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2014年11月29日 (土)

貯金の日

いつもながら本屋を物色していたら目立ちすぎる黄色い表紙に「農業再生」とあって、それだけで購買意欲がそそるには十分だが、その背後には若干薄く「JA解体」の文字。こりゃ買わねば...と週刊ダイヤモンドを購入した。

今にして思えばスゴい仕組みだが、私が小学生の頃は毎月1回「貯金の日」ってのがあって、全校生徒が体育館で貯金を行うんだけどやっぱり農協さんだったもんナ。そんなJA改革の本丸が全中(=全国農業協同組合中央会)の扱いだそうで、そちらの関与を薄めたほうが単位農協の自由度が高まるのではないかとのことらしい。

冒頭には改革派農協としての呼び声高いJA越前たけふの事例が紹介されていて、そちらはJA全農を通じて調達すべき肥料を直接メーカーに特注することで割安で仕入れ、また、全農を通さずにコメを販売することで農家の手取りを増やすなどの試みが進むというが、そのへんが上は気に召さないらしく...。

確かに農家の救済を目的に設立された農協は元々農家の互助団体。されど農作物のブランド化にせよ販路開拓にせよ、他の後塵を拝することが少なくなく、今となっては信用事業(融資)や共済事業(保険)が主流を占める。特に都市部の農協ではそのへんが顕著であって、地元の農家もこれまでのJAとの関係を維持しつつも農作物の販路については独自のルートを模索するなどの動きが目立つ。それもそのはず、その代表選手のコメを筆頭に農協に出荷すると同一価格が適用されて品質が価格に十分反映されないことが少なくない。

本市などは大都市圏だけに背後に十分な購買層を抱えるとともに、都内の食材にこだわる高級レストランなどもシェフ自らが現地を訪ねて生産者と話が出来るだけに直売比率が高い。そんな農家の行為を阻害することもなく、一方では地元農家と消費者を結びつける大型直売所セレサモスを開設するばかりか、商品に生産者の顔が見えるシールを貼ることで農家の生産意欲を駆り立てるような仕掛けを講ずるなど積極的な姿勢が目立つおらが農協。

週刊ダイヤモンドの特集では全国農協生き残りランキングが掲載されていて、ランキングなんてものは独断と偏見に近いのだから...などと思いつつも、気にならないといえば嘘になるから念入りに見入っていたのだが、200を超える未回答の農協を除く482組合中、JAセレサ川崎は311位。さすがに1兆円も資産があれば淘汰されることはないと思うが、単位農協も本格的な競争の時代に突入。

付加価値の高い商品の販路開拓などは相応の手間がかかりそうだが、ある程度の品質保証を同一価格で買い取るセーフティネットの役割は農協にしかでき得ないもの。それだけでも十分な存在価値がありそうだが、農家の後継者不足に耕作放棄地の増加は憂慮すべき事態。とりわけ、わが国は土地信奉が根強い上に農地解放の後遺症もあってか、土地を他人様に貸し出せばいつか獲られてしまうのではないかとの不信感がどことなく残る。

いつもの社長なんかは郷里のど田舎に手つかずの広大な土地を有していて、「オマエが移住して(農業を)やるならタダでくれてやるぞ」と。周囲には人っ子ひとりいないとんでもない田舎ということらしいのだが、われらが農協が設立当時の理念を忘れずに農家の為に尽くしてくれることを期待している。

(平成26年11月29日/1950回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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