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2013年5月 5日 (日)

安宅産業

最近、ふとしたご縁で知り合ったその方は物腰が穏やかで話題も豊富。現役時代に木材の輸出入を手がけておられたという本人は当時、安宅産業にて御活躍されていたと聞いた。安宅産業といえば私が社会人になった時分には既に今の伊藤忠商事に吸収合併されていたものの、当時は日本の10大総合商社に数え上げられていた名門の一つ。

私が新卒で入社したのが96年。外資系の企業なだけにそのレベルは兎も角も社員に英語は必須。私などは受験英語を駆使する程度だが、帰国子女や留学経験者となると流暢な英語を話す。

外資系で出世するには本国や外人のボスに対するアプローチが大事だからそれなりの英語力があって、アピール力に優れていなければならない。引っ込み思案の島国根性と愛想笑いでは給与交渉もままならぬし、周囲に遅れをとってしまう。まぁ私などもそんな一人だったのだが、営業としての売上げは英語力とは別問題。そちらは日本人相手なだけに数字では負けなかった。

そんな社内にきれいなクイーンズイングリッシュを話すYさんがいて、既に定年間近だったのだが、随分と可愛がっていただいた。会社の特命担当として大型プロジェクトを手がけておられたのだが、社内随一の英語力もさることながら驚愕はその交渉力。

服装こそ上品であったものの、普段は典型的な日本人を思わせる大人しい性格。が、ひとたび交渉に臨めば妥協を許さぬタフネゴシエーターぶりをいかんなく発揮された。会議室で外人相手に堂々とやり合う姿を何度か拝見したが、長時間に亘る交渉も最後は笑って握手。

日本は小さな島国だけに外交力が国の行く末を左右する。当時、日本の国益をかけて海を渡った方々の苦労が今日の日本の地位を築き上げた礎になっているが、まさに外国と対峙するにはこうでなければならぬと思わせる人物であったし、交渉力の大切さを学ばせてもらった瞬間でもあった。

Yさんが他界して十年以上になるが、そのYさんの古巣が安宅産業。当時、社会人1年生の時にYさんからいただいたゴルフセット。ゴルフを始めたのはバッチをつけてからだから埃をかぶったまま形見の品になってしまったことになる。

そう、ゴルフといえば夏に後援会のゴルフ大会が予定されていて、ゴルフ場に予約の電話を入れたのだが、受話器に出た方が「毎年、ありがとうございます」と。年に1回、大した規模でもないはずなのだが、覚えて下さっているとは何ともうれしい限り。今年も御世話になります。

(平成25年5月5日/1378回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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