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2013年12月18日 (水)

風吹けば

今年もインフルエンザの季節が到来。市も早々に新型インフルエンザの蔓延に備えて医師会等の市内5団体と連携・協力を締結。数年前、鳥インフルエンザ(H5N1型)の変異による「パンデミック」の脅威が囁かれた際に、本市としての備えは大丈夫か、どのような対策を講じるべきか、そんな素朴な疑問から数冊の関連書を読んだことがあった。

いかんせん未知の世界なだけにほとんどの著書がその脅威を取り上げたものの、「インフルエンザ・ワクチンは打たないで!」というタイトルの本があって目を惹いた。しかも、著者は元国立公衆衛生院感染症室長というたいそうな肩書きを有した御仁。その言い分はいたってシンプル。

はしかのウイルスのようにあまり形を変えないウイルスで人間にしか感染しなければ効果の高いワクチンを作ることも可能だが、インフルエンザは絶えず形を変えるウイルスであって、ヒトのみならず鳥や豚等にも感染するだけに、このようなウイルスに効果のあるワクチンを作ろうとすること自体にそもそも無理がある。ということでワクチンを打たずに本来備わっている免疫を高めることで沈静化を図るべし。と、確かそんな内容だったはずだが、読んで損はしない一冊。

苗字が珍しいことも手伝ってかたまたま手にした新聞にその名前を見かけた。神奈川新聞15日朝刊の論説は母里(もり)啓子氏の【-子宮頸がん-ワクチンの「罪」】。

原因不明の痛みや関節炎などの副作用被害の報告が相次いでいる子宮頸がんワクチン。厚生労働省は積極的な接種の呼びかけを控えているが、「多くの被害者が生まれたのは、十分な情報が提供されない中で、公費負担する自治体が拡大し、国が定期接種化した為」であって、「効果が不完全で不確かなもの。打つ必要はない」と。それに限らず予防接種は推奨されるのが一般的だが、そんな風潮の中でも苦言を呈する人材は貴重。信じる信じないはそれぞれだが、その判断材料は一つでも多いほうがいい。

本市の状況はこの9月に行われた決算審査特別委員会におけるわが会派の松原成文氏(中原区)の質疑に詳しいが、平成23年度は約3万5千人、平成24年度は約1万7千人が接種を受けた。平成25年度からは予防接種法に基づく定期予防接種として実施しているものの、国からの通知により積極的勧奨を差し控えていることから4月から7月までの4カ月間に接種を受けた方は約1千人であって、健康被害の症状に悩む生徒がいることも明らかになった。

昨今は費用対効果の検証云々などと言われるが、こちらは費用以上にリスクと効果の検証が大事。ここまでの被害拡大となると治験段階において十分な検証がなされたのかとの疑いも生じたりして...。風が吹けば何とかって言葉があるが、拙速すぎる背景にそんな側面はなかったか。

死の恐怖と隣り合わせであれば一縷の望みを抱くのも人それぞれだが、選択にはリスクはつきもの。が、そのリスクはどの程度なのか。情報は積極的に開示されるべきではないか。

(平成25年12月18日/1605回)

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電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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