ノー残業
今月の雑誌「選択」の連載コーナーはソフトバンク社長の孫正義氏が登場。
これまで規制産業に挑戦する形で事業を拡大してきたのは同氏に対して、「規制に挑戦」といえば聞こえはいいが、言い方を換えれば「既得権のあるところに超過利益があることを敏感に嗅ぎ取ってきた人物」との評もあるらしく...それもビジネスの才覚のひとつか。
確かに規制のあるところに既得権ありで、話題のおてんば大臣が大学の新設に「まった」をかけた。大学の数が多すぎて、淘汰されるべき時代を迎えているのは事実だが、それイコール新規参入の規制となると話は違う。どこの世界も新規参入を拒んだら成長は鈍化する。
新規に参入をするということはそれだけ勝機があると思って参入する訳だからどんどんやるべきであって、ましてや既に校舎も完成し、教授陣もそろえてある、短大の生徒とて今さら就職活動というのは酷というもの。霞ヶ関の御膳立てが気に入らないという政治パフォーマンスに見えなくもないのだが、その代償はあまりにも重いし、申請した大学や生徒は本当に気の毒である。
さて、久々に自宅での夕飯となったのだが、テレビ東京の番組「ソロモン流」で近年ブームの「社員食堂」の特集が放映されていた。社員食堂といえば体脂肪計のタニタが提供する丸の内タニタ食堂が有名であって、そのレシピをまとめた本は次々と大ヒット。
健康志向の高まりは歓迎されるべきものであって、美味しいだけでなく健康になれるとか、キレイになれるなど、各企業の特色が活かされた料理が注目されている。そんな栄養士たちの苦労と活躍に焦点を当てているのだが、食を通じて社員を幸せに出来る料理人の力というのはスゴい。
社員食堂以外にも健康面において独自の福利厚生施設を作り、社員の疲労とストレスの軽減を目指している企業もあるらしく、社の理念は分からなくもないが、さすがにヘッドスパは行き過ぎか。利用するほうとて周囲や上司の目があるから逆にストレスになっていたりして...。
昼食時に栄養バランスをしっかりと摂るべしというのは頷けるのだが、朝もあれば夜もある。昼食が全てというのは果たしてどうか。昼食といえばバランスの摂れた栄養摂取を理由に完全給食を求める声も聞こえてくるが、家庭で弁当を作るのが億劫だったり、朝や夜に十分な食事が摂れない分を昼食で...という事情も含まれてやしないか。
ヘルシーメニューもいいが、やはりおふくろの味というか家庭料理や食事の際の会話も大事にしたいもの。ということで、今日は早めに家に帰ろう。
(平成24年11月8日/1201回)
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