なおログ[Blog]

« 萌え | トップページ | 蜜の味 »

2012年12月26日 (水)

地熱

別府に由布院と日本を代表する温泉を有する大分県には日本最大規模の地熱発電所、八丁原地熱発電所がある。出力11万kW(5.5万kW×2)は全国の地熱発電の18%を占める。

地熱以外にも農業用水路を活用した小水力、豊富な森林資源から生まれるバイオマスをはじめ太陽光や風力などとともに県全体を次世代エネルギーパークとして売り出している。

太陽光や風力が注目を浴びるが、九州電力の地熱発電の歴史は古い。昭和24年には既に調査・研究に着手し、昭和42年の大岳発電所(1.2万kW)の稼動を皮切りに次々と開発が進められてきた。この八丁原地熱発電所も昭和52年に1号機、平成2年に2号機が完成し、30年以上経過した現在でも安定した電力を供給し続けている。

とは言うものの大分県南西部にあるこの発電所への交通の便は著しく悪い。大分空港から由布院行きのバスに乗り1時間、そこからJRに乗り換えて最寄の豊後中村駅まで約15分、そこから更に車で40分。JRはローカル線だけに待ち時間を考慮すれば気が遠くなりそうである。当日はレンタカーで伺ったのだが、それでも空港から1時間半。

国内外から視察も相次いでいるらしく、敷地内には展示館が用意されていて、当日も大学ゼミの生徒たちが見学に訪れていた。「地熱発電の候補地はその特徴から国立公園内や温泉街になりやすい。周囲との軋轢をどう克服したのか」等々、次から次へと矢継ぎ早に質問が飛び交い、関心の高さが伺えた。

本市が誇る扇島メガソーラーでさえ出力1.3万kW、日本最大規模の風力発電、郡山布引ウィンドファームは6.6万kW。その比較優位性は明らかだが、太陽光は曇りや雨の日は著しく効率が悪化するし、風力とて同様。実効率を加味すれば格差はさらに広がる。

一方の石油・石炭火力や天然ガスは世界の紛争や資源枯渇の可能性から価格に一喜一憂せざるを得ないだけに火山大国の日本では更なる有効活用が図れるのではないか。現在、わが国の八丈島では地熱にて電力が賄われているが、島が連なるインドネシアでも地の利を生かして積極的に採用されている。

初期の掘削時の投資リスクが大きいことや国の関連予算が事業仕分けの対象にもなったことから他のエネルギーに比べ、圧倒的に不利な状況にあるが、最近は貯留層を掘り当てる代わりに熱源のみでも発電可能な高温岩体発電なども考案されたり、東京スカイツリーでは地中熱を利用した冷暖房が導入されているように都市部においても普及が進みそうな気配である。

(平成24年12月26日/1249回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

Vol.23(iPad/iPhone対応版)
販売定価:500円(税込)
PDF形式のファイルも
ダウンロード可能
こちらをクリック!

|

« 萌え | トップページ | 蜜の味 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地熱:

« 萌え | トップページ | 蜜の味 »

 
自民党
山崎なおふみは自民党の議員です
自民党ホームページへ
KAWASAKI CITY
山崎なおふみは川崎市の議員です
川崎市議会のページへ