作成した原稿と答弁に目を通していたのだが、話題性十分。内容の事前漏洩はご法度なだけに明日以降が解禁となる。

(平成26年12月4日/1955回)

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2014年12月 3日 (水)

出陣式

「朝から騒々しいみたいだが、今日は何かあるのか?」-「センセイ、今日が告示日です」と御返事申し上げた。

「今日の為に昨日は小松菜を300束も収穫しちゃったよ」と語るKさんを筆頭に事務所には続々と集結。となればいいのだが、さすがに平日の朝ともなれば...。「(人手不足にて)センセイもたまにはポスター貼りを...」とズケズケ言ってのけるのはおらが後援会長。区内150箇所の内、約半分を当陣営が担当。8枚づつ分担して方々に散っていくのだが、残りものは私の担当。

自慢じゃないけど公営掲示板の場所は全て把握していて、ヨーイドンで貼らせたら私が一番早い(はず)。仕事は兎も角もそういうところ「だけ」は抜け目ない。1時間で16枚を貼り終えて市役所に登庁。翌々日に迫った代表質問の答弁に目を通し、不足部分を指摘してそのまま地元に舞い戻る。

新百合ヶ丘駅南口での青空出陣式は午後1時より。既に大勢の方が応援に駆けつけて下さっていたのだが、朝の助言が功を奏してかおらがセンセイの姿も...。挨拶をすれば「おい、山崎君、受付の机はないのか?」と。どうやら御祝を持参されたらしく...。「センセイ、私の出陣式と違って、いまどきは出陣式を駅前でやる時代ですからさすがに机はないんですよ」と、まるで漫才ぢゃないか(笑)。

そうそう、選挙の応援演説を終えて降壇した際にある若者から声をかけられた。「お久しぶりです」。そう、よく見れば私の初陣時からいつも通学時に挨拶をしてくれたHさんではないか。「ようやく二十歳になりましたので、選挙に行けます」と久々の再会にガッチリと握手を交わした。高校時代はラグビーに夢中、今は...なんとエルヴィス・プレスリーに没頭しているのだとか。その後は「再び」役所に戻って、質問に向けた準備を黙々とこなした。

さて、候補者の事務所から「ようやく」期間中の予定表が届いた。連日、大物の応援演説が予定されていて、その中に「あの」御仁の名前を見つけた。党三役とは幹事長、総務会長、政務調査会長だが、その三役に次ぐ超重要ポスト、組織本部長の田中和徳センセイ。神奈川第10選挙区(川崎区・幸区・中原区)を地盤とする「大物」代議士。終盤戦に新百合ヶ丘にやって来るのだそうで、風貌と街が些か似合わない気がしないでもないが、私の生みの親だけに何とか盛り上げねばと...。

そうそう、市長の肝いり「地域の寺子屋」でJAXAの出前授業が人気と聞いた。地元の西生田小でも講師を招いて開催されたらしいのだが、「子供たちの為に...」と地元のKさんの発案でJAXAの了承を取り付け、校長先生への橋渡しをしたのが数年前。で、当時、口を利いてくれたのが、この田中和徳センセイ。晴れて念願が実を結ぶことになっただけに喜びもひとしお。詳細は後日、乞うご期待。

(平成26年12月3日/1954回)

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2014年12月 2日 (火)

青の洞窟

そんなことから周辺には宿泊施設が不足気味。検索機能を駆使して探したのだが、元々少ない宿泊施設の中からやっと見つけた民宿は数駅離れた駅前。こちらと違って田舎は本数も少なくし、駅間は距離があるから会場まで車で30分はゆうにかかりそう。

そんな折、熊野市観光公社から宿泊先斡旋の手紙が届き、会場まで徒歩15分のホテルを何とか確保。5人の相部屋で1泊1万1千3百円はちと割高な気がしないでもないが...。助けられた鶴が老夫婦に恩返しをする「鶴の恩返し」って昔話があるけど、身分がバレた途端に肩身が狭くなりそうな気がして、そちらの話題は避けつつ、それぞれの戦歴を聞かせてもらっていたのだが、これが全員スゴいんだよナ。

内、翌日のロングの部(50km)に出場する2人が偶然にもこの9月に行われた全長120kmのトレランに出場されていて、1人は完走、もう一人は100km地点でリタイアと。ちなみに完走者の記録は29時間、仮眠は30分が2回だそうで...。残りの2名は今回がトレラン初出場ながらもトライアスロンの常連。ということで、ちょっとビビリつつもこちとてフルマラソン完走15回で何とか場をとりなした。

仲間と行くフルマラソンなどはいつも前夜祭的な様相なのだが、何といってもトレランは山岳の大自然が相手だけに寡黙な方が多そうだ。そんな経験者の体験談を聞きながら前日の昼食に食べた「とんかつ定食」を後悔してみても後の祭りというもの。

そして迎えた翌日。「山道といえども所詮は30kmでしょ」と、そこに油断が無かった訳ではないが、トレッキングを含むマラソンというよりも長距離のアスレチックの表現が近く、使う足の筋肉がまるで違う。そして、とにかくペースが作れないのが辛かった。

マラソンは多少のアップダウンがあっても道路が舗装されているからマイペースを維持できる。尚且つ、足下を気にせずに走り続けられるから、途中、走りながらこの一年間を振り返ったりもするのだが、山道は岩あり木あり、丸太橋やら苔の石畳もあったりで転倒の危険があるからずっと足下に気を取られる。

まさに数年前に訪れた屋久島を連想させるような難攻不落の大自然コースを走り抜けるのだから疲れない訳がない。それでも途中の観光名所、斜面に幾重もの棚田が残る丸山千枚田や遠くに見える雲海は何とも幻想的で疲れを癒してくれる。また、築城の名手、藤堂高虎が築いたとされる赤木城跡が威風堂々とそびえ、沿道では集落の最古老88歳のおばあちゃんが笑顔で迎えてくれた。

そんな沿道の方々の声援に支えられて何とかゴールに。平坦な道路であれば、まだ、あと10kmは走れそうだが、兎に角、山登りだけは御免被りたいというのがレース後の感想。ちなみに記録は5時間11分でミドルの部(30km)に出場した同部屋の二人より早かったんだ。そうそう、帰りの電車にて観光パンフに目を通せば青の洞窟なんかもあるらしく...。日本ってまだまだ魅力沢山あるよナと。

(平成26年12月2日/1953回)

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2014年12月 1日 (月)

陸の孤島

帰り支度を済ませて午後3時には最寄の駅に到着したはずなのだが、空路を含めた「最短ルート」でも百合ヶ丘駅到着は23時18分となった。今までは本州における陸の孤島は秋田県だと確信していたのだが、やっぱりこちらこそが陸の孤島ではないかと...。

「総理来たる」と告げられてもこっちは既に半年前の予約。往復の乗車券に宿泊代、それに参加費も振込み済。それでも何とか間に合うように最善を尽くしてみるのだが、13時05分の特急に乗っても新百合ヶ丘駅到着は18時25分。「おい、山ちゃんがいないじゃないか」と心配の声がかからぬのは些か寂しい気がしないでもないが、一応、本人と後援会長には事前にキチンと告げて出かけることになった。

そうそう、行先は紀伊半島の向こう側。紀伊半島といえば伊勢神宮に高野山など由緒ある神社仏閣の類が少なくないが、中でも今回の目的地は三重県熊野市。熊野といえば今年で世界遺産登録10周年を迎える熊野古道が有名。その熊野古道を冠にしたトレイルランなるものに参加をすることになった。そんな熊野信仰の総本山となる熊野大社の住所は三重県ではなくて和歌山県。

地理的に整理すれば名古屋からぐるっと伊勢湾を下れば観光地として有名な伊勢志摩があって、その下に小学校時代に降雨量全国一と習った尾鷲(おわせ)市、そして熊野市と続き、熊野市が三重県の最南端。そんな熊野市の内陸部に熊野古道や風光明媚な自然が残っていて、熊野古道といえば生物学者の南方熊楠が思い浮かぶ。同氏は熊野大社のある和歌山県田辺町の出身。そんな熊楠が駆けずり回った古道を駆け抜けるイベントが今年で2回目を迎える「熊野古道トレイルランニングレース」。

トレイルランニングは通称「トレラン」とか「トレイル」と呼ばれる種目で山野を走る陸上競技とされていて、今回もNAHAマラソンの抽選に外れてしまったので何か別のレースを探していたのだが、こちらのイベントに辿り着いた。前日の朝にでも出れば午後には到着するだろうからまずは熊野大社にでも参拝してから...などと安易に予定をしていたのだが、とんでもない。名古屋からは特急で3時間(ってことは名古屋-新横浜間のほうが短時間)で、尚且つ、その特急は1日に2~3本程度。ならば空路で...と、最寄の南紀白浜空港からは車で2時間もかかるまさに秘境、というか過疎地。

さて、その「トレラン」。山野を走るだけに単なる距離のみならず「累積標高」なる指標も併せて記されていて、今回は50kmのコースは累積標高2,800m、私が出場した30kmのコースでも累積標高1,300m。累積標高ってのはその区間における上りを累積した標高だそうで、今回の50kmのコースはマラソンに換算すれば80kmに相当するらしく、ならば私の30kmもフルマラソンに相当しそうではないかと。果たして結果やいかに。続きは明日に...。

(平成26年12月1日/1952回)

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