なおログ[Blog]

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2014年3月

2014年3月31日 (月)

かきまる君

春本番。新宿から小田急線の急行に乗って新百合ヶ丘駅を過ぎると右手に川沿いの桜を眺めることが出来る。わが麻生区の観光名所の一つに麻生川の桜並木があって、毎年、この季節になると多くの見物客が訪れることで有名。

新百合ヶ丘駅下車徒歩5分でスタート地点に到着し、ちょうど柿生駅までの一駅区間、川沿いに整備された遊歩道を散策しながら桜を愉しむことが出来る。この散策というのがポイントで満開の桜並木の下を歩いていると自然に祝福されているかのような幸せな気分にさせてくれる。デートコースとしてもぜひお薦め。

毎年、麻生区観光協会主催の麻生川さくらまつりが催されていて、今年も来賓として御招きをいただいた。最近ではどこのイベントでも付き物になった「ゆるキャラ」の御披露目会も行われ、わが麻生区の名産品「禅寺丸柿」をモチーフにしたゆるキャラ「かきまる君」が誕生した。硬派なもんだからその前でスマホを向けている自分が何となくカッコ悪いような気がして食いモンやゆるキャラの投稿はほとんどないのだが、他人様の投稿を羨みつつ、「いいね!」ボタンを押している。

この麻生川、今では想像もつかないがかつては暴れ川として名を馳せていたそうで、降り続く雨に農地への冠水や土砂流入による大きな被害をもたらしていたと聞いた。関係各位の尽力により今の完成形を見たことは頭の片隅に入れておかねばならない事実。

さて、根強い人気を誇るルパン三世の再放送「ルパンvs複製人間」を自宅にて愚息たちと一緒に見ていたのだが、タイトルにあるクローンが登場するその作品の公開は78年だが、iPS細胞やES細胞が世間を賑わせる今日にあってもどことなく斬新さが光る。そう、最近読んだ一冊にグーグル(Google)社の元CEOエリック・シュミット氏が記した「第五の権力」があって、テクノロジーの進化がもたらすであろう近未来を描いた一冊。

著書の中で医療分野では従来の最大公約数的アプローチだった製薬会社の医薬品研究は遺伝子検査の進化により個別化医薬品となり、テーラーメイド医療の時代が到来すると予言する。勿論、恩恵ばかりではない。その進化に伴う負の側面も描いていて興味深く拝読した。

最近では非配偶者間の人工授精の子供たちの父親探しなどがクローズアップされるが、医療技術の進化とともに悩みや葛藤が増えるのも事実。とりわけ生殖医療の分野では倫理面からの慎重論が根強いが、「生殖医療は人類の福音か?」の見出しに惹かれて中央公論を購入。「がんばらない」で有名な諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏の一文を読んだ。

生殖医療の進化をどう受け止めるか、というよりも技術の進化は止めることの出来ない歴史の必然。その必然を甘受しつつ、いかなる社会を築いていくか、技術の進化とともに人類の叡智が試されている。

(平成26年3月31日/1708回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2014年3月30日 (日)

放浪記

「呑む打つ買う」は男の三大悪行。そんな悪行を描いた作品、「呑む」は吉田類の酒場放浪記、「打つ」は阿佐田哲也の麻雀放浪記、ならば「買う」は...思い浮かばず、相応しい作品があればぜひ御教授願いたい(笑)。

その麻雀放浪記には若かりし加賀丈史扮するドサ健が勝負の途中で死んだオヤジの身ぐるみを剥がすシーンが登場する。その時に吐いたセリフ「死んだヤツは負けだ」が「そんなきれいごとばかり言ったって所詮は...」に重なる。阿佐田哲也氏は突然に強烈な睡魔に襲われる脳疾患「ナルコレプシー」を患っていたことで有名だが、同氏を描いた「いねむり先生」はこの人の作品。

文学界での格付けはしらないが、伊集院静と浅田次郎がお気に入りとなる。その理由は作家といえば何やら高尚なイメージを有するが、この御仁たちはバカになれる、というか自らを一段低く見ることが出来るのが持ち味。そんなことは他人様が評価するものであって、自分はスゴいと思っている人物にロクなのはいない。

最近読んだ一冊に同氏の「許す力」があって、中に正岡子規と夏目漱石の交友を描いた一話が登場する。子規といえば俳句。子規に学んだ大勢の門下生により近代文学における俳句と和歌は大きな進化を遂げたが、新しいものを創造する人物には気概があって我欲がない。同氏によれば我欲の有無は面構えを見れば分かるそうだが、ここ数十年ひどい面構えが多いのは政治家と銀行家であって、共通しているのは税金を勝手に使える位に思っている点と情緒の欠けらも知らぬことと。自らも同業者でありながらウンウンと頷いてしまった。

ということで、どこぞの党首の借金問題。過去に「政治とカネ」にまつわる疑惑は数あれど、日歯連のヤミ献金は1億円、佐川急便は5億円、小沢センセイの土地購入は6億円。8億円とは金額こそダントツ。それに比べて前都知事なんかは5千万円ぽっちで辞職に追い込まれてしまったのだから何とも...。

野党の党首に比べて都知事なんてのは利権も格段に多いから追い落とそうという力学が働いたことは間違いないが、この世界に限らず、誰だって叩けば埃は出るもの。尚且つ、「政治とカネ」についてはあれだけの口調でさも自らだけが善人ぶるように他人様をこき下ろしてきたのだから今回は天の報いを受ける番か。

そうそう、来年度の予算が承認されたのは結構だけど、人事異動に大わらわの役所。そんなことから政務調査費の整理に追われている。最近は法改正が行われて「政務活動費」に改名された。およそ改正がされると使い勝手が良くなりそうなもんだが、元々名称が活動実態にそぐわなかっただけの話であって適用範囲が広がるものではない。

固定的経費の大枠はほぼ同じなのだが、それ以外の分が限度額に及ばなそうなことから必死に領収書をかき集めている自分が居て...。あれだけ役所の使いきり予算はけしからんなどと言いながら結局はそんな始末で情けない。

ちなみに誤解無きよう申し上げれば昨年は残額を返還させていただいておりますので。

(平成26年3月30日/1707回)

電子書籍「一日一話」

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2014年3月29日 (土)

みやび

「みやび」なる差出人から派手な絵文字入りのメールが届き、ちょっとビビった。

もしや酔った勢いで...と胸に手を当てて考えてみるのだが、どうやら思い当たる節は無さそうだ。携帯には迷惑メール防止機能が備わっているはずなのに、なぜかそちらからだけは一日に何通かのメールが届く。あまりの執拗さに「ふざけるな」と返信してやろうとしてはたと気づいた。それこそまさに相手の思う壺。アングラ社会の住人はなかなか狡猾である。

さて、来週からはいよいよ新年度。始業式の前にはワクワクの学級発表が行われるが、川崎市議会はひと足先に来年度の常任委員会の所属が確定。「重要ポストの配分は先輩から」という理不尽な慣例がまかり通るわが会派だが、委員会の選択は期数の浅いセンセイから選べる数少ない項目の一つ。

人によっては要領の得ない質疑などもあって、イライラさせられることになるから「しゃんしゃん」に終わりそうな委員会を選んでしまいがち。が、福祉の分野では来年度が一つの節目となり、次期計画の策定が予定されていることからこれまでの検証を踏まえて物申さねばならぬと志願されたSセンセイのように目的意識を持って臨む立派なセンセイも居られることは申し添えておかねばなるまい。

さて、その私の所属は市民委員会。市民・こども局、こども本部、経済労働局、港湾局を所管するのだが、メンバーを見る限り、なかなかの論客がそろい活発な議論が期待できそうだ。各会派から論客が乗り込んでくる理由の一つが待機児童対策。市長の肝いり待機児童ゼロの目標は平成27年4月だけにこの平成26年度が正念場となる。

わが会派も全員が留年、失礼、留任。私以外の二人はいづれもPTA会長を経験者であって、昨今の児童を取り巻く状況は複雑だけに大所高所からの御意見番としての役割が期待される。その論客揃いの市民委員会をまとめ上げるのは至難の業であって、相当な手腕と実績が求められそうだ。そんな大任となる委員長は...。

正副委員長ポストは改選時の会派人数により配分される。そんなことから予め決まっているのだが、最近は会派離脱組が相次ぎ、任期途中でわが会派に追加ポストが回ってきた。委員長になると当日は仕切り役に徹するから質問は出来ぬし、事前の調整やレクでは結構な時間が拘束される。それでいて「特別な手当」が付く訳でもなく、私自身も委員長ポストは既に経験済み。余計な肩書は少ないほうがいいから「他にどうぞ」と拒んでいたのだが、他は政策調整会議やら各種検討協議会メンバーを兼任していて、どうやら私が一番荷が軽く、暇そうだ(笑)、ついてはすわりもいいとのことで団長から鈴を付けられてしまった。

正式には2日(水)の委員会にて了承される見込みだが、やる以上は...。プロ野球も開幕。ロッテの新人選手のコメント「やるか、やるか」が目に付いたが、こちらも「やる」しか選択肢はなさそうだ。壁が高ければ高いほど燃えてくるのが悪い癖だけに来年度は市民委員会から目が離せない。

(平成26年3月29日/1706回)

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2014年3月28日 (金)

春のソナタ

ほろ酔い加減の帰り道。庁舎に明かりがついていると「残業お疲れさま」と声をかけたくもなる。夜ナ夜ナ遊び歩いていても根が真面目なもんだから(自分で言うな)仕事だけは疎かに出来ぬ。と事務所に戻っての深夜残業。陳情への回答やら支援者への手紙やら翌日のブログやら(そりゃ仕事じゃないナ)。

当方の事務所前の通りはコミバスの運行路線となっていることからも推測できるが結構な通行量があるから事務所の明かりを見た通勤帰りの方々が、「アイツ熱心だな」と票に繋がるのではないかと微かな期待を寄せている(笑)。

さて、ディズニー映画「アナと雪の女王」が好評だそうで。日本では松たか子さんが歌う主題歌「レット・イット・ゴー」もなかなかいい。ウォルト・ディズニー作品はメルヘンの魔法、それを見る子供たちの目はいつもキラキラ輝いている。

8歳の時の演奏旅行。金髪で青い目をした異国の聴衆に言葉は通じないけれどもヴァイオリンを弾けばニコニコと微笑んでくれる。一生懸命に演奏すればみんなうれしそうに仲良くしてくれるんだ。と、そんな幼少期の体験が今に繋がっていると伺った。話の主は本市の市民文化大使を務める東京交響楽団のコンマス、大谷康子さん。その後援会長は前市長の阿部孝夫氏、副会長は川崎市議会のマエストロ、Kセンセイであって、その後援会主催の「ヴァイオリンの夕べ」に伺った。

当日はわれらが代議士、中山展宏さん主催の懇親会の御案内もいただいたのだが、そちらには申込みが殺到して満席の可能性が高かったことから失礼して...生のヴァイオリン演奏に軽快なトークを愉しませていただくことになった。当日の配布資料には本人の予定表も添えられているのだが、本当に多忙な日々らしく...。サン=テグジュペリの「星の王子さま」ではないが本当に大事なものは目に見えないもの。

そんな目に見えないものの価値を伝えていくのが政治家の役目の一つではないかと諭していただいた。テストの点数以上に豊かな情緒をどう育んでいくか。生まれてくる境遇は選べないが、たとえどんな境遇に生まれようとも幼少期の体験、親の愛情や友人、芸術作品に出会うことで克服することが出来ると信じていて...。

プロの演奏を聴く機会は多いが、曲の解釈、それが評論家や研究者ではなく実際の奏者の解釈、「私はこの部分をこう解釈してこのように弾くんです」と。それを生演奏で表現して見せて下さるのだから何とも贅沢なひととき。今回の解説はベートーヴェンの第5番。第5番といってもヴァイオリン・ソナタの5番、誰もが知るメロディを含むこの曲は別名「春のソナタ」と言われ、まさに今の季節にぴったり。

そして、ベートーヴェンの第5番といえば、やはり交響曲の第5番「運命」。つい最近、地元の昭和音大の定期コンサートに伺う機会があったのだが、演目はベートーヴェン特集。アマチュアだけに演奏に一部粗さも残るが、中でも今回の「運命」は良かった。

(平成26年3月28日/1705回)

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2014年3月27日 (木)

風光る

今月の俳句教室。兼題は「芹(せり)」に「風光る」。児童福祉施設の竣工式に詠んだ一句「竣工に木々の揺れたり風光る」が先生の選となった。

さて、実弟が中途採用の警察官なのだが、地元の雑談の中でOBの方から「どんなに辛いことがあっても絶対に辞めちゃダメだぞと弟に伝えなさい」と助言をいただいたことがあった。「おまわりさん」というのはそんなにオイシイ仕事なのかと耳をダンボにして経験談を伺っていたのだが、確かに帰郷時に交わす会話では福利厚生などの面で随分と恵まれていたような...。

警察に限らず世の模範となる公務員の世界は定年まで勤め上げてなんぼの世界だけに途中退職は絶対に「損」。らしい。尚且つ、「天下り」いや再就職なんて制度もあるから、そこでそれなりに仕事もしてくれればいいのだが、年金までの繋ぎなんて思われた日にはやっつけ仕事になりかねない。そりゃ時に忍耐も必要だろうけど、「オイシイ待遇」の為に石にかじりついてでも踏みとどまるのは本人の為にならぬ、というよりも納税者が気の毒ではないか。と伏せたまま今日に到っている。

いよいよ来週からは新年度。ということで市役所内でも異動の内示が告げられたらしく、以前から頼りにしていた管理職の職員が挨拶に立ち寄ってくれた。この3月末での退職だという。「まだ、定年までに数年あったはずだよナ...」。事情を聞けば知らぬ間に病を患い、手術を終えたらしいのだが、今後も継続的な治療が必要となることから周囲に迷惑をかけれぬと退職を決意されたのだそうで。今後の人生を聞けば融通の利く民間企業が採用してくれるようでそちらに転職をするのだという。

でも待てよ。「ヤミ専従」とは労働組合の役員が勤務時間中に正規の手続きをとらずに、職場で勤務しているように装いながら給与を受給しつつ、実際は職場を離れて組合に専従している状態のことを意味するのだが、やっぱり一番融通が利くのはこちらの世界。「閑職に異動させてもらって治療に専念してはどうか、ついては上には私から話をしておくが...」と助け舟も出したのだが、既に上司からそんな気遣いもいただいたらしく、それは余計な御世話であった。

気遣われずともそんな特権に甘えている方々もいるらしいのだが、市民の皆様の税金から給料をもらっている以上、職務を果たせぬことは公務員の恥、公務員である以上、役所の御荷物ではいけないと常々部下に話してきた手前、示しが付かぬと。されど、そりゃ特殊な事情ってもんで、後ろ指をさされるかどうかは周囲が判断することではないかと慰留に努めたのだが、本人の決意は固い。

有能な人物に限って厳しい道を選択するのが世の常だが、あえて険しい道を選択するその姿勢に公務員としての矜持を窺い知ることが出来た。健康こそ生涯の宝。帰り際に「くれぐれも無理をせぬよう」と釘を刺したのだが、「これで堂々とセンセイの後援会に加入できますから...」と笑顔を見せた。そんなことよりもまずは自分のことに専念しなさい...とは言えなかったが、これでまた寂しくなる。

(平成26年3月27日/1704回)

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2014年3月26日 (水)

通知表

それが選挙を勝つ上で重要であることは十分承知をしているのだが、単に「何とかさんの紹介」というだけで票を入れていただくことを申し訳なく思っている。

票の獲得を狙った夜の飲みニケーションは極力遠慮をしているのだが、放っておかないのが周囲の支援者。「私の為に」と誘って下さる以上、無碍にも断れず、夜ナ夜ナ御一緒させていただくのだが、昨夜は小田急線柿生駅前のろばた焼き「かんとん」に顔を出した。

今の支援者の方々は初選挙以来の方が大半を占めるが、こちらの店主とは学生時代からの古い付き合い。当時、私が代表を務めるソフトボールチームに目をかけて下さって、店主が理事長を務める麻生区のソフトボール連盟に随分と勧誘をいただいた。当時からそちら(=麻生区ソフトボール連盟)に加入していればもう少し票は伸びたかもしれないが、寸での差で宮前区のMさんからの誘いが早くそちらの所属になってしまった。

にも関わらず、その後も交流試合を企画して下さったり、個別指導に当たって下さったりと大変懇意にしていただいた。卒業後はとんと御無沙汰だったのだが、麻生区からの立候補が決まった際に挨拶に伺えばポスターを一番目立つ店の軒先に貼らせていただいた。ちなみにこのブログにたびたび登場する「とっつぁん」を紹介して下さったのもこの方。

が、そんなろばた焼き「かんとん」が店仕舞いをすると聞いて、前述の支援者と伺ったのだが、「私も古希だから区切りを付けようと思ってね」と笑顔で返して下さるのだが、どことなく寂しさがこみ上げてくる。開店以来39年の歴史に幕。「くれぐれも体調だけは御留意下さい」と勘定を済ませた。

さて、本題。市の主要な人事は議会の同意が必要。年度最後の定例会とあって最終日には副市長及び教育委員の人事に関する議案が上程された。人事案件はおよそ黙って承認するというのが慣例なのだが、それだけの大事な人事を判断する為に配布される議案は氏名と略歴のみが記載されたA4用紙1ページのみ。再任であればまだしも新人を承認するのは判断材料が乏しすぎる。ましてや市の教育委員ともあれば尚更のこと。

ということで教育現場の話なのだが、市内小学校は修了式を終えて春休み。終業式といえば「通知表」。今は1~3の三段階評価なのだが、その大半が「2」であって「1」と「3」は本当に稀なのだそうだ。そのへんの比率が気になるところだが、それ以上に保護者の懸念はその呼び方。「通知表」とか「通信簿」とは言わないらしく、本市の場合は「のびゆくすがた」というのだそうだ。

そのへんに変な意図が隠されているようなのではないかとスグ穿った見方をしてしまうのが悪い癖だが、もう一つはやはり混合名簿。男女混合に全て「さん」付けの名簿は保護者の間では不評だそうで...。そんな現場の声がどこまで伝わっているか。教育委員が担う責務は大きい。

(平成26年3月26日/1703回)

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2014年3月25日 (火)

白山愛児園

「これにて閉幕致します」との議長の言葉にて第一回定例会も閉幕。役所は一気に退職者の送別モードとなる。

公務員人生四十年、長年の職場に別れを告げる方々は少なくない。ちょうど私が生まれた年の採用にほぼ重なるから私のこれまでの年月を公務員としての仕事に捧げてきたことになる。時折しも本市の政令市への移行時の大量採用。まさに川崎市の発展を目の当たりにしてその発展を支えてきたのがこの世代。随分とヨイショしてしまったが、人生の第二ステージでの活躍に期待している。

さて、消費税の増税前の駆け込みは何も日用雑貨ばかりではない。年度末の竣工を目標に進めてきた幾つかの施設の開所式が予定されていて、その一つ、白山愛児園の竣工式にお招きをいただいた。とにかく郵便物が多い。どこかに埋もれてしまったらしく、「センセイ、本日、施設の開所式ですが、出席されますよね」と心配の御電話をいただいた。不甲斐無い市議で申し訳なく思っている。

各方面の挨拶では児童虐待防止条例の功績が称えられたり、議員各位への謝辞が述べられる挨拶をどことなくこそばゆさを覚えつつ、じっとだまって聞いていたのだが、確かに本市の児童虐待防止条例は「一部の会派を除く」議員立法による賜物。いつもやる気はあるのだが、周囲に迷惑をかけかねないから立案過程には携わらないことは少なくなく、私に限らず採決時に起立をした「だけ」のセンセイも少なくない。

そのへんが「こそばゆさ」に繋がっていると思われるのだが、それでも当時は「たまたま」会派の副団長を務めていたから深夜までの長時間に亘る審議には付き合ったし、県内に数箇所しかない自立支援施設を御忍びで訪ねて話を伺ったりもした。そんな条例制定も後押しの一助になったか、紆余曲折を経て今回の竣工となった。

都心のベッドタウンとしての機能を担ってきたこのエリアも居住年齢の変化に伴い、ここ数年間で小中学校の統廃合が行われることになった。その跡地活用を巡っては協議会が設立され、合意形成を図るべく何度と無く協議が重ねられてきたのだが、児童養護施設ともなれば尚更で明日ママに見るまでもなく一部の偏見も根強い。幾度と無く頓挫しかねた協議を続けてこられたのも偏に地域の発展を願う住民の方々の地元愛。

「児童養護施設」「地域の子育て支援」「地域交流」という三つの機能を連携させた総合児童福祉施設を目指して協議を重ねてきた「北部総合児童福祉施設に関する地域協議会」の皆様こそ設立の立役者ではないかと。そんな施設の為にと寄贈された児童図書は8千冊。元中学校の体育館に保管されていたそうだが、このたびの竣工に伴い、施設に移されることになった。その移動ボランティアの数は100名以上だそうで...。

そんな皆様の地元愛がいつか実を結ぶことを切に願っている。

(平成26年3月25日/1702回)

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2014年3月24日 (月)

重箱弁当

「記録係って何なんだ。走らないとはズルいじゃないか」と、そんな声があちらこちらから聞こえてきた。一人でも多くのセンセイ方に走ることの楽しさを体験していただこうと「あえて」道を譲り、選手の体調管理から送迎、チーム登録手続きから補欠に徹するこの心遣い。そういう縁の下の力持ち的な役割が評価されない今の世の中を寂しく思っている(笑)。

どことなく嫌な予感はしていたのだが、大会前日の午前中に電話が鳴った。「明日、私の代わりに出走していただけませんか?」。元々はみんなの党・無所属の添田勝氏(宮前区)がエントリーをしていたのだが、直前に出走見送りを決め、その代走にわが会派の青木功雄氏(高津区)を入れ込んでいたのだが、別なチームでの出走を予定していた同氏の弟が捻挫にて出走できず、代走を頼まれたことからこちらの代走は山崎で頼むということであった。3km程度であれば距離はどうってことないのだが、いかんせん「記録係」だけに調整不足(やっぱり怠慢だじゃないか)。されど「記録係」である以上、満を辞しての補欠出走となった。日本語の使い方が違うナ。

さて、当日は絶好の行楽日和。ウォーミングアップはエアロビクス。舞台上のインストラクターに合わせてノリだけはいいのだが、動作はぎこちない。その後の開会式には関係者がズラリと並んだ。市長、議長、スポーツ協会会長に商工会議所の会頭、そしてもう一人...そう、代議士バッチのキラリと光るわれらが田中和徳センセイの姿が。何を隠そう川崎市陸上競技連盟の役員だそうで、しっかりと紹介されていた。

当日はFMヨコハマのパーソナリティや福島県の高校駅伝チーム、そして島根県益田市からの遠征に、地元の神奈川新聞社の川崎支局チームは初出場だそうで。そうそう、何も出走だけが全てではなく、走らずとも...。民主党の政策通、織田勝久センセイが応援に駆けつけて下さった。

その手間を考えれば出走のほうが遥かにラクであって、走るのが苦手であればそんなものに付き合っていられるかと固辞しそうなものだが、何故か弁当だけは快諾いただいた。その抜群に美味かった重箱弁当がこちら。本当に美味そうでしょ?そんな差し入れをいただいたのは無所属の小田理恵子氏(幸区)。

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こう見えて私と同じ大学の「少し」先輩なのだが、これがどうも校友会のアイドル的存在らしく最近は「期待の星」の私にお呼びがかかる機会がめっきり減ってしまった(泣)。まぁ相手は女性であるし、これだけ美味い弁当が作れればそれも仕方がなさそうで。

ということで無事に終了した今年の多摩川リバーサイド駅伝in川崎。市の関係者の皆様には随分と迷惑をかけてしまったが、多少は本市のアピールと話題にはなったはず。まだまだセンセイ方の中には走れる人材が埋もれているだけに来年に向けて既にスカウト部長の腕が鳴っているのだが、それにしても市長と議長、四十台コンビだというけれども随分と重めだね~。来年の出走に期待している。

(平成26年3月24日/1701回)

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2014年3月23日 (日)

ムートン

フランスワインの二大産地といえばブルゴーニュにボルドー。どこぞにて春・夏はブルゴーニュで秋・冬はボルドーと聞いた。ブルゴーニュといえばロマネ・コンティ、そうロマコンが有名だが、今回はボルドーの雄、ムートン(ヴィンテージは内緒)を何年かぶりにいただいた。

年数回のワイン会には不思議な縁で繋がった顔ぶれが揃うのだが、各々の近況報告などを伺いながら、おいしい、というか複雑なワインに贅沢なひとときを過ごした。と、そんな話は妬みを生むから紹介しないほうがいいのだが、メシがどうだとかワインがどうだというよりもその場に居合わせる、呼ばれること自体がうれしいではないかと。

つい最近、ミューザではライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による公演が催され、S席2万8千円からD席1万1千円のチケット価格も満員御礼。リッカルド・シャイー氏によるショスタコーヴィチの交響曲第5番が最高だったと「Kセンセイから」伺った。今回の定例会ではそんなミューザの指定管理に関する議案が上程されていて、過日の市民委員会にて審議が行われた。

指定管理料は約7億円/年だから決して安い金額ではない。来年度以降は市が財団に派遣していた職員が市に戻されるらしく、それが市の財政的な事情であればやむを得ないような気がしないでもないが、「芸術に素人の市は余計な口出しはするな」ということであれば話は別。年7億円もの補助金を支出して「あとは勝手にやらせろ」では虫が良すぎやしないか。

クラシックといえども興行の世界だけにフィクサーが暗躍しがちであって、権威主義の色濃く残る社会だけにワインのウンチク同様に玄人が幅を利かせる独特な世界。一流のオケを呼ぶには様々なコネクションが必要。それはホールの知名度や格式の向上には繋がるが、収益性は...。ウィーン・フィルの公演でさえも満員で収支がトントンと聞いた。

権威や格式も大事だが、客やファンがあってのホールであって「補助金」でもある。あれだけの桧舞台、夢の舞台なのだから一般にも広く開放して、地元の小中学生の吹奏楽部や全国吹奏楽コンクールなど誘致してもいいのではないかとK先生。確かに一流も結構だが、やはり音楽の裾野を広げる、音楽を通じて豊かな情緒を育むことこそ本市の最終的な目標とされるべきではないか。

そうそう、前述のゲヴァントハウス管弦楽団はドイツのライプチヒにあるコンサートホール「ゲヴァントハウス」を拠点とするオケだが、そのホール創設により当時は王侯貴族に限られていたコンサートを広く一般市民にも開放し、入場料を払えば誰もが演奏を聴くことが出来たという。まさに一般の方々に門戸を開き、音楽の裾野を広げた功績は大きい。

まもなく新年度。10年目を迎えるミューザの更なる飛躍に期待している。

(平成26年3月23日/1700回)

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2014年3月22日 (土)

赤い手帳

誰かさんの確定申告に見るまでもなく、ある人にとって何でもないことが別な人にとっては大変な重荷となる事例は少なくない。

久々にTさんからの着信があって近所のファミレスで会うことになった。少し前にも登場いただいたTさんは義侠心に厚く、律儀なキャラなのだが、8年前に軽度の脳梗塞を患って以降、後遺症として半身不随に。が、それにめげることなくリハビリに励み、かろうじて歩けるまでに回復を見せた。

それとの関連性は不明だが、腎機能の低下により人工透析の日々を過ごしていたのだが、昨年末に脳梗塞の再発により救急車で運ばれ、緊急入院。一命を取り留めたものの、当時は言語が全く不明瞭。が、それも脅威の回復力を見せて晴れて退院の運びとなった。そんな不運を歎くこともなく前向きに生きておられる姿勢が本人の魅力なのだが、雑談をしていてあることに気づいた。

「Aさんが心配されていましたよ」-「Aさん?誰だっけ?」-「あれだけ親しい間柄だったじゃないですか?」-「う~ん」。「最近、Bさんが…」-「知らないなぁ~」と真剣な表情を見せる。旧知の方々の名前を挙げるのだが、大半が思い出せない様子。まさか...。そんな中でも私のことを覚えていて下さるのだから何ともありがたい。

言語が不自由な上に記憶がこんな状態だから依頼事も要領を得ないのだが、本人の話をまとめるとどうやら退院後に病院側から何かの書類を受け取る必要があった。指定された日時に本人が伺ったらしいのだが、向こうの不手際から書類が間に合わなかった。タクシー代まで負担して訪れたにも関わらず悪びれることもないその対応が癪に障り、私の名前をチラつかせたものの、案の定「あまり効果が無かった」らしく、とっちめてきてくれと。

まぁとっちめる云々は別として、私が行って事が済むならば御安い御用。でも、そもそもに書類って何なんだと聞けば、本人曰く、赤い手帳とタクシー券2枚だと。赤い手帳にタクシー券?赤い手帳といえばもしや...。身体障害者の第一種の方々の手帳は表紙が赤く、通称「赤い手帳」と呼ばれている。されど当人は元々身体障害者の手帳を有しているから改めて申請するようなものではなさそうであるし、ましてや佐村河内氏の例に見るまでもなく市が発行するものであって病院は関係ない。それにタクシー券ってのは...。

ということで翌日から謎解きが始まったのだが、まずは病院への確認。見舞いに訪ねた際に医療相談室の職員と名刺を交換しておいたのが役に立った。事情を説明し、調べていただいたのだが、既存の障害分に新たに言語障害の認定を受けるべく申請手続きを進めていたはずで病院からは申請に必要な診断書を発行済みだという。区役所の保健福祉センターにウラを取ればピタリと一致した。

本人の代理となればセンセイといえども手続きは複雑。また、窓口のイザコザになっても困るので御一緒させていただくことにして、アッシーというか送迎係を務めることになった。こちらにとっては些細なことでも向こうにとっては大変な手間であることは少なくない。

(平成26年3月22日/1699回)

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2014年3月21日 (金)

確定申告

確定申告を終えた。これが極めて厄介な難物で、パソコンやスマホの操作を一向に覚えないオッサンのようなもの。毎年同じ操作のはずなのだが、こればかりはどうも...。ぐうたらな性格が災いして億劫なことは先延ばしにしがちなのだが、とうとう年貢の納め時を迎えて税務署を訪ねることになった。

さすがに最終日ともなれば...と淡い期待を寄せていたのだが案の定、長蛇の列。2時間待った挙句に書類不足にて翌日以降の出直しと宣告された。結局、数日後に出直したのだが、これが前日の混雑が夢のようなガラ空き状態。待ち時間無しの10分程度で手続きを終えた。還付金額は同じで振込みが「若干」遅れるとのこと。だったら数日遅れが断然お得か。でも今回は特別な事情だから...。

さて、待ち時間といえばインフルエンザの流行。うちの息子も患っていたのだが、流行のB型は治りが遅い上に復帰するには医師の許可が必要とのこと。朝一番で小児科を訪ねれば待合室は大混雑。しかもそちら患者だらけで何とも陰鬱、それだけの診察をせねばならぬとは何とも過酷な職場ではないか。かくして小学校の終業式には間に合ったらしいのだが、3月は別れの季節。

年度最後の委員会では退任局長の挨拶が慣例になっていて、その一人となるこども本部長が挨拶を述べられた。若かりし頃は公務員以上に児童文学の作家を志望していたというだけあって役所の中でもキャラが立っているのだが、過去を振り返っての回想録では前市長の下、公立保育園の民営化について語られた。民間に委ねれば質の低下を招きかねないと不安が煽られ、当時は課長としてそんな厳しい批判の最前線に立ってきた。

民営化に反対する勢力が保護者を炊きつけているのだが、随分と罵声も浴びせられた。が、潮目が変わったのは小泉改革。官から民へ、民間で出来るものは民間で。官は余計な介入せずに市場に任せたほうが上手くいくとの風潮が後押しになり、断固民営化を推し進めてきた。そんな功績が評価されての本部長。されど退任の挨拶ではこれまでの経験を踏まえて、「サービスの質に官も民も関係ない。官でも立派に役目を果たしている保育園もあれば民間でも粗末な保育園はある」と。

確かに民営化が既存の公立園の改善も促した。その切磋琢磨の姿勢こそ市民サービスの向上に繋がる。民間が質を高めるのではなく、競争が質を高めるのである。

最近、アダム・グラント氏の本を薦められたのだが、薦めてくれた知人の話によれば世の中には「与える人」、「もらう人」、「損得勘定で判断する人」の3つのタイプがあるものの、最終的には「与える人」が生き方上手ということらしい。もらうことに慣れてしまえば誰かが何とかしてくれると期待から困難に直面した際に自ら克服することが出来ない。

とかく公務員というのは言われたらやるとか受動的、即ち「もらう人」になりがちだが、能動的に自ら動く「与える」公務員を目指して欲しいものではないかと。

(平成26年3月21日/1698回)

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2014年3月20日 (木)

朝勉

その戦いに大義は無いと対立候補者の擁立が見送られた大阪市長選。その不毛な選挙は少なからぬ税金を投じて施行されるほどの価値があったのか否か。

週刊「東洋経済」の今週号。巻頭の「経済を見る眼」には政策を詳しく知るよりも無知のままでいることを合理的に選択しがちである「投票者の合理的無知」が紹介されている。「選挙で当選しなければ意味のない政治家たちは、自らの言動を無知な有権者に合わさざるを得なくなる。それに多くの時間を費やす人物が確かな見識を持つに至る保証はどこにもない。むしろ政治家の世界は、ポピュリズムを得意とする悪貨が良貨を駆逐する世界」とあって、政治に携わるものとして戒められた。

そんな政治家の世界において言質を取られるというのは何とも厄介なもの。「市長選の告示日にJR武蔵溝ノ口駅前での第一声は小児医療の無料化を小学6年生までやりますと訴えていましたよね。すぐにでも実現すべきで、検討の段階ではない」と手厳しい。相手陣営のことをよくもそこまで調べ上げるよなぁと。

一方で、市街地開発は住民の利害が衝突するから当然のことながら反対派は付き物。武蔵小杉駅周辺の開発では「対話と現場主義を自らの理念に掲げる以上、反対派の住民とも会って話をすべきではないのか」と執拗に追いつめるも、「事あるごとに関係者との対話を重ねてきた」と強調する市長とは平行線のまま。また、各区にて順次開催されている「区民車座集会」は当初の先着順から申込者の抽選に変更されるというのだが、そこに都合の悪い意見を封じる意図があるのではないかと紛糾。

勿論、いづれも他会派による市長への追及なのだが、そりゃあれだけぶち上げれば綻びも出てくる訳で諌めなければならないことは少なくないが、過度な対立は時として禍根を残し、その結果として市民を不幸な状況に陥らせかねないとも危惧される。対立候補を応援した手前、不本意ではあるけれどもそれが「民意」である以上、順応していかなければならないし、全てが対立するような事案ばかりではないのだから合意できるものは合意していくという姿勢が必要ではないかと思っている。

また、一方でわが陣営の力及ばず落選の憂き目を経験された秀嶋善雄氏が就職のご報告と御礼を兼ねて市連の会合にお見えになられた。世間の見る目は知らないが、世の為、人の為と私欲を捨てて手を挙げたのだから別に恥ずかしいことでもなんでもなく。それもまた天命。官僚とは違った新天地での経験はきっとプラスになるはず。

そう、市連といえばそれが来年の来年の統一地方選挙への布石となるか、市連主催の勉強会が頻繁に開催されることになった。朝の8時半からの開催にも関わらず出席率は極めて高い。ちなみに直近の勉強会のテーマは「大規模災害における広域支援体制」。東日本大震災時に被災地に派遣された本市の医務官を講師に招き、東日本大震災における保健医療福祉支援の実態を伺うとともに今後の巨大地震に備えた効率的・効果的支援の在り方について知識を深めた。

知識を深めるだけではなく早速に市長への提言も行われるのだそうで...。

(平成26年3月20日/1697回)

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2014年3月19日 (水)

記録係

さて、おらがセンセイ、苗字はK姓なのだが、同じK姓の「先生」はもう一人居られて...。地元で書道教室を営むK先生から直筆のはがきが届き、御自宅を伺わせていただくことになった。

小学校の国語教師として子供たちに情熱を注いできたK先生が書道をはじめたきっかけは母親の教育方針。帰宅後は硯で墨を磨り、何度も何度も新聞紙に同じ文字を書いたという。そんな腕を買われて地元の祭事の際には専ら花がけ担当だったというK少年。受付でいただいた御祝儀の倍の金額を記していたのだそうで、当時はその意味が分からなかったというが、ベニヤ板に目立つように貼り出される花がけは注目の的。相手に対する倍返しとはなかなか粋なはからいではないか。

そんなK先生が情熱を注いだのは教え子たちだけではなかった。大洋ホエールズ時代からだと自負する本人は横浜DeNAベイスターズの大ファンで今も足しげく「ハマスタ」に通うのだそうだ。勿論、見るだけではない。教師時代は野球に没頭し、出場試合は500回を超え、当時は「教育界の衣笠」として紹介されたこともあるのだという。

そんな鉄人の中学生時代は野球少年であったそうだが、同時に駅伝部でも活躍をされていたそうで、そんな昔話を伺った。南北格差が著しい川崎市。とにかくヤンチャでがらが悪そうな南部に対して上品な北部。だからスポーツも南高北低に思われがちだが、ところがどっこい。とにかく戦後の駅伝は技術やスピードよりも馬力。農耕作業で鍛えた健脚は市内随一にて向かうところ敵なし。ましてや北部地域は山坂が多く、6kmも離れた学校まで毎日通うのである。そりゃ当然というもので、当時の生田中学校は市内大会の優勝常連校だったという。

ということで、駅伝といえば週末に迫った多摩川リバーサイド駅伝in川崎。時に嫌な顔をされつつも何とか承諾をいただき、以下のチーム編成にて出場が決定。ここ近年の政界再編から会派の出入りが多く、遺恨試合になっても不本意なので、超党派にてチームを編成。なかなかいいメンバーではないかと。3月23日(日)古市場陸上競技場にて午前9時半スタート。読者諸賢の下馬評やいかに。

距離   超党派A    超党派B    超党派C
第1区 押本吉司(民)  石田康博(自)  竹田宣廣(無)
第2区 山田益男(民)  小川顕正(み)  添田勝(み・無)
第3区 岩隈千尋(民)  田村伸一郎(公) 川島雅裕(公)
第4区 木庭理香子(民) 吉田文子(民)  吉沢章子(自)
記録係 山崎直史(自)  原典之(自)   青木功雄(自)
弁当係 小田理恵子(無)

括弧内は所属。「記録係」って何なんだとの声も聞こえてきそうだが...。

(平成26年3月19日/1696回)

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2014年3月18日 (火)

イノベーション

祖父の代にて鍬は手放しているから田んぼのあぜ道で遊んだ位の経験しかないのだが、農家の苦悩を聞かせていただく機会が少なからずあって何か御役に立ちたいと東奔西走を続けている。今は亡き地元の顔役から「御用聞きはもう結構。その分野において専門的な職員を育てることこそが焦眉の急、若くてやる気のある人材に期待している」と言われたことが記憶の片隅に残っている。

既存の農家は農家で結構。されどこうすれば川崎市の農業は良くなるということはどんどん検討した上で結論を出していくべきだと思っていて、余計な介入はせずとも挑戦する農家を支援する姿勢位は持ち合わせていたいもの。私が懸念するのはJAセレサとの関係。「そちらに任せておけば何とかなるだろう」と顔色を窺いつつ、施策の検討や実現に二の足を踏んでいる側面はないか。戦略的互恵関係を目指す上でもいかに人材を確保するか、そのへんにカギがありそうだ。

本市はその生い立ちから産業分野に目が向きがち。福祉先端技術の推進を狙う「ウェルフェアイノベーション」や過去に公害を克服する過程で培った環境・エネルギー分野の技術を推進する「グリーンイノベーション」は市が大々的にぶち上げて積極的に推進されているのだが、この未知なる可能性を秘めた農業分野こそまさにイノベーションが求められる。「アグリカルチャーイノベーション」と銘打って川崎市成長戦略三本の矢でどうかと迫ったのだが...。既に京浜臨海部の旧いすゞ自動車跡地には国の国際戦略特区指定を受けた「ライフイノベーション」があることが判明し、3本の矢からはみ出してしまうのではないかと危惧している(笑)。

さて、イノベーションといえば雑誌「WIRED」の最新号のタイトルに「イノヴェイションは世界を救う」とあった。「イノヴェイション」の記述が向こうの雑誌らしい。税込み480円は私の電子書籍「一日一話」よりも安く、買い得感抜群。中でもマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏の特別寄稿「よりよい世界のためにわたしたちができること」はイノヴェイションの可能性に言及している。

ITの世界において巨万の富を築いた億万長者が何故に慈善事業に目を向けることになったのか、イノヴェイションならなんでもいいという訳ではなく、本来のあるべきイノヴェイションとそれがもたらす恩恵が記されている。その一つが貧困の克服。自らは資本主義の信奉者としながらも富裕層における発展が貧困層にまで行きわたるように格差を縮め、貧困層が抱える問題を解決する為に世界中の知性をもっと振り向かせなければならないと。

そんなことを言えばどこぞの政党なんぞは喜びそうだが、世界から見れば日本の格差など「わずか」なもの。と、同時にアフガニスタンにおけるポリオ撲滅の記事-アフガンを治癒する「史上最大の医療作戦」-を読んで世界情勢の複雑さとともに疫病の根絶がいかに困難を極めるものか改めて思い知らされている。

(平成26年3月18日/1695回)

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2014年3月17日 (月)

コピペ

巷ではあの論文のコピペ疑惑が話題を呼んでいるが、どこぞのセンセイの視察報告書は相手の自治体の資料の丸写しだったとか等々、そんな事例は枚挙に暇が無い?。

模倣は文化、真似は決して否定されるべきものではないと思うのだが、今回とて他人様の功績をさも自らの功績が如く有頂天になってしまったところに落とし穴があった。コピペの論文であそこまでのし上がるのはちと虫がよすぎやしないかとそんなところではないか。このブログとてよそのウケ売りだったり他人様を茶化したりしているだけなのだから今日も批判を承知で...。

かねてより気になっていた一冊「イヤならやめろ!」(堀場雅夫著)を読んだ。大正13年生まれの創業者が社員に語るメッセージは示唆に富んでいて多くの教訓が含まれる。会社経営も人生同様、順風満帆時以上に逆境時こそ真価が試されるもの。そんな不遇時代について記された箇所があって、最近ではバブルの前後の話。バブルの頃は値段も聞かずに「とにかく持って来い」と。それはそれで幸せなことなのだが、やはりわが社の技術とか本当の商品価値が伝わるのはバブル崩壊後のような厳しい時代のほうだという。

そして、中小企業が日本の大企業にモノを売るのは大変だという創業期の苦労話も紹介されていて...。モノ自体を見る前に会社の履歴書を持って来いと言われる。創業が何年、資本金が幾らとか、従業員は何名、売上げはどうだとなるのが日本。が、海の向こうの米国ではモノの善し悪しだけで会社の規模は関係ない。堀場製作所の最初の商品の価値を見つけてくれたのは米国だったと。

まさに人も同じ。大企業に勤めているからエラいとか霞ヶ関の官僚だから優秀だなどと羨望の眼差しが注がれやすいが、知られずとも有望な人材は在野に埋もれていて、そんな方々との交流を通じてその人の魅力を発見することが人生の愉しみではないかと思うのだがどうか。

さて、周囲との軋轢を生まずに村の秩序を守るようにという慣習が色濃く残る営農社会。それはそれで大切な価値観なのだが、物言わぬ大人しい方々だけに行政もやっつけ仕事になりやすい。そのへんが如実に現れているのが、今回の大雪被害への対応。とりわけ農業収入のみに依存している方々にとっては死活問題になりかねない事態なだけに安穏としていられるほどの余裕は無い。

国会において農林族などといえば何かそれだけで抵抗勢力に見られがちだが、本市において農林族を自負する私なのだが、農業施策全般に市はもっと本腰を入れるべきだと思っていて、今回の予算審査特別委員会では族議員の本領を発揮することになった。

本市などは都心に近いから開発圧力が大きく農地がどんどん失われている。されど都市部における農地は希少価値が高いだけに、それだけでも都市農業は大きな可能性を秘めていると信じて疑わないが、その成長を阻害するのががんじがらめの規制と本市の支援体制ではないかと...。明日に続く。

(平成26年3月17日/1694回)

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2014年3月16日 (日)

動画

「権威ある」本会議場にて質問に立つ姿をフェイスブックに投稿したら「動画はどうか?」とのコメントをいただいた。

政治家の問題発言然り全体の中のワンフレーズだけ取り上げてことさら大袈裟に訴えるのは姑息なやり方。されど全体を録画した動画であれば稚拙な内容もバレてしまうし、途中、動揺している場面もあるかもしれない...と敬遠している訳でも無いのだが、動画は市のホームページ上にて閲覧が可能。「勇姿」を見たい方はぜひそちらにて(笑)。

さて、それが新市長の方針だけに「一歩前へ」というフレーズが目立つ川崎市政。「三歩進んで二歩下がる」ならば由だが、「一歩進んで二歩下がる」となっては...。前年度比で大幅な予算増を図り事情が拡充された子育て施策。扶助費を「ぐぅ~っと」押し上げる格好になっているのだが、生活保護も手伝ってか、人件費の削減効果をはるかに上回る伸びは将来の大きな不安材料。よほど大胆な抜本的対策をとらない限り、減少に転じることは無さそうだ。

これまでは市外からの転入等による市税収入の増により救われているが、人口推計によれば本市の生産年齢人口のピークは平成37年であって、平成42年以降は人口が減少に転じると予測されている。待機児童対策に中学校給食、小児医療費の助成と予算の拡充をするのは結構だけれども財源の捻出にあたっては何らかの事業のスクラップ&ビルドがなされるべきところをビルド&ビルドでは財政がもたない。スクラップはどうするのかと人口減少社会への対応を聞いたのは政務調査会長の嶋崎嘉夫氏(川崎区)。

市債の目的は世代間負担の均一化。市債の償還は30年が一般的だから平成12年以降に発行された市債の償還は平成42年以降となり、本市の人口減少時代にズシリと圧し掛かる。人口動態と租税負担を考慮した市債管理の必要性と総額2千億円を超える基金の活用策を説いた。まさに本市の置かれている財政状況を上手く説明されていて、この人の質問こそ動画で見るべきではないかと思うのだが...(ちなみに時間は30分)。

そして、最終日にはわが会派の団長、石田康博氏(宮前区)も登場。本市バス事業は自動車運送事業会計として独立採算制となっているが、新たな経営健全化計画の策定に向けて運転手の官民の給与格差等を追及するとともに一般会計からの繰入金や国における制度変更に伴う同会計への影響等について鋭くメスを入れた。

こういう方々こそわが「自民党」会派を支える貴重な人材であって、どんどん目立っていただかなければならないのだが、そういう方々は得てしてキャラが立っていることが多く、政策論争ともなれば周囲との軋轢が生まれやすい。ということで私のような調整役の出番となるのだが(えっ調整になっていない?)、同じく調整役の一人、多摩区の健ちゃんこと廣田健一氏(多摩区)は南武線の橋上駅舎化と自由通路等について質問を行った。

(平成26年3月16日/1693回)

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2014年3月15日 (土)

入念

予算審査特別委員会はセンセイ方の発表会の場。事前に数日間の調査研究日が用意されるのだが、その期間は発表会に向けて各々の入念なチェックが行われることになる。私も「入念」だったつもりなのだが、そちらから見たら暇そう、いや、余裕がありそうに見えたのか、「おい、やまちゃん」と声がかかった。そんな時は大抵...。

各地に伝わる囃子や伝統芸能等の保存・継承を目的とした川崎市民俗芸能保存会なる団体があって、毎年、各区の持ち回りで発表会が催されている。その際に紅白の餅を配布するのだそうで、とある神社の境内を借りての餅つきが行われているという。

声の主は恐れ多くもそちらの会長を務める御仁だけに御伴、というか単なる運転手を仰せつかることになった。まぁ何とも損な役回りに見えなくもないが、車中では御高説を拝聴しつつ、現地に到着すれば当日の成功を祈りつつ一生懸命に準備にあたっている方々の姿を目にすることが出来た。そんなわが会派の重鎮、矢沢博孝氏(宮前区/6期)は文化財保護の為の補助金と大雪被害への対策について取り上げた。

そして、松原成文氏(中原区)は教科書採択について他。およそ政令市は全市一区にて選考が進むが本市はなぜか4地区となっていて、ならば4地区毎の学力テストの公表など地区ごとの検証がされるべきではないかと詰め寄った。また、開発著しい武蔵小杉駅周辺を含む中原区は転出入が圧倒的に多い。この頃は区役所窓口の混雑がひどいのだそうで、オペレーターを増員して対応中との行政側の回答にその増員が要領を得ていないと反論した。つまらんところに目が行くもので、そのやりとりの最中、ペンを握った市長の手が動いた。ということでこれは改善される見込みが高そうだ(笑)。

そして、ユニークなものはみんなの党・無所属の添田勝氏(宮前区)の介護保険制度に関する質問。本来であれば介護度の改善が目指されるべきなのだが、介護度が軽度になれば利用サービスが限定されてしまうだけに事業者にとっては不都合なことも少なくない。やってもやらなくても報酬が同じであれば怠惰になりやすいもの。ということで介護度の改善に関するインセンティブをどうすべきかというもの。制度設計にもよるがその視点は「いいね!」ではないか。

そして、いつも挑発的な質問で興味を惹くのが無所属の三宅隆介氏(多摩区)。各国間の軍事的な攻防は物理的な空間からサイバー空間へと移りつつある。今後における国家安全保障上の課題となるサイバーセキュリティ。その攻撃にどのように備えるかという情報セキュリティを取り上げた。IT自体が舶来の技術であって情報流出の危険性が付きまとうだけに純国産のソフトウェアを使うべきだと持論を述べる。

確かにその愛国心は分からなくもないが、グローバルスタンダードを利用するメリットは大きい。そのリスク以上にそれを上回る価値を有するから「私は」利用しているのだが、確かに危機意識に乏しい方々も少なくないようでメールの内容などは全て筒抜けと思うべし。怪しいゼニの授受は相対に限るのと同様に機密情報の扱いには注意が必要ではないかと。

(平成26年3月15日/1692回)

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2014年3月14日 (金)

今回の私の質問項目の中に認知症対策が含まれるが、範囲が多岐に亘ることから的を絞って以下の内容を求めた。

まずは介護の中核的な役割を担う地域包括支援センターにおける認知症対応の充実策、顕在化しにくい若年性認知症への対応。そして、近年は医学的な解明が進み早期発見により重症化を回避する事例、中でも本人に自覚症状がなく受診に抵抗感を有する方もいることから一定の年齢時において行う健診に合わせて認知症健診を行う自治体も見受けられるが、本市としての対応は...。

そんな認知症施策における司令塔は健康福祉局の地域包括ケア担当。今回の予算審査特別委員会では地域包括ケアに関するものが少なくない。それもそのはず来年度は地域包括ケアシステムの構築に向けて大幅に予算が拡充される。その柱となるのが、この認知症対策と在宅医療の推進。と、同時に懸念されるのはやはり医療費。本市が運営する国民健康保険事業(=国保)における医療費の適正化を求めたのはみんなの党の小川顕正氏(高津区)。

広島県の呉モデルの成功例を参考に本市でも進むジェネリック医薬品の差額通知の効果額を明らかにした。通知の郵送料1百万円に対して、効果額は1千4百万円。その差額の1千3百万円が削減分となり、自己負担額を3割と仮定すれば医療費全体では4千2百万円の医療費圧縮が図られた格好になる。そんな効果は大々的に謳われたほうがいい。私が呉モデルの視察に訪れたのは昨年の10月。その状況は過去のブログ(平成25年10月25日掲載分)に詳しいが、当時の試算では本市において医療費全体で7億円の効果が見込めたはず。まだまだこれから...。

が、私が聞いた限りでは呉市の成功の要因は一般会計から同会計への法定外の繰入を認めない方針を断固貫いたこと。そのへんに市の本気度が見て取れる。と、なるとどうなるか。今までは不足分を税で賄ってきたものが、そちらが見込めないとなると保険料に上乗せをせざるを得ない。されど、独立採算の特別会計となっている以上、それこそが本来のあるべき姿であって必然ながら同市の保険料は県内で一番高いという。でも、それが医療費圧縮を促す原動力。ちなみに、本市の場合、一般会計から同会計への繰入金は117億円(内約半分の60億円が法定外)となっている。

そう、このブログも独断と偏見で記しているから本命のスペースが狭くなりがち。市長の候補者に名前が挙がるだけあって言うことのスケールが違う。本市のグランドデザインを求めたのは吉沢章子氏(多摩区)。国は強靭化に御執心だが、「強靭化」とは何ぞやと。本市も強靭化するにあたっては「強くしなやか」が大事。「強くしなやか」といえば「竹」が如く。竹のしなやかさは「節」があればこそ。と持論を展開された。そんなコンセプトを有した質問には水素エネルギーネットワークや環境共生都市の実現等々が含まれる。

当日は3.11だけに防災や危機管理に関するものが少なくなかった。地元の消防団としても活躍する青木功雄氏(高津区)は区が実施する防災訓練が形骸化していないかと詰め寄り、工夫改善を求めた。

(平成26年3月14日/1691回)

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2014年3月13日 (木)

水道庁舎

エラいセンセイ方の権威の象徴が如くおよその市には議会棟というものが存在するが、本市では市役所の第二庁舎がその役割を担っている。その「権威ある」庁舎の中には上下水道局が陣取っていて、通称「水道庁舎」と呼ばれているのだが、それもそのはず。過去の水道事業の利益によるものらしく...。

「余計なことを告げ口されたらかなわん」との思惑かそれとも単なる権威の象徴か、上階の会派控室の出入りは課長級以上なのだが、そんな経緯も手伝ってか、課長はおらずとも時折、水道部門の若手職員が部屋を訪ねてくれることがある。帰り際に「たまには夜の懇親会にもぜひ...」と誘ってくれる心遣いがうれしい。

今でこそ上下水道部門が統合され、一つの局になっているが、かつては水道は水道局、下水道は建設局下水道部。庁舎が建つのも独占事業の成果なのだが、行財政改革によって捻出された水道事業の利益をどうするかがちょっとした話題を呼んでいる。行革の効果は市民還元すべしと前市長は水道料金の値下げを公約に掲げ、現在は時限措置ながらも月額50円の水道料金の減額が実施されている。そんな雀の涙程度ならば老朽給水管の更新に充当すべしとかの声もあるが、塵も積もって全体の効果額は年間約4億5千万円也。庁舎が建つ位だから浮いた利益を一般会計に繰出してもいいじゃないかとの声もあって...。

が、一方の見合い相手の下水道事業には一般会計から多額の繰入が行われている。雨水公費・汚水私費の原則に基づくものの、中には基準外の繰入もあって過去に議会から厳しい追及を受けてきた。組織も統合した以上、上下水道の両会計も統合すれば「うまく」回るんじゃないか、されど一緒くたになれば救済される下水道側に甘えが生じる上に独立採算性の原則を損ねることにもなりかねない。と、組織再編の成果と業務効率化、会計統合の論戦を挑んだのは原典之氏(中原区)。

さて、毎年この季節になると資産報告の資料提出を求められる。「家屋」「車」「定期預金」の有無位はまだ理解出来るのだが、その後には「ゴルフ会員」「骨董品」と続き、極めつけは「船舶」「ヘリコプター」とある。さすがセンセイ方、庶民とはスケールが違う(笑)。本市にもヘリコプターがあってぼちぼち更新の時期を迎えていると聞いた。本当に更新の必要性はあるのか、業者にそそのかされて機種選定がおざなりになってやいないかと詰め寄ったのは橋本勝氏(多摩区)。

更新の理由は購入から20年が経過し、初期部品の製造中止等によるものらしく、後継機はより大型化されるとのことだが、その主な利用用途は他都市からの応援要請や山岳救助だけに大量輸送が可能で高機能の機種は本当に必要なのかと問い詰めた。業者は市民の利益より会社の利益を優先しがち。必要性こそ否定しないものの、出動回数にその目的を鑑みればむしろコンパクト化が時代の流れではないか。スマホとてあれだけの機能がありながら利用機能はほんの一部だけ。

来年度は有識者を含めた検討が本格化するとのことだが、市民目線での検討が進むことを願っている。

(平成26年3月13日/1690回)

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2014年3月12日 (水)

おしどり夫婦

少なくともこれまでにそう言われたことは一度となく、まず今後も言われることが無いだろうということは察しがつくのだが、さりとて、絶縁の危機に晒されることもなく、適度な距離感を維持しつつ今日を迎えている。

そんな夫婦関係に水をさすかのように「速達」を含むカタログ関係の郵便物が立て続けに6通も届いた。中には自筆の手紙が添えられていて、「資料請求ありがとうございます」との後には「中々出会いがない貴方に...」とか「そろそろ真剣な出会いを...」という文章が続く。どなたの心遣いか知らぬが、せっかくの機会だけに少しだけ...いやいや仕事が。

さて、今日も懲りずに予算の話。財政の健全化はプライマリーバランス(=PB)の黒字化にあるといっても過言ではなく、そのPBの解説は以前のブログ(平成26年2月11日掲載分)に譲るが、来年度の当初予算案におけるPBは42億円の「赤字」。そう、来年度は消費税の増税の影響で予想を大きく上回る収入が見込まれている。であれば、市債発行を公債費未満に抑えることでPBの黒字(=前年度に対する市債残高の減少)転換を図るという選択肢もあったはず。

単に前年度比42億円の市債残高が増えたという単純な話ではない。その42億円には毎年の金利が上乗せされるだけに年利1%としても利子だけで10年間に4億2千万円の支払いが生じることになる。平成27年度以降はPBの黒字化が見込まれるとのことらしいのだが、今回の事前調整においてはその信憑性と根拠について説明を求めた。やや専門的な話になるが...。

自治体における行政需要と財源の差額を埋め合わせるのが「地方交付税」なのだが、地方交付税自体の原資は国税5税の一定割合と定められており、当該年度の税収入により額が左右される。ということで、交付すべき額と実際の調達額の間に乖離が生じる訳で、それを交付税のダブルスタンダードというのだが、その乖離を埋め合わせる為に考案されたのが「臨時財政対策債(=臨財債)」。

その臨財債の発行を自治体に認めることで帳尻を合わせ、その返済は国が面倒を見るという建前になっているのだが、実際は後年度の交付税算定の数式に含められるだけの話。ならば市債ではなく国債として発行されるべき類のものであって、本来であれば交付税の支給額を財源に合わせるか、支給額分の財源を別途用意するかのどちらかなのだが、その決断を先送りした措置だけに自治体には臨財債に対する不満が根強い。

平成27年度以降は消費税の増税効果により自治体の行政需要と財源の差額が縮小することになるから必然的に臨財債の発行額も減少し、結果、市債の発行以上に過去の市債返済を意味する公債費が上回ることでPBの黒字化が図れるということらしい。が、今回の予算編成がそうであるように公約の実現の為に公債費以上の市債を発行するようなオペレーションも事実上可能なだけに...。杞憂に終わればいいのだが。

(平成26年3月12日/1689回)

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2014年3月11日 (火)

三回忌

ネオン街には詳しくとも仏事には疎いもんで、「三回忌とは2年目、昨年です」とご指摘をいただいた。

自衛隊募集相談員会の主催による恒例の自衛隊入校・入隊予定者歓迎会が催され、不肖私も御招きをいただくことになった。若干の増減は見込まれるものの本市内からは過去最多となる67名の方がこの4月から国防という崇高な任務に従事することとなる。

式次第の最後には入隊・入校予定者からの御礼の挨拶が予定されていて、代表者が挨拶を述べたのだが、当人のきっかけとなったのは3年前の東日本大震災。当時、大学生だった本人は被災地のがれき撤去のボランティアに参加した際に見た自衛隊の姿が志望動機となったよ語った。あの東日本大震災が人生の転機となった方々は少なくない。こんな時代に社会への不満をもらすことなく、世の中の為に貢献したいと挑戦するその姿勢を応援したいと思っている。

あれから3年。本来であれば被災地にて鎮魂の祈りを捧げるべきなのだが、どうにも身動きが取れずにもどかしさを抱えつつ、予算書と向き合う日々。以前のブログにも記したが、未だ復興道半ばの被災地において一向に進まない下水道インフラ整備。被災地からの要請に本市として手を差し伸べるべきではないかと前回の定例会の際に検討を指示しておいたのだが、今般の事前調整において実現が図れるメドがついたと報告を受けた。

昨日から予算審査特別委員会も議場での質疑がスタート。明日以降、順次紹介していく予定なのだが、ドブ板からさすがと思わせる内容まで様々。事細かな数字が羅列する予算書と同時に配布される資料には項目の欄に二重丸や一重丸が付いている。二重丸は来年度からの新規事業、一重丸は前年度から予算が拡充された事業ということになっていて、それらを拾って「この具体的な内容は何か?」などと聞いておけばそれなりの質問が出来上がるという「便利な仕組み」になっている。

そして、「あの予算は私がつけてやったんだ」との手柄話はエラいセンセイの十八番。が、そもそもに予算の分捕り合いは右肩上がりの経済成長時代の遺産であって、本来であれば今後においてどのような財政運営を目指していくのかということが議論されるべきで、歳出削減や市債の抑制を含む将来負担の軽減の視点こそ議員の本分ではないかと思うのだが...。

そんなドブ板的な質問は聞いているのも結構しんどい。これだけ大勢のセンセイ方と市の中枢を担う幹部を拘束する以上、もう少し勉強してから臨むべきではないのか。と、私が思う位だから他は推して知るべしであって、市の幹部連中も不満こそ漏らさぬが質問を聞いている表情が全てを物語っている。

かくいう私もどうやら質問が短くなりそうなのだが、短い分、誰もが好き勝手に読めるこのブログでは「しっかりと」解説をしておかねばと思っていて...。

(平成26年3月11日/1688回)

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2014年3月10日 (月)

タネ銭

代表質問を終えたわが会派の論客、尾作均氏(麻生区)。あれだけ晴れの舞台に立てれば異論はないだろうと思っていたのだが、どうやらそれでも物足りぬようで...。

代表質問に登壇した人物はその後の一般質問や予算審査の質疑は控えるべしという「不文律」があるのだが、それもそのはず。代表質問の質問者は100ページにも亘る原稿を仕上げる責任者。会派の正副団長が手伝ってくれるとはいえども相当な体力を消耗するからその後の連投は厳しい。そんな当事者への配慮だけに大人しく休んでいて下さればいいのだが、何故か後輩の指導に余念がなく...。

その助言は確かに傾聴に値するのだが、長い話に付き合うのは「億劫」。そぉ~っと姿をくらましていたのだが、運悪く、もとい、幸運にも御教授いただくことになった。テーマはコミュニティバス、そう、コミバス。前市長は受益者負担の原則を盾に「補助はしない」との頑なな姿勢を貫かれていたのだが、現市長は公約にニンジンをぶら下げた。選挙の結果はハナ差の勝利だからその公約がなければ...。

どれだけ批判を浴びようとも原則を貫く、それはそれで本市の財政事情を憂慮した一つの方針なのだが、有権者はニンジンに弱いもの。ということで新市長の就任後、運行に必要な車体購入の一部を補助する方針が示された。運行経費の一部を補助金として支出すべきだとの意見もあるが、経費補助は永続的なものとなるだけにジワリ財政を圧迫する上に自助努力の意欲を削ぎかねない。公約である以上、車体購入の一部補助金に留めた判断は第一歩として評価しつつも、車体購入に要する資金や運転手の給与をどうすべきか。

事業が軌道に乗れば日々の運賃収入を充てることが出来るが、当面の間の資金調達は...。ゼニに困れば銀行の出番なのだが、彼らとて慈善事業ではないだけにしっかりと金利をもらわねばならぬとのスタンス。最初のタネ銭だけあれば何とか...。公共性を備える上にそれなりの収益性が見込めるのであれば無利子貸付のほうが永続的な運行経費の補助よりも実用的且つ財政負担が少ないのではないかとそんな話であった。

そう、つい最近、こんな相談があった。地元の町内会が会館を建設するのに土地を探していて、未利用の市有地を有償にて賃借する方向で交渉が進んでいるという。単独でそれを払い続ける財政的な余裕はあるのだが、その市への支払いの上に会館の建設費返済のダブルとなるとさすがに...との悩み。

その支払いの原資は町内会費、それが結構な世帯数であって、もう何十年も続いている町内会だけにとりっぱくれの心配もなく、銀行から見れば「超」優良顧客となるのだろうが、とにかく金利はバカらしい。コミバスへの無利子貸付以上に好案件だと思うのだが...。

(平成26年3月10日/1687回)

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2014年3月 9日 (日)

料理人

最近、昔の仲間との雑談で久々に「マネシタ電器」の言葉を聞いた。年配者に詳しいが、「マネシタ電器」はかつて松下電器が他社製品を真似た商品を出し続けたことに由来する隠語だが、当時は全国に張り巡らされた販売網を誇る同社にとって他社との同等品を作れば圧倒的に有利であった。

「あれは真似だ」なんて言われるけれどもどこに真似のない商品などあろうか。ならば他社を揶揄していないでそれだけの販売網を負けずに作ればいい話であって、そんな切磋琢磨こそ国の発展に資する側面はないか。真似は商品に限らず人も同じ。人の振り見て我が振り直せ、いい面のみを模倣することで人としての成長が期待できるのも同じ理屈。

どこの世界にも模倣は付き物だが、どこぞの国が如く特許侵害や違法行為なんてのは言語道断で決して許されるものではない。されどそんなやったもん勝ちの隣国といえどもおいそれと真似できないのが、寸分狂わぬ鉄道の運行時刻。たかが1分の遅れでお詫びのアナウンスが入るのはわが国位なもの。その緻密さと律儀さはわが国の魅力であって、それが日本人の繊細な味覚と世界に誇る和食文化に繋がっている。

さて、横浜市在住のH氏が武蔵小杉界隈の焼鳥屋にハマっているとの情報をキャッチした、キャッチしたというよりも単に本人からのお呼びがかかるだけなのだが、「どうせなら...」と都内の焼鳥屋を御案内することになった。路地裏にこじんまりと佇むその店はカウンター8席のみの限定。都内の「超」有名店で修行を積んだという新進気鋭の店主が焼く焼鳥は絶品。日本酒とワインの銘柄も充実していてまさに知る人ぞ知る隠れた名店。舌の肥えたH氏も「これは旨いっ!」と膝を叩いた。

仕事を忘れて旨いモンに舌鼓を打つというのはまさに贅沢。数ある中でも料理人こそ羨むべき職業ではないかと思っていて、たとえ一流には届かずとも多くの人々を魅了できる料理人という人生を選択した方はスゴいと思う。

最近、読んだ中に知人の指揮者、中島章博さんのエッセイがあって、指揮者と料理人の類似性についての考察が興味深い。一般的に指揮者はマエストロ(maestro)と称されることが多いが、「マエストロ」はイタリア語及びスペイン語の記述。英語ではコンダクター(conductor)。ではフランス語ではどうなるか。発音は別にして「chef d'orchestre」と記載されるのだそうで、意味としてはオーケストラのチーフ、されどチーフは「シェフ(料理人)」に繋がる。さすが美食の国フランスだけあってシャレた表現ではないかと。

そうそう、もったいぶっていないで店の名前を教えろって?店名は「鳥さわ」。ここだけの内緒ということで...。

(平成26年3月9日/1686回)

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2014年3月 8日 (土)

取材力

川崎市役所第二庁舎は連日の大盛況。それもそのはず、来週から議場での質疑応答が予定されているだけに事前調整に必死の職員。権威ある議場での質疑ともなればそうやすやすとやらせてなるものかとほんの一握りに限られる。それが議会の威厳に繋がっているのだが本市の場合は...。

制限時間内であれば誰でも自由に質問が出来てしまう敷居の低さが本市の魅力。時としてドブ板の改善的な質問も見受けられなくもないが、一方で役所への睨みは抜群。たとえどんなに「資質が疑われるような」センセイであっても機嫌を損ねないように...との行政側の配慮が行き届いている(笑)。

さて、今回の調査項目に救急医療体制が含まれる。大雪時にひっきりなしに鳴り響いたサイレンが気になっていて、それが雪上の転倒であることは容易に察しが付くのだが、呼ばれれば出動しなければならないのが消防と救急の宿命。消防であれば野焼き通報程度だが、救急ともなれば軽症患者のタクシー利用なんて事例もあったりして...。それが重症患者の緊急事態にどれだけ迷惑をかけているか、救急車の適正利用は自治体の課題の一つ。

今年に入り、いつぞやの報道に救急隊の現場滞在時間の比較が掲載されていて、本市の順位が気になっていたのだが、ここ数年は救急隊と医療機関とのやりとりを年齢や性別、症状などに絞る「川崎スタンダード」の創設や救急告知機関における受入実績に応じた補助金配分の適正化等々の対策を講じてきただけにどうも釈然とせず、現場の話を伺うことになった。

その数字には軽症患者を含まれるらしく高齢者ともなれば外出前の身支度に時間を要することもあったりして。そんな事例を差し引いた重篤患者に特化した滞在時間は平成20年前後のワースト時に比べて3分の2程度(30分以上の現場滞在件数)の改善が図られているとの報告をいただいた。そして、救急医療体制については何よりも市内の医療機関を所管する健康福祉局と現場の救急隊を担う消防局と局をまたがるだけにその連携度合を確認するとともに大雪時の出動状況などを伺えたので資料請求に留めた。

そう、報道といえば綻びが見え始めたSTAP細胞。iPS細胞に次ぐ大発見などと大々的に報道されたが、今にして思えばiPS細胞との比較が随分と目立った。更にその研究の意義や医療分野に果たす役割以上に割烹着姿の女性研究者に注目が集まる。あまりの報道陣の熱狂ぶりに困惑気味の本人。私生活がどうだとかは大衆紙の話題。本屋には彼女が幼少期に愛読した本などというオビ付の本が並んだりもして...それが売れるんだろうナ。

iPS細胞然り、本のオビ然り、話題のフレーズに便乗するのは注目を集める際に効果的な手法なのだが、いま少し価値ある報道にも期待したい。

(平成26年3月8日/1685回)

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2014年3月 7日 (金)

葬儀

この世界には冠婚葬祭が付き物だが、中でも「葬」が圧倒的に多いのは御承知の通り。故人の冥福を祈りつつ、そっと手を合わせる。故人の分まで人生を精一杯生きることが残されたものの使命と知りつつも、そんな悲しい機会は少ないに越したことはない。ましてや老衰や末期がん等、ある程度死が予測できていればまだしも突然の事態とあっては...。

結婚も秒読みだった先輩の不慮の事故。それが不屈の精神力か持ち前の運の良さか奇跡的に一命を取り留めたものの、「意識が戻ることはないでしょう」と告げられて以来、1ヶ月の昏睡状態。それが因縁か私の見舞いを待っていたかのように翌日に天国に旅立った。その類稀なるキャラは多くの仲間に愛され、世間的に名前は知られていなくとも本人を慕う門下生は多い。年明けに婚約者を含めて3人で焼肉を食べたのが最後の機会。そんな先輩との今生の別れを終えた。合掌。

さて、葬儀にまつわる話題は少なくない。まずは香典の額。国会議員ともなれば「文書通信費」なる代物があるそうだが、こちらは全て自腹。何とも理不尽じゃないかと憤慨してみてもどうにかなるものでもなさそうで。およそ相手との関係にもよるが5千円又は1万円。それでも結構な出費となる。

ならば香典返しも受け取らず手ぶらで焼香「だけ」に伺ってはどうかなどと知らぬ輩は好き勝手を言うのだが、それこそまさに天下の笑いもの、その人となりを疑われそう。香典を多く包めば三途の川をすんなり渡れるなんてものでなく、あくまでも「気持ち」の範疇だからそのへんでお許しをいただいている。

過日、知人がある宗教活動に熱心な信者を指して「念仏を唱えていれば報われるというものでもあるまいし...」とつぶやいた。そう、どこぞの宗教を信じているから閻魔様が許してくれるというものではないし、何度も念仏を唱えたからといって極楽浄土に行けるものでもない。本来であれば人の悩みを救うべき宗教も中には「相手の隙に付け込んで...」なんてものもあるからご用心を。

が、何も相手の弱みに付け込むのは宗教に限った話ではない。それは人も同じ。葬儀に参列する理由とて中には故人を偲んで冥福を祈るというよりも喪主に恩を売る為と思われるようなものもありそうで、本人が他界した際などはその必要もなくなるせいか参列者も少なくなりがちなどと聞いた。

そして、宗教といえば政治。それは似て非なるもののはずなのだが、宗教以上に図々しいのがこの世界。故人や遺族を知らずともズケズケと焼香に伺ってみたり、弔電を届けてみたりと。ちなみに私の父の葬儀の際には何の面識もないはずの民主党の衆議院議員から弔電が届いた。新聞の死亡欄の方々全員に弔電を送っている可能性が高く、事情を知らぬ方であれば何とも立派なセンセイだと思われるかもしれない。

自らが焼香に伺う際には弔電を不要としていたのだが、うちの地元でも他の政党のセンセイ方はのべつくまなく弔電を送られるのだそうで、それらの弔電を読み上げて私の(弔電)がないのは不本意だと喪主自ら御連絡をいただいたことがあった。その心遣いが何ともうれしい。

(平成26年3月7日/1684回)

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2014年3月 6日 (木)

日進月歩

今日はわが会派の代表質問の回想から。「検討する」のオンパレードはまさに糠に釘。まさに役人の春到来を告げるが如き答弁の中にもキラリと光るものが全くない訳でもない。

横浜市営地下鉄3号線の延伸についてはこのブログでも何度か取り上げてきたが、区民の期待度が高く、また、私にとっても最重要課題の一つ。長年の懸案に終止符を打つ為、横浜市の中でも最大会派となる「自民党の」センセイ方と勉強会を重ねつつ、実現に向けた機運を高めてきた甲斐があってか、来年度に横浜市が3千万円の調査費を計上したことは過日の記事の通り。

「一緒にやろう」と(横浜市が)まずは一歩を踏み出したはいいけれど「まさか川崎市はハシゴを外さないよな...」というのが向こうの懸念。横浜市の積極姿勢に遅れてはならぬし、本市とて恩恵を被るのだからそれ相応の負担をせねばダメだぞとキツく行政にハッパをかけておいたのだが、横浜市が実施する調査に対しての協力姿勢が示されるとともに事業費についても(川崎)市域分の補助金は(本市が)負担して然るべきものとの回答が「初めて」示された。ということでこれが実現に向けたルビコン川となることを期待している。

そうそう、答弁にキラリと光るものがあれば質問の中にもキラリと光る内容があった。最近は都市の魅力を高める為にWiFiの整備を自治体が進める事例が見受けられるが、本市でも市長が公約に掲げたWiFi化計画の実現性に内外からの注目が集まっている。

「市内1万箇所のアクセスポイントを整備し、ローミング料などで通信業者から収益をあげる新しいモデルを作る」というものだが、既に民間事業者が整備を進めているのだからあえて行政がやる必要性はどこにあるのか、ローミング料などで収益性を上げるようなモデルは実現可能なのか、有識者を含めた検討会議を立ち上げるとのことだが、公約に掲げた以上、それは「検討」のレベルではなく、どう「実現」するかのレベルではないのか等々厳しい批判がつきまとう。

そして、何よりもドッグイヤーといわれるITや通信の分野ではインフラ技術は日進月歩の世界。当代随一といわれるインフラを作ったはいいけれど10年後には既にその技術が枯渇していて...なんてことも想定できなくもない。実はそんな事例が本市にもあるらしく...。

昭和63年頃の話だが、本市では市内の下水道の配管内に光ファイバー網を張り巡らせてそれを民間に貸し出すことで収益を上げようというモデルが検討され、実は既に実現がされているのだが、現在の民間からの使用料収入は年間310万円。当時の投資額はイニシャルのみで9億8千万円だそうで、まずはそちらの検証をすべきではないかと詰め寄っている。

同じ轍は踏まぬようにとのことなのだが、歴史は繰り返すからなぁ~(笑)。市長の肝いりとなるWiFi化計画は果たしてどんな内容となるか、私どもに課せられた責任は重い。

(平成26年3月6日/1683回)

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2014年3月 5日 (水)

狭間

「大筋合意は困難」と甘利大臣。TPPを巡る日米関税協議が難航と聞いた。過日、このブログでも紹介した「獺祭」の旭酒造会長の著書には関税の話も登場する。確か台湾の事例だったと思うが、日本酒の関税率40%に対し、ワインは10%、英国のスコッチは0%だとか。

何でも原則は40%ながらもワインはフランス政府からの働きかけにより低減された経緯があるらしく日本酒もぜひと外務省に問い合わせたところ酒販業界は酒税を握っている財務省の支配下だからそちらからの依頼でもあれば...云々ということだったと思うのだが、そのへんが省庁間の垣根の高さを象徴するエピソードであって、依頼がなければ動かないなどというのはまさに官僚意識そのもの。そんな「制度の狭間」の事例は枚挙に暇がないが、最近、支援者からこんな相談が寄せられた。

認知症の妻を抱える御主人からの相談で当日は当事者となる奥様を連れ立って当方の事務所を訪ねていただいた。認知症の患者を抱える苦悩は家族にしか分かり得ない。巷の視線というか偏見を避ける為に自宅に閉じ込めがちになりやすいが、本人にはその意識がないから勝手に施錠を開けて出てしまう。それが昼間ならまだしも早朝や深夜に近隣のインターホンを押されては...。徘徊の当事者を懸命に探す家族、当事者が発見されたのは新宿駅だったとか...。そんな苦悩が家族の健康を蝕む原因となる。

また、そんなイライラ感が募れば時として罵声となって当事者に向かう。そうなると当人も萎縮するからそれがストレスにも繋がってビョーキの進行を早める結果にもなりかねない。かくも壮絶な状態の家族にとって最後の頼みの綱はやっぱり行政。その第一関門の窓口対応で躓いた。その言葉だけみれば何も目くじらを立てるほどの内容でもなさそうだが、藁にも縋る想いで訪ねる家族は真剣そのもの。「事情は分かりますが、介護の認定が下りるかどうかは知りませんよ」。そこに相手に寄り添う当事者意識があるか否か。それが行政への不満を募らせる元凶となる。

最近は認知症の原因解明も進むから発見が早ければ進行を遅らせることも可能。振り返れば数年前から予兆は見られたのだそうで今となっては後悔の念も残る。が、仮に早期に発見出来たとしても認知症の専門家の不足。

そんな患者に朗報となるか。この5月には宮前区の潮見台に認知症疾患専門病院「かわさき記念病院」が開院し、認知症疾患医療センターとして市内の中心的機関を果たすことが期待されているが、それが地域ケアに浸透するにはまだまだ程遠い。そして、今後、懸念されるのは何といっても年齢。認知症も介護保険制度の一つだからその枠組みの中で捉えられがちだが、若年性認知症への対応はどうか。制度の狭間となるだけに若年性認知症は蚊帳の外になりかねない。

本屋を物色していたのだが、東洋経済の今週号の見出しは「認知症」。その巻頭には元オーストラリア政府・首相内閣省のクリスティーン・ブライデン氏の寄稿が掲載されていて、若年性認知症の悩みが綴られている。今日から予算に関して集中的な審議が行われる予算審査特別委員会。さて...。

(平成26年3月5日/1682回)

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2014年3月 4日 (火)

東京ドーム

いつもは小難しい文章とにらめっこだけに、たまたま手にした本がいい気休めになっている。日本人の私には似つかわぬことは重々に承知の上だが、何といってもカッコいいのが魅力であって、確かに住んでみたいと思わせる街の一つ。そんなニューヨークの日々の生活を描いたエッセイ、岡田光世さんの「ニューヨークの魔法のじかん」。そう、息抜きといえば...。

貰いもののチケットがあって、仕事帰りにいつもの社長を連れ立って東京ドームに顔を出した。東京ドームといえば...ローリングストーンズ?否、昨年はバレンティンの最多HRに田中将大の最多勝と記録尽くめ。そして、東北楽天の優勝と何かと話題の多かったプロ野球だが今年はどうか。ということでジャイアンツのオープン戦に。

客席には随分と余裕があって野球の観戦というよりも世間談議がメインとなった。酒席のタブーは政治に宗教、プロ野球なのだが、御法度ってことはそれだけ白熱する証拠。何でもござれとばかりに都知事選の総括からビットコインの破綻、被災地の観光地化と話は進み、ようやく今年のペナントレースの予想に。

こちらはG党だが向こうはドラキチ。が、予想は「G」のダントツ優勝で一致した。あくまでもペナントレースの話。その理由はいつもの社長曰く「クライマックスシリーズ(=CS)が原因」と。最近、元Gの仁志敏久氏と野村弘樹氏による共著「プロ野球向上委員会」なる本が上梓されている(ちなみに既読)が、こちらも負けちゃいない。いうことでしばし野球談議を...。

CSがない頃はペナントレースで優勝しなければ日本シリーズに進めない。それだけに圧倒的強さを誇るジャイアンツに対して各チームともエース級の看板投手をぶつけてきた。が、CSが出来てからはシーズン中は3位以内に入れば、その後のCSで一か八かの下克上を狙うことが出来る。「G戦は捨てて他球団で確実に星を稼ぐことで何とか3位に」というチームが現れた。3位狙いのチームがG戦において看板投手を温存する為、余計にGの独走を許す結果に繋がっていると分析する。

されど、CSがなければペナントレース中に優勝チームが確定すればあとは消化試合になりがちであって、最後までファンを惹き付ける為に考案されたのがCS。その枠組みはセ・パともに同じであって同じ土俵なのだからどのように優勝を狙うかはチームの判断でいいんじゃないかというのが私の意見。その采配を卑怯と思うかどうかは個々の判断なのだが、いつもの社長は気に召さないらしい。

そうそう、スポーツといえば久々にとっつぁんと酒席が一緒になり、その御高説を拝聴することになった。20年オリンピックの東京開催が決定し、否が応でも地元の機運と期待が高まるが、本市などは隣接市なのだからスポーツの振興に向けて何か戦略的に動いていかねばならないのではないか、とそんな話題だったのだが、「スポーツってのは特別支援と一緒じゃなきゃダメなんだよ」と一言。それこそは大事な視点。ソチ・パラリンピックが開幕目前。

(平成26年3月4日/1681回)

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2014年3月 3日 (月)

「ビッグイシュー」

いつの時代も公務員への謗りは付き物。その尻を叩くのが、私どもの役目の一つなのだが、叩けば叩くほど相手を追い込み、切迫感から役所に無駄な仕事が作られてやしないかと心配してみたりもする。

高齢者に対して子育て世代に回される事業費が少なすぎるのではないか。そんな声に押されてか、近年は大幅に拡充されてきた待機児童対策の関連予算。「預けたくても預けられない」保護者の悩みは切実であって、そこに手を差し伸べることに異論はないが、「それだけ安い利用料ならば預けてみようかな」という方々も「保育園を希望している人」として同じ括りにされていることがややこしくしている一因。

保育園に預けなければ「損」と思われる方がいるかもしれないが、その運営には利用料の何倍もの税金が投入されていて財政の圧迫度合いが著しい。他にも市の支援を必要としている分野、そして困っている方々がいるのだから本当に必要としている利用者に限定するとか、いま少し利用料を御負担いただくとか等々、そのへんを議論するのが本来の仕事ではないかと思うのだが、「作れ作れ」の一本槍な諸センセイ方の資質を危惧している。

さて、能ある鷹は爪隠す。古来より智謀の士が世捨て人として姿を隠すことが少なくなかったし、天才建築家ガウディが浮浪者と間違われて気付かれなかった話は有名だが、今日はホームレスの話題。街の美観を損ねると敬遠されがちなホームレスだが、一方で人道的な立場から支援の手を差し伸べるべきではないかとの声も根強く、「人権擁護の意識が強い」本市は過去にパン券支給等の「積極的な」対策を講じてきた。

が、そのパン券が換金されてしまったり、それを目当てに近隣自治体からの流入が相次いだりと必ずしも思うような効果が上がって来なかった面も少なくない。このたび、そんな本市から「第3期ホームレス自立支援実施計画」案が公表された。現在の市内ホームレスは527人で、その9割を川崎区と河川敷が占める。

ホームレスの状況把握やニーズに対応する巡回相談事業、年末年始に食事や医療提供する越年対策事業などが継続される一方、自立支援センターを退所した人が再び野宿生活に戻ることを防止するアフターケア事業が盛り込まれた。社会的弱者を救済するとの名目で様々な対策が講じられるが、それらの中には弱者の救済というよりも事業者の利益が目的になっていそうなものも含まれていたりして...。

野宿生活期間は10年以上が約37%と最も多く、自立支援センターや簡易宿泊所を利用後に再び野宿に戻った「再野宿者」が約45%いたという。生活保護の支給には定宿が確保されていることが条件だからホームレスは生活保護に依存しない方々。生活保護という選択肢がありながらあえてダンボールを選択する彼らの人生哲学は深い。

その事業は本当に望まれているのか、何物にも束縛されず自由に生きる彼らが市の施策を見る目はシビアである。

(平成26年3月3日/1680回)

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2014年3月 2日 (日)

獺祭

自民党川崎市連の新執行部が発足。それが会長の意向らしく市連主催の勉強会を「継続的に」行っていくとのことで早速に政務調査会長名で勉強会の案内、というか通達が届いた。

党本部の勉強会は朝8時半から。そちらに出席するが故におらが所属のセンセイ方は駅頭の回数が少ないと聞く。サボっている訳でも前夜の料亭の飲み疲れではなさそうで、あとはその成果か。ということで眠い目をこすりつつ朝8時に登庁することになったのだが、これがどうして満席に近い。みっちり1時間、私語無し「いびき無し」の勉強会となった。

さて、受験も大詰め。国公立大学の二次試験、東北大では試験開始が30分ほど遅れたというが、その理由というのが保護者の同伴。最寄り駅までの送り迎えならまだしも会場に親が同伴するなんてのはどうも...。

されど、妻曰く、当時から親の同伴はあって対応は各校で様々。母校のS女子大などはここからは受験生だけですと門前払いだが、F女子大では保護者用にVIP待遇だったと聞いた。親の過剰な介入は結婚も同じ。「獺祭」で有名な旭酒蔵の桜井博志氏の著書に補助金のばらまきは業界を低迷させるとあったが、まさに過剰介入や過保護は逆効果ではなかろうか。

さて、親と子の学歴に相関関係はあるか。データによれば一定の関係は見られるそうだが、その一例を以って「学歴格差は親の学歴が原因」と結論を下すには些か尚早ではないかと。その言い分は高学歴であれば立派な職業に就いて、子供の教育への投資も十分に出来るが、学歴がなければ不利な仕事しか与えられず、結果、教育に投資するだけの余裕がないとのことだが、投資すれば一流大学に進学出来るかといえばそうでもなく。

仮に、天下の一流大学を卒業しても冴えない方もいれば学歴などなくとも世に活躍している方は少なくない。おしなべて学歴以上に本人の意欲と行動力、そして、「運」が左右する。「運」といってもスマイルズの言葉を引用するまでもなく本人の意欲と行動力こそが運命を切り開く原動力に繋がっている。

うちの「隣の」小学校などはお受験対策に力を入れているとの評判らしいのだが、私立に行かせるには合格通知以外に公立以上の学費がかかる。それでいて行かせれば将来が安泰かというとそんなことはなく...。本人が社会人として挑戦する為の基礎を養う意味において低廉な金額で均しく教育を受ける機会が与えられることは大事であって、その為にも公立が果たす役割は大きい。

されど身分が保証された公務員であるが故に怠慢もあればどれだけ一生懸命やっても報われにくいという欠点もある。教育委員会にハッパをかけても上意下達で学力が上がる訳ではないから、やはり現場の教師の意欲と行動力に負う面が大きい。最近、1都3県の都立、県立トップ高校長が「首都圏公立進学校校長会」を結成し、首都圏で顕著な私立中高一貫校に対抗との記事を目にしたが、公務員のその意欲を高く評価している。

(平成26年3月2日/1679回)

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2014年3月 1日 (土)

へぎそば

「自ら」を偉人に擬(なぞら)えるなどという芸当は並みの人物にはなかなか出来るものではない。よほどの自信家かそれとも...。

まぁ手柄話というのはあまり耳障りのいいものではない。仕事は堅実にこなしつつ、人前では失敗談を笑って話せる位のほうが人に好かれそうではないか。県議会では自らの功績を破綻寸前だった備中松山藩の財政再建を成し遂げた幕末の偉人、山田方谷に擬えた知事の言動を巡って応酬があったと記事に読んだ。

さて、長い船旅では曜日を忘れがち。そんなことから海軍では毎週金曜日にカレーを食べる風習があり、それが現在の「海軍カレー」に繋がっている。海軍カレーといえば横須賀が有名だが、軍港のまち広島県呉市では金曜日にカレーを食べようという「ハナ金カレー部」の活動が人気と聞いた。

そんなハナ金の夜は会合以外に友人からの誘いも多いから、まず自宅に帰るなどということはないのだが、金曜日の夜(ってことは昨日なのだが、)にぽっかりと予定が空いた。一応、妻に電話を入れたのだが、夏に雪が降るようなもので「用意してる訳ないでしょ」とそっけない一言が返ってきた。ということで、ひとり寂しい夜メシとなった。

うどんといえば「讃岐うどん」。では、蕎麦といえば...。こう見えて蕎麦にはうるさい、というよりも単なる蕎麦好きである。父の仕事の関係で転勤族だった私は長野県が長かったから蕎麦といえば戸隠のそばがお気に入り。つい最近、同僚の橋本勝氏(多摩区)から会合の帰りに溝の口の駅前の酒彩蕎麦「初代」に連れて行ってもらったのだが、「へぎそば」風に盛り付けられたおいしい蕎麦をいただいた。

そう、蕎麦といえば新潟県の「へぎそば」も負けちゃいない。おらが地元に蕎膳「楽」という店があってここのへぎそばが抜群に旨い。駅からはかなりの距離があるからどうしても車利用になってしまうのだが、かなりの人気店で随分と繁盛している。酒の肴も趣向を凝らしたものが多く、お薦めの店。

店の暖簾をくぐれば「いらっしゃい」と元気な店主が迎えてくれる。毎回、駐車場に空きがなく、過去に1度しか利用したことがない上に然したる話もしていないはずなのだが、こちらの顔を覚えていたのは驚き。「久しぶりだね」は社交辞令にしても、「2年ぶり位でしょ」はまさに図星。

「センセイ」と言われるとスグ振り向いてしまうのだが、振り向けばK部長の姿。最近はこのブログも役所の人物評で随分と稼がせていただいているが、向こうから声をかけて来るところに本人の性格が表れている。役所の職員は後ろ向きな気質であることが少なくないだけに前向きでモチベーションの高い職員は貴重な存在。仕事もしっかりとこなしていただいているのだが、この店を贔屓にしているとはなかなかの美食家ではないか。

(平成26年3月1日/1678回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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