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2013年1月 3日 (木)

不足

郷里の母親から「幻魚(げんぎょ)の干物」が届いた。深海魚のようなグロテスクな姿だが、これがなんとも旨く、酒の肴にぴったりの一品。最近でこそ珍味として名が知れてきたが、昔は母の実家では山ほど獲れたのだという。「そんなもてはやされるような代物かね」と母は言うが、「不足」して初めて分かるありがたみというものがある。歳が幾つになっても他人から教わることは少なくない。

正月を迎え、多少の余裕が出来たことからいろいろと目を通していたら、こうりんじ幼稚園の園だよりが目に付いた。その「ワクワク子育て」は園長先生の執筆による親御さん向けの内容なのだが、これがまた私のブログよりもよっぽどためになる内容なので、自分が独り占めするのはもったいない。ぜひ読者のみなさんにもおすそ分け。ワープロではなく、本人の自筆による文章というのがいい。

新百合ヶ丘駅周辺のイルミネーションもひときわ輝き、クリスマスにソングが流れ、町は華やかです。日本の平和はありがたいと感じます。「先生、クリスマス会するよ」「プレゼントは何々」「何々クラブでもおたのしみ会があるの・・・」と嬉しそうな顔をして話をしてくれる姿を見て「クリスマス会は何回あるの?」と思ってしまいます。

世界に目を向けるとこの豊かさを享受しているのは米国、欧州、日本・・・とひと握りの子供たちだけではないでしょうか。時に日本の子どもは少子化のこともあり、おじいちゃん、おばあちゃん、両親とひとりの子供が「6ツ」のポケットを持っていると言われています。望めば何でも手に入るようになり、子供たちの周りには物が溢れ大切にすることを忘れ、我慢することも着実に薄くなってきています。

「子どもを不幸にする確実な方法は、いつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ」と以前読んだ本に書いてあったことを思い出しました。なるほど・・・私もポケットから色々と物を出しその場の笑顔が見たくて与えてごまかしてしまうことがちょくちょくあります。この豊かな時代、子どもたちが育つ環境に必要なことは「不足」「がまん」の状態をいかに作り出すかだと思います。

「不足」は子ども達に「がまん」「想像力」「目に見えない物への工夫」など心の葛藤を通しながら学びをしていきます。この経験はこれからの人生のハードルをひとつひとつ乗り越えられる力をつけていることなのです。楽しければいい、笑顔が見られればいいだけでは生きる力の根っこの部分は育ちません。

年末・年始、おじいちゃん、おばあちゃん含めて心豊かなプレゼント、お年玉、そして「不足」を生み出すことについて考えてみてはいかがでしょうか。どうぞ、みなさんお揃いでよいお年をお迎え下さい。園長

(平成25年1月3日/1257回)

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