なおログ[Blog]

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2014年2月

2014年2月28日 (金)

怒号

午後12時45分。「バカにするのもいい加減にしろ!」と怒号が飛んだ。怒号の主は今回の代表質問者となる尾作均氏(麻生区)。「曲がりなりにも」市民の皆様の負託をいただいた最大会派の質問に対して答弁があまりにも稚拙過ぎやすぎやしないかということらしく、当人だけの責任ではないのだが相手は何とも運が悪かった。

それが上の意向かそれとも職員の怠慢か、手を抜こうと思えば幾らでも手を抜くことが出来るのも事実。局長、副市長、市長とチェックを重ねて手元に届いた答弁としては確かに不甲斐無い内容であって、怒号が飛ぶのも致し方ないような気もするが、私なら言い回しが違っていたはず。「もうちょっと色つけてよ」(笑)。

もとい、温情は仇、時として役所を叱り飛ばす位のことが出来ねば役所から軽んじられるし、有権者の皆様に顔向けも出来ない。まさに今回の質問への意気込みと本気度が窺い知れるエピソードだが、そんな内部の様子は有権者になかなか伝わりにくいものであって、こちらは大した仕事も出来ない以上、それを伝える役目位は担わねばバチが当たるということで紹介させていただいたのだが、一方でそんな険悪なムードの部屋に居ては何とも息苦しくてかなわん。と、そっと部屋を抜け出した。行先は...。

東京オリンピックの開催決定後、初めてとなるだけに今年の東京マラソンは例年以上に注目度が高かった。多くのランナーが大都会を駆け抜ける姿に落選記録更新中の身としては何とももどかしさを抱えつつ声援を送っていたのだが、本市においても恒例の多摩川リバーサイド駅伝が迫る。ここ数年は会派間の対抗戦を企画してきたのだが、最近は会派離脱が相次いでチーム出場が可能な会派は自・民だけとなってしまった。

2チームだけではちと寂しい。他の会派の中にはチーム4名までとはいかぬまでも「個人なら挑戦してみても...」というセンセイもいるのではないかと、そういうこと「だけ」は気が利くもんで各会派を回ることになった。川崎市民の為とはいえども思想信条も違えば政策も十人十色。他会派の部屋ってのは入りにくいものらしいのだが、勝手気ままにズケズケと敵地に乗り込んでいけるのが私の「自慢できる」持ち味の一つ。

政策についても会派間の調整役として暗躍できればいいのだが、そちらは知識に乏しいからあくまでもレクリエーションの勧誘活動に限られる。ただでさえ忙しいセンセイ方に煙たがられつつも口説き落とすのにいつにない活躍を見せた(笑)。その甲斐あってか今年は会派の混成チームとしての出場が濃厚。出場メンバーはまたの機会に紹介予定だが、乞うご期待を。

「そんな暇あったら仕事をちゃんとやってくれ」って声も聞こえてきそうだから名誉挽回、補足しておくが、答弁のチェックは質問者の役目。今回はかなり手厳しく「意地の悪い」質問をぶつけておいただけに私の質問に対する答弁はまずまずの内容。それでも足りぬと全ての項目に再質問を重ねたのだが、とりわけ細部のニュアンスや言い回しなども含め、夜の8時を過ぎても携帯でのやりとりが続く。行政のその真剣な姿勢が明日の川崎市を創造する原動力になりそうではないか。

(平成26年2月28日/1677回)

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2014年2月27日 (木)

木の芽

「啓蟄」も近づき、寒さも幾分か和らいできた。木の芽吹く頃、「木の芽」は春の季語。そんな「木の芽」と「鳥帰る」が兼題となった今月の俳句教室。されどこのひと月を振り返れば何といっても大雪。兼題以外に雪を詠んだ句が多かった。

私も「列車来る予兆や粉の雪舞へり」、「短靴にわだち歩みて雪の朝」と詠んだのだが、「列車来るまでのひととき雪舞へり」と「先頭のわだちひろひて雪の朝」と赤ペンが入ることになった。ちなみに先生の選は「会釈して道譲り合ふ雪の道」、「公園の小さき靴跡春の雪」他。

さて、来年の統一地方選挙に向けて県議会の主要5会派が議員定数の削減に合意したとの記事を目にした。現行107に対して改定後は105の「2減」となる。前回は厳しい経済情勢や県財政を反映してか、自民党が99人の県連案を出すなど大胆な削減意欲が示されたものの、告示までの期間が短く現状維持となっていただけに「2減」では削減幅が物足りないと社説にあった。

市内の大半の区は県議の定数枠は2。おらが麻生区こそわが兄貴分となる保守系無所属の相原高広氏と元民主県議が議席を分け合っているが、他の区では枠が狭い分、自・民の指定席となりやすい。それに枠が一つ増えれば時の勢いのある政党が滑り込む。一方の市議選は各区の定数枠が広い分、大政党は複数の候補者を擁立するからまさに票を分け合う、いや、奪い合う大混戦。そこに競争原理が働くから議員の資質も磨かれるのだが、いづれにせよそれはそれで厳しい選挙戦が展開されることになる。

本市の場合、人口当たりの議員定数は政令市の中でも少ないほうだけにあえて波風を立てる必要も無さそうだが、行政の監督役を担う以上、職員の削減幅位は定数を減らさないと示しがつかないのではないかと思っていて...。が、市の職員削減も現役の定年退職を待ちつつ、新規採用を減らしているだけだからナ。

ウチはこれだけの削減を主張したのに「他の会派のせいで...」と責任転嫁をしてみたり、単なるパフォーマンスじゃないかと憎まれ役の対象になりかねないのがこの話題。削減自体に反対する政党もあれば(勿論、ウチじゃないよ)、当落ライン上で燻っているセンセイなどは死活問題に繋がりかねないから及び腰。そのへんの思惑が複雑に絡み合うだけにみんなで渡れば怖くないと現状維持に収束するのが定石なのだが、果たして今回はどうか。

確かに政務調査費の全額返上や議員定数の大幅削減などは有権者のウケがいい。それを掲げて当選してきた方々がちゃっかり政務調査費などを貰っているし、滑り込んだセンセイなどはむしろ定数削減の急先鋒に寝返っていたりして...。かくして政治不信は募っていく。

こんなことブログに書いていること自体もヤバかったか。周囲から恨まれちゃうから今回は大人しくしているけど議員定数は少ないに越したことはない。そして、公約にダマされないように御注意を。

(平成26年2月27日/1676回)

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2014年2月26日 (水)

シャワー

まずは昨日の続きから。移民受入れといっても陸続きの大陸と違って島国日本は閉鎖的な上に言語という高い壁が存在するだけにそのへんが防波堤になりそうではないか。ということで今日は語学の話。

さて、グローバル企業におけるアジアHQ(=ヘッドクォーター)が東京からシンガポールに移りつつあると聞いた。日本人の勤勉性や資質、他の追随を許さない圧倒的な都市インフラによる快適性、そして、何よりもメシの旨さ等々。日本の魅力を数え上げれば枚挙に暇が無いが、同じ利便性を享受出来るのであれば国内に英語が浸透している国のほうに軍配が上がる。

シンガポールやインドなどでは英語の公用語化が進むだけに欧米人にとってはコミュニケーションが図りやすい。12億人もの人口を抱えるインドなどでは州が違えば言語も違う。10ルピー紙幣には英語を含む15の言語が記されているが、日本語の方言どころの騒ぎではない。とりわけ北と南は著しく、同じインド人同士は母国語による会話が通じないことから英語が共通語として利用されていて、そのへんが欧米の企業から見ればインドという国の魅力に繋がっている。

英語のシャワーを浴びると能力が飛躍的に上達するとの謳い文句で売上げを伸ばしている教材が巷の話題であって、いまさらに駅前留学や語学教材でスキルを向上させようとは思わないが、コミュニケーションを図るツールとしては英語を身につけていたほうが得策なのは事実。そんな英語のシャワーとなりうるか、最近は企業内において英語公用語化が図られるケースが見受けられるが、有名な事例はユニクロに楽天。

11年にハーバード経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール/HBS)において最も白熱した議論が展開されたのが楽天株式会社における英語公用語化プロジェクトのケース「Language and Globalization: "Englishnization" at Rakuten」だそうで、その事例紹介をアカデミーヒルズで聴講することになった。当日は英語スクールの教師からビジネスマンまで幅広い分野から多くの方が聴講されていたが、HBSにおいてどんな議論がされているのか、また、企業の英語公用語化が果たす社会的役割とは等々、そのへんに興味があった。

講座の注意書きに「第1部は日本語で行い、第2部は英語で行います。通訳は入りませんので、ご注意ください」とあった。既に相当錆びているものと思われるが、そこは昔取った杵柄。特に支障なく聞き取れる程度のスキルは有している。当時から然して得意だった訳ではないのだが、そこに身を置いていれば必然性に迫られる。かくして、最低限のスキルは会得した(と思われる)だけに、英語公用語化の経営判断は妥当ではないかと評価していて...。

そうそう、それが雇い主の判断である以上、従うべきは当然なのだが、事が事だけに社内に不満分子も存在するらしく、ネガティブな方々が周囲に与える影響は厄介だったとの話が印象深い。普段の仕事の中で英語のスキルが身につくのだから歓迎されるべきことではないかと思うのだが...。

(平成26年2月26日/1675回)

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2014年2月25日 (火)

電王戦

雪と氷のスポーツの祭典、冬季五輪も閉幕。メダル8個は少ないような気もするが長野に次いで歴代2位の記録だそうで、そちらのヒーローは金メダリストの「はにゅう」選手だが、羽生は羽生でも読みは「はぶ」。そう、今日は棋士の羽生善治三冠の話題から。

最近、ある雑誌に掲載されていた同氏の対談を読んだ。対談の相手はニコニコ動画で有名なドワンゴの川上量生会長。ニコ動はネットTVだが、中でも人気は「アニメ」に「政治」、そして「将棋」なのだそうで、対談は「将棋電王戦」(このへんがよく分からんのだが、コンピューターとの対戦?)を記念して実現した企画。オセロに始まり、チェスの世界王者にも勝利したコンピューター。残りは囲碁と将棋位で将棋はコンピューターの勝利間近と囁かれている。

随分と昔に博徒の倅なる友人にカードゲーム全般について八百長というかインチキを含む諸々を教わったことがあったが、インチキと思うとゲームの魅力が失われるからほどほどの遊び程度に留め、カジノでは全財産を賭すような大勝負はせぬようにというのが彼の最後の忠告であった。だから例の御曹司の敗北は必然の結果ではないかと(信じていて)、ましてや、コンピューターが相手となれば勝ち目はほぼ...。

まぁそれはあくまでもカードゲームの話であって将棋の場合における三冠の考察が興味深い。あくまでも記事の疎覚えに過ぎないのだが、圧倒的計算能力と記憶力を背景に手数を増やしていくコンピューターに対し、人は対極のたびに手を減らしていく、局面に応じて打つ手の的を絞っていくものだと。

また、やがて敗北する時が来るかもしれないが、仮に人がコンピューターに勝つとしたら勝機は奇策の中にあるのではないかと分析をした上で、その手の可能性が6対4ならばコンピューターは必ず6を取る。されどあえて4の手を取ることで一見不利に見えるようでも大局的に成功することもあるのが将棋ではないかと確かそんな話をされていたと記憶するのだが、何とも人生に通じるところはないか。

つい最近、人生のはかなさと向き合う機会があったのだが、男性の平均寿命は79.94歳。されど健康寿命なるものは70.42歳。だから都合十年は寝たきりや介護の世話になる可能性が高い訳で、そりゃ社会保障負担も大変で総理が移民受入れに言及するのも致し方ないような気がしないでもないのだが、欧州などの移民受入れの先進国では治安の悪化に保守勢力の台頭が顕著。

ならば拒絶した対価として高負担か利用制限で国民が納得するかというと全くそんな気配は無い。いづれにせよどこぞの政党が言うような都合のいい話はない訳でそれに結論を出していくのが国会議員の仕事なのだが...。移民受入れやTPP交渉等の一度決断した後に後戻り出来ない事案については極力慎重であるべきとのスタンスなのだが、どの程度、真剣に議論されているのか。

最近はどうも国への鬱憤が募っているようで...。

(平成26年2月25日/1674回)

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2014年2月24日 (月)

パンドラの箱

一年後に迫った統一地方選の勝利に向けて民主党の海江田万里代表が気炎を上げたというが、わが手元にも公認申請の関係書類が届いた。いつも逆風下の選挙戦。来年は消費税の「更なる」税率アップなども見込まれていることから「とんでもなく」逆風下の選挙戦になりそうな気配だけに書類をそっと「鍵のない」机の中にしまいこんだ(笑)。

選挙に勝つ上で世間の耳目を集めるというのは必須の条件。中でも反響を呼びやすい分野というのがあって、そこで多少過激な発言を繰り返しておけば相当数のバッシングは想定されるものの、それなりの賛同者が「絶対的に」支持してくれるから確固たる票を獲得できる。とりわけ、一つの選挙区内で複数の候補者が当選可能な中選挙区制などでは有効ではないか。

その反響の多い分野の一つに生命倫理の話題がある。遊び人のNさんは夜な夜なキャバクラ通いに忙しい。「あれで家庭内は大丈夫なのかね?」と心配してみるのだが、友人に言わせれば細君は「全て分かっていますよ。あえて許容しているだけ」と内情を教えてくれた。

深夜帰りのある日、鬼の形相の妻が玄関で待ち受けていて...という経験はないか。それがキャバクラ程度であれば「男同士の付き合いも必要ね」と寛容な奥様は許容してくれるかもしれぬ(えっならない?)が、浮気の証拠でも突きつけられた日には...男性諸君の力量が問われることになるのだが、肯定しても否定しても険悪なムードとなるだけにその問い自体が愚問ではないか。否、男性諸君、御注意あれ。

過日、事務所内の雑談が子供の成長の話題になった。両親のどちらに似ているかという話。それで何か不都合がある訳でもないし、既にそれなりの歳なのだから黙認しておればいい気もするのだが、もしや種違いでは?と疑念を抱いたことが苦悩の始まりとなった。例の一件はドロ沼化の様相を呈しているそうだが、芸能人は話題があってなんぼの世界。そりゃ疑念を抱くほうも抱かれるほうも責任はあるのだからどっちもどっちという気がしないでもないが、夫婦間のみならず子供の血縁まで絡むとなると事は一層深刻。

ある女性週刊誌によれば、例の一件以来、DNA鑑定を求める依頼が増加しつつあるらしく、その内訳は母親側4に対し、父親側6でその6割の中には父親側の祖父母が2割程度含まれるという。依頼の理由は想像に難くないが、その根本に「疑念」があることは事実。浮気の詰問同様に仮にそこで無実が証明できたとしても疑ったという汚点が残るだけに前途は多難。

あくまでも本人同士の話だから他人が勝手にとやかく言うものでもなさそうだが、DNA鑑定をするしないの前に、そんなに相手を疑っている夫婦が多いのかとそちらのほうが驚きである。人類の発展、科学の進歩は歓迎されるべきことなのだが、それに伴う副産物も少なくない。

ちなみにうちの子は容姿も性格も私には「全く」似ていないことだけは申し添えておく。

(平成26年2月24日/1673回)

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2014年2月23日 (日)

国会中継

いい店を見つけたからたまには旨いもんでもどうかと誘われて、都内【青山】の鮨屋に顔を出した。某有名店で修行を積んだという新進気鋭の職人が開店した店。ブランドが付いていない分、リーズナブルな(っていってもそこそこの値段はしたけど...)。日々の鬱憤が募ってか、いや、鮨ネタが旨くてつい酒も過ぎてしまった。

曜日を問わず朝夕にほとんど不在であってテレビを見ることは皆無だからそれがどんな内容なのか知らないのだが、夜が連日「ソチ」ならば昼は「国会中継」だそうで。「予算審査なのに何であんなことやってんだ?あれこそがまさに税金の無駄遣いだ」と酒席の相手は手厳しい。それが国民の実感であって純粋な疑問なのだろうが、それは当の本人たちが考えるべきこと。

常識的には国の借金がどうだとか無駄な補助金はないかとか、まずはそちらではないかと思うのだが、話題の証人喚問とかワイドショーが目を惹きそうなネタばかり。聞こえてくるのは霞ヶ関の高笑いで、かくして国の借金は積みあがっていくのだが、政府要職でもなければ蚊帳の外。「権威ある(べき)」国会議員が地元回りに精を出すものだから市議会議員はちっとも顔を見ないと叱責をいただくことになる。それで果たして国家財政は大丈夫なのか。

そうそう、一昨日の新聞に「振り込め詐欺被害(麻生区)」との小さな記事を見かけた。振り込め詐欺を含む全国の特殊詐欺被害は年々増加を辿り、昨年の振り込め詐欺被害額は約260億円。用心に用心を重ねても手口は巧妙化し、相手もこちらの一瞬の隙を付いてくる。以前に犯行メンバーも手記らしきものを読んだのだが、業者から名簿と他人名義の携帯電話を購入し、あとは役者を雇って業務遂行と。親元までは足がつかない系統化された組織体制の解説とともに「人を殺める訳ではないのだから...」などと勝手な言い分が並んでいた。

殺めるといえば、「逗子ストーカー殺人事件」に関連して市役所に電話をして被害女性の住所を不正に調べたとして都内の探偵業者が検挙されたが、全国の自治体の保険や納税など個人情報を扱う課に電話をする手口で情報を得て一件数万円で販売。2年半で8千万円を稼いでいたというのだから恐れ入る。それだけ払っても情報を必要としている方が居るとは俄かに信じがたい気もするが、他人の情報を知りたいなどとは何かよからぬことを企んでいる証拠。看過できぬ数字ではないか。

個人情報保護法などといっても「身内のものですが...」と言われて相手を疑ってかかっては相手の心証を損ねかねない。そんな微妙な心理状態を上手くついた手口なのだが、今回明るみに出たその探偵業者及び関連先からの本市への請求「だけ」でも過去に相当数に上ることが判明した。

住民票等の本市が交付した証明書の1割弱は第三者からの請求だそうで。今回の事件を受けて第三者からの請求があった場合には本人に通知する制度の検討が内部で進んでいる。

(平成26年2月23日/1672回)

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2014年2月22日 (土)

三回転半

団会議における代表質問の原稿読み合わせ。その原稿の枕詞にあった「啓蟄」との単語に戸惑ってしまったのだが、「けいちつ」と読むのだそうで。漢字に「虫」が含まれる通り、虫が冬眠から目覚めて地上に出てくる頃とのことらしく二十四節気の一つとなる。その単語の意図が如く...と、もったいぶるようで恐縮だが、ここからは残念ながら内緒。

そう、昨日のブログはブルーリボンについて皮肉交じりの物言いだったが、つい最近、俳優の津川雅彦氏による拉致問題の普及啓発ポスターをいただいたものの、役所の机上に置き忘れたまま数日間が経過しており、何ともいい加減な市議ではないかと自戒を込めて反省している(笑)。(笑)じゃないナ。

さて、記録的な大雪の夜に安倍晋三首相が官邸を不在にして支援者と会食をしていたことが「天ぷら騒動」としてネット上で話題を呼んでいると聞いた。「けしからん」とのバッシングを浴びせられるも、浴びせた著名人にも批判が殺到。「そういうアンタは何をしたんだ」とか「天ぷら屋で会食止めて官邸で弁当食ったら何か事態が好転するのか?」などと厳しいコメントも相次いだという。

いつの時代にも政権の転覆を図ろうとする勢力は付き物。それは「首相動静」の内容に周囲が勝手に騒いだだけの話だが、別な方の発言はさすがに不用意すぎたか。釈明に追われる格好になったが、そちらはちと厳しい。

男子の金メダルに次いで期待のかかった女子フィギュア。結果は御承知の通りだが、日の丸を背負って舞台に立つ重圧はいかばかりか。寝不足で翌日の仕事に支障をきたす訳には参らぬと生中継を見る機会は無かったのだが、ロシアのアデリナ・ソトニコワ選手が逆転の金メダル。開催国の金メダルに賛辞と祝福を贈れば国際的な評価も上がりそうだが、銀メダルでは不服とばかりに再審査を求める署名活動を開始したというのだからその国民性が窺い知れるというもの。

やはり日の丸を背負って世界の舞台で戦う以上、金メダルは理想だが、金メダル以上に国民が一丸となって選手を応援する、その一体感を大事にしたいし、何よりも観客に感動を与えられるというのは一流のアスリートの証拠。前日の転倒から一夜明けた2日目の完璧な演技には各方面から賞賛が相次いだが、翌朝のニュースに流れた本人の表情が全てを物語っている。

重圧をものともしない心臓に毛の生えたようなヤツってのは大一番に強い。でも裏を返せば「ふてぶてしい」ってことだから、むしろある程度は物事に動揺したり緊張したりするほうがいい人そうで好感が持てやしないか。まして、それが二十代の女性とあっては尚更...。勝つ時以上に負けて得るものは大きい。人として大きく成長出来るだけに浅田真央という人物の将来が楽しみではないか。

(平成26年2月22日/1671回)

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2014年2月21日 (金)

ブルーリボン

梅のつぼみもふくらんできた。が、花より団子。最近、料理実習で作った桜餅を子供たちが持ち帰ったらしいのだが、既に空っぽの容器だけが残っていた。わが会派の代表質問日は3月3日(月)のひなまつり。質問者は論客の尾作均氏(麻生区)が予定されている。

無所属への離脱者が増えたことから相対的に最大会派の自民党の持ち時間が増えた。万が一にも時間を余らせることがないようにとの執行部からの通達がある上に目玉施策の待機児童を筆頭に項目が目白押しの原稿書き。項目が多ければそれだけ物事を考える機会が増えるから歓迎すべきことなのだが、昼は本会議に勉強会、夜の会合とあっては早朝か深夜しか時間が無い。責任者から「山ちゃん、まだか?」と督促されて、寝不足の日々が続いたのだが、ようやく終えることが出来た。

そうそう、今回の予算案に対する審議が中心となるが、大幅な税収増が見込まれていることから市長の公約に重点的な配分がなされることになった。「まずは一歩を踏み出す」為の予算編成と胸を張るが、それが来年度以降も続くかどうか。

前市長は新総合計画とともに行財政改革を市政運営の車の両輪に位置付け、折あるたびに財政の健全化を訴えてきた。が、資質が磨かれるのは財政難の際にどのようにして収支をやりくりするか。市長ヨイショの質問では議会としての役割を果たしていない。ということで今回も厳しい質問になりそうだが...。

そう、議会の合間を縫って収支報告を終えた。私は地元の後援会と政党支部の2つの政治団体を有していて、県の選挙管理委員会に提出しなければならないのだが、政治団体への寄付は税控除の対象となるだけに確定申告前の1~2月が混雑する。何人かの県の職員が面談相手となるのだが、要領の得ない人物というのはどこにでもいるもので、ハズレだとゆうに1時間はかかるのだが、今年は運が良かった。

ちなみに最近はホームページ上で収支報告が公表されていて、誰から幾ら貰ったなどという情報も分かるらしい(私は見たことがないのだが...)。寄付を募る為にホームページ上に口座番号等を公表されている方々も居られるが、それは必ずしも浄財とは限らない。地元の御祝い以外の政治献金なんてものはおよそ何らかの見返りを求められるもの。それが黒いカネであった日には後始末がたいへん。そういうやりとりは現ナマに限る(笑)。

そういえば、つい最近、拉致は「人道に対する罪」と断じた国連委最終報告書が公表された。前市長の際は本会議に出席する幹部職員は(ほぼ)全員が拉致解決を願うブルーリボンを付けていたはずなのだが、現在は市長以下、(ほぼ)全員が外されていて...。右へ倣えは役所の風土だが「(ブルーリボンを付けるということは)その程度のことだったのか」と落胆の色を隠しきれないでいる。

(平成26年2月21日/1670回)

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2014年2月20日 (木)

サービス残業

「それは不当解雇だ」と騒いでみても通用しないのが外資の世界。不当解雇の訴えは解雇させられた側の言い分。雇用していた側の言い分も聞いてみねばその真偽の定は分からぬもの。会社とて必要と思われる人物ならば解雇はしないはず。会社業績あっての雇用機会だけに経営陣にとっては不況時に十分な働きができない社員を抱えておくほどの余裕はないはず。

会社が嫌なら辞めればいいだけの話なのだが、それがそういう人物に限って貰い手は少ないから会社にしがみつく。腐ったリンゴが如くそんな不満は周囲に伝播していくから放置しておけば組織の腐敗に繋がりかねず、業績は衰退の一途を辿る結果になりかねない。さりとて、本人を解雇しようものなら「待ってました」とばかりに不当解雇だと会社を訴える何ともせちがらい世の中になってしまった。

夜の9時過ぎ。ほろ酔い気分の帰りの電車。後ろから「おい!」と声をかけられた。また絡まれちゃったかな(笑)。振り向けば普段何かと世話になっているアニキの姿。アニキの勤め先は一部上場の大手製造メーカー。円安基調に増税前の駆け込み需要で業績が良さそうなことが推測出来るのだが、どうも顔色が優れない。注文の殺到から業務に追われ、最近は始発終電の日々が続いているそうで、当日はさすがに体調不良にて早退とのことであった。

リーマンショック後は著しい業績不振にて大胆なリストラを断行。労務部門に配属されたアニキは解雇の担当をさせられた。「会社がこんな業績だからごめんな」と退職を勧告する損な役回り。されど、次の就職先も何とかしようとその姿勢は相手に伝わるもの。白羽の矢が立った以上、最後までやり抜くのがアニキ。深夜遅くまで相手に付き合い、当時も連日の終電帰りだったと記憶している。

そちらの方に言わせると最近はやたら「ブラック企業」というレッテルを貼りたがるが、その残業が不当労働か否か。手当の付かない残業を「サービス残業」というが、今日までのサービス残業が許容されてきたのは偏に愛社精神によるものであって、自分のようなものを雇ってくれる会社の為に尽くして当然じゃないかという鎌倉時代以来の御恩と奉公の関係。

そこに労使の阿吽の呼吸があったはずなのだが、「雇用規約を厳守しない経営陣は許さない」などと杓子定規を充てれば双方の関係がギクシャクするのも当たり前。「定時なので帰ります」でいい仕事が出来るか。順風満帆な労使関係に楔を打ち込むような風潮はどうも好かん。尚且つ、そんな風潮が扇動されているとなると余計に腹が立つ。

始発終電の日々。それで残業手当が付かないとあってはもっと条件のいい会社に転職が出来そうなものだが、文句も言わずに「働けることをありがたい」と会社の為に尽くす社員が報われる企業であって欲しいし、そんなサービス残業が日本の経済成長を支えてきた原動力ではないかと思っている。

(平成26年2月20日/1669回)

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2014年2月19日 (水)

ベルギーといえばビール。いや、EU本部があるベルギーの首都ブリュッセルにて通訳兼日本語教師をつとめる元同僚によればベルギーの大学映画科の学生がベルギー人映画監督の下で短編映画を製作するのに日本人を探しているという。主役の男の子(8歳~12歳)と父親役(30~50歳)を募集中とのことで私ではどうかと打診したのだが、一笑に付された。

さて、昨日の話題だが、些か中途半端なようでもう少し詳しく記さねば気がすまない。ということで暫しお付き合いいただければと思うのだが、ますは組織の壁の話。農政部門は「商」「工」「農」の産業の括りの中で経済労働局に、緑政部門は街路樹等の絡みもあって建設緑政局に含まれる。以前は「環境」という括りの中で清掃部門と同じ「環境局」にあった。が、それははあくまでも市の都合であって生活者たる農家の視点に立っていない。

故に「農用地を含む」緑地保全に向けて組織再編を行うこと。そして、ここが本日の「肝」なのだが本市の農政部門以上に農家の実情を知るわれらが農協との「協働」で事に臨むというのはどうか。農協とて本来は「農業生産力の増進及び農業者の経済的社会的地位の向上を図り、もって国民経済の発展に寄与すること(農協法第一条)」を目的に設立されたもの。金融面では資金力の多寡が力の源泉といえども過ぎたるは及ばざるがごとし。今一度原点に戻って見つめ直してみてはどうかと。

そして、地元農家がその緑地を手放さざるを得ない大きな理由の一つが「相続」。それがある程度予期できれば何らかの対策も講じることは出来るが、生前の対策は「死ぬ」ことを期待しているようでどうも...。さりとて、相続税はあくまでも期限以内に金銭での一括納付が原則。最低でも数千万円の現金を用意せねばならないのだから背に腹は代えられぬとの葛藤があって、相続税を支払う為に不動産売却を選択した途端に、納付期限以内に決済しなければならないという焦りが生ずる。

相手にはその焦りに乗じて足下を見られ買い叩かれる可能性もあれば、また、不動産を売却したときの譲渡所得には所得税を課せられるから更なる負担が発生する、と何とも面倒な事態に陥る。相続は不測の事態である上に相手はキチンと払う意思があるのだから猶予期間が10ヶ月とは厳しすぎやしないか。そりゃ緑を残したくとも泣く子と地頭、いや税務署には勝てぬ。

税金は富裕層から取ればいい的発想は貧者の発想。そもそもに相続税自体の課税対象者が少ない上に金満家だからあえて文句も唱えない方も居たりして、その善意に甘えているだけなのだが、とにかく(相手の善意に付け込んで)一部を狙い撃ちにし、尚且つ、死者に鞭打つような税制はどうも好かん。

負担の分かち合いは薄く広くを原則とすべし。むしろとりっぱくれ、いや、税の未収こそまずは改善されるべきではないかと思っていて...。そう、都市部においては相続時の不動産の物納をフル活用していかねば里ボラのみなさんの善意むなしく緑は減少の一途を辿る。

遅ればせながら「肝」が違ったか(笑)。

(平成26年2月19日/1668回)

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2014年2月18日 (火)

里ボラ

疑われている訳ではない(はず)なのだが、バレンタインデーの戦利品に預かろうと妻から有無を聞かれて、役所の机上に置き忘れたことに気づく。翌週月曜には誰よりも早く行かねば...。いえいえ当日の退庁が早かったからバレていること確実で、それは相手に大変失礼だと妻から窘められた。

支援者からいただいた切り抜きに目を通していたのだが、当時91歳の認知症の男性が徘徊の末に線路内に侵入し、列車事故を起こした裁判の判決。鉄道会社からの賠償請求に対し、同居していた妻と直接介護に携わっていた長男「のみ」に対して賠償責任を認めた判決。親の介護をしていたことが仇となった格好に「認知症の介護をしないほうがいい」との風潮を助長しかねない判決ではないかと警告を鳴らす。

さて、そんなジレンマと葛藤は他にも。「麻生区里ボラ 緑の交流会」なイベントに顔を出した。「里ボラ」とは里山ボランティアの略なのだが、手つかずの緑地保全に取り組んでおられる団体。とりわけ都市部における緑は貴重な資源であって、一度壊れた自然は復旧に数十年の歳月を要するだけに子や孫に里山を残したいと誰もが思う。が、9割以上が私有林となる本市。私以上に土地を「やむなく」手放さざるを得ない所有者の事情に目を向けねば解決はおろか新旧住民の対立を招きかねない危険性も秘めている。

区内にて相続から手放された土地でそれなりの規模の宅地開発が予定されているのだが、業者から隣接地を有する方に「一緒にどうか」と打診があって悩んでいるとの相談があった。「先祖代々の土地だけに宅地開発は不本意であって、隣に公園があるから市に買い取ってもらって一体的に整備してもらえば助かるのだが...」と。前段にずらずらと御託が並ぶのだが「ダメだ」というのが市の結論。されど固定資産税の減免等ならば可能性もなくはないとの返事。その対応に本市が抱える現状と苦悩が集約されている。

そんな声が市に届きにくい。それもそのはず。私有林を有するのは大半が地元農家。その農家の実情を一番掴んでいるのは市の農政部門となるのだが、農政部門はあくまでも「農政」であって緑の保全は部門が違う。それも隣の課であればまだしも局まで違う。補足しておけばそれぞれの部門の職員はキチンと職務を果たし、それなりの連携も取れている(はず)なのだが、こと組織の壁というのは内部の職員以上に外部の人間には高く見えるもの。

事実、農政部門となる農業振興センターは高津区梶ヶ谷なるところにあって、それは農家が多い北部地域に配慮したとのことらしいのだが、カネを握る本庁から1時間も離れた僻地とあっては予算獲得もままならない。一方の緑政部門はそれなりの予算規模を有するものの相手にするのは農家だけではないし、「相続」はあくまでもお家の事情。急に勝ってくれと言われても...と。

緑の保全を求める方々の住まいこそ自然破壊の上に成り立っているとの自己矛盾を抱えながら宅地開発の圧力が依然として強い都市部の緑をどう残すか、里山ボランティアとの協働とともに市の本気度が試されている。

(平成26年2月18日/1667回)

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2014年2月17日 (月)

コラボ

除雪剤の在庫と同じくそりゃ不測の事態というもの。観測史上の未だかつて無い大雪に首都圏でも倒壊被害が深刻。雪国の週末は屋根の雪下ろしからだが、この週末は事務所回りの雪かきに追われた。

既に後期高齢者となるおらがセンセイ自らが陣頭指揮、いや、本人自らがスコップで除雪作業をされているのだから手伝わない訳にはいかぬ。隣からスコップを借りて雪かきをしていれば道行く人が声をかけてくれる。「おつかれさま」-「どう致しまして。雪道にお気をつけて」と。雪かきは向こう三軒両隣の共同作業。政令市の中でも札幌市は町内会加入率が高いことで有名だが、その理由はこの雪かき作業にあるとの御話を伺ったことを思い出す。

さて、ゴルフに限らず各方面より「様々な」お誘いをいただく機会が多いのだが、先週はいつもの編集長に誘われて書道家の白石雪妃さんのライブに顔を出した。仕事を切り上げて伺っただけに帰宅後は深夜残業になってしまったのだが、狂言や管弦楽の演奏をバックに書の作品を仕上げていく何ともユニークな企画。

私などは気が散ってままならないと思うのだが、本人の表情は真剣そのもの。狂言や管弦楽以外にもJAZZとも合わせていて。書道の先生といえば年配の方が多いが、「書」を芸術として活かすデザインの分野でご活躍中とのことで、目下、注目の一人。

そんな白石さんのエッセイを含む雑誌「Vasco da Gama」今月号を読み終えた。移動中・スキマ時間に気軽に読める月刊誌をモチーフに年齢・性別・職業を問わず様々な方々が協力されていて、白石さんのような芸術家から現役のお医者さんや若手指揮者、アマ小説家等々、とにかく普段聞くことの出来ないとっておきのネタを提供してくれている。

不肖、私のブログの抜粋も掲載いただいているのだが、話題が豊富な上に1つのエッセイが私のブログ3日分程度の分量だから飽きることなく気軽に読めてもっと売れそうなもんだが、それを購読する為に専用端末を購入する必要があったり、ソフトウェアのインストールが億劫であったりと電子書籍自体の普及がいまいちの様子。私はiPadを利用していて慣れてしまえばどうってことないのだが、そこがなかなか...。

ならば電子書籍にせずとも各々のブログで十分じゃないかとの声もあるらしいのだが、個々のブログでは目立ちにくい上に月一回の更新では読者が余計に遠のいてしまう。そこで、編み出された「コラボ」的発想なのだが、まさに白石さんのライブが如くそれぞれが叡智を刺激しあい、いい作品を創り上げていこうというのが編集長の目論見。

「私のブログを含む」魅力あるコンテンツが (電子書籍という)ハンデを克服してくれるはずと信じていて...。移動中・スキマ時間に気軽に読める月刊誌「Vasco da Gama」はアマゾンにて「好評」発売中。ちなみに雪かきも「コラボ」だから(笑)。

(平成26年2月17日/1666回)

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2014年2月16日 (日)

アノラック

関東地方は記録的な大雪。深夜の帰宅にておよそ翌朝の状況は察しが付くから久々に8時過ぎの起床となった。

ちょうど節分明けの2月前半は同僚諸氏の新年会のピークを迎えるが、今年は明暗がはっきり。私などは7日(金)だけにセーフ。翌8日(土)は猛吹雪、そして、昨日15日(土)はあの積雪。両日に新年会を催した「気の毒な」センセイとは...。

雪国では夜の積雪が1mなんてのはざら。それでも翌日は朝から通学。向こうの人はそう呼ぶのだが、「アノラック」なる防寒具に身を包み探検隊が如く雪を掻き分け目的地を目指す。積雪量が多ければ多いほど絶対に行かねばとの意欲がわいてきて... 雪で休むなどというのはまずない。そのへんが雪国の人の生真面目さに繋がっている。

そんな雪国からの集団就職や出稼ぎ労働者を支えていたのが公営住宅。戦後、未曾有の住宅不足に対応すべく低廉な家賃で住居をすることで大きな役割を担ってきた公営住宅も高度成長とともにこれだけの民間住宅が整備されると全体としての住宅供給は飽和状態。が、依然として市営住宅の応募倍率は十倍を超える。その人気の高さはやはり低廉な家賃設定と使い勝手の良さ。低廉な家賃は国と市の補助金の賜物なのだが、住んでしまえばこちらのものと入居資格以上の収入がありながら転居をしない事例や家賃滞納の事例は枚挙に暇が無い。

本来であれば建設と管理に要する自治体の負担を家賃収入等(等=低廉な家賃とするための国からの補助金)で回収することは可能なのだが、それも妥当な建設費であること、計画的な修繕など適切な管理が行われていること、入居者の収入に即した適切な家賃を収納していることが不可欠な条件となる。現在は家賃収入から建設費まで全て一般会計にごちゃまぜになっているから維持・管理を含む市営住宅事業について区分した上で収支採算性を明確にすべきではないかと前々回の定例会では詰め寄ったのだが...。

住宅に限らず公営事業はスリム化を図りつつ公営にしか出来得ない事業に特化すべきと思っていて、住宅事業なども一般世帯向けの住宅は既に受け皿があるのだから高齢者住宅等の新たな需要に対応する取り組みを模索していかなければならない時代の岐路に立たされている。

高齢者の住まいについては幾つかの選択肢があるが、特別養護老人ホームなどは介護度が4~5の方に限定されるし、介護付き有料老人ホームは入居一時金が高い上に融通も利きにくい。そこで、万が一の備えとして介護サービスを受けることが出来るサービス付き高齢者住宅などが推進されているが、何といっても都市部は地価が高い上に最適地が見つかりにくいもの。市営住宅などは老朽化が目立ち、更新の時期を迎えつつあるが、敷地面積には幾ばくかの余裕があるだけに様々な可能性がありそうだ。

そんな一例になるか、県住宅供給公社による巨大団地の再生の記事を見かけた。新しいモノを求めていく姿勢が無いと組織は腐敗する。

(平成26年2月16日/1665回)

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2014年2月15日 (土)

除雪剤

本来であればあまねく市議の中でも最有力の役所擁護派(のはず)なのだが、それは「特に何もなければ」の話。最近はこのブログも関係者に見られているらしく不祥事を記そうものなら蜂の巣をつついた騒ぎになるからなるべく「隠蔽」するようにしているのだが...。

2週連続の大雪。そういう時は不都合が重なるもので「議員からの指示があれば(除雪剤を)届ける」との対応に「早速に指示をしてくれ」との依頼があった。ということで朝から話題の現場に直行することになったセンセイともなれば電話一本で処理を依頼するケースが大半というが、どこぞの市長と同じ「現場主義」の私はどんな小さな案件であっても必ず訪問した上で直接依頼することをモットーにしていて、そこに生まれる信頼関係こそが役所擁護の姿勢に繋がる(笑)。

「A」だ「S」だとイニシャルにしても「あ」で始まる部長は区役所に一人しか居ないのだからスグに特定されてしまうのだが、今回の主役は気心の知れた「S」課長。話を聞いて前回の経緯も含む現場の状況が見えてきた。結果、除雪作業に関しては、原則として市が担うべき一般的な作業として実施されているものであって、市民の皆様に「直接の」除雪剤は配布していない、ということが判明した。

市販の除雪剤は結構な値段となるだけに「役所で貰える」となれば人は殺到しかねない。さりとて、除雪を求める電話への対応も難しい。そりゃ本来はやらねばならぬ仕事だが、人工も限られれば除雪剤とて限定的なだけに...。尚且つ、「議員に言いつけるぞ」などとチラつかせれば一介の職員にとっては相当な圧力になるらしく、粗相でもあれば後の仕返し恐るべしと「特別な対応」を約束してしまうことに...。

ということで曖昧な返事は誤解を招きかねないからたとえ私の関係者だとしても「配布はしていない」とキッパリ伝えていただいて結構ということで一件落着となった。

さて、後ろ向きな話題はそのへんにして...。「かわさき」といえば「映像のまち」。ここ何年か本市にて毎日映画コンクールの表彰式を開催いただいているのだが、今年はミューザ川崎シンフォニーホールにてその表彰式が行われた。

いつぞやに新幹線のホーム上で西田敏行氏をお見かけしたことがあるのだが、スクリーン上の本人とはまるで違う何ともいえぬ独特の雰囲気を纏われていて驚かされたことがあった。隣の人と会話が出来ないから昔から映画館は疎遠になりがちなのだが、映画といえば、何といっても巨匠「世界のクロサワ」抜きには語れない。

そのクロサワの影響を受けたジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」の大ファンなのだが、ジョン・ウィリアムズの音楽もいい。ちょっと古いが、「髪結いの亭主」とか「スティング」あたりも好きな作品。「ニュー・シネマ・パラダイス」以来、ジョゼッペ・トルナトーレ監督のファンでもあるのだが、最近は「鑑定士と顔のない依頼人」が上映中とのことで機会を窺っているのだが...。

(平成26年2月15日/1664回)

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2014年2月14日 (金)

垣根

別にその種目が嫌いな訳でもないのだが、丸一日の付き合いは後に響くだけにちとしんどい。ということでそちらのお誘いは丁重にお断りしているのだが、どうしても人手が足りない時に「つぶし」が利くのもこの世界。

そう、ゴルフの話。本会議の日はさすがにマズいが、委員会位なら内容次第で欠席も...(笑)。ちょうど空白の一日に雑務を片付けてしまおうと画策していたのだが、メンバーが不足している様子で「どうにかならぬか」との依頼に快諾をしたのだが、それも大雪にてゴルフ場が閉鎖。運よく事なきを得た。

朝からドブ板陳情の下見5件に相談1件をこなし、午後は市役所にて予算書とにらめっこ。テレビ神奈川の恒例企画、各会派の代表による座談会「予算議会を前に」の収録を翌日に控え、隣では多摩区の橋本勝氏が入念に財政課のレクを受けていた。ちなみに放映は17日(月)の午後7時よりTVKにて。

さて、報道によれば福田カラーとして来年度から市政情報の効果的な発信を担当する「政策情報担当」や新たな政策課題の調査を行う「政策統括担当」などの新たなポストが新設されるとのことらしいのだが、目玉の一つは「地域包括ケア推進室」の設置。

医療と介護の連携、そして、医療機関の中でも診療所と大病院の役割分担。また、近年は認知症等の専門性が求められる医療機関との連携等、行政の垣根を越えた多方面に亘る知識とともにその局間を調整する行政手腕が求められるだけに前掲の2つのポストを含め、どのような人材を充当するかが大事。「仏作って魂入れず」では何とも情けない。

そして、「行政の垣根を越えた」といえば救急医療。119の救急出動を所管する消防局に、本市全体の医療機関を所管する健康福祉局、それに市立病院を所管する病院局が絡むだけにその連携はどうか。つい最近も「救急車の現場滞在20分超」との報道を目にしたが、その理由として受入先の病院決定に手間取ることと救急車の出動件数の増加が挙げられている。

市立川崎病院における救急医療体制の確保と地域医療連携の推進に向けて148億円の予算が計上され、それ以外にも夜間・休日における一次救急体制の維持・整備、周産期医療を含めた救急搬送患者の円滑な受入体制の確保や災害時の備えとして災害医療コーディネーターの配置に13億円が見込まれているが、それだけの予算を投入する以上、きっちりと役割は果たしてもらわねばならぬ。

市立川崎病院以外の救急告示病院にも少なからぬ補助金が投入されているのだからもっと積極的に受け入れてもらわねばならぬはずで、その受入患者数に偏りはないのか、そのへんの実績が気になるのだが...。

(平成26年2月14日/1663回)

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2014年2月13日 (木)

税の優遇

日々の相談に介護認定に関するものが少なくない。介護サービスの利用にあたっては介護度により受けられるサービスが限定される。

介護認定は幾つかのプロセスを経た上で区の介護認定審査会が最終的に判定を下し、その結果が郵送で送られてくるのだが、さながら合否通知、成績表のようなもの。何とかいい成績を得る(=介護度を上げる)為に認定調査員を前に演技をしてみたり、「特別な」診断書を医師に依頼してみたり、バッチのセンセイに「懇願」してみたり...そりゃ最も効果が薄い、というか何の効力もない(笑)。

そんな方々にとっての朗報となるか、厚労省が「要介護認定」の有効期間を現行の1年から2年に延長する検討に入ったという。利用者にとっては更新手続きの負担が軽減され、介護認定の業務を司る市町村にとっても業務の負荷軽減と費用の縮減が図れるメリットがある。まずは比較的軽度の「要支援1又は2」の人が対象とのことだが、介護度が4~5ともなればおよそ寝たきりに近く、回復が見込めないことも少なくない。中には予想外の結論に戸惑われる方も居られるはずだが、そんな方々には別途「異議申し立て」の仕組みにて柔軟に対応出来れば期間の延長は歓迎されるべきことではないかと。

さて、最近いただいた相談の依頼主は還暦を過ぎた単身の男性なのだが、ほぼ1年前に90歳の父親が転倒から介護施設の世話になることになった。当時は勝手も分からずに随分と立派な施設に入居させてしまったらしく、その費用負担から他の施設への転居の方向で協議が進んでいたのだが、と、同時に介護認定の更新が迫ってきた。

リハビリの成果か本人は脅威の回復を見せていて、介護度が軽くなることは社会の負担が軽減されるだけに異論はないのだが、元気になりすぎて認定自体が取り消されやしないかとの不安が募るのだという。そりゃ介護も厭わないが、四六時中となるとさすがに...とこぼされた。現在の介護度は「3」とのことだが、果たして...。

さて、来年度の予算案。待機児童ゼロに向けて大幅に拡充された保育予算。来年度から2年間で約3千名もの枠を増やすとされるが、保育然り、介護然り、施設の受入枠を拡大すべきだとの風潮が強い。それはそれで結構なのだが、あくまでも「公助」の枠組みであるからそのコストはタダではない。

仮に施設入居者1人あたりのコストが100万円と仮定して、その内の20万円が利用者の負担だとすれば、逆に在宅を条件に本人に20万円を支給したほうが社会的コストは安く済む。まぁ事はそう単純ではないのだが、施設の場合は利用料以上の負担が税金ないしは保険料で賄われるのだからなるべく「自助」を促すような仕組みを模索していかねば制度はいつか行き詰る。

これまでは収入の少ない方や社会的弱者とされる方々に対して軽減税率等の優遇が図られてきたが、ここらあたりで発想を転換して、増加の一途を辿る社会保障費や扶助費を抑制する為のインセンティブとしても税の優遇を考えてみてはどうかとも思うのだが...。

(平成26年2月13日/1662回)

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2014年2月12日 (水)

まがいもん

最近、区内各店の紹介を一冊にまとめた「麻生区商店街連合会の本-楽しい街歩きガイド-」が発刊され、各所にて配布されているのだが、地元商店街の意気込みが伝わってくるとともに随所に工夫が凝らされていて大変重宝している。そんな麻生区商店街連合会の新年会に顔を出した。

商店街関連の新年会における定番は景気の話。ひねくれたセンセイは「アベノミクスも大企業のみが優遇されて、そちらには高収益が見込まれるが、私どもに一番身近な商店街のみなさんにはまだまだ実感が...」と不満を煽る。結果、「(今の)政治がけしからん」となりやすいが、では、本人が総理をやればすべからく「全ての」商店の収益が上がるかというと...。

まさに「言うだけ番長」との言葉が似合いそうだが、不調の原因を他人様に押し付ける何とも無責任な挨拶ではないかと聞き流していて...。たとえどんなに逆風下でも投票率が低くてもその人の為にと投票所に足を運んで下さる方はいるもので、そこに私どもと同じく人気投票という要素を含んでいる以上、不況時において繁盛している店もあれば好況の時でも落ち込んでいる店もある。経済全体の活性化を目指していくという視点は結構だが、同時に自らの商店が好不況に関係なくどうすれば売れるのかを模索していく姿勢こそ大事ではなかろうかと。

さて、「久々にメシでもどうか?」と昔の相棒から誘いがあった。「(夜は疲れるから)市役所近辺で昼メシなら...」と適当な返事をしておいたのだが、早速に愛車のBMWで川崎市役所までやってきた。昔の好でついつい野暮な質問をぶつけてみる。「今、幾ら貰ってんの?」。私より若干年上なのだが、現在の年収1千8百万円だそうで...。夜の銀座のほうが良かったかもしれぬと後悔しつつ、相手の話に付き合うことになった。

当日の話は雑談から知的財産権の侵害の話題に。現在、全世界における「ニセモノ」品の流通額は日本の国家予算に匹敵する80兆円といわれるが、それは「ニセモノ」を正規価格に換算した場合の金額。が、正規価格で果たしてそれだけの量が購入されるかというと...。ちなみに税関にて押収される「ニセモノ」の内、中国からの輸入品が94%と圧倒的。中でも有名ブランドの偽ブランド品が全体の90%以上を占め、その内訳はバッグ類が45.1%と最も多い。

内閣府が実施した特別世論調査によれば「ニセモノ」の購入について「どんな理由でも購入すべきでないと思う」と答えた人が全体の44.7%に上る反面、それ以上の48.9%の方が「(何らかの理由でニセモノを)購入するのは仕方がないと思う」と回答していることは興味深い。正規価格を払ったにも関わらず、「ニセモノ」を掴まされる方もいれば、中には「ニセモノ」と知りつつ、あえて入手する「確信犯」もいる訳で...。

それは社会的に許されるものではないが、「ニセモノ」の流通が更なるブランドの魅力に繋がっている側面はないか。また、相手が彼国だけに徹底的な取り締まりで根絶できる訳でもなさそうで、知的財産権を侵害されている企業の本音はどうなのか。もしかしたら必要悪?否、どうやって解決を図るべきなのか。つい、議論が白熱してしまった。

ちなみに昼メシはもちろん私のおごりにて(笑)。

(平成26年2月12日/1661回)

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2014年2月11日 (火)

イクメン

イクメンとは「子育てをする男性(メンズ)」のことを意味するらしいのだが、私もその仲間入りを果たすべく子供の登校に同伴をすることになった。

それもそのはず、雪の翌朝は道路が凍結状態。通学路には階段も含まれることから雪に慣れていない子供たちには危険そのもの。途中に雪だるまを見かけたのだが、雪だるまってのは小さな雪玉を転がして大きな玉を作るもの。芯を作って雪をペタペタ貼っていくのは本当の雪だるまじゃない。子供たちを無事に送り終えれば電車での通勤。南武線の中から見えた景色を「白銀の車窓に流る梅の花」と詠んだ。

さて、本題。ようやく解禁の平成26年度の本市予算案。でも、その前に来年度の横浜市の予算案には念願の市営地下鉄3号線の延伸について約3千万円の調査費が計上されたことは記しておかねばなるまい。これまでは市内の交通計画全般についての調査費として計上されていたものの、今回の報道によれば「3号線の延伸について」具体的な整備手法の検討や事業化に向けた基礎調査を行うとされていて、ようやく本格的に動き出しそうだ。

そう、本市の予算案だが、大雑把なところでは歳入の増により一般会計では6,171億円が見込まれ、予算規模は歴代2位。アベノミクス効果か法人市民税の増と人口流入による固定資産税の増等により市民税全体では78億円の増。消費税の引上げに伴う交付金の増が37億円見込まれることから前年度に比べ100億円以上の余裕が生まれることになり、比較的編成しやすい背景が見て取れる。

その余裕分が市長公約の待機児童ゼロに向けた諸施策や中学校給食の実現に向けられることになっているのだが、懸念されるのはプライマリーバランス。このブログでも何度か取り上げてきた話題だが、過去の借金の返済額(=利払いを含む市債償還額)は「公債費」と呼ばれ、公債費の額は後年度の数字が予め機械的に算出される。

その借金の返済額よりも当年度の借金(=市債発行額)を抑えていけば市債残高は減少していくことになり、市債発行を幾らにするかは行政の裁量でいかようにでもなるのだからプライマリーバランスを黒字になるような財政運営を目指すべきなのだが、このたびの予算案では公債費716億円に対して市債発行758億円とされているからプライマリーバランスは差し引き42億円の赤字となる。

本来であれば100億円以上の余裕が見込まれるのだから市債発行を抑制して少しでも将来負担を減らすべきではなかったかと思うのだが...。「歴史は二度繰り返す。最初は悲劇として、二度目は喜劇として」というマルクスの言葉は有名だが、過去に豊かな歳入構造に恵まれたが故に本市が犯した同じ轍を踏まないことを祈ってやまない。

(平成26年2月11日/1660回)

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2014年2月10日 (月)

左手

まもなく3年。今年の後援会主催では今も被災地支援を続ける「あむえこねっと」さんの御協力をいただいてエコタワシを販売させていただいたのだが、早速に相馬市大野台第六位応急仮設のみなさんから御礼状が届いた。

『自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が-自分の立場から見て-どんなに愚かであり、卑俗であっても、断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ』とマックス・ウェーバーの名著「職業としての政治」にあるが、雪の日は外出も億劫になりがち。

何十年ぶりの大雪とあってはそれを理由に欠席しても恨まれるようなもんでもなさそうだが、むしろ「それにもかかわらず」と顔を出すことこそウェーバーに通じるものがありそうではないか。えっ、違う?(笑)。ということで、吹雪の中をまずは同僚の新年会に顔を出すこととした。

センセイ方の新年会は大安吉日だけに重なることも少なくない。先輩と後輩のいづれを取るかは思案のしどころ...でもなさそうで実は明暗がはっきりする。先輩の新年会を優先する方が圧倒的に多い。されど、あまのじゃくの私は迷わず後輩のそれを選ぶ。だってこれから老いぼれていくのだから若いモンに助けてもらわねば仕事が成り立たない。

というのは冗談にしてもやはり後進に道を譲るとか機会を与えるということは組織が発展していく上で大事なことであって、上がいつまでもしがみついていては...衰退の一途を辿ることは必至。過去にそんな御挨拶を申し上げたら万来の拍手をいただいたことがあって、今以って、当人がその話を周囲に披露してくれるのだが、雪の日の戸別訪問と同様に効果てきめんかも。

さて、何も後輩を選ぶのは私だけではなく、そんな少数派の一人にクラシック仲間のK先生が居て、同僚の新年会の後に都内のコンサートに出かけることになった。当日の演奏には舘野泉氏によるラヴェル作曲の「左手のためのピアノ協奏曲」が含まれる。その作品はその題名の通り、第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、ウィトゲンシュタインの為に作曲されたもので、蛇足ながら「論理哲学論考」で有名なルードリッヒ・ウィトゲンシュタインはその弟となる。

演奏者の舘野泉氏は昭和11年生まれの79歳。東京藝術大学を「首席」で卒業後、世界を舞台に活躍を続けておられたものの、02年に脳出血からその後遺症として右半身不随に。04年に左手のピアニストとして復帰。その人の演奏を聴く機会は初めてながら吹雪にめげず足を運んだだけの価値は十分。演奏後は夜の会合に向けてまたも吹雪の中を川崎に移動。

会合の帰りは団長に車で送っていただいたのだが、K先生といい、団長といい、移動中の会話に教わることが少なくない。

(平成26年2月10日/1659回)

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2014年2月 9日 (日)

明暗

雪国育ちとは申しても専門はスキーにスケート、雪合戦と遊びのみ。当時は運転などしないから大雪の日は屋内に限る、はずだったのだが...。

私どもの収入はあくまでも「報酬」であって、バッチ(=役職)に対する対価だから死ぬほど仕事をしても、どれだけサボっても実入りは同じという好都合、いや、理不尽な仕組みになっている。消防や救急と同様に出動は少ないに越したことはないのだが、イザという時には万難を排して事に望む覚悟「だけ」は持ち合わせていたいもの。役所の怠慢は議員の責任、監督不行き届きであって、大雪の早朝からその尻拭いを負わされることになった。

天気予報によれば20年ぶりの大雪との予想された前夜は自らの後援会主催の新春の集い。とうに還暦を過ぎた御婦人から相談を受けた。御自宅前は抜け道にて車の通行量が多い上に道路幅員が狭いことから転倒の危険があって、除雪剤を求めて道路公園センターに連絡をしたらしいのだが、「雪が降ってからでないと除雪剤は提供できない」との返事。

「明日は休みじゃないの?」と聞いたら「朝8時には出勤しているから雪が降っていたら取りに来るように」との回答。相手はいい歳のおばあちゃんなのだから何かの折に届ける位の機転が利いて欲しかった。まぁ最近は役所も融通が利かないから届けられないのは目をつむるにしても前日に取りに来れば渡してもいいぢゃないかと思うのだが、何とももどかしさが残る。

困った様子を見かねて義侠心から「ならば私が届けますよ」と啖呵をきった。大雪が予想されるだけに御婦人は当日の交通手段を心配して下さったのだが、私自身が歩いてでも「必ず」お届けしますよと約束申し上げた。さて、翌朝。8時に電話を鳴らすも不在、8時半も不在、「そうだよな。大雪の対応でさぞかし忙しいに違いない」と解釈した私が甘かった。大雪の中、「歩いて」現地を訪ねてみれば誰も居ない。業を煮やして右往左往していたのだが、人が来る気配さえない。

武士に二言は無いように私どもとて約束したことは絶対に守らねば信義に反する。「そうだ!区役所に行けばA部長が居るに違いない」と吹雪の中を区役所に向かう。途中、消防署にて当直の職員に事情を説明し、聞いてみたのだが、「若干の除雪剤はあるものの緊急用」とのこと。それでも「上司に伺ってみましょうか」と気遣ってくれたことが何よりもうれしかった。緊急用を拝借するようなものでもなく、その職員の親切な対応に御礼を申し上げ、隣の区役所に...。

A部長こそ不在ながらもやっぱり頼りになるのは守衛室。交番のお巡りさん同様に身の上話に応じてくれる。「どうしたんだ、そんな雪まみれになっちゃって」と。事情を話せば「そりゃ大変だな。(除雪剤は)あるにはあるが譲れるかどうかは管理職に聞いてみよう」とトントン拍子で事が進み、何とか調達することが出来た。これが結構な重量となるだけに機転を利かせてタクシーの手配までしていただいた。向かうは現地。タクシーの運転手がこれまた親切で積み下ろしを手伝って下さった。

何とも明暗の分かれる対応。元々はいい加減な電話対応に端を発したことなのだが、人の機微が分かる公務員であって欲しいと願っている。

(平成26年2月9日/1658回)

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2014年2月 8日 (土)

良心の呵責

いよいよ待望の冬季ソチ五輪が開幕。今日はその中でも圧倒的人気を誇るフィギュアスケートの高橋大輔選手のとんだ災難の話題から。

ショートプログラムの作品「ヴァイオリンの為のソナチネ」がゴーストライターによることが判明。その作品を実際に作曲した新垣隆氏の謝罪会見の記事を読んだ。芸能人に限らず「彼があの作品を描ける訳がないよナ...」と疑念を抱かれることもあれば、政治家の著書にゴーストライターの存在が囁かれたりもするが、相手の知名度を借りてでも作品がヒットすれば万々歳。たとえ卑怯と言われようとも自らの作品が世間の脚光を浴びるというのはカネで買えない満足感に浸ることが出来る上に、購入者もそれで満足しているのであれば結構ではないかとの話も...。

名義を貸す本人とて自らの評価が高まる上に思わぬ収入に繋がるのだから悪い話ではない。と、双方の思惑が一致してWinWinの関係となる。そこに批判があっても秘密保持を含めて両者の契約がキチンとしているのであればあとは当人のモラルをどう解釈するかという話になりそうだ。が、今回はそこに加えてハンディキャップを背負った「悲しみのヒーロー」として世を欺いてきた経緯があるだけにおいそれと看過できず、批判が殺到するのも無理はない。

今回は実際の作曲を手がけたゴーストライター側が謝罪会見を開いた格好になったが、当事者が世間に知られるようになるにつれて良心の呵責に苛まれる心境が綴られている。NHKのドキュメンタリーに取り上げられたことから現代のベートーヴェンとまで持て囃され、彼の代表作「交響曲第1番HIROSHIMA」は10万部を超えるヒット作となり、また、最近では本人が被災地を訪れ、曲が浮かばない苦悩や曲を絞り出す姿が映されていたというが、「両耳が聞こえない作曲家」が自ら作曲を手掛けるというところに少なからずのファンは共感を寄せた訳であって、それが演技とあっては拍子抜けもいいところ。まさに詐欺ではないか。

そして、今回は世界的なスポーツの祭典「オリンピック」において圧倒的人気を誇る選手がその曲を採用したことで知名度は飛躍的に上がり、当事者にとって次なるステージが想定された。10万部を超えるヒット作の一方でゴーストライターは過去の20曲で700万円程度の報酬というが、その少なすぎる金額に両者の力関係が見て取れる。

多額の報酬も請求せずに今回の騒動を受けて著作権を放棄するとの言葉は作曲家としてせめてもの矜持か。それっぽっちの報酬でいつかはバレるとの不安、「これ以上、自分の大好きな音楽で世間を欺き続けたくないという気持ちが、私の中で大きくなっていきました」と語る本人。隠し続けるストレスは金銭の比ではないだけに、ようやく心の重荷が下りたか。

さて、間もなく本番を迎えるソチの舞台。スケートも興行の世界だけに選曲の経緯には疑問符もつきそうだが、純粋にそれを受け入れて演技に挑む選手に罪は無い。今回の一連の騒動に本人の動揺が無い、ということはないと思うが、一流の選手は注目度が高まった時にこそ真価が発揮されることが少なくない。過酷な試練を乗り越えた先の金メダルを期待している。

(平成26年2月8日/1657回)

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2014年2月 7日 (金)

進撃の巨人

立春も過ぎて、暦の上では春。節分の夜に発生した不気味な濃霧が気になっていたのだが、翌日の朝刊には「微小粒子状物質PM2.5の3日の測定値が基準値を超えていた」との記事があった。

記事にはあくまでも測定値等の客観的な情報のみで原因については触れられていないのだが、やはり「大陸からの風に流されて...」と見るのが妥当なところではなかろうか。報道各社や敏感な方々はそのへんの事情も薄々気付いているはずなのだが、隣国との関係悪化を懸念してか控え気味な様子。ちょうど旧暦の正月となる「春節」は31日。彼国では爆竹や花火などの影響でPM2.5の濃度は大幅に上がるとされているだけに何とも辻褄が合いそうだ。

さて、市長から議長宛に第一回定例会の日程案の申し入れがあって、周囲が急に慌しくなってきたのだが、「平成26年度予算案における資料の配布について」と題した財政局長の通達とともに、机上には「平成26年度川崎市予算案について」「補助・助成金一覧表」「区別投資的事業」「待機児童ゼロの実現に向けた新たな挑戦」との資料が配布された。

日本語の言い回しとはとかく曖昧なものだけに微妙なニュアンスをどう捉えるべきか、今回もその真意を測りかねているのだが、通達の中には「報道解禁日時まではテレビ・新聞等による報道発表は行わないよう各報道機関に規制をしているから情報の取扱いに御配慮を」とあった。

その「配慮」の意味が微妙であって、本来であればその予算案の内容をブログに掲載しようと思ったのだが、それが報道機関同様に「禁止」を意味するものかもしれぬし、さりとて、配布した以上、どこからか情報がもれるのは必然のこと、あくまでも紳士協定の類に過ぎず罰則がある訳でもないから...。が、「勇み足」で何かと誹りを受けても厄介なだけに今回は見送らせていただくことにさせていただいた。

ということで新たな話題を探さねばならないのだが、今日は日本が誇るアニメの話題。「進撃の巨人」というアニメが人気らしく、その編集者なる人をご紹介いただいた。本市高津区の御出身とのことで、同僚の青木功雄氏の賀詞交歓会に居合わせたことから本人と言葉を交わす機会にも恵まれた。

あくまでも後援会の賀詞交歓会なだけに会場は年配者が多い。青木功雄氏が挨拶の中で「今日、御自宅に戻られたらぜひ進撃の巨人の話をしてみて下さい。絶対にウケます」と大々的に宣伝をされていて、私もオタクじゃないから「ふ~ん」位に思っていたのだが、これがどうして。周囲に聞けばそれはもう国内外を問わず大変な人気だそうで。

本市内でプロジェクションマッピング(=建物や物体、あるいは空間などに対して映像を映し出す技術の総称、東京駅の駅舎映像が有名)の企画なんかがあればシティセールスに抜群の効果もありそうで、アニメといえばエヴァンゲリオンと箱根町のコラボが思い浮かぶ。「進撃の巨人」と川崎市のコラボなどはどうか。当日は同席されていた川崎市観光協会の斎藤文夫会長(元参議院議員)も興味津々の様子で...。

(平成26年2月7日/1656回)

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2014年2月 6日 (木)

独り相撲

どういう風の吹き回しか、最近の一冊に「森信三訓言集」があって、教師たるものの心得が記されているのだが、「所謂鼻垂れ小僧を相手にしていると考えてはならぬ。卒業後に困ったことに出くわしたら、先生の処に行きさえすれば、温かく抱いて下さるに違いないという絶対的な信頼感が培われなければならぬ」と。

最近ではそんなことを説いてくれる方も少なくなったが、教師と生徒、師弟関係はかくありたいもの。最近は教師と生徒は対等だなどと変な風潮がまかり通る時代だから信頼関係も薄れがち。が、そんな絆が今も残るのがスポーツの世界。甲子園という桧舞台に立てる球児はひと握りだが、そこで過ごした青春の日々は彼らにとっては生涯の宝物。

春のセンバツの出場チームが出揃ったが、全国津々浦々にそれぞれの物語があって、そんな彼らが地元の期待を背負って繰り広げる熱戦の中にこそ感動のドラマは存在する。
「山あいの子供たちに一度でいいから甲子園という大海を見せたかった」とは阿波の攻めダルマこと名伯楽の蔦文也元監督の名言だが、92年夏の甲子園を最後に姿を消した池田高校の復活が話題を呼んでいる。今回、監督として采配を振るうのはその蔦監督の教え子、蔦イズムを継承する岡田康志監督。果たして古豪復活なるか目が離せない。

さて、本題。猪瀬知事の辞職に伴う都知事選。世論調査の結果からおよその情勢が窺い知れるが、東京都に負けじと大阪「都」を目指す維新の会代表の橋下徹市長の辞職、出直し選挙が波紋を広げている。その都構想に伴う区割り案を議会に反対されたから辞めて信を問うとのことらしいのだが、そこに辞職して信を問うべき大義があるか。

大義なき選挙に付き合う必要はないとダンマリを決め込む各会派。そもそもに都構想というシングルイシューであれば辞職せずとも住民投票に諮ってみてはどうかと思うのだが、そこには埋没気味の政党の打開策という別な思惑も見え隠れしたりして...。誰が相手でもら自らの人気で勝てると踏んだのだろうけど敵対候補がいての選挙戦。

首長の権限は絶大であって、議会の解散権も有するが、不信任の議決が条件となるだけにそれが提出されねば伝家の宝刀も抜けない。その他諸々の諸案件が八方ふさがりならまだしも、全て否決されている訳ではないのだから辞職が拙速すぎた面はないか。本市の首長選挙に要する費用は5億円ともなるだけにその倍以上の人口を有する大阪市ともなれば...そんなにすぐにリセットを押されたのではかなわない。

相手を土俵際に追いつめながら勢いあまって自分から先に足を土俵の外に踏み出すことを「勇み足」というが、まさに独り相撲に勇み足との表現がよく似合う。そんな市長の政治姿勢に第三極の党首の反応は分かれるが、昨日の友は今日の敵。まぁ何とも劇場型政治の典型ではないか。

選挙前後は市政の停滞を招く。大阪市民の反応やいかに。東京都知事選以上にそちらも気になる。

(平成26年2月6日/1655回)

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2014年2月 5日 (水)

透明性

野暮用で都内に出没したのだが、そのままとんぼ返りではもったいない。折角だから都知事選でも...いやいや、当日の劇場の舞台、銀座は逆方面。以前から国立西洋美術館で開催されている印象派の巨匠モネの企画展が気になっていて、企画展「モネ-風景をみる眼-」に立ち寄ることになった。久々の西洋美術館はフェルメールの企画展以来。

趣味がクラシックに美術館めぐりとあってはちっとも庶民的ではない。むしろお高くとまってしまいそうで、そのへんは内緒にしているのだが、作品と向き合う時間はクラシックに負けず劣らず好きなひとときであって、様々なインスピレーションが呼びさまされる。ほんとはのんびりと半日位を過ごしたかったのだが、休日の混雑に後の予定があってそれなりに切り上げた。何よりもその混雑具合にモネの人気の高さが窺い知れる。

「クロード・モネが風景を描くように人物を描けたら...」とはゴッホの言葉とされているが、モネといえば風景画、中でも晩年の「睡蓮」の作品群が有名であって、自然を描くその色彩には緑が多く目に安らぎを与えてくれる。ピカソの抽象画やレンブラント、フェルメールの写実的な作品などは好みが分かれるが、モネの作品ほど万人を魅了するものは珍しい。展示作品の中にはピカソの作品も展示されていて、とりわけ青の時代の作品は当人らしい一枚。かつて、「ゲルニカ」を見る為にプラド美術館を訪れた懐かしさが込み上げてくる。

さて、本題。昨年度の指摘事項における改善に関する報告とともに本年度の包括外部監査の結果が届いた。今年の監査対象は「協働によるまちづくりに関する事業についての事務」。まさにこれからの時代にふさわしいテーマなのだが、きれいな薔薇に棘(トゲ)は付き物。「協働」などといえば聞こえはいいが、その実現には前途多難な道のりが待ち受けている。

役所はあくまでも補完的な役割に徹して、スリム化を図りつつ、市民活動の後押しを図るべきなのだが、役所の中では予算が全てを左右する。それは役所内部だけではなくて、団体とて事情は同じ。中にはまずは先立つものがなければ...と補助金の獲得に奔走するケースもあったりするのだが、残念なことに補助金の獲得には事業の内容云々以上に別な要素が左右する。地元の有力者の後押しやセンセイの口利き...。結果、「協働」というよりも行政が単に補助金の交付窓口と成り下がっている事例はないか。

監査報告では異なる部局における個別事業の実例を挙げて類似性を指摘しつつ、その改善を求めているが、金額の多寡に関わらずその事業の効果と補助金の妥当性がキチンと検証される必要があって、その為にも事業の透明性をどう担保するかが大事な視点。

透明性といえばモネの作品。その大きな特徴は水面の光や藻の描写、その視点とタッチこそ巨匠たる所以か。

(平成26年2月5日/1654回)

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2014年2月 4日 (火)

献立

恥の上塗りになるからこんなことは公言しないほうがいいのだが、小学校にて「給食だより」なるものが発行されていることを「つい最近」知った。全校生徒に配布されるというそのたよりの発行主は校長先生。

裏面には翌月の給食献立が掲載されていて、そのメニューも私の在学時とは雲泥の差、レストラン顔負けの内容。尚且つ、各学校の給食調理員による自校調理となるだけに温かくてなかなかおいしいのだという。そのへんが中学校給食への期待の高さに繋がっていそうで...。

全市統一の献立だが、月の最終日だけは「自校献立の日」となっていてメニュー欄には「?」のマークが。自校献立の日はその名の通り、各校の裁量で自由に作れる日なのだが、月半ばに発行されるその給食だよりには当月の自校献立メニューが紹介されていて、今月は地元農家の笠原勝浩さんが提供する小松菜を利用した「こまつなむしケーキ」と小学校6年生の児童が授業で作った味噌を使った「特製ラーメン」。

役所の文章に目が慣れているから言葉の隅々が気になってしまうのだが、食材の小松菜には生産者の氏名以外に「大切に育てた」と形容詞が付されているのは教育上、大事な視点。農家の方が丹念に手塩にかけて育てた野菜なだけに地産地消とともに学校の食育への力の入れようが伝わってくる。そんな魔法の調理室を利用すれば中学校給食だって...。

ということで今日の話題は中学校給食。市内中学校の完全給食の実施に向けて、教育委員会から幾つかの方式のコスト比較が公表されている。括弧内は(初期コスト/年間ランニングコスト)なのだが、各学校に給食室を設置する「自校式」(約64億円/約9億円)、川崎市の全区に大型給食室を設置する「センター式」(約122億円/約19億円)、民間業者に委託する「民間調理場式」(約5億円/約8億円)。最後の方式となる近隣の小学校の給食室を活用する「親子式」は...未試算。

確かに親子式となれば地域によって事情も異なる。現在、本市では小学校113校に対し、中学校51校だから1つの中学校区に小学校が2~3校が存在することになるが、小中学校が隣接していないところや隣接していても中学校の全児童分を賄うには設備が足りないなんてことも往々にしてありそうなだけにより詳細な調査が求められる。

そんなことからも当該中学校に敷地があれば自校式がすんなりいきそうなものだが、中学校によっては敷地確保が困難であったり、諸般の事情により設置が不可能なケースもあるようで...。果たして、どんな結論が導かれるか、今後の議論に注目。

そうそう、献立表を眺めていて気づいたのだが、「自校献立の日」以外にも「愛情弁当の日」が一日位あってもいいのではないかと思いつつ...。こんな御時世だけに票が減らないことを願っている。

(平成26年2月4日/1653回)

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2014年2月 3日 (月)

高みの見物

さて、昨日の続き。まずは譲渡後における改修の費用について。それが大規模な改修や建替えともなれば何億円となるだけに悩みの種のひとつ。老朽化著しい園舎は一刻も早く建替えてもらわねばならないのに、このタイミングで譲渡するとは園側にその責任を押し付けるつもりだな...との不信感。

では、その負担はいかほどか。全体の4分の3が市及び国の補助であって、残りの4分の1が事業者の自己負担となるが、その分とて公庫から借り入れればその利子及び4分の3は市が充当する形になっているから事実上16分の1が事業主の負担。そして、もう一つは仮園舎建設の為の代替地。市は代替地の確保には協力するとしながらも「協力する」というのは誠に以って便利な表現なだけに曖昧さが残る。

何でもかんでも予測がつくものではない以上、契約に曖昧な面は付き物だが、将来リスクを考えればそれは極力少ないに限る。「あとは行政を信用して...」と言いたいところだが、その信頼関係が成り立ちにくいのが昨今。が、いづれにせよその不信感を払拭できなかったのは市の落ち度であって、反省すべき課題となる。ということで舞台は保護者説明会から市議会に移された。

それがたとえ私への投票に結びつかない他区のことであっても当事者にとっては切実な案件に違いないのだから事前にその内容をキチンと把握した上で委員会に臨みたいもの。事務局から関連資料を取り寄せ、陳情者からの追加資料等々に全て目を通した上で臨んだのだが、当日は発言の機会なく...。それもそのはずこの世界には職業柄、目立ちたがり屋が多い。

追及するほうが「正義」で、追及されるほうが「悪」という図式が描かれやすいが「それは違う」、と今は亡きハマコー先生が確かそれに近いことを話されていたと記憶するが、たとえどんなに愚かであったとしても職務上、役所の監督役がセンセイなのだからその力関係は歴然。やりとりを傍聴する陳情者や新聞記者へのアピールが含まれるから自然とボルテージが上がり、バッチの威光をかざして徹底的に行政を追い詰める。それを見た他会派が負けじと...。

本人は夢中なだけにバルコニーの上から議論を眺めていると気づかされることも少なくない。市の怠慢がある以上、厳しい追及も結構だが、まさに「イジメ」に近いものもあったりして...。「申し訳ございません」と大の大人が他人様の見ている前で怒られる姿は決して格好のいいものではない。そして、私が最も懸念するのはそれを見た関係者が「あ~あ、やっぱり役所の職員ってダメね」と思われないか。そのイメージは当該分野に限らず「公務員」全体のイメージを左右する。だから叱り方はほんと大事。

それと途中の笑い。追及の途中途中に相手を慮っての愛想笑いがこぼれるのは逆効果。その追及が演技であって真剣みに欠けるとの印象を持たれかねない。日本人の愛想笑いは思いやりの反面、自信のなさの裏返しともなりうるもの。

今日も愚痴をこぼしてスマン。

(平成26年2月3日/1652回)

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2014年2月 2日 (日)

譲渡方式

かつては本市の保育園は大半が直営。つまり、行政が園舎を建設し、そこで本市の正規職員となる保育士が運営に携わってきた。ということはそこで働く保育士は「公務員」となることから年功序列の賃金体系が保証され、結果、運営費の高止まりを招くことになった。

それまで市が直営で担ってきた保育園の運営を民間に委ねてくれれば約半分の運営費でやりくりが可能だからその分を新たな保育園の開設に充当してはどうかと「前」市長時代に方向転換を図った上でかなりの枠を確保してきた。それでも待機児童が残る理由については過去にこのブログでも何度か取り上げてきたことは御承知の通りで、そちらの話題についてはまた別途記すこともあると思うが、その民営化の手法の一つに指定管理者の導入がある。

従来の市が直営で運営する施設の運営を民間に委ねるものだが、原則「公募」となるだけに競争原理が働くことから維持コストの面ではかなりの成果が見られている。が、あくまでも市が保有する施設の運営を民間に委ねるものであって、契約後5年にて再度公募による選考されることが義務付けられているから運営主体にとっては保育士の確保や経営の面に不安が残る。

さりとて、緊張感が働くだけに杜撰な運営に対する抑止効果が期待できるのも事実であって、そのへんの微妙な関係の上に成り立ってきたのがこの制度。そんな折、「施設自体を取得できればそれを理由に半永久的に保育園の運営を行うことが出来るのではないか」という施設側の思惑と「現在の施設は老朽化が目立つことから民間に譲渡してしまえばそちらに責任を転嫁することも出来るのではないか」との役所の思惑が交錯してか、新たな動きに繋がった。

現園舎は有償譲渡、土地は無償貸付にて運営側に委ねるスキーム「公設民営保育所の譲渡方式による民説民営化」が新たに示されたのだが、園舎を譲渡されてしまうと市の責任が放棄されてしまうのではないかとの保護者の懸念が市議会宛の陳情に繋がった。請願と陳情の違いは紹介議員の署名の有無。審査の過程や審議時間、採決に関する取り扱いは両者とも同じだが、請願は署名付きとなるだけに本会議での委員長報告にその審査経過が盛り込まれる。

議会宛に請願や陳情が出されるというのは市の対応への不満から。これまでに何度かの保護者説明会が行われているのだが、その懸念を払拭できなかったことがそもそもの原因。

内、大きな懸念事項は2つ。一つはその修繕や建替え等の扱いはどうなのか。とりわけ費用負担なども運営主体に押し付けられて保育料に上乗せでもされるのだけは御免蒙りたいというもの。そして、もう一つは建替え時における仮園舎建設の為の土地の確保。従来は学校等の公有地を前提に話を進めるべき案件も市が最前線から撤退することで用地確保が困難になり、既存の園庭などを仮園舎にでもされたら園児たちの遊び場がなくなっちゃうし、何よりも工事中は危険が伴う。

ということでおらが市民委員会にて審議されることになったのだが...。続きは明日に。

(平成26年2月2日/1651回)

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2014年2月 1日 (土)

猫座の谷戸

夕刻に事務所にて仕事をしていたのだが、腹が減っては戦は出来ぬ。無性に「うなぎ」が恋しくなって贔屓の店に顔を出した。店名が同姓であって、尚且つ、「崎」が私の戸籍と同じ旧字とあっては味も当然...。隣席の客の会話に店の由来を耳にしたのだが、店主の親戚のほとんどがうなぎ屋で、中でも叔父さんは日本橋の名店を営んでいるらしく、その旨さも納得がいった。

うなぎ屋は閉店が早いから、その後は事務所にて仕事を続けていたのだが、明かりを見つけた民生委員のMさんが立ち寄って下さった。成り手不足が深刻な民生委員。中でもおらが麻生区は極端に少ないのだが、富裕層が多いエリアだけにまさかこんな安月給で働けるかと反旗を翻した訳では...。これ幸いとばかりにそのへんの事情を伺った。私の事務所の立地する「猫座の谷戸」、そりゃ地元の通称、高石5丁目界隈には迷惑者など居ないと信じて疑わないのだが、それがどうして...。

民生委員は社会奉仕の精神を持って、高齢者、障害者、子育て、生活困窮など生活のことで悩みを持っている方の地域での気軽な相談窓口や行政や関係機関とのつなぎ役等の地域福祉の中心的役割を担う任務を背負うはずなのだが、Mさんが伺うと「なんでそんなことを話さなきゃイカンのだ」と怪訝そうな態度で応じる御宅もあるらしく、「アンタの安否確認に来たんだぞ」と思いつつも、頭を下げて相手の機嫌を損ねずに職務を果たすのだという。

その役職は誰かがやらねば周囲に迷惑がかかるとの義侠心から受けているMさんだが、そんな善意が伝わらないのが今の世の中。高石5丁目の顔役となるMさんでさえそんな按配なのだから他は推して知るべし。

本市における民生委員の報酬は国基準となる1人当たり年額5万8千2百円が支給されているが、自治体によっては独自の上乗せが図られる事例もあって、隣接の横浜市では6万2千2百円、都内では東京都の加算が大きく軒並み年間10万円を超える。

ということで本市も独自加算を検討すべきではないかと議論の俎上に上がっているのだが、民生委員や消防団などはカネの為にやる職務ではない。Mさんの例に限らず、その職務に金銭的な対価を求めたのでは仮に倍になったとしても決して割に会うものではなく、そこで増額が図られれば充足率が高まるという淡い期待とともに「票に繋がる」という打算もありそうで...。

名誉の為に申し上げておくが、本市の場合、国基準の支給額以外に1地区(=区の下の単位)当たり16万円と定員数に1万4千5百円を乗じた額が別途補助されている。民生委員は厚生労働大臣によって委嘱される特別公務員であって、未だ世間の認知度が低い。前述のような厚顔無恥な面々の相手だけでも疲れそうだが、地域ぐるみでその負担を少しでも軽減しようとする試みこそ求められる。

ちなみにおらが高石町会は充足率100%の優等生であることは補足しておかねばなるまい。

(平成26年2月1日/1650回)

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