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2014年6月

2014年6月30日 (月)

宗教

といえばタブーとされがちな分野の一つ。これに関しても一家言あるのだが、それはさておき...。久々に支援者宅にて開催された座談会にお招きをいただいた。話題は多岐に亘り、そして...宗教に。

「念仏を唱えていれば救われると信じている輩がいるが、そんなバカな話があるかっ」とA氏。念仏を唱えずとも入信すれば救われるなんてのは妄言の類。されどある御婦人が口を開いた。「普通はそれだけで報われることなんかある訳ないと懐疑的に見がちだけどそういう方々って本気で信じているからそれがいい方向に働くこともあるんじゃないかしら」と。うん、それは一理あるかも...。

ということで今日の話題なのだが、政府の経済財政運営の指針となる「骨太方針」に専業主婦らのいる世帯の税負担を軽くする配偶者控除の見直しを盛り込むことが見送られた。「廃止」ではなく「見直し」との表現に世間の反発を和らげつつも実現したいという役所側の隠れた意図が込められていることが少なくない。

配偶者控除は妻の年収が103万円以下なら夫の課税所得から一定金額が差し引かれ、所得税と住民税の負担が軽減される仕組み。以前から賛否があったものの、この3月に総理が見直しを検討するよう関係閣僚に指示したのがきっかけとなり俎上に上がった。主婦が控除の適用を受ける為に働く時間を抑制していることが、結果的に女性の就労を妨げているとの批判を受けて、実際に現行制度の見直しで、女性の就労拡大につながるかを検証するのが狙いとされていた。

いわゆる総理の肝いり案件なのだが、支持母体となる自民党内にも「共働き世帯より所得が少ない専業主婦世帯へのしわ寄せになりかねない」との危惧や過度な就労促進は育児放棄に繋がりかねない危険性も秘めていることから慎重論が根強い。

それが女性の社会進出を「著しく」阻害する要因となるのであれば取り除かれなければならないが、専業主婦として家事や育児に専念することは否定されるものではなく、子供を立派に育て上げることこそ親の責務であって、就労以上に賞賛されるべきは社会における活躍の機会を捨ててまで子供の為に尽くす親としての姿勢ではないかと。

社会一般に男性が働いていることが多いから女性、即ち母親が子育てに専念せざるを得ないけれどもそれで家庭が成り立つのであれば「主婦」ならぬ「主夫」もアリかもしれぬ。また、同じ働く女性でも働きたい女性と働かざるを得ない女性では事情も異なる。尚且つ、控除の廃止で税収増に繋げたい財務省の意向などもありそうで、それぞれの思惑が複雑に絡み合う難題。

宗教団体のエラいセンセイ然り、総理然り、全知全能の神ではないのだから時に異論があってもいいのではないかと。

(平成26年6月30日/1798回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2014年6月29日 (日)

モノポリー

「モノポリー」にハマっている。といっても私の話ではなく...。

離党相次ぐ他会派をよそ目に平穏な日々が続くおらが村。「明日は私の誕生日だから...」とOセンセイが「私に向かって」つぶやいた。既に還暦目前なのだから「何を今さら...」と言い返そうとしてはたと気づいた。うちの子供の誕生日だ。幸か不幸か誕生日がこのセンセイと同じ(笑)。

家庭は二の次だから手帳に記載している訳でもないし、妻から言われもしない何とも孤独な生活だが、誕生日のプレゼントとケーキを買って帰ることにした。ということでそのプレゼントが「モノポリー」なのだが、翌朝のホームルームでそのことを発表したら知らない友達が多かったと「妻から」聞いた。学生街の雀荘が閑古鳥であるように最近は卓上ゲームも人気薄のようで...。

そう、「モノポリー」といえばその発祥地、米国は過去に多くの移民を受け入れてきた多民族国家だけに特有の難しさもありそうだが、その困難を克服すべく挑戦を続けるところに米国の強さがある。

「山ちゃん、昨日のNHKは見たか」とKセンセイから声がかかった。無論、そんなヒマは無いのだが、今月の初旬にサントリーホールで行われた演奏会の録画が放映されたらしく、新進気鋭のヤニック・ネゼ・セガン氏が指揮するフィラデルフィア管弦楽団の演奏が秀逸だったという。曲目はマーラーの交響曲だったそうだが、「マーラーが健在であれば多分このように演奏したであろうと思わせる演奏だ」とのコメントにはさすがについていけず...。

さて、「チャプターイレブン」といえば米国の連邦倒産法第11章のこと。日本の民事再生法、即ち企業の破産手続きを明記した法律であって、フィラデルフィア管弦楽団は創立百年を誇る米国の名門オーケストラなのだが、チャプターイレブンを適用したことで有名。つまりは破産した経験を有する。

一般的に欧州のオーケストラは国家的庇護の下に運営されていることが少なくないが、米国のオーケストラの運営は手厚い支援がない分、各方面からの寄付や興行収入に大きく依存する。リーマンショック以降の経済低迷により大幅な収入減に見舞われた同楽団の選択は「破産」。その楽団の将来を託されたのがヤニック・ネゼ・セガン氏であって、見事な復活劇を遂げた。そして、特筆すべきは破産手続きの間も予定された公演は一度もキャンセルされていないこと。

そういえば本市が誇るミューザの公演に米国のオーケストラが少ないような...。そのフィラデルフィア管弦楽団と並び、米国の五大オケの一つとなるボストン交響楽団の音楽監督も務められた小沢征爾氏は本市ゆかりの世界的指揮者。現在、その小沢征爾氏と村上春樹氏の対談本「小澤征爾さんと、音楽について話をする」を読んでいる。

(平成26年6月29日/1797回)

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2014年6月28日 (土)

誘致合戦

そうそう、忘れかけていたが、最終日には高津区の大島明氏も質問に立った。その内容は「羽田連絡道路について」と「仮称等々力大橋について」。とりわけ羽田連絡道路の整備については本市が国家戦略特区に指定されたことが大きく、その過程においては政権与党側としてわが会派が国に働きかけた成果だとの実績をアピールした。

今年の新春の集いにおける議長の来賓挨拶で「本市の特区指定は彼の功績だ」と持ち上げていただいたのだが、確かに会派の副団長(当時)として陳情団に加わったのは事実。これが北部の農業特区ともなれば気合十分なのだが、臨海部のライフサイエンス分野とあっては単なる人数合わせに過ぎなかったのではないかと思えなくもない。

羽田空港の対岸にあたることから「橋がかかれば」立地は抜群とされたエリア。値上がりしそうな銘柄を予め購入しておき、高値で売るという手法は何も株に限った話ではないが、対岸の大田区との関係から可能性は限りなく低いとされていただけにそれを前提に予定地を買い占めて転売すればかなり「おいしい」ビジネスになったかも...。

さてさて。私の得意技は御情け頂戴の「土下座」選挙なのだが、「実は」有権者に頭を下げて票をいただくのは情けないことだと思っていて、本来であればこの人物ならば任せてもいいか、否、任せたいと票を投じていただくべきもの。されどやっぱり情には弱いもので...。かくして「おらが村」の選挙が展開されていくのだが、国の特区指定とて内容云々以上に地元の陳情活動や権力者の恣意的な面に左右される側面はないか。

オリンピックやワールドカップ等のスポーツイベントにしても誘致合戦に買収工作は付き物であって、確たる証拠がないものだからあくまでも「疑惑」として報じられるが、結局は開催予定地の提案以上に「そちら」の効能が大きいとも...。そうなると公平性が担保されず捻じ曲げられてしまうことから特区指定における恣意的な判断などは時として国家の進路を見誤らせることになりかねない。

社会人時代に「売り込む以上に相手に(その商品を)欲しいと思わせることが大事だ」と教わった。故にセールスにおける他社との値引き合戦なんてのは愚の骨頂であって、いかにその商品や会社の魅力に気づいてもらうか。相手が「本当に」欲しいと思えば勝負を左右するのは金額の多寡ではないと。

そんなことから国への土下座陳情などはどうも好かん。それも多額の補助金が見込めるような類のものは尚更のこと。補助金を貰うってことはハンデを貰う、つまりは下駄を履くってことだからそこにはどうしても甘さが生じる。ならば同じ特区でも規制を緩和する類のもの、規制に守られているってことは「既に」下駄を履いているってことだからそれを取り払うことで厳しい生存競争に晒されるほうが遥かにいい。それこそが強靭な肉体に生まれ変わる絶好の機会となる。

そこで今日の結論だが、補助金をぶら下げられた特区の指定を受ける為に国に土下座陳情をするのは最悪だということ。

(平成26年6月28日/1796回)

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2014年6月27日 (金)

横浜マラソン

川崎市議会第2回定例会も終盤に4日間延べ50人の一般質問を終えて閉幕となった。まぁとにかく本会議場でじっと堪えているだけでもかなりのストレス。週末に適度な運動でもせねば体が鈍ってしまう。されど雨が重なり...。仕事がひと段落したことから帰宅前に久々のジョギングにて汗を流した。が、やっぱり体が重い。

そんな折、休暇を取得してW杯観戦を含む2ヶ月の南米旅行から帰国したといつもの社長から連絡があった。まずはワインの無事を確認したのだが、アルゼンチンから日本への空輸便の融通が利かなかったことから手荷物で旅行を続けたらしく...こんどメシでもおごるからと宥めた。

「随分痩せたよナ。病気じゃないのか」。統一選まであと1年、ポスター用の写真撮影の都合?が、今は如何様にでも加工が出来ちゃうからさほど意味がないようにも見えるのだが、12キロの「健全な」減量だそうで...。最終日はスリムになった川崎区の林浩美氏が登場して、「防犯灯・街路灯について」「川崎駅前整備について」を取り上げた。

電気代の負担と維持管理の手間が重荷となり、町内会・自治会が管理する防犯灯や商店街が管理する街路灯の市への移管を求める声が少なくない。事実、他都市においては既に実現が図られている事例もあるが、本市はどうなんだと迫った。過去に何度か取り上げたテーマであって、当該部局から「(今後において)新たな管理手法を検討する」との答弁がなされて期待が高まる。

何も期待が高まるのは防犯灯・街路灯のみではなく...。政令市の東の横綱、横浜市のフルマラソンの募集要項が「待ってました」とばかりに公表された。間もなく申込み開始とのことだが、日程は来年の3月15日(日)。統一選の前だけにこちらへの出走は微妙か...。ちなみに私が毎年走るNAHAマラソンは間もなく申込み開始。今年は参加者の枠が2万5千人から3万人に増えた一方で先着順から抽選に変更となるそうだ。だからあまり宣伝すると抽選倍率が高くなっちゃいそう...。が、どんなに高い倍率でも当選する人は当選するし、逆もまた然り。

市の担当者も都合の悪い話は「こちらから聞かない限り」教えてくれないことが少なくないが、そっと情報提供をしてくれたのが、嶋崎嘉夫氏(川崎区)。今回の一般質問では本市の今後の財政運営について取り上げたのだが、財政通の同氏から消費税の税率変更に伴う税収増ばかりに目が向きがちだが、法人税の引き下げによる影響も踏まえておかねばならぬと教わった。

税率1%あたりの本市減収額は約7億円。現在の実効税率35.64%から20%台への引き下げが予定されているが、仮に29%としても7億円×6%で約42億円もの減収見込みとなる。そんな同氏の一般質問は「川崎区大師地区に係る諸計画について」。ちょっと地元色が濃いが、殿町地区での高潮堤防工事、首都高横羽線大師橋架け替え工事、羽田連絡道路、羽田空港新飛行ルートを取り上げた。

(平成26年6月27日/1795回)

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2014年6月26日 (木)

デビュー戦

こちらはそれが仕事なのだが、連日カタい話題では気疲れしてしまいそう。ということで今日は俳句の話題から...。

私の質問日が月1回の俳句教室と重なった。与えられた兼題に5句を投句するのだが、今月の兼題は「梅雨寒」に「若葉」。その兼題を含めて五・七・五を作ればいい「だけ」の話なのだが、これが結構しんどい作業となる。

福島県三春町の滝桜を「千年の名木たるや若葉燃ゆ」と詠んだのだが、赤ペンで「千年=名木」とあって、「千年の木肌うるほし若葉燃ゆ」とされていた。う~ん、何とも奥が深い。以下2句、「降る降らぬ主催者泣かせの梅雨の空」と「どしゃ降りをかわす若葉のしなやかさ」はいづれも先生の選になっていた。

さて、本題。質問者として答弁者を誰にするかはちょっとした悩みどころ。そりゃ市長に答弁「させた」といえばカッコはいいから何でもかんでも市長に答弁を求めるという選択肢もありそうだが、さすがに...。どうせ当該部局にて念入りに下準備をした答弁原稿が渡されるのだからそこに緊張感は薄れがち。ならば現場責任者の局長とやりとりした上でそのやりとりをトップとしてどう判断するか、そんな余地を残しておく為にあえて市長には質問はしないことが少なくない。だから別に「市長が嫌いだ」とかそういう訳じゃない(笑)。

誰が下書きをしようとも市長が答弁をしたという事実は重いからその答弁はしっかり聞いているのだが、今回の定例会の中で違和感をおぼえた答弁があった。それは役人の巧妙なワナではなかったか...と要らぬ心配をしてみたりもして。

そう、答弁といえば局長の答弁回数は局によってまるで違う。最前列の市長以下、見えない序列で並んでいると思われるが、ダントツで回数が多いのは何故か「最後列」の健康福祉局長、建設緑政局長、こども本部長の3局長。いや、ほんと大変そう。中でもこの4月に昇格したK局長とN本部長にとってはデビュー戦。そんなK局長に論戦を挑んだのは尾作均氏(麻生区)。奇遇にも同じ柿生中の卒業とのことなのだが、局長が一年「後輩」だそうで...。そんな同氏の質問は「恵水について」「学校用地内調整池について」「黒川東農業振興地域について」の3つ。

さて、妻が車の運転免許を有していないことからタクシーの利用機会が多いのだが、数少ない女性の運転手が親切だという。運転手といえば市バス。そのサービスが随分と改善されたらしく、その理由の一つは女性の運転手。やっぱり細かい気遣いが出来るのは女性。が、男性主体の職場だけにそちらへの配慮が足りず、市バスの職場における女性の処遇改善を求めたのは松原成文氏(中原区)。都議会ヤジ問題の後だけに好感度抜群。意図的ではないが、機を見るに敏とはこのことではないかと。それ以外に「丸子橋バーベキュー及び駐車場有料化について」「道徳教育について」「教科書採択について」を取り上げた。

青木功雄氏(高津区)は「少子化対策について」「入札制度について」「子ども子育て新制度について」「宮内新横浜線整備について」「バス路線について」の5項目の質問。紙面の都合上、具体的な内容は次の機会にでも...。

(平成26年6月26日/1794回)

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2014年6月25日 (水)

後出しジャンケン

時折、「自民党」の看板を頼って訪ねて下さる方が居て、他のセンセイ方は忙しいし...と、ひょんなことから私が相手の御話を伺うことになった。平日の昼間に川崎市役所を訪ねて来られる位だから住まいや年齢は言わずもがな。そこには市政に関する知識以上に話し相手を求める意図が含まれていることが多く、私自身はばあさんっ子だから年配者の話を聞くことは嫌いではない。そして何よりも年配者の話には多くの人生訓が詰まっている。

やっぱり、おじちゃんおばあちゃんにやさしい社会じゃなきゃイカンと。んなこといっても国会の審議では負担増に賛成したじゃないかと言うけれどもそれだけサービス利用が増えているのだからその財源はどこかで捻出されなければならぬ。「おじいちゃん負担が増えて大変よね。与党が悪いんだよ」なんてのは詐欺師に近い。そもそもに負担は安くサービスは厚くなんて魔法の杖はないのである。

そう、今回の質問では第6期介護保険事業計画について取り上げたのだが、まずは介護認定者の増加に本市の施設整備が追いついていないのではないかという実態を浮かび上がらせることに主眼をおいた。この4月時点での特別養護老人ホームの待機者は4,927人、内早期入所を求める方は3,551人。

施設に入りたくても入れない状況は待機児童と同じだが、こちらの場合は施設が終の棲家になりやすいこと、そして、あくまでも保険制度の枠組みの中に組み込まれていることが大きな違い。保育園は利用料の残りの部分を国の補助金を含む税金で負担する形だからシンプル。一方の特別養護老人ホームの利用料は定率負担だから保険料に連動する。保育園は必然だが、介護の世話になるならないは本人次第。つまり保険制度はリスクの分散に基づく制度だから利用しない方も保険料を支払うことになり、その保険料負担が目に見えることから施設整備が進みにくいとされている。

県内一高い保険料の汚名を返上するとの公約を掲げた市長の就任以降、保険料の多寡のみに世間の注目が集まるようになってしまったが、それは本来あるべき姿ではない。そこに無駄は無いかその保険料に見合ったサービスが提供されているかという視点こそ大事であって、むしろ、そこを曖昧にしておくから利用者の不満だけが募っていく。他都市の保険料を見ての「後出しジャンケン」のようなことは厳に慎むべきと市長に苦言を呈した。

そして、かねてより施設の整備が思うように進まない以上、利用者の負担軽減に向けた取り組みを検討すべきであって、その具体的な例として申請窓口の一元化を過去に提案しておいたのだが(平成19年予算審査特別委員会の会議録参照)、それと併せて施設の情報提供についても市のホームページにて一元化してはどうかと公明党の新人、川島雅裕氏が迫っていた。視点が私と同じ、いやそれ以上とは将来有望ではないか...。というのは冗談半分にしても保険料の前に本市として出来ること、やるべきことは少なくない。

(平成26年6月25日/1793回)

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2014年6月24日 (火)

五分勝ち

殺人事件などでも目撃証言に応じている人物が犯人だったりするケースが少なくない。別に注視していた訳ではないのだが、朝刊の三面記事に「私を含め両側ではない。寝耳に水」と本人のコメントが掲載されていた。当人の実名が記載されていて、「何故この人物に?もしや...」とアンテナが反応したのだが、図星であった。

この週末は当の女性都議もテレビに出演するなど徹底的にやり込める構えを見せていて、執拗に追い回されていただけにこれで一件落着となるか。発言は決して許されるものではないし、事の発端は本人の意識の欠落と脇の甘さなのだから自業自得といえばそれまでなのだが、これだけ世のバッシングを浴びれば本人は重い十字架を背負って今後の人生を歩む訳であるし、あまりにも精神的に追い詰められると...。

戦国武将、武田信玄の格言にも「戦いは五分の勝ちをもって上となし、七分を中とし、十を下とす」とあるではないか。即ち七分の勝ちでさえも怠りが生まれ、完全勝利ともなれば大敗の下地を作るようなものだと。

といえども収まりがつかないのが世の女性陣であって、この方もその一人。一般質問2日目はわが会派から吉沢章子氏(多摩区)が質問に立った。質問項目は「がけ崩れ対策について」「少子化対策と女性の活躍について」「環境と観光の多摩区について」の3項目。事前通告は一週間前だから例の都議会ヤジ問題の前となるのだが、まさに都議会と同様の問題を想定されていたようで市長に都議会ヤジ問題に関する認識を迫った。

隣の私も内容が内容だけにニヤニヤしている訳にもいかず...というか自らの質問原稿が間に合っていないことから手直しに必死。事細かには聞きそびれてしまったが、保育所の入所選考における選考基準の見直しを求めた質問はかねてより求めていたものであってぜひとも是正を求めたい。

そして、午後の私の質問では本庁舎の再編整備計画について取り上げた。本庁舎の建替えについては昨年度に検討を重ね、「川崎市本庁舎・第2庁舎耐震対策基本構想」として公表されている。構想によれば建設予定地は現庁舎敷地とのことだが、他の候補地の可能性はないのか。これは随分しつこい話なのだが、市長の交代で「万が一の」可能性が生じないとも限らない。

また、庁舎は都市のシンボルとなりうるだけに出来る限り多くの市民から意見募集を図るべきと進言した一方で、多額の税投入は厳に慎むべきで、その為にもテナント入居等の収益モデル・資金計画のシュミレーションをどう考えているのか等々を市に迫った。今後の予定としては来年度に基本計画を策定した上で着工に取りかかるとのことだが、新庁舎の完成までには「早くても」7~8年程度は要するとの回答。

今年は市制90年だから記念すべき100年に向けて新庁舎の検討が進みそうだ。

(平成26年6月24日/1792回)

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2014年6月23日 (月)

茶髪

やっぱり日本人は黒髪が似合う。昔気質なもんだから「茶髪に染めているヒマがあったら...」なんて思っていたのだが、そりゃとんだ偏見ってもんで茶髪選手のほうが活躍しているぢゃないか(笑)。

サムライブルーのユニフォーム姿は何も丸の内だけではない。わが百合小にも日本代表のユニフォームを着てきた生徒がいるのだそうで、なかなか将来有望ではないかと。選手たちは日の丸を背負って世界の舞台で戦うのだから応援するのは当然であって、時にその位の自由度があっていいと思うのだが、朝から教室のテレビに釘付けとのこと。授業以上に大事な一戦だと思うのだが、それは保護者の勝手な言い分だったりして...。

そう、15日(日)が父の日「だった」と聞いた。ということで毎年この6月には父親の為の授業参観が予定されていて、年間を通じて「父親参観」と「運動会」に「だけ」は出席するのが妻との約束事だけにそちらに顔を出した。最近は父親がいない家庭に配慮して「授業参観」と称することが多いという。

当日は居座る時間以上に「親が来た」という事実こそ大事であって、授業内容なんてのは二の次。という不謹慎な家庭はうち位なもんで、中には夫婦同伴での参観も少なくない。「ぼちぼち十分だろう」なんて思っていた矢先、その下心を見透かすように隣には校長先生が立たれていて、教室の様子を私以上に「厳しい目」で見ている。こりゃ帰る訳にはイカンな...。

過去に「あのセンセイの御子息は私学らしいけど、そもそもにセンセイ自身が公教育に不信感を抱いていたら教育現場が良くなる訳ないじゃないの」と迫られて、「私は公立贔屓でやっぱり公立に預けてこそ教育に責任が持てるってもんですよ」などと豪語していた手前...。別に私学に進学させても公教育の責任は担えるはずなのだが、センセイってのはやっぱりそういう目で見られちゃうんだよナ。

いつも周囲の目ばかり気にしていて、いやいや学費が工面出来ないもんだから公立に甘んじている...訳でもないのだが、父親の視点のみならず「本業となる」センセイの視点でも学校の現場を見ておかねばと算数の授業を「視察」したのだが、これがなかなかよく工夫されていた。

「あの先生が良かった」とか「あの先生だけは嫌よね~」なんてのは昔から保護者の陰口にある話だが、先生との巡り合わせは一つの縁。うちの担任の先生は「多分」40代と思しき女性教諭だが、隣の学級は新卒の男性教諭。全く対照的な両先生だが、生徒に向き合う姿勢は真剣そのもの。そこが一番肝心なところであって、授業内容以上に先生のハートは子供たちに伝わるんだよナ。

そして、その巡り合わせをどう活かすか、子供の成長に教師が果たす役割は大きい。

(平成26年6月23日/1791回)

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2014年6月22日 (日)

釈明

いつもダマされ慣れているもんだから今回も見抜けなかったけど、私の元にもたらされたタレコミによれば昨日の乙女もかなり「したたかな」女性らしいぢゃないか。だからといって失言が許されるものでもないが、とにかく異性には気をつけたほうが良さそうだ男性諸君(笑)。でも、他人様をダマ「す」よりもダマ「された」ほうがいいんだよ。

そんな釈明のブログに追われて質問原稿が疎かになりがち...という訳でもないのだが、「原稿はまだですか?」の督促を受けた。別に逃げている訳ではないから一方的にこちらの言い分のみ「口頭にて」伝えたところ、「おっしゃりたいことは分かりましたので、センセイの内容に沿って答弁を用意させていただきます」と。ちなみに...「今日は何時ごろまでいらっしゃいますか」。

質問日は週明けの月曜日だからこれを逃すと向こうにとっては確認の機会を失うことになりかねない。「ずっと残っていますよ」と返事を申し上げたのだが、ここが攻め所とばかりに「念の為、携帯の番号を教えていただけますか」と畳みかけられた。センセイってよっぽど信用されていないんだナ。えっ私だけ?(笑)。

夜の会合以上にそれが最優先なのから何時でも付き合う労は惜しまないのだが、夜7時には否応無く庁舎の空調が止められる。それ以降は想像の通りだが、早く帰りたくなるのもムリはない。暫くして「これでどうですか」と持参した職員の答弁に「いや、こういうことじゃないんだ」と。そこで妥協すれば蒸し風呂から開放されたのだが、つい真面目になってしまって...更に待つこと1時間。そして...当日の帰宅は深夜零時となった。

ということで答弁を元に質問の原稿を作るなどという情けない状態なのだが、こちらの意図も伝わったみたいだから「まっいいか」。やっぱり、よくないよナ。

さて、一般質問の初日はわが会派から原典之氏(中原区)と廣田健一氏(多摩区)が質問に立った。原典之氏(中原区)は地元中原区内の諸課題について市に対応を求めた。廣田健一氏(多摩区)の質問の中でも地元稲田堤駅の橋上駅舎化はこれまでも本人が取り上げ続けてきた課題だが、新たに街路樹及び公園緑地の維持管理について取り上げた。

市内のショッピングセンターが管理する街路樹の落下事故を受けて、本市が管理する街路樹の状況や今後の対応について聞いている。街路樹については狭い歩道における根の隆起などを見るにこれまでの樹種選定に市の落ち度は無かったか、甚だ疑問が残るが、今後においては街路樹の樹種の選定見直しを行うとの答弁を引き出した。なかなかいい視点での質問ではないかと。

(平成26年6月22日/1790回)

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2014年6月21日 (土)

口禍

政治がらみで目下、旬な話題といえばやっぱり...。

乙女がハンカチで涙を拭うシーンに「やっぱり許せん」と思った男性諸君は私だけではないはず。そう、東京都議会で晩婚化や晩産化の対策について質問した都議がヤジられた話。尚且つ、報道によれば犯人探しにどうも「その」政党は発言者を特定せず幕引きを図ろうとしているというぢゃないか。

当人は「生意気な小娘だ」位の認識しかなかったと思われるが、あまりにも脇が甘かった。言った言わないの世界。以前は議事録からの削除で事足りたけれども今はネット中継があるから声紋分析で犯人特定を目指すのだとか...(既にバレているんだろうけど)。時代のキーワードは「オープン」。発言の当事者は年配のセンセイであることは想像に難くないが、その怖さに気付いていなかったのか自ら墓穴を掘ってしまった可能性が高い。

あの大臣の発言然り、失言の類にはある意味で物事の本質的な部分が隠れていることも少なくないが、さすがにその言葉だけは言っちゃイカンということ位は常識的に分かりそうなもんだけどやっぱり浮世離れしているセンセイもいるんだナと。まぁさすがにこればかりは危機意識の欠如という以前に本人の人間性が疑われても仕方がない。

不肖私もそれが票になることを知りつつも、女性の社会進出とか不妊治療の助成については諸手を挙げて賛成している訳ではないのだが、確かに子供が欲しくても授からない女性の悩みは深刻そのもの。

不妊治療の助成は否定されるものではないが、本来であれば諦めがちな1%の可能性に期待してしまうのが不妊治療の世界であって、1回あたりの金額は決して安い金額ではないだけに費用対効果の面からも懐疑的な見方が無いわけでもない。また、一方で(不妊治療のように本当に切実に望んで出産に結びついたケースでは少ないと思われるが...)産めば産んだで虐待や育児放棄に繋がるケースもあれば、堕胎される命も絶えない訳で、生殖医療や人工妊娠中絶等の生命倫理に関する社会問題は根が深い。

そう、女性の社会進出にしても欧米に追随するかのように様々なライフスタイルは女性の権利といわれればそれまでだが、旦那が稼いで家庭の育児は女性の仕事だという日本的な価値観もそれはそれで大事にされるべきではないかと思っていて...。しかも、最近の女性の社会進出が求められる背景には資質の活用という本来の趣旨以外に旦那の稼ぎの減少もあれば共働きで贅沢をしたいという家庭的な事情も含まれる。

そして、どんな分野でも新たな挑戦にはリスクも付き物であって、女性の社会進出とて諸刃の剣。経済のパイが拡大しない限り、雇用の枠は限られるからその枠からはみ出す失業者を生みかねない。既に日本の雇用慣例を一因とする若者の就職難が社会問題化しているが、更なる就職難に繋がらないとも限らない。そのへんが「諸手の挙がらぬ」理由なのだが、読者諸賢はいかが思われるか。

(平成26年6月21日/1789回)

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2014年6月20日 (金)

W杯第2節

メキシコGKオチョアの完封劇にブラジル代表監督も苦笑い。ネイマールのヘディングシュートを止めた好セーブで調子に乗ってしまったか。

ということで寝不足の朝が続いているのだが、一般質問を前にして役所の第二庁舎6~7階は朝から連日の大混雑。寝不足のセンセイは社長出勤。なんて訳でもないと思うが、待たされる職員の鬱憤も募れば、一方で「早く質問原稿を...」と急かされるセンセイもイライラ感が募ることで逆に職員に意地悪してみたりと...。

「少しでも早く相手の意図をキャッチして手を打たねば...」と行政側。されど「手の内がバレてしまったら行政の思う壺だよな...」とはセンセイの腹の中。まさに狐と狸の化かしあいであって、それ(=質問に向けた調整)に勝るものはないはずなのだが、他の予定を優先して雲隠れするセンセイもいたりするから職員の鬱憤の矛先は会派控室の事務員に向けられて...。

そんな事情を知らない来客がその混雑ぶりを見て「スゴいですね」と一言。その「スゴいですね」は、あれだけの職員を待たせるセンセイの権威って「スゴいですね」の意か、あれだけの職員が待っている時間って大きな損失じゃないですかの意のどちらか。「確かにあの混雑はみっともないから改善したほうがいいかもしれません」と職員がそっと教えてくれた。

そんな一般質問の前には大事な議案の採決が予定されていて、採決の前には各常任委員会における議案の審査経緯を委員長が報告するのが慣例になっている。元々は詳細まで報告していたから一つの常任委員会の報告が1時間なんてこともあったのだが、最近は随分と簡略化されて詳細は別途にて机上配布された資料を御参照あれということで報告時間も大幅に短縮された。

当日の原稿や配布資料などの作成は委員長の責務。のはずなのだが...あくまでもここだけの話、事務局が御膳立てをしてくれることになっている。委員長報告はインターネット中継されている上に公式な会議録にも一言一句が残るだけに、都合よく解釈すれば人によって文章能力に差もあれば当人の恣意的な内容にならないようにとの行政側の配慮とも見てとれるのだが、「(特別手当ももらっていないのに)そんなことやっていられるか」という委員長の怠慢ともいえなくもない...。

されど、そこはさすがセンセイの扱いに慣れた議会局。御膳立てはしても「最後の確認だけはぜひ委員長に...」と花を持たせることには抜かりが無い。本来は自分がやるべき仕事を他人様にやってもらう以上、その内容位はしっかり確認せねば...と深夜の帰宅後にその関連資料に目を通していたのだが、くだらんところには目がいくものでFAXの送信日時に21時34分とあった。

センセイが夜の宴席で酌をして回っている間も裏方で仕事をしている職員がいることは忘れちゃイカンよなと。

(平成26年6月20日/1788回)

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2014年6月19日 (木)

恋愛論

小田急線の代々木八幡駅近くに「ハシヤ」というスパゲティ屋があって、学生時代からの贔屓の店となる。私どもの世代は団塊の世代Jr.と呼ばれていて、まぁとにかく同世代の人口「だけ」は多いから受験にしても就職にしても狭き門があたりまえ。「一に競争、二に競争」と競争の連続であって、競争社会の申し子が私どもの世代だとすれば、その反動がこちら...。

最近の「たけしのTVタックル」のテーマに「ゆとり世代がニッポンを救う」とあった。「ゆとり世代」は文部科学省の学習指導要領が改訂されてゆとり教育が推進された世代。行き過ぎた競争に待ったをかけるかのように大きく転換が図られたゆとり教育。前例踏襲を金科玉条とする役所が新たな挑戦をしたってのは評価されるべきことだけど、学力の低下を招いたとの批判受けて元に戻したってことはやっぱり...。

「ゆとり世代」は時代に翻弄されたダメ世代として紹介されることも少なくない。その世代の特徴は「上司の酒を断る」「会社をすぐ辞める」との分析に「ふむ、ふむ」と頷いていたのだが、「最近は部下と居酒屋に行く機会もめっきり減った」とこぼす本市の管理職が頭に浮かんだ。日本の人事評価は「呑みニケーション」が大きく左右するだけに多少は我慢してでも上司に付き合えば何かいいことありそうな気がしないでもないが、部下を誘っておいて愚痴や説教を聞かされた挙句に「割り勘」じゃあ部下も気の毒ってもんで...。彼らが拒む理由は誘う側にもありそうだ。

就職とて私どもはバブル崩壊後の就職難の時代。狭き門という意味では今も似たようなものだが、当時はニートなんて言葉も無かったから就職するのがあたりまえの時代。日々の食い扶持位は稼がねばならないからとにかく就職できれば何でも良かった。あくまでも私の場合は「結果的に」外資系のIT企業に就職する形になったけど別にITが好きだった訳でもないし、「外資系」に惹かれた訳でもなく、ほんとに巡り合わせ以外の何物でもない。

世の中には目に見えない「運」が左右する場面は少なくないが、どうすれば「運」を高めることが出来るか。それらしき本は世の中にゴマンとあるが、最近の尾作センセイのブログに「男女の恋愛」(ここがポイント)を例に自発的に何かを「したい」と思う人に対して「してもらいたい」と考える人は幸せになれない法則が紹介されていた。確かに巡り合わせや幸運を左右するのは本人の些細な所作なのかもしれない。

そうそう、恋愛論を語らせれば私のほうが上手だと思うのだが、一部の方々にとってはどうすれば「モテる」のかこそ「運」以上の関心事。が、「モテたい」なんて思っちゃイカン。渇望は人を成長させる。やっぱり「恋愛に限らず」追いかけられるよりも追っかけているほうがいいよナと。

今日もくだらん話題でスマン。

(平成26年6月19日/1787回)

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2014年6月17日 (火)

通学路

前日の敗戦に意気消沈の月曜日...ってこともないが、現地観戦に訪れている友人から現地の様子が届く。開催国ブラジルが日本の国旗やユニフォームを着て一緒に応援してくれたのだそうで...。やっぱり王者は余裕だよナ。

さて、学区の隅っこにある拙宅でさえも片道15分。そんな「ど」田舎に住んでいる訳でもないのだが、甥っ子の通学は片道1時間だという。事務所の大番頭Kさんは昭和11年生まれ。中学時代に陸上中距離の市内記録を次々と更新し、駅伝の主将としても名を馳せた人物。将来を嘱望され、実業団からスカウトを受けるも家業を継ぐ為に陸上を断念せざるを得なかったと聞いた。

そのKさんの原動力となったのが通学時に鍛えた足。当時は駅2つ離れた中学校まで駆け足で通った。起伏に富んだ地形に砂利道の通学路とあっては強靭な足腰になるのも当然。アートセンターで上映中の映画「世界の果ての通学路」はアフリカのサバンナ、道なき道を駆け抜ける子供たちの通学風景を描いたヒューマン・ドキュメンタリーだそうで。鑑賞の機会を狙っているのだが、中々時間が折り合わず...。

途中には獰猛な野獣が居ないとも限らない。危険と隣り合わせの通学路では危機察知能力も磨かれる上に片道15kmを毎日往復してきたのだからそちらは及ぶはずもなく...。初戦の相手、コートジポワールは身体能力が抜群に高かった。途中までは互角の戦いだったなんて解説もあったが、とんでもない。本田のシュートこそ見事に決まったがそれ以外は終始押されっぱなしではなかったかというのが私の見方。辛口解説で有名なセルジオ越後氏の評価もかなり厳しい。

アフリカにしても南米にしても南半球はこれまでに訪れる機会に恵まれなかっただけに現地の体験談を聞くことを楽しみにしているのだが、マラソン仲間のMさんからコムラッズマラソンの完走記が届いた。コムラッズとは「仲間、同胞」を意味するらしいのだが、今年で89回目を迎える伝統のウルトラマラソン。

南アフリカで開催されるこの大会の参加者は1万8千人。89kmのコースを12時間の制限時間で走るのだが、Mさんの完走タイムは11時間44分台。Mさんはスパルタスロン246kmにも毎年挑戦し続けている鉄人ランナー。そういえば次の対戦相手はギリシャだったナ。

そうそう、川崎市議会は昨日で議案の審査が終了し、この20日(金)から後半戦となる一般質問がスタート。事前通告が必要となるのだが、欲張って以下の5点を通告。「庁舎の再編整備について」、「行政サービスの向上について」、「第6期介護保険事業計画について」、「財政規律について」、「シニア世代の活用について」と。果たしてどんな内容に仕上がるか。

(平成26年6月17日/1786回)

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2014年6月16日 (月)

年の功

梅雨の鬱陶しさもひと休み。真夏並みの暑さが続く。

朝は晴れてもゲリラ豪雨。そんな時の為に置き忘れ傘が用意されているのだが、傘立ては同じ。職員が機転を利かせて取っ手のところに輪ゴムの目印を付けてくれた。「輪ゴムの傘は自由にどうぞ」と。やっぱり亀の甲より年の功...なんていうと「妙齢の」事務員に怒られちゃいそうだけど。

さて、曜日次第で事務員がいるはずなのだが、不在時に何件かの留守電が残っていた。いづれも傘寿過ぎの方々ばかりなのだが、中にポスターの貼り替え依頼が含まれる。「特に挨拶はいらないから...」と、それは相手に余計な負担をかけるのは申し訳ないという気遣いなのだが、それでも声をかければ喜んで下さるもの。高齢者の単身世帯の方ってほんと寂しいんだよナ。

週内に届いた郵便物がPCの前に積まれていて、その中に「はるひ野シニアクラブ」からのものがあった。はるひ野はなだらかな丘陵地に開けた新興住宅街。駅舎の竣工式にテープカットをさせていただいたことから愛着のあるエリアなのだが、当時は空地が目立ったエリアもこの10年間で大きく変貌を遂げた。都心近郊のベッドタウンとして人気のエリアだけに急激な人口増とその大半が戸建住宅であることから「あれ~このへんに支援者の家があったはずだけど...」と迷子になることも...。些か大袈裟であった。

そう、「シニアクラブ」とは読んで字の如く老人会のことなのだが、その洒落た命名に会の様子を窺い知ることが出来る。はるひ野町会は町内会としてのホームページも有し、市内数ある町内会の中でも先駆的な取り組みを実践していることで有名。そんな町会の老人会とあっては人材も豊富で何かと頼りにされる存在なのだが、はるひ野シニアクラブの方々からの依頼は「いこいの家」の建設。

「いこいの家」は高齢者に対して健全ないこいの場を提供することを目的とした本市独自の施設であって、政令市移行時の昭和47年から市内中学校区1箇所を目標に建設が進み、現在は51校区中49箇所が整備されているのだが、その未整備地区の一つがこちら。「いこいの家」も建設当初から既に40年が経過し、人口形態の変化に伴う利用者の増加とともに施設の老朽化も目立つ。各施設の施設更新を迎えるにあたり、未整備地区のこちらで新たなモデルケースとしての取り組みが期待できないか。

つい最近、ある経営者の話を伺う機会に恵まれた。同氏の会社は御客様からの依頼を元に現場に作業員を派遣する仕事なのだが、若年の作業員以上に還暦に及ばんとするベテランの評判がたいそういいとのこと。人生経験が豊かな分、相手との対人関係がしっかりしている上に「対価以上の仕事をしてあたりまえ」という職人としての気概を有していることから相手の信頼は抜群であって、そちらから隣近所に口コミが広がり、依頼が殺到するようになったと聞いた。

シニア世代の活用はこれからの時代に欠かせないテーマの一つである。

(平成26年6月16日/1785回)

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2014年6月15日 (日)

レッドリスト

食い物の恨みは恐ろしいもの。旨いもんを食べた時などは周囲に内緒にしておくもんだが、そちらは正直だから昨夜の夕飯はうなぎだったと「子供から」聞いた。

夏といえばうなぎ。「稚魚が謎の好漁、養殖業者の仕入れ順調」とのニュースに喜んでいたのも束の間、ニホンウナギが絶滅危惧種、いわゆるレッドリストに指定されたと聞いて、好物のうなぎを控えるべきか否か、さりとて、うなぎ屋の仕入れ数量は同じ。私が食べねば誰かの口に入るわけで、ならば今のうちに私が...。

冗談はさておき、食といえばわれらが農協。老朽化した支店がリニューアル。その竣工御披露目は新たな船出を祝うかのように梅雨の晴れ間に恵まれた。国において進む農協改革ではその司令塔を担う全国農業協同組合中央会(全中)を巡って攻防が続く。こちらは絶滅危惧の懸念は微塵も無さそうだが、「農家の為に」との設立の理念に立ち返り、地域の農協が独自の経営をできるようにする制度作りが期待される。農協は関係者が多いからそのへんで...(笑)。そう、そして国において進むもう一つの大きな改革がこちら。

教育委員会制度を見直す政府の地方教育行政法改正案が衆院本会議で可決されたことに伴い、今回の定例会でも議論の俎上に上がっている。教育委員会に対して首長の関与の度合いが強まることで「教育における政治的中立性」が侵されるとの懸念が一部会派からは表明されたが、日教組を支持基盤とするあのセンセイ自らが「教育の中立性はありえない」と発言されたのは有名な話。ついに化けの皮が剥がれた格好になったが、それが本来の姿であって、むしろ、「政治的中立性」を口実に聖域化されることこそ好ましいことではない。

世間一般に「教育委員会」の言葉自体は広く浸透しているものの、その実態はあまり知られていない。教育委員会と呼ばれているのはあくまでも教育委員会「事務局」であって、「教育委員会」自体は市長が「議会の同意を得て」任命する非常勤5名に教育長と呼ばれる教育委員会の事務局長を含めた6名による合議制(ってことは全員一致が原則)の執行機関のこと。

月1回の会合を開催し、大所高所からの本市の教育方針を決定するとされているが、そもそもにその委員の顔が見えない。教育長は常勤の事務局のトップであって議会での発言も求められるからその言い分や人柄なども分かるのだが、それ以外の委員については人事の議案に同意しているものの、その後の活躍はほとんど見えない。その報酬月額は委員長33万6千円、その他委員は27万9千円。妥当性の判断は読者諸賢に委ねるが、私は報酬をもっと上積みした上で常勤とし、責任を果たしてもらうべきではないかと思っていて...。

少なくともどういう人物が本市の教育行政の責任を担っていて、どういう活動をされているのか、そのへんの「見える化」が進まなければ本人たちの意に反して伏魔殿のイメージが募るばかりではないかと。

(平成26年6月15日/1784回)

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2014年6月14日 (土)

修羅場

私もそのファンの一人、佐藤優氏の近著に「修羅場の極意」があって、人生の危機管理術はこの人に教わることが多いのだが、今日はそんな修羅場にまつわる話。それが修羅場となるか、国会の党首討論。翌日の報道に-崖っぷち海江田氏、攻めるも…首相、余裕の切り返し「民主の立場どこに?」-との記事を見かけた。追い討ちをかけるように-首相 海江田代表に同情-と。

今はYouTubeで録画を見ることが出来るからどんな議論が展開されたかは一目瞭然。物事の進め方が拙速だ、審議の時間が短すぎるというのは何にでも応用の利く便利な論法だが、役所において職員が勤務時間を遵守しているかどうかを問うのと同じ。問われるべきは仕事の内容、議論の中身ではなかろうかと。が、集団的自衛権そのものについて議論を展開すべきとなると、右のヤツもいれば左のヤツもいてそれが同じ所帯なんだから論点をズラしてしまわざるを得なかったのではないかと。

やっぱり左で行くならば日本共産党位に主義主張を明確に述べねば...。そんな共産党と自民党は水と油の関係であることは言わずもがなだが、その根底にはイデオロギー的な対立があって、更に掘り下げると「性善説」と「性悪説」のどちらを信奉するかという点に帰結するいうのが私の持論なのだが、こちらが拳を振り上げない限り絶対に攻撃されることはないとの言い分は「性善説」を信奉しているが故のもの。根は真面目で純粋な方々なんだよナ。

さて、そんな集団的自衛権を巡る議論は国会だけに留まらない。陳情、請願なんでもござれの本市にも集団的自衛権に関する請願が届いて、私が「委員長」を務める市民委員会に付託となった。「集団的自衛権の限定的行使に関する『慎重審議を求める』請願」。上手く考えるもんだよナ。庁内調整の結果、関係理事者として招集されたのは人権・男女共同参画室の方々なのだが、そちらも困惑気味の様子。

まさに私にとっての修羅場となるか、当日は一触即発の殺伐とした空気に緊張感が走る。案の定、「なんでこんな請願を市議会で審査しなきゃいけないのか、委員長どうなんだ!」と冒頭から紛糾。そりゃ当然だよナ、本市の理事者に集団的自衛権の見解を求めるのは御門違いというものであって、その不満の矛先は自然とこちらに向けられる。「こんな請願に署名した議員の見識を疑う」と不満をぶちまけた(ちなみにわが会派は署名していない)。

こちらとて無所属のセンセイから責められるのは分からぬでもないが、署名会派のセンセイから請願の差し戻しを求められた時は耳を疑った。会派名は言わぬ。その後は、請願が付託されるまでの過程において手続き上の不備はないかを確認した上で、国に対して「慎重審議を求める」か否かについて各会派の意見を聞いて結論とした。

修羅場ってほどのもんでもなかったが、修羅場は人として大きく成長できるチャンスなんだよ。

(平成26年6月14日/1783回)

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2014年6月13日 (金)

枕詞

10時のブザーが召集の合図。行政と議会が対峙するのが本会議場なだけに、入って右手には行政が陣取り、左手の指定席を埋めていく形になる。3期目ともなれば貫禄十分。元気だけが取り柄だから右手には御辞儀をしつつ、左手の新人には「がんばれよ!」と声をかけるも「オマエこそがんばれよ」と相手の目が訴えている。

議会席の後部に傍聴席があるから居眠りはバレないはずなのだが、最近はインターネット中継なんてのが出来ちゃったから...。区役所のロビーで生中継が放映されているらしく「見ましたよ」と昼に電話があった。まさか...。

代表質問2日目は他会派の質問。比較をすれば様々な課題が浮かび上がる。ちゃんと議論が噛み合っているか、手抜き答弁はないか等々は勿論のこと、何といっても「委員長」なのだから自らの委員会に関する質疑応答「だけ」は耳をダンボにして聞いておかねばならぬ。仮に目を閉じていたとしても...。弁解になっていないナ。

そう、キラりと光ったのはみんなの党。冒頭の枕詞は格調高くという不文律がわが会派にはあるんだけれど、そのみんなの党の枕詞にはサミュエル・ハンチントンが登場した。久々に聞く名前に私みたいな博学の徒は「ビビッ」と反応しちゃうんだけど、同教授の名著「文明の衝突」を読んだのは社会人時代。冷戦後の世界を8つの文明の対立として描いた作品には日本は単一の文明圏として位置づけられ、まさに日本人としての誇りに気付かせてくれる一冊。

そして、そちらの所属はたった3名しか居ないのだが、若いから斬新な発想で行政に迫る。どこの世界でも既得権益やしがらみを打ち破るのは若者の特権。うちなんかはほんとに「自由」そのものなんだけどやっぱり巨象だから...。少なくとも今の市政においては新風を吹き込むというか「いい味」を出しているのではないかと。そんな他会派をヨイショして移籍する肚ぢゃないかって?んなことは無い。やっぱり自民党なんだよナ。

さて、当日の質疑応答なんかは会議録を見ていただければ分かるのだが、そこに到るまでに紆余曲折があって、その見えない部分を紹介することこそこのブログの真骨頂。とりわけ、わが会派の場合は今回「も」ボリュームがあり過ぎたらしく、一部の質問が割愛されてしまった。中に私の「再」質問が含まれる。しかも大事な待機児童対策...。

今まではあくまでも「保育に欠ける」、すなわち「預けざるを得ない」方々の為の受け皿だった保育園が最近は多様なニーズへの対応を求められるようになって、それ自体は歓迎されるべきことなんだけど、中には「ご都合主義」的な事例もあったりして...。そんな方々の分まで「手厚い」助成は本当に必要なのか、ましてや担当部局は予算獲得に必死だから必要性を訴えてくるけど待機児童に限らず「本当に」困っている方々は他にもいるのではないか、と迫るはずだったのだが...。

そんな私を見て、川崎市幼稚園協会父母の会の会長で副団長の青木功雄君(高津区)が慰めてくれた。

(平成26年6月13日/1782回)

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2014年6月12日 (木)

学歴

そんな「秘密」をどこで聞いたのか、同年代のYさんから「夫婦の財布が別なんだって?」と訊かれて動揺を隠せなかったのだが、ある朝に「納めておくように」と妻名義の税金の納付書を受け取った。これが安くない金額でイタい出費となった。そんな余談はさておき、今日は...。

学閥、というか同窓意識が強く、愛校心も旺盛なことから毎月サロン型式の交流会が催されているのだが、久々に顔を出して諸先輩方と雑談を交わした。初当選以来、こちらの会の御世話になっているのだが、各方面にて活躍されている方々が集い、異業種交流会が如く有意義な機会となっている。

もう随分と前の話だが、どこぞのセンセイの学歴詐称が話題を集めたことがあって、私まで疑われたことがあった。そりゃ他人様の妬みか、何といっても「明大卒」だから...。えっ大したことないぢゃないかって?そう、確かに学歴としては羨望の眼差しが注がれるものでもないと思うのだが、それはあくまでも世間一般の話であって、ことセンセイの世界は物差しが違う。とにかくあれだけマンモス校なのだから石を投げれば卒業生に...。

本人が同窓という以外に息子が明治だとか、親戚の伯父や従兄弟がそうだ、中には「受験したけど落っこった」なんてのまであってとにかくブランド力、というか話題性は十分。「明大卒」の学歴が随分と重宝している。それにしても世間様はやっぱり学歴をしっかりチェックしているんだナ。質実剛健、男子校のイメージが強いけど最近は女子が増えた。女子が増えれば男子も増えるというのが法則の一つらしく、志願者数12万人は全国一位、受験料だけで40億円の収入だそうで。

さて、国内でも先駆的な取り組みを行う秋田県の国際教養大学を視察に訪れたのは昨年の秋だが、学長に就任されたばかりの鈴木典比古氏が迎えて下さって、同氏の御話を興味深く拝聴した。政府統計を見れば私が入学した平成4年時に523だった大学数も今現在は782。当時は受験競争の全盛期にて買い手市場だが、今は大学全入時代だから売り手市場。

雨後の筍の如く日本全国そこらじゅうに作ったまでは良かったが、少子化の波が追い討ちをかけて、次なる一手は留学生の獲得と生存競争に余念がない。受入枠を増やしたが故に生徒の獲得に奔走する構図ってどこかで見たような...。これ以上は言わぬ。

そう、つい最近、その鈴木典比古氏と東京理科大学の前理事長、塚本桓世氏の対談が掲載された本を読む機会に恵まれた。受験業界の人に言わせると関東の私立大は早稲田、慶應、上智、理科大が四強との記述があって、「明大卒」としては些か納得しがたいのだが、東京理科大といえば本市在住で教育委員を務められた藤嶋昭氏が学長。当時、ご著書をいただいたことがあって、現在も御活躍のようで理科大の動向に目が離せない。

(平成26年6月12日/1781回)

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2014年6月11日 (水)

距離感

大手各紙の朝刊にある「首相動静」。分刻みの予定に四六時中の監視付き、否、護衛付きとあっては何とも窮屈ではないかと...。

公人といえば本市の市長の予定も公開されていて、さすがに首相ほどではないにせよアポが絶えない。本庁第一庁舎の2階が市長、副市長の部屋なのだが、入室は厳重にロックされていて、受付嬢の前には挨拶用の名刺入れが置かれている。面会とはいかぬまでも「会いに来た」という証拠事実を残す為の慣例と思われるが、いつも結構な名刺が積み重ねられている。そこに積み重ねられた名刺の厚さが権力を象徴しているようで...。

そう、その市長が「意中の」センセイのブログを見ていると風の噂に聞いた。「意中の」が微妙で、まさか当人をヨイショしてくれるシンパではないだろうから危険分子か要注意人物か。どう見ても「安牌」だと思うのだが、そこに私が含まれるのだという。「じゃああんまり悪口書けないぢゃないか」とは露ほどにも思わないのだが、たとえそれが有権者であろうとなかろうと、市長であろうとこんなブログに付き合って下さることは大歓迎。そんな大した内容ではないはずだけど...やっぱり疑心暗鬼になっちゃうんだろうナ。

さて、首長はその自治体において絶対的な権限を有する。だからこそそのポストだけは役所の出世競争で昇進できるものではなく、選挙で直接民意を問われる形で選ばれるのだが、選挙でどれだけ対立しても勝てば官軍だからほとぼり冷めれば権力に擦り寄っちゃう輩も出てくる訳で...。選挙後に「あれだけ敵対していたはずだが...」と豹変する事例は枚挙に暇が無い。逆もまた然りで落選時などは惨めなもの。傍で見ていてそう思ってしまうのだから本人は尚更のこと。

だからいかなる時も首長と議会の関係は夫婦関係同様に適度な距離感を保つことが大事ではないかと。そもそもに首長に群がる面々というのは本人以上にその地位や権力に群がっているのであって、まさに裸の王様に近い。だからこそその仕事とは利害関係の無い友人ってのは貴重な存在だよナ。そう、私どもセンセイに課せられた使命は行政の「監督役」。所詮は「外野」なのだから相手に物怖じせずに歯に衣着せぬモノ言いのほうがその役割に合っていると思うのだが...。

後はそれをどう受け止めるか、苦言を呈する人物は遠ざけられるというのが世の常だが、本人の度量や器量が試されるのもそんな時。市長の得票数14万に対して私ども市議の得票数は約1万。その差は歴然のはずだが、それでも議会は(首長と並ぶ)市政運営における車の両輪だなどと立てていただいているから時に勘違いしてしまうセンセイが居ない訳でもない。

が、市長に苦言を呈する以上は当人以上の見識を必要とすることは言わずもがなで、その為にも相手以上の研鑽を積まねばならぬと思っている。自治体運営において注目を浴びるのはダントツに首長だが、首長以上にその自治体における議員の資質こそが自治体の将来を左右するのではないかと。そうそう、途中、夫婦関係に触れた記述があるけど、そちらは適度な距離感どころか仲睦まじいに限るよ、ほんとに(笑)。

(平成26年6月11日/1780回)

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2014年6月10日 (火)

二次公認

「梅雨」というからには雨が多いのは当然なのだが、それにしてもよく降るよナと。鬱陶しい季節、朝、家を出るのも億劫になりがちだが...。

さて、与党相手に国会で思うような得点をあげられぬ野党各党は話題獲得に必死。土俵の上よりも場外のほうがお好きなようで日夜の密談か。そこには政党の理念とか国家として目指すべき大局観というよりも、どうすれば与党自民党を追い落とせるか、誰と組めば次の選挙に勝てるか、所詮は御身の選挙のことしかない国会議員に将来はない。「どこまでもついて行きます下駄の雪」ではないが、それに振り回される地方議員は気の毒そのもの。ならばいっそ無所属で押し通してみてはどうかとも...。

そうそう、来年4月に行われる統一地方選に向けて自民党神奈川県連が二次公認を発表した。川崎市議選の候補予定者は齋藤伸志氏(高津区)と矢澤孝雄氏(宮前区)の2名。そんな新人にとって政策を磨く場となるか、市連主催の勉強会が「頻繁に」開催されていて、第7回となる今回のテーマは「通学路の安全対策と渋滞の混雑緩和について」。

朝の8時半からの勉強会に新人候補は当然としても現職もほぼ全員が出席。会合の出席同様にこういう類の企画というのは当日の内容以上に口コミ効果の威力が大きい。「自民党川崎市連が早朝の勉強会を頻繁に開催している」という事実こそ大事なんぢゃないかと思うのだが、そんな不埒なヤツはどうやら私だけのようで...。

閑話休題。昨日の続き。保険者としての本市が行う特定健診については昨日の通りだが、ならば事業者としての本市が行う定期健診はどうか。私どもセンセイは川崎市に奉仕する公務員なのだからそのへんの社会保障や福利厚生はさぞかし充実しているであろうと思われがちだが、これがどうしてどうして。

市の福利厚生を担うのは公務員共済組合。つまりは公務員の年金や医療保険などもその共済組合により運営されているのだが、センセイはあくまでも公務員でも「特別職」という位置づけ。なにやらエラそうに見えるが、なんてことはない、ただの非常勤公務員って話であって、共済組合には未加入。というか入れてもらえない。ゆえに年金は国民年金であるし、医療保険は国民健康保険であって、その共済組合が実施する定期健診の対象外となってしまうことからこれまで多少の配慮がされてきた。

その配慮というのが人間ドック等の健康診断を受診した場合に年間で上限3万円を限度にその費用を補助するというもの。人間ドックの相場がどの程度か知らない、というか、これまでに受診したことが無いのだが、どうやら5万円程度とされるらしく、残りは自腹となる。それも予め全員に3万円を配った上で後の判断を任せてくれれば飲み代にもなりそうなものだが、領収書を添えて申請すればその一部を補助するという内容だけに使い勝手が悪くてたまらん...というかそれが当たり前だよナ。

そう、経費削減の折、本年度から制度自体が廃止されるとの報告を受けた。全部自腹なんだって...(泣)。

(平成26年6月10日/1779回)

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2014年6月 9日 (月)

メタボ基準

「不正を暴く」などと威勢よく見出しを付ければその手の雑誌などでは販売部数も伸びそうだが、こちらは報酬が上がる訳でもなく、むしろ一部の方々の恨みを買うだけで...「沈黙こそ金」とダンマリを決め込むのも一案だが、ヤバそうな話題は他人様のウケ売りに徹していて、今日もそんな話題から。

福島「中間貯蔵施設」で稼ぐ暴力団-「除染強化」という利権-なる記事を見かけた(雑誌「選択」より)。当初予定の四倍となる5兆円に上る除染費用。現地では中間貯蔵施設を受け入れた町は除染予算が集中的に投下してもらえるとの憶測が実しやかに囁かれているが、福島県内の各地で行われている除染作業の有効性について疑問符を投げかける。

税金が投入される以上、その有効性についてはキチンと検証される必要があって、そこにメスを入れるのが私どもセンセイに課せられた役割の一つだよナと。

さて、学校健診において長年行われてきた座高測定とぎょう虫検査が来年度限りで廃止されることになった。その有効性について各方面から疑問の声が上がっていたことから文科省において検討がなされ、そのような結論に到ったというが、ぎょう虫検査シールや座高計メーカーはとんだとばっちり?...じゃないよナ。

同じ雑誌に「無駄で有害な健康診断-医療費を食い潰す諸悪の根源-」との記事もあって、学校健診の座高測定とぎょう虫検査に限らず、健診事業において有効性に疑問符が付くものは少なくないという。社会人の健診といえば事業者が行う定期健診と保険者が行う特定健診があって、本市は国民健康保険の保険者ということから40~74歳の国保加入者に対して特定健診を実施しているが、その受診率は20%程度であって、市議会などでも「健診」=「善」との先入観から受診率向上に向けた対策等を求めるセンセイ方が少なくない。

本市のパンフレットの表紙にはメタボを予防・改善する為の健診とあって、そのメリットとして「健診を定期的に受けていない人に比べ、医療費が安くすみます!」と記されている。とにかくあまのじゃくな性格なもんだから常にその有効性に疑問を抱いていて、健診なんてのは受診すればガンマGTPがどうだとか血中コレステロールがどうだとか、何だか分からない数値を羅列されて不安が募るだけだから...。

と拒んでいるのだが、医学博士の柴田博氏によればメタボ健診を義務付け目標不達成へのペナルティを課すことになった08年を境に中年期の低栄養化と医療費の急激な増加が顕著であって、その理由は健診におけるメタボ基準の厳しさにあるという。つまりはすぐ「肥満」の烙印を押されちゃうってこと。

このたび、健診の基準値が「大幅に」緩和されることになったってことはやっぱり...。受診率の向上の前にその有効性ってのも大事だよナと。先入観に惑わされないようにしなきゃ。

(平成26年6月9日/1778回)

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2014年6月 8日 (日)

千円札

朝のクラスルームの時間、黒板の前で順番にニュースを発表する機会があるらしく、「父親に」エジソンの本を買ってもらったと発表したら「お~!」と歓声が上がったそうで、帰宅後に妻に誇らしげに報告したと聞いた。それを聞いた娘がナイチンゲールを読みたいとのことで翌日の仕事帰りに本屋に立ち寄った。

かつては実家の本棚にも世界の童話と伝記が並んでいて、物心ついた時には既にあったから両親のどちらかが私の為に用意したらしいのだが、あいにく当時は活字が嫌いでほとんど読まなかったが、この人物だけは不思議と記憶に残っている。

生後間もなく自宅の囲炉裏にて大火傷を負いつつも両親を恨むことなく苦学に励み、世界的な医学博士としての名声を築き上げた。黄熱病の根絶を目指して、アフリカ大陸に渡るもその黄熱病に倒れて早すぎる生涯を閉じたことは御存知の方も多いと思うが、そんな同氏の意思を継ぎ、アフリカにおける感染症等の疾病対策に貢献した人物に贈呈される野口英世アフリカ賞は名誉ある顕彰として5年に一度開催されるアフリカ開発会議にて授与されている。

そんな野口英世博士こそ福島県会津地方、猪苗代町の出身であって、当地の野口英世記念館を訪ねた。隣に現存する生家では囲炉裏や上京する際に決意を刻んだ床柱が当時のままに保存されている。記念館には博士の生涯を辿るように遺品や参考資料が展示されていて、博士の生涯を紹介するビデオ等が上映されたりもしているのだが、中でも目を惹くのが母シカの手紙。

以前は野口英世博士の生き方に感銘を受けたものだが、この齢になると本人の生涯以上に子を想う母親の愛情に揺れ動かされてしまう。やっぱり賢人は母親が育てるんだよナ。

そう、記念館に向かう途中、日本三大桜の一つ、樹齢1千年といわれる三春の滝桜を見学。国の天然記念物の指定を受けた名木で、震災後は今まで以上に取り上げられる機会が多くなり、すっかり有名になった滝桜だが、花は散れども葉は濃く緑々として圧倒的な威厳を備えている。桜が満開の季節よりも見物客が少なく絶対にお薦め。

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「花散りてどっしりそびゆ滝桜」。

被災地支援は義援金以上に現地を訪ねることが最善だと信じて疑わない。とりわけ、原発事故をきっかけに福島県産の農作物は風評被害や海外における輸入規制が見られるが、むしろ海外からの輸入野菜における残留農薬のほうがよほど危険ではないかと思っていて...。こんな齢になれば産地に過敏になったとして既に手遅れというもの。むしろ過敏になることによるストレスが怖い。

ということで、当日の昼食はソースかつ丼と喜多方ラーメンのセット、それに地元農家の方が丹精込めて作った野菜をおいしくいただいて帰路についた。

(平成26年6月8日/1777回)

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2014年6月 7日 (土)

いちえふ

彼らは自腹だが、こちらは政務活動費。「一円でも倹約せねば...」という訳でもないのだが、当日の宿泊はカプセルホテルとなった。

巷では「いちえふ」という漫画が話題を呼んでいると聞いた。「えふ」はフクシマの「F」、「いち」は第一の「いち」。そう、福島第一原発の作業員が描くルポ漫画であって、さすがに現場経験者だけあってかなり内容が細かい。

漫画によれば、早朝の起床後、仲間とともに北上し、広野町のJヴィレッジに向かう。そこで白い防護服に着替えて最前線にて作業をする様子が描かれているのだが、作業員の日々の寝泊りはいわき市ということになっている。労働者の町に歓楽街は付き物、ならば、いわき市の繁華街もさぞかし... 復興特需はどうなのか、ということで、仙台の視察帰りにそちらに立ち寄ることにした。

まずはネットで宿泊先を探すが、どこも満室状態。そりゃ何かの間違いではないかとホテルに直接聞いてみたのだが、平日はかなり先まで予約が一杯とのこと。となると選択肢は三つ。駅近くの1泊1万3千円の豪華ホテルか、市街地から車で20分の小名浜にあるリゾートホテル...結果、最後の選択肢を選ぶことになった。

ホテルの到着後は繁華街へ繰り出したのだが、当初の予想に反して閑古鳥に近い。狭い道路上に客引きだけが妙に目立つのだが、大半が外国人の女性。国籍は勿論...。かなり強引な客引き・勧誘に地元の居酒屋の店主も嫌悪感あらわ。泥酔して帰り道にぼったくられたらかなわんと千鳥足になる前に早めに切り上げたのだが、店主からはしっかりと事情聴取をすることが出来たのは大きな収穫。

カプセルホテルってのは音が筒抜けだから翌朝は4時頃から起床して出発の準備をしているのが分かる。ホテルの目の前には送迎用のバスが横付けされて、関係者と思しき方々が乗り込んで出発を待っている。私は朝6時半にホテルを出発してまずは小名浜漁港に。周囲の様子を観察しつつ、「みなと食堂」にて煮魚定食を注文。腹ごしらえを終えて、常磐道を一路北上し、広野町のJヴィレッジを目指す。

Jヴィレッジは日本サッカー初のナショナルトレーニングセンターとして設立されたものの、現在は天然芝のグランド上に仮設寮が立ち並び、事故処理に向かう作業員の最前線の基地として見るも無残な姿をさらけ出していた。広野町、楢葉町、富岡町、川内村と巡るも、帰宅困難区域には蛻の殻が如く荒廃した家屋が並び、遠目には白い防護服の方が田んぼを歩いている姿も...。また、田んぼ上には除染後の残土と思われる黒い大きな袋が無造作に置かれて、「福島の現実」を改めて思い知らされる。

そこで実際に被害を受けた方々と原発の事故処理に追われる作業員。福島の復興の為にと志願した作業員もいればその報酬に群がる「訳あり」の方々、そして、その財布を狙う外国人女性と、何とも考えさせられることは少なくない。

(平成26年6月7日/1776回)

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2014年6月 6日 (金)

1時間

「おい、山崎君、知ってたか。今の新幹線は時速300kmで東京から仙台まで1時間で行くんだぞ」-「センセイ、言葉を返すようですが、新幹線ってのは時速200kmなんです。私の郷里の越後湯沢だって東京から1時間半ですよ。新潟まで2時間なんですから仙台まで1時間ってのは何かの間違いですよ」-「いや、確かに1時間で着いたはずだが...」。

早朝5時に起床してひと仕事を終えて7時近い電車に乗ったのだが、仙台駅の到着は9時10分。確かに東京-仙台間は1時間8分。百合ヶ丘駅-東京駅間と東京駅-仙台駅間の時間がほぼ同じとは...。センセイ、大変失礼申し上げました。

さて、本市某局の職員が他都市の視察を上長に申請したら却下されたそうで、「憤慨して」自腹で行くことにしたという。勿論、有給休暇を利用して行くのだそうだ。内部はそれで片が付いたのだが、次なる関門は視察先の相手。センセイに限らず視察を受け入れるってのは億劫とされているから、なるべくならば体よく断りたいもの。そんな断る口実を探すに長けた役人もいて「上長の許可を取って正式に申請して欲しい」との回答。が、上長が認めてくれるはずもなく...何とかならぬかと相談があって、普段は偉そうに命令ばかりしているのだからそんな時位は....と一肌脱ぐことになった。

中核市にも満たない小さな自治体なのだが、その市の取り組みは「厚生労働省の報告書」にも記載されているらしく、センセイの威光をかざしつつも対有権者以上に遜(へりくだ)った物言いにて依頼したつもりなのだが、両市ともにそっけない返事が返ってきた。片方なんぞは「特にそんな事例は知らないし、紹介出来るようなものはない」と視察対応なんてまっぴら御免だという態度がありありと見てとれる。もう片方は「紹介されているのは初耳で大した話も出来ないけど、私でよければ対応させていただきます」と。う~ん、センセイのメンツ丸潰れじゃないか(泣)。

ということで、当初の一つ、それは当人が上長に断られた後に相手自治体に直談判に及んだらしいのだが、こちらは「ぜひ、どうぞ」とのことらしい。不甲斐ない自らの成果に負い目を感じつつ、せっかく職員が有給休暇を利用して自腹で視察に行くというのだから応援してあげねばと義侠心で「私も行くぞ」と返事をしてしまった。が、そういう時ってのは天の味方か物事は上手く進むもの。ちょうど代表質問の原稿調整を終えて、行政側による答弁調整の日となっている。

私の同行は相手に伝えていなかったそうだが、本庁の課長、現場の責任者、係長と迎えてくれて、途中からは本庁の部長までが同席。午後は相手の現場職員も数名出席されての意見交換会。私はじっと黙って寝ていただけ...いや、聞いていただけなのだが、押しつけられた視察ではないからメンバー一同やる気十分で大変有意義な機会となった。

が、私にとっての一番の収穫は「センセイの威光」などなくとも一介の職員の自主視察に丁寧かつ真剣に向き合って下さった相手自治体の姿勢。そういう自治体っていいよナと。そんな高評価の相手は仙台市なのだが、本市も他山の石としたい。

(平成26年6月6日/1775回)

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2014年6月 5日 (木)

選球眼

多分、相当に退屈そうな私を見て声をかけて下さったんだと思うのだが、地元の少年野球チームの元コーチがいまどきのチーム事情を教えてくれた。とにかく日常の遊びで体を動かすことが少なくなったことから基礎体力の低下を懸念されていて、昔はめんこ(面子)が肩を鍛えるのに効果的だったんだよなぁ~と。小学校の運動会のひとコマ。

何週かぶりにドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」を見た。視聴率はイマイチらしいが、そりゃあくまでも巷の評価ってやつで、「他人様が見ているから私も...」というのでは情けない。低迷する野球部の再起を会社業績のV字回復に重ね合わせるストーリー展開だが、チームの復活劇といえば...マイケル・ルイス著「マネー・ボール」。欧州危機を描いた「ブーメラン」は既読ながらもそちらのほうはブラッド・ピット主演の映画も見そびれてしまった。

「貧乏・弱小球団で、どこからも相手にされない無名選手の長所を見ぬき、知恵と誰もやらないことをやる勇気で球界トップレベルにのし上げる物語」といえば万人ウケしそうだが、いかんせん無名選手の獲得は元手が少ないだけに最小の投資で最大の効果を上げる投資のイロハも学べそうではないか。

ドラフトに見るまでもなく、選手の獲得には防御率がどうだとか打率がどうだ、本塁打は何本だというのがそのまま評価に繋がりやすいが、それはどのスカウトもが注目する選手であって他球団との獲得競争に契約金も積み上がる。事実そんなドライチ(=ドラフト1位)が活躍するかというとそうでないことも少なくないし、イチローなんかはドラフト4位だもんナ。それだけに有名選手は球団にとってはリスクが高く、選手獲得においてはあまり注目されていない選球眼がカギを握るというのが「マネー・ボール」の肝の一つ。

11年のプロ野球ドラフト会議。日本ハムに7位で指名された大嶋匠選手は異色の経歴の持ち主。ソフトボール界からの転身組。中学、高校に野球部が無かったことからソフトボールの道に進んだという。ソフトボールはボールが大きいが、投手と捕手の距離が短いだけに選球眼が鍛えられる。未だその活躍の報が聞こえてこないが、期待をかける選手の一人。

さて、久々に友人の中島章博さんの指揮を見る機会があった。曲目はフランクの交響曲ニ短調となかなかシブい選択。同氏の経歴を見れば、私立武蔵中学校・高等学校を卒業後、早稲田大学理工学部、東京大学工学系研究科修士課程を経て同博士課程へ進学した後に単身留学してザルツブルク・モーツァルテウム大学指揮科に学んだとある。

ちょうど帰国後のある席で御一緒になって以来の付き合いだが、最後のモーツァルテウム大学以外は音楽との関連性が薄そうだが、東大時代の専攻も音楽ではなく音響効果。その異色の専攻が「マネー・ボール」の選球眼に重なった。学閥やコネが幅を利かせそうな独特の世界だけに本人の苦悩も多そうだが、常識を覆す挑戦が実を結ぶ日を楽しみにしている。

(平成26年6月5日/1774回)

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2014年6月 4日 (水)

入学式

世にあまたの「職業」あれども「Profession」とされる職種が3つあるそうで。「教師」「医師」に...そう、「センセイ」。並べるのであれば「為政者」のほうが相応か。いや、違うらしい。

里見清一先生のコラム「日本のビョーキ」の愛読者の一人なのだが、今月号にそんな話題があって、冒頭の正解は「医師」に「法律家」に「宗教家」なのだが、別格の理由に「他人の不幸で成り立つ商売」とある。医者は病を、法律家はトラブルを、宗教家は死を飯の種にしているというもの。宗教家を「住職」に置き換えるとすんなりといきそうなもんだが、為政者と教育者が含まれないのは救いかどうか。

自分が担任する新入生と長男の入学式、どちらを選ぶか。日程が重なった入学式で高校の女性教諭が長男の入学式を優先したことを巡って賛否が割れていると聞いた。大学受験に親が付いていく時代だから高校生の入学式への親の同伴とてさほど驚くようなことでもなく、それが一般の会社員では然して話題にはならなかったと思うけど、やっぱり当人の職業が「教師」であることがポイント。が、それだけ批判も相次ぐってことは聖職として世間様の期待の高いということなんだからまだまだこの国も捨てたもんじゃないよナ。

同じ教師でも志望動機は様々。教壇に立つ以上は国の担い手の育成者としての自覚が必要、と言いたいところだけどその公務員としての安定性が魅力で選ばれてしまうことも少なくないから単なる労働者になっちゃったんだよね。対価をもらって働く労働者。それは日教組らの弊害だと思うんだけど、「先生」はやはり世の中の模範となるべき「先生」であって、以前はそこには絶対的な権威があった。

されど、労働者として労働時間「のみ」を厳守しつつ、権威は維持したいと二兎を追った結果であって、そこに教師のジレンマがあるのだが、杓子定規の教育で子供が育つのかと。やっぱり教え子たちの為には家族を犠牲にする位のことがあってもいいよナと。私だって結婚記念日にフルマラソンを走っていたりもするし...。そりゃ仕事じゃないって(笑)。

さて、W杯の開幕までカウントダウンが始まった。報道によれば現地では略奪に暴行と治安は最悪。いつもの社長が仕事を休んで南米旅行に出かけているから友人の好(よしみ)で忠告してあげたのだが、16年前に比べたら平和ボケに近いと返事が来た。16年前?そりゃ彼が大学の留年時代に経験した貧乏旅行じゃないか。

確かに海外経験豊富な百戦錬磨のツワモノには違いないと思うが、当時に比べて年齢的な衰えもあれば、何よりもとびっきりのチリワインを頼んでおいただけに事故にでも巻き込まれたらかなわない。でも、当人の返事によればアルゼンチンのワインのほうが評価が高いらしく、「そちらも」と依頼しておいた。

治安悪化の根底には国内の貧困があり、貧困の克服は為政者の使命だが、何よりも略奪や麻薬に生活の糧を見出そうとする精神の貧困は教育の重要性を改めて気付かせてくれる。そうそう、W杯に向けて一冊の本を購入した。「サッカー日本代表の少年時代-一流選手たちはどんな幼少期を過ごしたのか-」。それぞれに苦悩と挫折があってそんな困難をどう乗り越えてきたのか。これで試合観戦も一層面白くなりそうだ。

(平成26年6月4日/1773回)

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2014年6月 3日 (火)

社福

赤福じゃない、社福。社会福祉法人の略。

さて、最近会った本市OB曰く、昔は窓口を訪ねてくる本当に困っている人を救うことに最善の努力が払われたものだが、近年は株式会社の参入なんかもあって、それほど必要としていない方に対しても勧誘したりするから利用者が増えるのもムリはないと。

「株式会社の参入」がひっかかるが、さすがその道40年の大ベテランだけになかなか鋭い指摘ではないかと思っていて...。待機児童も然り、確かに必要かと問われれば必要かもしれぬが、「本当に」必要かと訊かれればビミョーな事例には事欠かない。

地元の村社会を主な支持基盤とするおらが村の先輩には私財を投げ打って本市の福祉の礎を作った篤志家の先生が居て、既に故人となられてしまったが、当時から株式会社の参入には随分と厳しい目を向かれていたのは事実。「彼らは利益優先、一に利益、二に利益。福祉の理念なんてのは二の次だから雑居ビルだって平気なんだ」と。

が、そんな何かと目の敵にされてきた株式会社とて負けちゃいない。「そもそもに社会福祉法人に限った参入規制があるのはおかしい。既得権益ではないか」とも。「社福」といえば慈善団体のイメージが強いが、近年はかつて篤志家が目指した理念はどこへやら...ということで。そう、ある新聞に「報われぬ国-負担増の先に-」との連載を見かけた。

「あなたの国ってこんなダメなんですよ」と言われているみたいで、なんとも陰鬱な気分にさせられてしまうだけに、ノー天気な私にはちと向かないのだが、ある回にて本市の社会福祉法人が槍玉に上がった。何とも不名誉なことなのだが、「社福利権飛び交う金」、「報酬8倍、親族から備品購入」、「社福法人の私物化」、ワンマン理事長「暴走」と週刊誌並みの見出しが躍り、記事には過去の社福の不祥事と「おいしい」実態が描かれている。

例えば一部の施設は事業主体が社福の場合、様々な補助メニューを利用することで事実上、その数分の1程度で建設が可能。元手をスグに回収出来てしまうから銀行にとっては超優良顧客となる。

そんな補助メニューも自らの私財を投げ打ってまで困っている人を助けたいという篤志家の崇高な理念に報いることを目的に創設されたもののはずなのだが、近年はその「おいしい」実態に触手を伸ばすワルい連中も居て、性善説に基づく制度設計が完全に裏目に出た格好になっている。確かに競争原理が働きにくい分野だけに利益度外視の放漫経営になりやすいのも事実。そこに公費が投入されているだけに付け狙うハイエナもいて...。

ということでどちらがいいというものではなく、社会福祉法人であろうとも株式会社であろうとも地域福祉向上の為に寄与していただくことを期待しているのだが、補助金ってのは下駄を履かせるってことだから少なくとも出す以上はキチンとした行政の監査体制が大事。そんな質問をわが会派の代表質問には盛り込んでおいたけど...。

(平成26年6月3日/1772回)

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2014年6月 2日 (月)

負担増

どの世界でもサービスに見合った対価というのが大事。

郷里の祖母が介護施設の御世話になっていて、その利用料は私が負担している訳ではないのだが、不満を聞いたことがない。とりたてて裕福な家でもないはずだが、むしろ、自宅介護の負担が軽くなり、サービスに見合った料金、というよりもむしろ割安感のある支払いとなっているらしい。

本来はそうでなきゃイカンと思うのだが、それもそのはず、利用者の負担はあくまでも1割で残りは保険料又は税金という形で他人様から御負担をいただいている。そりゃ負担が上がるのは誰しもが御免被りたいから政府与党がみすみす票を減らすようなことをする訳がないということ位は気づきそうなもんだけど...。

さて、根が真面目なもんだから休日返上にて最近の主なニュースに目を通していたのだが、国会における「医療・介護法案可決」の記事が目に付いた。主な改正点は介護の必要度の比較的低い「要支援」向けのサービスの一部を市町村に移管、一定の所得のある利用料の自己負担をの1割から2割に、特別養護老人ホームの「新規」入居者を要介護3以上に限定等々。

が、その内容以上に見出しの「強行採決」の四文字が「特に」目立つ。まいど同じ小言で恐縮だが、そりゃ「負担増に反対」「サービスカットは断固許さん」も結構だが、ならば財源はどうするのか。財源は公共事業のカットだとか大規模開発の中止で...なんて言うけれども、そりゃ「全く」関係無い話。今の介護保険制度の仕組みをどうするかって話なんだから選択肢は3つ、「窓口負担」「保険料」「税金」のいづれかを充当せねば制度自体が破綻する。

自己負担を同水準に維持するのであれば保険料のアップか税負担しかないはずなのだが、そこを言わずに「負担増に反対」とは卑怯な上に無責任であって、それこそ国民を愚弄した話だと思うけど...。「高速道路の無料化」は世紀の詐欺だと思うけどそれに匹敵する位いいかげんな話ではないかと。尚且つ、そんな制度の仕組みを知ってか知らずかマスコミが取り上げるもんだからその報道にごく平凡な国民が抱くイメージは...介護の「負担増」を与党が数の力で「強行採決」をしようとしていて、それを国民の為に必死に阻止しようとしている「正義の味方」の一部野党。

ということで、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとばかりに「けしからん」とのお叱りが来るのだが、聞いてみれば当人や家族が介護施設の世話になっている訳でもなく、単に「負担増」の3文字に漠然とした将来への不安が増幅されているケースも少なくない。

実際にその利用料で介護の負担が軽減されるのであれば決して高い金額ではないと思うのだが...。あくまでも本人の負担は1割「だけ」なんだけどナ。

(平成26年6月2日/1771回)

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2014年6月 1日 (日)

いわけん

リレー選手はクラスのヒーロー。私などは「ごく平凡な」運動神経しか併せていないから一度たりとも選ばれたことはないのだが、「いわけん」こと岩嶋健一君はいつもリレーの選手に選ばれていた。自宅は1km以上離れているのだが、父親同士が高校の同級生という縁もあってか小学生時代の遊び仲間の一人。彼は寡黙ながらもスポーツ万能で中学までは一緒だったのだが、成績優秀にて進学校に進み、その後は地元の県警に就職したと風の噂に聞いた。

さて、歳時記によれば「運動会」は秋の季語なのだが、最近は諸般の事情により春の開催が大半を占める。そして、近年の運動会名物といえば...何といっても開門前の列。早朝5時半には既に数十mの列。7時半の開門時には駅前まで並んだというからゆうに100mはありそうだ。開門と同時にスタートダッシュ。まさにお父さんの徒競走が当日の最初の種目なのだが、誰かの例に見るまでもなく運動不足は明らか。転んで怪我なんてのも...。

とにかく運動会と父親参観「だけ」は必ず参加するようにと妻の厳命があるから前の日も早めに帰宅して翌日の第一種目「徒競走」に備えたのだが、順番待ち以上に子供たちと一緒に登校せよとの指示に父親の役目を果たした。妻の指示によれば立見席以外は「可」とのことなのだが、8時の到着では当然のことながら既に指定席と思しき場所は全て占有されている。勝手が分からずに途方に暮れていたのだが、PTAと思しき若草色のベストを着用した慣れた保護者の方がそっと教えてくれた。

人気が高いのは子供たちの姿がよく見えて尚且つ「日陰」となる場所。されど、競技が始まればどうせカメラ片手に移動する訳で...。御天道様も動くのだから朝は日陰でも昼には日向になるなんてのはよくある話。失礼、そりゃ地球が動くって話だけど...。ということで、指定席とは反対側の誰も占有していない一角をキープ。「せっかくの機会なんだから(票の為に)顔を売らなきゃ...」と狙った訳ではないのだが、本部テントの裏手だけに来賓や保護者が頻繁に通る。

勿論、目立たない私服姿なのだが、大勢の方が立ち止まって声をかけて下さった。そんな朝の人気薄スポットは昼が近づくにつれて日陰となり、真夏並みの猛暑に耐え切れず他の保護者の方が周囲に移動して来るではないか。やっぱり餅は餅屋に限るよナ。昼には妻が手作り弁当を持参し、家族で弁当を囲み、昼食休憩を挟んで午後の部が始まると満腹感も手伝ってか...。

この一週間は定例会の前半戦ピークにて仕事が殺到。日陰で心地よい風に吹かれてゴロ寝をしていたのだが、ぐっすりと寝ていた姿を悪い連中のカメラに撮られてしまった(笑)。でもほんとに気持ちよかったんだよナ。後半の種目には「騎馬戦」が含まれていて、懐かしさが込み上げて来ると同時に「棒倒し」なんかもいいのになぁ~と。今の時代は厳しいか...。

(平成26年6月1日/1770回)

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