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2013年9月

2013年9月30日 (月)

春さん

幸運にもそちらでは土がついたことはないのだが、こちらは落選5回。TOKYOマラソンの抽選に今回も落選通知が届いた(泣)。

ということで、このシーズンのマラソンエントリーは恒例のNAHAマラソン(フル)と、本年度に文化・スポーツ交流の促進で本市と覚書を締結した島根県益田市で開催される萩・石見空港マラソン全国大会(ハーフ)。ジョギング、というかスポーツには最高の季節。減量をしつつ、コンディションを整えていかなければならないのだが、方々からの誘惑が多く、仕事も山積み状態でそちらの調整は難航している。

久々にいつもの社長から連絡があった。追加のパー券購入の話かと思いきやむしろスポーツ観戦のチケットを買わぬかとの押し付けらしく...。冬といえばラグビー。そして、ラグビーといえばやっぱり紫紺のジャージ。満員の国立競技場に校歌「お~お~めいじ~」が流れ、新宿コマ劇場前でのバカ騒ぎは懐かしの思い出。

当時はプラチナチケットといわれた伝統の一戦「早明戦」も全盛期に比べ観客数が半減していて「あの感動をもう一度」ということらしい。というのも、現在の国立競技場で行われる早明戦は今年が最後。来年の7月から競技場が改修工事に入り、オリンピック前に全天候対応の収容人数8万人のスタジアムに生まれ変わるという。

改修後のスタジアムで再び早明戦が見れるか...そこに疑問符がつくのだそうで、そんなことから「国立をホームにしよう」プロジェクトが立案された。オールドファンのみならず新しい世代である学生たちへ早明戦の魅力を伝え、その先も盛り上がり続けることを目標に早明の両伝統校がタッグを組んで臨むという。早明戦は12月の第一日曜日でNAHAマラソンの当日。はて、どうしたものか...。

プロ野球も大詰め。パ・リーグのペナントレースは東北楽天が悲願の優勝を遂げた。胴上げされる星野監督の陰で秘かに優勝を喜んだのは当時の球団を任された野村監督ではなかったか。プロ野球の名将、名伯楽が野村監督であればラグビーはこの人。地元の遊び人社長曰く、その人の講演はぜひ聞くべしと。

関東学院大ラグビー部監督の春口廣氏。ゴールポストもない、たった8人しかいなかった関東学院大ラグビー部を82年度の2部優勝から常勝軍団に押し上げた。97年度から06年度まで大学選手権の決勝に進出、計6回の優勝を果たしたまさに名監督。が、07年に部員の不祥事で引責辞任。事件が発覚してからは有望選手の入学は減少の一途を辿り、昨季の関東大学リーグ戦で31季ぶりの2部降格が決まった。が、逆境だからこそ...。

そんな「春さん」が6年ぶりに監督に復帰。2部ながらも緒戦は124対0の圧倒的勝利を飾った。「国立をホームにしよう」プロジェクトの陰でもう一つのドラマが静かにスタートした。この冬は大学ラグビーから目が離せない。

(平成25年9月30日/1526回)

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2013年9月29日 (日)

最終日

決算審査の最終日。それぞれに疲れもピークのはずだが、わが会派の最上段の先輩方が元気。前夜の帰宅は午前様だったはずなのだが...ちゃんと起きてるぢゃないか。そりゃそうだよ、質問しないんだから(笑)。

最終日は各会派とも重量級をそろえてくる。重量級といえばこの人。見てくれと貫禄はどう見ても横綱格の廣田健一氏(多摩区)には人として教わることも多い。同期の桜、といっても私が最若手で向こうが最年長だから親子ほど歳が離れている。私と同じ日に質問に立ったのだが、「地域教育会議」「武道の必修化」「公園トイレ」「自主防災組織」「緊急雇用対策」の5項目を取り上げた。

さて、川崎市長選が近づいてきた。その投票率は前回が36.09%で前々回は36.32%。直近の参院選は55.02%、統一地方選46.11%に比べれば物足りず、それが為政者の責任だといわれればそれまでだが、せっかく納税をいただいている有権者にとっても大きな機会損失となる訳で...。市議選と市長選が同日であれば47%以上は期待できるという分析データが公表された。そんな投票率の向上に向けた対策についての質問は多摩区の吉沢章子氏(多摩区)。

そして、団長の石田康博氏(宮前区)は「ふるさと納税」と「東電への賠償請求」を取り上げた。平成22~23年度の請求額9億円に対し、支払い済み額は2億円。なかなか進まぬ交渉に苛立ちも募るが、この8月からは平成24年度分の交渉がスタートしているという。その額13億円也。仕事を終えて帰宅すればニュースの時間。そんな東電の社長が今日も頭を下げているシーンが流れた。「気の毒だけど今の社長は仕事をしているわよ。毎日何かしら目にするけど今までの社長は顔も見えなかったじゃない」とは妻の談。そんなトップの行動に企業再生はどうか。

そして、最後のトリを飾ったのは当選7回の最ベテラン、「民主党」の雨笠裕治先生。今回の決算の特徴は何といっても減債基金からの借入れ67億円(昨年まではゼロ)。財政当局は当初見込んでいた借入額(=95億円)からの圧縮できた実績を強調するが、これだけ行財政改革を進めながらも借入れをせざるを得なかった厳しい現実に気づかねばならぬ。

今回の私の質問ではその67億円の返済見込み以上に、「また借りればいいや的な発想」に陥りやすいことから「タガが緩んだ」と表現したのだが、この御仁は「パンドラの箱を開けた」と表現された。事の深刻さに気付いているベテランと共通認識を持てるとは成長の証か(自分で言うなって)。

そして、もう一点は災害時における職員の参集体制。災害時には参集すべき動員配備体制が定められているのだが、中には遠路からの通勤もあって、交通手段が寸断されていれば参集は物理的に難しい。本市の職員の内、市内在住者は57.9%、隣接の横浜市の在住が18.6%というが、やむを得ない場合には他都市であっても居住地の役所に参集して活動を手伝うなど、首都圏の9都県市で体制を作ってはどうかと提案した。

同じベテランでもどこぞの会派と違うよなぁ~。おっとこれは内緒で(笑)。

(平成25年9月29日/1525回)

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2013年9月28日 (土)

活路

「単なる連休じゃないんですよ」とその日の意味を担任の先生が教えてくれたのだそうだ。

秋分の日となる23日(祝)は毎年恒例の高石ふるさとまつりが開催される。近年はハッピーマンデー制度により年によって祝日の日付が異なるのが紛らわしいが、秋分の日は同じ日だけに日程調整に都合がいい。

高石神社神興会なる若手会の仲間に入れていただいていて、今年は大太鼓の担当となった。ちょうど前後が決算審査特別委員会となることからほどほどに手を抜きたいのだが、「人通りの多い駅前は太鼓の上が目立つぞ」と言われてホイホイ上がってしまったのだが、「バカと煙は高いところが好き」なんて言われているらしく...。

閑話休題。今日も決算の話題。本市には一般会計以外に13の特別会計と6つの企業会計があって、それぞれの事業を独立した会計として区分経理した上で収支状況を明らかにしているのだが、その21の会計に対し、一般会計からは約500億円の繰出が行われている。金額の多い順に、特別会計では国民健康保険事業会計117億円、介護保険事業会計98億円、後期高齢者医療事業会計12億円等々で合計237億円。企業会計では下水道事業会計168億円、自動車運送事業会計132億円、病院事業会計75億円等々で合計263億円。

例えば下水道事業などは各家庭から排出される汚水などは下水道の利用料金として各負担いただくことになるが、雨水は公費負担が原則だから一般会計からの繰入れで賄われることになる。まぁそんなことから同じ繰入金でも赤字補填的な繰入金がどの程度あるのか、そのへんが決算審査における焦点の一つとなる。

一般会計繰入金4.2億円は他の会計に比べると決して大きくは無いのだが、いかんせんパイ(=会計規模)自体が小さい(=23億円)ことからその会計に占める割合が高いのが卸売市場特別会計。市内には南部と北部に卸売市場があるが、一般財源からそれだけの繰入が行われる妥当性はどこにあるのか、今回も何名かのセンセイが取り上げ、財務諸表の公表等を求めたが、本市の市場自体が岐路に立たされていて、その存続も含めてかなり厳しい状況に晒されているのは事実。

冒頭の神社仲間の一人が市場関係者でちょうどそんなことを話す機会があった。青果部門では大きな統合が合意に至り、この10月から新たな船出となるのだが、不安も募っているらしく...。「オヤジ連中は退職金に市からの補助金と自己保身のことしか考えていないのだから我々位の世代こそ市場の将来を考えなきゃイカン」と申し上げたら図星だとの表情を見せてくれた。

そこで働く若い世代こそが苦境に立たされる市場の活路を見出してくれるものと信じているし、その為の協力は惜しまないつもりだ。

(平成25年9月28日/1524回)

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2013年9月27日 (金)

I理事

突然の訃報。屈託のない笑顔が印象的だったHさんが急逝された。

本市OBで議会畑の長かったHさんには過去にセンセイ方との思い出も多い。「昔はK議長にゴルフに連れて行ってもらったりしてね。本当に御世話になったんですよ」と。おらが区内に在住しておられたのだが、退職後もいつも低姿勢で親子ほど歳の離れた私にも「センセイ」と敬称を添えていただき、尚且つ、その言葉に嫌味がない。

「『センセイ』(の敬称)は不要ですよ」とお伝えしたのだが、「我々市民の代表なんですからそう呼ばせて下さい」と笑顔で答えていただいた記憶が残っている。そんな有権者の期待を背負っている以上、時として行政に厳しく当たらねばならぬこともあって、今回がそんな機会となった。

どこの世界にも「あの人が出てくれば仕方がないよナ」という人物はいるもので、この人もその一人。全庁的な特命係と思しきI理事が睡眠2時間で迎えた質問日の朝に顔を出した。

たとえ棒読みと言われようとも事前のやりとりがしっかりしていれば、行政側にも余裕が生まれ、質問当日の質疑応答は建設的な議論が期待できる。だから行政側は質問取りに余念がなく、こちら側も事前に質問内容を提示しておくのである。前日迄のやりとりは埒が明かずに「あとは議場で...」というのが殺し文句になった。

I理事といえどもさすがに当日の朝では...。話さずともおよその意図は察しがつくのだが、「今回ばかりはスマン」と御返事申し上げた。

市営住宅事業については数日前のブログの通りだが、ほとんどの自治体において公営住宅事業の会計が区分経理されていないため、毎年度の損益や貸借の状況が分からない状況である反面、自治体によっては特別会計として事業採算性を明らかにしているところもあれば、本市の中でも他の事業などは特別会計として区分経理することで一般財源からの繰入れがどうだとか厳しく追及されているのである。

そんな状況を踏まえて、今後の為に少なくとも財務諸表位は作成してもバチはあたらないではないかと迫ったのだが、貸借対照表や損益計算書等の財務諸表を作成するとなると誠に勝手が悪いという。勝手が悪い理由は頷けなくもないが、それを判断するのは担当者ではない。

何も市営住宅をバンバン作れという話ではない。今ある数字を整理して「見える化」を図ってはどうかと提案しているだけなのだからそれを拒む理由がどこにあるのか。ましてや悪知恵の働く役人は数字のマジックを駆使することも出来るだろうからあとは手法の問題であって、それを公表しないという頑なな姿勢は断じて許されるべきものではない。

ということでスイッチが入り、委員会を散らかしてしまったらしいのだが、勿論、後処理はI理事に一任したことは言うまでもない(笑)。

(平成25年9月27日/1523回)

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2013年9月26日 (木)

歩積両建

いつの世も他人様を云々と論じる評論家が最も気楽な役回りではないかと承知しつつも、最近は他人様のネタで得点を稼ぐアコギな筆者になりつつある。

今回、事前の調査研究において幾つかの資料請求を求めたのだが、その一つに生活保護があって、数字だけを羅列すると...。全体の扶助費581億6千万円に対し、不正受給額3億7千万円(572件)、医療扶助費228億9千万円(39.4%)、住宅扶助費131億5千万円(25万8千世帯)。

単身世帯の場合は最大5万3千2百円まで支給が認められているが、単純に住宅扶助費を世帯数で割ると5万1千円の支給ってことでしょ。ほとんどが天井に近い訳で、私の学生時代の家賃より高いんだからまだまだ倹約の余地があるのではないかと...。

閑話休題。それを業界用語で「歩積両建(ぶづみりょうだて)」というのだそうで、今の本市の財政はその歩積両建と将来の収支不足の財源をどうするかが大きな論点になるそうである。わが会派の優等生、尾作均氏の談。平たく言えば「1億円を融資する代わりに5千万円を定期預金にしてくれ」という行為のことらしいのだが、本市の場合はどこが「歩積両建」なのか。

本市が発行する市債の受先は金融機関が大半を占めるが、そんな金融機関以外に本市の出資法人や基金などが市債を有していることが往々にしてあって、それは出資法人の自主的判断というよりも、半ば親から有無を言わせずに押し付ける格好になりやすい。金融業界ではその行為は御法度なだけに、(本市に限らずほとんどの自治体がそうしているのだが、)その姿は決して健全ではないと指摘する。

そして、本市財政の将来見込みなる冊子をいただいたのだが、その推計は経済成長や職員削減の有無等で試算されているのだが、最も楽観的(=厳しい行革と経済成長が前提)な見通しでも今後10年間において、1,678億円の収支不足が生じ、最悪のケースでは3,027億円もの不足が見込まれるという。この収支不足をいかにして乗り越えるか。ちなみに今回の市長選の「ひでしま善雄」氏のマニフェストにはそのことを踏まえて今後3年間において500億円の削減見込みの具体的事例を盛り込むという。

前置きが長くなったが、決算審査特別委員会2日目。わが会派からは青木功雄氏(高津区)と尾作均氏(麻生区)が質問に立った。青木功雄氏は子育て支援施策として、3歳児以降よりもその選択の幅が狭くなりがちな0~2歳児の受け皿をまずは重点的に整備すべしと。そして、市立2病院(川崎病院、井田病院)における一般会計繰入金を取り上げた。

病院事業管理者への質疑では現在の病院が抱える苦悩、中でも公立病院の責務として患者の受入れを断れない実状とともにSARSや新型インフルエンザ等の感染症発生時における悲惨な実態がつまびらかにされるとともに今後における病院経営健全化に向けた道筋が示された。具体的な内容は後日詳しく記そうかと...。

(平成25年9月26日/1522回)

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2013年9月25日 (水)

1期生

仕事柄、夜の機会が少なくないが、およそ社交辞令的な挨拶に終始する会合が大半を占める。

会合によっては愚痴や小言、政権批判まであったりしてあまり建設的な話にならず、尚且つ、「オレのところに挨拶に来なかった」などと言われるのであればかえって居ないほうが好都合。とりわけ政治の場合の酒席には注意が必要。であれば、気心の知れた面々か相手との「サシ」の酒席に限る。他人様とメシをともにするということは人生に新たな気づきを与えてくれるものであって、およそ本から取得する知識とはまた違った充実感が味わえる。

会派や信条が違えども彼らの活躍は本市の発展に資するはず。おかげさまで私も当選3回の3期生。2期生の面々が相手をしてくれないもんだから、会派を問わず1期生に、「こんどメシでも...」と声をかけるのだが、「えぇ」と御返事をいただくものの履行されたためしがなく、一人ぼっちのじいさんとはこんなものではないかと惻隠の情を抱きつつ、孤独な日々を過ごしている(笑)。

ということで、今日はそんな1期生の質問から...。まずは民主党の添田勝氏(宮前区)は出資法人の一つ、川崎市シルバー人材センターへの補助金を取り上げた。こと、出資法人への補助金については天下り職員の為の人件費に充当されているのではないかとの疑念があって、そこに行政と議会のせめぎあいが見て取れる。

現在、本市からの同団体への補助金は約5千4百万円。今回の決算資料を見るに、既存の事業で十分な収益が上がっていて、それだけの収益が上がっていながら補助金を投入する意義についてのやりとりが行われた。また、その事務手数料は契約金額の概ね5~10%の範囲で設定されていて、本市の場合は8%なのだが、それを他都市並みの10%に引き上げることで補助金の縮減が図れるのではないかと詰め寄った。

そして、みんなの党の小川顕正氏(高津区)の質問は、国民健康保険事業における医療の適正化について。全国的には広島県呉市の事例が有名だが、そのモデルに倣って本市もどうかと。私も負けじとかねてより視察を申し込んでおいたのだが、なかなか折り合いが付かず...。

それもそのはず。現在、同市には全国から視察の依頼が殺到していて、担当課がその対応に追われているらしく、どこぞの大病院の待ち行列と同じ状態。センセイも列に並ぶことがあるんだナ(笑)。議会局にハッパをかけて何とかねじ込んでもらったのだが、日程は来月だけに今回は間に合わずほんとに残念。

若いモンにはまだ負けられない(笑)。

(平成25年9月25日/1521回)

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2013年9月24日 (火)

【予告】

興味の無い私には皆目見当もつかないのだが、スマホ上のオンラインゲームが人気と聞いた。エヴァンゲリオンと箱根のコラボは知っていたが、「モンハン」こと「モンスターハンター」なるゲームと信州渋温泉のコラボが新たな集客に繋がっているという。補助金頼みは神頼み、自らの創意工夫が求められる時代である。

そんなまちの魅力を高めるひとつに「ゆるキャラ」があって、現在、「ゆるキャラグランプリ」が開催されていると聞いた。そちらにも興味がないもんだからお気楽なもんだ位に思っていたのだが、これがどうして、どうして。熊本県と牛乳というのはどうも結びつかないのだが、「くまモン牛乳」(=くまモンを印刷したパッケージの牛乳)が人気なのだという。

そんなゆるキャラ、「くまモン」、「ふなっしー」に続くのが、「ちっちゃいおっさん」。てっきり大阪かと思いきや、堺市のキャラだそうで。そんな堺市では現在、市長選の真っ最中。現職の竹山修身氏の応援に続々と仲間が駆けつけていると聞いた。そして、隣の大阪市では市立幼稚園の保育料を私立幼稚園並みに値上げするとの市長発言が話題を呼んでいる。

「(民営化に反対する)保護者から言われているのは、私立は保育料が高いと。市立も私立とだいたい同金額になるように上げる。そのことも踏まえて、市立を残していかないといけないのか考えてもらいたい」とは御尤もな言い分。市によれば公私間の保護者負担は約2.7倍の格差が生じているという。ちなみに本市も事情は同じ...「だった」のは過去の話。あくまでも私立幼稚園を補完するという時代の役目を終えたと市立幼稚園20園は既に閉園になっている。

そんな事情が重なるのが、公営住宅事業であって、今回の決算審査特別委員会でも未だ行政側とのやり取りが続いている。募集のたびに相談が寄せられる市営住宅の入居申込みだが、現在は公開抽選。バッチの介入は許さんと断固たる姿勢が窺えて、それはそれでやむなしなのだが、注目はその倍率。毎回20倍を超える狭き門だけにそりゃバッチでも利用しなきゃ入れないと思うのは当然か(笑)。それらの需要にどう対応すべきか。

一方で、当初は「金の卵」と期待された地方からの集団就職の受け皿を含む高度成長期における住宅需要に対応する為に整備されてきた公営住宅だが、老朽化が著しい。居住期間の制限がないことから今となっては終の棲家に近く、中には親から子へなんてのも...。

それも全て低廉な家賃設定が故の倍率であって、その低廉な家賃を支えている原資は税金である。公営住宅の建設から維持に到るまでどれだけの税金が投じられているのか、そして、また、本来であればそれらは利用者が負担すべきではないのか。果たして行政側の回答は...。

質問日は明日25日(水)10時ジャスト。必見。

(平成25年9月24日/1520回)

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2013年9月23日 (月)

角栄本

決算審査特別委員会も本会議場での質疑がスタート。各センセイ方の発表会の場となる。

用意された数日間の研究日には随分と多くの担当者から話を聞いた。「何でこんな若造の講釈に付き合わなきゃいけないんだ」との声も聞こえてきそうだが、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるもの。中には職員の苦悩や試行錯誤の様子等も窺えて、職員の資質を見極める絶好の機会にもなる。むろん、問題意識の無い職員は論外だ。

そんな下準備を終えて臨む本会議。何も資質が問われるのは行政側だけではない。議場には副市長以下(決算審査は市長不在)、全局長に記者連中が固唾を呑んで見ているだけにみっともないマネは出来ぬ。あくまでも「決算」審査のはずなのだが、「予算」審査が如き質問まであったりして...Oセンセイの小言が聞こえてきそうだ。

今回の委員長は吉田史子氏(民主党)、副委員長は浜田昌利氏(公明党)。両者とも慶応卒だけに紳士・淑女の両センセイ。この世界の師匠が居て、無名ながらも博学多才の御仁にて教わることが多いのだが、その師匠曰く「世の『角栄本』はすべからし読むべし」と。つい最近も「圧巻!高橋是清と田中角栄」(小林吉弥著)を読んだ。

小学校卒業と同時に働きに出た本人が進学をあきらめた理由は一にも二にも家庭の事情。その証拠に母校における驚異的な成績は未だ打ち破られていないという。「学歴はあったことに越したことはないが、無いからといって自らを卑下したり、萎縮する必要は全く無い」とは本人の弁。それ以上に他人の何倍、何十倍もの研鑽が本人を成長させる。

さて、わが会派のトップバッターは原典之氏(中原区)。ふるさと納税と学校のプール開放を取り上げた。「大仕事とげて死なまじ、熱情の若き日はまたと来はせじ」は小学校6年生の角栄少年の作。その後の人生はご承知の通り、雪国の苦労を肌で知る角栄は郷里の為に大仕事を遂げた。

昨年度に本市に寄せられた寄付総額は...523万円。本市は圧倒的に転入組が多いからその何倍もの額が市外に還元されているはずだが、いつの日か、ここに暮らして良かったと思っていただけるような川崎市を目指したいもの。

そして、二番手は同じく中原区の松原成文氏。全国学力テストの結果が注目を浴びるが、本市でも独自の学習状況調査が行われていて、それらをどう学力向上に結びつけるかとの視点から。指標の一つに中学校の私学進学率があって、当日は各区別の進学率が開示されたのだが、わが麻生区は19.6%だそうで。

(平成25年9月23日/1519回)

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2013年9月22日 (日)

最終回

ドラマ「半沢直樹」の最終回が近づいてきた。決算審査特別委員会の事前調査。何とか丸めこもうとする行政との対峙が巨悪に挑む半沢直樹に重なってモチベーション上がる。「絶対に倍返しだ!」(笑)。

さて、数日前の記事に対して、フェイスブック上にも様々な反応が寄せられていて、給食派のSさんからはプレジデントファミリー10月号の記事を読むようにとあった。「プレジデントファミリー」は雑誌「プレジデント」の兄弟誌らしく、善は急げと帰路に本屋を物色したのだが、既に11月号。

「子供の知能を伸ばす料理ベスト30」がタイトルで、めくってみれば「お受験」家庭向きの内容に「よし!ウチも...」。とはならなかった。その10月号の記事は「イギリスの公立小中学校で「弁当禁止令」が勧告された理由」というものであって英国事情が紹介されている。

やはりわが国同様に弁当派と給食派に分かれていて、弁当か給食かは各家庭の意向で選択が可能。が、親の作る弁当が非常にお粗末で給食のほうがよほど栄養バランスに優れているというもの。そんなことから完全給食の動きがあるものの、弁当派をどう説得するか、そして実施費用をどうするかがネックだと結んでいる。

現在、本市における公立小学校は完全給食。自校内に調理室を有し、専門の調理員が調理にあたり、食材費のみ保護者負担となっている。この調理員が公務員の扱いとなることから「給食のおばさん」は「おいしい仕事」とされてきたが、昨今の世の風潮を受けて、現在は特別支援学校を含む114校中、直営71校、残りの43校は外部委託となっている。

では、費用はどうか。直営の71校17億円に対し、外部委託は43校10億円。実は1校あたりの単価では大きな差異は無い。単純に1校あたりの金額を中学校に適用すれば全51校で12億円となる。が、自校調理が前提となるだけに校舎内における調理室の整備が課題となる。給食センターも選択肢の一つとなるが、それはさすがに時代にそぐわない。

最近は小学校の調理室で作る給食を近隣の中学校に届ける親子方式なんてのもあるが、こちらは現行の調理室でそれだけの生徒数に対応できるかがカギ。現在の公立中学校では弁当とランチサービスの併用制。食材費含む400円で栄養バランスのとれた昼食が届く仕組みになっていて、弁当との選択が出来ることから最低限の条件はクリアしていそうだ。が、利用率1%。低迷の理由はあくまでも弁当の補完という位置付けから積極的に推進されている訳ではなさそうで。それでは業者の商売もあがったりかと...。

自校調理方式に給食センター、親子方式にデリバリー方式の拡充とそれぞれに一長一短。「さすがに毎日はツラいけど子供の弁当は作りたい」との根強い声もあるらしく、現実的なのは親子方式かデリバリー方式の拡充か。このへんが視野に入りそうで...。

(平成25年9月22日/1518回)

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2013年9月21日 (土)

横やり

どなたの発案によるものかは知らぬが、いつからか「決算審査調査表」なるものが出回るようになった。冒頭には丁重な依頼文、以下、部局名と希望日時、調査項目等を記述する欄があって、提出しておけば、その日時に担当者が説明に上がるということになっていて、大変に重宝している。

表向きはそういうことなのだが、実は行政側にとってセンセイ方の動向を把握する為のツールとして活用されているフシもあるらしく、中には手の内を見せる訳には参らぬと提出を拒むセンセイもいれば、私のように「(書類が)役所内に出回る以上、項目を沢山挙げておいたほうが仕事をしているように見えそうだ」との思惑から目一杯記入するセコい奴まで居たりして...タヌキ同士の化かしあいは今日も続く(笑)。

冗談はそのへんにして本題に入る。本市には一般会計以外に13の特別会計があって、規模は一般会計の5千7百億円に対して、4千2百億円程度。一般会計に比べ注目度の低い特別会計だが、平成24年度決算において一般会計からの繰出金は501億円、逆に繰入は23億円だから圧倒的に持ち出しが多い。これがなければ減債基金からの借入れ67億円はゆうに不要となっていたのではないかとも思えなくもない。

そんな繰出金も一概に悪いものばかりでもなく、政策的な繰出金もあったりするから色分け、すなわち赤字補填的な繰入金がどうなっているのかが大事な視点となる。今回の調査項目の一つに国民健康保険事業があって、この事業も特別会計の一つ。この会計への繰出は117億円と突出して多い。その内訳を分析すると、法定内の繰出金57億円に対して、法定外は60億円。これにはどのようなものが含まれるのか。

まずは保険料未払い分。収納率は90.3%と前年度比2.1ポイント改善されているものの、それでも穴が開いた分は保険料上乗せではなく市税から補填される。そして、二つ目は「普通調整交付金」。これは国が市町村間の負担能力の格差を埋め合わせる調整金なのだが、平たくいえばその自治体の医療費が高ければ高いほど多く貰えるという「不合理な」仕組みになっている。医療費の適正化をやればやるほど交付金が減額されるのだが、現在は本市と横浜市のみが不交付となっていて国に是正を求めているのだが...。

そして、これまで本市では小児医療助成の対象年齢を段階的に引き上げ、現在は小学校1年生までが無償となっているのだが、その財源(1歳あたり約9億円)は行革の還元効果。本市に限らず、各自治体では小児医療や重度医療において自治体単独の事業が進むが、「やれば余計な需要が生まれ、医療費の上昇を招く」との腹からか、やると国の交付金がカットされるのだという。

本来は国が統一的に実施すべきものを自治体が独自の財源を捻出してやっている訳で、その分のカネをよこせと言っている訳ではないのだからさすがに既存の交付金カットという「横やり」はないだろうと思うのだが...お上のやることはかくも理不尽なことが少なくない。

(平成25年9月21日/1517回)

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2013年9月20日 (金)

青コーナー

アイツとの友情にヒビが入ったらどうしよう...。と、友人の欠点は指摘しにくいもの。川崎モアーズスタジアムの水がマズいと「みやぢ」社長に進言しておいたのだが、早速に改善されていた。そんなゴーゴーカレーの店舗前には「挑戦なくして成長なし!」との看板が目立つ。

さて、知事が全国学力テストで成績が悪かった小学校の校長名を公表するとして、すったもんだの静岡県。本市はどうか。

今回の代表質問でもわが会派が県内における本市の順位、そして、各小中学校の順位を聞いているのだが、「文部科学省から本市に対して、各学校の状況は提供されているが、【順位】は提供されていない」と役所らしい答弁が返ってきた。文部科学省の通達によれば、序列化や過度な競争に繋がらないよう配慮すべきであって、学校名の公表はダメだとのことらしく本市での公表は見合わせましたとお上に恭順な姿勢が示されている。

「公表せぬのは県民の為にならぬ。学校名がダメならば校長名を...」と抜け道を見つけた知事。全国学力テストの成績を公表すべきか否か。頑なに公表を拒む教育委員会の理由が興味深い。報道によれば「子供に自信を失わせてはいけない」「学力向上に繋がらない」とのことらしいのだが、何とも根拠が曖昧な言い分ではないか。

そもそもに文部科学省が都道府県別の情報を公表していることで既に序列化に繋がっているのであって、尚且つ、都道府県に提供される情報に各学校の状況が含まれているのだからそれを「内緒にせい」というのであればハナからそこまでの情報を盛り込む必要がないではないか。

私どもとて選挙の際に「はい当選です」だけではどれだけの人が支持して下さったのか分からない。当落ギリギリだから会合回りに精を出すのである(でも、そもそもに当落ギリギリだから…というのでは情けないが)。今現在、自らが置かれている位置が分からなければ目標も立てようがない。

成績の公表を拒む理由は偏に「(成績が下位であれば)みっともないから」というのは誰にでも察しがつく。が、それは「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な発想であって、そこには役所の悪しき慣習「隠蔽体質」が見て取れる。そこが公務員の視野が狭いところであって、別に最下位だって、むしろのびしろがあっていいじゃないか。公表されることで「よし、1番を目指してやる」とか「来年こそは...」と挑戦心が芽生えるとともに仕事のやりがいに繋がるだけに前向きに捉えてみてはどうかと思うのだが...。

青コーナーが好きな市議会議員より。

(平成25年9月20日/1516回)

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2013年9月19日 (木)

ナチス発言

副総理の「ナチスに学べ発言」。「嘘も百回言えば真実になる」と同じフレーズの反復効果をあくまでも世に知らしめたのがナチスであって、発案はそちらではないだけに言わんとすることは分からなくもないが、やはり発言が軽率すぎたか。何もその宣伝手法を学んでいるのは副総理だけではない。

最近、川崎市幼稚園父母の会連合会(青木功雄会長)の大会に来賓として出席をさせていただいた。3歳児からとなる幼稚園では0~2歳の乳幼児期において親が子を育てることの意義について説かれることが多いのだが、そんな親子の愛情を育む機会の一つに御弁当があって、今日はその弁当の是非、そう、学校給食の話題である。

現在、本市の公立小学校は自校調理による完全給食だが、中学校は弁当とランチサービスの併用制。妻曰く、わが郵便受けに最も多く投函されるのがその政党の宣伝ビラだそうで、毎回のことながら簡潔明瞭に2項目が記されているという。「中学校給食を実現します」、「ごみの収集回数を2回から3回にします」。

いづれの項目もあくまでも「財源を考慮しなければ」やったほうが市民に喜ばれるのは当たり前であって、尚且つ、中学校給食については委員会での請願審査では全会派が賛成しているだけに今後の方向性は明らか。

ひねくれものの私は弁当派(というよりも親の愛情派)なのだが、そんな弁当派の急先鋒、いや大将が現市長であって、以下がその議会答弁となる。

「本市の中学校の昼食につきましては、子どもたちの食育は本来家庭が基本となって行うものであることや教育的効果の点からも、家庭からのお弁当を基本としているところでございます。また、中学生におきましては、自分の食事は自分でつくることも食育として意義深いものであり、お弁当づくりなどを契機として食に関する興味関心を抱き、将来にわたって健全な食生活を実践できる人間に育つことを願っております。なお、学校給食を実施することにより得られる効果や利益が果たして公的支援にふさわしいのか、なじむのか、慎重に判断する必要があり、残念ながら実施したほうがよいという確信を持つに至っておりません」(平成25年6月13日-日本共産党の代表質問に対して-)

とブレることなく頑なな姿勢を貫いているのだが、これが実現すれば「ウチが追及したから」なんて、現市政に非協力的な政党の手柄として宣伝されてしまうのだから二の足を踏む内心も分からなくもない(でも、やっぱり信念みたい)。

家庭では(→でも)頭の上がらない私だが、妻が給食派であって、こと小学校給食についていえばおいしそうな料理献立が並び、栄養バランスも良く、学校に行く楽しみが増えるから保護者の期待も高いという。そんなこともあってか道徳的な価値観を大切にしつつ、財政的な負担を考慮した中学校給食の実現に向けて腕まくり。一筋縄ではいかぬ課題が山積なだけに...。

「(簡潔明瞭な)チラシは配っていない」けど読者のみなさんの応援だけが頼りである。

(平成25年9月19日/1515回)

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2013年9月18日 (水)

休日出勤

子供心に台風が来るとなぜかワクワクして、あわよくば「学校が休みにならないかなぁ~」などと能天気なことを考えていたのも昔の話。

「多分、中止だろうなぁ~」と思いつつも、そこに甘える訳にはいかぬ。早朝から事務所で決算関連の資料に目を通していたのだが、途中、午前の会合が中止になったとの連絡があって、今さら家に帰るわけにもいかず...本屋にて1冊の本を購入した。NPOアジアチャイルドサポートの池間哲郎氏の「日本はなぜアジアの国々から愛されるのか」。いつもながら献身的なボランティア活動を続ける方々の活動には頭が下がる。

昼からは敬老会。各所で催される敬老会に図々しくバッチをかざして押しかけて行ったほうが票に結びつくことは承知しつつも、小心な性格なもんだから案内をいただいた席だけ顔を出すことにしている(勿論「赤い袋」の有無は言うまでもないが...)。

天気予報によれば、午前は大荒れの天気も午後は回復基調なだけに開催は微妙。そのまま欠席しても理由が立ちそう。が、何もおじいちゃん、おばあちゃんだけの敬老会ではない。この日の為に準備を進めてきた関係者のみなさんの苦労には頭が下がるし、仮に中止が決定したとしても義理は果たさねばならぬと現地を訪ねた。

案の定、中止ではあったものの律儀な会長が出迎えてくれた。「わざわざありがとう。連絡できずにすまなかったね」-「いえいえ、みなさんこそ後片付けおつかれさまです」と言葉を交わし、会場を後にしたのだが、時間が早い。さて、どうしたものか。

そうそう、朝のラジオで区内におけるがけ崩れの災害情報が流れたそうで。東日本大震災の時の教訓を踏まえれば、それが「ガセ」の可能性もありうるが、情報の早さではツイッターが勝る。ツイッターを駆使してある程度の情報は把握していたものの、正確な情報は役所に限る。尚且つ、災害発生時には市の職員に非常参集が課せられているが、ウチの区の危機管理体制は大丈夫だよナなどと疑念も生じたりして...ほんと疑い深いヤツだ(笑)。

区役所に顔を出せば、まちづくり局と危機管理担当が1名づつ登庁して対応にあたっている。そして、気になるがけ崩れはやはり現場の道路公園センターを訪ねたほうが良さそうだとそちらに移動することになった。待機中の職員に聞けば、通報を受けて15名が出勤し、朝から土砂の撤去作業に当たっているという。偶然にも復旧作業を終えて戻ってきたタイミングで私と鉢合わせになった。

「筋肉痛です」との言葉は一生懸命働いたというアピールか、(私が)来るのが遅いことへのあてつけか、まぁどちらでも結構なのだが、何とも頼りになる面々ではないか。市民の安全を守ることこそ課せられた使命。たまにはそんな職員の労もねぎらいたい。

(平成25年9月18日/1514回)

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2013年9月17日 (火)

稀代の詐欺師

昨日の続き。陽気で気さくな性格だったクライスターは誰からも好かれたという。60歳になったクライスラーにNYタイムズの記者が質問した。「もしや、あの作品はあなたの作曲では...」-「そう、全て私が作ったんだ。これまで誰もが信じて疑わなかったけどね」と。

クライスラーは自らの作品を大作曲家の名を借りて世に送り出していたのだが、30年間もの間、誰も気付かなかったというのだからスゴい。もし、その事実を公表せずに彼が人生の幕を閉じていたら...なんて想像しただけでも愉快ではないか。そして、そんなエピソードには幾つかの教訓が含まれている。

まずは誰もが気付かなかった事実になぜその記者だけが気付いたのか。クライスラーが過去に一度だけ激怒して批評家に送った手紙。相手にされなかった話は昨日の通りだが、その手紙には「その作品がシューベルトに匹敵するなら、(それを書いた)私がシューベルトだ」と書いてあったという。インタビューの前に本人のことを念入りに徹底的に調べる。まさに取材魂の賜物。

そして、他の批評は無視し続けたクライスラーがなぜその批評にだけ反応したのか。決して自らの演奏の未熟さを指摘されて腹を立てたのではない。そう、シューベルトといえばウィーン子にとっては特別な敬意を払う存在であって、同じくウィーン子であるクライスラーもその一人。そんな雲の上の尊敬するシューベルトと自らを同列に扱われることは彼にとって決して許されるものではなかった。大作曲家になぞらえてもらえば喜びそうなものだが、そこがクライスラーの人間的魅力であって、シューベルトの偉大さが窺い知れるエピソード。

そして、ここが一番大事なところなのだが、彼がなぜこのような詐欺を働かなくてはならなかったか。後年、あのベルリン・フィルとの共演を果たすクライスラーだからかなりの腕前であったことは察しが付くが、当時は楽団の採用試験に落第して不遇の日々。そんな評判も批評家の耳には入っていたはずで、現存する作品を演奏しても取り立てて絶賛されるものではないし、むしろ賞賛しようものなら耳を疑われるのがオチ。

そこで自らが手がけた作品を演奏すれば差別化が図れる。しかし、クライスラーが書いた作品として発表すれば権威主義に凝り固まった批評家たちに無視されるのは必死。そこで大作曲家の名を借りることでその壁を乗り越えようとした。それは「才能ある無名の音楽家が世に出るための方法」(ジュリアード音楽院のドロシー・ディレイ教授)であって、「権威主義への挑戦」でもあった。

当時から30年間も誰も気付かなかったその事実。「批評家といっても所詮はそんなもんなんだよ」と声が聞こえてきそうではないか。何とも愛すべき作曲家。秋の夜なべにクライスラーでもどうか。

(平成25年9月17日/1513回)

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2013年9月16日 (月)

アリバイ作り

昨日の一冊。何といっても短時間で読めるのがいい。アベノミクスに限らず、いつの世も政権の経済政策について批判的な評論家は少なくないが、「じゃあどうする」の解決策が示されていないことが多い。そりゃ無責任ではないか。

そう、本では当時の郵政民営化と今のTPPを重ね合わせているのだが、われらがJAの票がチラついてか、「断固許さん」などと意気込んでみるものの、内心は「できればやって欲しくけど、最後は総理の言うことを聞かざるを得ない。まぁ仕方がない」というのがホンネで、それは支持者に対するアリバイ作りだと竹中センセイは指摘する。アリバイ作りか...。国会に限らず、そんなアリバイ作りのセンセイが少なくない。オマエもそうじゃないかって?(笑)。

話題をそらす。芸術の秋、スポーツの秋、そして、何といっても川崎市長選の秋。われらが秀嶋善雄(ひでしま善雄)氏が駅頭を開始したと伺った。政策の前にそちらに目が行ってしまうのが情けないのだが、本人のチラシによれば趣味はスキー、ドライブとあったが、それ以外にもクラシックには詳しいはず。かつて、どこぞで作曲家マーラーについての談議を交わしたことがあった。

そう、音楽といえば今年も芸術の街研究会/社会文化塾が主催する「文化の風コンサート」に顔を出した。今回のテーマは「音楽の都ウィーンの香り」と題して、ピアノトリオ「ミュゼ」による演奏。心地よい響きに瞼が重く、ついうとうとと...。ウィーンといえばヨハン・シュトラウスに代表されるワルツ。

クラシックの年明けはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで幕を開けるが、「美しく青きドナウ」や「ラデツキー行進曲」に代表される優雅なウィンナワルツは世界の聴衆を魅了する。シンフォニー(=交響曲)のように大上段に構えることがないだけに誰もが気軽に聴けて、まさに音楽の裾野を広げるには最適か。

当日の曲目の中にフリッツ・クライスラーの「愛の喜び」を発見。その美しい旋律はいつ聴いても心を豊かにしてくれるが、ウィーンの医者の家庭に生まれ、幼少からその才能をいかんなく発揮して「神童」ともてはやされたクライスラー。そんな彼が大きな壁にぶち当たった。ウィーン・フィルをはじめ有名な楽団の採用試験にはことごとく落第。自らの曲を持って演奏家を訪ねても門前払いという不遇の日々。

そんな折、偶然にも演奏旅行先で大作曲家の未発表楽譜を発見。それらを利用して各地での演奏会を始めた。好評を博した演奏会だが、批評家たちは曲自体を絶賛したものの、クライスラーの演奏は未熟だとこきおろす。だんまりを決め込むクライスラーが一度だけ激怒したのは「その演奏曲はシューベルトに匹敵するものの(クライスラーの)演奏は下手糞だ」との批評。勿論、抗議はしたが相手にされなかった。

それから40年後、NYタイムズの取材に対し、驚愕の事実が判明した。その事実とは...。続きは明日に。

(平成25年9月16日/1512回)

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2013年9月15日 (日)

強靭化

今回の決算審査特別委員会から区長が出席することになった。議会改革検討プロジェクト(尾作均座長)の答申を受けてのもの。

掌握する予算が少ないとか、責任者不在では区政執行の遅延を招くとか、まぁ様々な意見があったものの何とかそのような結論に達した。当初は各会派から1名を選出し、「自由闊達な」討論を...との趣旨だったと記憶しているのだが、全会派の一致を見ない場合は両論併記でという制約もあって、各会派を代表した意見陳述の場になりつつありそうで。

やはり、昨日の話ではないが、あるゆる分野で「朝まで生テレビ!」ばりのガチンコ討論のほうがよほど面白く、それにテロップなんかが流れるといいですよねと若手が教えてくれた。確かにシンクタンクが主催する座談会などはネット中継とともに投稿された意見がテロップとして流れる。無制限に流れるから「コイツ顔キモイ」のような誹謗中傷もあるが、中には「おっ!」と思わせるコメントもあったりして、自らの発言にどういう反応があるかは興味深く、そのへんに物怖じしないところが若手の魅力でもありそうだ。

さて、アベノミクス3本の矢。「デフレ克服の為の金融緩和」、「機動的な財政出動」、「成長戦略」の内、どうも2番目の「機動的な財政出動」が無駄な公共事業のイメージに結びついてしまうことから「竹中先生、日本経済 次はどうなりますか?」(田原総一朗著)にて理解を深めることになった。

公共事業といえばやはり「国土強靭化計画」。その会長が会長だけに、「何となく」ワルそうに見えなくもないが、人は見てくれで判断してはいけない。未だに公共事業悪玉論が世に憚るが、かつて、世界の中でも抜きん出て公共事業が大きかったのも昔の話。対GDP比では70年代の6.4%をピークに01年の小泉政権以降は減少を続け、現在は3.2%と欧米並みなのだという。

それでも国の債務が積みあがった背景は麻生政権、そして民主党政権によって大量のバラマキが行われた結果だと分析する。確かにデフレ克服の為の需給ギャップの解消には資するものの、あくまでも一時的な効果にすぎず、むしろその後において大胆な歳出カットが出来ずにかえって首を絞める結果に繋がっている。

緊急雇用創出事業などが最たる例だが、あくまでも場つなぎ的な支出のはずが、生命維持装置のようなもので外した途端、呼吸が止まってしまうかのように当事者が職を失ってしまうのだから必死で延命治療を求めるのはあたりまえ。が、本来であればそれに依存せずに自然治癒力を高めることで病気を克服すべきであって、まずは無駄なバラマキを何とかしないと。

ちなみに「国土強靭化計画」に対する竹中先生のコメントは「問題提起としては意味がある」とのこと。ってことは...。

(平成25年9月15日/1511回)

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2013年9月14日 (土)

KY

都合の悪いことは隠しつつも、こういうこと「だけ」は大々的に宣伝せねばと思っていて...。

まず、はじめに話を整理しておきたいのだが、この10月に3期12年の任期満了となる現市長。就任以来、行財政改革に取り組み、手前味噌ながらこれまで削減効果は787億円。内、職員数の削減や特別手当のカットなどにより人件費で256億円の効果が見られるという。これらは翌年度以降も継続するだけに恒久的な財源となる。

それだけの財源が捻出されながらも実感に乏しく、一般会計における(人件費を含む)義務的経費比率も以前と同水準のままであって、財政の硬直化に繋がっているのは何故か。そう、それは生活保護を含む扶助費の増によるものであって、生活保護も半恒久的に続くことが多いことは読者諸賢ご存知の通り。

さて、東日本大震災の復興財源を捻出する為に、国家公務員の給与を年収ベースで平均7.8%減額していることを受けて、地方公務員も国並みの水準に引き下げるよう総務省から要請されているのだが、このたび、本市でもそんな給与減額の議案が上程された。市長、副市長は13%、一般職で3.77%。ということで議員も7%のカット。

が、彼らは減額案に反対なのだという。本来であれば職員の拍手喝采を浴びそうなものだが、残念ながらそうはならなかった。職員とてバカではない。それがたとえ任期中1か月分だとしてもリーダー自らが13%も減額する訳でもあるし、昨今の世の風潮というものを肌で実感すれば「やむなしだよナ」となるのは自明のはずなのだが、それに気づかないとはまさにKY(空気が読めていない)という言葉が似合いそうである。

減額案に反対の方々の言い分はいつも興味深い。毎年の予算議会の際には予算の組み替え動議なるものを発動して賛成少数、廃案となるのだが、その動議案を見れば百花繚乱の内容。介護、子育て、障害者福祉等々の充実を図る一方で、財源は「船の来ない」港湾関連費用から捻出して...と謳われているのだが、数字的根拠を明らかにしてもらいたいもの。

かつては利益分配の政治で良かったが、これからは利益ではなく負担をいかに分かち合うか、そして、その財源をどうするかが政治に問われる時代なのだから公務員給与の減額に反対している会派の将来は推して知るべし。

【採用枠が1億円あります。正規雇用であれば10人、非正規雇用であれば20人を雇うことが出来ます。あなたならどちらを選びますか】との問いに対して「ウチは正規雇用を20人雇います。財源は知りません」というような詭弁に近い。万事が万事、こんな調子なのだから恐れ入る。

今の制度では行政相手の質疑応答になるのだが、ぜひとも会派間同士または議員同士のガチンコ討論をしたいものである。

(平成25年9月14日/1510回)

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2013年9月13日 (金)

やややる

東京五輪の開催決定。招致団の意気込みとは裏腹に市井の人々には被災地に配慮してか複雑な想いもあったはず。「やりたい」支持率70~80%の他都市に対して、おらが東京は47%。

「どちらでもない」の30%は世界に通用しないとハッパをかけた都知事。日本人は謙虚だから「やややる」にまるをしがちだが、「必ずやる」にまるをするように...と。そんな意識改革の成果があってか、再挑戦で夢がかなった。戦後、焼け野原から坂上の雲を目指して高度経済成長を遂げた日本の再来となるか。

さて、そんな被災地から「東北食べる通信」が届いた。今月の食材は久慈市・山形村の牛飼い、柿木敏由貴さんが作る短角牛。妻が調理をしてくれておいしい肉をいただいた。今日はそんな好物「肉」の話。

「人は見てくれで判断してはいけないが、他人様はオマエを見てくれで判断するということは忘れぬよう」とはある家の家訓だそうで何とも名言ではないかと思っている。バッチを付けて勘違いするセンセイも世に多かれど、バッチに群がる方も少なくない訳でそれがセンセイの勘違いに拍車をかけている。今の私があるのも偏に周囲の方々に恵まれたからであって、中でもバッチに関係なく普段通りに付き合ってくれる昔の仲間たちは生涯の宝。

大学時代の同級生のKなどもその一人であって晴れて現役入学を果たしたものの、その後の不勉強がたたって留年、それも2年間。ということで4年制大学を都合6年で卒業することになった。仕事が出来る人は「総じて」朝が早いと何かの本で見かけたが、Kは真逆。夜にはめっぽう強いが、朝はからっきしダメ。それでも卒業後は何とか携帯ショップのアルバイト職にありついた。

そんな折、大学時代の後輩二人が卒業するというので、卒業旅行を企画することになった。目的は「肉」。そして、肉といえばやっぱり松阪牛。近くにある伊勢神宮に参拝して、日本一旨い肉を食べようと三重県松阪市を訪ねることになった。神様より肉とは当時から何とも不謹慎な面々ではないか(笑)。

網焼きコース1人前、8千4百円。ビール代を含めて1人1万円。「卒業の思い出にオレたちが奢るよ」と先輩風を吹かせたが、当時から気っ風だけは良かった(はず)。今回の合宿ではそんな思い出の店に十数年ぶりに立ち寄ることになった。

当時を振り返りながら「松阪牛」に舌鼓を打ったのだが、「あの時にオマエがおれ「たち」と「たち」をつけたことでオレも1万円を払うことになった。あの時に後輩の為に出した1万円がオレにとってどれほどのものだったか分かるか」と今以て恨み節のように言われるのだが、どこ吹く風と受け流しつつ、返す刀で市連のパー券を押し付ける私。

今でこそ金銭面で全く不自由の無さそうないつもの社長こそがK、その人となる。人は見てくれで判断してはいけないし、その友情には心からの感謝である。

(平成25年9月13日/1509回)

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2013年9月12日 (木)

笑いの神様

今年の12月に一斉改選が予定されている民生委員の推薦が佳境を迎えている。各町内会・自治会からの推薦に対して、各区の推薦区会による審査・選考を経て、市・国への申請という手順なのだが、新任についてはこれまでの略歴を記した書類が添えることになっていて、申請数の少なさに町内会・自治会の苦悩が見て取れる。

私も推薦区会の末席を汚しているに過ぎないのだが、帰り際に区役所のロビーフロアにて行政相談が行われていて、居合わせた関係者と立ち話になった。寄せられる相談は多岐に亘るものの、こと近年は役所側の対応もスムーズだそうで。最近も視覚障害の方から駅の階段の段差が同じ色の為に見えにくいとの声が寄せられたものの道路公園センターの対応が迅速だったようで、当事者はたいそう喜ばれていたのだが、私のようなドブ板議員不要論が浮上しないかビビっている(笑)。

それにしても依然として介護に関する相談は多い。つい最近も介護認定の申請をしたものの、未だ市から結果が送られて来ないのですが...との相談をいただいた。申請後1ヶ月を目処に結果を送付することになっているのだが、区役所に聞けばそれだけ申込みが殺到しているらしく業務が追いついていない様子が窺えた。

下りることが前提の暫定利用が認められているのだが、気になるのは介護度。本来であれば介護度は軽ければ軽いほどいいはずなのだが、認定される介護度によってサービス利用に差がつくだけに、デイサービスが週1回か2回かは家族にとって重要。尚且つ、そういう時に限って本人の思惑とは逆の結果が出るもので、それもそのはず、システム上の課題はあるものの、申請後に行われる訪問調査で「わしゃ元気だぞ」とついはりきってしまったりして...。

そんな不運な方の為に「わしゃもうダメじゃ」の演技をする位でなければと入れ知恵をしてみたりもするのだが、認知症ともなれば本人の自覚症状が無い訳で「目の前のコイツは誰じゃ?呼んだ覚えはないぞ」となりがち。が、家族も負けちゃいない、嘘も方便、「シルバー人材センターの担当さんが健康状態を確認したいんだって」。

認知症の患者を抱える家族の苦労は察するに余りあるが、そんな時に役に立つのが、吉岡マムさんが綴るエッセイ「笑いの神様」。自身もヘルパー資格者で、現在は介護の現場で働いているという本人の抱腹絶倒の話。認知症の患者と肩肘張らずに付き合う為の秘訣が盛り込まれていて大いに参考になっている。

施設入居に関する相談も多い。相手が親や生涯の伴侶ともなれば姥捨て山は忍びないと思うのは人として当然なのだが、認知症ともなれば本人の自覚症状が薄いだけに遠慮なく施設の世話になっても良さそうなものだが...ついつい無理をしがち。認知症の場合は末期がんと違って先が見えない不安に悩まされ、本人よりも介護するほうが倒れやしないかと心配になってしまう。

相談者の方々が口々にするのが「まさか、自分がこんなことになるとは...」。誰にもそんな状況が訪れる可能性がある訳で...。

(平成25年9月12日/1508回)

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2013年9月11日 (水)

蓬莱軒

おかげさまでようやくその噂が部屋の重鎮にまで届いたらしく、「やまちゃん、こんなことブログに書くなよナ」と釘を刺されるようになった。が、残念ながら「書くなよナ」と言われると書きたくなるのが人の心理というもので...何から手をつけようか考えあぐねている(笑)。

さて、合宿。別に参加者を募っている訳でも拒んでいる訳でもないのだが、面白そうぢゃないかと今回は話題の雑誌「Vasco da Gama」の編集長が参加することになった。それぞれの仕事帰りに合流し、目的地である名古屋に向かう。車を運転すること5時間、深夜1時の到着。

車はベンツだけに、宿泊先も一流ホテル...とはならずにビジネスホテル。それはそれで結構なのだが、部屋が「シングル」じゃなくて...「トリプル」だそうで。「学生の貧乏旅行じゃないんだから...」と小言を漏らせば「これこそが合宿の醍醐味じゃないか」と返事が来た。

それにしても最近は街中にビジネスホテルが目立つ。他社との競争が促された結果、値段は手頃な割に快適な部屋が用意されている。枕やベッドなど寝具にもこだわりが見て取れて、尚且つ、フロントのサービスも抜群。これで部屋代9千円、1人あたり3千円の宿泊代は安い。「仕事で」寝不足が続いていたせいか自宅以上に熟睡が出来た(笑)。

さて、道中に「食ひ意地の友との旅や今年米」と詠んだ句に爽風先生の二重丸が付いた。季語は「今年米」で「新米」の意。食欲の秋、旅の魅力は何といっても「旨いもん」。名古屋名物といえば「天むす」に「味噌カツ」、それに...やっぱり「うなぎ」。そう「ひつまぶし」である。

その「ひつまぶし」がこの店の登録商標だという「あつた蓬莱軒」が松坂屋の【特選】レストラン街にあって、開店前から列が出来るほどの人気店と聞いた。メニューを見れば「ひつまぶし」3,100円は庶民にはちと高めだけに、開店11時に行けば大丈夫だろうとタカを括っていたのだが、侮ることなかれ、開店前には既に百人以上の長蛇の列。どこが不景気なんだ(笑)。

待つこと1時間で念願の「ひつまぶし」にありついた。うなぎは「ひつまぶし」よりも「うな重」だという石頭の持ち主だったのだが、ここの「ひつまぶし」は味も量も大満足の一品。機会があればぜひご賞味あれ。

そうそう、「うなぎ」といえば今でこそ弁当か蕎麦屋の出前程度になったおらが部屋の昼食だが、かつては「うな重」「とんかつ」「ちらし寿司」からの選択という何とも贅沢な日々。しかも全て団負担。が、羨むことなかれ、それもそのはず毎月の報酬から団費といわれる上納金が「有無を言わさず」天引きされていたのだが、その額が5万円也。

全てそちらからの支出だけに他人様からとやかく言われるような筋合いのものではないのだが、そんなことを豪語しようものなら周囲から袋叩きに遭いそうで...。(重鎮に)咎められるような話ではないと思うが、話の種に紹介してみた。

(平成25年9月11日/1507回)

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2013年9月10日 (火)

第四条

さて、明日から各会派の代表質問がスタート。そして、来週からは特別委員会による決算審査と続く。本市の決算概況については数日前のブログの通りだが、その決算以上に気になるのが...そう、来年度の政府予算。

政府の平成26年度一般会計予算に対する各省庁の概算要求の総額が99兆円台後半になりそうだとのニュースを目にした。中でも国債費は13.7%増で過去最大の25兆円余。特別会計に計上される東日本大震災の復興費4.5兆円を含めると100兆円の大台を突破するという。

消費税の判断前だけに歳入上限が定まらないことが各省庁からの歳出要求に拍車をかけたというが、財政規律など微塵もなさそうな歳出要求に対して、歳入は消費税の増税分や経済成長を見込んだにせよ収入増は極めて限定的。

国の財政法第四条には「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない」とあるのはご存知か。「歳入を以て歳出を図る」のはどこの世界でも常識的な話。家庭だって旦那の給料が減れば倹約するのはあたりまえ。

かつて、小泉政権にて財務大臣を務めた「塩爺」こと塩川正十郎氏が当時、一般会計と特別会計の関係を「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている」と表現した話は有名だが、それは何も国の一般会計と特別会計の話に限った話ではない。

国と地方の関係も同じ。借金を積み重ねつつもこれだけ歳入と歳出のギャップが大きいと一部の負担がちゃっかりと地方に回される可能性はないか。これまでも前科があるだけに本市の決算以上に注視しているのだが、地方がどれだけ財政の健全化を図ろうにも国から地方へ負担が転嫁されれば元の木阿弥。借金の積み上げも地方へのツケ回しも絶対に御免被りたいものであって、御手盛り予算にならないように国会議員の本領に期待したいところだが、果たしてどうか。

それにしても、あれだけの予算を承認できる国会議員のセンセイ方の図太さには恐れ入るし、それにもまして、これだけ破綻寸前の財政状況を続けながらも国会議員が地方議員よりもチヤホヤされるのだからどうにもこうにも腑に落ちずストレスばかりが募る一方...。

そんな折、タイミングよく毎年恒例の合宿が企画されることになった。方面は関西方面、出発は金曜夜の仕事帰り、そのへんまでは例年通りなのだが、今年は何といっても車が...メルセデス(愛好者は親しみを込めてそう呼ぶのだそうで)。いつもの社長が新車のベンツを購入したことからそれで行こうじゃないかとなった。

じゃあ気晴らしにでも...と出かけた興味津々の珍道中は明日以降に。

(平成25年9月10日/1506回)

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2013年9月 9日 (月)

看板政策

朝のごみ出しは私の日課ではないから疎くなりがちなのだが、やはり家庭の主婦はごみに敏感。今月から一般家庭ごみの収集回数が週3回から2回に減ったことを受けて早速に反応があった。決して手抜きというかサボっている訳ではなく、その1日を利用して容器包装リサイクル法に基づくその他プラスチックの分別を図ろうというもの。

当初はごみの収集回数が減れば1日に出すごみの量は増える一方で生ごみなどは早めに回収して欲しいとの声が寄せられていたのだが、「えっこれも?」と思うようなものまでがプラスチック製容器包装の対象だったりして容積は減りそうだという。

市の資料によれば、「その他プラ」の分別が徹底されることにより容量は現行の3日分32リットルから4日分でも26リットルへの削減が図れるのだという。減量化・資源化を進めることで全体のごみの焼却量が現在の年間40万トンから37万トンに削減できて、埋立処分場の延命化により現行の4処理センターから3処理センター体制への移行が実現。収集作業体制の見直しにより年間5億円の削減とともに、ごみ収集車の台数が減ることにより排気ガスが減少。年間3.6万トンの二酸化炭素排出量の削減と今後40年間で720億円、年間18億円の費用削減効果が見込まれるという。

さて、今月号の雑誌「選択」に「ドイツ少子化問題の深刻」との記事を発見した。ドイツでは総選挙直前の8月にメルケル首相が率いる与党の看板政策が始まったことを受けての記事。「待機児童ゼロ」を目指して子供全員に「全日制保育園に入園する権利」を与え、家庭にとどまる場合は毎月百ユーロの現金を支給するというもの。権利を保障したはいいけれど受け皿が整っておらずどこも門前払いだったという記者のルポが紹介されている。

現在、病児保育の拡充に関する請願が付託されていて、本市における今後の病児保育をどうすべきか、議員同士でなかなか活発な議論になった。そんな話から待機児童対策に話題が移ったのだが、それにしてもいつの時代も若い世代の発想というのは参考になる(私も若いはずだけど...)。

現在、待機児童で深刻なのは0~2歳児であって、約9割を占めるという。待機児童解消の名の下に市が予算を投じるのは歓迎されるべきことだが、その額も決して少なくないだけに費用対効果の観点から0~2歳児に対して集中的に投下されるべきではないか。ちなみに前回の市長選ではそのへんの事情を踏まえて、わが会派のマニフェストにはまずは産休明け1歳の待機児童ゼロをという公約が盛り込まれている。

3歳児以降は幼稚園という選択肢もあってかそれほど逼迫した状況でもなさそう。少子化が進み、飽和状態になれば幼稚園と保育園の獲得競争が勃発しかねない。ちなみにメルケル首相の看板政策は「1歳以上3歳未満」の条件付きである。

(平成25年9月9日/1505回)

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2013年9月 8日 (日)

危機感

「所詮は回転寿司」との既成概念を打ち破るに十分。市役所通りから銀柳街をチネチッタ方面に抜けると「大江戸」という看板が見える。外観だけ見れば、御世辞にもさして旨そうに見えるわけでもないのだが、昼はいつも常連で混雑している。味も良ければ量も多い。量が多いといってもシャリが多かったりするのではなく、シャリとネタのバランスも絶妙。夏目漱石先生を握りしめて行けば十分に満足するはず。

つい最近、訳あって知人とJR池袋駅前の立ち飲み寿司屋に顔を出したのだが、これが安旨で店員の気遣いもいい。仕事帰りの客で繁盛していて、店の随所に創意工夫が窺い知れるのだが、競争相手は意外にもカウンターの寿司屋ではなくてラーメン店かもしれぬ。

さて、本題。「船の来ない港はいらぬ、それらを整理して福祉に回すべし」とはいつもの会派の御口上であって、槍玉に上がる本市の港湾行政。そんな港湾業務に民間活力を導入して港の復活を目指すといえばさも前途洋々に見えるが、果たしてどうか。

今回の議案の一つに本市の東扇島にあるコンテナターミナル業務に指定管理者を指定する議案が含まれていて、議案書にはどのような業務をどこの会社に委ねるとだけあって、肝心な料金は記載されていない上にその管理者となるのは市の出資法人の一つ。既存は直営で運営されているのだが、指定管理者になると何がどう変わって事業収支はどうなるのかは示されていない。それが半官半民の3セクなら尚更のこと。それを明らかにするのが議会の仕事とばかりにそんな質問が代表質問に盛り込まれた。

港湾事業は歴史的経緯からしても一種独特の世界。港湾荷役はコワい存在として有名であるし、国政における「外交」同様にセンセイの票に直接結びつくような分野でもない。あまり取り上げられることがないから、毎年同じ予算を獲得してソツなくこなすというぬるま湯になりやすく、そんなことでは本市の港は衰退の一途を辿りかねない。

そんな状況に一石を投じたのがガントリークレーンの追加購入。コンテナ貨物の積み下ろしに活躍するガントリークレーンは港のシンボル的存在。シンガポール港などは無数にそびえ、絶えず暇なしに動き続ける姿に港の勢いと国力を見ることが出来る。本市でも今後の為に必要ですから承認を...と、その予算を承認したはいいけれど尻に火がついているかどうか。ガントリークレーンがあれば船は来るのだろうか。

鶏が先か卵が先か、一事が万事、ジリ貧だから補助金を...というのでは情けない。デフレスパイラルと同じ。そんな状況を改善して、多くの船が立ち寄って港が活況を呈し、関係者が潤う正のスパイラルにすることが出来るか。それこそ課せられた使命ではないのか。

なぜ港に船が来ないのか、物事の核心は職員の危機意識にもないかと思うのだが、読者諸賢はいかが思われるか。

(平成25年9月8日/1504回)

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2013年9月 7日 (土)

決算概況

いよいよ来週は前半戦のヤマ場となる各会派の代表質問。団会議にてその初稿の読み合わせを終えた。正副団長が用意した質問項目を各自に割り振って仕上げるのだが、私の在籍する市民委員会では待機児童対策を含む保育需要への対応や児童虐待防止に加えて、港湾関連の議案等も担当することになったが、そのへんの具体的な内容は後日改めて。

例年のことながらこの9月に行われる定例会は主に前年度の決算に関する審査が主となる。そこで今日は昨年度の決算概況に関して。そうそう、みなさんの回りに「あの予算はオレがつけてやったんだ」と豪語しているセンセイはいないだろうか。

右肩上がりの時代においては増え続ける税収をどのように分配するかがセンセイの腕の見せ所とされたこともあったが、低迷する経済情勢に加えて、積み重なる借金をどうするか。あくまでも「見込み」であってごまかしが利く予算に対して、決算は現実が突きつけられるからごまかしが利かない。

決算から得る教訓を踏まえて次年度の予算編成や財政運営をチェックすることこそ議会の本分であって、近年の決算重視と言われる所以である。その承認権を有する議会だが、民主党政権時の東京都議会が如く決算を不認定としたものの、使ってしまったものは仕方がないと行政に開き直られたりもしたりして...(笑)。

さて、このブログでも他都市に比べて本市の財政の健全性を強調してきたが、その理由は幾つかあって、まずは地方交付税の額、財政の健全性が高ければ高いほど国の世話にはならないから少なくなる。少し前までは政令市唯一の不交付団体であって、現在の16億5千円とて他の政令市に比べると著しく少ないことが分かっていただけるはず。

次は市債残高。財政規律としてプライマリーバランスの視点から収支均衡又は黒字化を目指し、これも利払いを除けば黒字(=市債発行額よりも返済額のほうが多い)を維持してきた。すなわち市の借金は積み上がっていないよナ、現役世代の責任として将来へのツケ回しだけは避けねばならぬというのが私のこだわりである。

予算編成の段階では「大変厳しい財政状況が見込まれるから」と、一般的な市債発行に加えて百億円規模の減債基金からの借入れを見込むものの、決算の段階では歳出削減又は市税等の歳入増により基金借入れを回避した上で10億円程度の利益が残る決算がここ数年続いていたのだが、今年は目論見が狂った。

それが任期最後の市長の置き土産が多かったせいか、それとも必然の結果であったのかはこれからの審査に委ねられるが、当初見込んだ減債基金の借入れ95億円は67億円に圧縮されたものの、その分はやむなく基金からの財源調達となった。最終的な利益(=剰余金)は7千6百万円の黒字とされているものの、減債基金からの借入れ分を勘案すると実質66億円の赤字決算とされても仕方がない内容。

安穏としていられない状況なだけに今回の決算審査は注目必死かも。

(平成25年9月7日/1503回)

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2013年9月 6日 (金)

干天の慈雨

近所の奥様と朝から俳句談議となった。「今朝の朝刊にいい句があったわよ」と。ひとつは虫の声が誘うのか就寝前に哲学に耽(ふけ)るという句。そして、もう一つはふと秋空を見上げたことを詠んだ句。真夏にはそこまでの余裕がないだけに何とも秋らしい両句ではないか。負けじと「ふりしぼる未練の声や鳥渡る」と詠んだ。ちなみに「鳥渡る」が季語となる。

さて、竜巻に局地的な豪雨と日本列島各地に甚大な被害と爪痕を残す大自然の猛威。何よりも人命の次は農作物への被害が心配。前夜に大雨洪水警報が発令されるほどの豪雨と雷鳴のせいか早朝より子供たちが騒々しい。「(妻の実家である)海老名がたいへんだ」と騒いでいる。

自然の生態系にも異変が生じていて、室戸岬沖の定置網に深海魚のリュウグウノツカイが多数かかった珍事以外に各地でも珍しい魚が水揚げされているという。ちなみにリュウグウウノツカイは大地震の予兆などとも囁かれているらしく天の警告か何とも不気味な話である。

「天災は忘れた頃に来る」他多数の警句を残した寺田寅彦先生の「天災と国防」によれば、文明が進むに従って人間には次第に自然を征服しようとする野心が生じるものらしく、古来中国でも赤壁の戦いにおいて天才軍師、諸葛亮孔明が東南の風を呼んだ逸話は有名。こと今年に関しては猛暑が襲来し、大干ばつが深刻。最近は人工的に雨を降らすことが出来るらしくクラウドシーディングなるものが頻繁に行われていると聞いた。

大雨に泣く地域もあればダムが干上がり水不足に悩む地域もあるようで、わが国でも東京都には過去の教訓から導入された人工降雨装置があって、現に稼動状態にあるそうだが、水蒸気と結びつきやすい「ヨウ化銀」を利用した手法は中国と同じ。が、東京都は装置の煙突から空気中に流し込む方法に対し、あちらさんは小型ミサイルを雲に撃ち込むというのだから恐れ入る。降った雨の成分が気になるが、そりゃさすがに過敏になり過ぎか。

風光明媚な景観に四季折々の自然が愉しめるわが国の風土は世界に誇れる宝だが、一方で他国に比べて地震や津波、台風等の自然の災禍が多いのも事実であって、寺田寅彦先生曰く「数千年来の災禍の試練によって日本国民特有のいろいろな国民性のすぐれた諸相が作り上げられた」のだと。

そして、忘れてはならないことは「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増す」ということだそうで、その慧眼には恐れ入るのだが、さりとて文明の発達によりこれだけの恩恵を被ってしまうとなかなか原点回帰などというものは出来なさそうで...大自然との共存を模索していくという月並みな結論でスマン。

(平成25年9月6日/1502回)

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2013年9月 5日 (木)

東大卒

「ZUCCa」というブランドがあって、創業者が小野塚姓、その姓からつけたブランド名だと人づてに聞いた。

高校の同学年に小野塚姓が2人居て、一人は同級生となる。出身は新潟県松之山町。それにSを加えた3人組が雪深い山奥からの出稼ぎトリオで下宿先が溜まり場であった。世に天才肌の人物はいるもので、Sはまさに地で行く人物。卒業以来、連絡が途絶えていたのだが、つい最近、フェイスブックで繋がった。

そんなSの投稿に同郷の仲間が川崎市に店を出したとあった。店の名前は「まつのやま」。これは行かねばならぬと仕事帰りに顔を出したのだが、こじんまりした店ながら上品なつくりになっていて、カウンターの向こうには錦鯉の掛け物。錦鯉といえば同じ県内の小千谷市が有名。隣には焼鳥の名店があって、そちらの店主には贔屓にしてもらっていると語る松之山町出身の店長はやっぱり...小野塚姓で同い年。郷里の話で盛り上がってしまった。

田舎から徒手空拳で上京して店を出すなんてのは並々ならぬ覚悟を伴うもの。それが無謀と言われようとも何かに挑戦しようとしている人は魅力的。燕雀焉んぞ大鵬の志を知らんや。

そうそう、秋の市長選。自民党市連の選考が決着。(これからが本番なのだが、)その座を射止めたのは東大卒のキャリア官僚、秀嶋善雄氏(44歳)。現職の市議2名を含む5名の中から選ばれた。これまでの経歴は申し分ないだけに、それにイチャモンはつけぬが、事はそれほど単純な構図ではない。ウラを見れば嫉妬が渦巻いていて、人とはかくも罪深き存在ではないかと思い知らされる。因果応報、いつかは報いを受けそうでな気もするが、まぁそのへんの不満は燻るものの候補者本人には罪がないわけで...。

ひとまずの決着が付いた以上、世の関心は次に移る。他人の不幸は蜜の味、まずは不満の燻り具合、部屋内の空気はどうか。が、そこはさすがに大人の政党、視界良好にて空気洗浄機は不要。内紛に費やす時間はマイナス以外の何物でもない。

そして、気になる人物評。国からの出向30代で本市の財政局長を務めた経歴を有するが、当時、財政局を所管する総務委員会の委員長を務めていたのは何を隠そうこの私であって、本人が財政の健全化に向けて辣腕を振るう姿を目の当たりにしてきた。そんなこともあってか、委員長の「資質に関係なく」物事は随分と進んだはず(ほんと周囲には恵まれているんだよなぁ)。霞が関に戻る際に同期の仲間で壮行会を催したこともあってか関係は極めて良好。

それにしても改めて経歴を眺めてみると、その後は内閣府地域主権戦略室企画官、東京都知事本局への出向と将来を嘱望された身ながらも退路を断って挑むとはその覚悟が「いいね!」ではないか。

(平成25年9月5日/1501回)

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2013年9月 4日 (水)

花火職人

視察項目は、国際教養大学(秋田県)、地域防災計画(大仙市)、空き家対策(大仙市)、認定こども園「千畑なかよし園」(美郷町)であって、夜はネオン街か旨いもんでも...と目論んでいたのだが、せっかく来るのであればもっと勉強していってくれといわんばかりに夜の予定まで押さえられた。

地元の代議士、御法川信英氏の秘書Kさんに御膳立てをいただいたのだが、前掲の仕事を終えて指定された場所に到着すれば地元の若手メンバーが出迎えてくれた。畳の集会場で膝突き合わせての交流会。田舎には都会への憧れがあって、都会には田舎への郷愁がある。田舎には広大な土地と豊かな自然があって、都会は田舎とは桁違いの人口を抱える大消費地となる。

現在、東京都の杉並区が南伊豆に特別養護老人ホームの建設を予定していて、国に制度変更を働きかけているが、都市部では施設建設が進まぬことから広大な土地を有する地方は大きな魅力、地方も地元の雇用に繋がると期待が高まっている。そんな都市と地方の共存が今後の大きなテーマとなりそうなだけに有意義な機会となった。

待ちに待った運動会。前日には軒先にてるてる坊主をつるして晴れを祈願。雨天中止を残念がるのは子供たちだけではない。関係者用にと学校側が手配した弁当の注文もキャンセルとなる。せっかく朝から用意したのに...。中には一部を補償してくれるケースもあるそうだが、これがコンサートともなれば話は別。売れっ子を抱える事務所は高飛車の担当ばかりなだけに公演中止でもほぼ全額が補償になることもあるようで。そちらは仕入れ原価は発生しないのに...何とも理不尽な世の中ではないか。

が、弁当以上に大変なのがこれ。その日の為にと丹精込めて作り上げる大輪の花は職人にとって汗と涙の結晶であって、他に使い回せるものではない。花火師の苦悩もそこにあった。日本の三大花火大会は諏訪湖、土浦、そして、この大曲。中でも内閣総理大臣賞が付くのは土浦と大曲であって、やっぱりおらが大曲こそ一番だと胸を張る。

今年の大会において内閣総理大臣賞を受賞した花火職人、小松忠信さんをKさんからご紹介いただいた。地元開催での受賞なだけに感慨もひとしおか。御自宅に招き入れていただいたのだが、大きな仏壇に立派な神棚、その前に賞状が置かれていて、周囲には胡蝶蘭や御祝いの花が並び、多数の祝電も積まれている。花火職人五代目となる本人は国際教養大学でも講師として招かれることもあるそうで、なぜ大曲に花火なのかなんて歴史的な経緯なども聞かせていただいた。

線香花火の落ちる時間が心なしか早まったような気がしていたのだが、今は手持ち花火などもほとんどが中国製。爆竹文化の中国に花火の技術を伝えたのはわが国だそうで、さすがに人海戦術では勝てないよな~。

(平成25年9月4日/1500回)

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2013年9月 3日 (火)

憂鬱

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。委員会で叱責を受けるのは一時の恥だが、ブログはネット上に残るだけに関係者にとっては脅威となる。日々漏らす小言に不快な想いを抱いている職員もいるらしく、嫌がらせがないことを祈っている。あくまでもフィクションだから...(笑)。

役所の慣例によれば出世した職員の天下り先(=再就職先)は経営の良好な出資法人と相場が決まっているらしいのだが、そんな法人はよほどのことが無い限り、誰がやっても利益は上がるだけに、むしろ経営不振の法人にて辣腕を振るうことこそやりがいや市への恩返しになりそうな気がして...のんびりと余生を過ごすのは早すぎる。でも、役所で「出世する=仕事が出来る」じゃなくて、「出世する=覚えがめでたく調子がいい」だったりもするからナ。

最近、見城徹氏と藤田晋氏の共著「憂鬱でなければ仕事じゃない」を読んだ。そもそもに仕事は憂鬱なものということらしく...。自らの市のセンセイの相手でさえも億劫なのに、「視察」と称して他都市からお出ましをいただくとなればもう憂鬱そのもの。余計な仕事を増やしてくれるなというのがホンネではなかろうか。それでも丁重に迎えてくれる心遣いはありがたい。

さて、前置きが長くなった。今年は局地的な豪雨から土砂災害の甚大な被害を受けた秋田県。新幹線こそ復旧したものの未だ爪跡が残り、風に揺れる「あきたこまち」の水田も水が多すぎて秋の収穫が心配である。

「保育園と幼稚園の違いって何ですか?」と今以て聞かれることがある。「床屋と美容院の違いみたいなもんでしょ。だって結果的にやってくれることに違いがないんだろうし...」なんて言われかねないが、そもそもの監督官庁が違う。預かり主体で福祉的役割の濃い保育園に対して幼稚園は教育重視。が、預かり時間が短く、3歳児以降に限定される。

人というのは欲張りなもので0歳児から(親の都合で)自由に預かることが出来て、いい教育を施して欲しい...とのニーズが高まり、ではその垣根を低くして融通を図りましょうというのが幼保一元化の大まかな話。特区制度を活用した日本で最初の幼保一体型認定こども園「千畑なかよし園」を訪問した。その施設は秋田県仙北郡美郷町にあって、過去に皇太子殿下も訪れたことがあるという。

垣根が低くなったといえども制度自体が異なるせいか、中央の子育て支援センターを挟んで廊下を通じて自由に行き来が出来るものの保育園と幼稚園の入口は別。それにしても幼稚園側の保護者負担1万7千円は安いよなぁ~(ちなみに保育園は親の所得に応じて保育料が設定される)。

こういうキャラだから子供たちに好かれることが多く、ヒーローさながら園児たちが殺到してくれるのはいいのだが、「おじちゃん、握手しようよ」って。君たち随分視察慣れしているじゃないか(笑)。

(平成25年9月3日/1499回)

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2013年9月 2日 (月)

教育県

夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡。人口8万5千人の小さな町にその日だけは76万人が訪れるという大曲の花火大会がちょうど1週間前であって、ゴミこそ片付けられていたものの舞台の撤去はこれからの状態。そんな花火の話は明日以降に。

かねてよりある筋を通じて見学を打診していたのだが、晴れて念願が叶い、承諾の返事が届いた。常任委員会と重い議題の並ぶ団会議を終えて新幹線に乗り込んだのだのは夕方、片道4時間の長旅の末、現地に到着したのは夜の9時近くであって、地元の居酒屋で夕飯を済ませ、次の日に備えた。

はからずもその週に全国学力テストの結果が公表されたが、小学校では6回連続、中学校では2回連続の全国1位。ちなみに小6の生徒が塾に通う割合は22.8%というのだから公教育への依存度は高い。それだけの学力水準を維持する秘訣は何なのか、そして、そんな自他共に認める教育県の肝いりで作られたのが今回の視察先となる国際教養大学(AIU)。

学生に「国際教養」を授け、グローバル社会で活躍する人材を育てるとの理念の下、まさに陸の孤島「秋田県」に作られた全寮制の大学は全ての授業が英語で行われ、海外留学を必修とする厳しいカリキュラムながら、入試時の倍率は18倍の狭き門、が、卒業時の就職率は100%を誇る人気校。

大学の創設時に深く携わり、初代の理事長兼学長として辣腕を振るった中嶋嶺雄先生が逝去されたのは今年の2月。今回の視察ではその意思を引き継いで新たに学長に就任された鈴木典比古先生が迎えてくれた。前職はやはり独自の教育方針で有名な国際基督教大学(ICU)の学長。

さて、その学内に目立つのは留学生の多さ。在籍者874名に対し、現在の海外からの留学生は181名。が、補助金目当てで定員枠を埋める為に迎え入れるどこぞの大学とは違って相手校との交換留学であることが特徴。だから相互に留学先の新たな授業料は発生しない仕組みになっている。それだけに大学側の粘り強い交渉力と生徒の教育水準の高さは必須なのだそうで現在は世界151校との提携を結んでいるという。

ちなみに気になる授業料は年間69万6千円、それに寮費45万7千円を合わせた額が土台となる。運営費の半分以上が県費で賄われているだけに県内出身者には減免制度が儲けられているのだが、近年は教育県といえども苦戦気味で在籍者に対し同県出身者が占める割合は14%とあって、県議会でも厳しい追及がされることもあるそうで...。が、これだけ知名度が上がれば十分に効果がありそうではないか。

以前は本人自らが親の反対を押し切って受験してくるケースが多かったというが、最近は巷で取り上げられる機会が増えたせいか、親の意向で受験してくるケースも少なくないらしく...。写真は同校自慢の図書館である。

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(平成25年9月2日/1498回)

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2013年9月 1日 (日)

視察帰り

視察帰りの朝。物見遊山の内容は後日報告するにしても世の中の話題には事欠かない。

まずは「はだしのゲン」の閲覧制限。過激な描写に偏向的内容に対する賛否、と物議を醸した一騒動だが、制限を課した教育委員会の思惑とは裏腹に最も得をしたのは版権収入元とその漫画を推奨する勢力ではなかったか。

そして、緊迫したシリア情勢。米国の軍事介入に注目が集まっているが、内戦を放っておけば罪の無い女性や子供たちが戦禍に巻き込まれる可能性が高い。一方で介入すればその代償は大きく、米国の正義感の陰には軍事産業の思惑もチラついていたりして、まさに進むも地獄、戻るも地獄。

あくまでも戦禍や貧困の中にあって弱者になりがちな子供たちは守られるべきとの崇高な理念の下に制定された国連の「子どもの権利条約」だが、それを錦の御旗に見立てるように「子どもの権利条例」を制定した本市だが、権利の意味を履き違えた面々に今回のシリア情勢への対処法を聞いてみたいもの。でも、そういう時だけはダンマリなんだよなぁ。

そして、消費税。現在行われている有識者会合を踏まえて秋にも判断したいという総理。どこぞの新聞に「デフレ脱却を最優先とし、来春の増税は見送るべきだ」との社説を見かけた。増税時における税収見込みや財政再建の道筋が見えてこないのは不安材料だが、経済への影響を考慮して増税を先延ばしにすれば千載一遇のチャンスを逸することにもなりかねない。

そりゃ支持率だけ考えれば、大抵は懐の痛まぬ現状維持を望むから見送りとしたほうがいいことは承知の上だが、甘言を弄するのであれば、たとえ支持を失おうとも公約した増税の規定路線を歩むべきとの意見もあって...。かと思えば、既にわが国の状況はゆで蛙のようなもので(財政再建は)時既に遅し。いっそIMF傘下に置かれる位でなければこの国の人は目が覚めない、ならばいっそこのままで...なんて声もありそうで。でも、そりゃさすがに無責任だよなぁ。

そうそう、その社説。末尾には「軽減税率を新聞にも」とあって、コメ、みそなどの食料品に加えて、「民主主義を支える公共財」である新聞もその対象に加えよとあって、それは些か虫のいい話ではないか。「民主主義を支える公共財」になりうるかどうかは国民が判断すべきもの。

ネットの脅威に晒される新聞社だが、旧態依然の体質改善が進まねば没落は必死。軽減税率適用を訴える前に自らすべきことはないかと。

(平成25年9月1日/1497回)

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