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2013年10月

2013年10月31日 (木)

副産物

出雲大社を参拝した際に詠んだ句「参道に松の香りや秋惜しむ」が爽風先生の選になっていた。向こうにとっては神在月となる今月はとりわけ参拝客が多く、さすが縁結びの神様だけに若者やカップルの姿も目立った。神無月も今日が最後。今年もあと残り2か月となった。

明日発売予定の月刊誌「Vasco da Gama」に女性経営者との対談記事を掲載いただく予定なのだが、これまでの経歴におけるビジネス経験が私自身の大きな糧になっていて、行政がビジネスから学べることは少なくない。その収入の大半を税収に依存し、創意工夫はあらずとも在席しているだけで所定の給与が支給される公務員に対し、企業努力を怠れば淘汰されるのがビジネスの世界。

直近に読んだビジネス書に「俺のイタリアン、俺のフレンチ-ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方-」(坂本孝著)と「巨象も踊る」(ルイス・ガースナー著)があって、後者はそのタイトルが示す通り、90年代において大企業病に悩むIBMを再建した名経営者による一冊。巨象といえば市長選の敗北に沈む自民党の復活や新市長が言うところの市民株式会社「川崎市役所」に応用が出来ぬかなどと手に取った。

いま現在、鞄の中に数冊の本があってその一冊は「里山資本主義」なる新書なのだが、「里山資本主義」とは田舎の魅力に注目し、休眠資産を再利用することで経済再生・コミュニティ復活を果たそうというものらしく、「過疎を逆手に」とそれまで全く価値に気付いていなかったモノに注目し、成功を収めた事例が紹介されている。いやいや、田舎に限らず都市部といえどもまだまだ多くの可能性を秘めていて、カネを生む木もあるはず...。

さて、選挙の御礼、というよりもお詫び行脚で地元を歩いていたのだが、人と会えば様々な話題が生まれ、こちらに気づきを与えてくれる。中でも美容と健康に関する話題は巷の関心が高く、机の引き出しは幾つあっても困ることはない。数日前に「マリアンナ化粧品ってご存知か」と聞かれた。マリアンナといえば本市の聖マリアンナ医科大が思い浮かぶのだが、化粧品だけに「からかわないで下さいよ」と返事をしたのだが、これがどうして...ほんとにあった。

聖マリアンナ医大の皮膚科学研究チームとの共同開発から生まれたエイジングケア化粧品。医学研究から皮膚の代謝を促進する効能が発見され、その応用を図ったものらしく、ここだけの話、隠れたヒット商品になっているという。確かに言われてみれば化粧品は何もメーカーだけの専売特許だけではない。皮膚の研究は製薬会社や医大でも専門の一つであって、今回の思わぬ副産物?に聖マリアンナ医大もニンマリか。

そうそう、あくまでも聞いた話ですので...。

(平成25年10月31日/1557回)

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電子書籍「一日一話」

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2013年10月30日 (水)

相乗り

さて、今日「も」懲りずに選挙戦の話題から。今回の選挙は何も川崎市だけではなかった。辛勝ながらも相乗り候補が接戦を制した神戸市。同じ政令市の中でも本市とは明暗が分かれた格好になったが、その相乗り候補のポスターには政党推薦の文字が「しっかり」と含まれていたという。

27日投開票の首長選で公明、民主両党と相乗りした推薦候補が敗れたり、苦戦したりしたことを受けて、党本部が「相乗り」の検証に乗り出すことになったとの記事を目にした。政党推薦は信頼の証である反面、複数の相乗りになれば候補者の独自性は薄れがちであって、責任も曖昧になりがち。票が少ないのはどこぞの政党がサボったからだとか...。

今回の選挙戦。相乗り候補と政党推薦無しの候補の対立軸が演出されたが、前半戦におけるポスターには支持政党は無記名。故に誰がどの政党の推薦を受けているか分からなかったという御意見が少なくなかった。未だポスターで判断する有権者も少なくないだけに支持政党の記載は有権者に大きな判断材料を示すことになるはずなのだが、今回はなぜ政党推薦を入れなかったのか。

ここからはあくまでも私の推測だが、今回は新聞各紙でも相手陣営の相乗り批判が随分と取り沙汰されていただけにその(相乗り)批判をかわす為にあえて政党の推薦を入れなかった可能性はないか。無所属にしておけば少なくとも「相乗り」批判はかわせるとの判断があったとすればセコかった。結果、公営掲示板のポスターは全て無所属の候補者となり、となると候補者の知名度と顔写真の良さが判断の決め手となる。

「どこの政党が誰を推薦しているのか判断材料がない」。そんな声が寄せられてか支持政党の記載と安倍総理との握手のステッカーが作られたものの既に折り返し。これ幸いとばかりに相手陣営は「天下り市長NO、相乗り候補NO」のステッカーで対抗。残念ながら相手のほうが用意周到で一枚上手。

本来であれば相乗りこそ相手陣営にとって最も脅威となる。が、それはあくまでも一丸となって攻勢を仕掛けてきた場合の話。「相乗り」で油断が生まれればしめたもの。尚且つ、今回のつまづきにより相乗り批判が功を奏したことは相手にとって大きな収穫。今後において相乗りから単独推薦になれば戦力が分散される分、より有利に戦いを進めることが出来る。まさに相手の思う壺で泥沼状態になりつつないか。

そうそう、今さらながらに新市長の選挙公報に目を通していて、「中学校給食」の実現以外に「習熟度別クラス」や「地域の寺子屋」、シニア世代の「有償ボランティア制度」、「県内で一番高い介護保険料からの脱却」、「川崎まるごとWiFi化計画」、「市長退職金の廃止」、「天下りの禁止」等々、ユニークな政策も並ぶ。斬新な発想と実行力に期待したい。

手のひら返すの早すぎか(笑)。

(平成25年10月30日/1556回)

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2013年10月29日 (火)

美酒

「酒王センプク」という煙突が目印。戦艦「大和」にも詰め込まれ、赤道直下でも耐え切った代物の酒。日本一の生産量を誇った銘柄にしか許されない「酒王」の称号を有する広島県呉市の銘酒「千福」。当時は灘の酒を超える生産量があったとか。祝勝会に酒はつきもの。勝利の美酒は...今回はおあずけとなった。

投票日は市連から「瑞門集票」と記されたFAXが届くのが恒例になっていて、その意味は「投票箱が閉まるまで気を抜くな」とのことらしいのだが、候補者本人、少なくとも候補者となる私にとっては許された安息の一日となる。体力の限界に挑戦した後の達成感はフルマラソンの完走、緊張の連続後の開放感はビジネスの大商談に匹敵するが、その安息も束の間のひととき。

当日の夜にはテレビでよく見かける光景、選挙事務所での報告会が開催され、とりわけ勝利が確実となれば支援者が続々と駆けつけることになる。既に投票箱が閉じられている以上、ジタバタしても仕方がない。結果は明白なだけに開票率が何%で得票がどうだなどと一喜一憂するのは心臓にも悪いし、それだけの時間があれば他にやれることもあるはずと欠席させていただくことが少なくない。今回も日本シリーズが...違った(笑)。

政治とは世の中の縮図。この世界にいると様々な人物に巡り会うが、当選時にはさも自分こそが勝利の立役者とばかりにアピールする狡賢い面々も居る一方で敗戦ともなれば、蜘蛛の子を散らすようにさっと遠ざかっていく。まぁ何とも人の醜い面が見えるのもこの世界の特徴の一つなのだが、周囲の支援者以上に人生を賭けた候補者の心境いかばかりか。

わが国の歴史を見るまでもなく敗戦とは惨めなもの。「成長は全ての矛盾を覆い隠す」とはよく言ったもので、勝てば全て水に流されるが、戦に負ければ犯人探しや粛清人事、さながら骨肉の相続争いの様相にもなりかねない。日本シリーズの好勝負が目立つ「楽天」の元監督、野村克也氏曰く「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負け無し」。負けるべくして負けた戦。

「敗軍の将、兵を語らず」というが、政治家にとって公務員叩きは格好の材料。マスメディアの影響もあって世の中全体がそういう風潮にあることは承知をしつつも、官僚というか公務員出身はダメだとの印象を残してしまったことは心残り。

そして、不肖私が自民党川崎市連の広報委員長を仰せつかっているものの、今回の広報には「全く」関知していない。が、最大の敗北理由は広報戦略にあることは痛恨の極み。勝利の美酒も美味いが、負け戦こそ教訓は多い。退陣後に政権当時の反省点を綴った「安倍ノート」が有名だが、数冊にならぬまでも反省点をノートに記した。

(平成25年10月29日/1555回)

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2013年10月28日 (月)

再会

久々にリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を聴いた。もうこのへんでダメな方もいると思うが、リムスキー=コルサコフはロシア「五人組」といわれる作曲家の一人であって「シェエラザード」はその代表作。オーケストラの魔術師といえば「ボレロ」の作曲家ラヴェルが有名だが、そのラヴェルが模範としたのが、このリムスキー=コルサコフであって、管弦楽法の指導者としても名声を博し、ストラヴィンスキーなどが愛弟子となる。

世に名曲は多いが、その曲が生まれた経緯や作曲家の人柄なども知ると更に奥深いものとなる。解説によればこの「シェエラザード」は遠い昔のアラビアの国、王妃の浮気に女性不信になった王様が国中の若い女性に夜伽をさせては一夜限りで処刑するという非道な行為を繰り返していた。

これを見かねたシェエラザードは自ら王に嫁ぎ、千夜に渡って毎夜王に話をしては気を紛らわさせ、ついに王は残虐な心を捨てるに到った。シェエラザードが王に話して聞かせた説話の中には、「アラジンと魔法のランプ」、「アリババと40人の盗賊」、「シンドバッドの冒険」等々、日本でも有名な物語が数多く含まれている。この曲の中に「千一夜物語(アラビアンナイト)」が表現されていると思えば何とも官能的ではないか。

途中、コンサートマスターのソロ演奏が何回か登場するのだが、その部分が「プロムナード」に重なって、つい思い出してしまったのが、同じロシア五人組の一人であるムソルグスキーの「展覧会の絵」。友人の遺作展を歩きながら10枚の絵の印象を表現したというその作品の「プロムナード」のメロディは誰しもが一度は耳にしたことがあるはず。ちょっとオタク過ぎたか...(笑)。

さて、選挙戦の最終日。携帯に「ぎこちない」メールが届いた。要約すれば「選挙ガンバレ!重鎮より」ということらしく、「アンタこそガンバレヨ」。喉元にまで出かかっていた文面をじっと堪えて、「ありがとうございます」と返信した。

当日の夕刻には日々の駅頭とは無縁と思しき重鎮が遠路駆けつけ、新百合ヶ丘駅周辺にて自らチラシ配布を行うとは相当逼迫した情勢であることを窺わせるに十分であって、そんな折、一人の女性に声をかけられた。聞けばその重鎮と遠縁に当たるというではないか。が、諸般の事情により二十年に家を出て以来、久しく会っていないとのこと。

当時、家を出ようとする本人を自宅まで来て必死に説得してくれたのが、その重鎮であって、結果的には家を出ることになったものの、必死に説得してくれた当人にいつか御礼を述べたいと思いつつ、いつの間にか歳月が流れてしまったという。

虫の知らせとはよくいったものでなんという偶然。(普段はいるはずもない)当人が「今日に限って」駅の反対側にいること伝えれば驚きを隠せない様子。晴れて感動の再会を果たした二人。選挙には不思議なドラマが少なくない。

追伸:重鎮も仕事をしているんだなぁ~(笑)。

(平成25年10月28日/1554回)

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2013年10月27日 (日)

フレッシュジュース

過日、出場した萩・石見空港マラソン全国大会の御礼にと島根県益田市の関係者の皆様に御礼をしたためていたのだが、ひと足先に川崎市スポーツ協会会長殿から直筆の御礼状が届いた。当日の表彰式の際に友好都市代表として紹介の機会を用意したものの既に私が不在だったようで。これで、また来年も行くようだナ...。

さて、巷の話題といえば有名ホテルのレストランにおける虚偽表記。「偽装」か「誤表示」か、釈明に終われるホテル経営者。そんなニュースが波紋を広げ、あの名門「リッツ・カールトン」でもフレッシュジュースを巡る虚偽表記が発覚。過去には従業員がその場で果実を搾ったフレッシュジュースを提供していたものの、いつぞやから冷凍パックのジュースになっていたことが判明。冷凍パックに「フレッシュ」とはけしからんということらしい。

とくに名門「リッツ・カールトン」ともなればフレッシュジュースを飲みに行くのではなく、「リッツ・カールトン」に行った「ついで」にフレッシュジュースを飲むことが大半であって、尚且つ、「フレッシュ」ジュースを選ぶというよりもそこにあったジュースがたまたま「フレッシュ」ジュースであった可能性も高い訳で...。今回の件も意図的か否か、こちらの場合はブランドイメージこそ全てだけに思わぬ痛手となりそうだ。

さて、前述のホテル側には苦情を含む数百件を超える問い合わせが殺到し、料金返還に踏み切ることになったというが、その額約1億1千万円。過去に輸入肉の虚偽表示をしたスーパーが返金に応じた際、「レシート無し」にて返金に応じていたところ、「なりすまし客」が続出。店側が偽装表示をして売った額の数倍を支払う事態に陥ったことがあったという。なんともイヤな社会ですナ(笑)。

さすがに今回はレシートや店の記録との照合を含む事実確認に基づき返還手続きを進めるとのことだが、よほど物好きでもない限り過去のレシートなど保管されているはずもなく現場の混乱は必死。

今月号の雑誌「選択」には「高濃度茶カテキン」の働きにより体内の脂肪を燃焼しやすくする云々で有名な「トクホ(特定保健用食品)」に関する記事が掲載されていて興味深く拝読したのだが、確かに「トクホ」というと健康効果らしきものが謳われていてつい手にとってしまうのだが、成分以上に「何となく健康的だ」という心理的な効果のほうが大きそうで...。

そうそう、今回の偽装話、違った「虚偽表記」だって、確かに不愉快極まりないが、当時はそれはそれで旨いと思って「気づかずに」対価を支払っていた訳だから何もそこまで目くじらを立てずとも...それは余計な御世話か。いづれにせよホテルにとっては自業自得だからやむなしのようで。

(平成25年10月27日/1553回)

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2013年10月26日 (土)

助っ人

数日前の話。夜の駅頭を終えて事務所で仕事をしていたら近所の御婦人が顔を出してくれた。「明かりが灯いていたので...」。翌日に何人かの友人と一緒になる機会があるから候補者のチラシが欲しいとのこと。それだけの為にわざわざ訪ねて来て下さるとは...そういう時こそ相手の人柄が窺い知れるというもの。

選挙戦も大詰め。「もしかしたら...」と相手陣営を疑心暗鬼にさせればしめたもの。接戦になればほんのわずかの票が勝敗を左右しかねない。票の見返りに様々な約束が持ち込まれる。それは市政の監督役を担う私どもや国会議員以上に直接の権限を有する首長となれば尚更のこと。選挙を勝ち抜く秘訣は「容姿」「性格」「政策」と様々だが、最終的に本人のこれまでの人生が問われるのが選挙であって勝利の女神に微笑んでもらう為にはやはり「善」人でなければならぬと思っている。

さて、「名前の浸透がまだまだ足りぬ。気合が入っとらんやないか」と、関西弁にはならぬがハッパがかかる。が、叱り方は大事。「単に売上げ伸ばせ」ではそりゃ根性論ってもんで、中には気が萎える面々もいるはず。いかにして陣営の士気(=モチベーション)を高めていくか、そこの手腕が問われている。

勝てば官軍とばかりに派手な公約を掲げ、斬新なイメージをアピールする相手陣営に対し、司令塔不在のわが陣営。後に烏合の衆などと揶揄されぬようそれぞれの役回りは果たさねばならぬ。

選挙の花形といえば何といっても「遊説」。無所属・新人の同僚である月本琢也氏が同じ「ひでしま善雄」候補の遊説で御活躍と聞いた。年甲斐もなく張り合うのも芸が無さそうで地味な電話作戦に徹していたのだが、私の支援者のみなさんだけに「既に投票してきたわよ」とか「ひでしまさんでしょ」と既に支持も固そうな様子。何か新たな手立てはないものかと思案していて...「そうだ!」。

別にトラウマがある訳ではないのだが、とにかく寂しがりやなもので、私であればノイローゼになりそうなものだが、どこ吹く風と平静を装っていた本人。というよりもいづれの陣営からも応援要請が無かったというのが実際のところらしく、「こちらでどうか」とお誘いを申し上げた。やはり日頃からメシは一緒にしておくもの。今回の市長選で態度を明らかにしてこなかった宮前区の無所属・新人の同僚である竹田宣廣氏が参戦を決意。

現在の行財政改革路線を継承する「ひでしま善雄」候補の応援で登戸駅に登場した。そして、当日は「待ってました」とばかりに現職の阿部孝夫市長も応援にかけつけた。マイクを握ればこれまでの答弁以上に応援に熱が入る。強力な助っ人の参戦。これでわが陣営の士気も上がれば新たな支持層にも繋がりそうで。いよいよ最終決戦。私もブログどころではなさそうだ(笑)。

(平成25年10月26日/1552回)

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2013年10月25日 (金)

おくすり手帳

「あくまでも検査」と入院していた事務所の大番頭が晴れて退院となった。当初の予想に反して1ヶ月近くの長期入院。その理由は血液検査の結果。高い数値が見られたものの、本人には自覚症状が無い。中々退院許可が下りず、退屈な病院生活に業を煮やした大番頭の決めセリフは...「先生、もう限界だ」。

では、呉方式による後発医薬品の促進通知による効果はいかほどか。まずはその手法だが、後発医薬品への切替効果が見込まれる上位3千人に対して通知を送付。翌月はその次の3千人、翌々月は更にその次の3千人と繰り返し、ひと段落して以降は頻度を隔月に減らして送付を継続。その結果...2年後には約7割、現在では約8割の方々が後発医薬品を選択することになったというのだからやはり選択肢を示すということは大事なことではなかろうかと。

気になる効果額は年間約1億3千万円、公費のみならず患者負担を3割としても約4千万円が浮いた格好になる。具体的な事例を申し上げれば、今回の促進通知により後発医薬品を選択したAさんは年間30万円の医療費を抑制し、自らの自己負担分でも約9万円が節約出来たという。仮に本市で実施した場合、その人口規模から7億円程度の削減効果が見込まれ、しかも、後発医薬品の促進通知以外にもレセプト点検の効率化や重複・頻回受診者リストの分析、重複服薬履歴の表示によりかなりの医療費の適正化を図ることが出来るという。

この「呉方式」は医療費の抑制に目が行きがちだが、そもそも事の本質論は既存データの活用。患者の医療情報は電子レセプトという形で各都道府県の国民健康保険団体連合会(国保連)に集約されているが、そのデータの開示が遅れていたり、データが自治体に提供されているにも関わらずそれが有効に活用されていないことが根っこにある。

「あの患者さん最近見かけなくなったけど大丈夫だろうか。他で適切な治療を受けていればいいけれど...」とは医師の憂鬱。おくすり手帳なども本来は複数の医療機関で処方されている薬の相互作用や重複投与を防ぐことを目的に作られたものだが、患者の医療情報を一元的に把握できれば健康の維持や増進に大きな効果が期待できる。とりわけ、糖尿病・高脂血症・高血圧症等の生活習慣病は放置しておけば重篤化しかねない。重篤化すればそれだけ医療費は嵩むことになり、それらを生活習慣の改善で未然に防ぐことが出来れば...。

国内において30万人以上ともいわれる人工透析患者。その医療費はおよそ年間6百万円だが、腎不全に陥る前にインスリン治療で対処出来れば約60万円、その前段階であれば年間3万円程度の医療費で収まるという。現在、呉市ではそんな糖尿病性腎症等重症化予防事業にも取り組み、徐々に成果を上げつつある。

医療データの分析・活用こそ健康への第一歩。自治体の挑戦は続く。

(平成25年10月25日/1551回)

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2013年10月24日 (木)

呉方式

「(その意義は認めるが、)わざわざ安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)を薦めずとも...」というのがホンネであって、そこには既存の製薬会社との関係もあるだろうし、患者との関係もギクシャクしないとも限らない。そんな不安が横たわる。寝耳に水とはまさにこのこと。「差額通知とは聞いていない」と医師会の会長。そんな状況をどう克服したのか。

自治体として全国初の差額通知をはじめとする医療費抑制の取り組みは「呉方式」として全国から視察が殺到し、その日も私以外に午後から2件の視察。センセイ以外に行政職や企業の健康保険組合からの視察も多いというが、それだけ深刻であることの証。

「ジェネリック医薬品を使用した場合の自己負担軽減額を通知する取り組みについては、その実施に向けて関係団体との調整中」というのが本市の回答であって、どこの自治体も大なり小なりそれなりのことをやっているはずなのだが、根本的に何がどう違うのか、「相手の役職は厭わないからとにかく話を聞きたい」と打診していたのだが、ようやく「OK」サインが出た。大事な市長選のさなかに行く以上、やっつけ仕事では済まされない。

予め数字を羅列しておくと、人口23万9千人を抱える呉市の高齢化率31.0%は15万人以上の都市で最も高い(本市は17.8%で下から5番目の175位)。10万人当たりの病床数1,895床は全国平均の1.42倍。400床以上の大病院が3つと、必然的に医療費は高くなりがち。一人当たりの医療費41万3千円は全国の1.34倍となる。その医療費を抑制せねば将来が危ういとの危機感はあったもののシステムの導入は「そんな予算はない」との財政上の理由で見送られてきた。

が、皮肉なことに逼迫した財政がそれを許さなかった。平成19年の財政危機を宣言して以降、一般会計から国民健康保険事業会計への法定外の繰入を認めない方針を打ち出した(ちなみに本市の場合、一般会計繰入117億円(平成24年度ベース)に対し、内約半分の60億円が法定外)。従って滞納分も保険料の上乗せとして跳ね返ることになる。

本件に限らず税か保険かの議論はあるものの保険料の増額に比べ、税による補填のほうが一般に見えにくい分、選択されやすく、本市の場合も勿論...後者である。ちなみに同市の保険料9万8千円は県内で最も高い保険料。

さて、冒頭のジェネリック医薬品の差額通知。院内処方の場合は在庫を確保するのは大変。それが病床数の少ない診療所であれば尚更のこと。が、最近は「品ぞろえの豊富な調剤薬局へどうぞ」と医師の認識も徐々に柔軟になりつつあるそうで。

いよいよ明日は具体的な内容を紹介予定。

(平成25年10月24日/1550回)

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2013年10月23日 (水)

2コ隣

当人が上京した際に「今年こそ行くけん」と約束をしたものの既に10月も半ば。「もしや約束を果たせないんじゃないか」と益田市と重ね合わせたまではよかったが、前日は米子空港から車の移動で160km、翌日はハーフマラソンを完走してそのまま車で170km。途中、津和野の日帰り温泉にて疲れを癒し、目的地には夕刻の到着となった。

宿泊はクレイトンベイホテル。波止場付きの洒落たホテルではウェディングが...。上階から海を一望すればガントリークレーンと思しきものがズラリと並ぶ造船のまち広島県呉市。広島市から電車で30分という立地が災いしてか観光や視察は広島市とのセットになりやすい。観光は呉市でも宿泊は広島市。そう本市と横浜市みたいなものか(笑)。

そんな呉市の歴史は浅い。明治時代に帝国海軍が拠点を構えて以降の発展が目覚しく、戦前は呉海軍工廠において「戦艦大和」などが建造され、東洋一の軍港・日本一の工廠として世に知られることになった。当時は人口40万人を越える人口を抱え、日本10大都市に数えられるほどの活況を呈す。

現在の人口は25万人だが、当時の海軍の技術の粋を集めているだけに魅力は十分。知的エリートの叡智がまちの随所に埋もれている。そんなまちの魅力を存分に生かそうとこの呉市のタウンマネージャーとして活躍した女性を紹介していただいたことがあった。現在は政府の有識者会議で総理の2コ隣に座るほどの有名人になっているのだそうで...。

そんな呉市とのきっかけは学生時代の1コ隣の下宿人がこの市の出身であって、とにかく彼はプレイボーイだったから彼女の相手で大忙し。その郷里から友人が訪ねて来ても「彼の相手を頼む」と私に押し付け、出かけてしまう。その押し付けられた相手というのが大正14年創業のラムネの老舗「中元本店」の四代目。今では何かと気遣ってくれて今回の滞在も至れり尽くせりの待遇。送迎は勿論、料亭らしき店にてすっかり御馳走になってしまった。やはり人にはすべからく親切にすべし(笑)。

当日は大和ミュージアムの事務局長とも御一緒させていただき、そのミュージアムの人気の秘密や呉市の魅力などを存分に語っていただいた。ちなみにタウンマネージャーを紹介してくれたのもこの御曹司。JR恵比寿駅前に広島風お好み焼き店があって、その店主曰く「ここのお好み焼きが絶品だ」と聞いていたことから顔を出したのが、屋台「あしあと」。パリパリ麺のお好み焼きは確かに旨かった。

翌朝は5時半の起床。滑走路は飛行機の衝撃にも耐えうるだけに表面は固く足への負担が重かったか、筋肉痛がひどい。それでも早朝より市内の市場の中を案内してもらい、次の目的地に向かった。続きは明日に...。

(平成25年10月23日/1549回)

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2013年10月22日 (火)

雲隠れ

「視察」にしては仕事以外の部分も多そうだが、さりとて「旅行」でもない。ということで「出張」とすることにした。まず、冒頭に誤解を招かないように申し上げておくが、今回の「出張」は全て自腹であって政務活動費ではない。

さて、各方面から総じて評判が良さそうな内閣官房長官の菅義偉氏。その屋台骨を支える秘書の評判はかねがね伺っていたのだが、つい最近、ご一緒になる機会に恵まれた。同氏が自民党神奈川県連の会長であることから市長選の手伝いとして秘書が派遣されてきたのだが、これが評判通り筋金入りで隙がない。

子を見れば親が分かるとはよく言われるが、それが秘書自身の特性によるものなのか、オヤジの教えによるものなのか、まぁとにかくしっかりしていて、むしろこちらが「サボっていないかどうか」行動を観察されているような気がしないでもなく...。

市長選も中盤戦。その官房長官自らが街頭応援に参上するというので周囲はピリピリムード。そんな観察の結果かどうか、本人の指名とのことらしく司会者の役が回ってきた。が、あいにく...「出張」と重なった。

「こんどめしでも...」との口約束はえてして守られないことが多い。国会議員の外遊時でも世話になった外交官との約束を果たしたのは鈴木宗男センセイ位だったと何かの本で読んだ。別れ際の「こんど行くから...」も同じこと。武士に二言はあるまじき。武士ではないけれど約束を果たす為に御当地を訪ねることになった。

事実だけ見れば「雲隠れ」なのだが、戦力外通告をされた訳でもないし、サボったとか怠慢だといわれる筋合いのものでもない。前日迄はキチンと手伝い、当日も午前中に仕事を片付け、午後の便で現地に向かう。ということで、萩・石見空港マラソン全国大会に出場することになった、まではいいのだが、いかんせん全国でも珍しく現役の空港滑走路を走ることから空港は閉鎖状態。やむなく米子空港から車で160kmの行程となった。

途中の平成の大遷宮を終えた出雲大社に参拝し、一路向かうは島根県益田市。出雲大社は縁結びの神様だけあって若い参拝客も多い。この7月に本市とスポーツ交流の覚書を締結した益田市は人口5万人ののどかな風景広がる田舎町。万葉集歌人の柿本人麿の生誕地としても有名なのだが、そんな田舎町から本市の多摩川リバーサイド駅伝に出場をいただいていて、つい約束を交わしてしまったことが今回の発端。

それでも当日に大会本部に挨拶に伺えば関係者のみなさんが出迎えてくれて歓迎ムード。今回はハーフ(マラソン)であって、フル(マラソン)ではないからタカを括っていたのだが、これがどうして、どうして。調整不足に起伏の激しいコースは過酷そのもの。それでも何とか完走してゴール前でパチリ。

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(平成25年10月22日/1548回)

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2013年10月21日 (月)

眠れる獅子

自宅を出ると緩やかな下り坂。よほど落ち込んでない限り、目線が自然と空にいくのだが、空は様々な表情を見せてくれる。階段を下りて事務所に着けば、隣の駐車場で近所の親子がテニスの練習をされている。「おはようございます」。朝の駅頭でも通学途中の生徒たちが元気に声をかけてくれて、健やかな成長を願いつつ、その姿を見送ることになる。

本市の負の遺産については前回の記事の通りだが、(職員数を)3千人も減らしたのだからもうぼちぼちとも思えそうだが、まだまだ...とはOBの談。未だ多くの予算と人員を抱えることこそステータスと勘違いしている管理職もいるけれど、少ない予算と人員で職務を果たすことこそ管理職に課せられた使命。

さて、社会科の教科書で見かけた人口ピラミッド。それを本市の職員に当てはめるとどうなるか。終身雇用と年功序列が特徴だけに四角型が理想なのだが、果たして...。新卒で採用されてから定年退職までに40年。現在の職員数1万3千人を均等に割れば毎年3百人の枠。それが毎年の採用枠1百人程度では狭すぎるというもの。毎年2百人づつ採用したって40年間で8千人。

それだけ歪な年齢構成になっていて、管理職のポストには限りがあるから上は上で窮屈であるし、下は下で人数が少ない分、仕事が大変。ほんと「担当」部長って多いんだよなぁ~(笑)。採用枠が増やせない理由は...そう、上が詰まっているから。「若者の就職機会の拡大を」なんて声高に訴えている政党もあるが、当時の政治判断が招いた爪痕は深い。同じ徹を踏まない為にも若い世代ほど目を光らせて投票には行くべきなのだ。

朝刊各紙は連日の特集記事。そんな紙面とは裏腹に機運はイマイチの選挙戦。投票率の予測も厳しい見方が多いが、過去の市長選の投票率は直近の平成21年実施で36.09%、平成17年は36.32%、平成13年は36.76%と低空飛行を続けている。震災後、混乱の中で行われた前回の市議選でさえも46.11%。

私どもはあくまでも市政の監督役。今回の市長選は執行部の最高責任者、外資でいうCEOを誰にするかって話だからぜひとも責任ある1票は投じて欲しいと思っていて...。自分が投票に行っても然して変わるものではないし、何よりも(投票に行くのは)億劫だとの声が聞こえてくるのだが、候補者本人は投票率が低くても当選できれば同じ権限が与えられるのだからいい。

むしろ、そんな眠れる獅子を起こさないほうがいいと思っているのは怠慢な政治家とサボりたい公務員。投票率のアップで有権者の関心が高まればワルいことは出来ないよナという威圧力に繋がる。投票日は27日(日)。イチオシの候補者は「ひでしま善雄」氏。しつこいか(笑)。

(平成25年10月21日/1547回)

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2013年10月20日 (日)

老婆心

ブログが毎日の日課になりつつあるが、これがなかなか健康的な生活に役立っていて...。夜ナ夜ナ遊びの誘惑にも明日のブログがまだだから今日は辞めておこうと。んな訳ないか(笑)。

選挙活動に没頭していたせいか、骨休めとばかりに、つい、本を衝動買いしてしまった。その一冊に週刊文春があって、いまだ抜群の人気を誇るその人の発言に元秘書官が直言を呈した。飯島勲氏の「激辛インテリジェンス」は「小泉純一郎-原発ゼロ宣言-に物申す!」。

私なんかはその発言の真意の前に当人にそう言わしめたフィンランドの最終処分施設「オンカロ」を見てみたいと思うのだが、筆者によればその「脱原発」論を賞賛しつつも、「原子力発電所の即時全廃などを叫ぶ、元から筋金入りの「反原発」論と、3・11の東京電力福島第一原発の事故を受け、ここで一度立ち止まって考えてはという「脱原発」論をごちゃまぜにしがちだ」と警告を鳴らされている。

待機児童とて同じ。かつては「保育に欠ける子」の受け皿として福祉的な役割を担ってきた保育所も近年は親が預けて働く為の就労支援的な色彩が強い。「夫の稼ぎだけではとてもとても...」という悲鳴の一方で、DINKS(夫婦共働き)で年収1千万円を超える家庭もあったりして...そのへんが一緒くたにされてしまいがち。幼稚園等の選択肢が生まれる3歳児以降の前に「まずは」0~2歳児の受け皿を整備したいと語る「ひでしま善雄」候補だが、本当に困っている人にこそ手は差し伸べられるべき。

さてさて、昨日の続き。現職の市長の機嫌が悪い理由とは...ズバリ、中学校給食。今回の市長選では各候補が中学校給食導入について前向きな姿勢を示していることに対し、不満を漏らしたとどこぞにあった。過去にも何度か取り上げてきたこの話題。やはり、候補とそんな話になったのだが、現職の市長の言い分は承知しつつも、時代が時代だけに...と何とか模索しようとするのは世代の違いか。「わが子の為に親が愛情を注いで弁当を作るべし」との道徳観に賛同しつつも、そこまで頑なな姿勢を貫かれると時代に置いていかれそうな気もして...。

中学校給食に限らず、全ておんぶにだっこではダメ。それが、さもあたりまえのような風潮になってしまえば何でもかんでも行政がやってくれる、いややるべしだ、では財源が幾らあっても足りぬ。そもそもに他人様に手を出す行為は恥ずかしいという規範がなければ社会はおかしくなっちゃうよというのが私の持論なのだが、いつの日かそんな市長の老婆心に気づいてくれる日が来てくれることを期待しつつ...。

(平成25年10月20日/1546回)

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2013年10月19日 (土)

負の遺産

作家の曽野綾子さんによれば、「女性というものは目標の距離も身近なものに設定する癖があるし、数字にも細かい。スーパーに行くと今日は大根一本幾らという日常的な金銭感覚に慣れているから予算を切ることには慣れている。一方の男性は勢力拡張がその本性にあるから、もらった予算は全て使い切った上で更なる予算を獲得すべしとなりやすい。だから(当時の)田中眞紀子さんの大学削減は当然の帰結」と結ばれていた。

ってことは財政のスリム化を目指すならば女性候補か....いやいや、「ひでしま」です。

今回の市長選の争点の一つに3期12年で退く「阿部市政の継承」があるのだが、その後援会顧問という元内閣官房副長官の石原信雄氏のインタビューが掲載されていた。企業の本社が集積し、財政的にも豊かな東京都はスーパー自治体であって、都区部と他の地方自治体が全く同じことをやることの困難さを説きつつ、限られた財源の中で自治体がいかに工夫するかが重要と指摘されていた。

阿部市政といえば「行財政改革」。直近の例でいえばごみの収集回数の見直し。普通ごみの収集回数を週3回から2回に変更することで、市民の皆様には一部不便をおかけするものの、その効果は5億円。且つ、将来的にごみ処理センターを3ヶ所(現行は4ヶ所)に集約することで年間18億円の経費削減が見込まれている。

が、やはり何といってもその目玉は人件費の削減。市長の就任と私の初当選は1年のタイムラグがあるが、当時1万6千人もいた職員も現在は1万3千人。12年間で約3千人だから毎年3百名近くの職員数を削減してきたことになるが、来年度の新卒採用(大卒程度)が89名だからその数字の大きさが窺い知れる。1人あたり年1千万円の人件費と想定しても当時に比べて300億円(正確には359億円)が浮いた格好になるが、それが単年度に限らず恒常的に圧縮できた功績は大きい。

では、何故そんなに多くの職員を抱えてしまったのか。本市が政令市に移行したのが昭和47年。当時の革新市政下において野党に甘んじて冷や飯の日々であったわが党をよそ目に何でも「直営」と大量の職員を採用したツケは大きい。過去の呪縛に悩まされつつも、その負の遺産処理を進めたのが現市長であって、当時の反省を踏まえればどういう人材を市長にすべきかは明らか。過去と同じ過ちを繰り返してはならない。

では、その浮いた財源はどこに消えたのか。近年は生活保護の伸びが著しく財政を圧迫しつつあって、一方で待機児童対策にも重点的に多額の予算を投じてきたのは事実。それでも足りぬ受け皿は今後の課題。ということでバトンタッチなのだが、現職の市長のご機嫌がななめの様子で。その理由とは...続きは明日に。

(平成25年10月19日/1545回)

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2013年10月18日 (金)

脱藩官僚

川崎市長選も中盤戦。ようやく出番が回ってきて候補者の選挙カーに...。

世に公職選挙法なる法律があって、本番には事前活動以上に厳しい制約を受ける。三種の神器はタスキに標記に腕章。タスキが必須道具というのは誰の目にも明らかだが、実は標記と腕章こそ欠かせない道具。標記がなければマイクは使えないし、腕章がなければチラシの配布はNG。

さりとて、確認団体として別な届けを出しておけば腕章がなくてもOK。確認団体「市民成長力日本一の川崎を実現する会」のチラシには「44歳」、「元川崎市財政局長」と本人を連想させるワードは盛り込まれているのだが、6ヶ月以上前の届出でなければ候補者の氏名と顔写真は使えない。と、まぁややこしいことこの上ない。

今回の候補者擁立の立役者の一人であって、私の生みの親でもある田中和徳センセイ曰く「名前を覚えてもらう為には最低でも10回は繰り返さねばダメだぞ」と。私の初陣は当時としては異例の百日選挙。本番まで毎日各駅に立ち続けてちょうどその回数に届く。名前を覚えてもらうということは候補者にとって最初の難関なのだが、並大抵のことではなく、故に今回の選挙とて政党相乗りで勝てるほど甘くはない。

選挙カーが到着するまでの合間に新聞各紙を見ていたのだが、相手候補による政党の相乗り批判が目に付いた。政党の推薦はあくまでも候補者の評価であって、有権者にとっては判断材料の一つにしかなりえないもの。そして、官僚出身の候補者はけしからんということらしいのだが、問われるべきは現職であればこれまでの実績、そして新人はその候補者の資質であって、その出自ではない。

そりゃ、ふがない官僚がけしからんのであって、一を以って十が否定されるものではないし、そんなことでは国の為に必死にがんばっている官僚が報われない。官僚イコール悪の構図を描き出すこと。そのへんが選挙屋の入れ知恵であって、そんな世論誘導に左右されるべきではない。

「44歳」の候補者は私よりも4つ上。私の就活時にはどこの企業も狭き門だったのだが、4年前はバブル全盛期の売り手市場で、尚且つ東大卒ともなれば破格の待遇もあったはず。年功序列の公務員の初任給は決して高くはない。そんな状況下でもこの国の為にと官僚を選択した本人。そして、そのまま居座れば安泰な人生が送れたはず。その人生を投げ打って川崎市の為にと手を挙げた本人の挑戦心と覚悟はハンパではない。

政治家と違って言い回しこそ慎重だが、こんな時代だからこそ大風呂敷を広げない官僚の堅実さが評価されてもいいのではないかと。そう、候補者名は「ひでしま善雄」だから。

(平成25年10月18日/1544回)

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2013年10月17日 (木)

区民まつり

私の選挙区となる川崎市麻生区の人口は現在17万1千人(平成25年6月末現在)であって、区選出の議員定数は7名。2万人に1人位はこんなキャラがいてもいいのではないかと思いつつ...。それは冗談にしてもこれまでの選挙において私に投票して下さった全員の方々に御挨拶が出来ないことを申し訳なく思っている。

つい最近、ある方とじっくり話をする機会に恵まれた。こちらも当人のことは存じ上げていたのだが、いかんせん多忙にて御活躍の身。押し売りが如く迫ってもかえって迷惑になってしまいそうで躊躇していたのだが、初陣の頃から応援いただいていたのだそうで...。そのきっかけはSさん。寡黙ながらもコツコツと人一倍仕事をこなすSさん。そんなSさんが推薦する人ならば...と投票して下さっていると聞いた。そんなこととは露知らず...Sさんも水臭いよなぁ~。ちなみにSさんとは目下話題の「シライ」さん(笑)。

さて、「あさお区民まつり」を終えた。朝イチで「松江、見たよ」と声をかけて下さったのもSさん。SはSでもこちらは「スズキ」さん。当日のブログ記事だけに何とも機転の利いた一言はうれしい限り。ってことはこのブログも見ているよナ(笑)。

麻生いけばな協会花展では近所のいけばなの先生が案内役を買って出て下さった。某有名病院にていけばな教室を主宰するOさん。受講生は医師の先生や看護師の方々。医療現場は緊張の連続。そんな方々にとっては心休まるひと時。院内に飾れば癒しの空間が生まれる。そんないけばなの魅力を存分に語っていただいた。

そして、大御所の登場。三度のメシよりも好きなゴルフを我慢しての区民まつり。遠目に機嫌を窺いつつ...「今日は曇りだな」(笑)。既に引退後10年以上が経過しているのだが、現役当時に世話になった御仁が晴れて退職の運びとなったことからその御祝いの席を催すという。そのへんの気配りが大物の証か。まぁ当時の「センセイ」は役所が全て御膳立てされていたのだからその位の恩返しは...これ以上は言わぬ。

A部長との談笑中に近づいてきた。「来週は5時だったよナ」-「確か6時だったかと...」とA部長。「そうか、そうか、よろしくナ」とご機嫌な様子。「5時ってまだ業務時間中です」と面と向かって言わないA部長は大人である(笑)。

ふれあい話はその程度にして各区で催される「区民まつり」だが、おらが麻生区では開会式典の際に地域功労賞の表彰が行われるのが特徴。今年は地域ぐるみで片平川の健康ロードを整備した功績で片平町会の前会長、土方亨氏。また、王禅寺東地区は比較的開発が新しい閑静な住宅街。(当時の)若者が地域の絆を育む為にと始めた盆踊りが今も継承されていて、その創始者に。そして介護予防の分野で活躍された功績から「わかば会」に授与された。

(平成25年10月17日/1543回)

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2013年10月16日 (水)

丸の内

元自民党総裁で現職の法務大臣である谷垣禎一氏が最近の講演で、東日本大震災の際に民主党との連立を断念した経緯を語ったと聞いた。

(当時の)副総裁らとは「(民主党から)連立政権を申し込まれたら断れない」との認識で一致していたものの、菅直人氏とは「30年くらい衆院に居て、一緒に飯を食ったことも酒を飲んだこともほとんどなかった」ことが理由の一つだという。確かに、メシも食えない、酒も飲めないでは疑心暗鬼になるのも無理はない。メシをともにするというのは大事なこと。

さて、スポーツの秋、芸術の秋、そして、何といっても食欲の秋。今日は→も「食」に関する話題。オイスターのシーズン。世界的に有名な駅構内のオイスターバーを利用したのはちょうどこの季節。その姉妹店が品川駅構内と東京駅にほど近い明治生命館にある。

駅舎生誕が1年違いともあって、今年の2月に生誕100年を迎えたニューヨークのグランド・セントラル駅との姉妹提携を結んだ東京駅。ドラマ「半沢直樹」の最終回に東京駅をバックにしたシーンが登場したが、駅というのは絵になるもの。機会があって丸ビル(といっても新丸ビルなのだが...)を訪れたのだが、とにかくレストランフロアが大人気。しかも、随分と女性の姿が目立った。

おらが丸の内こと「しんゆり」に行きつけのイタめし屋があって、つい最近、家族で利用したのだが、子供たちがどこからかこのチラシを持ち帰ってきた。子供たちの目を惹いたそのチラシには地元の農家が表紙を飾り、まさに地場野菜のアピールには最適。この顔を目にしたら「票がチラついて」ぜひ足を運ばねばと思わせるのに十分。今年も専大生による「しんゆりフードフェス」が始まった。若い大学生の発想というのがいい。

6回目となる今回は「しんゆりを食べよう」をテーマに新百合ヶ丘近郊で採れる野菜をわれらがJA柿生生産者直売会に提供してもらい、周辺の飲食店とコラボして期間限定の商品を開発を行ったという。主催は「NPOしんゆり・芸術のまちづくり」となのだが、すっかり秋の風物詩として定着した感のある「しんゆりオリーブまつり」も同時開催。

新百合ヶ丘駅南口のペデストリアンデッキ上には景観を損なわないよう色彩が統一されたテントが並び、南欧のマルシェを連想させる。「きれいな」店員さんに惹かれ、ハロウィーン仕様のブリザードフラワーのアレンジメントと「エコたわし」を購入。「エコたわし」は被災地の復興支援にとある女性が立ち上げた「あむえこねっと」の商品。

ちなみに「きれいな」店員さんとは支援者のお嬢さんとYセンセイの妹君。両名とも「しんゆり」の上品なイメージに御似合いのようで...(笑)。(笑)は余計だったか。

(平成25年10月16日/1542回)

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2013年10月15日 (火)

贅沢な肉食

雑誌「Vasco da Gama」の今月号に現役の医師である森谷羊士先生が「うぅんと唸るほかない」という世にも奇妙な話が紹介されていて、興味深く拝読した。

放課後は清掃が日課。掃除後の雑巾は洗って干しておかないと臭いがひどい。そんな時に現れるのが古い雑巾の妖怪「白うねり」。風呂掃除を怠ると垢(あか)がたまる。そんな垢にありつくのが妖怪「あかなめ」。目に見えないものだけに悪ガキにとってはカミナリ親父以上に怖い存在。

わるさをすると「お化けが出るぞ~」と、そんな余計な御節介を焼いてくれる婆さんも居なくなったが、幼少時における「のんのんばあ」との出会いがその後の運命を左右した。好奇心こそ人を成長させる原動力。妖怪に興味を抱いた少年は一心不乱に描き続けた。紙芝居から貸本漫画と猛烈に描いた。が、売れなかった。

6つ下の手塚治虫氏が大学在学中に衝撃的なデビュー。破竹の勢いでスター街道を歩むもこちらは描けども描けども日の目をみることがない不遇の日々。ようやく注目をされ始めたのは四十を過ぎてからであった。水木しげる記念館の展示物に同氏の書斎があって、つい、藤子・F・不二雄ミュージアムのものと比較してしまった。後ろの棚にびっしり埋まった本の様子は似たようなものだが、決して飾らないごく普通の机に散乱した様子はいかにも本人らしい。そんな水木しげる氏は91歳の今も健在。

館長曰く「酒こそ飲まない」ものの、食事の量はハンパではないという。まさに大食漢という言葉が似合いそうな本人の語録が愉快。「適当にやらないとね、漫画家は死ぬよ。寝なきゃ駄目。食べたいものは食べなきゃ駄目。疲れたら休まないと駄目。」。あの角栄先生の名言「食って寝て嫌なことは忘れろ」に通じる。

そうそう、大食漢といえば...。今回、松江市では小泉八雲記念館も訪ねたのだが、同氏ゆかりの品が展示されていて、ひときわ目を惹いたのが、その教育論。「近世の学問は、贅沢な肉食によって強められた頭脳によって発明され、発展され、総合されたものである」とあって、その前段には米飯と豆腐ではダメだと。「人間の元気の多少は、精神的にも、肉体的にもいずれを問わず、食物栄養しだい」、歴史は栄養のよい食物を取った人種が最も活力盛んで、他に打ち勝つことを示している」(原文ママ)と結ばれている。

「贅沢な肉食」は好物なのだが、果たしてそれが明晰な頭脳に繋がるのかと言われれば、些か疑問符が付きそうだが、当時から「食」の重要性を指摘しつつ、「旨いもんを食べるべし」と諭しているようで何となく親近感がわいてくるではないか。「よし、今晩は贅沢な肉食でどうか」と先輩に言えなかったことだけが心残り。やっぱり健康は食と睡眠に限る。

(平成25年10月15日/1541回)

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2013年10月14日 (月)

相乗効果

その日は朝5時に起床しての朝ラン。それもそのはず、還暦二人は夜も早いから22時の就寝となった。宿泊先のビジネスホテルを出て、宍道湖の湖畔と松江城の堀をぐるりと一周。途中、小雨が降るも情緒あふれる街並みには雨もまた似合う。約10kmを1時間で走り終えた。シャワーを浴びて、朝食後はすぐに出発。次の行先は鳥取県境港市。

松江駅からJR山陰本線にて約45分、米子駅で下車。そこからゲゲゲの鬼太郎のラッピング車両に乗り換えてJR境線を北上、最終駅が目的地の境港駅となる。途中に米子空港もあることから社内は混雑していたのだが、途中駅から小学生の団体が一緒になった。

席を譲る私に対し、居座る先輩二人。私は担任の先生と立ち話だが、先輩はというと...子供たちと談笑。普段見せない表情が何とも微笑ましい。行先は私どもと同じ水木しげる記念館だそうで。藤子・F・不二雄ミュージアムと言っても通じないのでドラえもんミュージアムと本市の宣伝をしつつ、修学旅行でぜひ来てねと別れた。

漁港として有名な境港市は人口3万6千人。NHKの朝ドラ「あまちゃん」ならぬ「ゲゲゲの女房」が人気を博したことから当時の来館者は40万人、現在も水木しげる記念館の来館者は20万人を下らないと館長が教えてくれた。以前は火曜日が休みだったものの、「せっかく遠くから来て下さる方に休館では申し訳ない。改修等は夜間にやれ」との市長の鶴の一声で24時間365日のフル稼働になったというが、この記念館はなんと「直営」。

本市の藤子・F・不二雄ミュージアムは2回訪ねたという館長はそのへんの事情にも詳しい。本来であれば入館料収入と同程度の収益をショップで稼ぐというのがミュージアムの鉄則らしいのだが、そこは地元の商店街に委ねている。駅から記念館までの800mの水木しげるロードは地元の商店が軒を並べるのだが、元々はそちらの発案で集客を図ったというだけあって商店街の創意工夫と熱意がスゴい。

看板は電器屋なのだが、今の店舗はどう見てもゲゲゲの鬼太郎のみやげ物店なんかもあって...。記念館による波及効果というよりも周辺との相乗効果が功を奏している。水木しげる氏の人となりは後日改めて紹介するが、藤子・F・不二雄ミュージアムとの対比という視点で大いに参考になる視察となった。

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帰りの便は米子空港から。この山陰地方の空港はネーミングに特徴があって、米子空港は「米子鬼太郎空港」、出雲空港は「出雲縁結び空港」と宣伝されている。そうそう、空港内における「米子発世界行き」の広告は韓国の仁川空港経由のフライトだと思われるが、確かに羽田空港まで行って、そこから電車で成田空港に移動して海外へ、というのはあまりにも非効率。羽田空港の国際化は緒についたばかりで、今後に期待しつつ...。

(平成25年10月14日/1540回)

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2013年10月13日 (日)

秋の遠足

みんなの党を離党した竹田宣廣氏(宮前区)が政務活動費の全額返還をブログで明言されているのを見かけた。本人の性格から多分そうされるだろうと思われる。

世の中には(金銭的に)これだけ大変な想いをされている方がいて、財政的にも厳しいのだから為政者も倹約して...という清貧の思想らしきものと推測されるが、政治的なパフォーマンスとも捉えられかねないし、何もそこまでカッコつけずとも怪しいスナックの領収書が無ければ...いやいや。

それは「慣れ」というものであって慣れとは怖いもの。全く違う世界からこちらに来ると「おかしい」と思われるものが少なくない。昨今における巷の風潮とともに随分と改善されてきたのは事実だが、まだまだ...。不思議なもので新人当初は「おかしいよナ」と思っていたものが、数年が経過すると「やっぱり仕方がないよナ」になって、それから更に数年が経過すると正当化する理由を探している自分がいたりして...すっかりそちらの世界にハマることになる。

だからこそ新陳代謝が必要なのであって、新人議員の言い分というものは自らの身を律するに十分、仮に反故になってもそう思えることが大事。それは役所も同じ。役所において新陳代謝の役を担うのは中途採用組なのだが、中途でなくとも新卒組ならば視野を広める為に多くの課外授業が必要ではないかと「勝手に」思っている。

さて、常任委員会の行政視察を終えた。よくよく行きたい所は政務活動費を利用して勝手に行くのだが、常任委員会の視察となるとメンバーや日程、視察項目等の制約が多くなる。今回は還暦を過ぎた先輩二人と御一緒になったのだが、伺いを立てれば(その根拠は不明だが)「山陰地方でどうか」と。それで行政側に候補を見繕ってもらったのだが、大名旅行じゃなんだぞという暗黙の抵抗か、暫く後に分厚い資料が届いた。勿論、全ての資料に目を通しつつ、何度かの調整の上、ようやく折り合いをつけた。

山陰地方といえば平成の大遷宮を迎えた出雲大社。そんな出雲大社を有する島根県は観光資源が豊富。さすがに出雲大社は行程に含まれないが、県庁所在地となる松江市の観光施策について話を伺うことになった。貴重な市税が投じられている以上、どこかしらに負い目があるから視察はキチンとこなすのだが、人間万事塞翁が馬、何事も真剣に取り組めば大きな収穫があるもの。

最近、読んだ雑誌に観光カリスマの山田桂一郎氏と藻谷浩介氏の対談が掲載されていた。観光といえば「うちにも新幹線や高速のインターが来れば、地域が潤うのに」みたいな話は眉唾であって、たとえどんな辺境の地であっても行きたいと思えば苦労してカネをかけてでも行く。道路網の整備以上にそれだけの価値を作り出せるかが大事なことではないか。

と、そんな対談なのだが、果たして山陰地方には...続きは明日に。

(平成25年10月13日/1539回)

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2013年10月12日 (土)

杓子定規

何も「縦割り」は行政だけの専売特許ではない。医療と介護。福祉の要(かなめ)となる両者が連携すべきところを押し付けあいになればどうなるか。介護はあくまでも介護であって過度な医療行為を伴うケースについては敬遠されやすく、一方で大した医療行為を必要とせずとも居心地がいいことを理由に病院に居座るケースもあって...。

ある介護施設に入居していたAさんが検査の為、大病院に転院することになった。検査の結果、然したる異常が見られなかったことから元の施設へ戻されることになったのだが、施設側から「医療行為を伴うこと」を理由に再入所を拒絶された。そんな患者が回ってきたが、空きベッドがない。すったもんだの結果、何とかやりくりをして受け入れましたとは地元診療所の先生。

どうやらAさんの家族と施設側に軋轢が生じていて、これ幸いとばかりに拒絶されたのではないかというのが共通の見方。「カネを払っている以上、当然だ」という横柄な利用者もいれば、相手が不自由なのをいいことに怠慢を重ねる職員。双方の不信感が募り...。だからこそ施設選びは重要であって、入居後も良好なコミュニケーションを維持することは大事。

最近の新聞のまとめ読みをしていたのだが、救急救命センターの実態を取り上げた記事を発見。県内の救急搬送患者の内、2人に1人が65歳以上。その原因は誤嚥性肺炎や脳卒中等なのだが、複数の疾患を有していたり、人工呼吸器などをつけた患者を受け入れる施設が見つからなかったりすることから在院日数が長くなりがち。

それらはあくまでも「急性期病院」であって、救急救命的な処置が済めば退院してもらうことが原則。社会的な理由で自宅へ戻れないのであれば、リハビリ病院や診療所、老人保健施設等の介護施設に転院してもらう。次なる重症患者が担ぎ込まれて来たのに、老衰や植物状態の患者でベッドが占拠されている状態はマズい。追い出されても仕方がないのだが、そんな急性期に携わる医師が工場の修理工が如く杓子定規に対応されるのもどうか、と憂いているのは臨床医の里見清一先生。

「白い巨塔」に登場する架空の人物だが、雑誌「新潮45」にはその里見先生の「日本のビョーキ」と題したエッセイが連載中。医療現場を通じて今のあるべき社会を考えさせられるエッセイであって、今月号は-「効率的」な未来の末期医療-。

前述の救急救命のような医療現場では杓子定規的な対応が原則なのだが、さりとて相手はヒト。下手な対応は患者の不安を煽るだけであって、「この患者はこれ位は大丈夫だろう」という見極め、そこに人としての機微が求められるのではないかと。

電子カルテの普及が進む米国では患者を診ずとも治療方針は定まることを「患者のアイコン化」というらしいのだが、先生は患者の顔を見ずに、また、患者の身体に触らずに、診療する自信はないという。どこの世界でも対人関係のスキルが求められる。

(平成25年10月12日/1538回)

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2013年10月11日 (金)

機内のワイン

いよいよ告示日が週末に迫り、新聞各紙とも市長選特集が目立つ。これまでの阿部市政を振り返りつつ、本市の将来ビジョンを求める論調が多い。そんな折、どういう風の吹き回しか、私の元にも公開質問状らしき書面が届いた。書面の主はつい最近知り合った多摩区在住の方なのだが、妙にウマが合ったらしく私を懇意にして下さっているようで。

書面には以下5点の質問が用意され、面談の上、回答を頼むとのこと。各項目のタイトル(原文ママ)は「川崎地下鉄計画を断念」、「治療費未納4億8400万の件」、「公務員の天下りの件」、「市一般会計決算扶助額が最高1409億」、最後は海外出張について文面のみ。

それは市長選の候補者に回答を求めた上で投票時の判断材料にでもしたほうが良さそうなもんだが、顔見知りとあっては無碍にも断れず、寂しく1人だけの公開討論会となった。会場は事務所。聴衆は事務員1名。

まずは治療費未納の件。本人曰く「市立病院における診療代の踏み倒しはけしからん。外国籍の方は特に許せん」とのこと。そのへんについては指摘尤もなのだが、民間病院と違い、公立病院は最後の砦。たとえ外国籍であろうともどんなにみずぼらしい身なりであろうとも患者である以上、断れない公立病院の特異性を申し上げた上で、それでも踏み倒しは決して許されるものではなく、市立病院に限らず、市立住宅や保育園の利用料、ひいては市税や国保等の滞納など平成24年度滞納債権は162億円に上る実態を御報告申し上げた。

そして、公務員の天下りについては、何よりも天下り先での活動実績が大事であって、給料泥棒は許されるものではないが、本市の場合は天下り先の公表とともにその報酬の上限を年額5百万円、就職期間は2年、退職手当の支給もなしと定めており、そのへんについては(少なくとも)他都市よりは進んでいるのではないかと申し上げた。再就職の局長はちゃんとこのブログ見てくれているかな~(笑)。

そして、扶助費の最高額については生活保護もさることながら保育所運営費等も含まれること。そして、数年前までは予算額と決算額に大きな乖離があって、大型の補正予算で対応していたこと。補正予算が数十億円なんてのは愚の骨頂で予算編成時の見積もりが甘いだけ。今後、憂慮されるのは65歳以上の受給者の増加であって、約4割が年金未納者であることから国における社会保障全般の抜本改革の必要性を指摘した。

そして、最後の海外出張。多分、推測するに「海外視察」の件だと思われるが、視察事項はキチンとこなし、随行の職員もいないだけに「うしろめたさは機内のワイン」とでも書いておこうかと。でも、やっぱり不審の目で見られているんだろうな~と思いつつ。

(平成25年10月11日/1537回)

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2013年10月10日 (木)

宵越しのゼニ

ベルギーのアントワープで開催された体操の世界選手権。17歳の白井健三選手が成功させた新技が「シライ」と命名されることになったそうで。

少年時代には内村航平選手のG難度の大技を見た翌日に実演していたというその運動神経にも驚かされるが、初出場で金メダルを勝ち取ったその強靭な心臓も大したもの。7年後が楽しみではないか。実は私の地元にも白井姓が多い。俳句の先生も白井先生であるし、後援会の役員にも名を連ねる地元の有力一族だけに好感度抜群(笑)。

宣伝はそのへんにして本題に。数日前のブログを見た後輩から「こんど奢って下さい」とのメールが来た。「宵越しのゼニは持たぬ主義だから...」と返事をしておいたのだが、若くして大金を手にすると人生躓くことが少なくない。金銭感覚が麻痺して遊びも派手になるし、社会常識も欠如しがち。わが世の春を謳歌している時はいいのだが...。

イソップ寓話なるものは世の中を上手く捉えていて、「アリとキリギリス」の話などは今回の話題にぴったり。まずはアリの代表格、われらが公務員。終身雇用が保証された年功序列の賃金体系はまさに生涯に亘りコツコツと働いた御褒美的な色彩が強い。働き盛りの三十代、四十代は窓際の管理職よりも給料は安く、一方で高い給料が支給される定年間近となれば守りに入るから積極性は失いがち。そのへんが公務員の活力を削いでいるようで、終身雇用は保証した上で賃金体系をイジってみてはどうかとも...。

一方のキリギリスの代表格はプロスポーツ選手。プロ野球やJリーグなど、破格の年俸が取り沙汰されるが、そんな破格の年俸は一握りの選手のみ。選手生命は短いし、チームから放り出された後の生活の保障はないだけに遊ぶ前にセカンドキャリアだけはしっかり考えておいたほうが良さそうだ。

そして、かつては世間様よりも一段下に見られていた芸能界。あの報道番組の司会者が幾らもらっているのか知る由もないが、そちらの世界ではCM1本3千万円なんてのもあるっていうぢゃないか。プロ野球選手は「年」俸であって、公務員にとっては40年間働き続けてようやくもらえる退職金。それをたったの15秒で稼ぐのだから世の中とは理不尽なもの。

最近は売れっ子の芸能人ブログが頻繁に更新され、そのブログには化粧品やら健康食品等の宣伝が埋め込まれていると聞いた。企業側にとってはテレビCMよりも広告費用は格段安く、効果はてき面。本人にとってもおてのもの。大事なファンのことなど眼中に無く、ゼニのことだけ。

そんな様子は格差是正を求めるいつもの政党にはどのように映っているか。大企業や有名経営者を吊し上げる前にそちらの業界に一戦挑んでみてはどうかと思うのだが...。

(平成25年10月10日/1536回)

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2013年10月 9日 (水)

ウェルフェアイノベーション

男からの誘いであれば「そんな暇はない。仕事だ」と断るのだが、それが異性ともなれば...。そちらのお誘いには滅法弱く、今月も恒例のワイン会に顔を出した(笑)。

単なる呑兵衛でその繊細さが分かる訳でもないのだが、今回のテーマは古木。「V.V.」とあれば「樹齢の高い葡萄の木」を意味するそうで、根がしっかりと張られることからその古木から採れた葡萄は希少価値が高いという。人も同じ。

そんな円熟味を備えた地元の顔役、古老とある日の早朝にばったりお会いする機会に恵まれた。「今日は朝から縁起がいいや」とは言わぬまでも何かいいことがありそうな予感。毎朝、近隣の仲間のみなさんとラジオ体操をされているそうで、たとえ雨でも10人は集うというから恐れ入る。健康寿命こそ大事。元気があれば何でも出来る...訳でもないが、健康こそ人生の宝。

さりとて、歳を重ねれば体力が衰えるのは自然の摂理。かくいう私の祖母も卒寿を過ぎて介護施設の世話になっているのだが、歩行器が必須のアイテム。思考回路がしっかりしているだけに周囲の負担は少ないようだが、最近の福祉器具は上手く出来ている。一般大衆向けではないから需要は限られそうで、大量生産が見込めない分、値段が気になるところだが、重宝されていることは事実。ビジネスとしての採算性には疑問符がつきそうだが、果たして企業参入の実態はどうか。

以前、都内の会合で居合わせた方との雑談。福祉関連に携わる本人は不慮の事故から車いすの生活を余儀なくされているのだが、川崎市の福祉器具に関する取り組みは進んでいると教わった。それが本市独自の福祉製品の認証基準KIS(かわさき基準)を意味することは分かったのだが、当時は「ふ~む、そんなものか」と。

最近の常任委員会にて、次世代の本市経済を牽引する新たな産業の創出・育成を推進する為、経済労働局に次世代産業推進室を新たに設置し、福祉・健康などのウェルフェア産業、ヘルスケア産業等の振興を図るとの報告を受けた。

ウェルフェアイノベーション。直訳すれば「福祉革命」。「こんな器具が欲しい」という福祉側のニーズ(要求)と「こんな技術を有しているのだが、何か応用できぬか?」との製造側のウォンツ(欲求)を結びつける。市場に対して行政の介入は極力少ないほうがいいというのが私の持論だが、ともかく今回は推進役の局長の熱意と意気込みがスゴい。

そのモデルは福祉先進国スウェーデンに学んだという目玉施策は課長時代から取り組んできたものらしく、そう聞かされると期待してみたくもなるもので...。前途はそれほど甘くはないが、その挑戦意欲が実を結ぶ日を心待ちにしている。

(平成25年10月9日/1535回)

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2013年10月 8日 (火)

通信簿

五穀豊穣を祈る地元神社の祭礼。高石神社に続き、細山神明社の祭礼を終えた。

朝からこうりんじ幼稚園の運動会に夕方は市長選の駅頭が予定されている。11時からの神事に御神輿の宮出と続き、以降は御神輿が村の中を練り歩く。当日の半纏(はんてん)持参は2着。まずは高石神社の半纏で御神輿の応援要員として紹介いただいた後、御当地の細山睦会の半纏で担ぐ。

カメラの前だけ担いでブログに掲載、途中抜ければ「いいとこどり」とも言われかねず。そんなセンセイにだけはなりたくないもの。「明日の仕事に支障をきたすからほどほどにしておきます」と丁重に断るのだが、「バカ言うな」と、終日に亘って担がされる→担がせていただくことになった。

やるからには本気でなければならぬ。ちゃっかりと衆議院議員の後ろをキープ。相手陣営なのだが、その人気にあやかって...と節操が無い。祭りならではの光景に最後は「おつかれさま」とガッチリ握手を交わした(随分とエラそうだったに違いない)。宮入後は手短に周囲への挨拶を終えて一目散に退散。シャワーを浴びる暇もなく着替えて駅頭に立った。勿論、川崎市長選に向けて、「ひでしま善雄」氏の応援。

本人自らが既にマイクを握っていたのだが、これがやはり...官僚っぽい。政治家は(票がチラつくから)サービス精神旺盛でつい大袈裟になることもしばしばだが、官僚は慎重であるが故に大胆さに欠ける。その物腰から生真面目な性格は伝わってくるのだが、どうも迫力が...。でも演説の中身は十分。

かつて、財政局長の退任時の置き土産だったのが、事務事業の総点検。行財政改革と両輪をなす新総合計画は7つの基本政策ごとに281の施策課題が整理され、合計で923の事務事業に細分化されている。それを体系立てたのが当の本人であって、「全て」の再評価をすべしと。

この「全て」というのがミソであって、一般的にはおよそ50程度に目星を立てた上でそれらを再評価しがちだが、当時の財政局長なだけに「全て」の事務事業が抜かりなくインプットされている。まぁあまり官僚をほめるとセンセイの立場が危うくなりそうだからこのへんにしておくが、現在、全ての事務事業と施策課題について評価が実施されていて、それがA~Cランクに分類されている。

そんな評価に目を通していたのだが、評価といえば子供の通信簿。2学期制の場合は今週から秋休みとなり、間もなく通信簿を持ち帰ってくるらしい。同じく3段階評定なのだが、保護者への事前説明では「A」評価は飛び級レベル、一方の「C」評価は留年レベルでまずありえないという。しかも、絶対評価とあって9割以上がオール「B」。「それって、どうなの?」というのが保護者のホンネで...。読者諸賢はいかが思われるか。

(平成25年10月8日/1534回)

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2013年10月 7日 (月)

退職金

どんなに忙しくとも毎日1句詠むことが上達の秘訣だそうで。ブログも毎日ならば俳句も...と何度挑戦したか分からないが、とにかくそちらは三日坊主。「教育はなぜ変わらないのか」のタイトルに惹かれて雑誌「WEDGE」を購入したのだが、別な記事が目に付いた。開成高校俳句部顧問の佐藤郁良先生へのインタビュー。

俳句といえば正岡子規。その子規の生誕地である愛媛県松山市では毎年、全国高等学校俳句選手権大会が催される。通称「俳句甲子園」といわれるそのイベントは今年で16回目。その俳句甲子園において7度目の優勝を飾ったのが、この開成高校。その前身となる共立学校は子規の母校。日本屈指の名門校の生徒ともあろう者が俳句にうつつを抜かして...いやいや逆。俳句部の生徒の成績は校内でもトップクラス。大事なのはメリハリであって、「忙しいから」は言い訳にならないと語る。

さて、近所のサイレンに市の災害掲示板を見れば火元は支援者宅の付近。こりゃぁ一大事だと駆けつけた。巷での活動が目立つ消防団。そこに幾ばくかの報酬が支払われているのだが、まずは団長の報酬額。全国の大都市との比較でいえば相模原市の12万7千円に対し、最低額は本市の2万1千円。団員の最高額は東京都の4万2千円に対し、最低額は横浜市の2万円。賢い方はお気づきだと思うが、本市の場合は消防団長も団員も2万1千円。それに出勤手当が加算される。そんな消防団員の報酬を上げるべきか否か。

また、福祉分野において日々献身的な活動を続ける民生委員・児童委員の皆様には報酬ではなく、活動費の名目で年間6万円弱が支給され、上部団体が行う自主活動に対しては別途補助金が支給されているのだが、活動費を上げるべきか。そりゃ保育園の利用料は安く、民生委員の活動費は多いに越したことはない。が、上げたとしても数千円。それで民生委員の充足率が極端に増えるというものではないし、その数千円は全員に上乗せされることになる。あくまでも公の為に無償奉仕でやっているのだから余計な負担は要らぬとの声もありそうで...。

そうそう、野暮な話で恐縮だが、市長選の公約における「退職金ゼロ」はバナナの叩き売りか在庫処分セールのようでどうも好かん。政務調査費を半額しますなどと当選した人物がちゃっかりもらっている事実をご存知か。今の議員報酬は幾らだとか市長の退職金は多すぎるとか社会の妬みを煽るだけで耳障りも宜しくない。

つい最近、押入れを整理していて明細が見つかったのだが、私の社会人時代の最後の年収は2,689万円。それだけいただければ...いや今で十分です(笑)。

(平成25年10月7日/1533回)

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2013年10月 6日 (日)

青い鳥

政界のジャイアンツこと自民党のベンチを日々温めているだけに他会派の動向には敏感になりやすい。中にはキラリと光る選手も居たりして...。G党といえどもプロ野球ファンならば触れておかねばならぬ話題。赤へル、広島東洋カープの前田智選手の引退。

宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」の中で創造的な期間は10年しか続かないという意味のセリフがあるそうだが、20年も続いた選手生命。孤高の天才バッターという言葉が良く似合う本人はとにかく勝負強いし、どんな会心の一打であっても決して白い歯を見せることは無かった。「野球」に打ち込む真剣な姿勢というのが伝わってくる。あれだけ大勢のファンの歓声と家族に見守られて幕を閉じるとは何とも恵まれた選手生命ではないか。

さて、最近いただいた陳情の一つに区内のある地区における応急給水拠点の整備に関するものがあって、災害時において現在の避難先は近所の中学校なのだが、距離はそれほどではないもののとにかく経路途中の急坂が高齢者にはしんどいという。

それなりの閑静な住宅街であって同じ頃に移り住んで来た方々が自治会を形成しているから近所同士のコミュニケーションも図れているのだが、高齢化が目立つとともに子供たちも巣立ってしまったことから近所に応急的な給水拠点だけでもあれば...と。

そんな陳情を上下水道局にかけあったのだが、これが何とも迅速な対応であって、「こういう形なら可能」との回答をいただいた。出来る出来ないの前に市民の期待に応えようとするその姿勢こそ大事。当事者の立場で考えてみればスグに分かりそうなものだが、横柄な態度とか庁内のたらい回しとか本当に些細なことで相手を逆なでしているケースは少なくない。

そういえば、この10月から日本郵政グループの日本郵便による「郵便局のみまもりサービス」が始まった。これは郵便の配達員が高齢者世帯を訪問して安否確認をしたり、買い物代行や電話相談に応じるというもので、あくまでも試験実施だけに神奈川県は今回の対象から外れてしまったが、今後、順次拡大が見込まれている。

これまでも自治体と協力し、配達員が高齢者世帯の様子を確認する「ひまわりサービス」があって、本市でもひとり暮らし高齢者の見守り事業などで地元の郵便局と協定を結んでいるのだが、今回のサービスは日本郵便による独自展開とのこと。電子メールの普及に伴う郵便物の減少に加えて競合他社の参入など押され気味の感のある日本郵便だが、これを機に攻勢に転じることが出来るか。

相手からの手紙というのは待ち遠しいもの。今か今かと待ちわびる本人にとって配達員は青い鳥。全国約2万4千もの拠点と配達員が福祉の新たな救世主となってくれることを期待している。

(平成25年10月6日/1532回)

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2013年10月 5日 (土)

なれそめ

巷で「行政の怠慢を厳しく追及しています」などと豪語していれば拍手喝采。が、「厳しい追及」は有権者に見えないだけにそんな目立ちたがりやの人物に限って...これ以上は言わぬ。私もそんな一人なのだが、外面(そとづら)がいいヤツこそ要注意。家に帰れば...。

その日は帰りが遅かったことから「孤独のグルメ」なる深夜番組を見る機会に恵まれたのだが、これがなかなかイケている。俳優の松重豊さん演じる主人公が田舎町の食事処を訪ね、心の感想をつぶやくだけなのだが、松重さんのシブい演技に朴訥とした語り口調、それと番組構成が妙にマッチしていて隠れた人気番組になっているという。

グルメといえば今日の主人公はNHK朝の「おはよう日本」への出演経験があるそうで。いまどきOLのランチ事情を取り上げたコーナー。勤務先の「霞ヶ関」で友人とランチをしていたら「たまたま」向こうから取材にやってきたのだという。普通のままで結構ですと。既に十年以上も昔の話。

事務所に1枚のFAXが届いた。番組企画の「取材させて頂きたい対象」には「市議会議員の奥様」とあって、「川崎市議会議員 山崎なおふみ様の奥様に話を伺いたい」とある。「結婚のなれそめや、市議会議員の奥様で良かったこと・苦労したこと・・・など、市議会議員の奥様ならではの話を...」とあった。

「なれそめ」は兎も角も大手民放の年末特番とあっては視聴率も期待できそうであるし、地元の話題には最適であって、票にも繋がるのでは...と、かくもセコい発想から妻には話をしておいたのだが、果たして...。

冗談はさておき。川崎市議会第3回定例会も閉幕。最終日の本会議では阿部孝夫市長が退任の挨拶をされた。3期12年の長かった道のりを振り返る。どこぞの市長と違って派手さこそなかったものの、堅実な市政運営による財政健全化はこの御仁の功績。

我々センセイはあくまでも行政の監督役であって、執行部門の最高責任者である市長が全ての責任を負うだけに、全て矢面に立たねばならぬ重圧は議員の比ではないはず。一国の総理ともなれば尚更のこと。消費税8%への増税を巡る議論がかまびすしいが、いづれにしても厳しい決断であって批判は付きまとうのがリーダーとしての宿命。

退任の挨拶後の取材では「重圧から解放された感がある」とのコメントが掲載されていたが、目前に迫る市長選において、後継指名の「ひでしま善雄」氏を当選させてこその花道。最後の大仕事が残されている。

(平成25年10月5日/1531回)

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2013年10月 4日 (金)

秋刀魚

知り合いの中国人から聞いた話。向こうのドラマのワンシーンに主人公が天に祈る場面が登場するという。「神様どうか助けて...」という日本語字幕が表示されるらしいのだが、主人公のつぶやきは国家主席の名前だそうで...目に見えない神様よりも最高権力者とは何とも彼の国らしいではないか。

とりわけ、万物に神が宿るとされ、八百万の神を信仰するわが国とは大違いであって、大自然への畏怖の念などどこへやら...。そんな国では大気や土壌の汚染が深刻化。がん患者数、死亡率の増加との因果関係が取り沙汰されている。健康被害が懸念されるPM2・5の大気中の濃度は北京市内でも日本の基準値の5倍だそうで、それが国内のみならずわが国にも季節風の影響で飛散するというのだから何とも迷惑な話。

さて、「人生は間髪の間に決まる」とは高橋是清翁の名言らしいのだが、当時、御辞儀をした際に髪の毛が目の前のお茶に届いたらしく、それがきっかけになったという。こんなに深々とお辞儀をする若者は珍しいナと。見返りを求めずに日々手弁当で私の活動を支えて下さる後援会の役員のみなさんには本当に頭が下がる。カネは払えずともいつの日か恩返しが出来ればと...。

さて、川崎市議会第3回定例会も無事に閉幕となった。迫り来る市長選、そして忘れてはいけないのが...そう、地元の後援会。そんな役員の皆様方には定例会の合間を利用して各種の行事を企画いただいているのだが、秋の恒例は日帰りバス旅行。

今年もそんな話題が議題に上がったのだが、気になるのはその旅行代金。私腹を肥やそうなどという目論みは全く無いのだが、他が主催するバス旅行に比べて割高になりやすいのは事実。他は利益還元や顧客の囲い込み等の目的から会社が負担しているが故に低廉な料金設定が可能であって、「じゃあウチも...」なんてやろうものなら有権者の「買収」にあたるそうで。

はて、どうしたものかと思案に暮れていたのだが、三人寄れば文殊の知恵。そう、秋といえば秋刀魚。目黒のさんま祭りに倣って「さんま祭り」などどうかとなった。しかもそれだけでは芸が無い。やはり被災地の秋刀魚でなければならぬという。とはいうものの何せ初めての試みだけに仕入れや段取りなど不明瞭な面も多い。

そんな時に役に立つのが県連のYさん。Yさん曰く、横浜市会議員の渋谷たけし氏の後援会が主催する「東北復興支援B級グルメまつり」が大変好評だと伺った。早速にチラシを取り寄せて、後援会長に渡せば「よし行ってみよう」と。そのへんの行動力にはいつも驚かされるのだが、善は急げ、そして、百聞は一見に如かず。会場はスゴい人だかりで、「山崎君、これはイケるぞ」と。

(平成25年10月4日/1530回)

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2013年10月 3日 (木)

神無月

都内の会合でたまたまご一緒になった方が、少し前まで麻生区に住んでいて、前回の選挙では私に投票して下さったと聞いた。それがどうやらリップサービスではないらしく信憑性が高い。「住所は高石4丁目で踏切の角のマンションに...」。それ私の掲示板があるところだけど...。何とも不思議な御縁ではないか。

会ったこともないのに直感で投票して下さるのだからやはりポスターは重要。いや、それ以上に少しでも多くの情報、こういうキャラでこんな活動をしていますということをネット上で公開する意義は小さくなさそうだ。

さて、10月。新年度がスタートする米国では自由の女神をはじめとする政府機関の閉鎖のニュースが流れた。かねてより懸案の医療制度改革を巡る攻防。6人に1人が無保険という米国において、国民に保険加入を義務付け、保険料の支払いが困難な低所得者には補助金を支給することにより保険加入率を94%程度まで高めるという「オバマケア」。それだけ見れば賛同できそうなものだが、財政負担は日本円にして94兆円だそうで...。

さて、わが国。来年度からの消費税8%が正式に表明された。その増収分は「全額を」社会保障に充当するとの明言は好感。いつもながらの街頭インタビュー、値上げの事実だけ見れば不満は募る訳で...。「消費税8%をどう思いますか?」-「けしからん」。それが古希を過ぎたと思しき方が高齢者をいじめるなとばかりに訴える姿は若者にどう映るか。その社会保障の恩恵に預かっているのはまさにあなた方の世代であって窓口負担も1割と優遇されている事実もご存知ですかと言い返してみたくもなりそうだ。

増加の一途を辿る社会保障費への対応は焦眉の急。増税により財源を増やすか、給付を抑制又は削減するか、政府資産の売却で捻出するか。選択肢は幾つかありそうだが、社会保障はインフラと違い、恒久的な財源を必要とするだけに単発的な売却で対応できるものではないし、国民全体が負担を分かち合う意味においてはその財源が消費税というのは妥当ではないかと。

さりとて、社会保障給付の抑制、財政再建、プライマリーバランスの黒字化等は現職の国会議員に課せられた責務。増税を求める以上、将来世代にツケを回すことなく更なる歳出削減や政府資産の売却ならぬ活用には断固たる決意で臨んでいただきたいもの。迫り来る本市の市長選においても現職の市長が行ってきた財政再建路線の継承こそ時代に求められる視点。

それにしても保険証1枚でどこでも受診できる国民皆保険制度はわが国の自慢ではないかと思いつつ...。

(平成25年10月3日/1529回)

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2013年10月 2日 (水)

不妊治療

「倍返し」ならぬ人様からされて嫌なことは人様にせぬこと「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」という。

初陣の頃だから既に10年近く前の話だが、支援者の紹介で地元回りをしていた際に「私は子供の居ない人は信じないことにしているから今回はあなたに投票できない」といわれたことがあった。子供は天からの授かり物であって子供の有無と政治家としての資質は別物だと思いつつも未だ深く印象に残る一場面となっている。現在も支援者として親しく御付き合いをいただいているから悪意はなかったはずなのだが、それ以降、少なくとも自らの言動には注意するようになった。

16年度から不妊治療への助成を42歳までとする制度案を政府の検討委がまとめたという。現在の本市における不妊治療関連経費は約6億6千万円(平成24年度)。適齢期を過ぎると不妊治療の成功率が著しく下がることが理由とされていて...。厚労省の調査によれば不妊治療が出産に結びつく確率は39歳で10.2%、42歳で3.7%、45歳では0.6%と厳しい現実がつきつけられる。

東大に入れる可能性が1%と言われれば「すぐに」諦めそうなものだが、妊娠できる可能性が1%と言われればそちらに賭けてしまうのが不妊治療の世界であって、まさに藁にも縋る想いで一縷の望みに期待を託すのである。

世に不妊に悩むカップルは多く、冒頭の会話が如く、時として社会から蔑まれる風潮もあることは事実で、ただでさえそんな状況なのだから「私は不妊治療をやってます」なんて言おうものならなにやら欠陥品みたいに見られそうな気もして、人目を忍んで不妊治療センターに足を運ぶのである。

かつて、生活保護の不正受給を取り上げた際には「矢尽き刀折れ窓口に足を運ぶ当人の心境を鑑みるに決して不正は許されるべきものではない」と訴えたことがあったが、子供を授かりたいと日々苦悩を重ねておられる女性のみなさんがいつの日か幸せな笑顔になれる日を願っている。

そう、今日の話題のきっかけとなったのは雑誌「Vasco da Gama」に掲載されたエッセイ。その著者はこのブログでも紹介した知人の青空ノリスさんなのだが、不妊に悩む苦労を非常に上手くまとめ上げていて、このブログの読者のみなさんにも読んでいただきたい内容。

その名前とは似ても似つかわぬ容姿を有する青空ノリスさんだが、本人の夢はメジャーデビュー。が、そりゃ一攫千金を夢見るようなものであって、小説は各々の嗜好が大きく左右する。ましてや選考委員には文壇の大御所連中がズラリと並ぶのだから結果は...。むしろそんなお墨付きなどなくとも巷の人気投票に委ねてみてはどうかと。昔の好(よしみ)で特別にこのブログにも掲載させてもらえぬかと本人と編集長にかけあおうかと思っていて...。

くどいけどほんとに一読の価値あり。

(平成25年10月2日/1528回)

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2013年10月 1日 (火)

千文字以内

「役不足」とは「役目が重すぎること」と答えた人は51%。「潮時」とは「ものごとの終わり」を意味すると回答した人が36%。だそうで私もその中に含まれる。

が、本来の意味は「役目が軽すぎること」、「ちょうどいい時期」のこと。さらに、「実力があって堂々としていること」を意味する「押しも押されもせぬ」を「押しも押されぬ」と答えた人が48.3%であって、本来の言い方である「押しも押されもせぬ」と答えた人の割合41.5%を上回ったという。

最近、文化庁から「国語に関する世論調査」の結果が発表されたが、現代人の語学力の乏しさが浮き彫りになった。と、同時に私の知識が薄いことがバレてしまった。そういうのを論語読みの論語知らずというんだろうナ。えっそれも違う?

ブログは1日1千文字以内を目安にしているのだが、政治家の挨拶同様、日に日に長くなってきて...それらを累計すると1年間で400字詰め原稿用紙900枚分。5年近くにもなるから多少は文章能力が向上しても良さそうなものだが、勝手な戯言を記しているだけだから進歩がない。それでも読者のみなさんに見ていただけるだけでもありがたく思っている。

それにしても電子データというのはスゴい。5年分で分量は原稿用紙が約4千枚分。それがあのUSBメモリなるものに入ってしまう上に、検索機能まで付いているのだから今回の「役不足」や「潮時」にしても何月何日のどんな記事かがスグ分かるのだから何とも便利な時代である。ちなみに過去の記事に「押しも押されぬ」2件のヒットがあった。

そうそう、前回のブログ効果か他会派の1期生から誘いがあった。「ぜひめしでも...」-「こんどな...」。所詮はそんなもんである。でも、やっぱり誘われる、声をかけられるというのは悪い気がしない。会合の席などでも人だかりが出来る人はおよそ決っているが、一方でどう見ても社交下手というか他人様との会話が苦手な方もいる訳で...。でも案外そんな方こそ隠れた魅力と話題を有していることもあったりして...。

私が取材協力を手がける雑誌「Vasco da Gama」も決してメジャーではない方々のエッセイをまとめたものなのだが、これがどうして本当に面白い。私のブログも末尾を汚しているだけなのだが、自らの宣伝効果以上に他人様の文章から教わることが少なくない。

広島県呉市で老舗ラムネ屋を営む三代目社長のエッセイは「トビキリ」がキャッチフレーズだが、9月号に「トビキリ」なエッセイを発見。その内容とは...続きは明日に。

(平成25年10月1日/1527回)

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電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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