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2013年1月21日 (月)

芝浜

久々にたけしの本、「下世話の作法」(ビートたけし著)を手にしている。その文中に「本なんか読んでいたらとアカ(共産党員)になっちゃうよ」というセリフが登場する。実際はおふくろの談ということなんだけれども相手方とて何か貶されているようで、まんざらでもないような錯覚に陥るのだが、それが彼なりの気配りってもんだったりして。

幼少時に「そんなテレビを見てばかりいるとバカになっちゃうぞ」と言われた記憶が残っているのだが、あれだけ芸能人が出ずっぱりで下品な話題を振りまいていれば国民のレベルが諸外国に疑われてしまう(中にはいい番組もあるけれど...)。

そんなテレビのおかげでお笑い芸人がスターになったが、昔は「ばかだな。芸人になんかなっちまいやがって」というふうに「なんか」扱い、世間より一段下に見られていた。才能がなければ学問もダメ、スポーツもダメ、カネでもかければ何とかなるかもしれないけど、カネがかからないで済むお笑い芸人にでもなるかと。

「芸能界は成り上がりたいやつばっかりで、野心といえば聞こえはいいけど欲丸出しの世界であって、役をもらう為に体を張る女優は下品」ともあった。かつては、いかに貧乏といえども「品」や「粋」は持ち合わせていて、「矜持」や「人情」というものがあった。最近はそんなことも薄れつつあるのは寂しい話。

さて、そんな本の中に「芝浜」の話が登場する。夫婦の愛情を描いた「芝浜」は古典落語の中でも屈指の人情噺として知られるが、私が初めて聞いた落語もこの「芝浜」。どこぞの席か忘れたが、何とも贅沢な演目を選んだ(というか選んでもらった)もんである。当時はオチも知らなかったが、オチが分っていてもいい話。本の引用で恐縮だが、

・・・飲んだくれで働かない魚屋の亭主が、ある朝、女房に叩き起こされて仕事に出る。魚河岸が開く前の時間、浜で顔を洗っていたら革の財布を拾った。中に四二両も入っている。こりゃあ一生遊んで暮らせると、家に帰って仲間と大酒飲んでドンチャン騒ぎ、そのまま寝ちゃう。

それで次の朝、女房が「昨夜の酒代どうすんの」って聞くから「拾った四二両があるだろう」っていうと、女房は「そんなの知らないよ。夢でも見たんじゃないか」。確かに家じゅうのどこを探しても四二両入りの財布はない。亭主は夢だったのかとガックリしちゃうんだけど、それからは心を入れ替えて酒を断ち、せっせと働き、三年後には店を構えるまでになる。

その大晦日の夜、女房が亭主に本当のことを打ち明けるっていう噺。もちろん財布はあって、実際には女房が機転を利かせて亭主に隠していたわけだよね。有名な人情噺で、女房が真相を告げる件は省略するけど、とにかくあんたは三年も酒を断って、一生懸命働いたんだからって女房は亭主に酒を勧める。亭主はそうだな、飲むかと、盃を口に持っていって、でも寸前でやめる。下げは「よそう、また夢になるといけねえ」・・・

たまには寄席などどうか。(平成25年1月21日/1275回)

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