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2014年11月

2014年11月30日 (日)

万年野党

「顧問にどうか?」という打診をいただく機会が増えた。

会社の顧問ともなれば「報酬」付きとなりそうだが、任意団体の顧問であれば「票」が付き物。こちらは一議員としての職務を果たせれば十分、有力な支援者の皆様のおかげで票も金銭も足りているからその心遣いに御礼を述べつつ、丁重にお断りしているのだが、中にはなりゆき上、就任をせざるを得ないケースもあって幾つかの顧問を務めている。

バッチは有権者から選ばれた証だからセンセイが団体の顧問にでも居ればまさに箔がつくというもの。例えば少年野球連盟などは純粋に野球を通じて子供たちの健全な育成を図ることを目的に設立された団体だが、これが市の補助金が支給されている団体ともなれば話がちと変わってくる。

背後にセンセイがいるとなれば行政側もひと悶着起こしたくないから補助金も削減しにくいし、まさに行政に対する無言の圧力にうってつけ。尚且つ、そういうセンセイ頼みの団体ほど補助金や行政への依存度が高いから改革意欲が薄れがち。センセイとしての職務を鑑みれば、顧問である以上、当該の団体に対して行政からの「自立」を求めていくべきなのだが、票や金銭をちらつかされればやっぱり...。で、顧問料なんか提示されれば「それって補助金の流用、つまりは税金じゃないの?」と勘繰ってみたくもなる。

ということで「しがらみ」が生まれる以上、大なり小なり行動は制約されるから身は軽いほうがいい。まぁ、「しがらみ」といえばバッチ自体が「しがらみ」であって、バッチがなければこのブログだって...。

いよいよ来週からは衆院選がスタート。野党各党の候補者擁立が難航し、中でも政権に最も近いとされる野党第一党の民主党でさえも結党以来これまで5回の衆院選全てにおいて半数以上の候補者を擁立してきたものの前回の衆院選における転落が党勢低迷に繋がり、今回は候補者の擁立が過半数に満たないとの報道を目にした。現政権を過半数割れに追い込むというが、政権公約を掲げる以上、少なくとも半数を超える候補者位は擁立すべきであって、再度の政権奪取に向けた気概を疑ってみたくもなる。

いつの世も万年野党は世の不安を煽り政権批判を繰り返す。政権に就けないことが明白である以上、そりゃオオカミ少年が如く言いたい放題。国の政情が不安定な状態に陥ることで喜ぶのはどこか。そうやっぱりわが国の国益を虎視眈々と狙う周辺諸国と...「バッチを付けたい」候補者位ではないか。

そうそう、これが2回目、あの人も「しんゆり」がお好きらしく...。本日、安倍晋三総理が地元の代議士の応援に新百合ヶ丘にやって来るという。日本国の総理大臣としての重圧と責任はいかばかりか、その発言の重さは野党党首と雲泥の差。果たしてどんな内容が語られるのか。

演説会は本日午後5時より新百合ヶ丘駅南口ペデストリアンデッキ上にて。

(平成26年11月30日/1951回)

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2014年11月29日 (土)

貯金の日

いつもながら本屋を物色していたら目立ちすぎる黄色い表紙に「農業再生」とあって、それだけで購買意欲がそそるには十分だが、その背後には若干薄く「JA解体」の文字。こりゃ買わねば...と週刊ダイヤモンドを購入した。

今にして思えばスゴい仕組みだが、私が小学生の頃は毎月1回「貯金の日」ってのがあって、全校生徒が体育館で貯金を行うんだけどやっぱり農協さんだったもんナ。そんなJA改革の本丸が全中(=全国農業協同組合中央会)の扱いだそうで、そちらの関与を薄めたほうが単位農協の自由度が高まるのではないかとのことらしい。

冒頭には改革派農協としての呼び声高いJA越前たけふの事例が紹介されていて、そちらはJA全農を通じて調達すべき肥料を直接メーカーに特注することで割安で仕入れ、また、全農を通さずにコメを販売することで農家の手取りを増やすなどの試みが進むというが、そのへんが上は気に召さないらしく...。

確かに農家の救済を目的に設立された農協は元々農家の互助団体。されど農作物のブランド化にせよ販路開拓にせよ、他の後塵を拝することが少なくなく、今となっては信用事業(融資)や共済事業(保険)が主流を占める。特に都市部の農協ではそのへんが顕著であって、地元の農家もこれまでのJAとの関係を維持しつつも農作物の販路については独自のルートを模索するなどの動きが目立つ。それもそのはず、その代表選手のコメを筆頭に農協に出荷すると同一価格が適用されて品質が価格に十分反映されないことが少なくない。

本市などは大都市圏だけに背後に十分な購買層を抱えるとともに、都内の食材にこだわる高級レストランなどもシェフ自らが現地を訪ねて生産者と話が出来るだけに直売比率が高い。そんな農家の行為を阻害することもなく、一方では地元農家と消費者を結びつける大型直売所セレサモスを開設するばかりか、商品に生産者の顔が見えるシールを貼ることで農家の生産意欲を駆り立てるような仕掛けを講ずるなど積極的な姿勢が目立つおらが農協。

週刊ダイヤモンドの特集では全国農協生き残りランキングが掲載されていて、ランキングなんてものは独断と偏見に近いのだから...などと思いつつも、気にならないといえば嘘になるから念入りに見入っていたのだが、200を超える未回答の農協を除く482組合中、JAセレサ川崎は311位。さすがに1兆円も資産があれば淘汰されることはないと思うが、単位農協も本格的な競争の時代に突入。

付加価値の高い商品の販路開拓などは相応の手間がかかりそうだが、ある程度の品質保証を同一価格で買い取るセーフティネットの役割は農協にしかでき得ないもの。それだけでも十分な存在価値がありそうだが、農家の後継者不足に耕作放棄地の増加は憂慮すべき事態。とりわけ、わが国は土地信奉が根強い上に農地解放の後遺症もあってか、土地を他人様に貸し出せばいつか獲られてしまうのではないかとの不信感がどことなく残る。

いつもの社長なんかは郷里のど田舎に手つかずの広大な土地を有していて、「オマエが移住して(農業を)やるならタダでくれてやるぞ」と。周囲には人っ子ひとりいないとんでもない田舎ということらしいのだが、われらが農協が設立当時の理念を忘れずに農家の為に尽くしてくれることを期待している。

(平成26年11月29日/1950回)

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2014年11月28日 (金)

期末手当

時折、「議員って幾らもらえるの?」と聞かれることがあって、こういう話はついつい伏せられがちなのだが、別にやましい話ではない。さりとて、いつの時代もセンセイと役所に批判的な方というものはいるもので、世間の妬みを買うことは承知の上で今日は議員給与の話から...。

そうそう、一般的な会社でも従業員に支払われる分は「給与」だが、役員になれば「報酬」。ということで議員の場合も「報酬」、つまりは労働の対価というよりも役職(=バッチ)に支払われる対価という扱い。大した差異は無いのだが、何となくエラそうだよナ。

そんな議員報酬は各自治体が条例にて制定するのだが、本市の場合は月額報酬83万円。それでも私の初当選時は87万円で何かの折に4万円を減額(=年間48万円)してその金額になったのだが、そちらから諸々が天引きされて実際の支給額は53万円。それでいて身分が不安定との理由から住宅ローンも組めずに賃貸マンションの家賃を払い、専業主婦と小学校2年生の双子を抱え、会合の飲食代は自腹だからそれほど贅沢出来る訳でもなく...。

まいどの回顧録で恐縮だけど、それに政務活動費を加味したって社会人時代の給与に及ばない。6ヶ月間の無職生活(勿論、失業手当ナシ)を経験して、尚且つ、社会人時代よりも低額な給与に甘んじているのは現職の中でも私位ではなかろうかと...。まぁ、そもそもこっちはそれ目当てでやっている訳でないのだが、ある議案について先行議決が諮られることになった。その議案とは...。

来週から師走。師走といえばやっぱり...賞与(ボーナス)。賞与を持ち帰る父を心待ちに家族で迎えた幼少時の記憶が懐かしいが、かくいう私にとって賞与(というか正式名称は期末手当)はこの仕事が初めて。それもそのはず、外資系企業は年収を等分したものが月額給与でそれ以外はインセンティブ、つまりは成功報酬が加算される仕組み。だから6月と12月に報酬月額の何ヶ月分が支給されるなんて聞いた時はうれしかったもんナ。でも、昔は3月にも期末手当があったんだって...。

そんな期末手当は民間企業の実績に照らして本市の人事委員会から勧告がなされ、それに伴う条例改正がされる。議案の採決日は会期の最終日なのだが、それじゃあ賞与日に間に合わない。ということで、先行議決されることになったのだが、今回の勧告によれば期末手当は0.15ヶ月の「増」。これだけ厳しい社会情勢の中で公務員とセンセイの期末手当の増額を図るなどけしからんとの叱責は甘んじて受けるが、こちとてそれっぽっちのことで批判を招くのであれば無くとも結構。

が、賛成に「起立」せざるを得ないのが政党人の性。で、採決の際に反対に投じた方々はたいそう立派に見えてしまうのだが、議案が可決されれば彼らにもキチンと支給される仕組み。賛成に「起立」してしまう自身も自慢出来るものではないが、反対「だけ」して貰えるものはちゃっかり貰うというのはどうも釈然としないのだが、読者諸賢はいかが思われるか。

(平成26年11月28日/1949回)

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2014年11月27日 (木)

講師謝礼

ほんと些細な話だが、こんな話があった。

私が「たまたま」所属する超党派の空き家対策プロジェクトチーム(PT)にて講師を招いての勉強会を催すことになった。その分野では名の知れた講師であって、折角の機会だから全員に呼びかけて...とそこまでは良かったのだが、講師を依頼する以上は謝礼を包まねばならぬ。講師料は明確なのだが、それを誰が負担するか。

本来であれば全員に声をかける以上、議会局の予算で対応出来そうなものだが、あくまでも超党派の有志による発意となるだけに役所側もシブい。ならば会派の構成人数で等分をするというのも一案だが、いかんせん今や無所属が7名も居て、中にはそんなものには関心ないなどといわれるかもしれぬ、となると...。

「まぁとりあえず」ということで個々の出欠希望を確認したのだが、衆院選の最中となるだけに欠席が目立つ。わが会派の中でも出席は座長に私、他数名程度。で、会派内の団会議にてその費用負担の話になった。「それはやはり出席者で応分の負担を...」と第一声。そりゃそうだよナ、恩恵を被るのは出席した当人な訳だから...。が、講師謝礼は予め決まっているから出席人数によって各自の負担が異なる。仮に講師謝礼を10万円とすれば60名全員が参加すれば1人あたりの負担は2千円弱だが、10名になれば1人1万円の負担。

「そりゃさすがに」と一人、二人と離脱者が...。私なんぞは意地っ張りな性分だから腰抜け連中を横目にたとえ全額を負担してでも貫き通す覚悟を有していたのだが、そんな折、会議で重鎮が一喝。「(PTのメンバーには)この会派を代表して出てもらっている以上、個人負担はありえない。他(の会派)は知らぬがウチは会派で全額払え!」と。「支出元は政務活動費と団費のどちらに...」-「そんなもんは知らん。勝手に判断せい!」と「久々に」貫禄を見せた。

そうそう、代表質問の原稿読み合わせを終えた。毎度のことながら各自が仕上げた原稿を代表質問者が団会議の席で読み上げ、部屋内の意思統一を図る最重要会議。その当事者となる私自身が「体調不良」にて欠席。何か罰則がある訳ではないからサボろうと思えばいくらでもサボれるし、その尻拭いは正副団長と質問者が担う。

つまりは「誰かがやってくれる」と手を抜く、時にそんなことがあってもいいと思うのだが、それが1~2割ならば許容範囲、半分でも何とか耐えられそうだが、さすがに7割ともなれば講師謝礼が如く...。「負けてたまるか」と原稿の枚数「だけ」は随分と書いた。それが仕事なのだから書くことは全く「苦」ではないのだが、執筆や推敲の為の時間が不足気味。

追い討ちをかけるようにどっと押し寄せる衆院選の対応。「麻生区は?」-「そ、それはあのセンセイに....」と、時に防波堤にもなり、それでいて会派の質問原稿の7割は自分が書いたと豪語されていたOセンセイの七七日。誰に評価されずとも黙々と仕事をされていた同氏を偲びつつ、机に向き合っていたのだが、「センセイ、何なら原稿はこちらで...」と役所の職員。よし、任せた!違うか(笑)。

わが会派の代表質問日は4日(木)。質問者は勿論、私。乞うご期待を。

(平成26年11月27日/1948回)

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2014年11月26日 (水)

コスギーゼ

最近は小杉マダムとかコスギーゼなどと呼ばれているらしく...。高層マンションが立ち並ぶ人気のエリア。そんな武蔵小杉にセブン&アイホールディングスが手がける大型商業施設「グランツリー武蔵小杉」がオープン。果たして、第二のラゾーナになるか。そのプレオープンに招かれた、訳ではなく「勝手に」訪ねただけなのだが、高層マンションに囲まれた開放的な屋上庭園はいわゆる人生の「勝ち組」と思しき子供連れの小杉マダムで賑わっていた。

そんな折、小さい子供を連れたマダムに「こんにちは」と声をかけられたのだが、こんなところに知り合いなどいるはずもなく、人違いでは...。鳩が豆鉄砲を食ったが如くきょとんとして、つい相手の顔をまじまじと見てしまったのだが、 妻の従姉妹にあたるHさんだ。そういえば実家の海老名から小杉のマンションに移り住んだとか。それにしても坊やは随分大きくなったナ。そんな立ち話が過ぎて次の会場到着がギリギリになってしまった。

で、次なる会場は何とめでたい叙勲祝賀会。市の元消防局長が叙勲の栄に浴されたとのことで有志の方々が祝賀会を催したのだが、何故か私のような者まで来賓としてお招きをいただいた。災害救助を主な任務とする消防士には日々の訓練が欠かせない。最近はハイパーレスキューなんてのもあるからその体力はハンパじゃなく、およそその頂点に立つ消防局長なども立派な体躯の方が多いのだが、こちらの局長だけは珍しく華奢(きゃしゃ)な体躯にてどう見ても消防局長には見えない。

当人曰くその大半は管理畑を歩んできたという異色の経歴の持ち主。市での功績といえば家族を養えたこと位しか思い浮かばないと謙遜気味に語る同氏はいつも温和で実直な性格にてそんな人柄か大きいか。叙勲の対象者は原則70歳以上だから既に定年退職から10年以上。そう、私が新人時代の局長であって、そんな局長との思い出はゴルフ。当時は局部長とセンセイの懇親ゴルフ大会があって偶然にもこちらの局長と御一緒させていただいた。

「私はいつも仕事柄119を目標に」とジョークを飛ばしていたものの、終えてみればスコアは117。そりゃ時報ぢゃないか。そんな局長は秋田県の出身。農家の長男坊ながら集団就職で上京して本市に就職。同郷の仲間が御祝に駆けつけ、「立派になったべなぁ」-「んだ!」と。独特の訛りが特徴だが、とりあえず「んだ!」と返事をすればいいらしい。そんな局長は市への恩返しにと現在は消防のボランティア活動に従事されているそうで...。

そうそう、元局長といえばもう一人。区内にはくじらの森と呼ばれる里山が残っていて、そちらで毎年一回開催される「森もりフェスタ」に伺った。竹とんぼや竹ぼうきなど手作りの工作教室以外にここのすいとんが抜群に旨い。森の中で食べるとまた格別なんだよナ。そして、何といっても地元の御婦人による手作りリース。ふんだんに自然がちりばめられた他では買えない一品で毎年この季節に事務所に飾らせていただいているのだが、こちらの会の代表も元局長。やはり定年退職後は地元の為に...と元気に活躍をされている。

でも、さすがに元局長がボランティアをやっていたら現職は気を遣うんだろうナと(笑)。

(平成26年11月26日/1947回)

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2014年11月25日 (火)

指導者

それぞれの人生といいつつも、プロスポーツ選手の芸能界の転身を複雑な想いで眺めている。青春時代を謳歌する周囲をよそ目に競技種目に没頭せざるを得なかったことを鑑みれば遅かりし春を謳歌するのもまた一興。さりとて、あまたいる面々の中でプロとしての成功は類稀なる才能の証。うつつを抜かさずに折角の恵まれた才能をぜひ後進の育成に...と思ってみたりもして。

スポーツキャスターの松岡修造氏の日めくりカレンダー「まいにち、修造!」が「大」好評と聞いた。時に鬱陶しい気がしないでもないが、あのプラス思考というか前向きな姿勢は好感度抜群でモチベーションが上がる。が、そんな同氏は現役引退後もジュニアの指導や後継者の育成にも熱心で目下ブレイク中の錦織圭選手などを輩出した「修造チャレンジ」も有名。私も根性論とか忍耐論位は教えられそうだが、さすがに競技種目となると些か荷が重い。

子供たちは大人の背中を見ているから模範となるべき大人がいつも世の中にぶつぶつ文句を言っていればそういう人物になりかねない。時に挫折があるかもしれないが、何事にも向上心を持ちつつ、挑戦を続ける「意欲的な」子供を育てることが大人の役割ではないかと。選手としての活躍と指導者としての才能は別物とは承知しつつも、もうこの齢になると大した伸び代も無さそうだが、子供は無限の可能性を秘めている。

その才能を活かすも殺すも指導者次第であって、彼らの果たす役割は小さくない。指導者の典型は何といっても学校の先生。生徒と教師は対等だ、なんて寝言を言っている以上、その教え子の将来は推して知るべしだが、教師は生徒を選べても、生徒は教師を選べないだけに気の毒そのもの。だからこそ教師一人一人の責任は重く、心して教育に従事して欲しいと思うのだが...。

そうそう、子供たちにせがまれて「野口英世」の伝記を買って帰ったのだが、最近、その伝記を妻「も」読んだのだそうで、「やっぱり学校の先生って大事ね。小林先生に巡りあわなければ貧乏暮らしのままだったんじゃないかしら。ヘレン・ケラーもサリバン先生との出会いがなければ...」と。

そう、当時、清作(野口英世の幼名)は左手の火傷に百姓の道が閉ざされ、学問を志すものの家が貧乏だったことからその進路まで閉ざされそうな状況に救いの手を差し伸べたのが、猪苗代高等小学校の小林栄先生。巡回中に左手が不自由な上に身なりは貧しくとも俊敏な眼光(を有する英世)に惹かれたと述懐されているが、そんな同氏は師範学校を首席で卒業し、県庁所在地である福島町での奉職を勧められたものの、「郷里での子弟教育」に従事する決意を曲げず故郷の猪苗代小学校へ赴任する道を選んだという。

そんな運命の出会いが少年を世界に飛躍させた事例は枚挙に暇がなく、指導者の役割って大事だよナと。

(平成26年11月25日/1946回)

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2014年11月24日 (月)

さんま日和

春夏秋冬、年4回。季節に応じたイベントを後援会の役員の皆様に企画いただいているのだが、この秋の行事はどうしたものか。

定番はバス旅行なのだが、わざわざ気を遣う面々よりも自由気ままの勝手旅行ほうが好都合。特に安い訳でもないし...。そんな浮気性の方々を繋ぎとめる為に安い会費に後援会の持ち出しが多くては有権者の買収に抵触しかねない。最近もそんな話があったナ。ということで、昨年から被災地復興を兼ねた「さんま祭り」を開催しているのだが、これがすこぶる評判がいい。されど場所の確保が....。

駅近くの公園あたりが理想なのだが、最近はこんな御時世だけに近隣からの苦情が寄せられれば即アウト。ましてや妬まれることの多いセンセイの後援会行事ともなれば尚更のことで...。昨年はおらがセンセイの御好意で自宅前の駐車スペースを拝借。「図々しいにもほどがある」と言われた訳ではないのだが、さすがに御自宅前では迷惑というもの。馬鹿と煙は何とかって言葉があるけどあそこならば...。

別名「御伊勢ノ森」といわれる山のてっぺんに位置する高石神社は市内で最も標高が高い神社。祭事の際などは徒歩で訪ねるのだが、兎に角しんどい。されど、そんな急坂で足腰が鍛えられるせいか高石の高齢者って元気なんだよナ。特製けんちん汁は前日から地元の御婦人方が腕によりをかけて仕込んだ絶品。仕込み時は私も御婦人方の使いっぱしりなのだが、いま時の調理器具ってスゴいことに気づかされる。

簡単皮むき手袋なんてのがあって、牛蒡(ごぼう)の皮剥きに最適。あれ包丁でやると結構大変なんだよナ。刻みネギだって専用の器材を使えばいとも簡単に主婦顔負けの薬味が完成。これなら私にも...。そうそう、けんちん汁ってのは鎌倉の建長寺のゆかりの一品だけに精進料理。つまりは肉が入らないんだけど今回は特別に...豚汁に変更して仕込み完了。ということで前日の準備は万端。

翌日は最高の秋晴れで絶好のさんま日和。後援会長の号令一下、役員を含む手伝い衆は大勢集まったのだが、でも、三連休の中日だけにやっぱりさんまよりも旅行だよな~、しかもこんな山のてっぺんまで。人が少ないと閑散としているように見えちゃうから机は少なめで、なんて小声で話していたんだけど...。

ところがどっこい。どっと押し寄せてきて「机が全然足りないよ」とてんやわんやのドタバタ劇。昨年の反省を踏まえて品目も増やせば仕入れ量も随分と増やしたはずなのだが、予想以上の来客に昼過ぎには見事完売。売り切れ御免の告知はしてあったのだが、B級グルメで有名な浪江町から取り寄せた特製焼きそばなんかは品切れからマルチャン焼きそばになっちゃったし、特別に用意された黒龍大吟醸「ひやおろし」もいつの間にか...。

会場には被災地からいただいた大漁旗に達筆の立て看板が目立つ。が、それ以上に境内にある銀杏の木が見頃を迎え、「初めて来たけど立派な神社ですね」と来客も満足げな様子。それも村の鎮守様の御利益か。

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まもなく師走。来年の初詣はぜひ高石神社に。

(平成26年11月24日/1945回)

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2014年11月23日 (日)

井戸水

JA主催の農業まつり品評会で県知事賞を獲得されたKさんから小松菜をいただいた。妻曰く世辞抜きにKさんの小松菜は細部まで手入れが行き届いていて味も抜群に旨いのだという。後日、そんな話を当人に伝えたところ水道水にはカルキ(塩素)が含まれることから洗い水に「井戸水」を使うことが秘訣だと教えてくれた。ふむふむ、さすが野菜博士。

地価が高い上に消費者の顔が見える都市農業は一見贅沢に見えるが、それだけ地価が高い都市部に土地を有していれば何かと苦悩も抱える訳で...。都市計画法は都市部における土地の利用制限等を定めた法律だが、同法によれば宅地等の市街化を促進する「市街化区域」と農地や山林等の無秩序な宅地化を制限する「市街化調整区域」に分けられる。

市街化調整区域は厳しい土地利用制限が課せられる反面、地価が安く抑えられていることから固定資産税の負担も軽い。が、そんな市街化調整区域でも市街化区域に隣接した山林ともなれば宅地開発の需要も高く、市街化調整区域の指定を解除して欲しいとの相談が寄せられることも...。

固定資産税の軽減税率は兎も角も負担はそればかりではない。山林といえども維持をしていくには樹木の手入れが必要であって、その負担がバカにならぬという。「緑を残せ」というならば市が買い取るか保全を図る為に手入れ分位は市で面倒を見るべきではないかとの声も...。

そう、緑地の保全といえば市街化区域には「生産緑地」と呼ばれる農地があって、営農の継続を条件に様々な優遇が図られているのだが、営農が困難な場合には市への買取申請が認められていて、市も特別な事情がない限りはその地権者の買取申請に応じなければならないのだが、これまでの取得実績は...「ゼロ」。

また、都市計画法の制定は昭和43年だからそれ以前に建てられていた家屋もある訳で、近年は市街化調整区域内に自宅を有していても転売が効かないことから空き家化するケースが目立ってきた。更なる厳しい制限が課せられる農業振興地域などでも一部に違反建築物が目立つが、それは厳しい土地利用制限の中で背に腹は変えられない農家が苦悩した挙句の姿。

本来であれば市に許可を仰ぐべきところどうせ認められないのだから勝手にやってしまえと。そんな話を耳にした隣の農家が「ならばウチも...」と。で、キチンとした手続きを踏もうとした農家が窓口を訪ねても「ダメ」の一点張り。何故に真面目に申請したウチがダメで勝手にやったアイツは見逃されるのかとの言い分は当然。特に営利を目的にしたものでもなく同じ住居が建つだけなのに...と恨み節も。

そんな事情を勘案してか、市街化調整区域における所有権移転について新たな基準を定めて一定の条件を満たした場合に移転を認める規制緩和が図られるそうで...。

(平成26年11月23日/1944回)

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2014年11月22日 (土)

円卓

原稿作成の合間に過去の記事に目を通していたのだが、山梨県北杜市における事業仕分けの事例があった。最近はすっかりなりをひそめた「事業仕分け」。そこで捻出できる財源はたかがしれているが、恒久的に削減できるメリットは大きい。

今回の事例の一つに結婚支援事業があって、市が委嘱した45名の結婚相談員が週1回の相談所を開き、年3回の婚活イベントを実施。その事業費は250万円。延べ111組が見合いをしたものの、結婚成立は7組。ってことは1組の成婚に30万円が費やされている計算になり、それは果たして妥当なのかと。でも、相談員1名あたりにすれば年間5万円、イベントの実施費用など勘案すれば当人は無償に近い。こちらの事業仕分けは外部のシンクタンクが実施したものだが、「本来は議会の役割」とあったが耳がイタイ。

さて、中華料理といえば円卓。円卓は場を和ませるのに一役買っているが、数が少ないととんがりやすいように妾の数は多ければ多いほど嫉妬が薄れて「かどがとれる」もんだと中国人「女性」から聞いた。が、丸くなり過ぎて物事が進まないのが、この世界。衆議院解散の様子をTVで見ていたんだけどやっぱり数は多いよナ。消費税増税を求める前に定数を削減するとか一部の報酬をカットするとかそんな身を切る覚悟も必要ではないかと。いや、身を切らずとも積み重なる借金に歳出削減の動きが全く見えて来ないのは何とも残念で、そこに国民の不満が募っている。

野党の面々は「大義なき」解散の是非がどうだって気炎を上げるんだろうけど、そりゃ「政権交代」の4文字で政権を奪ったあの時と一緒。総理は今回の解散を「アベノミクス解散」と名付けたというが、アベノミクスや消費税再増税の延期判断こそが大きな争点の一つ。NHKの世論調査によれば「予定通り、来年10月に10%に引き上げる」が20%、「引き上げの時期を遅らせる」が41%、「引き上げをとりやめる」が33%と、現時点での引き上げ判断に反対との意見が7割以上を占めたという。

ってことは現政権の判断が大半に支持されても良さそうなもんだが、事はそれほど単純ではない。延期された場合は当初見込んでいた財源に穴があく訳でその部分はどこかで捻出せねばならず、それが新たな国債の発行に繋がるのであればまさに本末転倒というものであるし、仮に予定通り増税されたとしてもそこで捻出された財源がキチンと使われる保証はどこにもない。その(増税分の)利用用途は社会保障分野に限定するというけれども「福祉ならば安心」というのは迷信の類であって、「福祉」に名を借りた無駄こそ少なくない。

故に増税などはせずにその財源は無駄な歳出削減と経済成長によって捻出されるべきではないかというのが私の意見。日本のVAT(付加価値税)は税率が低すぎるから他国並みに...なんてのはまさに財務省が思い描くシナリオであって税率変更前に徹底的に無駄を省くことをせねば増税をしても元の木阿弥に等しい。だから増税を延期した上でアベノミクスの様子を見つつ、国の成長戦略を描くことで財政再建と社会保障の道筋をつけることが肝要ではないかと。

(平成26年11月22日/1943回)

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2014年11月21日 (金)

反則切符

時速370km、夢の自動車といわれた電気自動車「Eliica(エリーカ)」の誕生から10年。その開発拠点は本市内の慶応義塾大学K2タウンキャンパス。過去に試乗したこともあるのだが、地元の車好きの面々からその設計思想がスゴいと聞いて「ならば再度...」と現地を訪ねた。

その第一人者の清水浩氏は電気自動車の開発に携わり続けて35年。電気自動車の現状や話題の水素自動車の未来、テスラのビジネスモデルから大学の研究室が潤沢な研究開発費を有する企業に挑む意義等々について熱弁をふるっていただいた。そうそう、車といえば...。

地方遠征中のTセンセイ、高速道路をかっ飛ばしていたら覆面パトカーに追跡されて...。咄嗟に「いや~こちらのAセンセイの会合に呼ばれてね。急いでいたんだ。すまんな」と答えたところ、「あっセンセイですか、失礼しました。どうぞお気をつけて」と丁重な対応にて見逃してくれたのだとか...。もう随分と昔の話。

ここだけの話、実はちゃんと「バッチを付けていたのだが」交通違反にて反則切符を切られてしまった。何気なく通過しようとした柿生駅前の道路。物々しくロータリーに十台ほどの車が止まって複数の警察官が尋問をされていていたのを「何だろう」と横目で見ていたのだが、突如、目の前に警察官が現れてロータリーに入るように誘導されて...。

「そうか何かの尋問か免許証の確認だな」などと思っていたら「こちらは時間帯進入禁止エリアにて今日は一斉摘発をしています。御存知ありませんでした?」と。そりゃ知ってたら違反しないよ。違反は違反だからモミ消してくれなどというつもりは毛頭ないし、これが目に入らぬかなんてバッチを見せても逆効果だから素直に従っていたんだけどその手続きが遅いのなんのって。

次から次へと侵入して来る車に対応できずに待たされること15分。後の予定があったから苛立ちが募り、つい「いい加減に早くしてくれよ」と怒ってしまった。殿様商売だから人を待たせているって認識が欠如しているだろうナ。で、あの細かい字に煩雑な手続きはどう見ても時代錯誤。相手は国家権力だから巷のセンセイ方もビビって言えないのかもしれないけど絶対に改善したほうがいい。

これも最近の出来事だが、「たまたま」カジュアルウェア専門店「U」にてシャツを購入したんだけどレジの店員の接客態度が抜群によくて前述の警察官とは対照的。それこそが官民格差ってもんで、納税者に媚びる必要はないけど、横柄な態度は絶対にイカン。というよりもそれが横柄であるということに気づいていないんだろうけど...。

そんなU社も「3年で5割、5年で8割の離職率」はブラック企業だというけれどあれだけの接客態度を徹底できる企業風土はなかなかのもの。個々の退職理由は知らないが、そこでの経験は次の転職先できっとプラスに働くはず。ぬるま湯よりも全然いいと思うけど...。今日も愚痴っぽくてスマン。

(平成26年11月21日/1942回)

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2014年11月20日 (木)

3度目

相次ぐ大臣の辞任にあれだけ任命責任を追及していた人物が解散決定の途端に今回の総選挙には「大義がない」なんてのはいい加減そのもの。あの政党だって結局は何だったんだろうと。国家国民の為というよりも御身大事の自己都合、政党助成金や選挙目当てと言われても仕方あるまい。

アベノミクスは失敗だって言うけれどもじゃあアンタならどうするんだってのは示されないまま。そりゃ円安が進めば海外から見た資産価値は目減りするし、海外旅行の需要だって伸び悩みがち。製造業を中心とした輸出産業にとっては追い風で中には株で儲けたヤツも少なくない。総じてどうかって話だから及第点位はいただけそうな気もするけど、だいたい外野ってのはいつも好き勝手言うもんなんだよナ。

えっ、アンタもそうぢゃないかって?そう、このブログでも言いたい放題だけどあくまでも監督役の立場だから言えることであって、仮に市長とか管理職だった日には無言だよ無言。何といっても沈黙は金なんだから...。そうそう、総選挙は地元の代議士の命運のかかった一戦だけに最優先にて手伝わねばならないのだが、運良く...違った、「運悪く」定例会の会期と重なったことからそちらに拘束されて選挙の応援がままならない状況。が、それ以上に...。

前半戦の山場となる代表質問に向けて団会議が行われた。議題は今回の質問者について。やはり会派を代表して登壇する以上、質問者にはそれなりの経験が求められる。期数至上主義がモットーのわが会派なのだからベテランこそ「率先して」質問に立つべきだと思うのだが、質問者ともなれば連日の居残りに原稿の取りまとめと過重労働が待っている。

衆院選もあれば統一選も間近に迫り、地元を優先したいというのが本音。ということで若手、というか期数の浅い連中に御鉢が回ってきたのだが、会派の中に私より期数が浅いのは「たった」3名しかいない。当選2期が2名に1期が1名。その2期2名は副団長の役回りだけに除外して私が下から2番目。議員歴12年にして未だ雑巾がけの日々。

常任委員会の委員長に麻生区の支部長まで仰せつかっているからそんな余裕はないはずなのだが、これまでの代表質問における登壇回数を見ると同期の連中に比べて私「だけ」が1回少ないのだそうで...。ちなみに2期2名は両名とも3回こなしているにも関わらず、私の場合は2回「しか」ないそうで、そんな事実を示されて固辞することが出来ずに...。

そういえば前回の際は政務調査費を巡る返還請求の真っ只中。いつも都合が悪い時に回ってくるのだが、そんな私を哀れむように同期の最年長、多摩区の廣田健一センセイが視察報告書の作成を手伝ってくれた。市議会を優先すれば選挙で姿を見ないと言われ、選挙を優先すれば議会軽視と謗りを受ける。でもやっぱり有権者の負託を受けている以上は市議会優先だよナ。看板を背負って立つ以上、手抜きは許されない。

質問日は来月4日(木)10時より。乞うご期待を。

(平成26年11月20日/1941回)

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2014年11月19日 (水)

調整池

会合続きの日々についつい酒が過ぎてしまうこともしばしば。中にはお洒落なレストランでの一席もあったりするのだが、そんな上品な席でガツガツしていたらみっともない。周囲への挨拶のみ手短に済ませて、早めに切り上げたものの、どうにも腹が空いてしまって...。

孤独のグルメといえばやっぱり「あれ」に限る。地元の老舗「Y」ののれんをくぐって席に着いた。「御注文は?」-「とりあえず瓶ビールで」。ほんとオッサンぢゃないか。コップ片手にブログの推敲をしていたのだが、向こうのテーブルには中年男女のカップルが居て、男性の背中越しに女性の視線がこちらを向けられている。

「はて、誰だっけな?」こちらは知らずとも向こうは知っているかもしれぬ...。まぁあまりジロジロ見るのも相手に失礼かとそのまま推敲を続けていたのだが、向こうから声がかかった。「あれっ?山崎君じゃん」と隣の区のTさん。何も疚(やま)しいことはないのだが、「いや~今日は妻が実家に帰っているもんで...」などと訊かれてもいないことを勝手にしゃべってみたりするもんだから、ひょっとして別居状態?なんぢゃないかとかえって怪しまれてしまったかも...。

そうそう、そんな事情は向こうも同じ。初めて見かける女性は婚約者、近々挙式を予定されているらしく...。こりゃ何ともめでたい。祝い酒で「獺祭を1合!」と注文した。相手も負けじと「その酒はこっちの勘定に付けといて」-「いや、こちらで結構」と押し問答。さりとて、そんな場に居合わせるとは何とも幸運ではないか。末永くお幸せに...。

さて、細山郷土資料館の閉館は何とも寂しい限りだが、そのボランティアの中に地元農家の方々による土器づくりの会があって、過去にある相談をいただいたことがあった。土器づくりには焼き場が必要。薪を並べて燃やすのだが、こんな御時世だから近所の苦情も寄せられたりするそうで、調整池を借りられぬかとの内容。

一時的に降水を池で受け止め、徐々に放流させることで局地的な氾濫を抑える機能を有する調整池だが、集中的な豪雨時以外等はその機能を持て余していることからその利用ニーズは少なくない。当時も管理権限を有する地元の道路公園センターにかけあって利用許可を貰ったのだが、最近はクレーマーも多いことから事前に趣旨を記した告知用ビラを近隣「全戸に」配布した上で当日までに苦情がなければOKとのこと。

さりとて、使用スペースは3メートル四方程度とあって調整池のほんの一角「だけ」。こそこそやるものでもないが、告知用ビラなんかを配布すればかえって混乱を招きかねないと指摘したのだが、御婦人方がそれでも貸していただけるのであれば...と全戸配布を終えた。入口は施錠されているから前日にカギの受け渡しも含めて全て調整を終えていたのだが、前日の夕方に「匿名の」苦情が入り...やむなく中止に。当時の代表者の方の無念そうな表情は今でも忘れられない。

最近、区内にて活動を続けるある団体から近所の調整池を利用したいとの相談をいただいた。調整池のこれまでの実績を踏まえつつ、どこまで融通が利かせられるか。

(平成26年11月19日/1940回)

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2014年11月18日 (火)

酒場詩人

恒例のあさお福祉まつり・麻生区社会福祉大会に来賓として出席をさせていただいた。ステージ上にて開会を待つ。緞帳(どんちょう)が上がった瞬間、「わっ少な~」との小声を聞いた。来賓として招かれた以上、それは思っていても絶対に口にしちゃいけない言葉。

式典に併せて子供向け映画の上映会が行われるのだが、絶好の行楽シーズンに他の諸行事も重なり、参加者は例年以上に少なめで主催者の苦悩が窺い知れた。民生委員や保護司等々、地域福祉の向上の為に活躍されている方々を顕彰する目的なのだが、参加者は映画目当ての親子が大半。そんな親子連れにも福祉を知っていただこうという主催者側の意図は分らぬではないが、こんな御時世だけに...。ほんと難しいよナ。

「AERA」最新号に「孤独なグルメの幸福論」なる特集を発見。折しも松重豊氏扮する井之頭五郎の「孤独のグルメ」が好評を博していて、私自身もひとりメシが嫌いではないのだが、区内の居酒屋なんかで知り合いに見つかった日には...。「おっセンセイじゃねぇか、まぁこっちに来なよ」と、そのへんまでは許容範囲で酒の肴になるのも厭わないのだが、「だいたい自民党はなぁ~」とそんな愚痴に付き合う時間は無駄そのもの。

一人でもくつろげる店は重要。贔屓の定食屋でダウンタウンの浜ちゃんが総合司会を務める「プレバト!」なる番組をたまたま見た。ちょうど俳句のコーナーで芸能人が詠んだ句を先生が講評していたのだが、辛口批評というかその毒舌ぶりがいい。当人は夏井いつき先生というのだそうだ。

孤独のグルメに俳句とくれば...。阿佐田哲也氏の「麻雀放浪記」ならぬ「酒場放浪記」が人気と聞いた。さすらいの酒場詩人こと吉田類なる人物が全国の酒場を渡り歩くという企画。ハンチング帽が似合う。シブいっ。その吉田類氏の著書「酒場詩人の流儀」を読んだ。俳句で終えるそのエッセイが何ともいい。「一応」俳句歴10年。今月の俳句教室には以下の五句を投句。解説付きでどうぞ。

紅葉の水面泳げるつがひ鳥・・・倉敷を訪ねた際の一句。昔風情の残る景観地区の堀に二羽の仲睦まじい白鳥が居て...。

あまたある紋様重ねし落葉道・・・おらが先生の御自宅の裏庭での一句。禅寺丸柿の紅葉が美しく夕日に映える。一枚一枚独特の色合いでそれが積もった小道を詠んだ句。

風運ぶ香にひと息や枯れ芒・・・早朝ジョギングの際にどこからともなく煙の匂い。つい足を止めて周囲を見渡せば地元農家の方が野焼きをされていて...。

足音に逃げよ逃げよと落葉鳴る・・・多摩美ふれあいの森で開催された植樹祭&収穫祭。帰りすがら森の小道にてカサカサと動物の気配。びっくりさせてスマン。

宣誓の声高らかに鰯雲・・・麻生区少年野球連盟の開会式。グランドに整列する選手たちの前に来賓として並んだ。元気な選手宣誓は監督・コーチの指導の賜物か。そんな選手宣誓の背後の青空には鰯(いわし)雲が...。

(平成26年11月18日/1939回)

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2014年11月17日 (月)

一つ屋根

よみうりランドのイルミネーション「ジュエルミネーション」が人気と聞いたが、あちらは有料、こちらは無料。無料といっても地元の協賛で...。新百合ヶ丘イルミネーション「Kirara@アートしんゆり」の点灯式を前に地元の支援者と駅前の喫茶店で待ち合わせとなった。

当人の縁戚が癌を患い手術。「大した手術ではないので...」と医師から聞かされていたものの、手術の数時間後に容態が急変して帰らぬ人に。当然ながら遺族は動揺を隠せぬらしく...そんな話を聞かせていただいた。医療の進歩とともにがん治療も重粒子線やサイバーナイフなど様々な手法が見られるようになったが、地獄の沙汰もゼニ次第。保健適用外となるだけに最低でも数百万円は覚悟せねばならぬ上に「確実に」治る保証はどこにもない。ならば抗がん剤治療でも...。

抗がん剤とて国内未承認分を含めて様々な種類が世に出ているものの、血液中にて分解されてしまうことから患部への到達率は低く、抗がん剤に限らず有名な認知症治療薬などでも患部への到達率が1%未満と聞いた。が、故に必要以上の投与がもたらす副作用に悩むことになり、「必要なときに」「必要な量を」「必要な部位に」到達させることが出来れば薬の投与量は最低限に抑えられる。ってことは医療費もそれだけ安く...。

そんな夢のドラッグデリバリーシステムの実現に向けて期待されているのが、「ナノマシン」と呼ばれるウイルスサイズのカプセルであって、その研究拠点となるのが本市の臨海部、羽田空港の対岸にある殿町地区の「(仮称)ものづくりナノ医療イノベーションセンター」。

こちらのセンターの運営は本市の出資法人となる川崎市産業振興財団を事業者として、東京大学と共同して国に補助申請していたのだが、文部科学省の補助事業として承認され、国の補助金25億円と本市の貸付10億円が投入されることになった。

東京大学や東京工業大学等の複数の大学に、対エボラ薬が注目を集める話題の富士フィルムにニコン等の名だたる企業が「アンダー・ザ・ワン・ルーフ」、いわゆる一つ屋根の下で共同研究を行うことで...とバラ色の将来が描かれている。

いつも役人のやることには懐疑的な見方しかしていないのだが、過去のハコモノ然り、当時威勢が良かったものの尻すぼみというか今となってはやんなきゃ良かった事例は枚挙に暇がない。相手の言い分は分かったけれどそれをあえて市の出資法人が行う意義や今後の事業スキームは...。常任委員会の視察にて伺ったのだが、「窓からの景色に見とれて」大事なところを聞きそびれてしまった。

いよいよ今週から第四回定例会における代表質問の原稿作成が始まるだけに忙しくなりそうだ。

(平成26年11月17日/1938回)

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2014年11月16日 (日)

坦々麺

他のことはスグに忘れるくせに不思議とそういうこと「だけ」はしっかりと記憶に残っているもの。いつぞやに霞ヶ関ビルの坦々麺が絶品だと聞いた。四川省の成都にて専門店に通い詰めただけに麻婆豆腐には一家言あるのだが、坦々麺となると...でも、確かに旨かった。

そうすると本来の目的はどっちだったんだろうと思えてしまうのだが、霞ヶ関ビル上階にある東海大学交友会館にて開催された母校同窓会の関東支部の総会に出席をした。既に創立百年以上の伝統を誇る高校、父子ともにそちらの卒業生となるだけに先輩の方々にも大変懇意にしていただいていて支部の役員を仰せつかっている。年一回の総会はフルマラソンと重なることが多いのだが、今年は日程が折り合ったことから久々の出席となった。

さて、「大胆に情報に切り込む」と副題の付いた「財界にいがた」という雑誌があって、政財界の癒着やスキャンダラスな内容が少なく無いが、最近の記事に「議員バッジを愛人にプレゼントしたトンデモ上越市議」というのがあった。新潟県広しといえどもそれってまさに私の地元ぢゃないか。

まさかこの人ではないと思うが、総会にはウチの実家の近所に住んでいる上越市議会議長の顔も...本部の副会長なのだそうで。隣に座る同窓会長は地元の名士、その令嬢は私の同級生でもあるし、みな顔見知りのようなもの。遠路わざわざ...いやいや、案外それが羽を伸ばすいい口実になっていたりして...。

そうそう、わが母校も今や中高一貫校として校名も直江津「中」高等学校となり、校名のみならずレベルも飛躍的に向上。前述の雑誌「財界にいがた」5月号には「一期生が東大合格!新潟明訓と直江津中等の”してやったり”」の記事が掲載されたように県内でも有数の人気校に生まれ変わった。

その立役者となる初代校長、武藤正美先生も今回ははるばる上京。その挨拶では長年に亘り教育行政に携わっていながら文部科学省には来る機会がなく、今回初めて文部科学省の中庭にある「さざれ石」を見て来ましたと。そうそう、国歌「君が代」に登場するあの「さざれ石」ですぞ。中高一貫だから6年生まであるのだが、学校の教育方針とともに各学年の特徴などをご紹介いただいた。

高校受験が無い分、中だるみが生じがちな3年生では修了テストを実施するとともに4年生時には海外研修として米国でのホームステイを経験する。そこでは英語能力の向上は期待しておらず、根性を磨くことを期待していると。「根性を磨く」とはいまどきの先生にしては珍しいよナ。かと思えば、昨年などは市内にある陸上自衛隊高田駐屯地で職場体験学習を行わせたそうで、中々剛毅な先生ぢゃないかと感心していたのだが、案の定、そちらの団体から抗議文が届いたそうで...。

中高一貫のメリットは3年生の段階で高校1年生の学習がスタートし、5年生でほぼ6年間の学習は完了することから6年生の1年間は受験対策に専念できる。公立だってやれば出来るじゃないか。今後の動向に目が離せない。

でも、くどいようだが、霞ヶ関ビルの坦々麺はほんと旨かった。

(平成26年11月16日/1937回)

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2014年11月15日 (土)

自由形決勝

さて、年内最後の定例会となる第4回定例会について市長から議長への申し入れがあって、机上に議案書が配布された。

センセイには兎角短気でせっかちな御仁が少なくない。思い立ったが吉日とばかりに担当を呼び出して「この件はどうするんだ」と迫ってみてもよほどの腹黒でもない限り答えに窮するのが公務員というもの。さりとて、数十倍の狭き門を抜けてくるのだから潜在的な実務能力は低くない。万事要領「だけ」がいいのがセンセイで、実直ながら要領が悪いのが公務員であって、まさにアリとキリギリスが御似合いかも...(笑)。

ということで「特に急ぐものではないが、何とか次回の定例会までに...」と出した宿題に道筋がついたとの連絡があって、その報告を受けたのだが、結果良好にてひとまず安堵。やれば出来るんだよナ。が、そんな地位に安穏とした日々を過ごしているといつの間にか堕落して折角の潜在能力も宝の持ち腐れ、水泡に帰すことも...。それだけに管理職の果たす役割は大きく、公務員の監督役となるセンセイの責任も重い。行政の失態は偏に私ども責任である。

そんな公務員と民間の一番の違いは競争の有無。出世を巡る職員間の競争があるぢゃないかというけれどもそんなものは序の口。いかんせん独占形態の役所は倒産しない会社のようなもの。破綻した夕張市だって公務員が路頭に迷ったなんて話は聞こえてこない。それでも何とか存続しているのは役所たればこそ。

切磋琢磨することが未知なる能力を生み出すことは言わずもがなだが、一方で入札に見られるように「競争」が必ずしも好感を以て受け入れられないこともない訳ではない。ということで冒頭に「喧嘩に勝つのは、身体の大きな犬ではなく、闘争心の大きな犬である」とのアイゼンハワー大統領の言葉が紹介された「競争」にまつわる本を読んでいる。

大衆心理を記した本ではRチャルディーニ氏の「影響力の武器」は三指に入る名著と信じて疑わないが、こちらも負けちゃいない。ちなみに「影響力の武器」は人心掌握に欠かせぬ、というか周囲と良い人間関係を構築する上で様々な示唆を与えてくれる良書。ちと専門的だが、お薦めの一冊。

で、「競争」といえばやっぱりオリンピック発祥の古代ギリシャだが、こちらの本には北京オリンピックの男子水泳自由形リレー決勝の事例が紹介されている。当時、優勝候補と目されたフランスにマイケル・フェルプスを擁する米国が挑む。

アラン・ベルナールのフランス、イーモン・サリバンのオーストラリア、前回のアテネ大会で金メダルを獲得した南アフリカも全く同じチーム編成で出場。10人以上もの世界記録保持者が名を連ね、強豪ひしめく注目の一戦であって、尚且つ、米国のマイケル・フェルプスは1大会最多金メダル8個に王手がかかる。

首位フランスと1身差リードで迎えた米国のアンカーは男子競泳陣の中でも最高齢32歳のジェイソン・レザック。王者ベルナールに挑むレザック。その有り余る重圧に押し潰されそうな絶対絶命のピンチに奇跡が起きた。まさに「火事場の馬鹿力」としか言いようがないその驚異のパフォーマンスはいかにして生まれたのか、それこそがまさに「競争」の価値というものを教えてくれる。

(平成26年11月15日/1936回)

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2014年11月14日 (金)

寛容さ

ブルックナーといえば(演奏時間が)「とにかく長い」というイメージしか持ち合わせていなかったのだが、佐渡裕氏の指揮による交響曲第4番を聴いてブルックナーの魅力がわかった(気がした)。これはいい。

さて、休憩に立ち寄った事務所にて事務員とそんな話になった。「勝手に写真が撮られていたりするみたいですよ」-「んなことあるわけないじゃん」と。話題の新機種へ変更したまでは良かったが、データ移行に四苦八苦。機種変を勧めた店員も移行は本人しか出来ませんのでって。おいおい、そりゃないだろう。

で、結局は詳しい知人に聞きながら「クラウドサービス」ってので復元したんだけど、中のデータがネット上にあるってことは情報が筒抜けってことでしょ?まぁ誰しも私の情報なんか覗き見たいと思わないはずだけど、タレントやアイドルら著名人となると...。さりとて、クラウドサービスの中を覗き見るなんてのはまず一般人には「ムリ」な話。

ということで、最近のストーカーは相手のブログなんかを念入りに調べ上げて犯行に及ぶらしく、そりゃ警察の捜査なんかも同じ。必ず癖というか本人の性格や行動は文章に表れるからブログを記すってのは足跡を残すようなもの。だから本来はブログなんかやんないほうがいいんだけど、それ以上にメリットがあるからナ。

付け狙われる個人情報、あの手の手で迫り来る脅威に以前はセンセイ「だけ」は顔パスだった情報の閲覧なんかも年々厳重化されつつあって...(そりゃ当然か)。申請書に記載する手間こそ厭わないが、年々煩雑化するその手続きには辟易させられることもしばしば。申請書の備考欄にはその管理体制までいちいち明記した上で写しのコピーも提出させられるほどの徹底ぶり。

まぁそれも時代の流れと言われればそれまでだが、どうも最初から疑念の目を向けられているようでギスギスした社会は好かん。尚且つ、こっちはそれだけ余計な手間まで押し付けられる反面、制度の抜け穴を利用した犯罪は一向に絶えることが無いというのはどうも腑に落ちぬ。

そんな腹いせに...違った、今月号の中央公論を購入したのだが、特集は「人口減少が突きつける雇用激変」。「雇用」分野における現行の課題はよく論じられているが、その解決策といえば...。いつもこの手の話は企業が雇えばいいんだ的な議論に収斂されがちだが、経営者側に立てば会社の御荷物はいらないし、本当に必要な人材ならば多額の報酬を積んでも獲得したいというのが本音。どうもぶら下がる人生は好かん。

で、他の記事も読んでいたのだが、スタジオジブリの代表取締役プロデューサー鈴木敏夫氏のインタビューが目を惹いた。最近は映画業界も表現の規制が厳しくなりつつあるようで、「崖の上のポニョ」なども母親が5歳児を残してデイケアセンターに出かけるシーンが児童虐待だと...あくまでもアニメの世界なのに?。「だんだん世の中からあらゆる寛容さが失われているが、やっぱり寛容な世の中であって欲しい」とは本人の談。

が、ヒットさえすればそんな壁は吹き飛ぶのだそうで。

(平成26年11月14日/1935回)

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2014年11月13日 (木)

education

土曜日の授業参観の代休に創立記念日が続き、子供たちにとっては平日を含む3連休。平日の休暇となればやっぱり...ディズニーランド。周囲の中でも行ったことがない家庭はウチ「だけ」らしく、そんな愛娘に伝記を買って帰ることにした。前回は娘の希望でナイチンゲールだったのだが、さて、今回は...。と、本屋を物色したのだが、マリー・アントワネットにオードリー・ヘップバーン、う~ん違うナ。ワンガリ・マータイさんまでズラリと並ぶ。で、手にした一冊はヘレン・ケラー。

女性の偉人といえば16歳のパキスタン少女マララさんがノーベル平和賞を受賞されたことが話題。その国連のスピーチの一部を聞いたに過ぎないが、”The only solution is education”とのフレーズが記憶に残っている。が、正解は”Education is the only solution”だそうで、同じ意味だが、前者のほうが「The only solution is...」と聴く人の耳を惹きつけて「education」に繋げるだけに「education」が耳に残りやすい。蛇足か。

そう、「education」といえば...。最近、ある席にて晴れて定年を迎えられた大学の先生と雑談をする機会があった。若い学生に囲まれていいですねと水を向ければ、大学側も最近は「トル」ほうばかりに目が向いて、「デル」ほうは中々目が向かなくて...と。雨後の筍の如く乱立した大学も全入時代を迎え、様々な特典をぶら下げて受験生の獲得に必死。

最近は私大にとって命綱ともいえる入学金や授業料を免除してまで生徒を囲い込む大学もあるそうで、もはや偏差値だけの争いではなさそうだ。元来、金銭的インセンティブについては一部に否定的な見方をしているのだが、私が学生の頃には青田買いなんて言葉もあった。志望企業の先輩から都内の鮨屋でご馳走になったなどと豪語しているヤツもいたが、「順風満帆、これで人生勝ち組」などと思われた彼のその後といえば...。東大を出れば人生安泰の時代はとっくに過ぎた。

そうそう、その先生から大学の授業で「不可」の評価に逆ギレした生徒の話を伺った。何で「不可」なの?と詰め寄る生徒。そりゃアンタ言い分が違うってもんで...。何でも他人様のせいにしたがる人物が回りにいないか。私の同級生などは絶体絶命の危機に「来年から真面目に授業出ますから単位だけは何とか...」と必死に懇願。必死のアピールの甲斐なく見事留年となったのだが、それこそが親心というものであって、「落とされて当然」であることは本人が一番よく知っているだけにすんなりと運命を受け入れた。

井の中の蛙をいいことに田舎の親には「東京の大学って授業が難しくて...」と。「そうか、大変だけど来年はがんばるんだよ」と純粋に子の言い分を信じてくれる親の恩は忘れずにいたいもの。でも、「前門の虎、後門の狼」ではないが、前門にはバブルを謳歌した世代、後門には蝶よ花よの御手盛り世代がいるだけに、厳しい時代を生き抜いてきた私ども団塊の世代ジュニアは今後の有望株なんぢゃないかと...。

ちなみに「前門の虎、後門の狼」は一難去ってまた一難、次々に災難が降りかかることの喩えだから、ちと意味が違ったか。

(平成26年11月13日/1934回)

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2014年11月12日 (水)

解散風

巷では木枯らしならぬ解散風が吹き始めた。「民意を問う」といえばカッコいいけれど、それを口実に一日も早く国政に復帰したい候補者も少なくないはず。選挙ってものスゴいエネルギーを浪費するからその前後数ヶ月は政治の停滞を招きかねない。決して負けるのが怖いわけではないけれど選挙は少ないに限るよ、ほんとに...。

が、そんなそわそわムードは国政だけではない。来年の統一選に向けた候補者の擁立も本格化。政党の分裂に端を発した政界再編の余波は市議会にも及び、当初の会派構成はばらばらに。それだけなら兎も角も「アイツだけは許さん」と刺客まで送り込まれてまさに仁義なき戦いの様相。勝っても負けても「しこり」だけが残りそうで前途多難な川崎市議会。

候補者とて今のままでは先行き不安、将来の展望が見えぬ以上はいっそ市議に「でも」なって...。そんな若者の心理というか下心を上手く利用する勢力がある映画に重なった。

強くなりたい主人公に暗黒勢力が忍び寄る。強くなりたければわが陣営にて腕を磨けと。そんな微妙な心理を見逃さない、心の葛藤を描くジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」は私のイチオシ映画なのだが、映画といえばスタジオジブリの宮崎駿監督がアカデミー名誉賞を受賞。巨匠、世界のクロサワこと黒澤明監督に並んだ。ちなみにルーカス氏はアカデミー賞のアービング・G・タルバーグ賞を受賞されている。

さて、駅頭は晴れの日に限る。が、あいにくの空模様。どうせ晴れとてやりもせぬくせに...。天気にかこつけて朝ランならぬ「早」朝ランとなった。大会当日まで残り1ヶ月のこの時期に行われるのが3時間走。普段は1時間程度だが、3時間走り続けることで自らの体調をチェック出来る上にこのタイミングであえて負荷をかけることでより強靱に仕上がる(らしい)。

尚且つ、それだけの成果を残せれば大会に向けた自信に繋がる。「3時間も平気だったんだから本番だって大丈夫に違いない」とそんなメンタル面の効果も。例年はジョギング仲間が企画したメニューに参加するのだが、今年は日程が折り合わずに単独メニュー。3時間もぶっ続けで走る以上、途中で格好悪い姿でも有権者に目撃されたらたまらんからナ(笑)。

ということで区内の隅っこを流れる鶴見川を下流に下るコースを選択。これならば大半が横浜市域であって、区内でもあまり目立たぬ。そして、何よりもそのコースは遊歩道及びサイクリングコースとして整備が行き届いていて、川を渡る橋の下にそのまま道が整備されているから遮断されることなく駆け抜けることが出来る。「ついでに」俳句の題材を探しながら...。

心地いい風が吹きぬける中、山の緑と木々の紅葉に目が癒され、野焼きの匂いが冬の到来を告げ、せせらぎの音と鳥の鳴き声がいいリラックスに繋がり、日々の仕事を忘れさせてくれる。足に違和感を覚えつつも負けん気が先行して、気がつけばJR横浜線の鴨居駅。帰りは電車で...いやいや小銭すら所持していないのだから。さすがに往復20kmはちとキツかったかも...。

(平成26年11月12日/1933回)

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2014年11月11日 (火)

定期借地

訳あって都内の老舗鮨屋に出没したのだが、そちらの板さん夫婦が若かりし頃に本市、それも麻生区に住んでいて新百合ヶ丘駅を利用されていたらしく、懐かしむようにそんな話から始まった。

「確か当時の小学校は...寺」、王禅寺?万福寺?そうそう、真福寺小学校だ。ちなみに万福寺小学校は存在しない。で、こちらから。「確かこのへんに能楽堂がありませんでした?」-「そう、観世能楽堂があるけど、こんど銀座に移転するんだ」。へぇ~やっぱり銀座か...。が、それ以上の計画が進んでいるらしく...。

さて、おらが麻生区も区制施行から既に30年以上、区役所等の当時に建設された公共施設も老朽化が目立つ。しかも、それらが「低層」である上に駅前の「一等地」を陣取る一方で、駅周辺は慢性的な交通渋滞に悩まされていて...。そんな状況を打開する為にも新百合ヶ丘駅北口周辺における抜本的な庁舎再編を提案しているのだが、それぞれに所管が異なる公共施設の再編整備となると旗振り役が見当たらない。

本来であれば区の将来像を描くのは区長の役目の一つだと思うのだが、全ての調整を委ねるにはちと荷が重く、尚且つ、施設の長寿命化を目的に策定された「かわさき資産マネジメントカルテ」によれば庁舎等建築物の目標耐用年数は60年以上と...。それじゃあ、あと30年はあのまま?

そりゃ困ると様々な御意見を聞かせていただくのだが、中には駅前の一等地だけに高層マンションを建ててそれを他の建設財源に向けるべし...なんてのも。実現性は兎も角も確かに今のままでは土地利用の観点からあまりにも非効率。本件に限らず庁舎建替え時には維持費を含む将来負担を少しでも軽減する為にテナント入居による収益や資金計画のシミュレーション等が模索されるべきではないかと思っていて...。

テナント入居による収益モデルといえば、平成20年に完成した現在の中原消防署はビジネスホテルとの複合施設として整備され、土地活用の有効事例として各方面の注目を集めた、というか本市も随分とアピールしていた(はず)。その事業主体は本市の出資法人。スキームは出資法人がホテルを含む建物を建設した上で消防署部分を市に売却、ホテル部分はそのまま所有し、ホテル業者に賃借するというもの。分岐点以降は収益が上がる仕組みだが、当初の建設費を含む諸々の負担は市の貸付であって、市がそこまでのリスクを負って出資法人の事業を助けるべきなのかとの議論があったのも事実。

で、冒頭の話。現在の渋谷区役所も耐震化を図る為に庁舎の建替えが予定されているらしく、その手法が現行の区庁舎の敷地約4千5百平米を70年間にわたって不動産大手ディベロッパーに定期借地することにより、庁舎及び公会堂の建設費用も捻出するというもの。まさかマンション?

わが国は土地信奉が根強いから抵抗もありそうだが、餅は餅屋に任せるのが一番。行政の負担がゼロならば検討に値するのではないかと。ちなみに新百合ヶ丘駅周辺に本市が所有する土地は約4倍の2万平米也。

(平成26年11月11日/1932回)

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2014年11月10日 (月)

道徳

たった1枚の紙のはずなのだが、それを貰える喜びはいかばかりか。今年もMOA美術館主催の川崎市児童作品展において子供たちに賞状を授与する役を仰せつかった。

それにしても例年のことながら主催者の配慮で付箋にふりがなを記していただくのだが、子供たちの名前には驚かされる。相手の目を見て会釈をしてから...右手、左手の順で賞状を受け取り深々と御辞儀をして...とは昔の話。それでもこちらの目を見て軽く会釈する仕草が見られることは親の躾の賜物か。

世間で偉そうな講釈を述べている評論家や社会的権威の高い地位の子息に限ってグレたりする例は枚挙に暇がないが、親の関心が他に向いていることから子に愛情が注がれぬことがその原因などと分析されていて、どこぞに思い当たるフシがない訳ではないが、今年も「妻の命令で」子供の授業参観に顔を出すことになった。

当日の参観対象は「生活」の授業。地元の商店街をインタビューしてグループ単位でその内容を報告するというもの。内容は中々しっかりしていて、生徒たちの聞く姿勢もいいぢゃないか。さすがは「センセイ」ならぬ「先生」だと。

が、そんな大事な先生方の給与が財務省の審議会において槍玉に上がっていると聞いて憤慨しているのだが、その提言によれば先生の給与が他の公務員に比べて年収ベースで約8万円上回っており、この優遇分を解消すると約220億円の財政効果が見込まれると。

ちょ、ちょっと待った。未だその域に達していない先生も少なくないが、子供たちの将来を担うべき聖職として他の公務員以上の給与を保証することで優秀な人材を確保すべしとの自民党の英断により成立させた人材確保法。優遇の解消どころかむしろ増額じゃないのかと。

また、クラス編成にしても小学校1年生において現行の35人学級を40人学級に戻すことで約86億円の財政効果が見込まれるとも...。おいおい、教育的意義の観点から論じられるのであれば頷くこともあるかもしれないが、財政論で論じられるとそりゃちと違うのではないか。

そもそもに教師多忙の理由は本来教えるべき学習指導要領の内容以外に子供の基本的な躾が出来ていないことからそちらに手を取られることが含まれる。ひと昔前であれば子の躾は親にとって「当然の」責務。最低限、他人様に迷惑をかけてはいけないというただそれだけの話なのだが、最近は子の躾が出来ていないどころか、世間の常識が通じないモンスターペアレントなんてのも...。

そんな家庭教育のツケを回されるのは随分と身勝手な話だと思うのだが、このたび、文部科学省の中央教育審議会では「道徳」教育の教科化が答申された。「道徳」教育が自由かつ多様であるべき価値観や思想信条を一律に統制しかねないなどとの懸念の声も聞こえるが、十六世紀以降にわが国を訪ねた異邦人が総じて日本人の道徳、礼節、品性を賞賛したように正義、誠実、惻隠、慈愛等は生きていく上での最低限のマナーとして教えられるべきもの。家庭教育の衰退による代償は小さくない。

(平成26年11月10日/1931回)

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2014年11月 9日 (日)

10点台

律儀な支援者の方がいらして、奥様が他界されて3年、息子夫婦が実家に戻る形で同居することになったらしく、ご挨拶に...と事務所を訪ねていただいた。ちょうど私と同い年となるご子息を持つその支援者Mさんの御出身が長野県と初めて聞いた。

「教育県ですね」と話題を向ければ、「それはひと昔の話、当時は貧しかったから」と。山海の豊富な幸に米と酒、とにかく食に関して恵まれた新潟県に対して、長野県は知恵を絞らねば生活の糧が確保出来ぬ。それが教育立県に繋がったと見る向きが少なくないが、昨今の全国学力テストではその新潟県にも水をあけられた状況が続く長野県。その全国学力テストに関して、知事の独断で学力テストの結果を公表したことから場外での応酬を続けていた両氏の会談が実現したと聞いた。

今年度から実施要項が改定され、市町村別や学校別の成績公表が可能となったものの、本市を含む大半の自治体は「及び腰」...なんていうとまた波紋を呼ぶから「慎重な姿勢」を堅持する。都道府県は市区町村、市区町村は各校の同意を得ることを前提に単なる成績のみならず分析や改善方法なども併せて示すことが条件とされている。となれば同意が得られていないことが非公表を続ける最有力な要因ではないかと。

否定的な側の言い分は成績が公表されることにより過度な競争意識が生まれ、学校の序列化に繋がりかねないという懸念があるが、さりとて、積極的に公表されるものでもないにせよそれを断固として拒み続ける頑なな姿勢とて理解しかねるもの。順位比較なんてのは別に大した話じゃなく、むしろ公表を頑なに拒むことこそ怠慢の隠れ蓑とか事なかれ主義ではないのかとあらぬ誤解を招くもと。

自らの教育方針に自信があれば恥じる必要も全くなく泰然自若の態度で臨めばいいと思うのだが...。その一例を以って当該校の教育方針が否定されたり、担任の教師に批判が向くようなものでもないはずだが、最近は非常識な親も多いからナ。成績が悪いと保護者からクレームが来てしまうのではないかとの懸念は分からなくもないが、成績が悪いことは決して恥ずべきことではない。むしろ都合の悪いことを隠そうとするそのへんなプライドこそが将来に禍根を残す元凶。

成績はビリだっていいじゃないか、競争社会の申し子となる団塊の世代ジュニアにとっては学年内の成績公表はあたりまえ。が、さすがに氏名と点数を公開するとなれば劣等感を助長しかねない。そこでその学校では10点刻みで人数を公表することにしたらしい。

90点台1人、「やっぱりアイツだ」。60~80点台は団子状態、「何とか及第点で助かった~」。その後はよくある釣鐘状カーブを描きつつ、30点台は5人。決して自慢出来る成績ではないが、「仲間がいるから何となく救われた気分」。20点はゼロ、そして、10点台...1人。

でも、その彼が今となっては毎年2ヶ月を海外豪遊ツアーに出かけるいつもの社長なのだから然してビリとて焦る必要はないんだよナ。ちなみに全国学力テストに費やされる事業費は60億円だそうで。

(平成26年11月9日/1930回)

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2014年11月 8日 (土)

山崎

マッサン効果か、名前は抜群なのだが、ニッカじゃないのがちと残念な気も...。さりとて、マッサンことニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏が初代所長を務めたのがサントリー「山崎」蒸留所というのだから縁とは不思議なもの。世界的権威のウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル」にてサントリーのシングルモルトウイスキー「山崎・シェリーカス2013」が世界最高のウイスキーに選ばれたという(祝)。

深夜残業にてネット上を物色していたら地元の中山のりひろ代議士出演の日の出テレビに遭遇。「私もたまには出演させてくれ」と投稿した。曜日によりキャスターが異なるもののもう随分と長く続いているはず。継続は力なり。「よく毎日(懲りずに)あれだけの文章を...」と声をかけていただくことが少なくないが、「よくそんな暇があるよナ」との裏返しだったりもして...。もうほんとにひねくれているからナ。寝る間を惜しんで没頭して仕上げた翌朝にジョギングをしたら肉離れにて戦線離脱。現在、療養中也。

ということで雑誌を読み漁っていたのだが、週刊ダイヤモンド今週号の特集は「介護のムダ-高齢者ビジネスのカラクリ」。タイトルの通り、折角の介護保険制度が一部食い物にされているのではないかということらしく、中には家政婦の仕事を介護保険という税金で賄う理由が見出せないなどと厳しい意見もあって。それもそのはず、確かに巷でも介護の儲け話がちらほらと聞こえてくる。バッチをちらつかせればおこぼれくらいにはありつけるかもしれぬが、役所相手のビジネスはどうも好かん。が、それ以上に懸念されるのは...。

かつては通称「特養」といわれる特別養護老人ホームに「老健」といわれる老人保健施設、そして、日中リハビリのデイサービス、通称「デイ」に短期入所の「ショート」位だったはずが、いつの間にか聞いたこともないサービスが並ぶ介護保険制度。

前回、このブログでも紹介した複合型サービスなんてのは、要介護度が高い上に医療的なケアを必要とされる従来は施設から敬遠されがちな方々が住み慣れた家や地域で安心して生活することを可能にする為のサービス、と言われれば「確かに」と思えてしまうのだが、その仕組みは複数の居宅サービスや地域密着型サービスを組み合わせて、1つの事業所が一体的に提供する合わせ技であって、改正のたびに複雑化するその仕組み。今やそのサービスコードの数、メニューは2万項目を超える。

大学時代の専攻分野は数学なだけに複雑な仕組みに向き合うのはやぶさかではないが、複雑になれば複雑になるほどチェックも行き届きにくく、そりゃ不正請求も増える訳で...。不動産物件の契約書同様にそれは意図的ではないのかと勘繰ってみたくもなる。

各自治体における介護保険事業は一般会計と独立した特別会計として処理されていて、自己負担以外に保険料と「定率の」公費によって賄われることから需要予測に基づいた計画決定後はムダ削減のインセンティブが働きにくい。また、それが介護保険適用、つまりは制度の枠内で行われるものもあれば、それとは別にほぼ同じ内容が本市単独で実施されていたりもして...。

が、何よりもそこは大票田となるだけに高齢者介護を見直すなんていうと反発は必至ですぐに「福祉の切り捨て」なんて揶揄されちゃうからナ。う~ん。

(平成26年11月8日/1929回)

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2014年11月 7日 (金)

落葉

紅葉の季節、つい目が上に向きがちだが、足元を見れば...。拾ってみると禅寺丸柿の落葉が何ともいい色合いであることに気づかされる。そんな上向きがちな視線と同様に期数を重ねるとだんだん横着するようになって...。

昼間に同区のTセンセイから着信があって、「来年度の予算要望ですが、何か補足等はありますか」と督促されて書類の山に埋もれていることに気づく。どうせ毎年同じ内容なんだから...と手に取ればこちらの名前入りの丁寧なヘッダーが添えてあって、〆切は昨日の日付ではないか。緊張感が足りないナ。

そんな区選出議員団の要望をとりまとめに奔走するのはTセンセイ。いやいや、「T」じゃ失礼、月本琢也センセイ。その夜に全ての項目に目を通した上で自分なりの意見を添えてメールにて御返事申し上げた。末尾には「いろいろと勝手申し上げましたが、後で不満は申しませんので、取捨選択はお任せで結構です」との一文を添えて。

支援者から再来週あたりで夜の都合はどうかとの打診をいただいて、全ての予定が埋まってしまった。貧乏暇なしとはこのことで、恒例のそちらの会は欠席とさせていただいたのだが、当日の議題は「区議員案予算要望」と「議会運営検討現況」他。とりわけ「議会運営検討状況」については日経グローカル誌6月号にて「全国市区議会改革度調査」を実施した結果、本市の成績が芳しくないことから(といっても813市区中251位なのだが...)、今後の課題についての意見交換が行われるとのこと。

欠席とはいえどもその記事位は把握しておかねばならぬと議会局を通じて資料を取り寄せるとともに当局の話も伺っておいた。そちらが意味する「改革度」は成長率のようなもの。既に一定を成し遂げた本市の「改革度」は低くなりがち...ということらしく、内閣支持率同様にそれほど一喜一憂するほどのものでもなさそうなのだが、当日の出席議員が現状においてどこに課題を抱えていると認識しているかはぜひとも聞いておきたいところ。

むしろ、冒頭の「区議員案予算要望」については儀礼的なものになりがちで、役所側の回答も前年度の付け焼刃的な内容。庁内でどれだけ真剣な検討がなされたのかが中々見えてこない。手抜きの回答じゃないのかと憤慨してみるのだが、それもそのはず。こちらの要望自体が極めて抽象的なだけに行政の付け入る隙は少なくない。

例えばその要望項目の一つに「明治大学黒川農場との連携」とあるが、一言で申し上げれば「そんなことは既に市としてやっていますよ」ということであって、それを役所用語に翻訳した形でそれらしい文面での回答が届く。いづれのセンセイの希望で盛り込まれたものと推測出来るが、具体的にどのような連携を市に求めるのかを記したほうが良さそうだ。同時に区選出議員団で認識を共有するとともに行政側とももっと緊密な意思疎通を図るべきではないかとも記しておいた。

そうそう、その注目の「麻生区選出議員と市政を語る会」は20日(木)午後6時から麻生市民館大会議室にて。ちなみに来年は選挙の年だけに要注目。

(平成26年11月7日/1928回)

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2014年11月 6日 (木)

職員会議

政治家たるもの機を見るに敏でなければ....。というかその位しかネタが無かったとは寂しい限りだが、その程度で政権を追い詰められると判断した思考回路そのものが党衰退の原因ではないのか。

国会の審議にて「政治とカネ」に絡み過去の週刊誌の記事を元に総理の「脱税疑惑」を追及した野党党首。「もう時効だが...」とのセリフに怒り心頭の総理が発言の撤回を求め、審議が中断したと聞いた。が、そんな言動が飛び交うのは何も政治の世界だけではなさそうで...。

目前に迫る地元小学校のフェスティバル。女性の社会進出に向けて目の敵にされる一方で、「どうせ暇なんでしょ?」と仕事を押し付けられる専業主婦。そこまで学校の為に尽くしても一銭の報酬もない上に募るストレス。ならばいっそパートか派遣社員、いや会社に復帰して...となりそうなものだが、女性が会社に復帰でもされた日にははみ出す男性諸君がいる訳で、そういう方々こそ率先して配偶者控除の堅持を叫ばなければいけないはずなのだが...。

で、そんな鬱憤に加えて「非協力的」で「融通が利かない」学校側の姿勢に妻の矛先はこちらに向けられる。「おかしいと思わない?」-「おかしい」。学校の常識は世間の非常識。仔細は述べぬが、そりゃさすがに保護者も怒るよ。責任者は教頭先生らしいのだが、些細なことも「職員会議に諮らねば...」と。

おいおい、教頭先生なんだからその位は自らの権限で出来そうなもので、仮にそこを譲ったとしても相手はなぜ校長先生ではなく職員会議なのか。職務上は校長先生に教頭先生が権限を有しているはずだけど、事実上、学校を牛耳っているのは教職員組合の連中で、その権力の源泉が「職員会議」だと何かの本で読んだことがあった。

あれだけ「子どもの権利」を推進することで現場の混乱を招き、子供の為を謳いながら結局は自己都合が横行する不思議な世界。そもそもに政治家以上に「センセイ」と呼ばれ続けて有頂天になっちゃったんだろうナ。保護者も文句を言わない、というか子供を抱えているから言えないだけなんだけどそのへんが態度を助長させた原因。下っ端議員を捕まえては「どうだ反論できないだろう」って鼻高々の人物を目にしたりするけどそれと同じ。そりゃ相手の立場ってもんを考えなさいよってもんで...。

が、最近はモンスターペアレントなんて保護者が出現しちゃったからさぁ大変。自らが正しいと信じて疑わなかった価値観が瓦解するのだからヘンタルヘルスに悩む訳で...。だからどこの世界でもある程度の喧嘩相手というか厳しいことを言ってくれる人、ズケズケ物申せる仲ってのは貴重な存在。よし、ならば...。

学校現場と対峙するにはやっぱりPTA会長。戦うPTA会長として骨を埋める覚悟で臨めば教育現場も改善出来るかもしれぬ。幼稚園在籍時には保護者会の会長は辞退申し上げた、というかそんな声すらなかったのだが、成り手不足に悩むPTA会長ならば私にも...。尚且つ、PTA会長といえば名が売れるから票にも繋がりそうで...。

が、そんな下心が見えてしまったか、どこぞの区で自ら立候補しようとしたセンセイが総スカンだったと聞いた。ならば禅譲してもらえるように...セコいナ。

(平成26年11月6日/1927回)

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2014年11月 5日 (水)

頓挫

「アンタが頼りになりそうだから...」とバトンを渡されてはや3年。センセイが蒔いた種がようやく実を結びつつあるものの前途多難な状況には変わりはない。他会派所属のセンセイだけにこちらの人物が評価された結果か、それともまさか単に面倒な事案を...いやいや、そんなことないナ。菅原敬子センセイが会長を務める麻生区文化協会が創立30周年を迎え、来賓として記念式典に出席をさせていただいた。

そうでもせぬ限り目標達成度が不透明。そんな事情があったのかもしれぬが、枠をはめずとも女性が活躍する時代。のはずが...。厚生労働省の50代の女性係長が課長に昇進できないのは男女差別が原因と国に対して660万円の損害賠償と謝罪を求めていると聞いた。事実上のトップとなる事務次官が異例の女性となる同省において、それが男女の性差によるものか否か。人事などハナから恣意的なものであって、出世出来ない男性の諸君もゴマンといるのだから些か傲慢すぎやしないかと思ってみたりもするのだが、今後の行く末やいかに。

女性2閣僚の退任劇。議員定数と同様、そこに正解はないだけに、いい人材がいれば「男女を問わず」積極的に登用するとの姿勢で十分ではないかと思うのだが、総理の肝いり施策が頓挫。というか出鼻を挫かれた格好になった。が、頓挫した御仁は現職だけではない。自らの退陣の条件として迫ったその施策。

一時は世界を席巻したFIT(フィード・イン・タリフ)とスマートグリッドも陰りを見せつつあったちょうどその頃に訪ねたドイツのフライブルグ市でも余剰電気の高額買取には懐疑的な見方が示されていただけに、自らの職を賭して成立させるには随分と粗末過ぎではなかったか。それに固辞するあまりに傷口を広げ、見直しを示唆さぜるを得ない今となってはハシゴを外された業者の不満が募るものムリはない。ちなみに当時の首相はそう、やっぱりあの人。

政府が再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の見直しに着手したことを巡り、各方面に波紋が広がっている。そもそもに一般家庭への売電価格は1キロワットあたり20円前後だが、太陽光発電による電力会社の買取価格は42円(当時)。その買収原資は電気料金に上乗せする形で年間2千7百円が徴収され、認定済みの事業者が全発電所を稼働すれば家庭負担が1万円とも...。

FIT先進国のドイツでは連邦政府の諮問機関が再生エネルギー推進政策を真っ向否定。「再生エネルギー法はドイツ経済を圧迫するだけでなく、技術革新を遅らせ、挙句の果てに気候変動防止の役に立たない」と結論付けた。その余波が今頃に...。

市内の埋立地でメガソーラー誘致が難航する三浦市だが、その理由は土地の貸付価格が高いこととされていて、それは電力会社による高い買取価格を想定してのことだけに、今回の制度見直しはまさに泣きっ面に蜂。メガソーラーといえば...そう、本市。但し、本市の場合は臨海部の低未利用地の無償貸付けで、あとの設備投資は全額が電力会社の負担。でも、その設備投資分は電気料金に上乗せされていたりして...。

(平成26年11月5日/1926回)

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2014年11月 4日 (火)

連合ユニオンズ

フェイスブックの友達には社会人時代の連中も少なくない。既に相応の歳にも関わらず依然としていわゆる「バブリー」な投稿を見るに「おい、アンタたちだけズルいじゃないか」と妬みたくもなりそうで...。

当時は就職氷河期にて人気はやっぱり一部上場企業。そのブランド力に安定性、社会的ステータスが頼みの綱。されどそんな狭き門を通過出来るのはほんの一握りの優等生。いや、でも待てよ。団塊の世代ジュニアは同世代人口が最も多いから社会保障にしても「ババ」を掴まされやすい。企業の終身雇用だって右肩上がりの時代の産物であって十年後は分からぬ。いづれにせよ自己研鑽だけは怠ることのないように...と。

若くとも「実績を上げれば」世間様に比べて割高な報酬が保証される外資畑を渡り歩いてセンセイへの転身。人生の折り返しを迎えて、前半戦は勝ち越したが、果たして後半戦は...。十年後に「議長」などと言われて悦に入っている姿は何とも情けなく思いつつ、-「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話-を読んだ。

著者は私と同じく団塊の世代ジュニア、東大法学部を卒業後、「終身雇用が根付く」F社に入社。という華々しい経歴を有するもののその後は独立。そのまま居座ることでそれなりの地位を保証されたはずだが、あえて新たな道を選択された同氏の著書は過去にも読んだが、今回は終身雇用を保証されたプロ野球球団「連合ユニオンズ」を描いたフィクション。

ペナントレース序盤の快進撃にマイクを向けられたオーナーがその秘訣を訊かれて、「実に単純なこと。我々はただ定年までの雇用を全選手に保証した。ただそれだけだ。雇用を保証されることで我々日本人は強くなれる」と。

終身雇用が保証されれば人は真面目に働き、会社の業績は向上するか。中には上手く機能する企業もあるとは思うが、それは「雇っていただいた以上は...」と御恩と奉公が成立する場合に限る。されど「慣れ」ってのはコワいもので、兎にも角にも人ってのは怠惰な生き物だから性悪説で制度を設計しておかないとダメなんだよナ。

さて、「市バス、運転手不足 違法残業-高給与 増員の壁?-」との記事を目にした。市役所(の交通局)にブラック企業のレッテルを貼りたいのではないかと勘繰ってみたくもなる内容だが、運転手の高額給与を叩きつつ、減額が出来ぬことを承知で新たな雇用を求めているように見えなくもない。すっかり世間の悪玉にされたブラック企業。過酷な職場で残業を強いる姿勢が強調されがちだが、繁忙期における新たな採用は求めつつ、閑散期には解雇を認めぬというのは些か虫がいい話ではないかとも思えてしまうのだがどうか。

市の運転手とてその条件を提示されて入社している訳で、新規採用については既に新たな雇用形態で採用されているだけに何とも気の毒な気がしないでも...。さりとて、公務員といえども明らかに怠慢な職員には退場勧告ぐらい出来ねば益々図に乗りかねない。クビにしたければやってみろと言わんばかりの横柄な態度は組織を腐らせる元凶。公務員は終身雇用の意味を今一度見つめなおしてはどうかと。

(平成26年11月4日/1925回)

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2014年11月 3日 (月)

美観地区

年々盛り上がりを見せるハロウィン。今やハロウィン商戦はバレンタインを抜いてクリスマスに迫る勢いだとか...。

子供たちのクラスでもハロウィンパーティーが催されたそうだが、何よりも当日の朝礼時に妻が教えたハロウィンとリンゴの話をしたらウケたとの自慢話を聞いた。相手が喜んでくれることは金銭に換えがたい喜びであって、どうすれば相手が喜んでくれるか、相手の気分を害さない為に何を為すべきかは思いやりの第一歩。でも、やっぱりハロウィンより七五三だよナと思いつつ...。

さて、昨日の続き。政令指定都市議員連盟、通称「議連」の会長は現内閣官房長官の菅義偉氏。長官の就任前からそちらの役職には就かれていたのだが、当人は横浜市議からの叩き上げだけに政令市の事情にも詳しい。当日は代理出席となったが、それ以外に地元選出の国会議員はじめ多くの関係者が駆けつけた。その中に...。

片田舎から徒手空拳で上京、政令市の市議から国政への転身、そして、当選6回は官房長官に同じ。という立派な経歴を誇るわれらが田中和徳センセイ登場。センセイ、駆けつけて下さる心遣いは嬉しいけどわざわざ岡山市まで来ずとも...。

「続きまして、田中、え~~、かずのりセンセイに挨拶を...」と司会者が読み上げる。あぁ~やっぱり全国区じゃないからナ。いやいや、現在は党本部の組織本部長なる要職に就かれていて、この議連もその支配下にあるのだそうだ。ちなみに党三役「幹事長」「総務会長」「政務調査会長」に匹敵する「超」重要ポストだそうで。「たまには料亭にでも...」と声をかける暇もなく帰路につかれてしまった。

そうそう、前日の勉強会を抜け出して向かった先は隣接の倉敷市。過去には政令市の座を狙う為に岡山市との合併話まで浮上したとされる御当地の美観地区は全国的にも有名らしく...。JR岡山駅から快速電車にて15分。駅を降りれば「歓迎!楽天イーグルス」の旗がなびく。そう、こちらは闘将、星野仙一氏の出身地であって、そんな同氏の功績を称えた星野仙一記念館も名所の一つ。

目当ての美観地区は駅から徒歩10分程度。美観地区までは地元の商店街を抜けていくルートになっていてこれがなかなかいい。で、商店街を抜けると異次元にタイムトリップしたかのような情緒あふれる街並みが愉しめる。「ここらへんのもんは人がいいけぇ~のぉ~」と御当地の方が言うように町全体がのんびりとしていて時間を忘れさせる。宮崎県の城下町「飫肥(おび)」も景観が有名で、あちらは用水路に悠然と錦鯉が泳いでいてこれが何とも優雅なのだが、こちらの水路にはつがいの白鳥が...。

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これだけの景観を維持するのは並大抵のことではないはず。一度失われると復元が難しいものは扱いに慎重な姿勢が大事だが、単に行政がゼニをかければいいというものでもない。やっぱり問われるのは町全体でその美観を守っていこうという合意形成ではないかと。

(平成26年11月3日/1924回)

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2014年11月 2日 (日)

岡山五校

不思議と岡山県人とは相性が良くて、大学時代の無二の親友K君もその一人。当時、散々付き合わされたから岡山弁にはすっかり慣れてしまった。

昔から山陽地方の覇権を巡り広島県と争ってきた両県の方言は似ていて、一般人には中々見分けが付かないのだが、「より」人懐っこいのが岡山弁。独断と偏見による山さんの方言教室によれば、語尾に「じゃけん」が付くのは広島弁の特徴だが、岡山弁はある種の「訛り」というか「じゃけん」が「じゃけぇ~」になる。更に言えばその「じゃけぇ~」を「じゃけぇ~のぉ~」なんてすればもう立派な岡山弁(のはず)。

「ワシは岡山大安寺高校の出身じゃけぇ~のぉ~」とはK君の口癖であって、どうやら県の中でもトップクラスの進学名門校だと自慢したいらしいのだが、「そんな学校知りゃ~せんわ」と反論すれば、「岡山五校の一つやでぇ~」とK君。教育県として名高い岡山県は当時、学力均等方式による総合選抜制度が採用されていて、中でもその成績上位者が進学する五校については一括して「岡山」として受験した上で各校に振り分けられる。それにしても「大安寺」なんて随分とゴツい名前ではないかと。ちなみにいつもの社長も同県の出身。

さて、政令市の自民党所属のセンセイで構成される政令指定都市議員連盟なる団体があって、今年の総会は新参の岡山市が当番市となり、御当地を訪ねることになった。前日には若手市議で構成されるアーバンユースネットの総会及び勉強会が催される。旧態依然とした組織の弊害にも敢然と挑む気心の知れた仲間たちであって、いつの時代も組織を動かすのは若い力。

当選時に45歳未満であることが資格の条件にあって、当選3期の40歳、ちょうど活躍世代となるだけにほんとは私あたりが本市の幹事をやんなきゃいけないんだけど目立つことは好かんからあくまでも黒子に徹していて、その大事な役職は1期下で1コ年下の橋本勝氏に委ねている。決して外された訳じゃないのであしからず(笑)。ということで、責任も軽い自由の身だから行動も自由。折角だから街中「視察」に行ってくると勉強会を抜け出して向かった先は...。

そうそう、当日は全国の政令市仲間が大挙して押し寄せるのだが、総会や懇親会以外にも様々な趣向を凝らした勉強会や視察が盛り込まれていて...。それもそのはず、中にはその交通費や宿泊費が「自腹」となれば出席を躊躇しない方が居ないとは限らない。政務調査費でも対応可能なようにとの計らいであって、不適切な支出ではないのだから毅然と振る舞っていれば良さそうなもんだが、どことない後ろめたさは昨今の風潮によるものか。

政務調査費の使途基準は自治体により違うから対応も様々。では、本市はどうか。これがずっと昔からの慣例で全て「自腹」。月々の報酬から強制的に徴収される「団費」から支出されているから他人様から後ろ指をさされるようなものでもなく...。そりゃ勉強会も抜け出す訳だよナ。

(平成26年11月2日/1923回)

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2014年11月 1日 (土)

受遺

久々の常任委員会。本来「久々」では困るのだが、予定が立て込んだことから正副委員長に対する事前レクを欠席して臨んだ「久々」の市民委員会。その読み原稿の冒頭に「遺贈財産の受遺について」とあって、読みに戸惑ってしまった。やっぱり事前レクって大事だよナ。

実は私も初めて知ったのだが、本市出身の詩人・童謡作家に小黒恵子さんという方がいて「NHKみんなのうた」等で800曲以上もの作品を発表されているその道の著名人と聞いた。代表作には「ドラキュラのうた」「モンキーパズル」「大きなリンゴの木の下で」とあって、作品名だけでは曲が思い浮かばないのがちと残念。その小黒恵子さんがこの4月に逝去され、本人の遺言によりその遺贈財産を本市が頂戴する(それを「受遺(じゅい)」というらしい)ことになった。

その遺贈財産の価値は総額約6億6千万円にも上り、何ともありがたい話ではないか「ふむふむ」と報告を受けていたのだが、他の委員はもっとシビアに現実を直視されていたらしく、その後の質疑応答では行政側と随分活発なやりとりが展開された。その遺贈財産の中には同氏の功績を残した小黒恵子童謡記念館が含まれるのだが、それが閑静な住宅街にある邸宅になっていて、現状でさえも維持に結構な金額を要しているという。

本市が譲り受けた以上は「本市の責任」で後世にその功績を残しつつ、同氏の意思を継承していかねばならない訳で...。現在の開館は土日のみにて入館者は年間150名程度、それに前述の著作権収入を含めても1百万円に満たない一方、その維持費は約5百万円。当面は遺贈財産の中に含まれる現金や他の不動産物件の売却等で費用の捻出が可能とのことだが、その後については今後の検討課題となるらしく...。

今回の受遺については庁内にプロジェクトチームを立ち上げて、検討を進めてきた結果とのことだが、今後においても同様の遺贈の話が想定されることから一定のルール作りが必要ではないかということで当該局を含めて概ね合意形成が得られた(はず)。

そうそう、当日の午後は自民党市連の勉強会。講師は「内閣官房参与」なるたいそうな肩書きを有する藤井聡氏。京都大学大学院教授である同氏は国土強靭化に関する第一人者だそうで、ここぞとばかりに行政側も建設緑政局長以下の幹部が聴講にズラリと並ぶ。

「強靭化」なんていうと被災地の堤防が真っ先に思い浮かんでしまうが、その本質は霞ヶ関を含む意識改革にあるとの話は興味深い。現場にて展開される生の御話を伺うことが出来た。「教授」らしからぬざっくばらんな物言いは好感度抜群で官僚にも受け入れられているのではないかと。

その後の質疑応答では局長自らが口火を切った。電柱の地中化において電力会社や通信会社との交渉は常に難航。そんな現場の苦悩を吐露しつつ、意見交換を重ねた機会は双方に有意義だったはず。

(平成26年11月1日/1922回)

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