なおログ[Blog]

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2014年4月

2014年4月30日 (水)

御荷物

「やっぱり鯉のぼりの季節は赤ヘルが強いよな~」と。われらがジャイアンツの順位低迷にやきもきしていたら、「まだまだ序盤、まもなくものスゴい助っ人がやって来るんだぞ」とジャイアンツをこよなく愛す75歳の支援者から宥(なだ)められた。さて...。

「半沢直樹」並の視聴率、話題性を期待して仕事を早めに切り上げての帰宅。訝しがる妻を横目にめったに触らないテレビのリモコンを手に取った。新ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」。原作者は同じで悪キャラに香川照之氏、主演には舞台上がりの演技派俳優とくればもう...。原作本(ハードカバー)の表紙カバーには球場が描かれ、「ルーズヴェルト・ゲーム」のタイトルに野球モノを意味することは承知をしていたのだが、かねてよりその意味が気になっていて...。

ライバル企業の攻勢に業績不振にあえぐ青島製作所。悩んだ社長が下した苦渋の決断は野球部の廃部。されど野球部は創業家の会長肝いりであって、会長にそのことを告げるのだが...。そんな野球部の復活劇と会社の業績回復を重ね合わせるストーリー展開。野球の試合といえば1対0の緊迫感こそいいと思うのだが、それは「私のような」野球通だけ。

ルーズヴェルトゲームとは8対7の試合を意味し、中でも9回裏に7点差をひっくり返す逆転劇が最上とされているらしい。豪腕投手不在の青島製作所にとっては「とられたらとりかえす。逆転こそが試合の醍醐味だ」とのことだが、そんなセリフどこかで聞いたような...。プロ、アマ問わず私はあの球場の一体感が好きなのだが、実業団をはじめとするアマチュア野球にはプロにはない魅力があって、プロ野球はどことなく機械的、というか自分の役割を黙々とこなすのがプロたるゆえんなのだが、一方のアマチュアは泥臭さを有する。

かつては会社の花形といわれた実業団チームも会社の業績が低迷した途端に手のひらを返したように御荷物などといわれてしまうのだから何とも寂しい限り。されど、潤沢な資金を有するチームよりは多少資金繰りに困っているチームのほうが知恵も絞れば工夫もする。そして、そんな状態でいかに勝利を掴むか、優勝を勝ち取るか、その過程にこそ生まれる連帯感もありそうだ。

単なる技巧だけではなく監督の選手起用に采配の妙が窺い知れるが、選手起用の妙はどこの世界も同じ。とすれば、まさに会社経営の縮図が実業団ではないかと。その逆境からの反転こそが逆転のルーズヴェルトゲームであって、野球の試合に限らず「水戸黄門」に代表されるような勧善懲悪的なドラマ展開に重なる。ドラマのラストシーンは想像に難くないが、単純な性格の持ち主だけに「半沢直樹」同様、視聴後は仕事へのモチベーションとテンションが上がる。

スポーツに最適な季節を迎え、ジョギングをスタートした。金輪際くれぐれにも焼肉には誘わないように。

(平成26年4月30日/1738回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2014年4月29日 (火)

GAP

ちょっと気になっていた百田尚樹氏の「至高の音楽」を読み終えた。同氏が月刊誌にクラシックエッセイを連載されていたことは初耳だったが、随分とマニアなようで...。2~3百年を経過した今なおあれだけのファンを魅了してやまない芸術性。しかも、当時はCDもなければ楽譜も市販されていないにも関わらず、20代や30代の若者があれだけの作品を手がけていたのだから改めて自らのちっぽけさに気づかされる。

「俯瞰(ふかん)」という言葉があるが、議論上手になる為にはバルコニーの上から議論を眺めるといいと聞いた。まさに委員長は捌き役にて「俯瞰」などと偉そうにいえるほどの見識を持ち合わせていないのだが、少なくとも各委員の質疑応答が双方に有意義なものとなるよう注意を払っている。事前レクでは当日に集中砲火を浴びぬように気づいたことを申し上げ、万全の体勢で審議に臨むようお伝えをするのだが...。

つい最近の報告に川崎市市民ミュージアム改革基本計画があった。いくつかの数値目標を掲げ経営改善に取り組むとの説明がなされたのだが、厳しい質問が相次いだ。大まかな経営状況を申し上げれば約5億円の運営費に対して入館料収入は2千万円。ということで残りは...そう、「税金」。文化・芸術に赤字は付き物で単なるゼニ勘定だけでは評価できぬ心の豊かさ云々という話は分からぬでもないが、そんな遁辞を弄して涼しい顔をしていられるものでもない(はず)。

行政のハコモノに限らず、リピーター客の確保が収支改善の大きなカギを握ることは業界の常識。そのせいか既存の常設展に加えて企画展の充実を図るとされているのだが...。市内外の内訳や男女比、年齢層等々、そのへんの来館者の動向が把握されていないではないかとの指摘を受けた。この博物館は美術館機能を併せ持った全国にも珍しい博物館と市は胸を張るが、ならば客の伸び悩みをどう説明するか。それなりの規模の自治体であれば博物館又は美術館はあるものの大半は閑古鳥。

およそこの手のハコモノは主催者側の意図と来館者のニーズには「非常に」大きな乖離(GAP)があるもの。そこに気づかねばカネは湯水の如く消え行くのみ。伊達に日々の視察に出かけている訳ではないから著名な施設の入館者数でいえば人気の大和ミュージアム年間40万人、水木しげる記念館25万人、松江の小泉八雲記念館は...(貯蔵品の文化的価値は認めるけど)正直厳しかったもんなぁ。

本市のミュージアムは年間20万人。「大して差が無いじゃないか」と思うことなかれ。立地性を考慮すれば水木しげる記念館は大和ミュージアムに匹敵し、本市のミュージアムは両者の足下にも及ばない。本市の歴史を知る上で貴重な展示物が置かれているというのであればもっと小学生を誘致することで教育的価値を見出していくとか(教育委員会とは所管が違う市民・こども局なんだナ)、美術館、博物館に限らずに幅広い可能性を模索していかねば衰退の一途を辿ることは必至。これこそまさに世に広くアイデアを募るべき案件ではないかと。

が、既に行政が得意とする「いつもの」計画が出来ているからそれに基づいて粛々と事が進んでいくんだろうけど...。今日も皮肉にて失礼。

(平成26年4月29日/1737回)

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2014年4月28日 (月)

混浴

全国津々浦々とまではいかぬまでも所々に懇意の友人がいて何かと重宝している。とりわけ敷居が高そうな京都や金沢など案内は欠かせない。最近は一見お断りなどの店も少ないと聞いたが、それでも「今日は予約が入っておりまして」なんてこともありそうで、紹介があればすんなりといきそうだ。そんな街が似合わないことは百も承知だが、金沢の東山が人気と聞いて、そちらを所望しておいたらイタリアンを予約したとの返事が届いた。

前田の殿様ってのは天下人にこそなれなかったものの、その慧眼と先見の明には驚かされることが少なくない。全国から選りすぐりの職人を招いて百万石の町を築き、当時蒔いた種は今も大きな花を咲かせている。金沢市は町内が多いことで有名だが、尾張町は尾張出身者、鍛冶町とか大工町は職人の町としてその名残が残っている。京都ほど混雑しておらず、それほど広くないエリアに観光地が集約されていて、その代表格が兼六園に...茶屋街。

茶屋街も西に東に主計町(かずえまち)とあって、近年は東山エリアがクローズアップされている。大学時代の同級生となる地元の御曹司にご案内いただいたのだが、五木寛之氏の小説「浅野川暮色」で有名な浅野川沿いにはぼんぼりが灯り、何とも幻想的な雰囲気を醸し出していて、少し歩いた東山エリアも情緒豊かで風情ある街並みが残る。

ナポリで修行したという同い年のオーナーが営むその店はこの3月のオープンでシャレた店内には大きな石窯が目立つ。店主お薦めの白ワインが旨かった。その後、主計町の茶屋を一軒紹介いただいて何とも贅沢な一夜を過ごした。

さて、話題変わって旅行といえばやはり...温泉。何かいい温泉はないかと探していたのだが、昨日の栄食堂にて隣の客が「元湯がいいぞ」と教えてくれた。「兄さん、子供はいるか?」-「えぇ」-「子宝に恵まれるという温泉なんだが、あそこはお薦めだぞ」と。いまさらもう一人という訳でもないが、それほどの名湯ならばぜひ...ということで訪れたのが富山県の小川温泉元湯。

川の上流にあって威厳ある落ち着いた旅館。番頭に聞けば今日は天気がいいから上流の露天風呂がいいとのこと。大自然に囲まれた遊歩道を歩いて数分で脱衣所に到着。さて...と気づいた。向こうから先客の声が聞こえる。そりゃそうだよナ。これから子供を授かろうという方が御利益に預かろうと来るのだから勿論...。目のやり場に困っちまうじゃねぇか、番頭それを先に教えてくれよ(泣)。

広い露天風呂だけにカップルは奥の洞窟に隠れてしまったのだが、滔々と流れる雪解け水の音に春を謳歌する小鳥のさえずりが聞こえ、新緑の山々に囲まれた露天風呂は何とも気分がいい。遠目には雪の立山連峰がそびえる。

そうだ、明日はアルペンルートに行こう。

Photo

(平成26年4月28日/1736回)

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2014年4月27日 (日)

栄食堂

久々に実家に帰省することになった。日帰りも可能なのだが、往復の交通費は自腹となるだけにどうせなら足を延ばして...。あくまでも「自腹」だからこと細かに報告する義務も無いのだが、何故かこういう話題のほうが好評なようで、今日は春の北陸紀行に御付き合い願えればと。

田舎は交通網が発達していないから車がなければ不便そのもの。レンタカーを借りてドライブに出かけることになった。目的地は金沢。行けば大学時代の同級生、地元の御曹司が相手をしてくれるという。北陸道を利用すれば2時間ほどで着いてしまうのだが、せっかくの機会だけにそれでは何とももったいない。海沿いに延びる国道8号線を郷里から車で30分のところに能生という漁師町があって、そこが母の実家となる。

数年前の父の葬儀の際に話を聞いて気になっていたのだが、冷凍会社を営む伯父さんが会社を息子に任せ、道楽で始めた庭園に相当入れ込んでいるらしく、その自慢の庭園を見に行くことにした。漁師気質の伯父さんは面倒見がよく地元の有名人なのだが、言葉が荒い上にキャラが立ちすぎていて放っておいてもずっとしゃべりっぱなしなのが特徴。出迎えてくれて早速に庭の話が始まった。

県内でも三本指に入る庭師に作ってもらったという話に適当に相槌を打っていたのだが、「五本じゃないぞ三本だぞ三本」と釘を刺すのを忘れない。「趣味ってのは他人様から見れば何の価値も無いように見えるが、本人にとっては宝物だ。そう、あの松は名木の裾分けを買ってきたんだが、いづれアンタにプレゼントするからな」と。しっかり場所は確認しておいたのだが、我が家には庭が無い(笑)。

庭の自慢が終わってオヤジの小言が始まった。「こういう時代だから親の介護を任せるのは仕方がないが、心の介護だけは絶対に家族がせにゃイカンぞ」。そして「カネは使え」と続く。偶然にも当日は神社の春の例大祭が催されていてそちらに出かけることになった。室町時代に能登国の守護、畠山義元公による寄進により再興されたという由緒ある神社は国の重要文化財にも指定され、糸魚川を中心に信仰されていた奴奈川姫命が祀られていると聞いた。昔はここでよく遊んだんだ。

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そんな能生を後に一路富山方面に向かえば糸魚川、そして、波打ち際にそびえる断崖絶壁、急斜面の山で有名な親不知を過ぎて富山県に。糸魚川からこのへん一帯は翡翠(ヒスイ)の産地として有名でヒスイ海岸の名が残る。が、興味はやはり...。魚に雪と書いて「タラ」と読むのだが、そのたら汁が名物料理らしく、「栄食堂」のたら汁が絶品だと聞いた。その栄食堂で鱈の煮付けに刺身とライス。そして、たら汁を頼んだのだが、たら汁は800円。椀物の割には随分いい値段がするぢゃないかと思っていたら鍋で出てきた。鍋といっても土鍋じゃなくて、昔からよくある家庭用の金色の調理鍋。これはほんとに旨かった。

そして、日本海といえばやはりズワイガニ。能生の手前にはかにの直売所が並んでいてベニズワイガニを堪能。「あんた上手に食べたね」とおばちゃん。そりゃ昔は「鱈」腹(たらふく)食べていたんだから(笑)。

(平成26年4月27日/1735回)

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2014年4月26日 (土)

監督責任

一昨日に紹介した本の一冊に世に嫌われる理由の一つは「決断するのが仕事だから」とあった。複雑に利害が絡み合い、意見が対立する中、誰かがせねばならない決断を下すのが政治家で、泥をかぶるのが政治家の仕事だと。

そんな事情は裁判官も同じ。弁護士や検事などは裁判での勝訴という目標が明確なだけにその達成に向けてやるだけだが、裁判官ともなれば甲乙を付けねばならぬ。その判断がどこまで深く思案された結果なのか。万人に受け入れられることはないにせよ、そこまで思い詰めた末の結論ならやむなしだよナと思わせる位の判断であって欲しいもの。

さて、久々にIさんから着信があった。きっかけは数日前の小田急線柿生駅における人身事故。詳細は知らぬが、当日は電車の遅延により総会の開始時間を遅らせるなど主催者が対応に苦慮していたことから事故があったという事実だけは承知をしていたのだが、その事故がある事案に重なったのだそうで...。

平成19年に愛知県大府市で自宅を出て徘徊中に電車にはねられて死亡した認知症の男性(当時91歳)の家族にJR東海が損害賠償を求めた訴訟。一審では認知症の男性の監督を怠ったという理由でその妻(当時85歳)と長男に720万円の賠償請求が命じられたのだが、遺族側が上告。控訴審の判決が迫る中、認知症患者を抱える家族の苦悩を取材したいとのことで、献身的に奥様の介護を続けるIさんに白羽の矢が立ち、NHK夜の番組「ニュースウォッチ9」に出演することになったという。

私にも卒寿(=90歳)を過ぎた祖母がいて、今のところ認知症とは無縁なのだが、仮に症状が発生したとしても既に歩行が限られるだけに行動範囲は限定される。が、近年は若年性認知症も少なくない。肉体的に健康なだけに症状が進んで徘徊でもされては...と家族の心配の種は尽きない。

最近、ある御仁との話題が死に際の話になったのだが、脳梗塞や心筋梗塞などはほぼ突然のことだけに十分な話も出来ずに往生してしまう訳だから人によっては後悔の念に苛まれるかもしれない。一方で、認知症ともなれば伴侶の顔さえも忘れてしまうこともあるだけに意思疎通が大変で家族等の周囲に迷惑をかける。それが本人の意に反してなのだから事はやはり深刻。となると、治療と進行状況によっておよそ死期が見える癌などは臨終前に思いの丈を話すことが出来るだけに満更でもないのではないかと。

そう、Iさんが出演された番組では認知症の家族を抱える壮絶な介護の実態が紹介された。また、鉄道会社からの賠償請求に関して、同社が実施したアンケートによれば23社中8社からの回答では、損害賠償を請求するとした4社に対し、個別事情を勘案して判断するとしたのは4社。

このブログの読者であればご存知のはずだが、二審の判決は妻のみに過失認定が下された。「利用客への監視が十分で駅ホームの扉が施錠されていれば、事故を防止できたと推認される」などとJR東海側にも安全に配慮する責務があったと判断し、賠償額は一審の半分に減額された360万円。一審後は裁判官が世の実状を知らないなどと厳しい意見が相次いだが、二審の判決後はどうか。情状酌量が図られた格好になったが、さりとて85歳の妻の責任は認めた判決は何とも...。

(平成26年4月26日/1734回)

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2014年4月25日 (金)

くじ引き

生まれてこの方、他人様から嫌われた経験を有しないというのが数少ない取り柄の一つなのだが、それはあくまでも私の思い込みで周囲には恨みつらみが充満していたりして...。が、嫌われないキャラというのは裏を返せば相手に譲歩ばかりしていて、自己主張が少ない証拠。

いつも他に阿らず自らの言い分を堂々と主張出来る嫌われ者を陰ながら応援していて、その言い分をいかに「丸く」円満に通すかという点においては抜きん出た才能を生かせるのではないかと(笑)。それを意図した訳ではないのだが、最近読んだ本に竹中平蔵氏と野村克也監督の対談を収めた「嫌われ者の流儀」とKSD事件で失脚、いや係争中の元参議院議員、村上正邦氏の「だから政治家は嫌われる」という「嫌われ者」の言い分を興味深く拝読した。

さて、このたび、川崎市青少年問題協議会の委員を拝命することになった。「あらゆる役職は辞退する」などと偉そうなことを言っておきながら「またか?」との批判は甘んじて受けるが、青少年問題協議会は市の諮問機関のひとつ。市の諮問機関といえば、昨年在籍した民生委員推薦会なども該当するのだが、市長から委嘱を受けて市の重要事項について審議する重要な会議。

主に学識者が委員に選ばれることが多いのだが、市民の皆様から負託を受けて「見識を有する」市議会のセンセイにもぜひ、とポストが回ってくることがあって、市民委員会にはこの青少年問題協議会の委員枠2名が指定席。が、その「重要」ポストをどう配分するか。「委員長たる私がやらせていただきます」と勝手に宣言すれば異論はないはずなのだが、大人気ないし、何よりも「あらゆる役職は辞退する」との信念に反する。

既に過去に経験済みだけに体よく若手に機会を譲りたいのだが、委員長の一存で指名できるものでもない。さりとて手上げ方式であれば後進に道を譲る先輩諸氏の善意むなしく毛色の違う連中にかき回されないとも限らない。となると「くじ引き」が公平公正ということになりそうだが、本市の将来を左右する大事な協議会のメンバーをじゃんけんとかくじ引きで決めていいものかと首をかしげていたのだが、正副委員長の両名で異議なしとの最終結論で落ち着いた。

さて、新年度。小学校のPTA役員人事。PTA会長ともいえば在校生の保護者代表。地元でも「会長」と持て囃されて、一目置かれる存在。ほぼ間違いなく「票に繋がる」だけに青少年問題協議会以上にまさに喉から手が出るほど欲しいポストなのだが、事実上の母子家庭にイクメンなどという言葉とは無縁の私などが就任しては周囲に示しがつかぬ。というか、その前にどこにそんな声があるんだ?(笑)。

現在の会長はKさん、バランスよくママさん方の評判も抜群。大変な役職にも関わらず自らの仕事を犠牲にしてやっていただいていることに保護者の一人として申し訳なく、雑用の手間は惜しまぬ旨だけはお伝えしている。私は日夜休まず「川崎市民の為に」(ほんとかな~?)と、そちらは専業主婦の妻に任せているのだが、最近は「男女共同参画」の時代だから専業主婦の母親も限られるらしく、会社勤務を理由にPTA役員を辞退する保護者も目立つ。「全員くじ引き」「一人一役」「ポイント制」などといっても結局は専業主婦に回ってくるのがオチ。

「そういう役職は自重するものだ」と伝えていたのだが、最後に誰も成り手のいなかったフェスティバルの責任者を任されたのだそうで。

(平成26年4月25日/1733回)

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2014年4月24日 (木)

本物

「全国初」となる子どもの権利条例の制定を例に挙げるまでもなく、「人権」に関する取り組みが活発な本市。その矛盾を追及されて返答に窮する行政の姿を何度か目にしてきた。

そんな人権の推進を目的に設立された本市独自の外国人市民代表者会議なるものがあって、本市在住の外国人の方々から市政に関する様々な御意見を伺おうという何ともおひとよしの施策なのだが、これが委員会の俎上に上がると毎回白熱した議論が展開される。その提言によれば全体を通じて外国人に不親切であって改善を求めるという構成になっていて、確かに不便な面は改善されるに越したことはないが、一方でその不便を承知でわが国にやって来たのではないかと思えなくもない。

日本で暮らす外国人の為にも積極的に改善を求める日本人の方々がいる一方で、そんな方々が海外で暮らす日本人の為に当該政府に改善を申し入れたなどという話はとんと聞いたことがない。これだけ豊かで恵まれた国だけに何とかカネをかすめてやろうと入国する輩もいるのだから善人面ばかりでなく時に毅然とした姿勢も必要ではないかと。

さて、連日、報道されている旅客船沈没事故。韓流ブームどころか一転して「嫌韓」「悪韓」「呆韓」などの言葉が飛び交い、そんな本の売れ行きが好調とも伺ったが、例えそんな相手国でも子供を失った親の悲痛な叫びは胸に響くもの。船長以下、乗組員の対応は憤懣やる方ないが、事故後の対応を巡って窮地に立たされる政府も責任転嫁に必死。されど、実態が明るみに出るにつれ、船舶の安全基準や管理体制は杜撰そのもの。

以前、ある関係者にソウル市街の高層ビル群の耐震強度の話を伺ったことがあるのだが、ビルの耐震強度に限らず、製品の品質に疑問符が付くものが少なくない。ある雑誌に「世界で悪評-韓国クオリティ-」との記事を見かけた。昨日のNさんによればインドでも電化製品を中心に韓国製品が人気というが、売れる理由は「品質」ではなく、あくまでも「値段」。技術や品質は日本製が断トツだと太鼓判を押してくれた。

どれだけ取り繕うともメッキはいつか剥がれるもの。そして、その代償は決して小さくない。海向こうでは粗悪品を売りつけて何とも思わない国民性も日本人は「こんな粗悪品を販売する訳にはいかない」との心理が働くのが大きな違い。その精神こそがわが国の宝であって、まがいものではなく、本物であり続ける国を目指したいもの。

そうそう、両国間の関係が冷え込む中、それを象徴するかのように機内の空席が目立ったというが、最近、現地を訪ねて帰国した友人の話を聞いた。あくまでも当人の話だが、国内の不満、鬱憤のはけ口を日本に向けるという為政者の意図も承知のようで、反日感情以上に自国に対する絶望感が大きいと。それが同国の自殺率や出生率、海外移住などの数値に表れているのだが、加熱する学歴競争に敗れた若者には再挑戦の可能性が極めて薄いらしく、その状況を打開する為の政治家への門もほんの一部に閉ざされていると聞いた。

為政者選びは国の命運を左右する。

(平成26年4月24日/1732回)

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2014年4月23日 (水)

政権交代

神谷町駅すぐそばのインド料理店「ニルワナム」が人気と聞いた。少し前までは途上国と言われていたこの国も「BRICS」などと持て囃されて。廉価な労働力のみならず12億人もの人口を抱える市場は製造業にとって大きな魅力。

世界の注目は緊迫するウクライナ情勢や韓国に集まるが、インドでは5年に一度の総選挙の年。政権交代が確実視され、長らく一党支配が続いた政権に終止符が打たれそうだという。政権奪取を目論む野党は「現政権が60年間も実現出来なかった難題を我々は60ヶ月(=任期5年)で実現してみせる」と意気込む。

その目玉はインドの四大都市を結ぶ壮大なインフラ計画。首都のデリーに金融のムンバイ、製造のチェンナイに農業のコルカッタと。東西南北に散らばる四大都市を結ぶその計画はその形状から「ダイヤモンド」と呼ばれ、実現すれば同国のパラダイムシフトが期待できる。されど、わが国同様に土地信奉が根強く先祖代々の土地を大事にする風習が残る国だけに隣国が如く「おい、どけ!」とはいかないらしい。

日本のODAも投入され、既にデリー-ムンバイ間は既に着手されているが、それにしても国土は日本の9倍。その大動脈を5年で実現するのは到底困難に見えそうだが、それでも多数の国民が支持する理由とは...政治の腐敗。賄賂は横行するわ、汚職は蔓延するわのやりたい放題。治安を守るはずの警察さえも信用できないというのだから事態は相当深刻。政治に汚職は付きもの。が、とにかくひど「すぎる」のだそうで。

国民も政治家が公共事業をピンハネしていること位は薄々気付いていた。が、かつては1割程度。そのへんは国民も目をつむっていたらしいのだが、最近は着服率が逆転して...えっ?9割。ということでさすがに堪忍袋の緒が切れた(そりゃそうだよナ)。ピンハネ後の1割では建設も遅々として進まない。汚職が根絶できれば10倍もの事業費を投入出来るだけに国民の期待が高まるのも無理はない。

インドに限らず、海を渡れば政府高官の蓄財疑惑や汚職などわが国のケタ違い。また、有権者の買収行為は日本以上に露骨とのことで、翌日には別な候補者が回ってくるというのだから国内の至る所に賄賂が蔓延っている。今回はそのへんも徹底に取り締まられると聞いた。

そして、もうひとつの特徴は「バラマキ」。水と電気、コメと砂糖以外に最近はカラーテレビにノートPCなんてのもあるそうで...。インドは貧富の格差が著しい。平均以下の家庭にとって「バラマキ」は至れり尽くせりにも見えるが、わが国には...そう、あの制度があるじゃないか。

日本在住歴20年で冗談も通じるNさんに聞いてみれば「知らない」との返事。「それ、私ももらえるの?。それじゃあ誰も働かないよ」と。インドでは医療費や最低必需品はタダだが、それ以外は仕事を与えるのだそうで。コメや砂糖を配ることはあってもおカネを配ることはまずないよと。余計なことしゃべっちゃったかな(笑)。向こうから見れば日本の不思議なところなんだろうけど。インドの総選挙が5月に迫る。

(平成26年4月23日/1731回)

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2014年4月22日 (火)

クラブハリエ

プロフェッショナル(仕事の流儀)、情熱大陸、ソロモン流が御三家だそうで...。そのソロモン流にも紹介されたパティシエの山本隆夫氏が手がける「クラブハリエ」のバームクーヘンが人気と初めて知ったのだが、昨日の御祝品はそちらの品。そのセレクトが「いいね!」ではないかと。

さて、今年も区子ども会連合会、通称「区子連」の総会を終えた。加入者数も年々減少を続け、全盛期の半分以下に。人口流入が続いているにも関わらず全体数で半減とは町内会加入率以上に深刻。ゲームに夢中で友達と群れて遊ぶ機会も減れば、保護者は保護者で周囲との関係が煩わしい。加入金以上にそちらの事情が大きいらしく、人間関係の希薄化は何とも寂しい限り。

総会の資料に目を通していたのだが、八ヶ岳の宿泊研修やキャンプに交じって「ディズニーランド」の文字が目に付いた。そうだ、GWはディズニーランドでも...。子ども会のディズニーランド旅行は毎年7月1日の市制記念日に企画される恒例行事。確かに平日に行けば土日ほどの混雑は無いし、車の渋滞も避けられそうだ。

ディズニーランドに限らず、学校を休んで旅行などのレジャーに出かける家庭もあるらしく、それはそれで勝手なのだが、「わが家も」となると...本会議をサボってゴルフに行くようなもの。どうも気が引けてしまうもの。私が小学生だった頃などは余程のことが無い限り、学校を休むことは無かったし、それ以上に、親が休ませてくれることもなかった。這ってでも大事な学校に行けと。

「嫌なら休んでいいんだよ」が将来の怠け者を生みやしないか。会社とて、イヤなら辞めろで結構なのだが、「仕事が合わないから働く意欲が沸かない」は社会では通用しない。仕事を変えるのは自由だが、働き続ける意欲だけは失ってはならないのであって、その原点こそが学校ではないかと。

小学校給食も然り。嫌いなものは残していいんだよの「お残しタイム」。確かに一度皿に盛り付けられたものを返す、それを「おかわりタイム」で別な生徒が食べるのは衛生上も好ましくないし、ならば最初から盛り付けを減らしてもらうなどの手立てもあるはず。中にはしたたかな子供もいて、嫌いなものはわざと床下に落とす。そこで許さないのが小学校ならぬこうりんじ幼稚園の先生。

水で洗って「せっかく作ってもらったものだからがんばって食べようね」と皿に戻す。今どきの親であればクレームが来そうだが、わが園を選択してきた以上、方針に従ってもらいますとキッパリ。それが義務教育の公立小学校ともなれば保護者に選択の余地はないだけに些か厳しい面もありそうだが、一方で、学校の努力如何に関係なく「自動的に」生徒が入学して来てくれるのも事実で、そのへんがジレンマになっている。

そうそう、最近はわが百合小において「お残しタイム」が廃止されたと聞いた。それがなくともスグに売り切れ御免となるそうで何よりだが、学校やクラスによって給食の残飯の量が随分違うと伺った。

(平成26年4月22日/1730回)

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2014年4月21日 (月)

手土産

あと一年。麻生区における県議の定数枠は2つ。自民党公認が不在なことから俄かに私の県議選への出馬が取り沙汰されていると聞いたが、可能性は...100%ない。でも、移り気だからナ(笑)。

ぼちぼち県議に挑戦してはどうかとか、国政を目指せなどと待望していただくのはありがたいのだが、どの世界でも、どんな仕事でも一人の人間として何が出来るかが大事であって、肩書きでその人の評価が決まるものではない。ろくでもない国会議員もいればキラリと光る市議会議員も居て、そのへんが世の中の面白さではなかろうかと思うのだが、自己啓発ブログじゃないんだから前置きはそのへんで...。

いまさら目立つ必要もないからあらゆる役職を固辞しているのだが、あくまでも諸般の都合で市民委員会の委員長「だけ」拝命することになった。委員会の前のレクが頻繁に行われて随分と拘束される機会が多いことから以前は委員長に対して「特別手当」が支給されたというが、現在は「委員長」手当もなければ「委員会」手当もないから奉仕活動に近いのだが、最近、その認識を改めさせる出来事が続いた。

新聞には片隅に小さく常任委員会の所属が紹介された程度のはずなのだが、「こんど市民委員長なんだってね。大変そうだけどがんばって」と何度か声をかけていただいたところを見るにこちら以上に有権者の皆様の関心が高いのかもしれない。

そして、昨日は地元の麻生ゆりのき保育園の開所式に来賓として御招きをいただいたのだが、議長が不在にて「ぜひ挨拶を」と鉢が回ってきた。同区選出の市議は7名。誰が挨拶するか、というよりも誰に挨拶をさせるかは主催者側の悩みの種。当選回数、得票数、いやいや、やはり政権与党たる自民党所属の市議こそが...(そりゃないナ)。

下手に誰かを指名して後々嫌がらせをされても大変。ましてや、ただでさえ面倒なセンセイ方なのだから全員を納得させるだけの理由が必要。となると、市の市民・こども局、こども本部を所管する常任委員会の委員長というのは誠に都合がいいらしく、ご指名をいただいて、結果的に望まずとも随分と目立ってしまった。「委員長」ってなかなかいい役職じゃないか(笑)。

この「委員長」というのはあくまでも川崎市議会における「公の」役職であって、行政側に都合の悪い事案であっても正副委員長の判断で俎上に上げることが出来るから行政ににらみが利くのが強み。それに比べて、会派の正副団長、いわゆる団の執行部などはあくまでも会派内の役職であって「公の」役職ではないからなかなか取り上げてもらえない割に雑務や重い仕事が多く、それでいて無報酬なのだから何とも気の毒。副団長ともなるとほんと雑巾がけというか縁の下の力持ちに近い。

そう、手土産の重要性はこのブログでも何度かご紹介した限りだが、今回も帰り際に手土産、というか御祝品をいただいた。その御祝品が...。続きは明日に。

(平成26年4月21日/1729回)

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2014年4月20日 (日)

上司

早朝、通勤途中の階段にて高校生とすれ違い、挨拶を交わした。ついこないだまでは小学生だったはずなのだが、この春から高校一年生だそうで。すっかり大人びてしまった。まさに光陰矢のごとし。

「相変わらず大した仕事もしてねぇな~」と、私の近況などはこのブログでも見ていれば一目で分かるのだろうが、こちらにとっては向こうの近況など知る由もなく。却って「その後は順調にやっているのだろうか?」と気にしてみたりもするもの。「久々にどうか」と前職時代の上司を誘い、他数名が賛同してくれて仕事帰りに一杯となった。いい部下だナ。私は夏合宿の手配で手一杯だから(笑)、先輩に店の確保を依頼していて、六本木あたりの洒落た店を期待していたのだがどうやら...。

JR総武線の中野駅に初めて降り立つことになった。正面のアーケードを一本脇道に入った細い路地裏には手狭ながら風情ある店が乱立し、その界隈は随分と賑わいを見せているではないか。それほどお高くとまっていない店が多いことも好材料。目的の店は既に満席状態にて次善の店となったのだが、まちの雰囲気を拝見できたことは大きな収穫。同席した先輩によれば帰り際に途中下車して「一杯だけ」という沿線でも人気のエリアだと聞いた。

「かんぱ~い」。数年ぶりの再会につい饒舌となり、当時を振り返って昔話に花が咲く。元々営業職で数字もちゃんと上げていたはずなのだが、無茶が過ぎて営業から外されたことがあった。そんな反省部屋に居た際の上司であって、私は新卒採用だが、上司は大企業からの転職組。随分と教わることも多かったのは事実。「あの時はオマエのせいでどれだけ大変な思いをさせられたか」と述懐するが、優等生よりも迷惑をかける不良ほど可愛いもので...。

そんな上司にもそのまた上司がいるわけで、その御仁が一部上場企業の会長職まで上り詰めているという。どういう経緯か、その会長と御一緒する機会があったらしく、「自慢げに」話を聞かせてくれた。本来であれば一度会社を去った人物なのだから会う道理もないはずだが、それでも本人自らが会ってくれるとは私の上司も古巣では相当ヤンチャだったに違いない(笑)。

業績低迷に悩む大企業にとって業績回復の打開策は何か。日本の商慣習においては看板こそ重要。されど看板に依存するがゆえに企業努力を怠り、いつの間にか御客様や関連会社にも傲岸不遜な態度で接していたりもするもの。会社の看板こそが弊害になっている旨を直言したところ会長はメモを取られたのだそうで。どれだけ偉くなろうとも部下に虚心坦懐に学ぼうとするその姿勢は中々出来るものではない。

看板といえば...。そう、おらが政党。世にこれだけ広く浸透していれば誰かしら知り合いがいるもの。「うちの死んだじいさんは何とかセンセイの後援会の幹部だった」なんてのはよくある話。ジャイアンツ然り、アンチ勢力はどこにでもいるからシンパばかりでもないのだが、看板に依存せずに精進を重ねたいものではないかと。

(平成26年4月20日/1728回)

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2014年4月19日 (土)

さざなみ会

無所属の竹田宣廣センセイ(宮前区)の入籍・結婚に祝福ムードの川崎市議会。えっそりゃ私だけ?かもしれないが、めでたい話は一つでも多いほうがいいわけで...。

異端児扱いされることもしばしばだが、何故か私とはウマがあって懇意にしていただいている御一人なのだが、同氏のライフワークとなる駅頭がまもなく1000回を迎えるという。不肖私も通算1000回の殿堂入りを果たしているのだが、向こうのほうが圧倒的にペースが速く、こちらは既にレギュラーを退いているだけに記録を越えられるのも時間との勝負。本人の談によれば回数を数えることが記録達成に向けたモチベーションに繋がるとあった。

さて、「漣」と書いて「さざなみ」と読むのだが、私の所属する俳句会「さざなみ会」が創立50周年を迎えた。戦後の貧しい頃に俳句を通して若者に道徳的情操効果を期待しての催した句会に端を発し、初代、笠原漣月先生の一字を当てて「漣会」としたのが謂れであると書物にある。昔からお伊勢の森と呼ばれていた高石神社には様々な句を刻んだ句碑が建立されていて、「句碑村」とも呼ばれているのだが、それはこのさざなみ会の功績の一つ。

「日本語の勉強ですよ」とお誘いをいただいて以来10年、当方の事務所で毎月開催されるさざなみ会傘下の俳句会「青柚会」に御世話になっていて、現在は白井爽風先生の門下となる。その仲間の一人、Mさんはいい歳の御婦人なのだが、神戸の生まれで、あのiPS細胞の山中伸弥教授と同じ神戸大学の御卒業なのだが、当時の専攻科目が数学であって、尚且つ、本好きでもあることから私と共通点を同じくし、単なる支援者というよりも教養を磨くという意味においても随分と世話になっている御一人。

「さざなみ」はさざなみ会が毎月発行する同人誌なのだが、創立50周年を迎え、創刊600号となる記念号が届いた。いつもはずらずらと俳句の作品が並んでいるのだが、今回はみなさんが御祝いに寄せた文章も掲載されていて興味深く拝読をしているのだが、当地に移り住んで40年というMさんが過去を振り返る記事が目に付いた。

当時、右も左も分からぬMさんが自治会を作るにあたり近所の方々と訪ねたのが香林寺であって、和尚様の一夢宗匠が優しい眼差しを注ぎつつ、「話す程のことは何もないよ。人が集まるのなら俳句でもしましょう」と声をかけていただいたのがきっかけだったと回想されている。

同人誌の中に「俳句は有季定型という伝統を守りつつ、人間性豊かに心を込めて詠える時、難解な言葉は避け平明に詠う庶民的芸術」とあったが、まさに誰もが気軽に愉しめる芸術ではないかと。

(平成26年4月19日/1727回)

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2014年4月18日 (金)

蕗の薹

田舎に行けばそこらじゅうにありそうだが、都会では...。子供たちが授業で蕗の薹(ふきのとう)を習ったのだそうで、「では、実際に食べてみよう」となったらしく、妻から買い物依頼が舞い込んだ。

早速に店の勝手が分かるYストアを物色したものの、探し物は見当たらず、別な店を覘くことになった。「まずは...」と売り場を一巡した後に店員に「蕗の薹はありますか?」と尋ねたのだが、私と同じコースを辿った挙句、「無いみたいですね」と御返事をいただいた。アルバイトとはいえ店の看板を背負った売り場の担当なのだからその位は把握しておかねば御客様は離れちゃうのではないか...と。いかなる職場、役職であっても自らの仕事を完璧にこなす位の姿勢がなければ他では通用しない。

さて、今年で10年目となるいつもの社長は創業の直前までデパートの輸入雑貨コーナーでの販売員、主にガリレオ温度計を扱っていたのだとか...。その際に輸入の手続きを会得して今の仕事に繋がっている。ちなみに販売員の前はドコモショップの店員。周囲に何を言われようとも自らに自信があれば「韓信の股くぐり」も厭わない位のガッツを持ちたいもの。

その悠々自適の社長がこの5月から2ヶ月間、仕事を休んでのブラジル旅行に行くのだそうで。そう、目的はワールドカップ。「夏合宿の宿泊予約だけ頼む」と、何とも勝手な御身分ではないか(笑)。

さて、どれだけ成績が優秀であってもなれないのがこのセンセイの世界。なりたくとも他人様の判断「のみ」が当落を決めるのはこの仕事位ではないか。政治家の資質と選挙の得票数の相関性には疑問符が付きまとうが、それだけにペテン師でもなれる可能性もあるのもこの世界。なった以上、あまり余計なことを言わないのがこの世界での長生きの秘訣らしく、手柄話に留めておいたほうが良さそうだ。

「あの道路は私が求めた結果、完成しました」なんてあるけれども、そりゃアンタが求める前に市の計画に入っているよと。かくもセンセイとはいい加減な...自虐ネタはよくないナ。が、そんなホラ話が通じないのがビジネスの世界。詐欺的行為はあるかもしれないが、御客様に選ばれ「続ける」為には金銭の対価に見合ったサービスが提供されなければ淘汰されてしまう厳しい世界。ビジネス界の革命児の話は多くの示唆に富んでいるが、フェデラルエクスプレスの創業者フレデリック・スミス氏の逸話が面白かった。

同氏はイェール大学に在学中に、「コンピュータが普及すると修理の需要が増える。迅速に修理することが求められるから部品の翌日配送を実現出来ればビジネスとして成功する」との確信の下に、米国内のあらゆる場所にひと晩で荷物を届ける方法を論文にまとめた。空港間のメッシュ型(拠点相互輸送)物流からハブ空港を利用した物流スタイルへの転換。

今でこそハブ&スポークは物流の主流になっているが、当時としては画期的なアイデアだった。が、イェール大学の教授によるその論文への評価は「C」ランク。なぜか?「理論としてはユニークながらも実現性に乏しい」というのがその理由。いかにアカデミックな世界がビジネスとかけ離れているかを示す好例ではないかと。ちなみにこのフレデリック・スミス氏、他にも有名な逸話が多く、同氏の功績というか逸話について学んでいる。

(平成26年4月18日/1726回)

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2014年4月17日 (木)

喜久福

政令市の若手市議がアーバンユースネットならばこちらは「なでしこ議連」。政令市の自民党女性市議の集まりだそうで。

そのなでしこ議連が本市にて勉強会を開催。テーマは「児童虐待対策」。挨拶に立ち寄られた仙台市のやしろ美香センセイ(青葉区)と名刺交換をさせていただいたのだが、名刺には愛姫桜(めごひめさくら)があった。滝桜で有名な福島県の三春町は伊達政宗公の正室の生誕地だったことから子孫樹が贈られたとか。が、花より団子。土産にいただいた「萩の月」ならぬ「喜久福」がたいそう旨かった。

さて、国会議員のセンセイにとっては「外遊」の季節、GWが近づいてきた。そんな事情をよく知るおらがセンセイから「来月の5日なんだが、ゴルフでもどうかと思ってねぇ」と誘いがあって、「こどもの日だよなぁ」と思いつつも、「いいですねぇ、ぜひ」と御返事申し上げた(ほんと調子いいヤツだナ)。勿論、妻には話していないから内緒で頼む(笑)。そんなこんなでGWの遠出は見込めそうも無いだけに、たまには都会の喧騒を離れてのんびり...と、今日はぽっかり空いた一日の話。

かねてより山梨県の国産ワインが気になっていて、後援会のバス旅行などでもワイナリーを訪ねるのだが、いかんせん団体行動はゆっくり出来ぬ。そして、どうせ行くなら、やっぱりリゾ-ト。山梨県のリゾートといえば...八ヶ岳の麓に位置するリゾナーレ八ヶ岳。星野リゾートの運営するファミリーリゾート。宿泊は厳しいにしてもメシとワイン位は...。自然豊かな高原を走り、温泉で汗を流してのんびりと休憩して夕方に戻ってくれば夜の会合には間に合いそうだ。

八ヶ岳といえばピンと来る方もいるはず。そう、本市の自慢施設、川崎市八ヶ岳少年自然の家があったナ。そこにかけつけて視察扱いにすれば高速代とガソリン代位は何とか...。そんなことが思い浮かぶようでは賞味期限が近そうだ。

途中休憩を挟んでも片道約2時間。道路混雑時の通勤時間と大差無い。朝9時には現地に到着。着替えを済ませ、約10kmのコースを走って目的地の少年自然の家に。教育委員会を所管する常任委員会の所属時に訪ねたことがあるのだが、当時はスーツに革靴。それで周辺の散策というのだから疲れた思い出しか残っていないが、改めて訪ねてみるとなかなかの施設であることに気づかされる。

天文を観測できるアストロドームに野外炊飯場やキャンプ場なども充実。が、あくまでも小中学生と保護者が対象であって、単なる大人の保養所ではないのが残念。

観光地によくある「何とかの水」に惹かれて、案内に記されるままに丘陵地の小路を歩いていると山の麓に辿り着いた。クマ出没注意の看板と矢印だけがそちらに向いていて、水の案内はどこへやら。されど、迷信深いもんだから「何とかの水」を飲まねば帰れない。半袖短パンのジョギング姿で山頂目指して登山が始まったのだが、さすがにしんどい。山の中腹で悩む。上を目指すべきか下山すべきか。

頂上の絶景がこれまでの疲れを癒してくれたのだが、はたと気づいた。そもそもに「何とかの水」は山の麓にあるもので頂上にある訳ないよナ。そういうことで今日も筋肉痛が続いている。

(平成26年4月17日/1725回)

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2014年4月16日 (水)

黒船

米マイクロソフトのサポート終了にてんやわんやの世の中(でもないか?)。

バージョンアップか買い換えか、PC自体の価格こそ随分と下がったものの、購入後のアプリのインストールやデータ移行などが億劫そのもの。脆弱性が指摘される中、10%弱が利用され続けるとの調査結果もあるようで...。まぁメーカー都合なだけに利用者にとっては何とも迷惑な話にも見えるが、それがグローバルスタンダードを握ったものの強み。数日前のブログ記事に常連のOさんがコメントを寄せてくれた。「fb社の思うつぼでは...」御指摘ご尤もで。

うちの常連はOさんだが、こちらの常連は「トヨタ」に「みずほ」。といっても社内の内紛に関する話題が多く、大企業も世間様が賞賛するほど居心地は良くないかも...と思えてしまう。雑誌「選択」の今月号に「トヨタがアップルに跪く近将来」との記事を見つけた。アップル社の新たなiOSにカーナビとの親和性を高めた連携機能が追加されたという。カーナビのメーカーが脅威を抱くのは言わずもがなだが、真の狙いは自動車の「頭脳」支配ではないかとの内容。

それもそのはず、携帯端末市場を見てみれば勝者は一目瞭然。あちらさんのほうが一枚上手。機能の充実に夢中になるあまり、軒並み凋落を辿った端末メーカーの二の舞にならねばいいが...と警告を鳴らす。米国が世界制覇を目指すのは金融にIT。あくまでも製品主体の日本メーカーに対し、向こうにとって製品はあくまでも利益を稼ぐためのツール。コアな技術を有していないことからコストの安い海外に移転が進んだ製造業の空洞化とも重なる。

以前、生活保護の受給者にクレジットカードでの支給はどうかとの提案をいただいたことがあった。ガラス張りにすることで不明朗な金銭の支出やパチンコ浪費も根絶できるとの内容。そもそも携帯の履歴然り、怪しいやりとりの履歴を消しても携帯会社の履歴にはしっかり残っている。ITほど足がつくものはない。と、いつの時代も「黒船」ってのは脅威そのもの。

戦後、米国が怖れたのは命を賭してでも国を守ろうとした特攻の精神であり、日本人の道徳観や勤勉性。牙は抜かねばならぬと様々な仕掛けを施した。その片棒を担いだのは...そう、みなさんが御存知のあの団体。米国に限らず敵対国にとっては相手国が弱体化したほうが都合はいいのだから、いつもその機会を虎視眈々と狙っていることには注意が必要。以上、あくまでも私の推論だけど当たらずとも遠からずではないか。

されど、わが国にはまだまだすばらしい宝が残っている。四季折々の自然であり、食文化であり、そして、世界から賞賛されるホスピタリティの精神「お・も・て・な・し」の心。鎖国しちゃうと大砲でこじ開けられちゃうから黒船の襲来を受け入れつつも、未来ある子供たちにはこの国に生まれた幸せとこの国のすばらしさを伝えていくことが大人の使命ではないかと。

(平成26年4月16日/1724回)

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2014年4月15日 (火)

ミウラ折り

四六時中、隣り合わせでは気も休まらない。たまには介護から開放されたいという御家族の為に「デイサービス」、通称「デイ」と呼ばれるサービスがあるのだが、当事者が認知症となると専門性が求められるだけに施設によっては躊躇されることも...。

「認知症デイ」&「町田市」と検索すると最上段には町田市ホームページが表示されて、市内の対応施設がズラリと並ぶ。ならば、「認知症デイ」&「川崎市」と検索すれば...。そのへんに行政の温度差がありそうだが、最近、相談いただいた方がそちらの施設の御世話になっているそうで、「ならば...」と当地に足を運んだ。

社会福祉協議会の建物の一部を改装して運営している町田市の認知症対応デイ「おりづる苑せりがや」は駅から徒歩圏内。毎週土曜日には「おりづる工務店」として若年性認知症対応の就労型プログラムも実施されているそうで、当日は突然の訪問にも関わらず施設長自らが快く対応して下さった。そう、「おりづる」といえば...。

事務所の卓上に折られたA4用紙があって、「なんだこの下手な折り方は...」とゴミ箱に捨てそうになってしまった。少しズレてキチンと重ならないその折り方こそが「ミウラ折り」なのだそうで、近所のKさんが実演をされた痕跡と聞いた。コンパクトに折りたためるだけでなく、折りたたんだ一端を引くだけで、全体を一気に開ける不思議。こういうのは子供たちにウケそうだ。

「ミウラ折り」は人工衛星のパネルの展開方法を研究する過程で生み出され、折りたたみに便利なことから大判の地図や飲料缶にも利用されている。JAXAで宇宙工学を研究されている東京大学名誉教授の三浦公亮先生の考案によるもので、Kさんは過去にその三浦先生の御話を伺ったことがあるという。それもそのはず、既に定年を迎えているものの、Kさんはかつて宇宙工学の仕事に携わっていたことからそちらの話題には詳しく、以前はJAXAの講師派遣を取り付け、一緒に地元の小学校の校長先生を訪ねたこともあった。

毎回、興味深く御話を聞かせていただいているのだが、最近のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に「はやぶさ」が特集されたと伺った。「はやぶさ」に搭載されたエンジンは従来のエンジンとは根本的に発想が異なる。地上では1円玉を動かす程度の推力ながら驚異的な持久力を誇り、無重力の宇宙ではほんの少しの燃料で7年間60億kmもの航海を可能にしたという。

また、宇宙に限らずエンジン停止は致命的。その為の複数エンジンなのだが、想定外の長距離航海の危機を救ったのは生き残りの部品を組み合わせて1つのエンジンとして稼働させる「クロス運転」もこの人の考案。そんな「はやぶさ」の奇跡を支えた技術者、國中均氏に焦点が当てられた。

宇宙開発は国家の一大プロジェクト、投資額もハンパではない分、絶対に失敗は許されない。想定外を想定内にする為にとことん考え抜くという姿勢。そんな科学者たちが未来を拓いてくれると信じている。

「当時、彼は助手だったはずだけど昔の風貌が残っているよ」と懐かしそうに語ってくれた。

(平成26年4月15日/1723回)

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2014年4月14日 (月)

GNN

総会シーズンが迫ってきた。ある団体の会計を仰せつかっていて、もう一人の会計Iさんにおんぶにだっこなのだが、「了承の印鑑を頼む」と御連絡をいただいた。

数年前の脳梗塞の後遺症から半身に不自由が残るIさんだけにこちらから御自宅に伺う旨を伝えたのだが、「散歩がリハビリだから」と頑なに拒まれて、結果、当方の事務所にてお会いすることになった。「体が不自由になると外出することが億劫になるから自ら目的を作らないと本当に閉じこもってしまうんだ」と笑顔で語るIさんだが、そんな不自由を背負っても運命を恨まず前向きに生きるIさんの姿勢が素敵ではないか。

さて、昨日の続き。アカウントは実名が原則のフェイスブック。友達が多いからといって立派な人物とは限らないし、「いいね!」の数が多いから当選出来るというものではないのは言わずもがな。フォロワーのつぶやきが時系列に流れるツイッターのフィードに対し、フェイスブックのタイムラインは精緻なアルゴリズムが作動するだけにどうすれば多くの「いいね!」を獲得できるか、相手のタイムラインの上位に投稿が掲載されるかは気になるところ。

が、フェイスブックはあくまでもツールでしかないのだから、その前に投稿の内容は魅力的なものか、メッセージ性のあるものか、写真やデザインはどうか等々、まずはコンテンツを磨くべきではないかと。双方向のコミュニケーションを重視するなら個人アカウントだが、友達の上限は5千人まで。されど、5千人では政令市議の得票数にも及ばない。より多くのファンを獲得するのであれば「ページ」なるものへ移行すると選択肢があって、そちらに移行すればファンの数は無制限になるばかりか、宣伝広告も打てて、その対象者は特定の居住地や性別、年齢層で絞ることが出来ると教わった。

あなたの有権者に「ほぼピンポイント」でアプローチが可能ということらしい。「自らの選挙区の方を紹介して欲しい」とのセリフを耳にする機会が少なくないが、「こちら様」は有権者で「アイツ」は有権者じゃないからなんて発想はセコい。確かに選んでいただくのは「地元の」有権者だが、御身の選挙と利権のことしか頭にないセンセイがどれほど政治を捻じ曲げているか。「あのセンセイは何もしてくれないじゃないか」。確かにそうかもしれない。されど、あなたが何かしてもらうよりも他人様の為に何かをしてあげたほうが遥かに気分はいい。

時に相手とじっくり話す心の余裕も必要だが、とにかく忙しい時代。電話作戦や嫌々ながらに動員される個人演説会等、押し付けがましい行為よりも「いつでも」「どこでも」「誰でも」がアプローチできることが大事な時代ではないかと。そして、仮に選挙区外であっても価値観を同じくしてくれる人物はGNN(義理と人情、浪花節)の支援者並みに強力な味方となってくれる。と思うのだが...。

(平成26年4月14日/1722回)

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2014年4月13日 (日)

三種の神器

そちら方面からの誘いがあって川崎新田ジムの黒田雅之選手が出場する日本フライ級タイトルマッチに。負けず嫌いな性格からか何故か「私も...」との意欲が沸いてくる。ジョギングに最適な季節。この新緑の季節を有効に使おうと例年より早めに始動することにした。

こちらも始動、というかこちらは常在戦場なのだが、統一地方選まであと1年。「統一地方選挙に向けて」との副題の付いた党本部主催の勉強会に出席。さすが自民党。全国から大勢の方々が駆けつけて関心の高さが覗えた。ギリギリの到着にも都合よくポールポジション(=最前列)が空席にて人目を憚らずそちらにて聴講。

話題はやっぱりネット選挙。それが解禁された昨年の参院選においてネットの情報を参考にした有権者はどの位か。多いと見るか少ないと見るか、約1割だそうで。当時の記事には「有権者冷ややか、8割参照せず」との見出し。そりゃ権威主義に凝り固まった新聞社にとってネットは脅威そのものだけに至極当然。されど時代の波はやってくる。旧態依然の枠組みから脱皮できねばいつか淘汰されるもの。

ならば選挙の三種の神器、「連呼」「電話による勧誘」「街頭演説」はどうか。とりわけ電話作戦などは新旧で認識がはっきりと割れる。洗濯機の手を止めて受話器を取って「はい、もしもし」(まぁ最近は全自動だけど...)。そりゃ後援会の方であれば表立って不快感は示さないが内心はどうか。ましてやそれが機械による自動音声であった日には不愉快そのもの。

そんな不満が聞こえてきても決別できないのは「図々しい位のほうが票に繋がる」との思い込みと支援を申し出てくれる御婦人の厚意を無碍に断れぬとの事情からか。確かに手伝いに来たはいいけれど仕事がないでは不都合。「あそこの陣営は随分人が集まっているナ」と大勢の方が集まり威勢を示す、いわゆる「示威行為」というヤツだが、これは効果あり。あれだけ多くの方々が支えているのだから大丈夫だろうとの信用と期待感。それが口コミで伝わる。

そうそう、お待たせしました、三種の神器の結果発表。「電話による勧誘」0.9%、「連呼」1.1%、「街頭演説」1.7%。「そう考えるとネットの効果は大きいでしょ?」とは当日の講師を務めたふくだ峰之氏(横浜市青葉区・緑区選出の衆議院議員)。

当日はコンプライアンス上の規定から資料配布は無し。THE自民党らしき方もいて「本日の資料はないんかい?(関西人だナ)」と。東京「観光」の手土産(んことは言っちゃイカン)か、政務活動費の申請に必要な役所の都合か、出席は事実な訳で、成果物として資料の提出を求めるそれ自体がナンセンス。資料をもらって悦に入っている御仁を「よく」見かけるが、そんな人物の先行きは暗い。でも、そういうセンセイって抜け目ないから意外と選挙「だけ」は強かったりして...(笑)。

「本日御出席の方はリテラシーの高い方々だけに今後に期待している」と持ち上げたのは政治大学院の学院長を兼務する河野太郎氏。そして、もう一人の講師はフェイスブック政策本部の統括責任者、東海由紀子氏。フェイスブックの活用法に利用者の動向等々、非常にいいプレゼンだった。

明日はいよいよ実践編。講師は勿論...。

(平成26年4月13日/1721回)

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2014年4月12日 (土)

ドゥムキー

そう、数日前の話、出張帰りの翌朝。「まずはたまった仕事を片付けて...」と早朝から机に向き合った。ひと仕事を終えて外に出ればバス待ちの園児に遭遇。「久しぶりだね。担任の先生決まった?」-「う~ん」-「名前が分かんなきゃ先生がかわいそうじゃん」。一緒の母親が合いの手を出した。この3月に御結婚されて苗字が変わったのだそうで...。

と思えば、「これ何?」とぶら下げていた手提げ袋が気になる様子(子供は正直だナ)。「(大阪土産の)きんつば。餡子のお菓子。おいしいんだぞ~」。ちょうどバスが到着して「いってらっしゃい」と見送った。

さて、出張時の移動時間は貴重な読書の時間。旅の友に小難しい本はダメ。やっぱり食いもんか音楽に限る。道中に聖路加の日野原重明先生と音楽評論家の湯川れい子さんの対談本「音楽力」を読んだ。医学界には基礎となる一般教養を持った研究者が少ないとリベラルアーツの必要性が述べられているのだが、マニアには宝物となる空き缶も一般人にはただのガラクタであって、興味が無い人にとってはクラシックコンサートなど苦痛以外の何物でもない。が、我慢して聞く位ならば寝てもいいのだそうで...。但し、周囲に迷惑がかかるからいびきだけは御法度ですぞ。

そう、「芸術の街研究会/社会文化塾」が主催するコンサート「文化の風」のご案内をいただき、出張帰りの足で会場に伺った。既に随分と回数を重ねたコンサートだが、今回は三上亮(ヴァイオリン)、唐津健(チェロ)、佐々木京子(ピアノ)の3氏による演奏のテーマは「故郷への愛と郷愁」。演奏自体に癒されることは勿論だが、曲の解説や演奏者のトークも興味をそそる。

今回のメインはドヴォルザークの「ドゥムキー」。「ドゥムキー」とは初めてなのだが、解説によればウクライナの民謡の一種「ドゥムカ」の複数形。その才能を見出したのはブラームスだが、ドヴォルザークといえば「ユーモレスク」や交響曲第九番「新世界より」が有名。「新世界より」は祖国を離れ、米国に渡った際に受けたインスピレーションが表現されているとされるが、同氏の故郷はボヘミア(今のチェコ)。

これまでに訪れた中ではイタリアのフィレンツェの街並みが大のお気に入りだが、チェコの首都プラハは世界で最も美しい歴史都市とされているだけに、ぜひとも訪れたい街の一つ。美しいのは街並みばかりではなく、針葉樹林と深い渓谷の神秘的な自然美も有名と聞いた。「ユーモレスク」の優雅な曲調などには懐かしの祖国を思わせる美しい旋律が含まれる。

そう、美しい旋律といえばフィンランドの作曲家、シベリウスの交響曲第2番もいい。まさに北欧の大自然を連想させる雄大な作品は素人にもお薦めの一曲。ちょっと話が脱線してしまったが、当日のアンコールは「ロンドンデリーの歌」。アイルランドの民謡だが、民謡も郷愁を誘う。

(平成26年4月12日/1720回)

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2014年4月11日 (金)

専用レーン

健気な乙女か魔性の女か、前に並んだマイクの数はもはやタレント性十分。然したる目新しい事実も無ければ、事の真偽以上にそちらが狙いではないかとも...。が、相手も相手で...。こちらの話題ほうがペンが進みそうだが、それはさておき今日の話題はこちら。

陳情の中でも意外に多いのが、この手の相談。「近隣の市の土地を借用できないか」はまだしも「あそこのごみが迷惑だ」とか「誰々さんの軒下を借りれないか」ともなれば...。本来であれば当事者同士の協議で解決すべき案件も近隣だけに言えばカドが立つ。こちとて行政の監督役であっても近隣の仲裁役ではないはずなのだが、そこはやはりセンセイ。

「票」でもチラつこうものなら...行政に丸投げなんてこともありそうだが、大変なのは町会長。仮に仲裁に入っても言いだしっぺの顔は見えるもの。余計に憎悪の心が増長されたりもして...。であるならば「おたがいさま」と我慢して受け流すのが理想なのだが、あとは戸別収集という最後の選択が残される。自宅前に出す以上、近所から見られるだけに分別は徹底されるし、ごみの減量効果もあるものの、されど作業の手間は著しく増加する。ということで、大阪市における戸別収集の実態が視察項目の一つとなった。

過去には東の横綱「川崎市」に西の横綱「大阪市」と揶揄された大阪市だが、本市以上に直営の堅持にこだわりを見せる。それはそれで行政の責任には違いないが、直営は維持コストが割高。しかも、一般ごみは無償回収なだけに費用対効果は不透明。尚且つ、独占ともなれば弊害も出てくる訳で...。「オレたちがやらねば...」との意欲が仕事への責任感に繋がればいいのだが、逆に「(誰も出来やしないのだから)市はオレたちの言うことを聞いて当然...」となると本末転倒。

本市も分別の促進で負担が軽減されたとはいえ週3回から2回への変更による影響が懸念される。今回は清掃員の話も「直に」聞いたのだが、2t車は一日6往復だそうで。戸別収集で6往復とはかなりしんどい。私が経験した限りでは一日4往復が限度ではなかろうか。

さて、そんなもどかしさはこちらも同じ。どこの市でもメインストリートといえばやはり市役所前の大通り。本市とて銀杏並木が整備された自慢の大通りだが、昨年度に歩行用スペース(=歩道)の一部を自転車専用レーンに転換。それが失敗例なのだと聞いた。一方で、歩道ではなく車道の一車線を自転車専用レーンに割り当てて完全に遮断した京急川崎駅付近の道路は大渋滞。それでいて整備した自転車レーンはガラガラなのだから車利用者の不満は募る一方。

自転車専用レーンの為に削るべきは歩道か車道か。正解は車道であって、本来であれば一般車道と自転車レーンの完全分離が理想。そのへんに一貫性が無いことは杜撰そのものだが、そこらあたりの妥協の産物か大阪市の路上ペイントを視察した。「多少の」抑止効果はあるのだろうが、どこ吹く風と路上駐車は多い上に逆走はするわ、マナー違反はかえって危険。秩序の低下が招いた行政負担は小さくない。

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(平成26年4月11日/1719回)

電子書籍「一日一話」

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2014年4月10日 (木)

すだち

「明日から出張だから」と伝えて、行先を訊かれない夫婦関係に幾ばくかの不安を抱きつつも、「御一緒にどうですか?」との後輩の誘いに久々の出張となった。

何も「暇だから」という訳ではなく、明日の自民党を担う政令市の若手市議の組織「アーバンユースネット」の勉強会が渦中の大阪市で開催されるというので、どうせなら近隣の視察も...ということらしい。視察先の一つは阪神・淡路大震災において大きな被害を受けた淡路島の北淡震災記念公園なのだが、四国の徳島市から車での移動となるらしく、「何か希望があればどうぞ」との申し出に徳島県といえば...。やっぱり池田高校だが、そりゃちと趣旨が違うナ。

地方再生とはいうけれども人口減少や過疎に悩む市町村は少なくない。が、まちおこしは何も田舎だけのものではない。その創意工夫の中にこそ都市再生のヒントも隠されていて、徳島県といえば「葉っぱビジネス」が有名。あのただの葉っぱから価値を生み出す。日本料理に添えられる「つまもの」を出荷するビジネスを生み出した発祥地がこの徳島県の上勝町。女性や高齢者にも気軽に出来て中には年収1千万円も超えるおばあちゃんがいる話はテレビでも特集されている通り。されどこちらは全国各地から見学が殺到し過ぎて対応が叶わぬという。ならば...と選んだ先がこちら。

徳島阿波おどり空港から車で約50分。風光明媚で長閑な景色の残る徳島県神山町はすだちの出荷量で全国一を誇ると聞いた。上勝町同様に過疎化に悩むその町でもまちおこしが行われていて、斬新な手法で空き家活用を仲介したところ都市部から移住者が殺到。移住者以外にもサテライトオフィスを構える企業も生まれ、そんな様子がTV番組「クローズアップ現代」や「ガイアの夜明け」にも特集されることで話題を呼び、「未来の働き方を実験する」という副題の付いた「神山プロジェクト」なる本も出版されている。ぜひ見ねば...と夕方5時の到着ながらも何とか現地の話を伺うことが出来た。

翌日は北淡震災記念公園を視察。こちらは阪神・淡路大震災時に大きな断層が出現。その断層の保存を目的に作られたその施設には当時の家屋がそのまま残り、語り部が当時の様子を伝えてくれる。地震の規模はM7.3(東日本大震災はM9.0)ながらも揺れの大きさを示す震度7は同じ。尚且つ、都市直下型地震だけに被害も死者6千人以上に家屋倒壊や水道・下水等のインフラの断絶は甚大な被害をもたらしたことは御承知の通り。

地元民として当時を経験された副館長の話が生々しい。当時の町の人口1万2千人。3千9百世帯のうち3千3百世帯の家屋が倒壊したにも関わらず、その日の午後には行方不明者ゼロを発表。それを支えたのは地元の消防団であって、その活躍の話を伺うに地域の絆の大切さを改めて思い知らされた。また、全国各地からのボランティアが殺到する中でその受入れ体制や課題等についても理解を深めることが出来た。そのへんはまたいづれの機会に。

(平成26年4月10日/1718回)

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2014年4月 9日 (水)

タテマエ

そちらには疎くとも長寿番組「笑っていいとも!」が最終回を迎えたこと位は承知をしていて、その回数が8054回と聞いた。このブログが10年間で2千回だから記録に挑戦となると40年、10期か...。

定期購読の雑誌に「土着権力の研究」というコーナーがあって、およそ登場人物は10期の都道府県議会議員のセンセイであることが少なくない。子飼いの市町村議会を利用して選挙は安泰、地元の国会議員や知事を支配下に君臨し、わが世の春を謳歌するいわゆる黒幕というヤツ。そうか県議会か...。されど政令市は県の関与の及ぶところではないからナ。

知事などは表に立つから本当のワルは表に出ちゃいけない。まさにホンネとタテマエの世界であって、どこの世界もタテマエは必要。私は性悪説の信奉者だからそもそも人は怠惰な生き物だと思っちゃいるけど、それを言っちゃあおしまいな訳で...。

そう、後援会主催の花見会を終えた。その反省会のひとコマ。役員の一人が「昔はセンセイってのは雲の上の存在で軽々しく口を利けなかったもんだよな。先生の言うことは絶対だって風潮があったから。最近はセンセイを掴まえて講釈らしきものを垂れているヤツがいるけれど何様だって思っちゃうよ」と。さすが役員(笑)。

それはそれでもそれに媚びるセンセイが最もワルい。「ハイ、そうですね」と。それが相手を助長させ、「所詮、あんなもの大したことないよ」と吹聴される。そりゃ中には「御説ご尤も」というものもあるから一概に否定されるものでもないが、本人がそこに気付いていない。まぁそうなると政治信条も何もあったもんじゃなくて、単なる「票」のことだけ。でも、不思議とそういう議員って「票」も大したことないんだよなぁ。が、そんな権威の低下は家庭の父親も学校の先生も同じ。

さて、新学期。家族団らんの話題は担任の先生。そこで妻の回想録。中学生時代に新任の先生が担任になったことがあったという。それはそれでおかしくないのだが、その先生は元スチワーデスとの経歴の持ち主であって、そんな出で立ちで教壇に立ったらしいのだが、ヤンチャな生徒に囲まれて学級崩壊の危機。その苦悩は察するに余りあるが、それが我慢の限界か、ある日、吹っ切れたようにジャージ姿で登場。態度まで豹変し、修了式の時には不良生徒に大人気の先生に変貌を遂げたという。世の中には本音で向き合わねば事態が打開しないことも少なくない。

さて、政治の世界。御用聞きは結構だけれどもホンネとタテマエを使い分けれなければどうなるか。「私は言ったのですが、行政が中々聞かなくて...」と。「おいおい、そりゃ責任転嫁ぢゃないか。子供の使いじゃないんだから」。優しい人がいい人とは限らない。時に口はばったいことを言える人こそ貴重。

ということで、このブログはもちろん...「タテマエ」に過ぎないから軽く受け流していただいて結構である。

(平成26年4月9日/1717回)

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2014年4月 8日 (火)

婚活

あれから10年。「位」だと思う。フライトの遅延により深夜2時の空港到着にそのままホテルにチェックイン。翌朝からの会議に出席して午後の空き時間を利用して「ちょっとだけ」観光。夜の懇親会に出席してそのまま帰路に。週明けの委員会には間に合った。

当時の観光名所といえば近代的な街並みにマーライオン位かしかなかったはずなのだが、最近は何といっても屋上プールで有名なマリーナ・ベイ・サンズ。同氏の著書を読んだのは社会人時代だが、冒険家ジム・ロジャースが移住先として当地を選んだ理由は何か。優遇税制?そりゃそうなんだろうけど、わが国同様に天然資源が乏しい上に観光資源とてマーライオン位しかないのである。建国の父、リー・クワンユー氏の著書「世界を語る」を読む以上にまずはこの目で確かめねばと虎視眈々と訪れる機会を窺っている。

いかんせんシンガポールは物価が高い。本市の場合、海外視察は政務調査費の対象外。何とか旅行費用を節約せねば...。滞在はマリーナ・ベイ・サンズでなくとも安宿で十分なのだが、安宿自体が無い。渡りに船でいつもの社長が無償で部屋を提供してくれるというのだが、どうせ行くなら...。

そう、摩天楼の中を世界最速の男たちが疾走するF1シンガポールGP。街中はモナコGPが有名だが、モナコはコース上、追い抜きが厳しく、予選の順位がそのままレース結果に繋がりやすい。が、シンガポールGPはコースでの追い抜きが可能というだけに見る価値十分。全額私費なのだから視察ならぬ「観光旅行」で結構なのだが、仕事柄つい目が行ってしまうのが、その国のお国事情。

シンガポールの悩みの一つは水資源の確保。年間を通じて雨量は多いものの、平坦な土地だけに水源の涵養機能に乏しく、現在は隣国マレーシアからの輸入に依存している状態でニューウォーター(下水の再利用)や海水の淡水化に余念がない。そして、もう一つは少子化対策と移民政策。出生率1.41の日本に対して、シンガポールは1.15。高齢化が経済の活力を削ぐとの懸念から「婚活」、というか結婚の仲介を国が率先して進めているのだそうで...。

そう、この5月には常任委員会の行政視察が予定されていて、各委員から様々な提案をいただいているのだが、その一つに京都市が主催する婚活支援事業「京都婚活」が含まれる。行政が主催する「婚活」が功を奏しているとの話は聞いたことなく、行政は余計なことに手を出しちゃイカンと懐疑的な立場なのだが、さりとて、適齢期の男女諸君にとっては深刻な悩みには違いなく、ましてや独身のセンセイからの申し出とあっては...。

目的意識を持って事に臨むのは大事なことではないか、と「不純な」委員長はその行程表を待ちわびている。

(平成26年4月8日/1716回)

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2014年4月 7日 (月)

花筏

「はないかだ」と読む。水面に浮かんだ花びらがそう表現されるが、森の木々がざわめく様子を「山笑ふ」と表現してみたり。そのへんの日本人の美意識ってスゴいよナとつくづく思う。花筏に花びらの絨毯。市内の桜の名所として有名な二ヶ領用水、せせらぎ沿いに植えられた桜が見頃を迎えている。

そんな二ヶ領用水の川沿いに先生の御屋敷があって、立派な邸宅の中庭をお借りして贅沢な花見会が催された。既に後身に道を譲り御隠居生活の先生は二ヶ領用水桜まつりの実行委員長という大役を務める土地の名士。久々に先生の元気な姿を拝見しつつ、旨い料理に舌鼓を打った。

さて、少し前にミシュランの星を獲得した店を利用したのだが、これがどうもいまいちで旨いもんはやはり自分の舌で確かめるに限る。いつぞやに銀座への進出を果たした同年代のシェフとの対談をさせていただいたのだが、そのシェフの料理が実に美味かった。同氏曰く、料理人として成功するには味覚以上に物事に向き合う姿勢が大事であって、その姿勢次第で調理が料理に変わる瞬間があると聞いた。

そんな姿勢を育む上で大事なのは親の愛情、どんな家庭であっても親の愛情を注がれて育つと周囲への思いやりの心が育つ、と、同時に自然を愛でる心は料理人に必須。世界の料理動向もこれまでのサイエンスとキュイジーヌの融合が、サイエンスからネイチャーへと。3年連続で世界の最優秀レストラン、コペンハーゲンのNOMA(ノーマ)はそれを体言した成果だと教わった。

小田急線のよみうりランド駅から徒歩10分程度のところに多摩美ふれあいの森というのがあって、都市部において貴重な里山の自然を残している。数年前にその里山の自然を保護することを目的に立ち上げられた川崎・多摩美の山トラストの会の総会に御招きをいただいた。こちらの特徴は植樹祭&収穫祭などの従来のイベント以外に森のアトリエ、森の展覧会、森のマリンバ演奏なんかが催されること。自然と芸術の相性は抜群であって、それが何とも居心地がいい。

人工美よりも自然美に惹かれることが多いだけにソメイヨシノよりもヤマザクラが好きなのだが、当日は「川崎の大地に生きる植物」の著者、高橋英さんによる観桜会も催された。野山に桜が咲いていればヤマザクラだと思っていたのだが、その総称となるサトザクラには多くの品種が存在する。ソメイヨシノが後発種であること位は承知をしていたが、ヤマザクラの自然交配の妙とともに伊豆大島をルーツとするオオシマザクラとヤマザクラの違いなんかも教わり、改めて桜の奥深さに気づかされた。

冒頭の二ヶ領用水や多摩美ふれあいの森などの景観を維持する為に清掃作業や木々の手入れ等、地元の方々の多くの手がかかっているだけに見物時のマナーだけは守りたいものではないかと。

(平成26年4月7日/1715回)

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2014年4月 6日 (日)

保険料

過去に会社の倒産を経験された方がいて倒産時の様子について御話を伺う機会があった。

借金の取り立てに会社に籠城。金銭が絡むだけに向こうも必死。が、そんな追い込み以上に人生の落伍者を見るような周囲の視線と手のひらを返したように去っていく友人が何とも寂しかったのだそうで、その様子が政治家の落選時に重なった。その当時、「何も役に立てずすまん」と私も良く知る地元のYさんが「相田みつを」の本を届けてくれたそうで、Yさんの意外な一面を窺い知ることが出来た。

さて、最近の新聞に特養の待機者が全国で52万人に上がったとの記事を目にした。「特養」とは特別養護老人ホームの通称。そんな「特養」以外にも有料老人ホームや老人保健施設もあって、いづれも似たような機能を有しているが、有料老人ホームは利用料が高いく、老人保健施設はあくまでも「つなぎ」の役目。「特養」こそ低廉な価格で入居出来る終の棲家となりうるだけに「特養」への入居を希望する方が圧倒的に多い。

そんな状況に本市だって手をこまねいて見ていた訳ではなく、これまでも多額の費用を投じて着実に整備を進めていて、この3カ年で当時の待機者数に匹敵する4千3百床もの「特養」を整備したものの、いたちごっこの状況は待機「児童」に同じ。利用料は安いけれども実際は利用料の何倍ものコストがかかっている訳で、その安い利用料を支えているのは保険料と税金の投入。

社会貢献の側面を有すれども事業者側には「施設を作ってひと儲け」を狙う下心がない訳ではないし、その為の財源が潤沢な訳でもない。だから不謹慎ないい回しながらそのへんはある程度いなしつつ、本当に必要な方々に対して手を差し伸べるようにしていかねば制度は続かない。そんな安い利用料で入れるのであればぜひ...されど、もっと困っている人がいるに違いないから我慢するかという善意が制度を支えている。ということで、不満を申せばキリがないが、今のところはそれなりに回っているのではないかと思っていて...。

だが、それもあくまでもこれまでの話。国の将来推計では社会保障分野における介護費は現行の7.9兆円に対し、25年には19.7兆円に跳ね上がることが見込まれている。本市においても今年度は現計画の最終年度となることから来年度以降の計画策定が予定されている。注目の一つは自治体が設定する介護保険料。需要と供給は表裏一体、ことこの保険料については見込まれる需要量を試算してあとは保険料をどう設定するか、逆に保険料をこの程度に設定すればこれ位の施設整備が可能だろうとか。そのへんの数字合わせ的な意味合いが強い。

高負担高福祉か低負担低福祉か、低負担高福祉はありえないだけに、その自治体の目指すべき方向性が見えてくる。「県内一高い」保険料ということがことさらに強調されたが、そもそもに金太郎飴的な制度だけに単なる保険料の比較はナンセンス。施設の整備にしても個室かユニット型か、どちらで整備を進めるかで財政負担は随分違う。現市長の方針やいかに。

(平成26年4月6日/1714回)

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2014年4月 5日 (土)

美女

市役所近辺での会合。「軽くもう一杯!」とならねば地元に戻るのは午後8時頃。帰りに消防車両と道が一緒になった。毎月1日と15日は地元消防団の夜間巡回日。

さて、その「軽くもう一杯!」の候補先。最近は随所に工夫の見られるチェーン居酒屋でも結構なのだが、どうも「レンジでチン」したというか「おふくろの味」に欠けるようで、地元の居酒屋になりがちなのだが、それが役所の御用達であることもあって...。

たまたま隣に居合わせたりするとぎこちない空気が流れることがある。だいたい、そんな時は職場の不満になりやすく、「麻生区役所のA部長ってさぁ...」。喩えが悪かった(笑)。時に泥酔していて挙動不審だったりすることもあると思うが、やましいことはないから「美女とツーショットの時以外」は遠慮なく声をかけていただいて結構(笑)、但し、酒席の話は取り扱い注意にて。

そう、声をかけていただくといえば、市役所前の通りではすれ違い様に会釈をされることが少なくない。およそ相手の顔は存じ上げているからこちらも軽く挨拶を交わすか、会釈をする程度なのだが、ごくたまに「はて、誰だっけ?」と。ついこないだも「センセイ!」と声をかけられた。

市内ならずも夕刻の虎ノ門(深夜の六本木じゃなくて良かったナ)。道端で声はかけにくいもの、それでも声をかけていただくというのはありがたい。声の主は市のOBのFさん。現職時の経験を生かされて国の関係機関で御活躍と伺った。「久々に軽く一杯!」といきたいところだが、次の予定が迫っていて、先を急いだ。

向かった先は東京財団主催の医療・介護制度改革を考える連続フォーラム「『ケア』先進地から探る医療・介護制度改革のヒント」に。現在、国の方針に基づき、本市でも在宅を中心に医療・介護サービスを切れ目なく提供する「地域包括ケア構想」が進んでいるが、現行制度の課題や将来の方向性等について闊達な議論が行われていて、少しでも参考になればと見聞を広めた。

日々の活動において、この手の相談は少なくない。介護の苦悩は当事者になって初めて知るもの。「手続きをどう進めればいいのか」「どこに申し込めばいいのか」「いつまで待てばいいのか」、役所の窓口も混雑していて、丁寧な対応が出来なかったりもして右往左往している人は身近な市議に相談されたほうがいい。

こと医療と介護の分野では情報こそ砂漠の一滴、市の然るべき部署に問い合わせれば最適なアドバイスを入手することが出来る。あくまでも口利きで施設に入居できるものではないのでそのへんはあしからず。そう、介護といえば、本年度は第6期川崎市高齢者福祉計画が予定されていて...。明日もそんな話題を提供しようかと。

蛇足ながら。フォーラムの後は美女とツーショットじゃないのかって?いやいや仕事が残っているからと甘い誘惑に負けずに帰路についた。

(平成26年4月5日/1713回)

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2014年4月 4日 (金)

球久会

新緑の季節に絶好のゴルフ日和。時間とおカネに余裕があって既に地元の大御所としての地位を不動のものにしつつあるおらがセンセイ。姿を見かけぬと思えばそちらに余念が無いようで二日も連投とはほんとゴルフが好きなんだろうなぁ~。

川崎市議会にも「球久会」なる公認のゴルフ会があって、特に補助金が出ているとか何か特典が付いている類のものではないのだが、このたび、春のコンペの御案内が届いた。が、党本部の広報戦略会議と重なり、欠席と御返事を申し上げた。勿論、欠席はゴルフのほう...。

最近、ある雑誌に掲載されていた大阪市の市長選挙に関する記事を読んでいたのだが、執筆者は市長のブレーンと称される人物。都構想の最大の抵抗勢力は大阪市議であって、大阪「都」になれば市議は全員失職するから、と手厳しい。抵抗勢力を仕立てあげ、鬼退治を演出するほうが世間の関心は高まりやすい。されど近年は有権者とてシビアだからナ。

こちらとて対岸の火事では済まされない。日々の地道な活動の積み重ねが大事、と地元の支援者が御自宅にて座談会を催してくれた。中には「コイツを見定めてやろうじゃないか」と手ぐすねを引いているような方も居て...。「だいたい今の政治はね、高齢者から医療費を取っちゃイカンよ」と御高説が始まった。

「いやいや、高齢者だってそれまでの人生でひと財産築く余裕があったでしょうに。若者はその機会すらないんですよ」と反撃ののろしを上げた。「だいたい最近の若者は就職にしても何にしても甘えとる。選ばなければ職なんぞ幾らでもあるわい」と、全く以て可愛げのないじいさんだ。まさに「失職」を怖れれば「御説ご尤(もっと)も」でいいのだが、おべんちゃらで何でもやりますではいつかどこかに皺寄せがいくことになりかねない。こういう時こそガツンと言わねばならないのである。

そう、最近、ある御老人が腎機能の低下から透析を始めることになった。透析の開始に伴い、障害者手帳とともにタクシー券を支給されたのだそうで、「オレみたいなのが、こういうのをもらっちゃ世間様に申し訳ないよナ」とのつぶやきを聞いた。こういうのには滅法弱く、「いや、これまでの人生で多くの税金を納めていただいたのだからこういう時位は甘えちゃえばいいんですよ」と御返事申し上げた。「世間様に申し訳ない」と思える人は立派、というかそれが普通。

また、一方でこれも最近の話。令嬢がウチの子と同じ小学校に通う母親から相談をいただいた。面識は無かったのだが、どこからかこちらの評判を聞いていただいたらしく、御話を伺わせていただくことになった。昨年末にがんで御主人を失ってしまい、母一人では現在のマンションの賃料の支払いが厳しく、市営住宅への入居を希望しているとのこと。

本来であれば本人の意に反してそんな境遇に転落してしまった方々こそ優先して入居していただければならないのだが、中には既に十分な収入がありながらも「住んで当然」と居座る入居者もいたりして...。

(平成26年4月4日/1712回)

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2014年4月 3日 (木)

公認

待望の第一子なもんだから両親に過保護に育てられ過ぎたらしく、幼少よりアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎の御三家に悩まされてきた。一見別物に見えるその関連性は医学的に実証されていて、その対処法も慣れているはずなのだが、この花粉の季節は体調を崩しやすい。

頭皮のカサカサが気になって散髪時に床屋の店主に聞けば「今年は例年以上に多いですね」と。体のかゆみもひどくて市販の薬で対応していたのだが、かゆみは仕事への集中力を欠き、ストレスに結びつく。なかなか治らぬ状況に「もしや別な皮膚病ではないのか...」との不安も頭をよぎる。これが我慢の限界とばかりに市立病院の診察を受けることになった。

地域医療支援病院の指定を目指す市立川崎病院だが、承認される為には他の医療機関からの患者紹介率や逆紹介率の目標数値をクリアせねばならない。紹介状を持たずに初診を受ける患者には従来の診察料に上乗せを図るなど職員が必死に努力している中、紹介状無しで受診することで数値を下げてしまったのだが、ほんと辛かったんだよなぁ。診察の結果は単なる「湿疹」。季節の変わり目に加えて、仕事上のストレスが原因ではないかとのこと。こう見えて結構繊細なんだよナ(笑)。

めったに御世話になることがないからここぞとばかりに院内の様子を拝見してきたのだが、診察室前の待ち時間だけはいかんともしがたいものの、診察後の支払い等はかなりスムーズに見えた。市立病院だからといって議員特割が利くわけでもないが、「それにしても日本の診療費って安いよなぁ」と会計を済ませ、早速に院外に出て携帯で用を足していると...。

正面入口脇で母親に手を繋がれた少女と目が合った。母親も携帯で誰かと通話をしているのだが、うつむき加減ですすり泣く声が聞こえてしまった。「もうダメなんだって...」と。誰のことだろう、何とも悲しい場面に出くわしてしまった。

閑話休題。来年の統一地方選に向けて党の一次公認が発表された。不肖私も公認をいただくことが出来たのだが、決戦まであと一年。その決起大会となるか、自民党県連の定期総会が開催されるというので万障繰り合わせて出席をすることになった。会場にはあふれんばかりの人が詰めかけ、まずは昨年の活動内容と収支決算、そして、本年と活動計画案と予算案が満場一致で承認された。注目の会長人事は菅義偉氏から小此木八郎氏へと交代。小此木新体制の下、来年の統一地方選に臨むことになった。

当日は内閣官房長官として公務多忙のはずの菅義偉氏本人が駆けつけた。その挨拶、これまでの謝辞が述べられるとともに他の県連では主流派と反主流派のせめぎあい、派閥争いと権力闘争が付き物だが、ことこの県連にあっては全員が一致団結して事に臨める点で日本一ではないかと持ち上げた。

それにしても内閣官房長官を拝命して1年数ヶ月は横浜市の御自宅に戻っていないとのこと。どれだけ権力の中枢に居たとしても四六時中ずっと誰かに見張られている生活って嫌なもんだよなぁと。

(平成26年4月3日/1711回)

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2014年4月 2日 (水)

縁故採用

別れの3月、出会いの4月。本人よりもピカピカのランドセルが目立つのが新一年生ならば、本人以上にスーツが目立ってしまうのが新社会人。そんな新社会人を目にすると当時のことが走馬灯のように思い浮かぶ。そう、あの頃は...。

私は96年入社組。バブル崩壊後の就職氷河期。それでいて同い年は人一倍多いのだからもうたいへん、ライバルを蹴落としてでも...違うか(笑)。当時の就活が上手かったヤツってのは成績が優秀だったヤツよりも要領のいいヤツとか抜け目のないヤツとかが活躍していたはずだが、彼らの今はどうかといえば泣かず飛ばずの日々であることが少なくない。

今にして思えば「御社のこの部分に魅力を...」なんて思ってもいないことをよく言えたなと。まぁそもそもに当時はやりたいこともなかった訳で社会人としての食い扶持位は何とかせねば...程度にしか思っていないのだから採用されるはずもなく。いつも大上段に構えてエラそうなことばかり申し上げているが、こと就職に関してはこれまで苦難の連続だった。

堅実で倒産もなさそうだと選んだ親父の銀行も不採用。別に親父に頼んだ訳でもないのだが、さりとて実の息子が受験する以上、天の声が通じると思っていた自分が甘かった。新卒で入社した会社などは一度不採用の通知をいただいたにも関わらず大学の教授が怒鳴り込んだことから(私が頼んだ訳じゃないよ)一転採用となり、恥を忍んでの入社。今の仕事だって初陣はビリ通過であるし...。

でも、そんな就職戦線、最近は「就活ナビ」なんてのがあるらしく、登録しておけばボタン一つで人気ランキング50社に自動エントリー出来るような仕組みがあるっていうぢゃないか...。そりゃ便利過ぎってもんで、学生にとっては便利だけどそれだけのエントリーを処理しなきゃいけない採用側は大わらわ。人事部だって全ての志願者と面接が出来るほどの余裕はない訳だからどこかでふるいにかけねばならぬ。となると履歴書や学歴で...。

でも、ほんとにいいヤツってのはアピール下手、それに学歴は関係ない。そもそもに不条理なのが世の中というものであって、就職も結婚や出生と同様に運が大きく左右する。が、その不条理に打ち克つことこそ人生の醍醐味ではないかと。

採用枠が同じでエントリーが増えれば採用側はその処理に大変な手間がかかる訳でどこぞの会社のように受験料を徴収するとか縁故採用を宣言してみたりと。タダでなんでも出来る訳ではないのだからその位のハードルを課す位のほうがいいかもしれぬ。縁故採用といえば役所だって昔はそうだった。コネ入社ということなかれ。スグに「どこぞの息子は...」となるから名誉挽回と人一倍働く動機にもなる。

花街の「一見さんお断り」ではないが、この位の歳になると信用というものが大事。紹介してもらった以上、相手の信用を傷つけてはいけないし、むしろ他人様から信用される人物でありたいもの。新社会人への餞(はなむけ)の言葉となったか。

(平成26年4月2日/1710回)

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2014年4月 1日 (火)

くまモン

こればかりはいかんともしがたく。せっかくの花見も生憎の天気に「雨もまた一興なりと花見酒」と詠んだ。

やっぱり花より団子。田舎モンの私が初めてうなぎを食べたのは東京駅の地下街。以来、東京駅といえばうなぎ。こちらに移り住んでから周辺を物色しているのだが、訳あって八重洲口のうなぎ「H」に立ち寄った。桜並木のその通りから一本奥に入った裏路地にあるその店の食べログ評価は3.56。ごく稀に「う~ん?」と首をかしげてしまう評価もあるが、こちらは妥当なところではないかと...。ちなみに過日の焼鳥屋の評価は3.68(そりゃ誰も聞いてないナ)。

「ぐるなび」に「食べログ」がグルメサイトの両雄とされているが、こと最近は「食べログ」が上位を独占。その一因に「食べログ」側の店舗への有料課金サービスは無料から3万円程度と断然安く、店側としても他への広告掲載よりも宣伝効果が見込める上にその程度であれば...ということで選択するケースが多いらしい。

ネットの検索機能のように上位に表示される為に工夫を凝らす小手先の技術は横に置いておくにしても店舗、利用者、運営サイトのWinWinの関係を狙ったこのようなビジネスモデルを飲食店に限らず本市の商店街の活性化に活用できないものかと模索していて...。

さて、昨日は目下、麻生区が好評売出し中のゆるキャラ「かきまる君」を紹介したが、ゆるキャラといえば今月の中央公論に「くまモン」に関する記事を発見した。現職の熊本県知事、蒲島郁夫氏と正木祐輔氏の共同執筆となるその記事には「くまモン」の戦略が紹介されているのだが、その記事において久々に「楽市楽座」の言葉を見た。楽天の会社名の由来は「楽市楽座」に活発なイメージのある「天」を付けたものとされているそうだが、その「楽市楽座」をモデルにロイヤリティフリーを選択したことが「くまモン」の大きな成功要因となっていることが分かる。

「フリー」であればそのキャラにあやかって商品のパッケージに利用するメーカーもあればSNSなどを通じて勝手に波紋が広がっていく。そして、周囲の自治体が追随することでゆるキャラブームが到来し、ゆるキャラ全体への関心が高まることで、必然的にその先駆的キャラである「くまモン」の知名度がアップするという好循環が生まれている。

そんなビジネスモデルに、つい米ワイアード誌の元編集長クリス・アンダーソンの著書「フリー-<無料>からお金を生み出す新戦略-」が思い浮かぶ。かつて、このブログでもプチアイドルになりたい、世間の注目を惹きたいというオンナ心を上手く掴んだ「美人時計」のビジネスモデルを紹介したことがあったが、くまモンの発表(10年3月)は著書の発刊(09年11月)にほぼ重なる。

記事には「無償で自発的な参加」を核としてきたことが記されていて、それを自治体として実践したあたりに首長の行政手腕が窺い知れるが、その知事は「皿を割ることを怖れるな」と職員の積極的な挑戦を歓迎されているそうで...。

(平成26年4月1日/1709回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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