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2012年12月

2012年12月31日 (月)

散髪

歳を重ねると理屈っぽくなるらしく、「確かに理想ではあるけれども現実は云々」などと御託を並べていたらY兄のカミナリが落ちた。といっても稲光程度なのだが、もう3期なんだし、川崎市の為に大きな仕事などどうかということらしいのだが、その重大発表とは...。

それはさておき、毎月1日発刊の電子書籍とメルマガの執筆に追われている。売れ行きは???だが、いつかきっと(ってことは売れてないんじゃないか)...などと淡い期待を抱きつつ、キーボードに向き合っている。

振り返ってみると今年は俳句の吟月先生がご高齢に伴い、爽風先生にバトンタッチとなり、会の名称も「畔の子会」から「青柚会」に変更になった。俳句は季語との取り合わせが大事らしく、過日の百合丘小学校の落成に「新校舎落成の庭冬芽立つ」と詠んだら二重丸が付いていた。講評は記されていないが、「落成」と「冬芽」の取り合わせが良かったか。

さて、大みそかとの取り合わせは何がよかろうと思案していたのだが、やはり身支度然り小ぎれいにして新年を迎えたいもの。大みそかには地元のヘアーサロン「カサハラ」で散髪をしてもらうのが恒例なのだが、さすがに駆け込み需要は多かろうし、店とて客が分散したほうがやりやすかろうと今年は1日前に散髪を終えた。

髭や髪には不思議な効能があるのか意味が込められることが少なくない。さすがに小池百合子氏の断髪式は些か目立ちすぎて好かんのだが、角界にしても断髪には過去への決別や心機一転の意が込められている。まさに、大みそかに相応しい取り合わせだと思うのだが、近年は店舗の元旦営業のように季節感が薄れつつあって、メリハリに乏しい。尚且つ、不景気から散髪の頻度を減らすケースもあるらしく...何とも寂しい限りである。

そうそう、この年の瀬は葬儀も多かった。これだけ寒くなれば体調を崩すのも頷けるが、不幸のあった年は一年が何となく気分が晴れぬもの。既に三回忌を迎えた父の命日は12月なのだが、初七日も含めて年内に終えた。今に思えば「年末で区切りを付けよ」という父の気遣いだったのかもしれぬと振り返ってみたりもして、やはり臨終は年末に限る。

今年は喪中はがきも多かったが、多くの方が天国に逝かれた。最近、読んだ伊集院静氏の「別れる力」には別れが人を強くするとあったが、慎んで故人のご冥福を祈りつつ、明日からは新たな年がスタート。ワクワクの新年を迎えたい。

(平成24年12月31日/1254回)

電子書籍「一日一話」

「一日一話」表紙

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2012年12月30日 (日)

息子よ

会社は仕事納めだが、何故か役所の仕事納めは御用納めというらしい。

わが市議団も新人が役所の大掃除を手伝うことになっていて、その後は気心の知れたメンバーでパァーっと打ち上げとなる。現在の新人は1人しかいないから「先輩もどうですか」と誘いがあった。

市役所はそれでよしとしても地元事務所の神棚の掃除や正月の飾りつけは私の仕事。しかも、「忘年会ならぬ忘年ゴルフなどどうか?」とおらがセンセイの誘いがあって、断れずにご一緒したものだから、そんなツケもあって例年以上に挨拶回りは遅れ気味。今日明日で百軒以上を歩かねばならず...日暮れて道遠しか。

そうそう、昨日訪れたSさん、数年前にご主人様が他界され、ひとり娘との二人暮らし。いつも年末に訪れると歓迎して下さるのだが、この11月にその娘さんが結婚されたのだそうで...尚且つ、相手が婿に来てくれたらしく家の存続に満面の表情を浮かべてくれた(祝)。

さて、その役所の御用納めは28日だが、議会の仕事納めは一足先の閉幕日。当日は「今年もおつかれさん」と宴会が催されるのだが、忘年会シーズンだけにセンセイ方は忙しく、三々五々に散っていく。残れば暇そうに見えなくもないし...当日は運良く昔の社会人時代の仲間から誘いがあって、市議団の打ち上げもほろ酔い気分で抜け出して久々の都内に向かう。

場所はえびす今井屋總本店。遅ればせながら到着すれば仲間は既にそろっていて、歳は私より上のエンジニアばかり。退職後、十年以上も経過した今でも声をかけてくれるとは何ともありがたい。昔話に花が咲き、ドンチャン騒ぎも宴たけなわで「もう、ぼちぼち時間です」と店主の声。

外資系企業で今も生き抜いている連中だけに自信家で夜の遊びはカネに糸目をつけぬことが多い。「さて、2軒目は?」となったのだが、オトコばかりとなればもちろん...そちらのほうに目が向くのは自然であって、ピンク色の看板が目立つ「T」なる店に入店したのだが、期待とは裏腹にかなり年季の入った店内は閑古鳥。

古びたカラオケスナックを還暦を過ぎたママさんが一人切り盛りをされていたのだが、「あっ店を間違えた」とならぬところがさすがわが盟友たち。公立学校の音楽教師を早期退職して始めたという店も既に三十年。歳も歳だし来年で区切りを付ける予定だという。

気遣いで「若いお姉ちゃんでも呼ぼうかね」と携帯電話を取ろうとするママさんを遮って店は貸切状態。店の開店以来、あんなににぎやかな連中は初めてだったかもしれぬ。いい思い出になってくれればいいのだが...。

そうそう、仲間の一人が披露した藤岡藤巻氏の作詞作曲の「息子よ」「娘よ」に抱腹絶倒。歌詞だけでも笑えるからぜひ。

(平成24年12月30日/1253回)

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2012年12月29日 (土)

忘年会

どんなに立派な家庭に生まれてもつまづくのがこれ、そして、どんなに貧しく恵まれない境遇にあっても希望を持てるのもこれ。そう、それが子育てというもの。

溺愛の末にロクな人物に育たなかったとか、とんびが鷹を産むことはないけれども親の躾と本人の生き方次第で立派な人物に成長できることこそが人生の妙味。だって政治の世界にも...ほら。

さて、私のホームページの御意見箱には様々な声が寄せられるが、内容も千差万別であって、送り主も匿名から実名入りまで様々。つい最近も一通のメールが届いた。

当人は私のブログの読者さんなのだそうだが、過去の記事の登場人物はもしや自分の父親ではないかという。その記事には大学時代の恩師が登場していて、メールに記された苗字を見れば一目瞭然。御歳八十、傘寿を迎えるという恩師のご子息からのもの。生徒想いのアツイ先生だったのは間違いないのだが、こんな性格だから恩師に対しても大変失礼な文章だったようで...久々に記事を読み返して顔が青ざめてしまった(笑)。

そのメールには「確かに、現役時代は、学生の進路開拓にもかなりの熱意をもっておりましたし、独特の爆発ぶりはさまざまな逸話を生んだものです。その父親、来年早々80歳になりますが、未だ、元気にやっておりますし、だいぶ丸くなったとはいえ、相変わらず、爆発所を弁えております。

あの、親父が爆発しつつ送り出した可愛い弟子たちの一人が山崎さんであったのであれば、エネルギーの有効発散であったのだな。。。不思議な縁を感じるとともに、当方も頑張らんと!と思うところです。今後も山崎さんのブログを拝見し、陰ながら応援させていただきます。」と。縁とは何とも不思議なものではないか。

偶然にも翌日の夜は大学時代の同級生とのサシの忘年会。彼とは同じ歳の現役入学組なのだが、そちらさんは大学時代の成績が芳しくなかったことから私より2年遅れての卒業。その彼こそが恩師のゼミ出身(ちなみに私は別のゼミ)。今はビジネスの世界で成功を収め、立派に社会貢献をしているブラックカードの社長その人である。

仰げば尊しわが師の恩。既に四十にならんとする二人だが、当時はどうしようもない生徒だったにも関わらず、何とかここまで辿り着いたのだから、恩師に注いでもらった情熱を社会の為、そして未来ある若者の為に返していこうじゃないかと四谷のはずれのラーメン屋で今年を振り返った。

(平成24年12月29日/1252回)

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2012年12月28日 (金)

酒屋泣かせ

おらが後援会長は細山の奥座敷と呼ばれる大邸宅にお住まい。

昨日の話、ある人が玄関に荷物を置いて立ち去られたのだそうで、不審者かと思いきや後姿がその人物に似ていたという。玄関前に置かれた玉手箱、開けてみれば紅白ワインが入っていて、そのラベルには「エイジシュート達成記念」の文字。それって...そう、おらがセンセイ。

バッチを外してはや十年。村の御意見番も師走となれば村を回られるのだそうで...。おいらも負けじと精力的に回っているのだが、そんな私の行動がセンセイの耳に入ったらしく、「柿生のAさんがアンタの訪問を喜んでおられたぞ」と。

挨拶回りは年始か年末か。年始であればどこも正月の宴会に「まぁ上がっていけ」と。図々しいもんだからついつい調子に乗って1日1軒になりかねず、そうなると結局やらずじまいの可能性が濃厚。

正月年始は神社参りなどというけれども何でもかんでも神様にお願いしたのでは願い事が溢れてしまう。願掛けよりも御礼参りのほうがご利益はありそうではないか。ということで年始回りよりも年末の御礼回りが慣例になっていて、年に1回の御宅もあるから近況を伺いつつ、手短に挨拶を済ませて、次に向かうのだが、ついつい長居をしてしまうのがこの店。

地元、百合ヶ丘駅前にある串焼き「串坊主」には「親父の隠し酒」なるメニューがあって旨い銘柄がそろっている(ネーミングがいい)。年末の挨拶回りなどと称して、私も隠し酒を探しに酒店を巡るのだが、飯草酒店では店主自らが相手をしてくれる。

毎年、日本全国の蔵元を回り、旨い酒を仕入れているので、その年年の話を聞きながら店主お薦めの1本をいただくのだが、今年の1本はこれ。静岡酒「おんな泣かせ」。

静岡酒で思いつくのは「開運」だが、この「おんな泣かせ」にしても静岡の酒は命名がいいではないか。あまりの美味さにおんなだけでなく、男も泣かせるおんな泣かせと評されるというが、なかなか仕入れることが出来ないことから「酒屋泣かせ」とも...。

ちなみに値段は手頃。春に搾った純米大吟醸を秋まで熟成させるだけに満を持しての登場。正月が待ち遠しい。

(平成24年12月28日/1251回)

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2012年12月27日 (木)

蜜の味

冬の女王、広瀬香美さんの「ゲレンデの神様」が流れたスキー時代からスノボーブーム、が、ここ十年位は客足が伸び悩んでいるそうで。が、この冬はスキーが流行しそうな兆し。

全盛期の3分の1に減少した利用客を取り戻せと誘致に燃えるスキー場の様子がテレビでも特集されていたが、ゲレンデの合コン、ゲレコンなんてのもあるらしく、不思議なものでゲレンデってのは男はカッコよく、女はキレイに見えるから...。そんなネタを抜きにしても白銀の世界は魅力満載、大自然相手のスポーツだけに気分爽快。

昔の仲間がひと足先にスキーを愉しんでいる姿をフェイスブックに拝見して、「この冬こそは...」と意気込んでいるおめでたいヤツなのだが、広告の世界では消費者に気づかれずに行う市場操作や宣伝活動をステルス戦闘機にちなんでステルス・マーケティング(ステマ)と呼ぶらしいのだが、有名人がブログに記すだけで大きな効果が期待できるのだという。

私なんぞも友人の写真に動かされる位だから有名人であればその影響力は推して知るべし。企業にとっても露骨なCMを打つよりも安上がりなだけに小遣い程度を握らせて自社製品を宣伝してもらえば万々歳。本来であれば好きでもない商品をカネの為に良く見せるというのは相手をだますようでどうも好かんのだが、話題のペニーオークション(ペニオク)におけるニセ落札のブログもその一つ。

競売のほとんどが架空で実際にはどの客も商品を落札できずに手数料だけ取られる仕組みになっているというから、その片棒を担ぐとは言語道断。一般の商品の広告塔以上にタチが悪い。所詮は目先のカネ、数十万円程度なら全うな仕事で稼ぐべし(えっ億単位でも同じだって?)。

他人様を泣かせるような商売はイカン。ましてや私どもと同じ人気商売なのだから「信用」こそ大事。収入が少なくなれば本来は生活を身の丈にあったものにすべきだが、一度覚えた蜜の味は忘れられない。カネが回らなくなるとついそういうものに手を出しがちで、それが人生を狂わせる元凶になりうる。

そう、つい最近の話。学歴に弱いもんだから「ハーバード大に1日留学」の見出しのついた月刊誌クーリエ・ジャポンを購入してしまったのだが、ニコラス・クリスタキス氏の社会学講座では、ある人の幸せはその人がつながっている人、たとえば彼らの友達の幸せ、友達の友達の幸せと関連していて、「類は友を呼ぶ」の格言が如く、幸せな人は幸せな人とくっつきやすく、そして、不幸せな人は不幸せな人とくっつきやすいと分析。

で、単なる人の集まりをより機能的な社会に変えるのは人と人との関係が重要なのだという。みなさんの周囲はどうか。

(平成24年12月27日/1250回)

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2012年12月26日 (水)

地熱

別府に由布院と日本を代表する温泉を有する大分県には日本最大規模の地熱発電所、八丁原地熱発電所がある。出力11万kW(5.5万kW×2)は全国の地熱発電の18%を占める。

地熱以外にも農業用水路を活用した小水力、豊富な森林資源から生まれるバイオマスをはじめ太陽光や風力などとともに県全体を次世代エネルギーパークとして売り出している。

太陽光や風力が注目を浴びるが、九州電力の地熱発電の歴史は古い。昭和24年には既に調査・研究に着手し、昭和42年の大岳発電所(1.2万kW)の稼動を皮切りに次々と開発が進められてきた。この八丁原地熱発電所も昭和52年に1号機、平成2年に2号機が完成し、30年以上経過した現在でも安定した電力を供給し続けている。

とは言うものの大分県南西部にあるこの発電所への交通の便は著しく悪い。大分空港から由布院行きのバスに乗り1時間、そこからJRに乗り換えて最寄の豊後中村駅まで約15分、そこから更に車で40分。JRはローカル線だけに待ち時間を考慮すれば気が遠くなりそうである。当日はレンタカーで伺ったのだが、それでも空港から1時間半。

国内外から視察も相次いでいるらしく、敷地内には展示館が用意されていて、当日も大学ゼミの生徒たちが見学に訪れていた。「地熱発電の候補地はその特徴から国立公園内や温泉街になりやすい。周囲との軋轢をどう克服したのか」等々、次から次へと矢継ぎ早に質問が飛び交い、関心の高さが伺えた。

本市が誇る扇島メガソーラーでさえ出力1.3万kW、日本最大規模の風力発電、郡山布引ウィンドファームは6.6万kW。その比較優位性は明らかだが、太陽光は曇りや雨の日は著しく効率が悪化するし、風力とて同様。実効率を加味すれば格差はさらに広がる。

一方の石油・石炭火力や天然ガスは世界の紛争や資源枯渇の可能性から価格に一喜一憂せざるを得ないだけに火山大国の日本では更なる有効活用が図れるのではないか。現在、わが国の八丈島では地熱にて電力が賄われているが、島が連なるインドネシアでも地の利を生かして積極的に採用されている。

初期の掘削時の投資リスクが大きいことや国の関連予算が事業仕分けの対象にもなったことから他のエネルギーに比べ、圧倒的に不利な状況にあるが、最近は貯留層を掘り当てる代わりに熱源のみでも発電可能な高温岩体発電なども考案されたり、東京スカイツリーでは地中熱を利用した冷暖房が導入されているように都市部においても普及が進みそうな気配である。

(平成24年12月26日/1249回)

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2012年12月25日 (火)

萌え

昨日のアキバ文化に続き...「萌え」なる言葉が一部の若者にウケているらしく今日もそんな話題。

後輩の誘いに同伴をしただけなのだが、北九州市に宿泊となった。そちらの抗争がエスカレートする九州。つい最近も手榴弾の爆発騒ぎがあったばかり。県外からも数百人規模で応援に入る。「現在はどこどこ県警が応援に来ていて、幹部はAホテル、それ以外はBホテル」とタクシーの運転手は詳しい。ちなみに我々の宿泊先はBホテル(笑)。「ここは昔からの港町だからねぇ。でも、応援っていっても宿泊代や出張代は税金だから...」とチクリ。

役所の施策も大事だが、まちの事情は聞いておいて損はない。某議員に言わせると本市と同じ臭いがするのだそうで。官営八幡製鉄所で有名なこの市には確かに港はあるし、コンビナート群、環境技術から水ビジネスと市の紹介パンフを見れば本市と見間違いそうなくらい似ている。

デパートもSOGOや伊勢丹も進出したらしいのだが、根付かずに現在は地元の井筒屋のみ。理由を聞けば福岡まで電車で50分、が、最近は新幹線の日帰り往復切符が3千円で販売されているらしく15分で到着。若者も土日になればそっちに行っちゃうらしく、そのへんの事情も本市と瓜二つではないか。

来年は市制50周年を迎える北九州市は5市の対等合併により誕生した。合併時の混乱を避ける為に市議選を2年ずらし、その猶予期間は市内に180人もの議員が居たのだそうだ。来年1月は12回目の市議選が行われるだけに周囲はピリピリムード。

翌日は朝から議会改革について先方の議会事務局を挟んでの意見交換。議会基本条例の制定や議会局への組織再編等から本市への評価が高そうだが、それはあくまでも理念や格付けの話。中身についてはこちらをはじめ全国で様々な取り組みがなされていて大いに参考になる。決算審査時における分科会の導入や陳情・請願の扱い、報告会の開催等が俎上に上がった。

先方には師走のさなかに都合を付けてもらっているのだから相手にとっても実のある機会でなければならないし、尚且つ、「川崎市&自民党」の看板を背負っている訳だから「ダメだな」って思われないよう注意を払っていたのだが、そんな心配もどこへやら。同じ市だと力関係がはっきりするが、他都市であれば双方の気遣いも減る。ざっくばらんな質疑応答が行われて、私は第三者的に聞いていただけなのだが、双方に有意義な機会になったはず。

そうそう、本市の工場夜景ツアーが人気だが、この北九州市も工場夜景で有名。日本四大工場夜景エリアがあるそうで、本市と北九州市以外に室蘭市と四日市市が含まれる。http://www.kcta.or.jp/yakei/

夜の繁華街で「山陽新幹線の車窓から見える工場夜景が幻想的」と聞いたのだが、山口県周南市も良さそうで...。

(平成24年12月25日/1248回)

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2012年12月24日 (月)

アキバ

麻生太郎元総理が戻ってくる。麻生シフトか霞ヶ関内にゴルフ13の話題が目立つと風の噂に聞いた。この御仁の皮肉の利いたシニカルな演説のファンの一人なのだが、安倍晋三総裁とともに衆院選最後の街頭に選んだのは秋葉原、そう「アキバ」。

無念にも地元の候補者の応援で聞く機会を逸してしまったが、アキバ対決も約1万人の安倍氏圧勝との見出し。十年前なら考えられなかった地殻変動。昔からの定番、新宿、新橋、有楽町はサラリーマンのまちだけに、アキバの心を掴んだ麻生太郎氏の資質は群を抜いていそうである。

政治もアキバを無視できなくなった。いい歳してAKB(それしか知らないのだが、)だなんだかんだ言うのも恥ずかしいのだが、福岡市には「カワイイ区」なるバーチャル特別区があって区長は篠田麻里子さんなのだという。市役所のロビーにはしっかりと窓口があって、ミーハーなもんだからつい住民登録をしてしまった。

住民サービスから土曜窓口も開設されていて、気を遣わせても申し訳ないからバッチを外して聞いたのだが、窓口の職員は総じて親切丁寧。人口は本市とほぼ同じ。職員は9千人程度(本市は1万3千人)だから本市とてやればできるはず。

芸能プロダクションに幾ら払ったのかと野暮な問いかけもしてみたいのだが、あくまでも窓口の担当だから相手にも酷である。バーチャル区は若者的な発想だが、それを取り入れる度量が福岡市の魅力。住民票発行に300円が必要だが、既に(私を含む)4万人以上が登録を済ませ、今後は市の役立ち情報等のメール配信がなされるのだという。

つい、筆が進んでしまったが、本来の目的は福岡市の「オープントップバス」と「福岡市立こども病院・感染症センター」。オープントップバスは観光名所の巡回バスなのだが、特徴はオープンカーであること。そう、ジャイアンツの優勝パレードに使われるあの車をイメージしていただければ結構。えっジャイアンツだけじゃないだろって?

雨の日はさすがに辛そうだが、車上は本当に気分がいい。車両価格は1億円。西鉄との共同事業だが、大人1千5百円、小人は半額で、現在はイルミネーションの夜景コースが人気だというが、今年からのスタートだけに採算性の検証はこれから。福岡市の目玉の一つで宣伝にかなり力を入れている。

また、現在、小児科の医師確保は自治体の悩みの種だが、福岡市は昭和50年代から独自施策として小児医療と感染症を併せ持つ高度専門的な診療が推進されてきた。「こども病院・感染症センター」はその一つの成果だが、平成26年を目処に新病院として移転完成を目指すのだそうで...。

いつも肝心な内容の薄いブログで失礼。

(平成24年12月24日/1247回)

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2012年12月23日 (日)

秘策

三国志と並ぶ私の愛読書「影響力の武器」の著者ロバート・チャルディーニ氏が一章を割いて解説しているのが、この「権威」。

つい最近に訪問した御宅にもご子息と著名人の同席写真が置かれていたが、相手によっては実寸大よりも自分を大きく見せる効果が見込めるもの。今回はそんな権威の話。

バッチをチラつかせるのも然りだが、「議会で追及するぞ」というのが行政側への脅し文句になっている。が、それ以上に効果が期待できるのが...「市長とのアポ」。

議員は行政の監督責任を有するものの、執行責任者は行政のトップである市長。だからセンセイ方がギャーギャー言おうとも「知らぬ」と言えば「ハイ、以上」の何とも寂しい身分である。でも、責任なく?物事が言えるのだからそれがかえって好き勝手なことを言える原動力になっていて、見方を変えればなかなかいい御身分ではないか。

行政側に回った途端に今までの10分の1も言えない...と、かくもいいかげんな職業であるが、些か補っておくとすれば、前鳥取県知事の片山善博知事によれば、地方議会は政治家を鍛錬するのに最適の場所であって、議論をして、その中で競り合って、筋の通る議論が取り入れられていく。互いに妥協できる点を模索していく。哲学者のショーペン・ハウアーが言うところの「アウフヘーベン(昇華)」であって、それが政治の醍醐味だと。そんな話を思い出した。

人事を含めてそれだけの権限を有しているのだから市長の顔色を伺うのはあたりまえ。しかも、なかなか会えるものではない。それこそバッチの紹介であれば会ってくれるのだろうが、儀礼的なもの以外は体よくあしらわれるのがオチ。だから独自のルートで行けば...と挑戦した人物が居た。

会ったという事実こそ大事。何か告げ口でもされたらたまんない、自分の怠慢がバレたら困るからそれを逆手にとって事を進めればいいんですよと知恵を授けた。

現場との話に埒が明かないからそうせざるを得なかっただけの話なのだが、いつも「会議中」の職員から携帯電話に着信があったという。「事情は理解したから後は現場とよく相談して話を進めるように」と。ただそれだけなのだが、懸案事項が動きそうだと連絡があった。

(平成24年12月23日/1246回)

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2012年12月22日 (土)

最終日

平成24年も最後の本会議。1人30分の持ち時間で15人。午前10時にスタートすれば、昼食と午後の休憩を挟んで午後7時の終了予定となる。昨日の時間外手当だが、案外、議会対応だったりして...。

「そういうのを”おざなり”って言うんですよ」。議会の同意を求める人事案件については、「氏名」「住所」「略歴」位しか記されていない。

中でも、本市の将来を大きく左右する教育委員などは本市の教育の中枢を担う訳であるから、それだけで判断せいというはムリな話ではないか、「何故そうなっているのか」-「(あくまでも)形式的に整えて...」。その答弁はさすがにマズい。内容の改善を求めた質問に対し、今後は具体的な方策を検討していきたいとの答弁がなされた。以上は松原成文氏(中原区)の質問。

さて、マスコミ出身の県知事はPR上手。東日本大震災後の統一地方選で太陽光発電の推進を呼びかけて当選。街頭演説ではソーラーパネルを持ち歩き、「太陽光で脱原発」を訴えていた姿が印象深い。その選挙公約「4年間で2百万戸の太陽光パネル設置」の公約をあっさりと「「忘れてほしい」などと述べて、事実上撤回したのだという。

修正後の目標は大きくダウンし、「4年間で約55万戸分(既設を含めても59万戸分)」。知事就任後8月までの5ヶ月間に約8千2百万戸分、累計で約4万8千戸というが、それとて道遠しである。

翌日には県への予算要望が予定されていて、どのような協議を予定されているのかとの質問に、(県には)説明責任と単なる負担の転嫁にならぬよう釘を刺すとの言質を引き出した。また、生活保護費についてはその実態を明らかにした上で、稼動世代の就労支援の取り組み等について質疑が行われた。以上、吉沢章子氏(多摩区)の質問。

次は川崎区のベテラン嶋崎嘉夫氏。市営住宅の共用部分における事故対応については保険の対象外だという。現在の管理代行者は市の出資法人となる「住宅供給公社」。その独占的契約形態と保険契約の見直しについてやり取りがなされた。また、教育委員会や監査委員会においては会議録が摘録の状態だけに全録にすべきではないかと改善を求めた。

また、多摩区の廣田健一氏は地元の登戸土地区画整理関連と歩道の整備、スポーツ施設のあり方等について質疑を行った。

以上、川崎市議会第4回定例会における一般質問のわが会派の質問者の概要。

(平成24年12月22日/1245回)

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2012年12月21日 (金)

残業

今日明日のブログは一般質問の内容から。

市の天下りと給与関連は追及しないほうがいい、と過去に釘を刺されたことがあって、一応、こちらも配慮はしているつもりなのだが、そこまで言うってことはまさに聖域な訳で...。そこは見逃すから仕事はしっかりやってくれという親心も子知らず。職務怠慢の事例も少なくないが、それは市民のみなさんが一番ご承知のはず。

つい最近も他都市における公務員の法外な時間外手当がマスコミに取り上げられたが、本市はどうなのか。そんな時間外手当を追及したのは尾作均氏(麻生区)と原典之氏(中原区)。

管理職は別途手当が支給されるから、その対象者は課長補佐までの7,200人。時間外手当を含む平均支給額は650万円。些かの皮肉を込めて言えば「最も仕事をした人」になるのかもしれない。昨年度実績は1,579時間の危機管理室の職員だそうである。私の聞き違いがなければ1,300時間以上の時間外手当支給者は約100人。

翌日の朝刊に記事が踊らないのは市の無言の圧力が働いているんじゃないかとも疑ってみたくもなる。一概に残業がイカンというものでもないが、さすがに1,300時間は業務自体にムリがあるか、効率化が図れない管理職の怠慢。質疑のやり取りの途中には管理職のあるべき論が語られていたが、理想を問う質問は行政にとっては相手の質問時間を封じ込める絶好の機会となる。

そんな質問以外に尾作均氏は大型商業施設の出店に伴う周辺道路の混雑緩和策。原典之氏は川崎国際多摩川マラソンの課題から本市におけるフルマラソンの実現を迫った。

ミューザ川崎シンフォニーホールのリニューアルに向けて、ロイヤル・コンセルトヘボウ交響楽団の首席指揮者マリス・ヤンソンス氏からメッセージが届いたという。オープニング・セレモニーの具体的な内容を明らかにするとともに天井崩落後の減少に悩む「友の会」の状況などを伺ったのは青木功雄氏(高津区)。

本人も音楽愛好家なのは分かるけど、文章の言い回しや内容の濃さはどう見ても当人のものではない。そう、原稿の執筆はK先生か。他2問。映像のまちづくりに向けて、市内企業と映像に携わる人材の育成とマッチング機会の提供など。また、本市は10年単位で進める新総合計画については市長の任期満了に伴い空白が生じないよう市の対応を求めた。

小児救急医療・周産期救急医療を含む総合的な救急医療体制の充実と在宅医療の課題についてはわが会派の代表質問でも取り上げたが、重症の救急患者への対応を取り上げたのは橋本勝氏(多摩区)。他会派ながら三宅隆介氏(多摩区)も在宅医療の推進に焦点を絞り、実態調査を実施した上で、訪問看護ステーションとの連携や推進協議会の立ち上げるという行政の言質を取った。

(平成24年12月21日/1244回)

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2012年12月20日 (木)

雪国

人生の明暗を分ける開票日。最近は出口調査でおよその察しがつくだけに、「当選」濃厚となれば事務所も活気づく。選挙速報を見ながら「当確」が出て万歳三唱となるのだが、私が顔を出したところで当落が変わるものでもないし、選挙中に役目を果たしたのだから十分だろう...と休みをいただいた。

が、人は疑り深いもの。「アイツ、相手陣営で万歳三唱してなかったか?」だって(笑)。

当選の翌日は朝の用事だけ済ませて午前10時前には登庁したのだが、既に田中和徳センセイの名刺が机上に置かれているではないか。公職選挙法では「御礼」が禁止されているから「当選ご挨拶」の印が押されている。元秘書の市議が既に登庁されていたから彼の仕業だナと勘繰ってしまったのだが、本人が直々にお見えになられたそうで...失礼。

他にも地元の熱心な支援者が居るにも関わらず、真っ先に市議のセンセイ方を訪問とはなかなか気が利くというか鋭い判断。さすがに代議士6期目となると、そんなことは百も承知。「いやいやウチなんかは後でよかったのに...」と、そういう方々こそいち早く挨拶を済ませておかねばならない。「あれだけやったのに挨拶にも来やしない」と身内が一番怖いもの(汗)。

さて、同じ田中でもこちらは落選の憂き目を見た新潟5区。私の祖父母の生まれはその角さんと同じ刈羽郡二田村(今の柏崎市)、大正12年生まれの祖母は二田尋常小学校の同窓であって昔話は随分と聞かされた。

角さんは越後のヒーロー。何といっても何もなかった日本海側に新幹線を通して光を当てた功績は地元の圧倒的な支持に繋がり、「越山会」という盤石の田中王国を作り上げた。その無敵といわれた王国が崩れた原因は何か。その中にこそ人生の教訓が含まれていそうではないか。

鈴木牧之氏の「北越雪譜」に詳しいが、雪国の苦労は想像を絶するものがある。角さんはその雪国に生まれ、雪国の苦労を肌で感じつつ、郷里の為に大仕事を成し遂げた。が、娘の生まれは東京都文京区。都会育ちの彼女には父の郷里はどのように映っていたのか。

その磐石の地盤に挑むは中越沖地震で甚大な被害を被った旧山古志村の村長、長島忠美氏。ひたすら村の為に東奔西走された姿は村びとの目に焼きついている。えらぶらずに物腰穏やかな人柄はまさに対極。あれが落下傘のイケメンであれば結果は逆。

これまでの票は角さんへの義理立て。思い込みとは怖いもの。自らの実力と勘違いしたフシはないか。目白のお嬢さんに雪国の人は厳しかった。

(平成24年12月20日/1243回)

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2012年12月19日 (水)

殿様商売

X’masが近づいてきた。ふとした縁でエリザベス・サンダース・ホームの後援会だよりを送付いただいている。ここは三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎の孫娘、澤田美喜さんにより創設された孤児院。天文の話題から始まる施設長の心温まる文章や今年一年間の行事が掲載された紙面を興味深く拝読した。

さて、クレームの大半はその内容云々というよりも些細な対応から生ずるもの。本人のそっけない態度が騒ぎを大きくしてしまうのである。「挨拶ひとつしやしない。乗せてやってんだ位の態度だぞ」。とにかく不親切であって、最低限の接客がなっていないと忘年会の席で不満が爆発した。

バス利用のない私には知る由もないのだが、他のバス会社と比較してこちらのサービスレベルは最悪だそうで、当該路線はドル箱だから市バスを参入させよとボルテージは上がる。何とも光栄な申し出のような気がしないでもないのだが、市バス路線に民間バス会社が参入することは歓迎されても、民間バス会社の路線に市バスが入れば民業圧迫だとお叱りを受ける。

一般的に補助金をジャブジャブ投入される相手では到底かなわないとやり玉に挙げられる公の事業だが、イコールフッティング、すなわち同じ土俵で競争するということが重要なのはいわずもがな、ましてや今回は独占的なドル箱路線なだけに競争の結果、利用客にメリットが生まれるのであれば、それもありかなと。

東電や公務員然り、独占企業というのは腐敗しやすいもの。守られた立場だからこそ向上心を持ち続けられなければならないのである。「挨拶や応対なんてのはカネがかかる訳でもないのにナ」と隣の社長がつぶやいた。本市も他山の石とすべし。

さて、本市の上下水道事業とて競争無き殿様商売。13.6億円の行革効果還元の話は以前の記事(http://ow.ly/g96Ez)の通りであって、わが会派の代表質問で追及しているのだが、一般会計からの繰入金については水道事業会計7億円、工業用水道会計2億円に対して、下水道事業会計は桁違いの167億円が投じられている。

その大半は雨水公費・汚水私費の原則に基づく雨水処理費の他、基準外の繰入金は公衆浴場への軽減措置や身体障害者等への減免措置に要する経費などであって、赤字補填的な繰入金はないと答弁がなされている。

確かに項目だけ見ればそのように見えなくもないが、その項目に対して投じられる金額の妥当性については検証が必要であろう。水道事業とて更なる行革の余地はないのか。そんな質問を想定していたのだが、質問者定員オーバーにつき、次回になりそうである。

(平成24年12月19日/1242回)

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2012年12月18日 (火)

群雄割拠

「彼とは昔からの付き合いなんです」との応援演説。「ウソだ!」と分かっていてもあれだけ真顔で訴えられると真実味が増して、信じちゃうもの。政治家たるもの、その位、図太くならねばダメかもしれぬ。

言うほうが言うほうなら聞くほうも聞くほうで、間違ったことを言っても「センセイごもっともです」と頷くだけ。反論してくれる役人が居なくなった。それがバッチを外すきっかけだったとはベテラン議員の回顧である。

「人柄がいいヤツは選挙に弱いんだよなぁ、見てみろよ、川崎区なんてのは灰汁(アク)が強くて...」。確かに南部と北部で議員のキャラもまるで違うのが本市の特徴。現職の財務大臣をこてんぱんに打ち負かした田中和徳センセイ筆頭に川崎区はキャラが個性的である(でも、私を公募で選んだのはこの人ですから)。

さて、その衆院選。「【絶対に】終電まで立つように!」と県連から指示が飛んでいたらしいのだが、ピークを過ぎれば駅利用者も減れば、酔っ払い客も増える。「絡まれたら厄介だしナ、あくまでもこちらの選挙だし、さすがにここまでやれば十分だろ」と深夜0時ちょうどに切り上げたら0時5分に鬼の県連会長から着信があって、「今、どこに居るんだ」と。

その声に背筋が凍る想いがしたと本人は述懐する。「どこに目があったんだろう」と訝しがる候補。そりゃ身内に決まっているじゃないか(笑)。そんな脅しにも「もちろん駅です」と平静を装って言える位の図太さが必要かもしれぬ。

そうはいっても、おかげさまで何とか当選させていただいた「ノリノリのヒーロー」(私が考えたんじゃない、ウグイスがそう呼んでいた)中山のりひろ氏。小選挙区で負けての比例復活はおかしな制度だと思っているのだが、こと今回の選挙においてはわが選挙区から比例により自民党、そして、みんなの党のセンセイが誕生することになった。

票数でこれだけ肉薄していて相手陣営も残っているとなると今後もやりづらい。やはり、田中センセイさながらにこてんぱんに負かす位でなければダメだったかもしれぬ。

でも、ふと考えてみた。当時、圧倒的な力を誇り、天下統一を狙う曹操孟徳に挑むは弱小ながらも漢帝の末裔にあたる劉備玄徳。その劉備に天下三分の計を説いたのは、三顧の礼で迎えた名軍師、諸葛孔明。

他は自民党独占形態だが、わが選挙区は三国志さながらの群雄割拠の状況なだけに切磋琢磨は大歓迎。今後の展開やいかに。神奈川第9選挙区(麻生区/多摩区)に注目を。

(平成24年12月18日/1241回)

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2012年12月17日 (月)

過去の栄光

福の神ならぬ客呼ぶ人というのは実在するらしく、閑散とした店にもその日だけは複数の客が来たなどというのはその一人が客呼ぶ人なのだそうで、どうやら私にもその資質はありそうである。

と、自慢してみたものの、巷でよく聞く「過去に私が応援した候補者は負けたことが無い」とのホラ話に近いかもしれない。

選挙は縁起を担ぐことが少なくない。こちらが思う以上に周囲は気にされるらしく、開票時の立会人なども「行くのは結構だけど、前回は自分が行って負けているから...」と気遣って下さったり、選挙カーをあそこの店に依頼して負けたことがないから今回負けちゃったら店の看板を傷つけてしまうかも...。そんなに気を揉ませることを大変申し訳なく思っている。

そんなジンクスのひとつに「当方の事務所」があって、おらが先生の時代から私、そして衆院選の候補者とこの事務所を借りて選挙に負けたことがないというのが、ひとつの自慢。が、今回ばかりは新人で知名度も圧倒的に不利、下馬評では到底かなわないといわれていただけにジンクスが破られることを懸念する声も聞かれたことは事実。

が、こういう性格なもんだからそんなのはお構いなし。ジンクスなどというものはいつか破られる為にあるのである。確かに民主党政権の運営が杜撰だったことは結果の通りだが、でも、そんなジンクス効果か当選してしまったのだから世の中とは摩訶不思議なもの也。

落選後は人が離れていく、幸いにも私は経験したことがないのだが、薄情な人間の本性が見れるのだという。一方で、どんな状況であろうとも最初から応援してくれる人、勝ちそうな状況ですり寄ってくる人、勝った後にさも今まで応援してきたかのように顔を出す人、様々である。

私が敬愛する地元のY兄も「オレはあんたにバッチが付いていようがいまいが関係ない」と話してくれるのだが、例え負けようともそれが付き合うに足る人としての資質を備えているか、相性はどうかと、そのへんが重要なわけであって、バッチは関係ない(別に当選したから言うんじゃないよ)。選挙期間中の報道が勝ち馬効果をもたらしたか、それとも本人の人柄か、最終日まで人は集まった。

候補者、いや当選者の人柄は頼りないけど誠実そのもの。その頼りない(なんて言うと怒られそうだけど、)当選者は「中山(ナカヤマ)」だが、「山中(ヤマナカ)」教授曰く、「ノーベル賞は私にとって過去のものとなった。これから一科学者としてやるべきことを粛々とやっていきたい。メダルは大切に保管し、もう見ることないと思う」と話された。

当選は既に過去の栄光。新たな任務、そして新たな戦いが既に始まっている。祝!当選。

(平成24年12月17日/1240回)

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2012年12月16日 (日)

翌日の朝刊

師走もはや半ば。ただでさえ早いのに今年は衆院選からか輪をかけて早い。

「翌日の朝刊が如きものだよ」とある人がつぶやいた。

議員定数削減の話。市議会も然り、議員定数を削減するというのは並大抵のことではない。「アイツだけいいカッコしやがって」と同僚の妬みを買い、「どうせ他が賛成しなきゃ実現しないのだからオレは削減派です」と宣伝しておいたほうが有権者のウケがいいし、本気で取り組もうなら当落ラインの議員から嫌がらせをされるし...。

で、どれだけ効果があるかといえば、翌日の朝刊に記事が掲載される程度。有権者も「そりゃ当然だろ」と一目見て終わり。誰も過去のことは気にしない、労多くして功少なし、とそんなもんだよということらしい。でも、やらねばならないのである。

定数に妥当性がある訳ではないが、定数は現状の半減、待遇は1.5倍にすることで総じてコスト削減にすべしと勝手に思っているのだが、定数の半減は行財政改革の立場から、そして待遇は自らの身入りを増やす為、否、優秀な人材を集める為である。

半減は極論にしても、衆院選の比例復活もそう、それで当選ができなければ運命と思って諦めたほうがいいし、同僚のOセンセイがバッサリ斬って捨てたが、「国民の生活が第一」じゃなくて「自分の生活が第一」じゃないかと。

自己保身はセコい、定数削減については周囲と合意可能なラインで賛成を続けていくつもりなのだが、それでも周囲の妬みを買うことになるだろう...(泣)。今日は衆院選の投開票日だが、果たしてどんな議員が生まれるか。

数日だけ候補者の終電までの駅頭に付き合っていたのだが、生田駅前のひろ寿司のオヤジさんが顔を出してくれた。選挙区は隣だが、私の初陣時から応援をいただいた恩人の一人。既に夜11時を回っているというのに「一杯やってくか?」の心遣いがうれしかった。

そうそう、そんな折、わが盟友、隣の横浜市で活躍する斎藤達也市議から一通のメールが届いた。選挙中といえども本業は疎かに出来ぬ。かなり遅い時間まで仕事をされているんだなぁと感心しつつ、内容を確認すれば、今回の一般質問にて横浜市営地下鉄3号線の新百合ヶ丘駅までの延伸を取り上げるそうで。

こちらの状況を記し、「送信」ボタンを押した。質問日は20日(木)。また、内容については後日ブログにて紹介するつもりだが、乞うご期待を。

(平成24年12月16日/1239回)

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2012年12月15日 (土)

司会

この自民党を立て直す為にどうすべきか。前総裁の谷垣禎一氏は世界の政党に学んだのだそうだ。

スハルトの失脚時まで政権与党としての君臨し続けたインドネシアのゴルカル党。凋落に歯止めをかけた党首との会談では、その復活のカギとなったのは例え少人数であっても市井の人の声を聞くことと政党を担う新たな人材の発掘だったいう。

その話を裏付けるかのように、つい最近の党の機関紙「自由民主」には「政権奪還に向け、私たちが、やってきたこと。」として、「全国567カ所で小さな対話集会を積み重ねてきました」とあった。

期間中は地元の個人演説会をくまなく回り、支援者の地盤を固め、小さな対話をこまめに重ねることは大事。でも、都市部はそれだけでは票が足りない。外に積極的に打って出て自ら訴えつつ、支持を拡大せねば選挙は勝てないのである。御世辞にも演説は決して上手くはないと思うのだが、そんな日々の駅頭の甲斐もあってか、既に現役を退かれた先生から「みなさん演説が上手くなったね」とお褒めの言葉をいただいた。

さて、今回の総選挙。仮に自民党が勝利したとすれば、党の広報戦略に負う面が小さくないと思っている。それは元々に自民党が弱かった分野。とりわけ自民党には未だに「古い」というイメージが付きまとうだけに、いかにしてそのイメージを払拭するかの広報戦略が問われていた。幾ら予算を投じたかは知らぬが、フェイスブックの活用や政策ビラ、ポスターなどはいつもと違う洗練されたイメージがあったのではないか。

安倍晋三総裁来る。新百合ヶ丘駅南口の街頭演説会。数日前に現職の総理大臣が来た際の集客数には及ばなかったものの、熱狂度と演説の内容以外にもう一つ勝っていたものがあるという。

警察官の数。現職の総理、閣僚以外にも総理経験者にはSPが警護につくのだが、それにしても多い。「警察も新たな政権を見据えたシフトだよ」と支援者は笑っていた。

そんな街頭演説会における私の役回りは司会。「国の為に何が出来るのか」のケネディ演説は有名だが、政治に不満を漏らす前に、それぞれがそれぞれの分野で活躍していただければ国は発展する。あとはいかにやる気を出してもらうか。そこに政治が果たす役割があると信じているのだが、それは街頭演説も同じ。

それぞれに最高の舞台を提供するのが司会の役目。聴衆の最前列のみなさんの士気を鼓舞し、当日の弁士たる同僚諸氏には前々日からハッパをかける。さすがに十年もバッチをつければ千両役者。候補者とて馬子にも衣装。最高の出来に仕上がった。

選挙戦も今日を残すのみ。「日本を、取り戻す。」。

(平成24年12月15日/1238回)

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2012年12月14日 (金)

勝ち馬

街宣車上で相手候補が政党名を名乗らなくなったという。雨の日も風の日もこちらは「自民党」として戦ってきただけに、憤懣やるかたないのだが、それも相手の戦略だから腹を立てていても仕方がない。そんな折、ふと、昔の思い出が重なった。雪国の人はどんなに吹雪の日であろうとも幼少時より歩いて小学校まで通っている。だから辛抱強くなれるのだ。

選挙には幾多のドラマが含まれている。私の紹介した支援者がその選挙区の候補者に声をかけて下さったのだが、予め伝えておいた候補者も相手の名前もそらんじて快く対応していただいたようで私のもとに弾んだ声で御電話をいただいた。

また、選挙運動として法定数の選挙ハガキを投函することが許されていて、こんな時とばかりに(私の選挙区外である)隣の多摩区の方々にも選挙ハガキを送らせていただいた。選挙を通じて疎遠になった人を思い出してみたり、人との絆を育めるいい機会となる。「タイミングがいいよナ。ちょうど年賀状の整理しているところだから...」と大番頭がつぶやいた。

さて、市議会も議案の採決が終わり、あとは来週の一般質問を残すのみ。勿論、われ負けじと私も事前に通告していたのだが、枠をオーバーしてしまった為に他に譲り、質問通告を取り下げることになった。でも、「決戦へ議会二の次」「議会中も選挙に没頭」との記事が新聞に踊る中、通告者が定員枠を超えるなんてのはわが会派も捨てたものではないか(笑)。

一般質問を行う面々はそのやりとりに時間を要するだけに選挙をサボる免罪符になりうるが、それ以外は質問の調整がない分、選挙の応援に回るようハッパをかけられることになる。とはいえども地元の陳情から市議団の原稿やら次から次への仕事が舞い込んで来る。珍しく?仕事に没頭して、時計の針を見れば夜8時。選挙も大詰め。まだこれからひと仕事できるよナ。

駅頭は若手の仕事。同僚の橋本勝氏(多摩区)に「今日はもちろん終電までやるんだろ」と先輩風を吹かせれば、「今まで立っていましたので、後は先輩に任せます」とにべもない。

それでも仕事帰りに候補者に合流すれば必死に頑張っているではないか。ブログそのままに「そんな疲れた顔していないで明日に備えれば...」と伝えたのだが、「これでいいんです。同情してくれる方もいるから」。夜は仕事を終えた解放感やアルコールも手伝ってか駅頭での政策パンフ配りも上々。本人の人柄か感触も中々のもの。

あとは途中の自民党優勢の新聞報道がどう影響するか。勝ち馬に乗れの心理が働けば更なる後押し効果が期待できるが、反面、相手はがむしゃらに攻め込んでくるから手を抜こうものなら一気総崩れの可能性も十分ありうる。

党本部からは檄が飛ぶが、あと2日。「日本を、取り戻す。」。

(平成24年12月14日/1237回)

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2012年12月13日 (木)

攻防

消費税は法案に賛成すれば負担は上がる、が、今回は議案に「賛成」すれば負担が下がるのである。

カラクリはこうだ。「行財政改革の効果を市民に還元する」という現市長の掲げた公約があって、その一つに水道料金の値下げがある。これまで3年間の時限措置として値下げが続けられてきたが、更に3年間の追加延長を求める議案。

反対派(負担増派)の言い分はこうだ。市民還元分は年間約4億円、3年間で13.6億円。それだけの財源があるのであれば、東日本大震災の教訓を生かし、それを老朽給水管の更新等に充当することで管路の耐震化対策を急ぐべしというもの。

一方の賛成派(負担軽減派)のわが党の言い分は、行政がダブついた予算を握るとどうなるか。それは復興予算で実証済みなだけに、ならば、市民の皆様の負担軽減を継続すべしというもの。

さて、これが一般的な議論、というか市長の公約でなければもう少し冷静な判断になるのだろうが、中には市長の政治パフォーマンスを毛嫌いする下心ものぞき見えそうで...。各会派、個々の複雑な感情も入り混じることになる(なんかドロドロした世界だよなぁ~)。

わが会派の団会議でもその扱いについて議論がなされ、あくまでも附帯決議を添えて賛成するという結果に着地した。その附帯決議の内容は負担軽減を続けつつ、更なる行革効果を進めるとともに耐震化対策等に十分配慮するという当然の内容なのだが、反対派は議案そのものに反対である以上、附帯決議に賛同できるものではないし、一部の会派が附帯決議の内容に異を唱えたものだから他党との交渉は決裂。そのままいけば附帯決議は却下されることになる。

「第一党としてそんなみっともないことが出来るか」と面子にこだわるのであれば附帯決議を取り下げて、そのまま議案に賛成するという選択肢もあるのだが、最近の自民党はそうはいかない。他党の顔色を窺い、市長に阿り、それでは政党の存在意義がないではないか。とばかりに例え玉砕になろうとも主義主張を押し通すのである。

結果、附帯決議は却下されたものの、委員会の議事録にはしっかりと残ることになったし、その経過を踏まえての「賛成」だけに同じ「賛成」といえども意味合いは全く違う。

本会議における採決結果は賛成37名に対し、反対は21名。ということで値下げが継続されることになるのだが、その軽減額は一件あたり月額50円。それでも負担が軽減されるのだからいいじゃないかという声もある反面、たった、それっぽっちであれば耐震化に充当してもらったほうが...そんな声も聞こえてきそうで。

その微妙さを採決結果が物語っているが、追認機関と揶揄されがちな議会と行政の間に緊迫感が生まれることは結構なことではないかと。

(平成24年12月13日/1236回)

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2012年12月12日 (水)

門外不出

連日の新聞報道に私のブログと、衆院選の話題に疲れ気味。いよいよ大詰めを迎えたが、緊急選対会議などと召集されて、眠い目をこすりつつ、早朝に顔を出せば動きが足りぬと檄を飛ばされ、鬱憤は募る一方。

そんな時こそ悩んでいないで、リラックスも必要。先輩の鏑木茂哉センセイが昭和音大からコンサートのご招待をいただいたのだそうで、一緒にどうかとお誘いをいただき、御伴をすることになった。

今回はあの「ハ~レルヤ」で有名なハレルヤ・コーラスが含まれるヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア(救世主)」。救世主キリストの生誕から復活までを題材にした作品だけにベートーヴェンの「第九」と並んで、年末、クリスマスに上演されることが多い。ヘンデルはメロディがいいし、その壮大なコーラスを聴けば「第九」自体はこれに着想を得たのではないかとも思えてくる。

その荘厳な音楽から音楽の父と称される大バッハに対して、ヘンデルは(勿論、男なのだが、何故か)音楽の母と言われ、二人の巨匠はドイツ生まれの同い年、バッハはドイツで活躍したのに対して、宮廷理髪師で外科医を父に持つヘンデルは英国やアイルランドで活躍した。この演奏時間2時間の作品を3週間で仕上げたというのだからその天才度合が窺える。

モーツァルトを描いた映画「アマデウス」では、門外不出の譜面の演奏を聞いただけで、自ら譜面を仕上げたモーツァルトの才能にサリエリが手にした譜面を落とすシーンが有名だが、昨日の「希少価値」然り、門外不出などと聞くと怖いもの見たさから余計に気になるもの。

音楽の父、バッハにもそんな逸話が残っていて、8人兄弟の末っ子として生まれたバッハは9歳の時に両親を失い長兄の下で音楽を習ったのだが、当時、その兄は門外不出の楽譜を所有していて、バッハには見せてくれなかったという。

そこでバッハは夜中にこっそりと部屋に忍び込んで、月の光にかざしてそれを写譜したという。やがて兄に見つかって取り上げられてしまうのだが、それが後の作曲に繋がることになった。尊敬の念を込めて大バッハと称される天才にも、まさに「蛍の光窓の雪」という若かりし頃の並々ならぬ苦労があったのである。

さて、その鏑木茂哉センセイは音楽通であると同時に市議会きっての料理人でもあって、つい最近も「酒の肴に」と自家製の「いかわたの煮込み」をいただいたのだが、これが絶品、ほんとに旨かった。

聞けば既に故人となられた奥様から伝授されたのだそうで、当時は某雑誌に「ジャパニーズ・フォアグラ」として紹介されていたのだという。そのレシピは門外不出の秘伝というか、配合は勘によるところが大きいのだそうで...今回は大変旨く出来ていた(笑)。

(平成24年12月12日/1235回)

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2012年12月11日 (火)

チームワーク

バッチがもてはやされる背景には本人の資質というよりも単に物珍しさに負う面が小さくない。が、ゆえに希少価値が最も高い国会議員がもてはやされることになる。

行動心理学では「希少性」は人を惹きつける効果をもたらすものとして研究対象となっているが、限定何個の商品などといえば衝動に駆られやすいし、購入したいと思った品が売り切れだったりすると余計に欲しくなるもの。

さて、衆院選の前評判は上々らしいが、そういう時ほど注意が必要。決してラクな殿様選挙ではないはず。そんなところで油を売っている暇があれば候補者の応援に行ったほうが...などとも言われかねない。ある忘年会を蜻蛉(とんぼ)返りで失礼したのだが、「何でいなくなっちゃうんだよ」と当日の深夜に支援者から御電話をいただいた。

衆院選でなくとも、もともとせっかちなもんだから早めに席を立つことが多い。「もっとゆっくり居てくれよ」という好意の裏返しなのだが、政治談議は口論の元。ましてや酒席である。いい歳して酒席の口論はみっともない。こちらも口を滑らせて余計なことをしゃべってしまうかもしれぬ。

ちなみにバッチが気を付けるべきは「酒」「カネ」「オンナ」と聞いた。長居をすれば情が移るから票にもなるらしいのだが、接する機会が短いってことは「希少価値」が上がる訳で、案外とそちらのほうが人気に繋がっていたりもして...。

閑話休題。さてさて、今年で43回目を迎える多摩区・麻生区の幼稚園対抗ママさんバレーボール大会。今年は子供が幼稚園に在席する最後の年、妻のそつじゅん(卒業準備)仲間が選手として出場していることから隣の多摩区の同僚、橋本勝氏を連れ立って応援に駆け付けた。

そんな応援の甲斐もあったか、はたまた、単に顔を出すタイミングが絶妙だったか(でも、そういう間のいい人っているんだよナ)、こうりんじ幼稚園は1セットも失わずに完全優勝。晴れて子供の卒業年度に有終の美を飾った。おめでとう!!!

あくまでもフルマラソンは自分との戦いだが、本来はそんな個人競技よりも団体競技のほうが観るのもやるのも好きな性分である。優勝といえば今年はわが母校、明治のラグビー、紫紺のユニフォームが記念すべき100回目となる伝統の早明戦を制して、14年ぶりの対抗戦優勝に輝いた。

「お~お~明治~」と余韻に浸る暇もなく、今年最後の大一番、衆院選はこの週末が投票日。チーム自民党の勝利に向けて、合言葉は「日本を、取り戻す。」。

(平成24年12月11日/1234回)

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2012年12月10日 (月)

土下座

今日もくだらん話題で恐縮だが、水戸黄門然り、大詰めで「まだか、まだか」の期待を背に登場するのこそ大物の証と信じて疑わないのだが、代表質問も片付けてようやく出番が回ってきた。と思った矢先、「来年度の予算要望のとりまとめと市議団ニュースも頼むナ」と一言。とにかく人使いの荒い団長であって、候補者の応援に加担できずにペンを走らせている。

その団長、私と名前が似ていることで有名。向こうは「ふみなお」だが、こちらは「なおふみ」、厄介なことに「直」の漢字は同じだが、「ふみ」は「文」と「史」で違う。ということで紹介の際や宛名は間違われることもしばしば。ちなみに当て字でいえば2370に対し、7023だから票は私のほうが勝っている。

さて、連日の衆院選。話題は満載なのだが、公職選挙法なる法律が立ちはだかって迂闊に候補者名でも記そうものならパトカーが飛んでくる。そのへんは選挙後にじっくりと解説するとして...。

ビートたけしと安住アナが司会を務める番組「情報7Days」には「こんな○○はイヤだ」のコーナーがあって、そこに「候補者」が入ればどうか。以前、名前にひらがなを使っているのと白い手袋の候補者には入れちゃイカンと聞いたことがあった。

ひらがなは有権者をバカにしているとかそんな話だったと思うが、一方で巷の選挙本によれば、ひらがなにすれば柔らかいイメージから候補者への親近感が生まれる効果があるらしく、このご時世に全て漢字の候補者を見つけるほうが難しい。だって、「展宏」など読めないではないか。そりゃうちの候補者か(笑)。

拡声器は夜8時までと規定されていて、そこでマイクを納めることが多いのだが、切羽詰った候補者やガツガツ感のある欲深き候補者の中にはマイクは無くとも通勤帰りの会社員にアピール出来るとばかりに終電まで立つ候補も...。

そりゃ気合も大事だけど、寒空の下、終電まで立って同情を買う位なら、早く寝て少しでも疲れを癒し、翌早朝から元気に活動すべし。そこで失う体力の消耗を考えれば、獲得できそうな票は知れたもの。疲れた顔で有権者に接しては逆に失礼ではないか。ましてや、人を動かすのは本人の情熱や人柄であって、政治に求められるのは政策と実行力だ。ということで「終電まで駅に立つ」候補というのはどうかと。

そして、極めつけは「土下座」。瀬戸際で土下座をするのは往生際がワルい。なら、何で今までやってこなかったのか。最後のお願いの土下座はあるけれども、何故か当選御礼の土下座は見たことがない。本来、「土下座」とはそんな軽いものじゃないはず。センセイの権威も地に墜ちればバッチも軽くなった。

そんなことでこの国が支えられるか。

(平成24年12月10日/1233回)

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2012年12月 9日 (日)

見かけ上

昨日の続き。地方公営企業の会計制度の見直しは、(あくまでも)数字の計上方法が変更になるものだけに、行政側の答弁にも「見かけ上の数字が変わるだけであって...」との記述があって、(実際のカネの動きは変わる訳ではないのだから)「そりゃそうだよな」と見過ごしてしまったのだが、重鎮の眼は節穴ではなかった。

「そんなバカな話があるか、事の重大さが分かっているのか」と喝が飛んだ。見かけとはいえ、数字自体は悪化するのだから「更なる経営改善を進める位の覚悟がなくてどうする」ということらしい。

衆院選。最近の「国土強靭化計画」然り、昔から相手の言い分というのは大して変わっちゃいない。公共事業悪玉論が横行して久しいが、当時、60万社600万人ともいわれた業界も随分と淘汰され、ここ10年間で市内業者の倒産も相次いだ。そちらとは疎遠なだけにポスター1枚貼っていただいたことがもないのだが、何故か批判の急先鋒たる民主党のポスターをお見かけすることしばしば。

中には不用なものも含まれていそうだが、それで全体がやり玉に上がるのはさすがに不憫。であるならば、増え続ける社会保障費への対応こそ焦眉の急。無駄の削減で捻出できるようなレベルではない...と駅頭で訴えているのだが。

さて、サンデル教授の授業に見るように成熟した資本主義社会において問われるべきはモラルだと思っている。そんなモラルが問われる分野の一つに市営住宅があって、その定義は本来、「健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低所得者に対して、低廉な家賃で賃貸し、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与する為の自治体の施策」ということになるらしい。

確かに困窮者を救う為の住宅といえば聞こえはいいが、そういう話こそ注意が必要。応募枠200に対して、5,000人が申し込むのだという。倍率25倍は市の公務員採用試験以上の狭き門。そりゃ誰だって背に腹は代えられぬ、老朽化していても安けりゃ住みたいと思うのは自然な心理。

でも、住んでいるのは結構な収入の方もいるようで...。ちなみに月額15万8千円を超える収入があると明け渡しの努力義務が生じ、39万7千円(平成26年度からは31万3千円に引き下げ)を超えると明け渡し義務が生ずるらしいのだが、その収入超過者は110人。前者にいたっては1,465人もの方が該当するのだという。尚且つ、そんな方に限って滞納もしていたりして...。

市営住宅には少なからぬ税金が投入されている分、周辺物件よりも家賃が低めに設定されている。それでも払わない確信犯に対しては厳格に対処すべしと今回の代表質問でかなり生々しく迫っている。

(平成24年12月9日/1232回)

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2012年12月 8日 (土)

役不足

さぞかしいい御身分に違いない。「やれ仕事が忙しいというけれど仕事ってぇもんは体動かして汗かくことを仕事って言うんだ」と、(隣の)ベテラン議員がつぶやいた。

「その前に質問の原稿もお願いしますよ」...とは言わない、いや、言えないのだが、いつも汗をかくのは下っ端である。

その日の朝はKさんが勝ち栗入りの赤飯を炊いてくれて、腹固めをして出陣するのだが、告示日は朝早くから支援者がポスター貼りの手伝いに来てくれる。今回はあくまでも脇役、神輿の担ぎ手となる私もジャージ姿で顔を出したのだが、いかんせん担ぎ手が多すぎた。せっかくやる気になった仕事を奪う訳には参らぬと作業中の事故無きよう安全を祈って、みなさんを見送った。

さて、謙遜を省いても政策通とはいえないのだが、否が応でも原稿の割り振りは回ってくる。それが財政の分野となると役不足も極まりないが、しぶしぶ了承の上、(その時だけ)各種資料を読み漁ることになる(汗)。今朝のジャージ着然り、その姿勢こそ大事だと自らを納得させるのだが、今回は同僚の尾作均市議(麻生区)の過去の質問が役立った。

地方公営企業会計制度については平成26年度から抜本的な見直しが図られる。地方公営企業とは上下水道、市バス、病院があって全て独立した特別会計になっている。借入資本金の負債計上、退職給付引当金の計上、みなし償却制度の廃止などの新会計基準が適用されることになるのだが、中でも退職給付引当金は額が大きい。あくまでも財務諸表上の数字が悪化するだけなのだが、それでも厳しい風にさらされる前の猶予期間中にどこまで改善が図れるか。

また、それらの会計には一般会計から少なからぬ繰入金が投入されている。公の存在意義を鑑みた補助金以外に、なし崩し的に投入される赤字補てん的な補助金は市民理解を得られるものではない。その仕分け状況と金額を明らかにしている。

そして、一般会計は総務省が示す企業会計的手法により貸借対照表や行政コスト計算書が作られているのだが、従来は簿価基準なだけにバブル期に購入した土地の評価損、塩漬け土地などは知らぬ存ぜぬとなっていた。以前より改善を求めていたのだが、今回から新たな基準に移行したことにより実勢価格との評価損が明らかになった。

固定資産全体の土地評価については、「見かけ上」、計1千4百億円の減少になっているが、開発行為に伴う道路の無償取得した土地が評価の対象になることで約8千4百億円の増加というからその差額が減少分となる。

このへんは相当昔からの資産も含まれるからより整理されたと見た方が良さそうだが、帳簿が整理された昭和44年以降の土地の購入価格と実勢価格の差は約8百億円。決して小さい金額ではない。

(平成24年12月8日/1231回)

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2012年12月 7日 (金)

誠実に

歳は若くとも一応「センセイ」らしい。衆院選に代表質問とまさに師走のさなか、朝の道ばたで「センセイ!」と声をかけられて、振り向いた女性の笑顔に眉間に皺の寄せた顔も、ついほころんでしまった。以前、世話になった職員が市のある出資法人に再就職をされていて、ご挨拶をいただいた。

再就職といっても役員でもないから天下りというような身分ではない。本来であれば、当時は散々いじめられた厄介な連中なのだから退職後は一刻も早く縁を切りたいところ。恨み節も聞こえてきそうだが、再就職後も声をかけてくれるとは何ともうれしい話ではないか。

再就職先を聞いて、つい経営状況が頭に浮かんでしまったもんだから「いいところに入れましたね」と言えば、「おかげさまで」と。別に私が何か口でも利いた訳でもないのだが...それも本人の人柄。ご活躍をお祈りしている。

さて、衆院選。期間中に個人名が入ったのぼり旗は違反なだけに各陣営の悩みのひとつ。意中の候補ののぼりには「誠実に」とあって、(私は合っていると思うのだが、)これが目印になるらしい。今日はそんな「誠実さ」の話。

12月議会も前半戦のヤマ場、各会派の代表質問を終えた。質問作成時における行政側とのやり取りは職員の資質を見極める絶好の機会であって、それは相手方も同じ。ごく普通の職員は質問に対して、(その内容はともかくも)「誠実に」答弁を作成する。が、ちょっとズル賢くなると余計な言質は取られたくないし、馬脚は隠したいもの。

そこで、たぬきの化かしあいが始まるのだが、ちょっと経験を重ねれば、その答弁書が誠実か否か、はぐらかしか否かは分かるもの。誠実であれば、こちらの言い分を伝え、双方の意思疎通を図ることが出来るのだが、はぐらかしはズルさが加わるだけに相手の人間性まで疑われる。質問と答弁が噛み合っていないとはっきり伝え、再質問と呼ばれる二度目の質問原稿を手渡すことになるのだが、答弁はどうなるか。

でも、再質問は答弁だけを求めているのではない。本人の誠実さをも求めているのである。

質問日の前日は最後の大詰め。答弁内容の吟味から時間調整まで追われることになるのだが、今回は衆院選の告示日と重なった。行政側にとって、どさくさにまぎれてはぐらかすには好条件。

こちらが求めた答弁者は市長なだけに担当者に意図はキチンと伝えていたのだが、示された答弁と噛み合わなかった。それが市長の思惑か、担当者のズルさか、事の真偽を確かめる為に直談判という選択肢もありうるが、市の命運を左右するほどの大事ではない。

あまり波風立てずに「すぅ~っ」と受け取ったのだが、「してやったり」と思うなかれ。それで当事者の評価が定まる訳であるし、人として信頼を損ねるのだから代償は決して小さくないですぞ。

(平成24年12月7日/1230回)

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2012年12月 6日 (木)

スマート

ビジネス分野への行政の介入は極力避けるべきという立場を取ることが多いのだが、採算性が見込めると信じた鉄道路線が赤字だったり、肝いりプロジェクトが挫折して、最終的に行政が尻拭いをするケースはハコモノ行政に顕著である。

とりわけ「新たな産業を育てるまでの間だけでも...」と懇願されて、補助・助成を求められるケースなどは失敗のなきように目を光らせる必要がありそう。近年のドイツにおける電力料金の上昇と産業空洞化の事例やわが国における再生可能エネルギーの全量固定価格買い取り制度(日本版FIT)への懸念は以前の記事 http://ow.ly/fQ5AD の通りだが、公的な補助があるが故に採算性が成り立つビジネスというのは本来あるべき姿ではない。

「スマート」という言葉が秘める魔力か、カッコよくは見えるのだが...。流行のスマートシティについては先進都市の事例に見るまでもなく、電力利用量がリアルタイムで見れる程度の話であって、(今のところ)パラダイムシフトを期待できる訳ではない。それでも本市から何か新たなビジネスモデルが生まれ、それが本市の魅力に繋がれば...と淡い期待を抱いているのだが、果たして。

川崎駅周辺地区においてそんな理想社会を目指す「スマートコミュニティ事業委員会」が来年度以降の実証事業として2社からの提案を選定したという。

東芝は地区内の複数の施設に対してエネルギー管理サービスを統合的に行う「統合BEMS」を導入し、面的なエネルギーマネジメントを行い、多様な施設が集積した地区のエネルギー最適利用を図るというもの。アズビル(旧山武)はテナントを有する業務ビルにおいて、建物のオーナーとテナントが連携して省エネに取り組むモデルが示された。

両社ともわが国の代表的企業なだけに企業体力は十分であって、行政の支援に頼らずとも十分に克服できると信じたいが、いかんせん未知の分野への参入だけにビジネスの採算性及び継続性への懸念が払拭できるものではない。

せっかくの夢のある企画だけに水を注さぬようにしたいものだが、釘を刺す意味で本市の財政支援のスタンスだけは今回の代表質問において明確にさせている。また、あくまでも将来のビジネスモデル確立に向けて試行錯誤の域を出ないだけに国の補助制度を活用した実証はどうかとも迫った。

いづれにしても来年度には新たな報告が出来ることを期待したい。

(平成24年12月6日/1229回)

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2012年12月 5日 (水)

粗野卑

城山三郎氏の著書に石田礼助の生涯を描いた「粗にして野だが卑ではない」という本があるが、いい得て妙、なかなか粋な言葉ではないかと思っている。

衆院選も過熱気味。直前に個人名がデカデカと掲載されたビラがポストに投函されていたが、限りなく黒いに近いグレーというか、違反行為。往生際が悪いというか節操がないというか。そりゃ政治も良くなる訳ないぢゃないか(怒)。

無党派層への浸透を図りつつ、既存の支援者の徹底をも図る思惑と推測するが、相手陣営からすればその違反行為に憎さ百倍。ズルして勝ってもいつかツケは回ってくる。全うに生きている人々が報われる社会を目指すのが政治の役割のはず...とボヤいてみたり。

目下、年末ジャンボ宝くじが売出し中。額に汗して稼いだカネ以外は手にするなと釘を刺されているのだが、宝くじの女神ならぬキャンペーンガールが目の前に現れれば話は別。宝くじの収益金の一部は市の収入になるのだが、平成23年度の実績で39億円。そんなこともあってか、財政局の担当者が女神ともどもに控室に現れた。

が、怠け者集団なもんだから(笑)、朝は不在者が多く、私とM先生しかいない。決して買えとは言わぬが、目が買えと訴えている。女神の手前、つい財布の紐が緩んでしまった。キレイな女神に会えたと思えば幸せだが、見栄を張る為に大枚を叩いたと思えば決して幸せではない訳で...。

大金が当たってもツキが逃げていく。だから買わぬに越したことはないけれど、万が一、大金が当選しても半分位は慈善団体に寄付するなど気を遣うべしとは私の金銭哲学だが、読者諸賢はいかがか。

さて、仕事柄、体を酷使しがちなもんで整体マッサージを利用することが毎月のささやかな愉しみになっている。料金は1時間5千円とまぁ相場程度なのだが、何しろ整体師がいいから割安感がある。「年末だけに忙しいでしょう。最近の客入りどうですか?」と聞けば客が伸び悩み状態とのこと。

自らの腕に自信があるからさして悩んでもいないようだが、それでも商売上、客は少ないよりは多いに越したことはない。理由を聞けば、他店との競争という。昨今の健康ブームに癒し効果も相まって既存政党が如く競争も過熱気味。いかに腕が良くともさすがに保険適用の店との競争ではさすがに厳しいらしく、そちらに水をあけられている様子。

「じゃあ保険適用を申請すれば」となるのだが、そへんの事情は波紋が大きいから今月号のメルマガにて詳しく述べる。山崎なおふみのメルマガ「ブログの続き」はホームページにて。

(平成24年12月5日/1228回)

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2012年12月 4日 (火)

加齢臭

寒空の下、列に並びつつ、「冬木立つ残る実ひとつ耐え忍ぶ」と一句詠んだ。

幼稚園の遊戯会。というか、正式には7日7晩の苦行の末に悟りを開いたとされるお釈迦様の成道会にちなんだ「成道会発表会」。式典では住職が成道会について分かり易く、ありがたい話を保護者に聞かせてくれた。最近は幼児期の教育への期待が高い。親が冴えない分、子供への期待が高いのか、書店では「天才の育て方」らしき本が人気だと伺った。

音楽指導は外部講師の倉橋たかし先生、通称「ドラちゃん先生」と呼ばれているのだが、現在は加齢臭ただよう63歳。決して私がそう表現しているのではない、本人の弁である。小学校の音楽教諭を退職後は非常勤講師として幾つかの幼稚園に招かれているのだそうで、アコーディオンを鳴らしながら園に登場する人気者。

そんなドラちゃん先生も園児に「臭い」と冷やかされることがままあるのだが、その対象年齢は幾つか。「年少組」か「年中組」か、はたまた「年長組」か...。

年少組は加齢臭という概念が無い、年長組になるとドラちゃん先生が可哀想だという思いやりの心が芽生える、ということで、ちょっとませてくる「年中組」が正解。幼稚園は短い間にそれだけ発達するのだという例を披露された。

次は園長先生。ビデオカメラよりも生の目で見て、拍手して、具体的にほめてあげて欲しいんだと。親は可愛いわが子に一分一秒でも長く舞台に居て欲しいと思うが、舞台よりもそれまでの過程こそ大事。目標に向かって一生懸命に練習する。時には舞台の袖でがまんすることも必要。喜怒哀楽を通じて育まれる先生との絆。そして、仲間と一大事を成し遂げた達成感。その全てが人生の宝物になるんだと結ばれた。

そういえば、つい最近も支援者との雑談で医者の話になった。見るからに本人は元気そのものなのだが、あくまでも健診で伺った医師からあれもこれもと指摘されたらしく、医師の点数稼ぎか几帳面な性格か、真に受けたら余計に悪くなりそうだ...と。似たような話が里見先生のコラムにあったような気もするが、どんな職種であれ、人の機微が分かる人間でありたいもの。

「人生の大事なことは幼稚園の砂場で学ぶ」とはあながち間違いでもあるまい。

そうそう、寒空の下の列並びは(家庭の事情で)「並ばされた」訳でなく、ちょっとのぞいてみるかと伺っただけなので誤解なきよう(笑)。

(平成24年12月4日/1227回)

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2012年12月 3日 (月)

前総裁

「アイツが出て行けば、次はオレのところにうまい利権が回ってくる。しっしっし」。そんな世界だと思うのだが、「あんたが大将なんだから」の男泣きシーンはつとに有名。でも、裏を返せば純粋で正直なのである。世にごまんといる腹黒いヤツよりもよほど人として立派ではないか。

フランスをはじめとする欧州以外のワイン産地を「ニューワールド」と表現するらしいのだが、インドに美味いワインがあると聞いて、友人のインド人実業家に聞いたら3日後には「入手したからプレゼントするよ」と返事があった。流暢な日本語を話すのだが、仕事の早さもピカイチで、昔の同僚ながらその活躍をうれしく思っている。

さて、そんなメールにまじってフェイスブックに一通の案内が届いた。送り主は神奈川第12区(藤沢市・寒川町)から衆院選に挑む星野つよし氏。県連の元青年局長であって、面倒見が良く、随分と世話になった方であるから名簿位は届けねばと機会を窺っていたのだが、ついにチャンスが回ってきた。

その案内には街頭演説会(弁士:自民党前総裁 谷垣禎一氏)とあって、弁士の選択目線がいい。その顔で決戦に突入していれば形勢はどうか知る由もないが、時の総裁の話よりも冬の時代の総裁の話こそ傾聴に値するのではないか、そして、何よりもその労こそねぎらわれなければならないと議会日程の合間に小田急線に乗り込んだ。

その前総裁が相模国の一宮「寒川神社」で祈ったことは二つ。候補者の当選ともう一つは...政治の安定。政治の不安定こそが外交の混乱要因。米国や中国、ロシア等の大国と渡り合うには何よりも政治が安定しなければ足下を見られる。当時とて政権を担うんだという目標に腹は一致。が、担った後に目指すべき国の姿が描けていなかった。今こそポスターのスローガン「日本を取り戻す」時だと。

そして、有権者の皆様の関心が高い社会保障については政権交代の果たした意義をこう評価された。子ども手当に高校無償化、わが党は財政的に無い袖は振れぬと財政規律を優先したが、若い世代に訴えるものが無ければ選挙は負けることを学んだと。

最後には、今回の選挙は新たな総裁により土俵際、押し切る直前まで辿り着いた。だけれども「百里の道も九十九里を以て半ばとす」であると釘を刺した。芥川龍之介氏の天才と凡人は紙一重との言葉を引用した上で、ただこの紙一重を理解するためには百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ。その最後の一里を打ち破るのは並大抵のことではないと。

大風呂敷を広げることなく、将来を謙虚に見据え、この国をどう変革していくべきかという大局観を持ち合わせておられた。ご本人とて候補者の身。選挙の必勝と今後のご活躍をお祈り申し上げたい。

(平成24年12月3日/1226回)

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2012年12月 2日 (日)

ミャンマー詣で

JR川崎駅前に「総理来たる」の看板。別に本人に話して欲しいことも見当たらぬが、呼べば「誰々が来たぞ」と話題になるし、口コミに紛れて候補者の宣伝効果も期待できる。弁士とはそんなもんではなかろうか。

わが地元、新百合ヶ丘駅前では自民党批判を繰り返していたというが、一国の総理たるもの野党批判で票を稼ごうというのでは情けない。この国の将来についてこそ語るべきではないか。

「こんど講演で川崎に行くことになったよ」。本人からそう聞いたのは半年前。iPodで有名なアップルジャパン(株)の元代表が前職時代の仲間である。現在はそちらの会社も退職されて、ネイティブな英語の普及と若者の人材育成を柱に活動を続けている。その口から語られる言葉には誹謗中傷の類は微塵もなく、若者に対して夢と希望を与え、やる気にさせてくれる講演。政治家とて同じ。何にもましてモチベーションを高める、元気にするそんなキャラでありたいと思っている。

新装したばかりの川崎商工会議所で行われたその講演会には約150名もの出席者が居て、私もその一人。主催者が主催者だけに企業経営者や幹部が多い。そんな面々を前にどんな話をされるのか。当日は政務調査費の勉強会が予定されていたのだが、サボって聴講するだけの価値は十分にあった。

講演のタイトルは「変化の時代に求められるビジネスリーダー」。前半はアジアの成長と時代の変化、後半はアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏との出会いから彼にまつわるエピソードを通じてビジネスリーダー論を語られた。

講演の前に挨拶に伺えば、「よく来てくれたな」と笑顔で迎えて、握手をかわす。そんな握手の効能か、講演の中では「今日は私の仲間の政治家が来ているので、話しにくいが...」とこちらに気遣った上で、「政治の世界も黒塗りの車に運転手付きの時代ではない。少なくとも同氏が知る限りにおいて、スティーブ(・ジョブズ)は最後まで自らが運転していた」と。「部下」ではなくて、「仲間」って表現がうれしい。

前半のアジア論もユニーク。とりわけベトナムのダナン市は本市の姉妹都市にあたるのだが、ミャンマーの民主化に伴い東西回廊構想が動き出しそうであって、物流の大幅な短縮が見込めることから投資が加速しているのだという。東南アジア諸国は自国語以外に、英語の習得が進んでいるのだそうで、ビジネスもアツい。そのバイタリティというかガツガツ感こそ成長の原動力。

最近は右へ倣えとばかりにセンセイ方のミャンマー詣でが急増中というが、本当に見るべきモノに気づいているかどうか。

(平成24年12月2日/1225回)

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2012年12月 1日 (土)

枚数

昔から職員室に呼び出されたり、廊下に立たされることには慣れているからさして気にはしていないのだが、今日もそんな話。

前半戦のヤマ場になる各会派の代表質問の原稿準備を終えた。正副団長の執行部が用意する項目を各常任委員会に割り振り執筆の担当が決まるのだが、期数序列的な色彩が濃いわが会派にあっては若手に集中しやすい。だから棒グラフにしようぢゃないかと唱えているのだが、笛吹けど踊らず。部屋内は静まり返っている(笑)。

今回は何といっても衆院選と日程が重なる。私は選挙よりも自らの職務こそ優先されるべしという立場なのだが、選挙にかこつけておざなりになりやすいのも事実。だが、地元の有権者の皆様から負託を受けた身なのだからそこで手抜きがあってはならぬし、こういう時こそいつも以上にカッコいいものでなければならぬと(勝手に)思っている。

さて、その質問原稿。ページ数でいえば80ページ程度。80枚といえば多いように見えるが、所定の原稿用紙の字が大きいから2ページで私のブログ1日分位程度の字数と思っていただければ結構。わが会派の所属人数は16名。だから各自2項目4ページ程度を執筆してくれればそれなりの量に仕上がりになるのだが、前述の通り、部屋内の格差は大きい。

怒られるのを承知でバラしちゃうと、10枚以上2名、7~9枚3名、4~6枚2名、1~3枚3名、0枚はあえて記さぬ。これに期数を入れると面白いのだが...いやいや、ほんと呼び出されちまう。

些かの擁護というか、助け舟を出しておくとすれば、(原稿を執筆しない大御所のセンセイ方からは)大所高所からの御意見を伺う時もあるし、枚数だけが全てではない。また、行政側の答弁によっては再質問の作成もあったりするからそれがそのまま議員の評価に繋がる訳ではないのだが...でも、そんな枚数を数えてるんだからセンセイって相当暇なんだな(笑)。

閑話休題。その原稿は冒頭の前文にはじまり、時局にかなった大きなテーマから入ることが少なくないのだが、今回はやはり衆院選。雨後の筍が如く乱立する政党に地方自治体を司る首長が新党に参画して訴えかけるケースが目立っているが、その声には当初目指していた地方分権や財政再建がトーンダウンしがち。尚且つ、本来の首長としての職務が疎かにならぬか。

隣の横浜市長は首長の任期途中での転身に苦言を呈したが、果たしてわが市の市長の所感やいかに。首長と国会議員の兼職が可能な仕組みについての質問も盛り込まれたが、質問日は5日(水)、質問者は1期生の原典之氏(中原区)。

ちなみに後日にこのブログが削除されていれば怒られたと思っていただいて結構である。

(平成24年12月1日/1224回)

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