なおログ[Blog]

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2014年9月

2014年9月30日 (火)

背番号「2」

当時、街中の本屋には話題の新刊としてその人物の本が大量に並べられていて、野球好きのいつもの社長への手土産はその一冊となった。

MLBニューヨーク・ヤンキース本拠地最終戦。最終打席で見事にサヨナラヒットを放ったデレク・ジーター選手。打席に臨む心境を問われた同氏は「Don’t cry(泣くんじゃない)」と自らに言い聞かせて向かったと語るそのヒーロー・インタビューがものスゴくカッコいいんだよナ。

私がニューヨークを訪ねたのは9.11のちょうど1年前のまさに9月。当時から既に13年が経過したが、この間、ずっと活躍を続けてきた同氏が今季限りでヤンキースのユニフォームを脱ぐことになった。ここ一番での勝負強さとチームメイトから慕われるその人柄は多くのファンを魅了した。

試合後の記者会見では「自分よりも技術的に優れた人物は居たが、自分は誰よりも野球に打ち込んだ」と。まさにサミュエル・スマイルズの「自助論」における「天は自ら助くる者を助く」、本人の不断の努力こそが実を結ぶ原動力となる。13年前はいつもの社長も海外の放浪生活から帰国して無職生活の日々を過ごしていたのだが、その本が少しは役に立ったかどうか。

そう、かつて、仕事はAセンセイに票はBセンセイにと囁かれたことがあって、Aは私でBは別なセンセイが入る。何とも理不尽な扱いに思えなくもないが、仕事をこなせば自己研鑽に繋がる上に、塩をまかれぬだけいいではないかとそれはそれで妙に納得をしていたのだが、最近いただいた手紙の宛名の下の名前が他のセンセイのもので、やっぱり...(笑)。

さて、決算審査特別委員会も大詰め。各分科会も一通り審議が集結し、その内容を踏まえて、各会派による総括質疑が行われることから質問原稿の準備で大慌て...。会派あたりの持ち時間が予め決まっていることから項目を厳選して簡潔明瞭に仕上げねばならないのだが、それ以上に分科会の審議経過も委員長が報告せねばならないらしく。

その下原稿は担当の職員が御膳立てをしてくれるのだが、それではあまりにもみっともない。当日配布された資料には走り書きで各自の質問要旨を記載してあるからそちらと見比べながら報告用の原稿を作成することになる。分科会の報告と各会派の総括質疑は3日(金)、わが会派の質問者は団長の石田康博氏(宮前区)。乞うご期待を。

そうそう、明日から10月。私のホームページは友人のデザイナーが手がけてくれていて、統一地方選まであと半年となることからデザインについて相談していたのだが、早速にリニューアルをしてくれた。私はスゴくお気に入りなのだが...えっ、内容が大事だって?

(平成26年9月30日/1890回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2014年9月29日 (月)

座長の尻

街中に金木犀の香りが漂い、募った鬱憤を振り払ってくれる季節。昨日は白鳥神社の例大祭にて五穀豊穣と地元の安寧を願いつつ、御神輿を担がせていただいた。この片平地区と五力田地区は小田急多摩線沿線の比較的開発が新しいエリアだけに子ども神輿の担ぎ手も多い。村の鎮守様を中心に地域の連帯感が培われるっていいよナ。

さて、そのへんのエリアでは無縁なのだが、超党派による「空き家」対策PTがスタート。どうも「空き家」というとそのイメージが結びついてしまうような気がしないでもないのだが、「座長はどうか」と打診をいただいた。そういう時ほど注意が必要。座長ってのは委員長と同じく仕切り役だからその発言が制限される。そうか、私の口を封じ込めようって肚だナ...ってのは下衆の勘繰りにしても、座長にはわが会派の廣田健一氏(多摩区)に就任をいただき、その下でメンバーの一員として職務を果たすことになった。

この「空き家」問題は複数の部局が関係するだけにそこを打破することこそセンセイの役目ではないかと腕まくりをしていたのだが、そんな話を聞きつけてか地元の支援者の方からぜひ近所の実態を見て欲しいと声がかかった。駅からは十分な徒歩圏内で当時は比較的所得が高い方が購入したと思われる住宅街も開発から既に30年。息子夫婦も都内に移り住み、本人は介護施設に入居して自宅だけが残されるケースが目立つ。聞けば御子息も立派な職業に就いているそうだが、その実家の後処理には苦悩しているらしく。

本来であれば更地にした上で売却となりそうなもんだが、すぐに買い手が付くとは限らない。現行は住宅用地の特例措置により減額されているものの、更地にすれば固定資産税は6倍に跳ね上がる。ということで節税対策から現行のままを選択するケースも...。更地にするにしても解体費用とてバカにならぬ。他都市では行政が解体費用の一部を負担する事例なども見受けられるが、本来であれば家主が全額を負担すべき費用を市が負担するとは公平性に欠け、道理が通らぬとの批判もあったりして。

既存でこのような状態なのだから条例化しかないではないかと思うのだが、それさえも拙速すぎると物言いが付いた。年度内に制定が出来れば任期中の一区切りとなる上に統一選に向けたアピールにもなりそうなもんだが...。その主な論点の一つに「行政代執行」の扱いとその適用範囲があって、いわゆる財産権の侵害になりやしないかとの懸念。ならば触らずに...と逃げ腰の姿勢になっていないか。

せっかちな性分にてやると決めた以上は連日「徹夜をしてでも」徹底的に議論を尽くして結論を急ぐべきと思うのだが、論戦で紛糾するならまだしも、そういう煮え切らない態度ではこちらのモチベーションが下がる。「年度内に条例化」を目指す、その為には「徹底的に議論を尽くす」姿勢が必要ではないかと。

あくまでも座長じゃないから言いたいことを申し上げるが、そんな月1回2~3時間の議論で年度内に間に合わせようなんてのは他都市の二番煎じにしかなりえない。そうだ、座長の尻でも叩こうか...と。

(平成26年9月29日/1889回)

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2014年9月28日 (日)

オータムコンサート

職種上、あまり自慢めいた話はしないほうが利口なのだが、芸術の秋、本市が誇るミューザ川崎シンフォニーホールにてウィーン・フィルの演奏を聴いた。しかも、グスターボ・ドゥダメル氏によるR・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」とドヴォルザークの交響曲第8番。ツァラトゥストラ演奏後の余韻に浸る静寂が何とも良かった。

グスターボ・ドゥダメルといえばサイモン・ラトル後のベルリンフィル主席指揮者の候補に挙がる一人だが、その母国ベネズエラでは治安の悪化と貧困問題が深刻。その国家的な課題を克服すべく音楽の力に着目し、情操的な教育を通じて青少年の健全育成を目指すそのプログラムは「エル・システマ」と呼ばれ、同氏もその恩恵に預かった一人。クラシックというだけで何やら敷居が高そうに思われてしまうが、それに輪をかけて世界最高峰のウィーン・フィルの公演なんていうと周囲が社会的地位の高そうな方々ばかりに見えて息苦しくてかなわん。

演奏中は咳払い一つ出来やしない。もっと肩肘張らずにリラックス出来る演奏会はないかと地元の社会福祉協議会の障害者児福祉部会が主催する「オータムコンサート」に顔を出した。「バリアフリー」と銘打って、老若男女問わず、障害児も子供たちも誰もが気軽に聴くことが出来るコンサートは満員御礼。何とも幸せなひと時を過ごした。

そう、そちらには最適な季節。事務所にひょっこり顔を出したおらがセンセイから「久々にゴルフはどうか?」とお誘いをいただいた。これがまた丁度よく自らの分科会の開催日ではなかったものだから...いやいや、他の分科会は開催されているだけにいつぞやの昼寝同様、下手に写真でも撮られようものならまた格好の材料を提供してしまう。ならば他のセンセイの仕事ぶりもキチンと見ておかねば...と、わが会派の林浩美氏(川崎区)が委員長を務める環境分科会に顔を出した。

当日の審議は上下水道局関係。私が新人の時より世話になってきた民主党の潮田智信氏(中原区)は下水道管きょの老朽化について取り上げた。下水管の耐用年数は50年、市内において更新が必要となる総延長は全体の4.5%となる139kmとなることを明らかにするとともに、その早期更新を求めた。

そして、本来であれば役所とは厳しく対峙すべきなのだが、在職期間が長くなると義理も生じる。とりわけ「天下り」となると相手の顔がちらついて、「あの時に世話になったからナ。今回は目を瞑るか」なんてことも...。が故に、そのへんの追及は新人のセンセイに期待していて、無所属の竹田宣廣氏(宮前区)は本市の出資法人「川崎市水道サービス公社」に再就職していた6人が、同公社の解散後も事業の一部を引き継いだ民間企業に再就職していたことを追及。

「天下り」というだけで新聞のネタになってしまうことは些か気の毒な気がしないでもないが、「天下り」の事実以上にその団体に対しての補助金の額が妥当であるか、その中には「天下り」分の人件費が含まれている可能性はないか、相手先との契約が随意になっていないか等々、そのへんが焦点となるべきだと思うのだが...。

(平成26年9月28日/1888回)

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2014年9月27日 (土)

DV対策

さて、昨日の続き。親の都合で子供が見捨てられる。虐待を受けた子供は児童相談所で匿われるが、子育てを放棄した親の責任は問われない何とも理不尽な制度に「親としての責任はどうするんだ」って迫っていたけれども、芭蕉は「野ざらし紀行」の中で捨て子の赤ん坊に対して「汝が性のつたなきを泣け」とその不運の責任転嫁を拒絶している。

組織の防衛本能は児童虐待に限らず特殊法人等にも見られるが、その設立目的には崇高な理念が高らかに謳われる一方で、いつの間にか滅私奉公以上に私腹を肥やすことに執念を燃やしがち。そんなパラドクスというか、自己矛盾を大々的に取り上げ、行政に対して解決に向けた見解を求める手法は同氏の真骨頂。メンバーに恵まれて今年の市民委員会は例年以上にアツい議論が展開されている。

さて、こども本部関連の質疑は待機児童以上に児童虐待に関するものが少なくなかった。その児童虐待については複雑な家庭事情に起因することが少なくないが、行政側とて関係部局が複数に跨るだけにたらい回しや縦割りの弊害が指摘されてきた。責任を明確化するとともに局間連携や情報共有が推進されるように、と超党派の推進議員連盟により条例化が図られ、新たな一歩を踏み出した経緯がある。

私などは外野スタンドにて旗を振っていたに過ぎないが、児童虐待の背景には配偶者暴力つまりはDVが絡んでいるケースもあったりして、過去に執拗なストーカー行為に悩まされる女性から相談を受けたことがあった。一度こじれた関係の修復は困難なことが多く、見るたびに妄想はふくらみがち。絶縁される側の執念は深く、行動はエスカレートすることからまずは早目に距離を置いてはどうかと助言をさせていただいた。

そう、分科会では小川顕正氏(高津区)がそんなDV被害者への対応を取り上げた。このDVに関しては本市の相談窓口は区保健福祉センター、男女共同参画センターと人権オンブズパーソンがあって、神奈川県にも窓口があることから複数の窓口での対応に差異は無いのか、また、その都度に同じ事情説明を繰り返すのは利用者にとって億劫そのもの。

県のかながわDV被害者支援プランによれば市町村の配偶者暴力相談支援センター設置の推進が盛り込まれていて、隣接の横浜市ではDV相談支援センターが既に稼動していることから本市にも同様の施設を求める声もあるのだが、新たな施設にはカネもかかるだけに屋上屋を重ねては本末転倒。まずは現行の課題を整理した上で児童虐待対策に倣い専門的な役割を果たす調整役を置くべきではないかと思うのだが...。

(平成26年9月27日/1887回)

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2014年9月26日 (金)

芭蕉林桃家

日によって人の機嫌の善し悪しがあるようにこのブログも手抜きや失念があったりして...。寝る時間を削って仕上げる以上、そのへんは御勘弁いただくとしても、寝不足がたたってか、今月の俳句教室「青柚会」をうっかり忘れてしまった。そう、俳句といえば幾つかの流派があって、芭蕉林桃家といえば芭蕉の流れを汲むという系統ということは容易に察しが付くのだが、その家元十三世、黒川に在住の太白堂篁村先生から第壱千弐百八拾五號となる句集が届いた。

さてさて、与党再編か野党再編か。そこには目指すべき国家の理想像もなければ政党としての理念なんて微塵もない。あくまでもいかにして次の総選挙に勝利するか、勝利した暁には政策の合意形成を...といつも本末転倒な上にくだらん権力闘争が繰り広げられることで国民の政治不信は募るばかり。そりゃ政党の存在意義以上にアンタの存在意義を誇示したいだけでしょと言われてもやむを得ない。

そう、存在意義といえば昨日の市民分科会において無所属の三宅隆介氏(多摩区)が児童相談所を取り上げた。今日、児童虐待の分野で絶大な権限を有する児童相談所は、元々戦争等の惨禍に巻き込まれた孤児の救済を目的として設立されたものの、時代とともにその果たすべき役割を児童虐待に見出してきた。新たな存在目的を探すことは組織が従来から兼ね備えている防衛本能であって、それが組織の腐敗を招くと独自の解釈を披露されていたが、政界再編なんかはまさに自己都合そのもの。

そんな事例は政治に限らず枚挙に暇が無いが、とりわけ福祉や医療・介護の分野に少なくない。親の介護を抱えることにより家族関係が険悪となる事例にしても本来は親の面倒は子供たちが診るべきというのが社会通念上の暗黙の合意事項のはずだが、実の肉親となると双方に遠慮が無い分、関係が泥沼化する危険性も秘めていて、そんな家族の負担軽減や社会的入院の解消を目的に制度が創設されたはずなのだが、いつの間にか、その理念的な面以上に儲かるビジネスとして各方面からの参入が相次ぐことになった。

「介護施設はまだまだ不足している」と叫ばれる背景にはそんな思惑が絡んでいることも知っておかねばならない事実であって、昨今においてサンデル教授の「正義とは何か」が注目を集める理由もここにある。そうそう、今回の市民分科会ではこども本部及び港湾局の関連について審査が行われたのだが、やはり独断と偏見にて各委員の質疑応答を順不同にて紹介させていただく。

まずは前回も紹介した公明党のかわの忠正氏(幸区)から。老朽化が目立つ保育園、その園舎建替え時に本市がその金利の一部を負担する利子補給事業について来年度からスタートする子ども子育て支援新制度の趣旨に鑑み幼稚園等にも適用範囲を広げるべきではないかとの内容はまさに同感。

続きは明日にでも。

(平成26年9月26日/1886回)

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2014年9月25日 (木)

采配

ジョギングコースの沿道に蕎麦処「S」があって、特に評判の店でも行列が出来る店でも無いのだが、ここのかつ丼が好物の一つ。蕎麦屋のかつ丼は総じて旨いということは承知をしていて、ここもごくありふれた味なのだが、何故か妙に旨く思えてしまうところが不思議。

さて、プロ野球のペナントレース。われらがGにマジック点灯、優勝目前。されど、ゴール目前に魔物が住んでいることも往々にしてあるから...。それにしても今年のCは強いよナ。最後の詰めといえば07年の日本シリーズ、中日ドラゴンズvs北海道日本ハムファイターズの第5戦。

優勝に王手をかけた中日ドラゴンズの監督は「オレ流」落合博満氏。8回まで相手打者に1塁も踏ませず無安打の好投を続けたピッチャーを9回に抑えの守護神に代えた監督の「采配」。結果的にはその試合に勝利してシリーズ優勝を飾ったものの、「幻の完全試合」などと騒がれたことは記憶に新しいが、古本屋でたまたま見かけた同氏の著書「采配」を読んだ。

同氏によれば近年における山本昌をはじめとする超ベテラン勢の活躍は下からの突き上げが弱いことが原因と分析されていて、オフ・シーズンの練習不足が若手の成長機会を奪っていると手厳しい。

さて、「三銃士」とはモンテ・クリスト伯で有名なアレクサンドル・デュマの小説だが、ふとした縁で知り合ったやり手社長3人組。業種は全て違うのだが、いづれも齢八十にならんとする超ベテラン勢の面々で、悠々自適の晩年を過ごせるはずなのだが、未だ事業への執着が...。バブルを謳歌し、その後もしぶとく生き抜いてきた面々だけにその人生訓は興味深い。

その一人が区内在住のTさんなのだが、とにかくおひとよしな性格なだけに過去には随分損な役回りも演じたらしいが、今もその人柄を慕って向こうから仕事が舞い込んでくる。十年ほど前に立派な邸宅を建てられて息子夫婦と同居をされていたはずなのだが、数年前にごく平凡なマンションに転居をされた。当時は「認知症が進んだ奥様の介護の為」としか聞かなかったのだが、最近、御電話をいただいて、奥様ともどもに事務所を訪ねていただいた。

久々にお会いした奥様は無表情で、まばたきもほとんどなければ冗談を言っても微塵たりとも顔が綻ばない。御主人との雑談から当時の詳しい様子を知ることが出来たのだが、息子への嫉妬心から嫁姑の関係が悪化し、かなり壮絶なDVの被害に遭われていたのだそうで。とりわけ御主人が不在時における奥様への仕打ちが酷く、我慢に我慢を重ねたものの、実の親に手を上げたことがきっかけとなり、別居を決意したという。

「向こうに出て行ってもらえば...」と水を向ければ、「息子夫婦の為にと建てたから向こう名義なんだ」と寂しそうに語られた。誰にでも悩みはあるんだナ。前掲の著書によれば、仕事で目立つ成果を上げようとすることと、人生を幸せに生きていこうとすることは全くの別物であって、一杯の白飯と緩やかな時間、その中で生きていこうとしているのが、落合博満の「人生の采配」だと結んでいる。

(平成26年9月25日/1885回)

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2014年9月24日 (水)

見える化

呑み屋談議は注意が必要。酒など入ろうもんならつい大風呂敷を広げがち。とりわけ政治の話や愚痴ともなればスグに噂話がひろがっちまう。「アイツ、こんな話してたぞ」って。そう、こないだ、地元の仲間から「無言で」手渡された封筒の中には一枚の写真が...。地元小学校の運動会の際に昼寝をしている写真を撮られてしまった。壁に耳あり障子に目あり、寝ているそばにカメラありって。

大事な有権者の皆様が一挙手一投足を見ておられるからちゃんとした写真を撮るように伝えてあるはずなのだが、それは「虫が良すぎる」ということらしく。最近などはネット上に勝手にアップ出来たりもするもんだから危なくてかなわん。まぁその位は御愛嬌で...と流したいところなのだが、写真が写真だけに愛嬌にもならん。「おい、君たち、センセイを何だと思っとるんだ!」(笑)。

さて、継続中の決算審査特別委員会。1人20分の持ち時間制限が功を奏してか、各自の論点が「それなりに」整理されていて、要所のみ簡潔明瞭なやりとりが行われるからそれはそれで結構なことではないかと。そう、私の所属する分科会と同時開催の為、そちらの質問は聞きそびれてしまったのだが、わが会派の橋本勝氏(多摩区)が市営住宅について取り上げるというので相談に乗ることになった。

本会議場という神聖な場所で怒鳴るなどということは本来あってはいけないのだが、不本意にも過去2回ほどそんな機会があって、その1回がちょうど1年前の席上。市営住宅を取り上げたのだが、当時の会議録を改めて読み直しているとやっぱり語調が荒い。市営住宅については終の棲家となりやすいことから数少ない空き部屋に申し込みが殺到。毎回の抽選倍率は総じて高く、入りたくても入れない希望者の不満の声が聞こえてくる。民間の賃貸アパートには空き部屋もあるのだから家賃補助への転換や高層化を含む敷地の有効活用を図ってはどうかなんて声も...。

現行制度下において、市営住宅の建設と管理に要する自治体の負担分を家賃収入等で回収することは理論上可能なのだが、その前提として住宅の建設費が妥当であること、修繕等において適切な管理が行われていること、入居者の収入に応じた家賃設定と収納がなされていることが不可欠。が、この市営住宅事業の場合は一般会計に含まれていることから決算書を見ただけでは分かりにくく、そのへんが巧妙に仕組まれたワナではないかと疑ってみたくもなる。

ちなみに、本市の市営住宅事業における収支状況を「大雑把に」申し上げればその事業規模は約90億円。収入は住宅使用料55億円と国及び市の補助金35億円。支出は50億円でその内訳は管理費15億円と耐震及び修繕等で35億円。で、差額の40億円は過去の市債の償還や将来の修繕需要への備えとして積み立てされている。ということで、確かに事業自体の収支は黒字となるのだが、それはあくまでも国と市の補助金があればこそ。

今後の方向性を決める上でもそのへんの事業採算性を明らかにせねば議論にならぬ。本市の公営住宅事業全体を一つの独立した事業と捉えて「見える化」を図るべきだと求めておいたのだが、その結果やいかに....。

(平成26年9月24日/1884回)

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2014年9月23日 (火)

焦げ付き

センセイってのはそんなに裕福だと思われているのか、時折、支援者から「カネを貸してくれないか」との相談を受けることがあるのだが、そりゃ手を出す相手が違うってもんで...。

中には「金融機関が貸してくれないからあなたの名義で...」なんてのもあって、相手の切羽詰った事情は察するのだが、さすがにバッチが通じるのは役所位なもの。担保でもなければ相手にもしてくれないもんナ。晴れの日に貸した傘を雨の日に取り上げるのが銀行なんて言われたりもするけど、調子のいい時はあれだけ借りてくれとせがんでおきながら、ちょっとでも雲行きが怪しいとなるとすぐ手のひらを返すんだから...。

で、資金繰りの悩みは深刻そのもの、「担保は無いけれど...」とか「来週になれば…」との穴を埋めてきたのが、消費者金融だったのだが、グレーゾーン金利が槍玉に上がって今じゃほとんどが大手銀行の軍門に下ってしまった。そんな冷酷な銀行をよそ目に中小企業の資金繰りを手助けしようと創設されたのが東京都の出資する新銀行東京。されど「東京都」銀行みたいなもんだから都議のセンセイの口利きで融資を受けるだけ受けて「計画的に」倒産...なんてことを考える連中が居ないとも限らない。

そう、自治体銀行とまではいかぬまでも本市にも川崎市信用保証協会なる公益法人があって、市の出資法人となることからOBの再就職が取り上げられたりもするのだが、本来は中小企業が市中金融機関から融資を受ける際に、その債務を保証することで中小企業の資金繰りの円滑化を図ることを目的とされたもの。

中小企業の支援策として設けられた本市独自の融資制度などはこの信用保証協会からの信用保証を必要としていて、それさえあれば市中の金融機関から低利の融資を受けることが出来る。それだけに支援者から信用保証協会への口利き依頼が無い訳ではない。ということでその融資における「焦げ付き」はどうなのか、また、低利を保証する為の本市の負担はどの程度なのか、委員長だけに質問は出来ないまでもそのへんの実態は把握しておかねば...と担当者を呼んだところ、早速に資料付きで説明をいただいた。

保証が下りれば融資自体は市中の金融機関から受けることが出来るが、その為の預託金は315億円(平成25年度実績)。が、これはあくまでも預託金だから年度末にはほぼ全額が返還される。では、相手側(中小企業)の返済が焦げ付いた際はどうなるのか。信用保証協会が金融機関への代位弁済を行うことになるのだが、その原資となるのは日本政策公庫からの補填額。

昨年度実績では信用保証協会による金融機関への代位弁済額37億円(過年度分含む)に対して、日本政策公庫からの補填額は約27億円。されど、日本政策公庫とて慈善団体ではないのだから信用保証協会からしっかりと保険料は徴収していて、その額は年間7億4千万円。その原資となるのは中小企業が信用保証協会に支払う保証料16億円(融資額の約0.5%)。また、それに本市が別途補助金を支出しているのだからOBの再就職先としても...今回はこのへんで。

(平成26年9月23日/1883回)

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2014年9月22日 (月)

優先枠

-弱小チームでも、貧しくても、二流大学でも、「勝利の方程式」は必ず存在する-とのオビが目を惹いて、ついその本を購入してしまった。冒頭には羊飼いの少年が屈強な大男をいかに倒したか、ダビデとゴリアテの話が登場する。いかに不利な状況においてもどうやったら相手に勝てるか、そこをブレイクスルーすることに人としての成長があると信じて疑わないが、「貧しい家の子が勝つには」との章には少人数学級についての考察があった。

米国カリフォルニア州では全学校で一クラスの人数を減らすと宣言した州知事の支持率が数週間で倍に跳ね上がり、それが各州に飛び火し、ついにはホワイトハウスまでが少人数学級に舵を切った。結果、96年から04年まで全米では25万人の教師が新規に採用され、生徒ひとり当たりの教育支出も21%伸びたが、これほど短期的に人数も予算も伸びた職種は世界のどこにもないと。

教師がきめ細かく生徒に対応できる、そんな学校でわが子を学ばせたいと思う親の期待に付け込んだ支持率改善の下心もあったであろうし、教師志願者にとってはまたとない絶好の機会到来、そんな思惑も後押ししてか前代未聞の多額の予算を投じたまでは良かったが、その期待とは裏腹な結果が紹介されている。やっぱり甘やかすのはよくないみたい...。ということで、著書には「不利は有利で、有利は不利」という禅問答的なキーワードとともに数多くの事例が紹介されている。

さて、マイノリティを優遇する改善措置はアファーマティブ・アクションと呼ばれ、一部の国々では進学や就職、職場における昇進について特別な採用枠の設置や試験点数の割り増しなどの措置が取られることが少なくない。その善意や理念こそ否定はしないけど、優先枠を与えるってことは入試などでも本来は合格通知を受け取るべき人物が不合格になる訳だから何とも理不尽に見えなくもない。

そんな優先枠で選ばれても「アイツは下駄を履かせてもらって合格したんだ」などと偏見の目を向けられるのはまっぴら御免であるし、また、優先枠で合格した事実を伏せられたとしても何となく釈然としないもの。ちなみに米国のコンドリーザ・ライス元米国務長官は自らの経験からアファーマティブ・アクションには「効果がない」と明確に反対している。

ということで今日のテーマは女性の社会進出とその目標数値をどう捉えるか。現政権もアベノミクス成長戦略の中で、女性の社会進出を重要課題と位置付け、女性管理職については20年までに30%に増やす計画を掲げているが、今回の市民分科会でも管理職や審議会等における女性の登用率についての質疑があった。現在の登用率30.7%を40%に、との目標があるらしく...。

どれだけ同じ条件で競争できるか。女性の社会進出に限らず、その障壁は低いに限るが、そこに優先枠なんてのは裸足の相手に下駄を履くようなもんでプライドが許さん。そりゃ個々の考えだから相手の否定はしないけど、相手が下駄を履いていて見逃すことはあってもこちらが履くなんてのは「融通してあげているんだよ」と恩を着せられているようでどうも好かん。

(平成26年9月22日/1882回)

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2014年9月21日 (日)

小さな実

決算審査における分科会の数は常任委員会と同じ5つだけに日程上、複数の分科会が同時に行われることがあって、2日目は私の所属する市民分科会とまちづくり分科会の開催となった。

分科会の傍聴は勿論自由、本会議場の窮屈な傍聴席に比べて座り心地はいいはずなのだが、他の分科会に所属するセンセイを含む傍聴者の数が少ないのが気がかり。守衛室の前の登庁表示を見るに自らの質問調整に余念がないことが窺えるが、自らの質問以上に他人様の質問は聞いておいたほうがいいと思うのだが...。「私はあれを追及しました」よりもいかにして有権者の皆様に関心を抱いていただくか、その為には「川崎市議会ではこんなことが議論されてます」ってことのほうが大事。

「あれは私がやりました」なんて手柄争いは醜いもんだよ。だから私なんか自らの実績は「自嘲気味に」記しているけど(えっ十分誇張されているぢゃないかって?)、同じ会派のセンセイを取り上げる時には多少「色を付ける」時もあるのであしからず。それが今日の2人という訳では無いのだが、市民分科会ではわが会派から廣田健一氏(多摩区)と鏑木茂哉氏(幸区)が質問に立った。

分科会とはいえ公の会議録に残る以上、そして、役人からバカにされぬ為にもより専門性の高い、いわゆる玄人好みの質問、何やら難しい専門用語を並べて役所に回答を迫る姿は格好よく見えるが、相手の答弁を見れば結局は「検討する」=「(ほぼ)やらない」だったりもして...。ならば小さくとも実を取るべきではないかと。市井の市民が困るのはそちらであって、とにかく役所は万事が万事、前例踏襲が大原則。何かきっかけでもない限り、改善は見込めそうになく。「あのセンセイがうるさいので...」-「じゃあ、来年度から見直すか」、そんなもんである。

多摩区の健ちゃんこと廣田健一氏(多摩区)は交通安全対策費、中でも自転車マナー向上に向けた本市の対応と商店街振興費、街路灯のLED化の進捗状況とその課題について取り上げ、その申請手続きが煩雑すぎると改善を求めた。

そう、他の会派なのだが、同期のセンセイに公明党のかわの忠正氏(幸区)が居て、個人的には随分と懇意にしていただいているのだが、今年は同じ委員会の所属。何かの折に隣り合わせだったんだけど、持参されていた資料は不動産契約書並みの細かい字、が、それに赤ペンでびっしり記されているのだからもうかなわん。そんな同氏も区役所窓口における業務の改善と申請書類の簡素化を求めた。併せて、住民基本台帳カードの交付実績なども明らかにされていたが、未だ1割にも満たないそうで...。

また、巷では依然としてあの手の話題が絶えないが、本市の平和館とて同じ。年間9千万円もの運営費が投じられていながら「日本軍慰安婦」などと偏向した紹介が少なくないそうで。これまでも取り上げ続けてきた三宅隆介氏(多摩区)はその内容も然ることながらまずはその出典を明らかにすべきと迫ったが、「御意見として承っておきます」との答弁は「やらぬ」口実になりはしないか、念押ししておく必要性があったのでは...などと余計な心配をしてみたりして。

(平成26年9月21日/1881回)

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2014年9月20日 (土)

抜け穴

公務員が出身母体と関係の深い団体や企業への再就職することを「天下り」というが、その「天下り」を繰り返すことを業界用語で「わたり」という。その特殊法人には毎年少なからぬ補助金が支給されていて、数年しか在籍しないにも関わらずそのたびに退職金が支給されるのだから何とも...。

「天下りの根絶」を公約に掲げた市長曰く-本市に「天下り」は居ない-ということらしいのだが、出資法人への再就職は現存しているのは事実。それを「天下り」というか否か、それを「天下り」として追及に余念がないセンセイも居るが、国と違って退職金が支給される訳でもなく、給与とて年間3百万円程度なのだから国と同じ括りで論じられるとちと気の毒な気がしないでもないが、出資法人にはそれなり補助金が支給されている以上、その補助金には再就職をしたOBの人件費も含まれているのではないかとの疑念が生じるのは当然。

出資法人の経営状況についてはこの決算審査に合わせて市議会に報告される慣例になっている。少し厚めの黄色い冊子には本市が出資する法人の財務諸表から事業内容等が掲載されていて、財務諸表を含む報告の形式が法人により随分と差があることから改善を求めた。ということで、今日は過日開催された総務分科会の傍聴報告から。

そう、役所のやることにはおよそ抜け穴が用意されていることが少なくないが、この報告についても対象はあくまでも本市の出資率が25%以上の法人、ってことは25%未満のものは...。そんな内容を取り上げたのが、わが会派の吉沢章子氏(多摩区)。

あくまでも出資「率」だから資本金の母体が大きければ本市の出資「額」が大きくとも薄められて報告の対象外となる。だから本市の出資金が1千万円で報告の対象となる法人もあれば、10億円を出資していても対象から除外される法人もあって、圧巻は本市が350億円も出資していながら報告がされないなんて法人も...。勿論、国の特殊法人なんだけどね。また、財務省がJT株の売却することで財源を捻出したように本市も株売却を視野に入れるべきではないかと迫った。

そう、そして、同じくわが会派の松原成文氏(中原区)は職員厚生費について取り上げた。これは職員の福利厚生を目的とする団体「川崎市職員厚生会」への補助金なのだが、横浜市は同団体への補助金を全廃しているだけに、本市はなぜ出来ないのかと迫る。平成17年当時は支給額3億5千万円だったものが、6千8百万円まで減額してきた実績を述べたまでは良かったが、「よもや株などの運用に充てられてないと思うが、そのへんの事実関係は...」との追及に返事が詰まった。事の真偽は闇の中だが、さすがにそれを支給する責任者なのだから少なくともその中身位を把握した上で妥当性を訴える位の姿勢が必要ではないかと。

そうそう、もう一人の矢沢博孝氏(6期/宮前区)はトイレ掃除について教育委員会に論戦を挑んだ。市内公立小学校では衛生上の理由から外部委託になっているが、政令市の大半においてトイレ掃除は生徒自身の手で行われていることからその実績を明らかにするとともにその教育的意義について教育委員会を「諭して」いた。重鎮ならではか。

(平成26年9月20日/1880回)

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2014年9月19日 (金)

無名の人生

さて、多少の皮肉も込めて申し上げれば私どもの麻生区は川崎市のはずれ。ということで、横浜市以外にも都県をまたがる町田市や稲城市、多摩市とも隣接していて、道路や救急医療等の広域連携が課題に挙がることが少なくない。

横浜市とは同じ政令市の兄弟分として議員間交流も行われるのだが、東京都となるとそのへんは手薄になりがち。されど、事案を円滑に進める為には隣接市との協力が欠かせないことから同じ政党に所属する市議から交流会でもどうかと誘いがあった。麻生区の中でも大半は柿生地区が隣接していることから柿生を地盤とするOセンセイこそが調整の窓口になるべきところなのだが、目下、療養中の身にて私の元に御鉢が回ってきた。

それ以外にも様々な懸案が山積みになっていて、時折、当人に電話で相談をしたりもするのだが、声の調子がすごくいい。ならば早めに復帰をしていただかなければ...と見舞いに伺うことにした。そういう時は甘やかしちゃいけない。「センセイ、こんなところでいつまで寝てるんだ」と病室を訪ねたのだが、本人はすこぶる元気そうな様子で、事もあろうにわが会派の代表質問の原稿に目を通されていた。何もこんなところで仕事をせずとも...。

で、案の定、「あの原稿のここがおかしい」とか「あそこの答弁が粗末だ」などと1時間以上も市政談議に花が咲いた。まぁさすがにわが会派を代表する論客の一人だけによく読んでいるよナ。私であれば文句無く看護婦さんとの楽園生活の日々を選ぶのだが、やっぱり根が真面目なんだなぁ~とつくづく本人の人柄が窺い知れる。

目上の病人相手にこちらも随分と好き勝手なことを申し上げてしまったが、それも一日も早い復帰を願えばこそ...。そうそう、私以上に地元が待っているよ、Oセンセイ。

さて、相変わらずの新書ブームで新刊がズラリと並ぶ中、数冊の本を購入したのだが、その一冊に渡辺京二氏の「無名の人生」があって、これがなかなか良かった。同氏の代表作「逝きし日の面影」を読んだのは数年前で、同著は貧しくとも肩寄せあって生きていた古き良き日本の姿を外国人の旅行者、著述家の目を通して描いているが、今回の「無名の人生」にはそんな昔と現在を比べつつ辿り着いた境地、同氏の人生観らしくものがふんだんに盛り込まれている。

中でも当時と現在との一番の違いは自己顕示欲の有無。昔の人々は絶対に自分というものを過大評価しなかった。オレなんか大した人間じゃないと。が、今はどうか。政治家にしてもタレントにしても威張って格好をつけてばかりだが、全ての不幸は出世しようと思うところから始まるのだと。そして、欧州を手本に日本の悪口を言いたい知識人は多いが、それが知識人の証であるかのように、ただその目的の為に自国を批判する輩が多いことを憂いつつ、国家というものはいくら反国家主義を気取ってみても抗いようのない一面を有しているものだと喝破する。

人が生きていく上で大事なことは、どんな異性に出会ったか、どんな友に出会ったか、どんな仲間とメシを食ってきたか、これに尽きると。

(平成26年9月19日/1879回)

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2014年9月18日 (木)

夜ラン

朝夕にランナーが目立つ。脂肪の燃焼は終日継続することから健康上は朝ランがいいはずなのだが、その後の仕事のことを考えるとやっぱり...。

とにかく走ることが好きな連中だから早朝ランに夜ラン、深夜ランと地元のマラソン仲間からメーリングリストが届く。中でも仕事帰りに都内の神宮外苑のコースを走って、その後は表参道の銭湯「清水湯」で汗を流し、近所の赤提灯で一杯やって、ほろ酔い気分で帰宅という「秋の神宮外苑ナイトラン」なんて企画への合流を画策しているのだが、なかなか日程が合わずにやきもきしていて...。

その日は事務所にて残業を終えたのが午後9時過ぎ。帰宅にはちと早い、というか、早すぎる帰宅に不信の目を向けられても...。家に居場所が無いって寂しいよなぁ~(笑)。ということでひとっ走り夜ランに出かけることになった。

平日の夜に走るなんてのはほんと久しぶりだったのだが、夜に走る利点は仕事上の鬱憤を忘れさせてくれること。長距離を走れば頭の中は真っ白でスッキリするから気分転換に最高。仕事上の嫌なことは食って寝て忘れるべしなんて言われているけど健康に留意すれば走るのが最善かも...。

ちなみに仕事上のストレスは皆無にて御心配なく。えっ?聞いていない?

さて、番狂わせの少ないスポーツの代表にアイスホッケーがあるが、「まぐれ」が期待できないのはマラソンも同じ。事前に積み重ねた練習、つまりは走った距離以上の結果は出ない正直なスポーツがこのマラソンで、それだけに老若男女、年齢に関わらず誰でもそれなりの練習を積めば挑戦が可能。最近は愛好家が多いから世代を超えたコミュニケーションにもなっている上に、相手を蹴落とすことなくあくまでも自分との孤独の戦いであることが魅力の一つ。

そう、近年のブームからどこもかしこも落選続きで焦っていたのだが、ある大会に申し込みを終えた。そちらの師匠曰く相当な難関コースらしく、ちょっとビビり気味で遅まきながら練習を開始することになった。やっぱり目標があると努力するんだよナ。

さて、いよいよ今日から決算審査における分科会がスタート。まずは総務委員会からなのだが、「集中審議」が行われる常任委員会における委員の発言時間は20分、それも複数の局を合算してその制限時間というのだから、当日はまさに「集中」審議。尚且つ、委員長は質問は出来ない規定になっているから当日以上に事前に用意された数日間の研究日の過ごし方が肝心となる。

そこで、まずは財政局の総括的なヒアリングから。今年度の地方交付税の交付額が当初見込みの157億円に対して102億円と大幅な減収。何故にそれほどの乖離が生じたのか、同時に進む来年度の予算編成の中でその点は考慮されているのか等々。続きは後日にて。

(平成26年9月18日/1878回)

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2014年9月17日 (水)

「特上」

好物のうなぎ。メニューを見ればうな重の「並」「中」「上」と並ぶ。財布の中身とも相談して...「並で」。

「並一丁」との声にどことなく劣等感というか周囲の視線が気になりがち。ならば「梅」「竹」「松」ではどうか。「並」よりは上品な物言いに聞こえるが、それとて慣れている人にはランクがバレてしまう。ということで地元の名店Yでは「梅」「特上」「花」と並ぶ。これならば頼んだほうも優越感に浸ることが出来るというもの。「特上一つ!」。

区内某所の有料駐車場。「買い物客につき1時間無料」の案内。レジが混雑していた上に運悪く駐車場の出口で数台が並んでしまった。追加料金を覚悟して駐車券を入れたところ表示された金額は...「0円」。そう、そんな事態も見越して店側が予め多少の猶予を施していたのだが、それこそが気遣いというものであって、大した元手もかからずに次回の買い物に繋げる商売の秘訣。まさに民間ならではの発想なのだが、ならば官は...といつもの話。

さて、地元小学校の秋のフェスティバルが近づき、保護者から選出されたメンバーが通い詰めの日々。その一人が当方の愚妻であって、私などは家庭に仕事を持ち込まない世の男性の模範なのだが(え~っ)、向こうの愚痴に付き合うことになった。要領のいい人物は家庭の事情にかこつけて逃げてしまったからメンバー選考の際から押し付けられたほうには不満が燻っていて、「それでも受諾した以上は...」とまずは第一関門をクリアしたまでは良かったが...。

元々は「子供たちの為に思い出に残る行事を」と学校と保護者の共催で始まったはずのフェスティバルもいつの間にか保護者に押し付けられ...。確かに学習指導要領に記されているものではないから学校側の事情は察するものの、その協力姿勢に保護者の不満が募るそうで、聞いて呆れる内容に今の学校現場を垣間見てしまった。

日々の会議に必要な資料はA4用紙1~2枚程度。それを数名のメンバーに配布して会議がスタートするらしいのだが、それ自体が「公式行事ではない」との理由で学校のコピー機を使うことは【絶対に】まかりならん。ということで、役員が自腹、身銭を切って用意することになるらしく。また、時に手弁当で昼食を持参する際なども「弁当のごみは【絶対に】持ち帰るように」と。でも、さすがにそりゃみみっち過ぎやしないかと。

そこでケチった数十円でどれだけ意欲の低下を招くか御存知か。世の中を生き抜く上で大事なことは人の機微。それが分からぬ教師は子供に物事を教えることなど出来やせぬのではないか。もうちょっと臨機応変に上手くやれぬものかと心配してみたりもするのだが、とにかく融通が利かぬというか不器用そのもの。

「蟻の一穴」という言葉があることは承知の上だが、保護者は一銭の報酬もなくただ子供たちの為にと尽くしているのだからそこまで冷たい態度を取らずとも...。そんな些細なことで学校と保護者の双方とも倦怠感が募るというのは社会的損失以外の何物でもない。

(平成26年9月17日/1877回)

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2014年9月16日 (火)

敬老の日

「定年後を故郷で...」と他県に転居された支援者のYさんが末期がんにて余命幾ばくと聞いた。見舞い等の気遣い一切無用とは本人の意思らしく、ならば...と一筆したためた。わずかでも治る見込みがあるのであれば「一日も早い回復を...」と記すのだが、こと末期がんとあっては既にその段階にないことは本人も承知だけに過去の思い出話を綴ることにした。

私の父親と同い年のYさんはまさに日本の高度経済成長期を生き抜いてきた団塊の世代。「凡人」「軍人」「変人」とは一昔前の田中眞紀子氏による人物評だが、その一人が確固たる地盤を築くその土地の生まれのYさんは無類の政治好きでもあって、その地元の英雄の武勇伝を聞かせていただいたことが懐かしい。

私の郷里もそうなんだけど、ほんと田舎って娯楽がないから政治に没頭する人が少なくない。地元の衆議院議員の個人演説会に2千人も詰めかけるエネルギーは田舎ならでは。だからプロ野球やJリーグのチームなんかを誘致すると熱狂的なファンが生まれ、地元が勢いづくんだけど、そちらにサポーターを奪われかねない地元の代議士には脅威そのもの...でもないか(笑)。

つい、話が脱線してしまったが、さりげない日々の言動に支援者の本気度というものは窺い知れるもので、Yさんと携帯の番号を交換した時なんかは「うちは(有権者が)3名だから...」と氏名の最後尾には数字の「3」と入力させるほどの徹底ぶり。こりゃ中々の選挙通だナ。ということで、着信時の表示は「Yさん3」になっているのだが、そんな心遣いをありがたく思っている。

閑話休題。最近、内輪の話題が相続税に触れた。来年からはその課税の対象範囲が広がる相続税、こと土地家屋の評価額が割高な都市部において事は深刻。私の支援者は村社会の方々が少なくないからことこの相続税に関しては苦慮されている方々が多い。親を失った上に財産も失ってしまうのだから死者に鞭打つようで何とも理不尽な税制だと不満をこぼしてみてもどこ吹く風の財務省。

ましてや、それが制度を知った上で購入したものではなく、先祖代々受け継いできた土地に後付けで被せられるのだからたまったものではない。地元の御大尽ともなればそれでウン千万円も違いが出てくるのだから真剣になるのも当然で...。

仮に親が亡くなった際にどれだけの相続税がかかるのか、それがすぐに用意できるものではないのだから予め対策を講じておかねば...と、その為にはシュミレーションが大事だそうで、そのシュミレーションを行う際にも親の財産がどれだけあるのか、桐箪笥の通帳も含めて入念に調査をせねばならない。

が、本人のそんな意図とは裏腹に「私が死ぬのを期待しているんぢゃないか」とか「嫁と企んで私の財産を狙っているんじゃないか」とあらぬ誤解を招きかねないだけに慎重さが求められていて...。そう、昨日は敬老の日。おじちゃん、おばあちゃんとの関係改善の結果はいかに。

(平成26年9月16日/1876回)

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2014年9月15日 (月)

集中審議

実りの秋、五穀豊穣を願う祭礼シーズン到来。おらが地元でも「例大祭」が迫り、神社の若手会の会長も家の仕事そっちのけでフル稼働。不肖私も役員を仰せつかっているのだが、ある晩に副会長のK兄から携帯に着信があった。

「今、どこだ?」口調がキツいのは承知の上だが、「事務所で仕事中ですよ。どこか呑みにでも...」などと返事をしたのが運の尽きで、「今、役員会やってんだよ。早く出て来い」と怒鳴られてしまった。やっぱり役所のほうが居心地がいい(笑)。冷たい視線を浴びつつも公民館に顔を出せば今年「も」誘導係が私の担当とのこと。「駅頭でマイクに慣れているから」というただそれだけの理由はこじつけのような気がしないでもないが、特に断る理由もなく...。

当日は御囃子に名物の大太鼓が村を練り歩くのだが、大太鼓の上は誘導係と並んで最も目立つ役回りの一つ。「駅前は山崎に」と気遣っていただいて、まさに私の「裏」選対会議のようなもの。それが予定から抜けているのだからK兄が怒るのも無理はない。「折角だからタスキも用意しといたほうがいいぞ」と、いやいや、本当に用意したら「オマエは祭りを何だと思っているんだ」とお叱りを受けるに決まっているぢゃないか、危ない危ない。

そう、神社の境内では別途様々な催し物が企画されていて、その代表が地元芸能部による舞踊や詩吟の御披露目。昨年までは車代が支給されていたらしいのだが、今年は運営形態が変更されて「何とか無償で...」と主催者側。そんな依頼は持ち掛けにくいものだが、「やってあげてると思うか、やらせてもらってると思うか、ましてや神社の境内という最高の舞台で踊れるのだから...」今は亡き先代会長の遺言からか今年も快諾いただいたという。あとは当日の快晴を祈るのみ。

さて、川崎市議会は代表質問を終えて、次なる難関、決算審査特別委員会がスタート。まずは正副委員長の互選から。これは獲得議席数により会派への配分が決まる。発言順序は予め決まっているから最低限「手を上げた人を指名すればいい」のだが、行司役だけに質問の内容を把握しておかねばどこで議事が脱線するやもしれぬ。ましてや副市長以下、全ての局長が出席する中で市政全般の質問が飛び交う訳だからヒラの委員長とは緊張感がまるで違う。期せずして過去にその役が回ってきたことがあったが、少なくとも私にとってはそうだった。

が、予算以上に決算が重視される昨今、まずは常任委員会において集中的な審議をした上で本会議場での総括質疑に臨むべしとの議会運営改革検討協議会の結論から常任委員会での「集中審議」が行われるらしく、委員長としては憂鬱な日々。じゃなかった、分厚い予算書と向き合っている。

(平成26年9月15日/1875回)

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2014年9月14日 (日)

退職金

「忙しくて...」ってのはサボる口実にしかなりえないと承知しつつも、仕事にかこつけた運動不足である以上、食事制限で減量を図るしかなく、昼は増田屋の「もりそば」が続いている。が、意思が弱いもので、部屋の冷蔵庫を物色していてビスケットを見つけた。甘いものが脳にいいと聞いてそのビスケットをつまみ食いしていたのだが、Aセンセイのおやつだったらしく、本人には内緒。

センセイが巷の動向に疎くては...との役所の気遣いか、毎朝、朝刊の切抜きが机上に配布される。その中に東日本大震災で被災した福島県伊達市の子供たちが本市の小学校を訪ねて交流を行っているとの内容を見つけた。私の母校は国府小学校というのだが、「国府」の名が付くだけに結構な歴史があって開校は明治7年。当時は福島県内にも同名の小学校があってそちらとの交流が行われていたのだが、ふとそちらの様子が気になってしまった。

さて、昨日の続き。兎角、役所は前例踏襲の社会だから後ろ向きな姿勢であることが少なくない。そのくせ上位下達の世界だから上から言われれば真逆のことでも平気で実行。そこに「市民の皆様の為に」という公僕としての矜持はどれだけあるか。何かにつけてやらない為の「出来ない理由」を聞かされるのだが、発想を転換して「どうすれば出来るか」を考えてみてはどうか。

さすがに昔ほどではないにせよ、相手をしていてどっと疲労が押し寄せて来ることがあって、そのへんの姿勢が民間企業とはまるで違う。役所の意識改革ってほんと大事だよナ。かつて、ある職員からこんな愚痴をこぼされたことがあった。「職員削減の皺寄せで仕事がキツい。辞めたいんだが、今、辞めても2千万円しか退職金が出ないし...」。え~っ!?、それだけ貰えれば御の字ってもんだよ、世間様を見てみなさい。が、最近、巷を賑わしている話題に目を通していて、そんな公務員以上の待遇を見つけた。

あえて社名は出さぬが、某企業が退職後から定年までの給料の5割保証で早期退職を募集したって聞いたけど、仮に50歳で1千万円だとしても毎年働かずとも500万円。それを退職金に上乗せしてくれるっていうんだから何とも破格の待遇ではないかと。「そんなおいしい条件ならば...」と応募した諸君、それだけ払ってでも辞めて欲しいってこと、つまりは雇用していることそのものが会社にとってマイナスだって認識なんだから手放しで喜べるようなものではない。

そうそう、私どもの退職金は勿論ゼロ。議員年金も廃止され(都道府県議会は残っているけど...)、それで政務活動費では散々に叩かれて...。そんなにイヤなら辞めればいいじゃないかって?こんな煮ても焼いても食えぬ連中の雇い先なんてのはあるわけがなく...。

ということで、この仕事にしがみついちゃうんだろうけど、確かにつつがなく朝の駅頭を続けていれば「落選」の可能性は低くなりそうなだけに...。いや、やっぱり仕事で勝負だ。

(平成26年9月14日/1874回)

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2014年9月13日 (土)

向く方向

NAHAに続き、横浜マラソンの事務局からも「正式な」落選通知が届き、「これはヤバい」と焦っているだが、何か目標がないと練習もサボりがちで、仕事に追われているが故に意識的にサボっている訳ではないとつぶやいてみても何ら進展があるものでもなく...。

そんな折、マラソン仲間のMさんからメールが届いた。埼玉県内の盲学校に通う女子生徒が駅構内で足を蹴られて怪我を負った事件に関連して、障害者との共生についてのTV番組をご紹介いただいた。Mさんは視覚障害者の伴走を長年続けておられるベテランであって、私もボランティアの労は厭わないのだが、いかんせんフルマラソン5時間ギリギリのタイムでは何とも不適格の烙印を押されそうで...。

さて、各会派の代表質問を終えた。各会派の内容を比べていたのだが、ひと際目を惹くのが、やっぱりあの会派の質問。言い分は兎も角もあの権力に阿らない妥協を許さないブレない姿勢を「秘かに」評価しているのだが、今回も市長との対決姿勢を鮮明に打ち出した。

中でも待機児童に関しては厚労省から統一的な定義が新たに示されたことに伴う本市の対応を追及。このへんも意地悪な質問なのだが、仮に統一的な定義に従えば現行の62から大幅に増加する為、市長が掲げた来年4月の待機児童ゼロの公約はほぼ達成不可能となることから「ほれみろ公約違反だ」と槍玉に上がる可能性が高い。

そして、もう一つは財政の収支見通し。その見通しによれば今後10年間で最低でも1,633億円、最悪のケースでは3,941億円もの収支不足が見込まれるというのだが、その信憑性が疑わしいと。市民の不安を煽り、福祉切り捨ての口実になっているのではないかと厳しく詰め寄った。

でも、冷静に考えてみれば、待機児童とて新たな定義に従わば更なる追加財源が求められ、収支見通しが出鱈目だとなれば財政のタガが緩むことになる訳で、どう転んでも財政支出ありきの姿勢はいただけない。政権交代後の1~2年は税収が前年度比で改善しているものの、仮に何らかの事情で税収減に転じた際に扶助費は重くのしかかることになる。

そう、満員電車のほうが足腰を鍛えられるのではないかとそちらを選んでいるのだが、帰り際に一冊の本、樋渡啓祐氏の「反省しない。」を購入、車中にて読み終えた。独善的ながらもその類稀なるキャラが何とも憎めないのだが、今回の著書の中でもこんな昔話が登場する。

総務省の官僚時代、法案の作成時に「文章のどこに句読点を入れるか」、それは文章の意味をどうするか、それによって政策をどうするかという話ではなく、どちらのメンツを優先するかという実に次元の低い話(本人談)だったらしいのだが、会議にて話を振られた同氏はつい「そんなものどうでもいいじゃないですか」と答えてしまったらしく...まもなく左遷されたと。

役所の中には無駄なことが少なくないが、向いているほうが違うとそんな無駄に気づかないことが少なくない。

(平成26年9月13日/1873回)

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2014年9月12日 (金)

空き家

西伊豆に住む妙齢の女性から誘いがあって現地を訪ねたのが数年前。広い敷地に西洋風の立派な邸宅があって、そちらに泊めていただくことになった。社会人時代からの知り合いなのだが、辺鄙な土地で退屈しているからたまにはどうか?と確かそんな誘いだったと記憶している。

立派な邸宅に一人暮らしの独身女性を訪ねてはあらぬ誤解を招きかねぬとそのきっかけを作った前職時代の上司を連れ立って伺ったのだが、当日はおいしい手料理をはじめ随分とおもてなしをいただいた。立派な邸宅は父親からの相続で譲り受けたものの、当人は東京生活を希望していて...。最近、売買契約が成立して晴れて本市にお住まいなのだが、立派な邸宅といえども代が変わればその扱いに苦慮することもありそうで。

そう、真面目な性格なもんでその他の委員会の資料を拝見していたのだが、バス路線を巡る請願・陳情に関する審査が目を惹いた。地元の商店街を経由していたバス路線が付近の道路の拡張工事に伴い、ルートが変更されていたのだが、工事が終了したことから元に戻して欲しいという請願が提出されている一方で、当該商店街からは元のルートに戻すことは安全上の理由から断固反対するとの陳情が...。「当時はそういう約束だったじゃないか」と反故にされた住民は怒り心頭。ということで、結論はやっぱり「継続審査」。

本件に限らず、当時の判断が時代にそぐわないという事例は枚挙に暇がない。その一つに農業振興地域があって、当該地区では農業を続けることを条件に軽減税率が適用される一方でその土地利用は厳しく制限されてきた。不動産収入でもあればまだしも、農業収入だけでは...と、農家の悩みは深刻そのもの。

「そりゃ自己都合ってモンでこれまで軽減税率(という恩恵)を受けてきたのだから今さら虫が良すぎる」と言われればそれまでだけど、中にはここぞとばかりに「貴重な緑が失われるから絶対に許さん」なんて声もありそうだが、それこそ虫のいい話ってもんでアンタの自宅だって元々は田畑だったんだよ。自分は良くても他人はダメでは道理が通らぬ。そのへんにどう折り合いを付けるかがセンセイとしての腕の見せ所となりそうだが、このたび、わが会派の団長から空き家対策に関するプロジェクトへの出席依頼が舞い込んだ。

空き家なるものは過疎化の進む田舎の話などと思うなかれ。まさに立派な邸宅が並ぶ閑静な住宅街。既に社会人となった子供たちは結婚して都心マンションでの生活ともなれば立派な邸宅は高齢者の一人暮らし。駅前のスーパーまで買い物といっても億劫であって、ならばいっそ利便性の高い駅前のマンションにでも...と。

されど、そんな閑静な住宅街の立派な邸宅にはなかなか買い手も付かぬらしく。ならば、広い敷地を分割して...といきたいところだが、乱開発に繋がりかねないと当時作った地区計画が土地の分割を妨げる。そんな空き家も少なくないのだそうで。

(平成26年9月12日/1872回)

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2014年9月11日 (木)

レジェンド

全米オープン男子シングルス、グランドスラムに一歩届かずといえどもその歴史的快挙に称賛の声が聞こえてくるが、いつもの社長にとってはそれ以上の快挙らしく...。

ドラキチの同氏にとっては目下49歳の中日ドラゴンズ、山本昌投手のプロ野球史上最年長勝利こそ快挙だそうで、まさに「レジェンド」の名に相応しいと。ちなみにこれまでの最年長勝利は昭和25年に記録された故浜崎真二氏の48歳1か月であって、その試合は両チームの監督同士が投げ合った消化試合だが、今回はペナントレースの生き残りをかけた阪神タイガースとのガチンコ勝負だけにその記録は余計に価値があると。

どうやら昨今はベテランが類稀なる活躍をすると「レジェンド」などと呼ばれるらしいのだが、「その1勝の為に安くない年俸を払うことは球団経営としてはどうなんだ?」と意地悪な質問をぶつけてみたのだが、その1勝以上にベテラン選手ってのはいるだけで価値があるもの。まぁたまに例外もありそうだけど...。

閑話休題。過去に「ネットカフェ難民」なんてのは大変失礼な物言いぢゃないかと発言をしたことがあるのだが、「デング熱で公園封鎖」なんて聞くとエボラ出血熱と然して変わらぬ疫病ではないかなどと恐怖感が募りがち。疫病対策は初動が肝心だからそれはそれで結構なのだが、言葉の持つ力というのは小さくない。

近年流行りの「ゲリラ豪雨」なんてネーミングも言い得て妙ではないかと思うのだが、私はカタカナが得意ではないから「局地的な集中豪雨」などと表記しているのだが、以前では全く想定しなかった集中豪雨の被害は深刻。依然として行方不明者の捜索が続く広島市安佐南区の土砂災害をはじめこの夏は全国各地で集中的な豪雨が相次ぎ、気象庁も「平成26年8月豪雨」と命名する位だからその深刻度が伝わってくるというもの。私宛にも何件かの相談が寄せられて対策を指示しているのだが、集中豪雨への対応と下水道事業における浸水対策についてわが会派の質問に盛り込まれた。

現在の想定雨量は時間52ミリであって、市内でも浸水の実績やリスクがある地域は時間雨量58ミリを想定した整備が進むというが、最近は時間雨量100ミリなんてことも十分にありうる話。一部の地域では国の下水道浸水被害軽減総合事業なるものを活用した対策が講じられているもののそれさえも想定雨量は時間92ミリ。

単にその雨水管を太くすれば済むというほど事は単純ではなく、またその工事には多額の費用と時間を要することから並行して運用面での対策も進む。最近は広域レーダー雨量情報等の気象予測の精度も高まっていることから滞水池や貯留管等についても貯留量を的確にコントロールしながら雨水排水ポンプの効率的・効果的な運用が図られている。

また、今年度からは新たな浸水シュミレーションにより浸水リスクの高い地域を抽出するとともに道路、河川及び下水道関連部局による雨水対策等に関する連絡会等を活用した総合的な対策により道路冠水や浸水等の被害の軽減を目指すとの答弁がなされた。

(平成26年9月11日/1871回)

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2014年9月10日 (水)

寝不足

朝、道端でばったりお会いした民生委員が寝不足というか随分と疲れ気味の様子。まさか、全米オープンテニス?と思い浮かんでしまった自分が情けないのだが、聞けば、前夜に近所から虐待の通報があってすったもんだをされたらしく。

「てめぇのせいで通報されたじゃねぇか」との罵声が飛び、警察官も駆けつける騒ぎだったらしいのだが、それが嫁姑じゃなくて実の親子というのだから...。認知症ともなればその介護は壮絶。ついカーッとなって手を上げてしまうなんてのもありそうだが、その歳まで育ててもらったんだから親不孝はやっぱりイカンよ。

高齢者虐待には世話をしている家族・同居人等の養護者による虐待と介護保険施設や介護サービス従事者等による虐待があるが、ダントツに多いのは前者で被害者は女性が約8割を占める。今回は比較的開発が古く隣近所の顔が見えるエリアのはずなのだが、中にはやっぱり孤立してしまう家庭もあるらしく...。ましてや、近所同士で家族内の不和だけに過度な介入は躊躇されがちでそんな苦悩を吐露いただいた。

さて、今日から各会派による代表質問。わが会派は先の分割議案に対する代表「質疑」に次いで副団長の青木功雄氏(高津区)の連投。昨日まで質問の原稿作成と答弁調整に明け暮れていたのだが、「文字の大きさは兎も角も」100ページ近くの原稿となった。質問項目は常任委員会単位に割振られ、ちょうど私どもの期数あたりが中堅どころとして取りまとめに奔走するのだが、相手がベテランともなれば依頼しにくいのも事実。

執行部からは「甘やかしちゃ絶対にダメ。必ずベテランにも鈴を付けるように」との命令が来て、「ハイ分かりました」と返事をするものの板ばさみ状態のことも少なくなく...。とりわけ執行部のHセンセイなんかは私より期数も浅いはずなのだが、先輩相手に物事をズケズケ言えるのが持ち味だけに羨ましくいつも陰からその行動を観察しているのだが、ベテランに対しても「今回は何の原稿を手がけていますか?」と確認を怠らない。

「山ちゃんに言われているからちゃんとやってるよ」と御愛嬌を見せるが、内心は知らぬ。されど、おかげさまで市民委員会所属のセンセイ方には結構な枚数を仕上げていただいた。質問原稿は執行部にてまとめた上で一括して行政側に手渡し、各局に振り分けられるのだが、それぞれに担当したセンセイの個性と資質が窺い知れる。「これはチョロいナ」なんて思われていたりして...。

されど逆もまた然り。前々日に届いた行政側の答弁書を「念入りに」目を通していたのだが、局によりその内容は様々。答弁の作成にあたっては課長がセンセイの質問や意向を確認した上で下書きを行い、局長の承認を以って最終版の完成となるだけに局長の資質を判断するに好材料。付け焼刃的な答弁や前回からほとんど進展がないものなどは明らかな怠慢であって、そのへんが局、というよりも局長の評価に繋がっている。

(平成26年9月10日/1870回)

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2014年9月 9日 (火)

石狩挽歌

血縁ではなくとも同姓ってのは何となく親近感を抱きやすいもの。初対面でも最初の一言には事欠かない。当方の地元にはY姓が多いのだが、旅先でそのY姓を見かけた。しかも、蔵が四つもある大御殿。もしや...。

当地へ行くならば「石狩挽歌」の歌詞を勉強していったほうがいいと築地のアニキが教えてくれた。「あれからニシンはどこへ行ったやら~♪」に「オンボロロ~」と続く。その意味を知りあぐねていたのだが、「オンボロ」の訛りではないかとのことらしく、事の真偽は定かではない。

漁業は天然の恵みだけに漁獲規制により一定の生存量が維持出来ればその利子分での生活が可能なはずなのだが、「親の敵と魚は見たら獲れ」「海に出た以上、大漁こそ命」と信じてやまない漁師の価値観のコペルニクス的転回は並大抵の話ではない。気候変動か乱獲か、御当地におけるニシンの漁獲高は激減。かつての栄華を懐かしむ歌に聞こえなくもないが、ニシン漁で有名「だった」北海道の江差を訪ねた。

街中には今も瀟洒な建物が残る。北海道庁の出先機関である郡役所と警察署を兼ねた建物として、明治20年に建てられたという旧檜山爾志郡役所庁舎には当時の貴重な資料が保存されている。海岸沿いにズラリと並ぶ家々に砂浜に所狭しと打ち上げられた大量のニシンの写真。何ゆえにそこまでニシンが重宝されたか。その歴史を紐解くと当時の買積み廻船「北前船(きたまえぶね)」を抜きには語れない。

干鰯(ほしか)とは鰯を干して作った肥料のことだが、鰯以上にニシンの搾りかすが大変好評を博したらしく、干鰯問屋なんてのも現れた。当時は上方の需要が大半を占めたが、その後、関東にも伝播すると干鰯の相場が一気に高騰。ニシン漁で盛んな江差は北前船の寄港地ともなり、ゴールドラッシュさながらに全国から一攫千金を夢見たツワモノが揃う町は活況を呈した。

前述の瀟洒な郡役所庁舎の壁には贅沢に「布クロス」が貼られ、その柄もペイズリーや桃太郎など華麗でハイカラ、その布クロスは京都で作られている「かしま織り」というものだそうで、そんな壁紙にも当時の様子を窺い知ることが出来る。そう、江差には当時の面影を残すニシン御殿が観光名所として残されている。ニシンの枯渇以来、百年以上の歴史を経ても立派な御殿が残っているのは代々の商才の証。

その双璧の一つがY家なのだが、こちらの先祖は加賀の国(石川県)の出身、そして、もう一つのN家は海産物の仲買商を営んでいた近江商人が建てたとされる。近江商人ってのは商才に恵まれているんだナと思いつつも、やっぱりY姓贔屓にてそちら御殿で名物ニシンそばを注文した。

ニシンそばは京都が有名だが、元祖はこちら。そんなニシンも現在は大半が海外産、中でもベーリング海からの輸入物が主流と聞いていただけに、帰り際におばちゃんにそっと聞いた。「今日のニシンは地元産?」-「同じ海で獲れたもんだよ」と役所顔負けの機転の利いた回答が戻ってきた。ちなみに旅費等は政務活動費じゃないのであしからず。

(平成26年9月9日/1869回)

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2014年9月 8日 (月)

十五夜

好物の一つに月餅があるのだが、今日は十五夜。中秋の名月といえば月見団子だが、中国では故人に想いを馳せながら月を眺めつつ月餅を食べる風習が残る。最近はそのバリエーションも豊富で1個1万円の月餅などもあるそうで...。

月見など風流な宴とは疎遠なのだが、ちょうど1週間位前に一般社団法人あむえこねっとさんが主催する「相馬呑んだくれ会」にお誘いをいただいた。東日本大震災被災地の方の復興支援を目的とした団体で、現在は主にエコたわしの販売と仮設住での手編み講習会をされている。

単に会費を払って現地の食材と酒に舌鼓を打っていただけなのだが、福島県相馬市の地酒「夢そうま」につい酔いしれてしまった。で、当日の懇親の中で話が「未婚の若者」に触れた。かつては親元から自立出来なければ「みっともない」とされていたものが、近年はとにかくお金もかからずに快適な生活が見込めるらしく、時代とともに...。う~ん、何とも複雑な心境なのだが、ちと御節介が過ぎたナ。

そう、親子といえばこの夏に「たまたま」見た映画「さいごの恐竜ティラン」がなかなか良かった。太古の恐竜時代の話、草食恐竜エドモントサウルスの母親は肉食恐竜の中でも最も凶暴とされるティラノサウルスに家族を奪われてしまう。失意の中、ある日、置き去りにされたティラノサウルスの卵を見つけ、過去の怨念から踏み潰そうと足を上げるのだが、ちょうど目の前で生まれた赤ちゃんの可愛らしさに目を奪われ、自ら育てる決意を固める。

「ティラン」と名付けられたその子は母親代わりのエドモントサウルスの寵愛を受けて優しい恐竜に育つ。やがて自らが肉食系であることに気づき、苦悶の日々を重ねるのだが、そんな折、隕石が地球に衝突。生物たちにとって過酷な氷河期を迎えるのだが、生き残る為に必死に流浪の旅を続ける疲れ果てた二人の前にティラノサウルスの群れが現れて...。もう最後は涙だよ涙(笑)。親子の絆を考えさせてくれる物語。

さて、そちらはあくまでも空想の物語だが、現実の世界はそれほど純粋にいかないことが少なくない。最近のニュースに81歳の認知症男性の電車事故の記事を見かけた。この4月に控訴審判決が下された愛知県大府市における認知症の男性が電車にはねられ死亡した事故をめぐり、JR東海が男性の遺族に損害賠償を求めた訴訟がつい思い浮かんでしまうのだが、現在、認知症やその疑いがある方で行方不明になる人は年間約1万人、ここ8年間で認知症の人の徘徊等による鉄道事故による死亡例は64件と聞いた。

今回のケースでは自宅から現場までは50kmも離れているそうだが、目を離した隙に...。そして、駅ホームの階段から線路内に立ち入ったとされるが、未然防止の為にホームドア等を含む駅の安全対策を講じて欲しいという要望が寄せられている。

(平成26年9月8日/1868回)

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2014年9月 7日 (日)

汐留

新婚当時だからもう何年前だろう。「折角だから都心のいいところに住みなさい。お金は私が出してあげるから。汐留がいいわよ、汐留」という話を「最近」聞いた。たまたまテレビで「汐留」の特集がされていた際に妻が教えてくれたのだが、そこで甘えておけば...土地への愛着が薄くスマン。母は母でもこちらじゃなくて勿論向こうの母親。

ニューヨークのマンハッタンにトライベッカという地区があって元々は倉庫が立ち並ぶエリアだったのだが、この店が進出して街のイメージが一変。その店を訪ねたのは新婚当時の旅行中だった。今の仕事になって収入が減ってしまったからとんと御無沙汰なのだが、以前から贔屓の店に松久信幸さんが経営する「NOBU」という店があって、ここのカリフォルニアロールが抜群に美味い。

元来残されがちなその部位を祖母の勧めで食して以来の好物なのだが、鮭の皮を巻いたこのロールがお薦め。本来は銀だらの西京焼きが看板メニューらしいのだが、和食をベースにした独創的な料理が多く、それなりに結構な値段設定だが、カリフォルニアロールだけでも食べる価値ありか。元々は南青山にあって当時からの贔屓なのだが、虎ノ門への移転後も伺った。店の雰囲気も抜群だが、店員さんたちがきびきびと動いていて随分と気を配ってくれる(はず)。

純粋に人生を豊かにしてくれる音楽家や料理人には自らもかくありたいと思いつつ、その人生論や人柄に触れる機会を楽しみにしているのだが、最近の新刊「お客さんの笑顔が、ぼくの全て!」(松久信幸著)を読んだ。これまでの人生が綴られていているその著書によれば、同氏の若かりし頃は失敗の連続。困難にぶつかるたびに周囲に助けられてきた様子が描かれている。「事の成就、人の栄達にはそこに至るまでの幾人かの陰の善意と合力があってこそ」とは明治の実業家、和田豊治氏の言葉とされるが、とりわけ苦難の時に手を差し伸べてくれた恩人は特別の存在。

当人にとって無一文時代に面倒を見てくれたのが、無二の親友、同級生のS氏。功なり名遂げた同氏がある日連絡を取った際につれない返事が戻ってきたことに不快感を抱いてしまったというが、S氏が事業の不振から自ら命を絶ってしまったことを知り、その後、最後まで同氏のことを誇りに思っていたとの奥様の話を聞いて、苦悶を重ねていたS氏の変調に気づかなかった自らを悔いている。

無一文の相手に手を差し伸べる。そこには「将来的な見返り」が期待されることも往々にしてありそうだが、見返りを求めないのは純粋な友情の証。とりわけ、そういう人物に限って、窮地に立たされた際も相手に頼らないんだよナ。

そう、同級生といえば、いつもの社長から今年も合宿の誘いがあって、付き合う羽目になったのだが、往復の飛行機代は向こうの負担で結構とのこと。こちらがせがんだ訳ではないのだが、なかなか分っていてよろしい(笑)。ついでにパー券でも...と狙っているのだが、欲が過ぎるとロクなことがないからナ。

(平成26年9月7日/1867回)

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2014年9月 6日 (土)

Yokohama Wine

スポーツの秋。天候不順と仕事を理由にジョギングを怠けていて、メタボ気味な上に追い討ちをかけるようにNAHAマラソンと横浜マラソンの抽選結果が届かずに苛立ちが募る。もしや「落」選?ならばいっそ今年はホノルルマラソンにでもと...。

地元のジョギング仲間たちの間で話題の映画「人生はマラソンだ!」。映画の舞台はオランダのロッテルダム。倒産寸前の自動車修理工の男たちがフルマラソンの完走を条件に借金を肩代わりしてくれるスポンサーを見つけ、それぞれの困難を克服しつつ、マラソンの完走を目指す物語。時に「このレースを完走した暁には...」と願がかけられたりもするが、マラソンへの挑戦に年齢は関係無い。初めてのレースの完走は「根性」に尽きるが、さすがに10回以上も出場しているとその根性が「惰性」となり...。

その映画以上に上映前のカミングスーンにあった「パガニーニ-愛と狂気のヴァイオリニスト-」が興味を惹いた。超絶技巧で有名な伝説的ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの破天荒な人生と彼の人生を変えた2人の人物との出会いを描く伝記ドラマだそうで。

さて、本題。先行採決が予定されている議案については本会議における各会派の代表質疑を終えて、次なる舞台は私が委員長を務める市民委員会。「運悪く」居並ぶ論客の面々に委員会の運営は四苦八苦の日々が続いていて...。本来であれば行政側と対峙すべきところが委員同士の言い合いに転じちゃったりもして。この前なんか「今の彼の発言はおかしいよ、委員長注意を!」なんてこちらに飛び火。

かと思えば、自由闊達な議論を期待しているからなるべく多くの方々に発言してもらおうと心がけているのだが、度が過ぎて副委員長までが手を上げてしまって...。正副委員長は行司役なのだからそんなことは事前のレクでやっておけよ!と言われぬまでも委員の冷たい視線がこちらに向けられたりもする。いやいや、ほんと神経が磨り減る一方だよ(笑)。

尚且つ、議案の審査についてはその経過を後日の本会議にて報告せねばならず、その原稿準備は委員長の仕事の一つ。のはずなのだが、委員長によって内容に温度差があっては議会の権威を損ねる上にセンセイに恥をかかせる訳にいかぬとの配慮か、「ここだけの話」担当の職員が用意してくれる。とはいうものの事前の確認作業だけは怠らないようにしていて、前日は夜の会合を早めに切り上げ、事務所に届いたFAXに目を通した。

迎えた当日、「ただいまの委員長報告に対する質疑はありませんか」-「なし」ということでひと仕事を終えた。当日は「ほんと」久々の自宅での夕食に1本のワインを開けた。海外生活の義妹が実家に置き忘れたワインを母から貰ったのだが、「Yokohama Wine」と記されたそのワインは横浜市の姉妹都市となるフランスのリヨン市に程近い歴史あるシャトーが絹貿易で繋がっていた両市をイメージして作ったとされるもの。この類の味は推して知るべしなのだが、このワインは「Yokohama」の名に恥じぬ一品。

(平成26年9月6日/1866回)

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2014年9月 5日 (金)

意見募集

そんなところに掲載されればさぞかし立派な仕事をしているように見えそうで...。不肖私の投稿が地元のタウンニュース紙に掲載された、というよりも「料金を払って」掲載いただいたというほうが正しいのだが、こちらの「安からぬ」掲載料は自腹ならぬ政務活動費からの支出。ちなみに内容は「新百合ヶ丘駅北口エリアをどうするか」。

横浜市営地下鉄3号線の延伸に小田急多摩線の延伸、そして、小田急線の新百合ヶ丘駅までの複々線化等々、周辺計画が目白押しで今後益々注目を浴びることが予想される新百合ヶ丘駅だが、駅周辺のインフラが脆弱ではないかと。今回はある方からの御助言で意見募集の形式を採用したのだが、駅前の一等地を占める区役所周辺の再編整備を提起した内容には多くの声が寄せられた。「いかにしていいものを創り上げていくか」に身分は関係ない。

そうそう、意見募集といえば、行政が行うパブリックコメント、通称パブコメ。これは何か諸施策を行う際に行政が広く市民の皆様の御意見を...と実施されるのだが、賛同以上に否定的な意見が多くなりがち。されど、それに耳を塞いで黙殺したのでは独善的というものであって、尚且つ、「委員長である以上」という使命感から全ての意見に目を通すことになった。

子ども子育て支援新制度の施行に伴う関係条例についてのパブコメに寄せられた意見は提出数65通(248件)で電子メール29通、FAX34通。中には共働き世帯への対応だけの為に多額の公費が投じられることへの危惧や新制度は親子の関わりを薄くするのではないかとの懸念。また、保育園への民間参入には未だ否定的コメントが少なくない。

官と民の一番の違いは競争の有無、切磋琢磨の中で互いサービスレベルが向上するのが「民」の世界。一方の官は官で利益採算のみでその価値を測れない公の業務を担ってきたはずなのに、いつの間にかそれが都合よく解釈されて採算面が度外視されていたり...。ならば民間に委ねたほうが適正な金額でもっと効率的に業務が出来るぢゃないかと。

そこには独占的に行われる官の業務に参入したい企業の下心もあるのだが、それ以上に官の怠慢に対する利用者の不満は大きかった。大半は公務員としての自負を持ちつつ職務に専念されているのだが、公務員だから不祥事が無いかといえば、最近も県迷惑行為防止条例違反の疑いで本市職員が逮捕され...。

民間参入は断じて認めぬとの頑固一徹な姿勢を崩さぬあの会派のセンセイと通勤途中に御一緒になった。労働者の味方とはいえ、でも対価を貰って雇われている以上、そこに不満があれば「しがみつかずに」新天地を求めてはどうかと思うのだが、一方で、あくまでも「一部」なのだが、経営者が利益を搾取「し過ぎる」との言い分に理がない訳でもない。さりとてその一例を以って「官」が最善かというとそんなことはない訳で...。

官であろうと民であろうといいものはいいんだよナ。

(平成26年9月5日/1865回)

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2014年9月 4日 (木)

沖縄の村長

勿論、高級店ではなくあくまでも「大衆店」なのだが、最近、ある焼肉店の予約を入れた。評判の人気店とのことで、繁盛すれば次から次へと予約も入るだろうから店の応対も横柄になりそうなもんだが、そんな様子は微塵もなく店主自ら懇切丁寧にして下さった。それこそが商売の秘訣ではないかと。

さて、追認機関と揶揄されがちな市議会の面目躍如と自慢したところだが、本会議当日の議案取り下げは前代未聞の大騒動だそうで。その条例案が議案書に盛り込まれたってことは行政側が押し通せるとふんだから。石橋を叩いて渡る役所はどこでその判断を見誤ったのか。いつも後付けの言いたい放題、ズルいのは百も承知だが、今日も辛口批評のはじまりはじまり。

事前に配布された議案書には議案第○号と明記されたその幻の議案の内容は市長専属の「特別秘書」の設置を求めるもの。既に現行でも市長の公設秘書はいるのだが、あくまでも市の職員だから政治的な活動は御法度。いわゆる国会議員の秘書が如く地元活動なんてのはもってのほか。確かに国会議員以上に絶大な権限を有し、1兆円の予算を握る政令市の市長なのだからその位あっても良さそうなもんだが、その特別秘書の気になる待遇は...。

定数は2人以内で任期は1年。給料は月額61万円で、その他に月額約7万円の地域手当が上乗せされる。期末手当は年額286万円で、退職金は任期ごと、つまりは1年ごとに102万円が支給されるということで年収1千万円を超える厚遇ぶり。議案を取り下げた翌日の朝刊には市長サイドの「初黒星」なんてのもあったけど、別に勝った負けたの話じゃない。

反対派の中にも待遇の改善を求めるものから、少なくともその人選については議会承認を課すべきではないかとか、また、時期尚早との意見の中にも就任早々拙速すぎるとの声から財政事情を理由にした反対まで様々。財政が厳しいというのはいつの時代も同じだから消費税同様にいづれは政治的な決断をしなければならないのだが...。

まぁそんな中でも議会の最大会派の自民党さえ懐柔できればあとの会派はなびくはずとの思惑が働いたはず。一方は一方で市長選の敗北以降の冷や飯はこりごりだ、が、ここで恩を売っておけば後で見返りでも...。「オレが会派を...」との抜け駆けは無かったか。あくまでも勝手な憶測に過ぎないが、そんな情報は風の噂に伝わってくるもの。そりゃ一部が不愉快になるのも当然であって、無所属の市議だって面白くないよ。最大会派の自民党ばかり...って。こそこそ動いたのが裏目か。

そうそう、今回の内閣改造の目玉の一つは「地方創生」。地域活性化の為には「国からの予算を...」と総務省への陳情詣での自治体首長は課長や部長とのアポ取りに必死。ところが、沖縄県のある村長だけはいつも不在の課長席をよそ目に下っ端官僚との雑談が恒例だったというが、なぜか、その村には不思議と予算が付いたという。人の機微って大事だよナ。

(平成26年9月4日/1864回)

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2014年9月 3日 (水)

不正受給

そうそう、インドでは結婚式にて新郎が相手の両親への挨拶を行う際に新婦側の親戚一同が集まるそうだが、その背景には「悪いことをするのは男」との認識が根強く、新郎が品定めされるのだと聞いた。でも、そりゃ男への偏見ってもんで...。

役所から「生活保護費の不正受給(詐欺)容疑に係る被保護者の逮捕について」との資料がFAXで届いた。東京都三鷹市及び相模原市と本市の3市において生活保護の重複受給を受けていた48歳の女性が詐欺罪で逮捕されたことに伴う情報提供ということらしい。ちなみに本市の被害額は約65万円(3ヶ月分)とのこと。

そもそもは今年1月、容疑者が静岡市内において窃盗で逮捕されたことが発端であって、その携帯電話の通話履歴から重複受給が発覚。つまりは追跡の結果というよりも偶然の逮捕から芋づる式に割り出されたというのが事の真相。ってことは窃盗で逮捕されなければ見逃されていた訳で...やっぱり氷山の一角か。根が性悪なもんで、そこに市の落ち度は無かったか、などと目を皿のようにして過去の経過を見ていたのだが...。

生活保護の資格要件には市内の居住実態があることが含まれるが、今回は短期入所の女性専用施設から申請の為、市の職員が居住実態を確認の上、支給を決定したとある。その後、アパートへの転居を申し出たことからその敷金と当月の日割り家賃、翌月の家賃を支給したものの、その翌週にはアパートの賃貸借契約が結ばれていないことを確認。その後は本人との連絡が取れず失踪廃止扱いにしたと。

翌週に契約を確認するところなどを見るに支給時にはその後の展開に薄々気付いていたのではないかと推測されるが、そんな機転も働いてか被害は最小限度に留められた。発生要因には「住民登録が生活保護の適用の要件にはなっていない」ことが挙げられていて、今回のケースでも戸籍とともに住民登録を確認したものの、当該地において職権消除されていたことから現住所が確認出来なかったとされている。

年々手口が巧妙化する生活保護の不正受給。今回も自治体毎に独立した制度の盲点を突いた確信犯。自治体間の情報共有が図られていない上に、都市部には人口が密集していることからその居住実態が掴みにくい。住民登録の義務付けにせよ自治体間の情報共有の仕組み作りにせよ、その前に立ち塞がるのは個人情報保護の壁。DVやら多重債務から逃れる為に住民登録を抹消するケースもあるそうだが、それを理由に不正受給が蔓延る温床になるのは許されるものではない。

数日前の居所不明の児童同様に各々の事情は事情としても少なからぬ公金が投入されている以上、住民登録が無い受給者について追跡調査位はすべきではないかと。一つの事例を以って、残りの全てが否定されるものではないが、今回の決算書において本市の生活保護の扶助費は598億円、受給者の世話をするCW等の人件費は3億円。それにしても負い目が無いってのが何とも...。

(平成26年9月3日/1863回)

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2014年9月 2日 (火)

アーユルヴェーダ

ここだけの話、足裏マッサージや整体など疲れを癒してくれるリラクゼーションをささやかな贅沢にしているのだが、次なるターゲットは...。

額にオイル垂らして頭をバタバタ叩くやつ、インドを発祥とするアーユルヴェーダ。それが随分とリラックス出来るらしく、これを体験したくて探しているのだが、結構な値段がする上に女性向けが大半。本場インドでは男性の場合は男性が担当するのだそうで、いい店があればぜひこっそりと...(笑)。

今年に入り、歴史的な政権交代を果たしたインド。そのモディ首相が来日し、安倍総理自らが京都迎賓館で出迎えるとともに、翌日には世界遺産・東寺等を一緒に散策するなど両者の親密さがアピールされた。インドといえばお釈迦様の生誕地。訪問先に仏教文化の色濃く残る京都を選ばれるとは中々「粋」な演出ではないかと。

京都にインドといえば...。どういう経緯か忘れてしまったが、大学時代に同地を訪ねたことがあって、その折に「たまたま」見かけたのがパール判事の顕彰碑。顕彰碑にはパール判事の功績が綴られ、当時何も知らなかった私は深い感銘を受けた。その碑には以下の文章が記されている。

-当時カルカッタ大学の総長であったラダ・ビノード・パール博士は、十九四六年、東京に於いて開廷された「極東軍事裁判」にインド代表判事として着任致しました。既に世界的な国際法学者であったパール博士は、法の心理と、研鑚探求した歴史的事実に基づき、この裁判が法に違反するものであり、戦勝国の敗戦国に対する復讐劇に過ぎないと主張し、連合国側の判事でありながら、ただ一人、被告全員の無罪を判決されたのであります(以下略)-

パール判事はその後、四度の来日を果たし、四回目の来日の際には天皇陛下から勲一等瑞宝章を授与されている。最近、ある企画でインド特集の座談会を御一緒していたのだが、その際に教えていただいた動画がこちら。聞けばインド観光局が作ったコマーシャルだそうだが、インドの魅力を上手く伝えていて、つい現地を訪ねたくなってしまった。

http://www.youtube.com/watch?v=4BXlEdBk3RE

そう、前回の座談会の話題はインドの神様。インドは宗教に寛容と聞いたが、ヒンズー教が人口の約8割を占める。ヒンズー教における三大神はブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァでそれぞれが創造、維持、破壊を司るのだという。インドの神様は夫婦及び子供を含む家族が神様で全員が仲睦まじいことが特徴。ちなみに日本でたまに見かける象の頭を持つガネーシャはシヴァ神の長男となる。

また、その宗教心からか神様や大自然への畏敬の念は深く、ガンジス川はインド人にとっての聖なる川だが、その理由は源流とされるヒマラヤはシヴァ神の頭とされていることによるもの。

そうそう、神様に限らず、インドは家族を大事するだけに離婚は非常に少ないという。イベントでも家族同伴の機会が多いことから独身者は目立つ上に離婚ともなれば尚更。でも、夫婦継続の秘訣はやっぱり「我慢」だそうで...。

(平成26年9月2日/1862回)

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2014年9月 1日 (月)

ミニバス

「坊主頭が象徴するのは”我慢”」とは横浜高校の渡辺元智監督の著書「高校野球って何だろう」の一節だが、そんな坊主頭の小さな選手たちが並ぶ少年野球の開会式に顔を出した。

まっ黒に日焼けした顔に夏の練習の成果が窺い知れる。試合前には全員で公園のごみ拾い、足並みのそろった入場行進に元気一杯の選手宣誓等々、その規律正しさは監督・コーチの指導と保護者の理解の賜物。

そういえば、昨夜の会合で地元のM兄が何か言ってたな。確か...「明日昼」、「ミニバス」がどうだとか。そうか、「明日の昼にバス旅行があるから見送りに行こう」ってことに違いない。と早合点してしまったのだが、ミニバスはミニバスでも乗り物じゃなくてミニバスケの試合の応援ってことだった。「少しでも票になれば...」と気遣ってくれるM兄には本当に頭が下がる。

さて、今日から9月。9月といえば...やっぱり内閣改造。「あのセンセイも5期だからぼちぼち大臣だよナ」とそんな論功行賞への期待や「あのポストこそわが派閥で...」との権力闘争もあったりして、様々な憶測が飛び交うが、そちらの配下には霞ヶ関の優秀な官僚が下支えをしているからそれなりの人生経験があれば何とか...。

一方で同時に進むおらが自民党の役員人事。中でも注目は幹事長ポスト。現幹事長の処遇を巡り、当人の言動が注目を浴びたが、抜群の安定感と実績を誇った政策通なだけに後任には相当な重圧がのしかかる。そもそもに幹事長ってのは組織のナンバー2として縁の下の力持ち的な役割を期待されるのだが、党本部となるとちと事情が違ってきて...。

それもそのはず、党の総裁は現職の総理大臣だから日本国の代表として活躍してもらわねばならぬ。となると必然的に党の顔役になるのは幹事長であって、来年の統一地方選が迫り来るだけに「斬新な...」という想いを抱いているセンセイ方も少なくないはず。そちらには疎い私でも、さすがにここまで大々的に宣伝されると目についてしまう「最年少」幹事長との報道。

かくいう私も当時は「最年少」とか「政令市初」の公募なんてちやほやされたが、それって仕事の出来不出来とは全く関係ないんだよナ。本人にとっては一つの勲章というかアピール材料なんだろうけど、あれだけの難関をくぐり抜けてきた「東大卒」がビジネスの第一線で活躍しているかというと必ずしもそんなこと無い訳で...。

だから「選挙の顔」を期待するなんてのはまさに他力本願的な発想でそれよりも実務能力を優先した人事とすべきではないかと。ましてや魑魅魍魎が跋扈するこの世界で重鎮たちと一戦を交えていくのだから相当な「タマ」でなければけんもほろろで太刀打ち出来ぬことは明白。さりとて、異性ともなれば男社会の理屈が通じぬこともありそうで、そのへんに微かな期待を寄せているのだが、果たしてどうか。

そちらには然したる望みも無いけれど、とにかく不祥事と失言だけは御免被りたいと。

(平成26年9月1日/1861回)

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山崎なおふみは自民党の議員です
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山崎なおふみは川崎市の議員です
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