なおログ[Blog]

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2013年5月

2013年5月31日 (金)

新天地

これも毎年の慣例なのだが、6月の定例会前には区役所において行政連絡会議が開催される。今年は席のネームプレートには山崎「先生」が入り、区役所の意気込みが窺えるが、これもA部長の入れ知恵だったりして...。今日はそんなA部長の話。

行政と対峙すべき議会を所管するのが議会局。「ミスター議会局」の異名をとるA部長が区役所に異動となった。しかもおらが麻生区役所。あ~ぁ、とうとう...これ以上は言わぬが、そんな声もチラホラと聞こえてくる。私なども議会のイロハから重鎮の心をガッチリ掴む掌握術まで随分と伝授いただいた。昇進を考えれば行政側に味方せねばならぬことは明らかなのだが、議会センセイ側に肩入れしすぎて反感を買ったか(笑)。

そうそう、その行政連絡会議。4月の人事異動もひと段落、各所管の報告を受けるのだが、所要時間は2時間。かつては説明・報告が1時間半で質疑応答は30分だったのだが、最近は説明・報告が1時間に短縮され、質疑応答が1時間となった。そして、終了後は区役所のレストランで懇親会。もちろん3千円の会費制。政務調査費ではなく自腹である。

質疑応答時間の延長といい、この懇親会といい、相手の腹を探るにはなかなかいい機会になっていて、そんな事情は行政側も同じ。市長、副市長が並ぶ本会議で追及でもされたらたまらない。ただでさえうるさいセンセイのガス抜きにも繋がりそうであるし、現場で御意見を丁重に拝聴して速やかに対応すれば自らの立場も安泰というもの。

各区の区長は局長級のはずなのだが、プライドの高い本庁からすれば一段低く見られがち。そんな区長が代表質問に出席することになったのは数年前からだが、意に反して発言の機会は稀。最近はわざわざ本庁まで呼び出されて発言の機会無く終日拘束されるのは区行政の停滞に繋がりかねないと懸念の声も上がっている。

が、口うるさい上司ほどたまには不在でいただいたほうが現場の職員は気がラクだったりして...当日はそんな聞き込み調査を終えた。

つい最近、市の退職OBと雑談を交わしたのだが、エリートらしき職員は本庁畑を歩むのだそうで。本人の為には「(区役所という)現場を経験したほうがいいのだが...」とこぼしていた。区の独自予算は5千5百万円。あとは本庁のひも付きに近いだけに各局の出先機関のようなもの。

そんな専門意識の強い職員をどう束ねるか、また、窓口でのトラブルは職員の横柄な態度や迷惑な来庁者に端を発することが少なくない。だから管理職には専門的な知識よりも協調性や人の機微が分かる資質が求められる。

あんな面倒なベテランを相手にしてきたのだからA部長もさぞかし...。今日も話半分で頼む。

(平成25年5月31日/1404回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2013年5月30日 (木)

一枚岩

屋久島のある山頂に太鼓岩という巨大な岩があって絶景の見晴しスポットになっている。何故、山頂にそれほど巨大な岩が存在するのか、まさに大自然の神秘以外の何物でもない。

早起きは三文の得なんてぇ言うけれども、怠け者が早起きをするときなんざぁ...およそゴルフか駅頭か。「人数が足りぬ。何とかならぬか」と懇願されて、諸団体の会合を断って参加したゴルフコンペ。律儀にも翌朝一番に丁重な御礼をいただいた。そんな誠意は伝わるものでコンペを優先して良かったと思っている(スコアは散々だったけど...)。

さて、「(なるべくならば)多数決は取らぬ方がいい」というのはおらがセンセイの教えであって、多数決を取れば人間関係に亀裂が入る。亀裂というのは予想以上に軋轢を生むし、組織運営にマイナス。何とか合意を取り付けることこそ執行部の役目であって、亀裂を如何に回避するかは執行部の力量が問われるということらしい。

懲りずに昨日の続き。みんなの党神奈川選挙区の候補擁立の過程において不服があるとして、団長が離団に到ったのは昨日の通り。「選考は結果ありきで民主的ではなかった」とは本人の弁。

候補者選考の過程で党内に亀裂が入りかねないことに危機感を抱いた執行部が一度は「白紙」としたものの、松沢氏でも元県議でもない「第三者」の擁立とされた決定が覆されたことに対する本人の不信感は根強く、党内の亀裂は深そうである。「第三者」の擁立を明言した執行部の一言は余計だった。

「やまちゃん、絶対に群れに居ないとダメだぞ」と教えてくれたのは既に表舞台を退かれた民主党のベテラン市議。無所属となれば政党のしがらみもないから自由に物事を言えるし、選挙で誰を応援しようと個人の勝手。が、議会における影響力は間違いなく低下する。

まもなく6月定例会が開幕となるが、前半のヤマ場でである代表質問は会派の人数に応じて持ち時間が割り当てられる。最大会派である自民党の持ち時間は2時間52分。今週はその原稿作成に追われているのだが、会派の合意さえ取り付けられれば個人の言い分を会派の言い分として行政にぶつけることが出来る。尚且つ、代表質問とは別に持ち時間30分の中で自由な発言が許される一般質問もあるから結構な権限を行使することが出来る。

行政も群れを相手にするのは面倒だが、無所属であれば議案等に反対されても大勢に影響はないから軽んじられやすい。一方でウチみたいな政党に所属するとパー券の負担や党員獲得のノルマ、それにしがらみなんかもあるから一長一短なのだが、組織内の人間関係や人としての信用は政策以上に重要。ウチは大人の政党だから人間関係が良好なのが自慢である。「今のところ」「表向きは」の条件付きだったりして...(笑)。

そう、組織は一枚岩でなければならない。冒頭の太鼓岩のように。

(平成25年5月30日/1403回)

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2013年5月29日 (水)

渦中の人

「渦中の人」といえばなにやら今をときめく時の人のようで話題に上がるとは議員冥利に尽きそうだが、目下、その人の動向に注目が集まっている。

まずは、みんなの党公認で神奈川県選挙区から出馬が決った松沢成文氏。つい最近、その関係者から封筒が届いた。その意図するところは不明だが、「後援会の入会届」、「会費1万円のパーティー案内」、そして、「振込み用紙」が同封されている。神奈川県知事を辞めて、東京都知事選に出馬、出戻りの格好になるが、「県政」から「国政」、そして政党の看板を付け替えての再婚話に有権者の反応は果たしてどうか。

そして、もう一人は、松沢成文氏の公認決定を受けて、その選考過程が不服との理由から離党・離団の手続きが進んでいるというみんなの党市議団の団長。党の決定に不服というのはありがちな話であって、そこで腹を括るのがいいのかどうか。こちらは「自民党ついてゆきます下駄の雪」だが、向こうは「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」だったりして...。

いづれにしても本人たちは真剣であろうから茶化さないほうが良さそうだ。

さて、最近はその渦中の人が地元の会合に姿を見せないもんだから余計にその話題になりやすい。隣の市議から聞いて初めて知ったのだが、同じフロアにあるみんなの党の控室のレイアウトは机が壁に向き合っているという。「何だか外資系みたいだね」と。

そう、確かに外資系企業では壁に向き合うものが多く、隣とはパーティションで区切られていることが少なくない。だから社内のやりとりもメールが多くなりがちなのだが、メールは全て閲覧されている(可能性が高い)から注意が必要。そんなレイアウトのせいもあってか孤独感に苛まれ、それに輪をかけるようにリストラの重圧がのしかかるからストレスの抜き方を知らないと本当に気が滅入ってしまう。

かくしてほとんどの会派は日本企業のように島型を選択することになるのだが、複数の島、そして島内の配置をどうするかが悩みどころ。「Aセンセイはいいけれど、Bセンセイの正面は...」なんてこともありそうで、島によって派閥が出来かねない。しかも全体会議の時などは顔を合わせにくい。

となると、おらが会派のようにカタカナの「ロ」の字型はどうか。円卓会議のように適度な距離感と全員が周囲を見渡せる配置が最適ではないか。が、真ん中が空く。この真ん中に立たされると弾劾裁判における被告人のようで...。かくして、仲間同士の連帯感を培うには机の配置が重要なのではないかという結論に達した。

今日もくだらん話題にして失礼。仕事に行ってくる。

(平成25年5月29日/1402回)

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2013年5月28日 (火)

冒険家

地元の有名人なもんだから、「あんた、どこかで見たこと...」。隣の区であるし、職業もバレていないはずなのだが.、さすが、齢を重ねてもおばあちゃんのオトコを見る目は確かではないか(笑)。

向ヶ丘遊園の駅前にあるそば処「登喜和屋」さんでのひとコマ。久々においしい蕎麦をいただいた。かつては48軒だったというそば屋も現在は18軒。ちと寂しい。

さて、「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」と問われて、「そこに山があるから」と答えたジョージ・マロリーの逸話は有名だが、何といっても先週のトップニュースは三浦雄一郎さんのエベレスト登頂。私の父はスキーと登山が趣味だったのだが、登山だけは...と祖母に咎められ断念したと聞いたことがある。

昨年、そんな世界最高峰のエベレスト登頂を果たした女性登山家、渡辺玉枝さんによれば「頂上に登ると回りの景色から地球が丸いのが分かる」という。まだ見ぬ未知の世界だけに「地球が丸いのが分かる」という表現に冒険心をそそられる。

冒険家といえばヴァージン・グループのリチャード・ブランソン氏や投資家のジム・ロジャース氏が思い浮かんでしまうのだが、最近も同氏の著書が本屋に並んでいたのを目にしたばかり。未知なるものへの挑戦は神の領域。神に選ばれし者は運も味方する。

「待てば海路の日和あり」とはよく言ったもので、山の天候は変わりやすく、まさに吹雪の時は身をかがめてじっと堪え耐え忍ぶことこそ大事。そう考えると登山とマラソンとの類似性に気づかされるが、前述の渡辺玉枝さんは神奈川県の元職員であるし、マラソンランナーの川内優輝さんも公務員であるし、やっぱり「面倒な議員センセイの相手をする(→しなければならない)」公務員ってのは忍耐力が磨かれるのかなぁ~と(笑)。

それにしても三浦雄一郎さんの80歳という歳は世界最高齢。その本人の精神力や冒険心もさることながら驚愕はその身体能力であって、まさに怪物。そう、怪物といえば私の高校時代の恩師、田村清(たむら・きよし)先生。

当時、還暦にならんとする定年間近の先生であって、動作は穏やかなれども眼光は鋭く、腕っぷしがハンパではなかった。柔道部の顧問なのだが、専門は相撲。100キロのバーベルを持ち上げる怪力の持ち主は教え子相手の腕相撲も全勝。いつもヤンチャな不良連中も田村先生の言うことだけは聞いた。

「弱いものイジメだけはイカンぞ」というのが口癖の先生。ご健在であれば三浦さんと同じ80歳。久々に腕相撲でも御手合わせいただきたいものだが、先生は御元気であろうか。

(平成25年5月28日/1401回)

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2013年5月27日 (月)

PR戦略

昨日の続き。その講師が運営するのが、開かれた保育園として話題の「まちの保育園」。講演も興味深いが、世の中にはペテン師はゴマンと居て(アンタもそうだろって?)、それほど注目されているならばこの目で見て...思い立ったが吉日と有楽町線の小竹向原駅に降り立った(フットワークが軽いよナ)。

閑静な住宅街を暫く歩くと洗練された外観を有する保育園が現れる。地域の人が利用できるベーカリーやカフェ、ギャラリーなどが併設され、突然の訪問にも関わらず、親切な職員が相手をして下さった。

この小竹向原以外にも都心の一等地「六本木」でも運営しているというが、これだけ立派な施設、そして、都心の一等地という立地条件で果たして採算性はどうなっているのか、保育料や補助率は?そのへんも聞いてみたかったのだが、突然の訪問にて概要だけに留めた。

そうそう、保育園といえば横浜市の待機児童ゼロの取り組みが全国的にも注目をされていて、総理が視察に訪れた様子も何かの記事で目にしたばかり。が、横浜市議のYセンセイのツイッターには「報道されている内容と現実がかけ離れている」とあった。

横浜市はPRがスゴく上手い。そのへんはまたいづれ記したいと思うが、隣接する本市は何かに付けてその比較対象になりやすい。開港以来、舶来文化の根付く横浜市では新たな施策に挑戦していることが多い。が、それと事の成否は別問題。地味ながらも本市のほうが着実に成果を上げているケースも少なくない(いかんせん、PRが下手なんだよなぁ)。

閑話休題。こんなご時世だから介護施設にしても保育園にしても「バンバン作れ」が票になる。「あの人は子育て世代の代表よね」とママさんの評判にでもなれば次回の選挙はまさに当確。でも、本当にそれだけでいいのか。

保育園は作れば作るほど潜在的なニーズを掘り起こす。今まで家で子供を育ててきた母親や(認可保育園に比べ)高い保育料を払って認可外保育園に通わせる親が流れ込む。そこは本人の良識次第というけれどもラクだからとその負担を社会に押し付ける「公助」頼みでは財源が幾らあっても足りない。まずはなるべく頼らない「自助」、少なくとも他人様に手を出すことはカッコいいことではないと教えるべきではないか。

そりゃウチなんかのような狭いマンションじゃムリかもしれないけど少なくとも自分の親の介護や子育てに励む家庭を理想の家庭として応援できるように行政は知恵を絞るべきで、これからの時代はそんな視点が大事だと思うのだが...。

そうそう、講演会の受講料3千円は政務調査費ではなく自腹なのであしからず。

(平成25年5月27日/1400回)

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2013年5月26日 (日)

受講料

最近はとんと御無沙汰だが、地元の戸別訪問をすると気づかされることが少なくない。郵便受けに「ごくろうさま」のステッカーが貼ってあればおよそ家主の性格が想像できそうだが、「ビラ・チラシお断り」の貼り紙となると玄関のチャイムは押さないほうが良さそうだ(笑)。

役所の部屋にはセンセイ用の配布物受けがあって、各局からの資料や冊子が置かれることになるのだが、役所の内部資料以外に外部から届く研修やセミナーの案内が多い。それはそれで結構なのだが、注目は研修費。1講座1万円はあたりまえで宿泊ともなれば最低でも3万円から(宿泊費除く)。

それらはあくまでも政務調査費を狙ったもの。どうせ身銭を切る訳ではないし、(政務調査費という)経費で落とせるのだから(領収書さえ出しておけば)高くても大丈夫だろうという意図が透けて見える。そして、そんな相場に疎い議員センセイが多いのも事実。それでも内容が優れていれば受講料は致し方ないよナと過去に何度か受講したことがあるのだが、ついぞ及第点に及ぶのはなかった。

講師の肩書きは立派。議員センセイ相手に講釈をするのだからそりゃ大学の先生が適任。とは主催者が思っているだけなのだが、その講師の話がつまらないのなんのって...机上の学問ばかりしてきたんだろうナ。しかも、それだけつまんないってことに講師自身は気付いていないことが多いから厄介である。

であるならば、経営者の話や地元のおじいちゃん、おばあちゃんの話のほうが示唆に富んでいて、そのへんにいるサラリーマンの人生談義のほうがはるかに面白い。

さて、毎朝、メールに目を通すことが社会人時代からの日課になっている。そんなメールの一つに「街・人を変えるソーシャルデザイン」-地域ぐるみで子どもを育てる-と題した講演会の案内があった。ちなみに受講料は3千円。講師は保育園を運営する理事長。

11年に開園したというその保育園のベースとなるのが、イタリアのレッジョエミリア市で発展した地域ぐるみで子供の可能性を引き出す「レッジョエミリア教育アプローチ」。保育者・保護者・まちの人がおりなす毎日の対話の中に保育の本質があるという考えの下、周辺地域と積極的に交流を図りながら、社会とのつながりが遮断されがちな幼児教育の現場を社会のみんなで子どもを育てる場としていくことが特色になっていて...続きは明日。

(平成25年5月26日/1399回)

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2013年5月25日 (土)

キャスター

5月11日のブログに記した道路縁石のバリアフリー化。採用するしないは行政マンの判断だが、有益な情報は一つでも多いほうがいいと地元の道路公園センターを訪ねたのだが、「既に採用していました」と翌日に御電話をいただいた。

それでこそかつて提案した甲斐があったというもの。しかも、区内のみならず市の顔ともいえる川崎市役所前の縁石も既に刷新されているではないか。ひねくれた性格の持ち主だけに随分と失礼な物言いをしてしまったことをお詫び申し上げる。

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さて、「おもいっきりテレビ」といえばみのもんた、「報道ステーション」といえば古舘伊知郎が番組の顔。「めざましテレビ」といえば、そう、大塚範一キャスター。既に20年になろうとする朝の長寿番組。

いつものことながら本屋を物色していたのだが、ある本の表紙の写真が目に留まった。その笑顔には昔の面影が残るものの顔が丸みを帯びていて別人に近い。ムーンフェイス症という副作用なのだそうで...。手にした一冊は「めざましテレビ」元キャスターの大塚範一さんが記した「耐えて、咲く」。

やはりテレビには疎いもんだから、その事実を初めて知ったのだが、現在、本人は白血病と闘病中。あんな人の良さそうな人が...神が与えた試練とはいえ、運命とは何とも皮肉なもの。逃れることの出来ない宿命をいかに受け入れ、その生を意味深いものにしようと悩み苦しんだ人間から学べることは少なくない。

その壮絶な闘病生活が記されているのだが、途中の写真には本人らしい笑顔が並び、文章もキャスターらしく今の病状を分かり易くユーモアを織り交ぜながら伝えている。また、これまでの人生を振り返り、仕事の大切さや報道のあり方やキャスターの資質についても持論が展開されていて、興味深く拝読した。

理想のキャスターの資質とは企画提案力、取材力、構成力、表現力、信頼性、親密製、そして人間性。それらを全て備えたキャスターは稀であって、その一人である池上彰さんはNHKの同期だという。

また、情報番組や報道番組にとって今、最も大切なものは信頼性であって、「これまでテレビは、センセーショナルにあおり、面白おかしく情報を伝えようとしたことで、どれほど信頼を損ね、視聴者を失ったことか。真実はそれだけで十分に面白く興味深いもの」とあった。

そして、タイトルにあるように何よりも耐えることの大切さ、それは仕事も同じ。これまでの人生で培ってきた忍耐力が今の本人を支えている。一日も早い治癒回復をお祈り申し上げる。

(平成25年5月25日/1398回)

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2013年5月24日 (金)

比例候補

新緑の季節。地元の昭和9年生まれの仲良し同級生の四人組が旅行に出かけた。行先はしまなみ海道。

しまなみ海道とは本州四国連絡橋ルートの一つで、広島県尾道市から愛媛県今治市に至るルート。瀬戸内海の絶景を眺望できる人気スポットと聞いた。じゃあ私も...というのは冗談にしても議会日程の合間を縫って瀬戸内の視察をねじ込んだ。

以前もこのブログで紹介した通り、全国的にも注目を集めている広島県呉市の取り組み。国民健康保険の被保険者レセプト電子データ化を活用し、重複・頻回受診を行っている被保険者に対して、受診の是正を進めることで医療費削減に大きな効果を上げているという。それ以外に周辺自治体での取り組みも含めた視察を企画したのだが、予定が立て込んで残念ながら延期となった。

その立て込んだ予定の一つに団会議があって、6月の定例会に向けての協議事項が盛り沢山。項目に参院選候補の挨拶とあった。元々テレビには疎く、実はその人物のことも初めて知ったのだが、名刺の裏面にはTBS「朝ズバッ!」、フジ「スーパーニュース」出演とある。「元東京地検検事 公安部長」の肩書を有する若狭勝(わかさ・まさる)氏。全国比例区の候補だそうで。

さて、その参院選。「比例は自民党って書いておけばいいのね」と聞かれることが多いのだが、比例区は政党名よりも候補者の名前を書いたほうがいい(と言われている)。個人名を書いた票はもしその候補者が当選できなくても、その人が立候補した政党の得票になる(つまりは政党名を記したのと同じ扱い)。そして、その個人名の得票数が名簿順位になるだけに候補者にとっては死活問題になりかねない。

そんな比例候補には様々な支持母体があって、候補者本人よりも支持母体から「普段、地元で応援しているんだからウチ(の候補)に肩入れろよ」と応援要請が舞い込むことになる。あまり特定の候補のみを応援すると他の妬みや反感を買いやすく、それはこちらの本意ではない。

候補者も乱立状態。かつては市連が各比例候補に担当議員を割り振ったのだが、有力団体の推薦候補や人気候補などは上が取ってしまうから新人にはあまり有名ではない泡沫候補が回ってくることになる。政治の世界にゲンは付き物。応援した候補者が落選したとなっては本人の沽券にかかわるし、当人が有名候補であれば当選のあかつきには行事に顔を出してくれてそれが客寄せや票に繋がるかもしれないという下心が...。

かくして、私が(当時)応援した候補者は落選しまったのだが、本来はこれ(選挙)を機に「票に繋げろよ」と新人に花を持たせてくれるのが上の役目だと思うのだが...昔の思い出話である。

(平成25年5月24日/1397回)

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2013年5月23日 (木)

ホンネ戦略

「そりゃ立場上、絶対に言えないけど、あとは察してくれよ」と。とりわけ公の立場にいる以上、公序良俗に反するものについては決して認めることの出来ないものは少なくない。

つい、そんなことに目が行ってしまう自分が情けないのだが、話題の発言が波紋を広げ、おらが議会にまで撤回と謝罪を求める決議をとの依頼が舞い込んできた。ホンネ戦略とも言われる発言の真意は不明だが、話題がなければ露出度は減るだけに、参院選を間近に控えて支持率回復に繋げようという下心は無かったか。

当人は窮地脱出に必死だが、案外、バルコニーの上から見ていると全体像が見えてくるもの。恨み募れば憎さ百倍。その発言の是非以上に過去に何度となくマスコミとの間に悶着を起こしてきた本人のキャラが油を注ぐ。ここぞとばかりに攻め立てられる時代の寵児の行く末やいかに。

そう考えると浮き足立つ野党の焦りが見えてくる。今にして思えば川口順子氏の外務委員長解任劇とて政争の具に利用されたと思われても仕方がないし、内閣官房参与の飯島勲氏の訪朝だって、米韓との足並みの乱れを招いたと批判する輩もいるが、他国が拉致問題を解決してくれるのか、文句を言っているアンタが拉致問題の解決の為に何をしたのか。マスコミも国民もそこまでバカではない。まぁ、その話題はこの程度にして...。

さて、夏を目前に控え、環境省は女性を対象としたクールビズ運動を今夏、初めて実施するという。われらが環境副大臣、田中和徳センセイの入れ知恵か否か(そりゃないナ)。「女性ならではのクールビズを...」ということらしいのだが、おしゃれに敏感な女性がどう反応するかは見物。

軽装といえば役所内のペーパーレス化。バッチを付けてまず驚かされるのはその書類の量。民間企業に比べてその量はハンパではない。「古紙リサイクルでトイレットペーパー幾つになりました」なんて言うけれどもいい笑い話。

その配布物の中に若者の就労支援のチラシを目にした。若者の就労が大変だというけれども若者以上に大変なのが四十代以上の転職先。議員センセイなんかであればただでさえ厄介なのだから受け皿は厳しく、そして、それがバッチにしがみつく源泉になっていたりして...。

が、最近の話、ある企業は営業職を探していて、「誰かいい人材は居ないか?」と相談を受けた。しかも、契約社員ながらも待遇はワルくはない。何でも意固地な客を口説いたり、険悪な関係を修復するには豊富な経験を有するベテランのほうが好都合なのだという。

市職員の中途採用には年齢制限が課せられるが、四十代以上でも適材適所でいい人材を求めるべきではないかと。

(平成25年5月23日/1396回)

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2013年5月22日 (水)

脱運動会

運動会をやめろという話ではない。

韓信の股くぐりも厭わないキャラなのだが、韓信は「項羽と劉邦」に登場する劉邦の家臣の一人。若い頃、町のごろつきに絡まれて、イザコザを避ける為に相手の股下をくぐらされるという屈辱を受けたものの、後に大成し、天下統一のために活躍したという故事から転じて、大志ある者は、目の前の小さな侮りを忍ぶべきという戒め。

私事、どう転んでも品行方正ではないだけに今さらメッキをはってみてもいつかは剥がれるもの。朝夕の駅頭に立つことはさして苦でもない(いや、やっぱり朝はつらいナ…)のだが、呼ばれもしない会合にズケズケと押しかけて行って相手に余計な気を遣わせたり、名刺を手裏剣のように配る芸当が出来るほど豪の者ではない。

いつもくだらんことにだけは耳が立っていて、「バッチを付けた」センセイ方を地元の運動会で見かけたと風の噂に聞こえてきた。「われ負けじ」らしきことをつぶやいたらYさんから「そうかな? ろくなタウンミーティングもせずに、祭りとか運動会しか顔を出さないような政治家は悪印象」とコメントをいただいた。やはり節操というものが大事。

図々しいとのクレームもありそうだが、何といわれようとも間違いなく印象に残るし、投票所の記名はその印象で左右されることが少なくない。そこまでは承知しているのだが、なかなか...。

さりとて、決してサボっている訳ではなく、区内の有権者は居らずともセンセイとして頼りにされる以上、足を運ぶ労も厭わない気概も持ち合わせていて、ある団体に招かれて遠出をすることになった。午後3時からの総会。場所は箱根。片道1時間半だから午後の行事を早めに切り上げ、現地に向かう。「夜の懇親会もどうぞ」と誘っていただいたのだが、夜は別な予定が入っている。

賞味2時間の総会のみで切り上げたのだが、そのままのとんぼがえりではちと寂しい。ここのパンがおいしいと聞いていて、気になっていたことから帰り際に購入することにした。富士屋ホテルのベーカリー「PICOT(ピコット)」。が、家人と食欲旺盛なチビたちが平らげてしまって、翌朝には「おいしかった」との言葉だけ聞いた(泣)。

そんな富士屋ホテルを描いた「箱根富士屋ホテル物語」を手にしたのは随分前の話だが、その作者、山口由美さんの最近の著書「アマン伝説」を読んでいる。アマン・グループの創業者エイドリアン・ゼッカ氏とアジアンリゾートの変遷が記されていて、いいリラックスになっている。

そして、リラックスといえば私が取材協力する一冊「Vasco da Gama(バスコダガマ)」は「飛行機の機内誌のように、移動中・スキマ時間に気軽に読める月刊誌」がコンセプト。百人いれば百人の物語がある。そして、有名人が面白いとは限らない。今回はまた新たに数名が協力してくれることになって、なかなかいい感じに仕上がりそう。乞うご期待。

(平成25年5月22日/1395回)

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2013年5月21日 (火)

展覧会の絵

久々にムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴いた。

この曲はムソルグスキーが早逝した友人の遺作展を見ながらその印象を作曲したもの。オーケストラで演奏されることが多いのだが、元々はピアノ曲。ムソルグスキーの作曲自体も秀逸だが、何といっても編曲を手がけたラヴェルの才能がスゴい。「ボレロ」で有名な「音の魔術師」ともいわれるフランスの作曲家。

さて、行政視察は一泊二日の日程が多い。政党も違えば年齢も様々。それぞれにひとクセもふたクセもある連中だからベテランの横にでも座ろうものなら...それは冗談が過ぎた。元々は水と油の関係なのだから折り合わぬことは御互いに承知の上であって、向こうとて今さら賛同できぬと意固地になりがち。

それが酒の効用もあってか本音の話が出来るし、それぞれに苦労と悩みが多いのはどこの世界も同じ。以前、「酒席の話題」というタイトルで記事を書いたが、共通の話題を見つけるというのが円滑にいくコツ。だから、とりあえずは何でもかじってみるのがいい。当日はあろうことかブラームスの交響曲第1番の話で日本共産党の委員と意気投合してしまった。芸術とスポーツ、そして、「少量の」酒は見えない壁を取り払ってくれるのがいい。

酒が進めば饒舌となり、「つい、カラオケでも...」と誘われるのだが、そんな御仁の相手ももラクではない。最近は年甲斐もなく健康に留意していて、翌日の仕事に支障をきたさぬよう早めに退散することにした。が、ホテルに戻っても早すぎて時間を持て余す。本は何冊か持参しているのだが、少量といえどもアルコールが入ってしまえばそんな気分でもない。やはり...。

こじんまりとした店であれば心静かに癒されるし、ソムリエとのワイン談議で知性に磨きをかければ、いづれ役に立つかもしれぬ。と近所のワインバーに顔を出した。「Clos de Soleil(クロ・ド・ソレイユ)」。グラスワイン2杯にドライフルーツにて2千5百円。雰囲気もいいし、非常に良心的なお店。http://www.taiyogroup.jp/soleil/

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常任委員会の委員長はわが会派の廣田健一氏(多摩区)。豆腐屋の三代目なだけに朝は早い。視察先では朝の散歩を日課としているが、早起きは三文の得。どうせ移動時間は寝るのだから朝の時間は有効に活用したほうがいい。早朝5時に起床してジョギングに。大通り公園から旧道庁。名物の時計台を回る。街中では随所に桜が咲いていて、いいリラックスになった。

ジョギングには最高の季節。健康的な日々を送っている。

(平成25年5月21日/1394回)

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2013年5月20日 (月)

選択肢

久々に昔の職場仲間と赤提灯で一杯となった。まもなく還暦を迎えるという先輩によれば、「好き嫌いはあるにせよ、いつ何時どういう形で(当人の)世話になるやもしれぬ。周囲とは決定的な対立だけは避けるというのが世渡りのコツだ」と教わった。

さて、昨日の続き。町会加入や近所づきあいが大事だといっても人間には得手不得手があるもの。押し付けがましいと人間関係にヒビが入りやすいが、町会費は税金のようなもの。それは地域の潤滑油のようなものであって、いざという時の保険にもなったりするのだから(町会の)活動は手伝えずともその位の負担は快く払いたいもの。

そう、防犯灯の管理とともに町会活動の大きな仕事の一つに市の広報物の配布業務があって、行政から対価が支払われることから行政の下請けといわれることもあるが、町会の大きな資金源になっているのは事実。本市ではあくまでも「謝礼」として支払われているのだが、今回の視察先の苫小牧市ではその広報物の配布を「業務委託」に切り替えたという。

人口17万4千人、世帯数8万4千世帯という苫小牧市の町会加入率は65.3%。北海道最大の港に新千歳空港のダブルポートという好条件を有する同市の歴史は意外に浅く、炭鉱閉鎖に伴う人口流入、王子製紙の企業城下町として発展してきたという歴史を有する。

駒大苫小牧から少年野球のイメージが強いが、それ以上にアイスホッケーが盛んなのだそうで、かつては大人たちが子供たちの為に公園内に手作りのスケートリンクを作り、それが近所の交流に繋がっていたという。

「実はあまり自慢できることがないのですが...」という前置きで始まった担当者の話。広報物の配布を業務委託に切り替えた理由は町会の負担軽減。町会によっては「役員の高齢化が顕著で、ゼニカネは二の次、配布どころではない」という事情もあるらしく、あくまでも町会の希望があれば当該町会との間に業務委託を結ぶという。

今回の視察を通じての収穫だが、町会が抱える事情は千差万別。様々な課題に対して、行政としてどう対処していくか。カネを払っているんだからあとは余計な介入はしないという後ろ向きな姿勢では間違いなく尻すぼみであって、むしろ行政が負うべきコストも重くなる。防犯灯の寄付や広報物の配布などは一例に過ぎないが、やはり行政として知恵を絞るとともに町会側に対して、「まずは選択肢を示す」ということが大事ではなかろうか。

そうそう、札幌市では「どうぎんカーリングスタジアム」も視察した。昨年秋にオープンした同施設は市長の肝いり施策というが、「どうぞ」と専用靴を借りてアリーナに立てば質問の手も緩みがち...ネーミングライツを含む収支状況や指定管理者の選考経緯等を伺ったのだが、都合よく紙面が少なくなってしまった(笑)。

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(平成25年5月20日/1393回)

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2013年5月19日 (日)

除雪

札幌市の年間の除雪費用は約180億円。季節はずれの5月の降雪は御承知の通りだが、今年は60年ぶりの大雪だそうで。「補正予算を承認したばかりですよ」と教えてくれたのが、政令市の若手市議仲間の一人、飯島弘之氏(西区)。

以下の数字はその札幌市と防犯灯の全額助成を実現する東京都小平市、そして、本市の町会・自治会加入率を順不同に並べたものだが、結びつくか。71.1%、66.2%、40.3%。

71.1%は札幌市。加入率の高さが手厚い行政支援に繋がっているのか、手厚い行政支援が加入率の向上に繋がっているのか、助成金の額は年間3.3億円。防犯灯の設置は町会・自治会が担うものの、その後は市に寄付することが可能で、既に8~9割が寄付されているという防犯灯については市が全額を負担しているという(そりゃLED化も早く進みそう)。

次に、防犯灯の全額助成を行う小平市の加入率は意外にも40.3%。本市と同様に都心のベッドタウンとして発展してきた歴史を有するだけに比較すれば本市の加入率66.2%はなかなかではないか(笑)。

「(たかだか)4割程度の加入者が防犯灯の電気代を負担するのはいかがなものか」との議論があったか否かは不明だが、結果として全額助成に繋がっている。そして、その運営は全町内会の協力により全市で防犯灯管理組合を設立して東電の契約交渉から市の補助金の振り込み先まで一本化。町会の負担を軽減するかなり合理的な運営がされていた。

また、札幌市の場合は寄り合い所(なんていうと古そうだが)、いわゆる町内会館の建設には土地代を除く建設費の2分の1が補助対象になるそうで...(ちなみに本市は銀行からの借入れ時の金利負担のみ)。しかも、加入率の低下や役員の高齢化に悩む町会にはコーディネーターを派遣してくれるのだという。

それだけでも行政の町会・自治会に対する姿勢が窺えるというものだが、札幌市は何といっても除雪が近所の結束を固めるのだという。幹線道路の除雪は全額市費だが、生活道路の除雪費用は市と町会の折半。町会費の使途のおよそ3割は除雪が占めるという。

が、それ以上に大事なことは隣近所の関係。私も雪国の生まれだが、朝の雪かきは日課の一つ。子供たちの通学の為、通行人の方が道で転倒しないようにと近所総出で雪かきを行う。単身赴任や人手が居ない家の前は隣近所で手分けして除雪。そこには隣近所が支えあう町会活動の原点があった。

まぁ転入者が多く、地元意識の低い都市部において隣近所の連帯感を叫んでみても空しく響くようで...明日も続く。

(平成25年5月19日/1392回)

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2013年5月18日 (土)

防犯灯

昨年度の政務調査費の報告を「ようやく」終えた。使途の透明化が求められるのは政治の世界に限った話ではない。

「この研修費の使途について明確にして下さい」。その背景には「何かどんちゃん騒ぎにでも流用されているのではないか」という疑念が含まれている。「そもそもに疑われるのは心外であるし、こっちはあくまでも乞われてやっているのに文句を言われるのではたまったものではない」と年々ギスギスした関係に陥りつつある。

以前であれば、「まぁ多少はそんなこともあるかもしれないが、あくまでも地域の為に「無償奉仕」でやってもらっているのだから大目に見ようか」という暗黙の合意らしきものがあったはずなのだが...。そう、町内会・自治会の話。最近はそんな悪循環から役員の成り手不足は深刻化、加入率自体も下落の一途を辿っている。

そこに歯止めをかけれないか、反転を以て地域の活性化が図れないか、これを機に地域の絆を見直すきっかけにでもなれば...とわが党のKセンセイが発議したものの一部会派の頑なな姿勢により議論すら始らないのは前述の通り。たとえそれが条例化に繋がらなかったとしても近所とも疎遠になりつつある昨今における地域コミュニティの形成は重要な課題の一つ。常任委員会において議論をする意義は十分にあると思うのだが...。

役所の下請け機関などと揶揄されたままでいいのか、 (加入率の低下は)家族制度の凋落が原因ではないかと様々な言い分が飛び交う。身近なところでいえば防犯灯の管理は町会の役割の一つ。現在はその電気料金の10分の9を市が助成しているのだが、年度当初は会費も未徴収。

が、電気代の請求だけは毎月やってくる。市の助成金とて予算執行は遅れがち。結果、昨年度の繰越や町会長からの借入れを駆使して...そんな苦労もつゆ知らず、未加入の人物が平然と恩恵を被ることには違和感があるとの声も聞こえてくる。「港区では全額助成をしているはずだから本市でも出来ぬか」と助言をいただいたことがあった。

調べれば23区ではなく、東京都小平市と藤沢市には全額の助成制度があることが判明。小平市を訪ね、そのへんの話をじっくりと聞いてきたのだが...それは後日に。2分の1の負担を全額にするのとは違って、10分の9が既に市なのだから残りの1割位は...その壁は高くなさそう。

でも待てよ。なぜ1割なのか。1割には隠された意味があるのではないか。まさか「防犯灯をやっているのは我々だぞ」という町会の存在意義をアピールする意図もあったりして...。であれば全額市費にすることで一部の方のやりがいを削ぐことになってしまうのではないか。

それに限らず諸々の課題に対して、他都市はどのように向き合っているのか、今回の市民委員会の行政視察は町内会・自治会に対する行政支援について。視察都市は札幌市と苫小牧市。続きは明日。

(平成25年5月18日/1391回)

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2013年5月17日 (金)

責任の所在

どんな強靭な体力の持ち主でも年齢と病には勝てないもの。

ただベッドに横たわっているだけに不安な気持ちになりやすい。点滴がぽたぽたと落ちる速度が気になったり、交換する投与薬は間違いないよナと気にしてみたり、生殺与奪の権を握る看護婦さんに嫌われないように低姿勢で...と、カネも使って気も遣う医療の現場。そんな患者の不安を御承知か。

脳梗塞で病院に担ぎ込まれたものの発見が早く、2週間で退院の運びとなった。が、退院前日に高熱が出て薬を投与されたものの効き目無く数週間も生死の境をさまよった。つめは変形し、皮膚はボロボロに。あの時の投与薬はあっていたのだろうか...。患者に対してあまり親切ではなかった看護婦が投薬をしたというが、後日、その無残な姿を見た時に明らかな同様を見せたという。

人というのは不思議なもので心にやましいことがあると自然とどこかに現れるもの。退院後の今も症状に悩まされている本人だが、勿論、確たる証拠がある訳でもないし、あくまでも本人の証言のみだから病院名は伏せておく。

さて、義務教育国庫負担制度により公立小中学校の先生の給与は国と県の折半。が、現在は府県が3分の2の負担となった。一方で採用を含む人事権は市が握っていることから責任の所在が曖昧になりやすく、府県から政令市への税財源の移譲が求められてきた。政府はこの3月に公立学校の教職員給与負担を政令市に移す方針を閣議決定していて、このたび、その税財源を政令市に移した場合の試算結果が公表された。

全政令市中、給与支払いに必要な財源を確保できるのは本市のみというが、それだけの財政力を有する証拠。県の関与が外れることは歓迎されるべきことなのだが、税財源の移譲時に更なる負担を押し付けられる可能性もあったりして今後も予断を許さない状況が続いている。

責任の所在といえば命を預かる市立病院。現在、市立病院は川崎病院(川崎区)、井田病院(中原区)、多摩病院(多摩区)の3病院だが、多摩病院だけ運営が異なる。直営2病院に対して、多摩病院は聖マリアンナ医大による指定管理。

北部地域における市立病院の必要性は認めつつも、直営で運営するにはコストがかかるという理由からそんな着地点になったのだが、看板がなければ大学の付属病院に近い。「市立」ではあるが「直営」ではないだけに市の関与が微妙なところ。

万が一の際の責任の所在は...冒頭の話を聞いて不安がよぎった。

(平成25年5月17日/1390回)

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2013年5月16日 (木)

たかが一球

米メジャーリーグ。日本人投手の渾身の一球に球審の手は上がらなかった。その後、調子を崩し、投手交代。マウンドを降りる本人の表情にはジャッジに対して不服そうな様子が窺える。「たかが一球だろう?」と球審が詰め寄ったものの...。試合後に「その一球を投げる為にこっちはたくさんの調整をして...」と話したというが、投手の言い分に分がありか。

日本のプロ野球はいよいよセ・パ交流戦。そんなおらがジャイアンツの本拠地「東京ドーム」のバックスタンド上に時の企業の勢いを知ることが出来る。久々にスポーツ紙を開いていたのだが、「婚活サイト」の広告が目立つ。

「待っていれば向こうから...」(そりゃやらせでしょ?見ず知らずの人が初めて会ってそんな上手くいくわけないじゃん)と。それでもこんなに大きく掲載されるってことは将来の見返りを期待しての投資か会社がよほど儲かっている証拠か、はたまた慈善事業か(そりゃないな...)と頭の回転が働いた。

古今東西、駅前の一等地を占有するのは「銀行」と相場が決まっていて、ご多分に漏れず、そんな事情は本市も同じ。地殻変動か店舗の合理化か、駅前の一等地に構えていたメガバンクを押しのけて陣取ったのは...マクドナルドとカラオケ店。街頭のマイクしか握ったことはない私は事情に疎かったのだが、巷では意外にもカラオケ店が大人気と事務所の女性が教えてくれた。

さて、10年もやれば今さら目立つ必要もないし...と所属は違えども期数の浅いセンセイに出番を譲っていたのだが、最近のある会合で出番が回ってきて、久々にマイクを握ったのだが、言葉につまってしまった(泣)。

かと思えば別の席では目の上のたんこぶ、いや、違ったトップ当選のAセンセイの後に挨拶が回ってきて...Aセンセイの話はピカイチ。少し前の週刊誌に阿川佐和子さんと安倍晋三総理の対談が掲載されていたが、絶大な人気を誇った小泉総理の後の登板を「ゴルフで飛ばし屋の後に力んでチョロったのでは...」と上手く表現されていた。私もチョロらないように...(笑)。

そうそう、最近は事務仕事を多く抱えていて、自宅での残業が多い。それでも終わらないのだから能力不足を問われても仕方ない。ストレスは息抜きで何とかなるが、仕事量だけはいかんともしがたく...悩みは深刻(笑)。

そんな息抜きにワインの本を読んでいて、ヴィンテージといえばブドウの収穫年。テロワールと呼ばれる土壌以外にその年の天候に左右されることから当たり年のヴィンテージは人気もあって値段も高い。が、狙い目は不作の年。そんな年こそ造り手の資質が試される。まさに逆境こそ人の真価が問われるもの。

あまりまとまりのない話で...。

(平成25年5月16日/1389回)

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2013年5月15日 (水)

開成町

さわやかな風に風鈴の音色が心地よい。人口1万6千人の開成町を一躍有名にしたのはこの町長。といっても政治通でなければその名も知らぬかもしれぬ。前回の県知事選に立候補、ポスターこそ冴えなかったが、政治の実績については定評のある御仁なだけにそのへんも興味津々。

本の巻末にその町長と開成町教育委員会に対する謝辞があって目を惹いた。職員に調べてもらえば1~2年は実施されたものの、今年度は予算計上されていない(=実施されていない)。ここに一つの推測が浮かぶ。

市長のトップダウンによって実施したものの思うような効果が得られなかった。元々市長の肝いり施策だが、現場はあまり乗り気ではなく、町長の退職を機に取りやめてしまったのではないか等々。そして、当時の町長の狙いは何だったのか。その名物町長の評判はどうなのか。職員の意識改革はどこまで浸透しているのか。ついつい怖いもの見たさも手伝って開成町役場を訪ねることになった。

地元の百合ヶ丘駅から1時間で新松田駅に到着。そこからバスで10分。古びた庁舎が開成町役場。通された部屋には酒匂川の写真が飾られているが、本市も出資する神奈川県水道企業団の取水はこの酒匂川。しばらくすると相手が現れた。

役所には珍しく腰は低くなさそうなタイプ。でも、こういう人物のほうが気骨あっておべんちゃらがない分、本音が期待できることが多い(あくまでも経験則だけど...)。テーマはNPO法人「Teach For Japan」活動報告について。数日前のブログに紹介したTFA。その日本法人であって、こちらは前述した本音を聞きだすのが目的なのだが、相手も初対面なだけにこちらの腹の内を探るように慎重に構える。

「成長意欲が高く情熱溢れる人材を選抜し、教育業界に様々な人材を紹介する」というNPO法人の理念は分かるが、教育現場は閉鎖的であることも往々にしてあるだけにたとえ「優秀」といえども教員免許のない若者を派遣して現場との間に軋轢が生じないのかは甚だ疑問。

「普通であれば採用しないでしょうね。そこに前町長の判断があったのは事実です」と課長。「聖域であるべきの教師が単なる規律に縛られた労働者になっていて、更に「いじめ問題」然り、追い討ちをかけるように社会の風当たりが強いから余計なことはせずにおこうと。そこにジレンマを抱えた教師は少なくない」との持論をぶつけてみたのだが、「とにかく一生懸命でね。成績の悪い子供であっても必死に向き合っていました。現場の先生からも好評でね。今は大阪に住んでいるはずですが、今年の卒業式にも顔を出してくれましたよ」。

「今の教育現場には『先生じゃない先生』が必要なんです」と語る課長。その「隙間」をどう埋めるかが今の教育に問われている。

そうそう、前町長の功績か当該の課長に限らず職員意識が高かったことは記しておく。

(平成25年5月15日/1388回)

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2013年5月14日 (火)

空返事

ウィリアム・マンチェスターが記したウィンストン・チャーチルの伝記「最後の獅子」を読むべきだと何かの本にあったことが頭の片隅にひっかかっていて、たまたま本屋に平積みされていたその本が目に付いた。「チャーチル-不屈のリーダーシップ-」(ポール・ジョンソン著)。

チャーチルといえばその個性的な性格と波瀾に満ちた生涯が有名だが、幼少時における乳母は早くも彼の資質を見抜き手ほどきをしたという。そんな恩を忘れなかったチャーチルは生涯、乳母の生活が困らぬよう面倒を見たという。

さて、決して逃げている訳ではないのだが、酒席は早めに切り上げることが多い。「最近、付き合いがワルいよナ」という言葉に敏感なのだが、追い討ちをかけるように「そういう『評判』だぞ」と言われれば、もうそれが殺し文句となる。かくして他の予定をキャンセルして(→させられて)、地元のゴルフコンペに顔を出すことになった(泣)。

昨今は恥知らずというか議員センセイの成り手希望こそ多いものの、町内会の役員や民生委員、地元の消防団等の成り手不足は深刻。おらが応援団となる後援会の役員とて同じ。そりゃ私の人気のせいか(笑)。

久々の地元回り。地元で絶大な勢力を誇ったおらがセンセイの後援会。その婦人部長だから年齢は推して知るべしなのだが、口はまだまだ達者。久々に「御元気ですか?」と気遣えば、「最近、白内障の手術をしたんだけどねぇ、見えすぎるようになっちゃってしわがこんなにあったのかって。残念よねぇ」と。それだけ弁が立てば危急存亡の時だけにぜひ私の婦人部長に返り咲いてもらいたいもの(笑)。

閑話休題。母の日に妻が向こうの母親との食事会を段取りしていて私にも伝えていたというのだが、全く記憶に無い。つい仕事に夢中で(笑)、空返事をしてしまったか、当日は消防団の新旧歓送迎会と重なり、険悪ムードに包まれた。

「最近、あまり地元で見かけないといわれているようですが、実は今日もそんな事情で途中退席を致しますが、みなさんくれぐれも御注意を」と挨拶したら大爆笑。人の不幸は蜜の味である。

そんな消防団とて火災時の出動要請があれば家庭を顧みずに現場に駆けねばならない。家族の理解があってこそ成り立つ仕事。「たまには家族との時間を大事にして欲しい」と昼間の式典時の挨拶で伏線をはっておいたのだが...。

えっその後が気になる?勿論、事なきを得てるから御心配なく。

(平成25年5月14日/1387回)

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2013年5月13日 (月)

代紋

近々、常任委員会の行政視察が予定されているが、「苦手な食べ物はありますか?」と職員に気遣わせることを申し訳なく思っている。多分、過去にわがままなセンセイが居たのであろう。えっひょっとして今も?。さしたる身分ではないのだから本来の業務に専念して気遣い無用と伝えていたのだが、ある事案で伺った小平市では私一人の為に随分とお気遣いをいただいてしまった。

さて、訳あって早朝から街をフラフラしていたのだが、地元のNさんが「山崎さ~ん」と元気に声をかけてくれた。

Nさんと知り合ったのは十年前。既に現職の立場にあったのだが、何かの折に声をかけられた。負けん気の強い性格で言葉もちとキツい面があるだけに、(いつものことながら)知らない人に絡まれちゃったかなと思いつつ、「うんうん」と話を聞いていたのだが、人の話も我慢して聞いていれば自然と相手のことが分かってくるもの。

重度の障害を抱えた弟との二人暮らしというNさんは昭和24年生まれ。「バカ」がつく位の実直な方でこれまでの人生の苦労話とともに自ら生活保護の受給者であるとも告白してくれた。そんなNさんの悩みは区役所の窓口での蔑まれる視線。負い目があるというのは善人な証拠。単なる聞き役だったのだが、以来、Nさんとはマブダチに近い。

市議会においては生活保護の適正化の急先鋒となる私だが、不正を働くのは一握り(いや、二握り)の方であって、真っ当に生きてきた方が不慮の事態で転落することもありうる話。そんな方がどれほどの想いで窓口を訪ねるか。職員は人の機微に敏感でなければならないし、それらの方々の苦労に思いを馳せた時に不正は決して許されるものではないと訴えた。

窓口やCWには経験の浅い職員も少なくない。中には失礼な対応もあるようで、そんな場合は私の名前も使っていただいて結構と伝えてある。こんなキャラだから役所の中では大して怖れられず、むしろ足下を見られそうな気もするのだが、どうしてどうして、Nさんによれば効果てきめんなのだという。

「今のCWは面倒をよく見てくれるよ」と満面の笑みで語るNさん。もしや、代紋振りかざしてCWに迷惑をかけているのでは...。無論、CW当人はこんなブログ見ていないと思うが、その場合は私が本人に話をつけますので(笑)。

(平成25年5月13日/1386回)

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2013年5月12日 (日)

MICE

今年はトライアスロンの世界大会が横浜市で開催されるのだそうで。それに合わせての開催となった。

政令市の若手市議の勉強会。前回は本市が担当であって、総裁選の前だけに当時は今の状況を予想だにしなかったが、今の総理が懇親会に顔を出してくれて各テーブルで懇談に御付き合いをいただいた。全2日間の日程で、初日は勉強会と懇親会、翌日は市内視察となっていていい交流の機会となっている。

今回は筆頭格の横浜市だけに話題も盛り沢山。「大都市問題について」、「新庁舎整備について」、「文化観光施策について」等々。MICE(マイス)とは国際会議等の総称だが、前述のトライアスロン大会やこの6月にはアジア開発会議(TICAD)の開催が予定されていて、その誘致に向けた取り組みの現状なども伺った。

が、それ以上に耳をそばだてて立てて聞いていたのが、新庁舎整備基本構想。右へ倣えといわんばかりのタイミングで本市でも検討が開始されたのだが、横浜市の計画によれば予定費用は約600億円。

庁舎整備などは非難の的になりやすいが、東日本大震災以降の市民意識の変化、そして、周辺のビル賃借料で年間20億円の支出という横浜市特有の事情も浮かび上がる。既存の庁舎とて「本市ほどではないにせよ」老朽化が目立つ。あれだけシャレた街並みを誇る市の顔があの庁舎ではちと寂しいような気も...。

現東京都庁は装飾にこだわったが故に維持費が高くついたと聞いたが、耐震性さえ確保すれば決して華美なものは要らぬし、何よりも市民の皆様の利便性が第一。昔と違って複合的に様々な手法を駆使すれば決して税金の無駄遣いにはならぬはず。本市とて事情は同じ。建設費用こそ試算されていないものの、現在の周辺ビル賃借料は年間6億円也。

そして、次の話題は特別自治市。資料にはこれまでの経緯として、昭和22年に5大市(横浜・名古屋・京都・大阪・神戸)を県と市の機能を併せ持つ特別自治市を位置づけたものの、府県の【猛烈な】反発により昭和31年に廃止され、政令指定都市制度が創設。また、その骨子には「特別自治市としての横浜市は現在県が横浜市域において実施している事務の【全部】を処理する」(勿論、傍点ならぬカッコは私によるが、かなり大胆な内容になっている)とある。

具体的な事例を挙げて二重行政の解消を求めているのだが、「たかが市町村如きが生意気だ」という廃藩置県以来のプライドや道州制の議論が絡むから余計に厄介。

大事なことは利用者、納税者の目線ではないか。

(平成25年5月12日/1385回)

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2013年5月11日 (土)

些細なこと

新緑の季節。箱根や熱海などはゆっくりくつろげる観光地。たまには都会の喧騒を離れ、仕事を忘れてのんびりと...と宿泊を伴う総会が催されることが少なくない。

「ぜひ総会に」と誘って下さる先方の好意には感謝せねばなるまいが、往復移動4時間に翌朝は駅頭ともなればしんどいスケジュール。それが国会のセンセイでもあれば秘書に「行って来い」の一言で事済むが...。その日はたまたま常任委員会の休みと重なり、御招きをいただいた庭園や美術館とともに箱根の自然、とりわけ野生の藤が木々に絡まり自然美を愉しむ機会に恵まれた。

そんな束の間のひとときも戻れば仕事が待っている。6月の定例会に向けて陳情やら政策課題やら「思いつき」やらで東京近郊の自治体に視察を申し入れていて議会局のスタッフに日々の段取りを整えていただいている。そりゃ自らのセンセイだけでも面倒なのに他都市のセンセイの相手が出来るほど暇ではない...とは言わないが丁重に断られるケースもあったりして(笑)。

世の中にはこちらにとっては些細なことが相手にとっては非常にしんどい、というか重荷になっていることが往々にしてあって、縁石の段差もその一つ。著しく身体能力の低下した御年寄りにとっては道路縁石の段差はたとえ2cmであっても大きな壁になっていて、すり足に近い状態では転倒の原因にもなりかねない。段差解消の為にわざわざ縁石を購入されるケースもあるが、道路上に勝手に置かれるのだから不慮の事故の際に管理責任を問われかねない。

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かつて、そんな陳情を受けて、本庁の担当者に改善を求めたのだが、「視覚障害者の道路識別に役立っているからそうしていましたが、センセイの御指摘を受けて今後検討します」と。まぁその程度で...とこちらもそのまま放置しておいたのだが、言われてみればここ数年間で目立った進展はなさそう。

そんな折、埼玉県のK市にて駅前周辺の縁石が段差解消の工夫がされているとの情報が寄せられた。早速に視察を申し込んだのだが、あくまでも担当者の裁量で実施しているものなので本庁としては特に関与していないという。

それでもめげずに議会局のスタッフがいろいろと調べてくれた結果、市としてのバリアフリー計画はあるもののその駅周辺は含まれていないということも判明した。グーグル・マップやストリート・ビューなどの機能を教わり、PCの画面にて現地の様子を確認したのだが、確かに工夫されている(それにしてもITってスゴんだなぁ)。

職員が歩行者というか相手の立場になってよりよいものをと考える。何とも立派な現場であって、それこそ市のバリアフリー施策として宣伝すべきではないかとも思うのだが、縦割り行政の壁が立ちふさがる状況はどこも同じ。「視覚障害者の識別」も体のいい口実だったかも。

(平成25年5月11日/1384回)

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2013年5月10日 (金)

代議士

元来、とりたててゲンや縁起は担がない性分なのだが、気にならないといえばウソになる。マンションなどでも3階の「311」号室などといえば、それだけで不吉な災いを連想させる。が、議員会館のように公費が投じられているものであれば税金の無駄遣いとなるだけに誰かが入居せざるを得ない。

衆議院第二議員会館の311号室がその人の部屋だそうで...。「二度とあのような惨事には起きて欲しくない。そしてその日を忘れない為にもその部屋を選びました」とユーモアで跳ね返した。政の世界だけに縁起は気にしがちだが、甘んじて受け入れるところがこの人の魅力。

つい最近、民主党の現職議員が国会において、「閣僚の靖国神社参拝で拉致被害者の家族が落胆している」と発言して、その根拠となる証拠を示せなかったことが波紋を広げている。というかツイッターやフェイスブックが炎上。ブログを通じて「同僚議員から聞いた」と釈明したものの、同僚議員の名前を答えられなかったというが、あまりにも稚拙すぎやしないか。

冒頭の部屋の主に対して「バッチを付けてから随分と変わられたわよね」とは地元の奥様の談。どちらかといえば本人とは縁遠い方だけに世辞は含まれていないはずだが、こちらは決して「捏造」ではない。

そして、参議院環境委員長の川口順子氏の解任騒動。現在は比例の身ながらも以前はこの神奈川県選挙区で御活躍されていただけに本人の人柄は良く知るところだが、私とは違って極めて真面目な方。仮に私が委員会を休むようなことがあれば「アイツ、ゴルフじゃないか」と疑われても致し方ないが、この人についてはそんなことはない。

冷え込んだ両国の関係を何とかしたいと要人との会談を優先し、日程延期の旨は野党に対しても予め通告してあったというではないか。参院選も近づく中、現政権に取り立てて大きな失点がないことに対する焦りか。本人の人柄を知るだけに余計に御気の毒様。

そう、また話が脱線してしまったが、おらが代議士、中山のりひろ氏の後援会設立パーティーが地元のホテルモリノ新百合ヶ丘にて盛大に催された。当日は同氏の為にと同期の桜である徳島1区の福山守氏と岩手3区の橋本英教氏が御祝いに駆け付け、秘書時代に活動されていた藤沢市からもその人柄を慕ってか多くの支援者が出席をされていた。

それにしても目立ったのは本人の挨拶。3年11ヶ月の浪人生活を支えてくれた方々への感謝の念。そして、そんな支え手の中でも日々の運転手を務めてくれたSさんは市内養護学校の元教諭であって、彼に対する謝辞とともに「望まずしてハンディキャップを背負った弱者に対して今の『強い』自民党が手を差し伸べなければならない」と力強く語った。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」とはよく言ったもの。今後の活躍に期待。

(平成25年5月10日/1383回)

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2013年5月 9日 (木)

TFA

雑誌「選択」に「不運の名選手たち」というコーナーがあって実力を有しながらも脚光を浴びることがなかった選手や一世を風靡したものの不運な結果に終わった選手たちが紹介されている。

そんな選手の体験談こそ示唆と教訓が多く含まれていて、いつも興味深く拝読しているのだが、今月号はプロ棋士の深浦康市氏。言わずと知れた将棋界のスーパースター羽生善治氏のライバルという同氏が将棋を始めたのは小学校1年生の時だという。ウチは双子だから対戦相手にだけは不自由しない。そんな記事が目に付いて日頃の罪滅ぼしに将棋を買い与えたのだが、これが予想通りに結構夢中になっている(らしい)。

いつものことながら本屋を物色していたのだが、この本のタイトルが目を惹いた。「グーグル、ディズニーよりも働きたい『教室』」(松田悠介著)。サブタイトルには「体育教師がハーバードで見つけた天職」とあって、オビには「全米で就職ランキング第一位」や「NHK総合やテレビ東京「ワールドビジネス」他で続々紹介」など興味を惹きそうなフレーズを並べ、インパクトのある表紙に仕上げているところあたりにマーケティング戦略が窺える。

それはさておき、内容はサブタイトルの通り、体育教師が学校を作りたいという衝動に駆られ、一念発起して米国に留学。そこである人物に出会い、帰国後にNPO法人の立ち上げを実現させるというストーリー。

そんなNPO法人TFA(ティーチ・フォー・アメリカ)が10年の全米就職人気ランキング(人文学系)で第1位なのだそうで。トップクラスの大学を卒業する優秀な学生や既卒生を集めて選抜し、独自のトレーニングをした上で、貧困地域や教育困難校といわれる学校で2年間教師をしてもらうというモデル。

TOEFLの成績などは私よりもはるかに下という同氏がハーバード合格を果たした理由は論文にあって、たとえ成績が優秀でなくとも目標に向かう情熱があれば受け入れる風土が米国らしい。

今の教育現場が抱える課題は根深い。学級崩壊や授業が成り立たないケースなどは教師の資質というよりも家庭や親に原因があることのほうが多いという。寺子屋以来、教育を担う先生には「国の為」「子供たちの為」にという信念があり、家庭には先生への信頼があった。今は教師もがんじがらめな状態だから学校の問題解決には様々な手法を駆使せねばならない。そんな一助になるか。

以上、読書感想文にて。

(平成25年5月9日/1382回)

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2013年5月 8日 (水)

称号

事務所の隣に米穀店があって、コンビニ代わりに重宝している。また、これがちょっとした交流の場にもなっていて、たまたま居合わせた近所の父親と店の前での青空談議となった。

「GWは家族旅行でも?」-「いや~疲れちゃうしね、しかも高いでしょ。ウチにそんな余裕は無いよ」。「ウチなんかもディズニーランドっていうけれども電車移動が大変でねぇ。車移動にすれば渋滞だし...」-「前泊で宿泊先はやっぱりディズニーホテルなんていえば10万円コース。乗り物も半日待ちなんだから疲れるのを承知でよく行くよなぁ。やっぱりゴロ寝が一番」と。子は気の毒である(笑)。

そんな新緑の季節はジョギングに最適。この頃から秋冬のマラソン申し込みが開始されるのだが、まずは遠路はるばる本市の多摩川リバーサイド駅伝に出場いただいた御礼にと約束した「萩・石見空港マラソン全国大会」の申し込みを終えた。

さて、それ以外をどうするか。いつものNAHAも捨てがたいが、やはり注目は河口湖マラソンの後継となる富士山マラソン。河口湖マラソンのスタートは目の前に大きくそびえる富士山に向かうコース設定なのだが、晴れていれば霊峰が歓迎してくれているようで何とも気分がいい。

昨年は名称を変更しての記念すべき第1回。「富士山を世界文化遺産に」のキャッチフレーズが躍ったものの、大会運営はかなりの不評。が、2回目となる今年は念願のユネスコの世界文化遺産への登録が確定的なだけに更なる期待がかかる。ぜひ走りたい気もするのだが、翌週にはNAHAマラソンが予定されていて連チャンはさすがにちと厳しいか。

そう、称号といえば、そう、長嶋茂雄、松井秀喜両氏に対する国民栄誉賞。様々な批判があることは承知の上だが、めでたい話は幾つあってもいいもの。残念ながら野球とは無縁の妻にはこの深い意味合いが全く通じないのだが、G党としても外せない話題。

それにしても始球式ではアンチ巨人だったという時の総理をもとりこにした往年のヒーローならではのスイング。バットを持った時の野生的な本能か。

「2人が登場する瞬間に、ばっと空気が変わり、会場が明るくなった。この明るさこそ、私たちが今求めているもの。今日はこどもの日。沢山の子どもたちが、この球場に来てくれている。これからも2人には、たくさんの子どもたちに夢を与え続けてほしい」と賛辞を贈ったというが、今日もまた現政権のちょうちん記事になってしまった(笑)。

(平成25年5月8日/1381回)

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2013年5月 7日 (火)

新茶

横山光輝「三国志」の第一巻には主人公の劉備元徳が行商の帰りに母の為に茶を購入するシーンが登場するが、古来より茶は嗜好品として喜ばれてきた。新茶の季節。おらがセンセイより新茶をいただいた。

つい最近、党本部の広報戦略を担うネットメディア局から配布された資料にはネット選挙解禁に向けた最低限の活動として「ブログ」とあった。逆に下心のなさそうなベテランの話などは示唆に富んでいてウケそうな気もするが、票が目当てであれば自己都合に過ぎないだけに読者の皆様の貴重な時間をいただく訳だから内容の濃いものを目指すべき。

最近読んだ本にエイドリアン・ゼッカとリゾート革命に関する本があった。著者は「富士屋ホテル物語」で有名な山口由美さん。アジアンリゾートブームの火付け役といわれる同氏がタイのプーケットにオープンしたホテル「アマンプリ」は一般的な広告宣伝に頼らずに口コミだけで広がりを見せたという。かくいう私のブログも口コミ頼みなもんで...。

日々皆様から寄せられる様々な声は仕事の励みにもなれば私にとってかけがえのない宝物にもなっている。が、こちらは日々の日記程度に始めたものが、注目度とともに舌鋒がすこぶる弱まってしまったのがちと残念か。

さて、空き時間は本屋をくまなく回る性癖の持ち主だが、相変わらずの新書本ブーム。比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者として知られている酒井雄哉氏の著書を発見した。実は昨日のブログで紹介した玄秀盛氏の救い主でもあって、ここまでの御仁になれば「貴殿からのメッセージを世の中の為に」と出版社に口説かれたのだろうが、それ仮に同じ内容であっても大阿闍梨の同氏でなければ手にする人は...えっ同氏だからそんな立派なことが書けるって。

そう、ちゃっかりと自分の記事も掲載いただいているのだが、創刊したばかりの月刊誌「Vasco da Gama(バスコダガマ)」を読み終えた(アマゾンにて発売中)。「編集長」と(勝手に)呼んでいる知人が手がけてくれたのだが、なかなかの好評らしい。それほど有名ではない方々が名を連ねるだけにぎこちない文章もあるが、それがかえって面白さに繋がっていて、何人であろうともその体験談は新たな気づきを与えてくれる。http://ow.ly/kJTRQ

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それにしても電子書籍の普及障壁の一つであった購入の手間は「1-クリック」ボタンなども登場して、随分と軽減された。私のブログの電子書籍化を進言してくれたのは何を隠そうブラックカードの社長。この5月中は海外のリゾート滞在と優雅な生活をおくっている(らしい)。

私の電子書籍「一日一話」もおかげさまで27巻目。近々リニューアルを予定していて...そのへんはいづれまた。

(平成25年5月7日/1380回)

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2013年5月 6日 (月)

母の日

GWも最終日。家族旅行も行かずじまいだが、どうもあの混雑と特別料金はだけは...。

久々に「ニューズウィーク日本版」を手にした。「旅する映画100」とあって、そんなものをパラパラめくりながら気分に浸っている。「日本のメディアに満足していますか?」とのキャッチフレーズに見られるように時として斬新な視点を与えてくれるのがいい。

母の日が近づいてきた。「何も要らぬ」という母に何を贈るか。いつも【値段に関係なく】旨いもんを御馳走いただいているから過去に母の日くらいはウチで...とこちらで支払いを済ませたこともあるのだが、後で「何かの足しに使いなさい」と現金入り封筒が戻ってきた。むろん、妻方の母の話。私の郷里の母も金品の類は不要だろうから孫の写真と手紙あたりで良さそうだ。

つい最近、何かの番組で元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんが出演されていた。青い目のサムライ、誰よりも日本人らしい日本代表として活躍してきた本人は現在、ビーチサッカー日本代表監督。早くして父を亡くした同氏は本国でプロ選手を嘱望されていたものの、母を楽にしてあげたいとカネの為に日本に渡った。そして、一人娘である妻の両親の面倒を見る為に帰化したと語る同氏は何ともカッコいいではないか。

さて、つい最近、ある支援者が一冊の本を貸してくれた。「新宿歌舞伎町駆け込み寺」(玄秀盛著)。怖いもの見たさにアウトロー関連の本も読んだりもするのだが、元不良があることがきっかけでそちらの世界から足を洗って世直し人助けに目覚めるというありそうな美談。本の前半には本人の出自からこれまでの壮絶な半生が綴られているのだが、注目は後段。

現在の駆け込み寺に寄せられる相談事が紹介されていて、電話相談の多い件数から「DV」、「金銭トラブル」、「家出」、「家庭内暴力」、「ストーカー」と続き、「DV」「家庭内暴力」「虐待」の三大暴力が三分の一を占めるという。

著書によれば子供の家庭内暴力が起きやすいのは、一人息子、一人娘の家庭であって、溺愛のしすぎ、ものの与えすぎが元凶。しかも、家庭の中心が母親で、父親の存在、威厳が希薄な家庭に家庭内暴力は多く見られるとあった。それってまさか...(笑)。親離れ、子離れが出来ていない親子。成人しても尚、衣食住を親に甘えきっている子供、甘えさせている親があまりにも多い...と。

知人が海外イベントのチケット代行を手がけていて、春休みシーズンなどはその大半が若者主体らしいが、子供の代わりに親が依頼してくるのだそうで。貧しい時代には互いに肩寄せ合って生きていかねばならないから親子の絆や相手を思いやる気持ちが育まれるが、今は...。飽食の時代の産物か。

(平成25年5月6日/1379回)

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2013年5月 5日 (日)

安宅産業

最近、ふとしたご縁で知り合ったその方は物腰が穏やかで話題も豊富。現役時代に木材の輸出入を手がけておられたという本人は当時、安宅産業にて御活躍されていたと聞いた。安宅産業といえば私が社会人になった時分には既に今の伊藤忠商事に吸収合併されていたものの、当時は日本の10大総合商社に数え上げられていた名門の一つ。

私が新卒で入社したのが96年。外資系の企業なだけにそのレベルは兎も角も社員に英語は必須。私などは受験英語を駆使する程度だが、帰国子女や留学経験者となると流暢な英語を話す。

外資系で出世するには本国や外人のボスに対するアプローチが大事だからそれなりの英語力があって、アピール力に優れていなければならない。引っ込み思案の島国根性と愛想笑いでは給与交渉もままならぬし、周囲に遅れをとってしまう。まぁ私などもそんな一人だったのだが、営業としての売上げは英語力とは別問題。そちらは日本人相手なだけに数字では負けなかった。

そんな社内にきれいなクイーンズイングリッシュを話すYさんがいて、既に定年間近だったのだが、随分と可愛がっていただいた。会社の特命担当として大型プロジェクトを手がけておられたのだが、社内随一の英語力もさることながら驚愕はその交渉力。

服装こそ上品であったものの、普段は典型的な日本人を思わせる大人しい性格。が、ひとたび交渉に臨めば妥協を許さぬタフネゴシエーターぶりをいかんなく発揮された。会議室で外人相手に堂々とやり合う姿を何度か拝見したが、長時間に亘る交渉も最後は笑って握手。

日本は小さな島国だけに外交力が国の行く末を左右する。当時、日本の国益をかけて海を渡った方々の苦労が今日の日本の地位を築き上げた礎になっているが、まさに外国と対峙するにはこうでなければならぬと思わせる人物であったし、交渉力の大切さを学ばせてもらった瞬間でもあった。

Yさんが他界して十年以上になるが、そのYさんの古巣が安宅産業。当時、社会人1年生の時にYさんからいただいたゴルフセット。ゴルフを始めたのはバッチをつけてからだから埃をかぶったまま形見の品になってしまったことになる。

そう、ゴルフといえば夏に後援会のゴルフ大会が予定されていて、ゴルフ場に予約の電話を入れたのだが、受話器に出た方が「毎年、ありがとうございます」と。年に1回、大した規模でもないはずなのだが、覚えて下さっているとは何ともうれしい限り。今年も御世話になります。

(平成25年5月5日/1378回)

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2013年5月 4日 (土)

大名行列

おかげさまで「ブログ読んでます。がんばって下さい」と市の職員から声をかけていただく機会が増えた。

「こんなの読んでるとバカになっちゃうぞ」と思うのだが、公務員は堅気な職場だから視野が狭くなりがち。そう考えると案外...いやいや管理職を目指すならば別な読み物「これからの日本、これからの地方自治」(阿部孝夫著)のほうがいい(※御存知ない方もおられると思うが、著者は現職の川崎市長)。

さて、出入り業者から聞いた話。「課長」と言えば市役所の主軸選手。ある事務所の部長がいつも御供に課長を連れ回しているのだそうで、課長不在の現場は仕事が滞りがちという。課長本人からも愚痴がこぼれるらしく...。

そういえば先般、ある事案について市の上層部と地元の有力者との意見交換の場を段取りしたのだが、バッチに横槍を入れられた行政側は戦々恐々。さしてビビる案件でもないのだが、課長が本人に探りを入れたところ「当日は大丈夫だから随行不要」と伝えたのだという。が、意に反して、それはそれは大人数でやってきたそうな。

なんであんなに随行が多いのだろうか。「何か質問をされて恥をかかせない為に」というのが表向きの理由だが、向こうとて上層部相手に細かい数字を聞くほど愚かではないし、相手なりの対応というものは承知しているはず。その本音は「居なければ何を言われるか分かったもんじゃない」という恐怖心。依頼主の意図するところはまさに図星。

「将来を託せる優秀な人材を...」と言いたかったらしく、そりゃ部下が居れば言いにくいよナ。誤解を招かぬよう付け加えるとすれば、現職がどうのこうのという話ではなく純粋に若くてやる気のある人材をその分野で育ててほしいということらしい。

やっぱり子分を連れているのはカッコいい(かもしれぬ)が、残念ながらその人件費は市民の皆様からの税金であってコスト意識が甘い。部長たるもの過去に課長職を経験してきたのだからその程度のことは承知をしているはず。議員と1対1で対峙できる位でなければ部下にもしめしがつかぬではないか。

が、一方で、役所は階級社会だから上であればあるほど物事の解決が早い、というかムリが通りやすい(えっ?)。そこにつけ込む議員センセイ。「部長、実は話があるんだけど...」-「担当の課長を行かせますので...」-「オレ様相手に課長かよ(怒)」。まさかそんなセンセイ居ないと思うけど...(笑)。

(平成25年5月4日/1377回)

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2013年5月 3日 (金)

メーデー

私が記すとなればそういう記事にならざるを得ないのだが、土地柄か、メーデーに限らずに川崎市役所の前ではシュプレヒコールを上げている姿を頻繁に目にすることが出来る。がなり立てるだけに音が割れてその言い分はよく聞こえないが、とにかく音量が大きく7階にある私どもの部屋まで聞こえてくるのだから業務妨害以外の何物でもないし、かえって悪印象に繋がっている。

当日はシュプレヒコールとともに市の中心街を行進されていたが、「雇用を守れ~」、「大企業は内部留保を出せ~」、「憲法9条を守れ~」、えっ9条?。大音量のスピーカーで商店街を練り歩く姿に道行く人は視線を送るが、その視線が全てを物語っている。単に手を出すだけであればタカリと同じ。そこには聴衆というか市井の人の心に響く訴えは無かった。

今日まで残念ながらそちらとの縁は薄く、幼少時のニュース「交渉が成立し、明日のストは回避されました」との印象が強いが、自分たちの賃上げ交渉が上手くいかなければストライキ。それが経営陣への脅しになったのだろうが、迷惑を被るのは市井の人であって、自分たちの言い分を通す為に罪の無い他人様に犠牲を強いる行動は決して共感できるものではない。

雇う経営者と雇われる労働者が1対1では不利。「労働者の為に」団結して対峙しようじゃないかとの理念は分からなくもないが、実際の活動を続けるとなるとおカネがかかる。組合員から活動費を徴収して事にあたろうじゃないかと。でも、それが過ぎれば労働者の為というよりも組織の存続や正当化が目的になっていやしないか。

もはや、そんな時代ではない。そんな時代ではないというのはシュプレヒコールを上げながら街宣行進をする位ならば、労働者の賃上げの為にもっと他にすべきことがあるんじゃないかと思うのだが...。聖職たるべき教師などが結成した教「職員」組合なども生徒よりも「御身」の為の団体になってやいないか。まぁ自戒を込めて申し上げれば、おらが政党の有力な支持母体となるJAや医師会も状況は同じ。

そもそもにJAは戦後の貧しい中に農機具の共同利用等、農家の救済を目的として設立されたはずであるし、医師会とて医療・保健・福祉を推進する為の医療政策の確立という崇高な理念の下に活動を続けているはず。それが「貯金高が幾らだ」とか「診療報酬を上げろ」とか本来の目的と乖離していそうなこともあったりして...。単なる圧力団体では国民にそっぽを向かれかねないし、どちらを向いて仕事をするかは重要な視点。

おらが政党とて票欲しさに苦言を呈することがなかったことが団体の行動を助長させる結果に繋がった。互いにモノ申せる健全な関係を目指して、これを機に団体の存在意義を見直してみたいもの。

あ~ぁまた票が減ってしまった(泣)。

(平成25年5月3日/1376回)

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2013年5月 2日 (木)

反対ありき

アベノミクスに山口の参院補選の圧勝、北方領土の交渉再開と朗報続きの安倍内閣。順風満帆に見えるが、相手が上手くいけばいくほど妬みも生まれやすいのが世の中というもの。総論賛成の中で異論を唱えると目立つように他人様と違った行動を取る背景には本人の虚栄心が見え隠れすることもしばしば。

そんな「妬み」や「虚栄心」が国益を損なうケースもありそうで憂慮しているのだが、「みんなでやろうじゃないか」とのわが会派の提案に対して、一部会派の賛同を得られなかったことは誠に残念。児童虐待防止条例の時もこの会派が難色を示して、最終的には対案さえも示さずに「反対」の態度表明となった。

5月といえば総会のシーズン。おらが町会の総会を無事に終えた。「終えた」といっても私自身は役員ではなく、毎年、総会の書記の役を仰せつかることからなるべく円満に終えることを願っている。今回は2年に1度の役員改選が予定されていただけに選考委員会は四苦八苦。

時折、「議員ってのは大変な仕事だよなぁ」と同情らしきものを寄せていただくのだが、私どもは対価としての報酬をいただいている。尚且つ、区内には複数のセンセイがいて所属政党も違えばキャラも違う。相談する相手は有権者が選べるから嫌なヤツなら別なセンセイに相談すればいいし、こちらとて「厄介な話は御免被る」と拒めばいい話。

が、町会はそうはいかない。たとえ嫌であっても相談相手が決っているのである。世帯数が多いだけに業務量は多く、ましてや無報酬。その支柱は「ひたすらに地域の為に」との奉仕の精神に負う面が大きい。消防、防災、福祉と本来であれば行政が果たすべき重要な役割を担っていただいているものの、その町内会・自治会の組織率は年々低下して、現在は7割程度とされている。

今回の発議は加入促進のみならず既存の自治会が抱える課題やコミュニティのあり方を議論する絶好の機会となるだけに、まずはその実態を常任委員会に報告してもらおうじゃないかと打診しているのだが、同会派が審議を頑なに拒む。「私どもは私どもで他都市の状況を視察して参りますので...」。他都市の前にまずはわが市の状況ではないのか(怒)。

条例化を拒む理由は「町内会加入はあくまでも任意であって、条例等で拘束をされるべきものではない」というものだが、他都市の例を見るまでもなく、条例の制定とて加入こそ促すものの、加入するしないは本人に委ねられるのだから任意であることには変わりは無いし、条例でそこまで拘束できるものではない。それすらもこれからの議論になるはずなのだが、議論さえしないというのはまさに百害あって一利なし。

「反対ありき」は弱者の理論。全会派での合意を目指そうという善意が通じなければ多数決しかないのではないかと。

(平成25年5月2日/1375回)

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2013年5月 1日 (水)

お薦めの店

よみうりランド遊園地のすぐそばに中国料理店があって、これがたいそうな人気店となっている。小ぎれいで開放的な空間と窓からはよみうりランドが一望できる店内は雰囲気もいいし、料理は旨くて手頃な価格。ランチの時間帯は地元のマダムと幼稚園のママ友の会合場所になっている(らしい)。

遊園地には近いものの、最寄の駅からはちと遠いのが難点だが、久々に家族と食事をすることになった。向こうの母の提案で一番高いコース料理(5千円)をいただいたのだが、店員のサービスもいいし、やはり料理はどれも旨かった(ちなみにお気に入りはデザートの杏仁豆腐)。

さて、以前、この店で地元の重鎮に食事を御馳走になったことがあった。既に天寿を全うされたその方は長年に亘り地元の町会長を務められ、土地区画整理にも御活躍された方なのだが、当時、泡沫と呼ばれた私の初当選をわが事のように喜んでいただいた。

ある日、呼ばれて自宅を訪ねたのだが、地元の相談事を依頼された。近所には有名なよみうりゴルフ倶楽部があって、その周囲の道路は外周道路と呼ばれているのだが、信号機がないことから抜け道に利用されている。交通量も多い上に結構な速度で行き来がされているのだが、歩道が無かった。というよりも歩道らしき白線はあるのだが、狭い上に反対側には深い側溝があって蓋がかかっていない。

全長は3km。以前から地元の町会を通じて側溝の蓋かけを要望しているのだが、一向に埒が明かないという。右も左も分からぬひよっこが光るバッチを頼りに土木事務所を訪ねたのだが、当時は課長が相手をしてくれて、二つ返事で了承してくれた(バッチの威力ってスゴいんだなぁ)。但し、予算の都合上、およそ1kmづつの3年計画になることだけは御承知おき下さいとのこと。

ほんとドブ板の陳情だったのだが、3年後には予定通りに完了した。それが当然の責務なのだから仕事は恩着せがましくならぬよう注意は払っているのだが、昔の方は律儀であって、「何か御礼がしたいのだが...」-「普段から十分に御世話になっているのでお気遣い無用ですよ」-「それじゃあ私の気がすまんよ」。

ということで昼めしを御馳走になることになった。その時に連れて行ってもらったのがこのお店。店の名前は「天安」。でも、当時は今ほど客が多くなかったんだけどなぁ。懐かしの思い出だが、お薦めの店だけにみなさんもぜひどうぞ。

(平成25年5月1日/1374回)

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