次なる標的
現在の勤務先がJR川崎駅周辺ということで昔の友人からお誘いをいただくことがある。つい最近も昼食をどうかとの誘いがあった。なんでも個人旅行でシンガポールに行ってきたらしく話に付き合うことになった。
かつてはアジアの中心拠点といえば文句無く東京であったものが、今や上海やシンガポールが台頭し、観光名所こそ限られているものの、一般的に英語が通用するシンガポールの評価が高い。
私が1泊3日の強行軍で滞在したのは数年前。その後は更に変貌を遂げ、その象徴がCMで見るあの巨大な屋上プールで有名なホテル。「マリーナ ベイ サンズ」というのだそうだが、そんな見聞録に身を乗り出して話を聞いてしまった。
有名な日系企業の支店長とも懇意の仲らしく、滞在中には夕食をともにしてアジアの情勢を伺ったらしいのだが、既に成熟した日本に対して、アジア諸国は人口も多いし、発展の余地は十分だと。経済が右肩上がりの時代が終焉したわが国にカネのなる木はそうそうあるものではない。これからの時代は若者にとって厳しいものになるだろう。それがウケ売りなのか知る由もないが、有意義な時間を過ごすことが出来た。
さて、金沢滞在の話は数日前のブログの通りだが、帰路は旧友が長野県まで車で送ってくれた。富山県では車窓からアルプスの山々を見ながら北陸道を北上していた折、話がスキーに及んだ。
かつては田舎には自治体が運営するスキー場があったものの、利用客の減少からか市町村合併に伴い、スキー場も整理統合されたはずなのだが、そんなスキー場でさえも閑古鳥なのだという。が、それは不況のせいではない。倹約の美徳が残る田舎には結構な資産家も多い。それだけの娯楽がないから取り立てて贅沢をしなければそれなりの財は貯まる。
新たな兆しもあるようで、長野県では県内のスキー場への客の取り込みを狙って会員制倶楽部を立ち上げて積極的な勧誘活動を展開、子供たちの好奇心をそそり、尚且つ、その財布を握る両親や祖父母にも楽しんでもらえる企画を提供しているからこの冬にどうかとお薦めをいただいた。
ビジネスは海外であればアジア、国内であれば富裕層や田舎の資産家向けのレジャーや旅行などがウケそうであって、来春にはJR東日本が金沢市内に支店を開設するという。金沢といえばJR西日本の縄張りだが、顧客の発掘には縄張りは関係なさそうで。
いづれにしても斬新な企画に期待したい。
(平成24年11月20日/1213回)
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