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2014年11月10日 (月)

道徳

たった1枚の紙のはずなのだが、それを貰える喜びはいかばかりか。今年もMOA美術館主催の川崎市児童作品展において子供たちに賞状を授与する役を仰せつかった。

それにしても例年のことながら主催者の配慮で付箋にふりがなを記していただくのだが、子供たちの名前には驚かされる。相手の目を見て会釈をしてから...右手、左手の順で賞状を受け取り深々と御辞儀をして...とは昔の話。それでもこちらの目を見て軽く会釈する仕草が見られることは親の躾の賜物か。

世間で偉そうな講釈を述べている評論家や社会的権威の高い地位の子息に限ってグレたりする例は枚挙に暇がないが、親の関心が他に向いていることから子に愛情が注がれぬことがその原因などと分析されていて、どこぞに思い当たるフシがない訳ではないが、今年も「妻の命令で」子供の授業参観に顔を出すことになった。

当日の参観対象は「生活」の授業。地元の商店街をインタビューしてグループ単位でその内容を報告するというもの。内容は中々しっかりしていて、生徒たちの聞く姿勢もいいぢゃないか。さすがは「センセイ」ならぬ「先生」だと。

が、そんな大事な先生方の給与が財務省の審議会において槍玉に上がっていると聞いて憤慨しているのだが、その提言によれば先生の給与が他の公務員に比べて年収ベースで約8万円上回っており、この優遇分を解消すると約220億円の財政効果が見込まれると。

ちょ、ちょっと待った。未だその域に達していない先生も少なくないが、子供たちの将来を担うべき聖職として他の公務員以上の給与を保証することで優秀な人材を確保すべしとの自民党の英断により成立させた人材確保法。優遇の解消どころかむしろ増額じゃないのかと。

また、クラス編成にしても小学校1年生において現行の35人学級を40人学級に戻すことで約86億円の財政効果が見込まれるとも...。おいおい、教育的意義の観点から論じられるのであれば頷くこともあるかもしれないが、財政論で論じられるとそりゃちと違うのではないか。

そもそもに教師多忙の理由は本来教えるべき学習指導要領の内容以外に子供の基本的な躾が出来ていないことからそちらに手を取られることが含まれる。ひと昔前であれば子の躾は親にとって「当然の」責務。最低限、他人様に迷惑をかけてはいけないというただそれだけの話なのだが、最近は子の躾が出来ていないどころか、世間の常識が通じないモンスターペアレントなんてのも...。

そんな家庭教育のツケを回されるのは随分と身勝手な話だと思うのだが、このたび、文部科学省の中央教育審議会では「道徳」教育の教科化が答申された。「道徳」教育が自由かつ多様であるべき価値観や思想信条を一律に統制しかねないなどとの懸念の声も聞こえるが、十六世紀以降にわが国を訪ねた異邦人が総じて日本人の道徳、礼節、品性を賞賛したように正義、誠実、惻隠、慈愛等は生きていく上での最低限のマナーとして教えられるべきもの。家庭教育の衰退による代償は小さくない。

(平成26年11月10日/1931回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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