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2013年12月 9日 (月)

売名行為

「兎にも角にも自らが今あるのは全て他人様の世話を蒙った成果であるから何人かから相談を持ちかけられた際には最善を尽くすべし」という実業家の言葉があるが、今以て前職時代の仲間が陰に陽に支援を申し出ていただくことをありがたく思っている。

この人に会ってみたらどうかと御紹介をいただき、偶然にも震災から千日を迎えたその週にお会いする機会に恵まれた。植田恵理子さん。

オリンピックの開催決定に夢高まるわが国だが、今なお、被災地には苦難の生活を余儀なくされている方々も居る訳で、オリンピックの成功とともに不死鳥が如く復興を遂げた東北の姿こそ見てみたいもの。植田さんはそんな被災地の為にボランティア活動を続ける一人だが、その拠点となるのが宮城県南三陸町。

そう、命の限り最後まで町民の避難を呼びかけた続けた女性職員の話はつとに有名だが、見るも無残な防災センターを訪れたのは昨年の7月。献花台には多くの花が添えられ、朝から何台ものバスが到着し、静かに手を合わせていた。その後に訪れた気仙沼市では戦艦大和を連想させる大型船が陸上に押し上げられた姿に唖然とさせられたが、その扱いには部外者の立ち入る隙はない。

防災センターを残すべきか、壊すべきか。「見るたびに当時を思い出してしまう」との声もあれば、「あれがないと本当に記憶から消えてしまいそうで」と、その形見の扱いは遺族によっても違えば、時とともに気持ちも揺れ動く。複雑な思いが交錯するだけに何れの選択も苦渋の決断には違いないが、一日も早い復興と御遺族に笑顔が戻る日をただ祈るばかり。

最近でこそ少なくなったが、被災地を訪れることは売名行為ではないのかとの批判。ゴーゴーカレーの復興カレーもその一部を義援金にしているが、やはり同様の批判はあるそうで、それが被災地の支援に繋がるのだからと社長と対談をしたのが今年。私が被災地を最初に訪れたのは震災直後の6月。後援会長とともに義援金を届けに伺ったのは岩手県大槌町の安渡小学校。

行くべきか、行かざるべきか、そこに葛藤があって、前日に花巻市のボランティアセンターを訪ねたのだが、そんな心情を吐露すると地元の重鎮に「被災地の惨状をその目で見てあなた方が何か掴んでくれればそれこそが私どもにとって一番だ」と教えていただいたことで心につかえていたものがストンと落ちた。

植田さんは震災後のボランティアに参加。被災地に寄り添いたいと思いつつも仕事を辞めてまでという決断はなかなか出来ないもの。ましてやそれがそちらの劇団とあっては...。「9年間で学ぶものは学ばせてもらい、自らの決断に悔いはない」と語る彼女。やはり売名行為と見られることを躊躇していたらしいのだが、「あなたにしか出来ないことがある」と言われて肩書きの公表に踏み切った。でも、そんな葛藤を抱えるとはいい人の証拠。

彼女の名前は妃乃(ひの)あんじさん。元宝塚歌劇団の所属。現在は南三陸町の復興応援大使として御活躍とのこと。いつもの悪い癖が出て、「協力は惜しまぬ」と伝えたのだが、このブログの読者のみなさんの応援だけが頼りなので...。

ホームページはこちら。http://ameblo.jp/hinoange/

(平成25年12月9日/1596回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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